小樽市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日
除排雪について
2015年12月9日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「除排雪について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 髙橋龍 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 髙橋龍
次に、2項目めとして、除排雪についてお伺いいたします。議会内で行われた議論と重複する点もありますが、通告どおり質問いたします。第3回定例会後、臨時の建設常任委員会が開かれるなど、波乱含みの除雪問題ですが、確かに今までと変えたいという市長の気持ちは酌むところでございます。しかしながら、各議員御指摘のとおり、入札条件の変更などにつきましては、いささか拙速であったとも認識しております。また、各定例会や委員会の中でも、そして議会議論の中でも、責任の所在を問われているところですが、これに関しては論じる必要を感じません。なぜなら、小樽市の名の下に行われる事業全てにおいて、最終的な責任は市長にあるからです。さきの第3回定例会予算特別委員会の中で、参与の話に触れた際、市長、総務部長はそれぞれ、参与には重責があるという旨の発言をなさいました。重責、つまり重大な責任です。私もたびたび申し上げているとおり、責任とは権限に付随するものであり、切り離すことはできません。権限のない参与に重大な責任があるという理解しがたい主張をされているにもかかわらず、募集が終わった入札の条件を変更できるほどの権限を行使できる市長に責任がないなどということは論理的にも破綻していることから、市長に大きな責任があることに異論の余地はないと考えます。指示は行うものの、責任は理事者や現場に大きくあるというのであれば、市長の公約実現に向けて懸命に頑張っている職員の皆さんに示しがつかなくなってしまいます。市民の皆様は、小樽が変わることを期待しているわけです。このまちをよくしたいと考えるのは、この場にいる議員、森井市長ももちろん同じであると考えております。市長におかれましては、これを重く受け止めていただき、トップとしての責任の下、急な改革だけではなく、足場を固めた市政の運営を行っていただければと切に願う次第です。若干道筋がそれてしまいましたが、まずは今年度の除排雪体制の構築と変更に関してお伺いいたします。市長公約の1丁目1番地である除排雪につきましては、市民ニーズも強く、冬季の生活に直結するものですので、非常に重要であることは共通の認識だと考えております。私自身も、昨シーズンは最上町に勤務しており、実際、周りにも雪の多さに頭を悩ませ不満を口にする方も多くお見受けしておりましたので、市長公約で除排雪の強化を行うことには評価いたしております。しかしながら、市長公約の中にある出動要件を降雪 15 センチメートルから 10 センチメートルに変更すること、ステーションの増設、ガタガタ路面の解消といった点は、わかりやすいながらも本来の市民ニーズに的確に応えているのか疑問が残ります。まず、もともと市長が公約作成時に抱いていた本市における例年の除雪に関しての問題意識はどの点にあったのかをお示しください。また、市長就任後、実際に雪対策課など雪対策関係部局、また、除排雪に携わる事業者を見て抱いていた問題意識に変化はありましたでしょうか。さらに、除排雪における担当課と市長との打合せにおいて、意識の共有をしっかりできるほどの十分な議論はなされたとお考えでしょうか。お互いの意図をしっかり酌み取り、共通の意識で今年度の除排雪に取り組んでいると認識されているのか見解を求めます。次に、市長の考えるきめ細やかな除排雪がなされるとはどのような状態を指すのか、また、きめ細やかな除排雪がなされるための今年度の取組について、具体に例年との数字的比較を入れてお答えください。実際、私の下に寄せられる声で非常に多いものは、大きな道路の除雪をまめに行ってほしいというものよりも、より日常に直結する生活道路の除排雪体制の強化です。第3種路線など、狭い道の除排雪に対してはどのように取り組んでいく考えなのかお示しください。今回、増設された第7ステーションに関してですが、理由としては、苦情が多い地域であったからということですが、苦情という主観的なものの数が指標であると考えているのでしょうか。積雪の量などに基づいた客観的なデータは参考になっているのかお示しください。次に、今回の除排雪を担当する共同企業体、ジョイントベンチャー、いわゆる除雪JVの入札に関してお伺いいたします。臨時の建設常任委員会や新聞、ネットでの報道でも取り沙汰され、多くの市民に不安を与えてしまった入札条件変更の問題ですが、数々の批判の声を耳にいたしました。いったん入札を募集し、締切りが迫った中での変更を行ったことに関し、まずお伺いしたいのは、なぜあのタイミングで行ったのかという点です。第3回定例会の予算特別委員会の私への御答弁の中で、原課からの経過説明を聞いた際に、前年度よりも機動力が落ちるのではないかという懸念があったため変更の指摘をしたとおっしゃっていましたが、なぜ来年度まで待つことができず、入札への応募をほごにしてまで変更したことの理由を、きめ細やかな除排雪のためという御答弁ではなく、より明確に具体にお示しください。懸念だけで、事業者にとっては非常に大きな変更を強いることになったのか、又は、その懸念を基に庁内において入念な協議の上の変更であったと認識されているかどうかお答え願います。また、その変更を行う際に、業者に対してのヒアリングが十分に行われなかったことはなぜなのか、業者に対しての配慮に欠けていたと感じておりますが、市長の御見解はいかがでしょうか。前年度と今年度とを比較して、入札が遅れた以上、除排雪に向けての作業にも遅れが出ているとは思いますが、どういう作業で、どのくらいの遅れですか。また、それにはどのような影響が伴いますか。市長は、さきの建設常任委員会の中で、今回の入札条件変更について、来年以降も永続的に除排雪体制をよくするための変更であるともおっしゃっていましたが、今年、このように急な条件変更を行ったことにより、市内業者からの信頼感を失ってしまうという危惧はされなかったのでしょうか。業者と市の間には、当然ながら上下関係はありません。市税を投入するから市に主導権があり、強引に変更しても許されるということではないのです。例年携わってくれているから、業者は市内にたくさんいるから入札への応募があって当たり前というスタンスに、今回の件は見えてしまいます。市に出入りをしている業者といえ、民間の企業ですから、入札に応じるか否かも自由であり、それまでつき合いのなかった企業と急にJVを組むといったときに、リスクを考え二の足を踏んでしまうことは十分に理解できることと私は考えるのですが、いずれにせよ信頼あってこその永続的な取組になるのだということは、僭越ながら御提言申し上げます。次に、先ほど申し述べました来年度以降という点におきまして、制度設計に関してお伺いいたします。今年度は、事業者に対しての大きな変更点はありましたが、肝心の除雪のシステムはほぼ例年と変わっていないと感じます。というのも、既存の体制の中で、人的、機械的な拡充は一定程度行われるとしても、新たな取組というものがあまり見受けられないように感じます。これでは市長のおっしゃるきめ細やかな除排雪は、単に人手があればいいとも捉えられます。人や機械を多く使うということは、もちろんそれだけコストも多くかかり、財政難の本市にとっては首を絞める形となってしまうことは明らかです。市長と政策アドバイザーである参与が本来取り組んでいかなくてはならないのは、いかにして除雪を効率的に行うかの制度設計であり、小樽の除雪の難しさ、特殊性を加味しても、予算を増やし、従来の形を少し変えるといったことではないはずです。市長の考えるきめ細やかな除排雪のシステムづくりは、今年度の提案で全て出し切ったのか、又は来年度以降さらに変更を考えているのかお聞かせ願います。例えば、全てのステーションで業者が4社以上の構成になった時点で公約が達成されるのでしょうか。そうでないとすれば、来年度以降のために今年度はどのような点に着目していくのか、お答えください。小樽市の除排雪業務を見直すに当たり、担当部局の他都市の事例など、さまざまな取組を参考にされていることとは思います。道内外にも豪雪地帯と呼ばれる都市は多く、それぞれ創意工夫をしながら毎年の除雪に当たっている中で、先ほども申し上げましたように、本市も坂のまちであることや狭隘道路が多いことからも、業務に当たって他都市よりさらに専門性を問われるのだと認識しております。しかしながら、従前の様式とは違う形で、よりシステマチックかつ、より効率的に、言うなれば除排雪改革を行うべき段階ではないでしょうか。隣接する札幌市でも、除雪費用が年間 150 億円という莫大な予算計上をしています。しかしながら、人口規模から考えると、本市はさらに高い単価となっているのが現状です。ここでまず1点お伺いしたのは、道内の主な市町村と比較して小樽市の除雪費用はどの程度高いものでしょうか。人口の比率も踏まえた上でお示しください。ほかのまちの先進事例を学ぶことは、小樽市にとっても非常に有益であると考えておりますが、実際に視察などでお話をお聞きした都市はどういったところがありますか。また、そのまちにおいて参考になる取組などがあればお示しください。他都市の事例も踏まえながら、今後、新しい除雪技術を小樽で培っていかなければならないと感じております。除雪のICT化なども見据え、取り組むべき課題であると考えます。そのために、気象状況や降雪量など、必要なデータの収集は今からでも行っていかなければならないと思いますが、現状、除排雪業務に活用できるデータはどの程度持っていますか。また、それらを現状はどのように生かしているのか、お示しください。今後、除排雪の改善を進めるに当たっては、除排雪作業の効率化の推進、及び市民への情報提供などの面でICTの活用についてもぜひ検討していただき、先進的な除排雪体制小樽モデルを構築していただきたいと思っておりますが、御見解はいかがでしょうか。以上で、2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、除排雪について御質問がありました。初めに、除排雪体制についてですが、まず、私が公約作成時に抱いていた除排雪に関する問題意識につきましては、これまでの除排雪を直接目にし、また、市民の皆様方から話を伺った中で、幹線道路におけるガタガタ路面の発生、生活道路における除排雪作業の遅れなどの課題があるものと認識していたところであります。次に、市長就任後の問題意識の変化につきましては、現在も基本的に変化はありませんが、就任して新たに見えてきたものとしましては、今年度から除排雪体制の見直しを進めていくには除雪対策本部の体制強化が重要であり、また、除雪に携わる業者の方々については、作業員の高齢化などの課題があることから、今後の除排雪体制を見据え、業者の育成の視点が重要だと感じたところであります。次に、担当課との意識の共有につきましては、市長就任後、公約に掲げておりました除排雪に関する施策について、建設部に私の考えを伝え、本年度からできる限り実施していくことで検討を始めていただき、幹線道路等における路面整正の強化、補助幹線道路の除雪出動基準の引下げ、除雪拠点の増設などを実施するとした今年度の除雪費の補正予算を、第3回定例会に提出させていただきました。地域総合除雪業務の入札において、原部との意思疎通を欠いた点もございましたが、既に各ステーションの体制も整い、これから本格的な除排雪作業を進めていくことになりますので、市民の皆様に冬期間の道路状況がこれまでよりも改善したと感じていただけるよう、私も市職員と一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。次に、きめ細やかな除排雪とはについてですが、まずきめ細やかな除排雪の状態につきましては、市内の除排雪業務に目がより行き届くようになり、市民の皆様の要望を踏まえつつ、除排雪作業の遅れなどの課題を少しずつ改善していくことであると考えております。また、きめ細やかな除排雪に向けた今年度の取組につきましては、現在計上している予算ベースで昨年度と比較いたしますと、幹線道路等でのガタガタ道路の解消のための路面整正作業では4回の増加、補助幹線道路での除雪出動基準見直しに伴う除雪作業では7回の増加を見込んでいるほか、除雪ステーションを1か所増設し、除排雪作業の機動力の向上を図っております。次に、生活道路の除雪につきましては、今年度は、幹線道路を中心に除雪作業の見直しを行いますが、今後、見直しについて検証を行うとともに、2か年で除雪路線調査を実施し、各路線の道路幅員や勾配、沿道の家屋の張りつき状況や空き地の状況、市民の皆様からの要望、除雪作業の状況について一元的に整理をする計画であり、これらの結果を踏まえ、将来的に持続可能な除排雪体制の構築を目指す中で、生活道路の除排雪の改善についても検討してまいりたいと考えております。次に、第7ステーションの増設に用いた指標につきましては、各ステーションに寄せられていた市民要望の件数のほか、受け持つ除雪路線の延長、除排雪作業量、気象条件を参考にしたものであります。次に、入札についてですが、まず今年度から入札応募要件を変更したことにつきましては、新しい除雪ステーションを増設するに当たり、昨年の除排雪体制を維持する観点の下、除雪ステーションにおける共同企業体の構成員が実績で銭函地域以外は4社以上で構成されていたことから、業者構成数が少なくなることへの懸念を感じ、体制が衰えないよう、そして少しでも多くの業者に除排雪作業に携わっていただきたいと考えたからであります。(「意味わかんないな」と呼ぶ者あり)次に、変更に際しての庁内での協議につきましては、建設部からの報告を基に将来的な除排雪体制を見据えて少しでも多くの業者を増やしたいことと、よりきめ細かな除排雪を行う観点から協議した上で変更したものであります。次に、業者へのヒアリングにつきましては、除排雪業務を担うことが可能かどうかを把握するために業者から、土木技術者、運転手の人数、地域総合除雪業務への参加意欲などについて聞き取りましたが、今後、より連携を強めていくために除排雪業務を担っていただく業者の皆様と意見交換などを行ってまいりたいと考えております。次に、入札の遅れによる除雪作業への影響につきましては、3地域で契約が約3週間遅れたことにより、他の地域と比較して、現地確認やポールの設置等の事前準備に遅れが生じましたが、本格的な降雪期を迎える前に全ての地域で除排雪体制が整っております。次に、条件変更に伴う市内業者との関係につきましては、多くの業者が除排雪業務に携わることで、きめ細やかな除排雪を行い、冬の市民生活を支えていくという私の考えを御理解いただけるものと考えていたところであります。次に、来年度に向けての取組についてですが、今年度は、幹線道路を中心に除排雪作業の見直しを行いますが、これらは今後、市として取り組んでいく除排雪の改善の第一歩として考えております。今後、これらの見直しの検証を行うとともに、市民の皆様からの要望も伺いながら一つ一つ改善してまいりたいと考えております。次に、ステーションの業者数が4社以上の構成になった時点で公約が達成されるのかとのお尋ねにつきましては、業者の構成数については、きめ細やかな除排雪を実現するための手段の一つであり、今後とも市民の皆様の要望を踏まえて除排雪の改善に取り組んでまいります。また、今後の除排雪の改善に向けた今年度の着目点につきましては、今年度から実施する路面整正作業の強化、除雪出動基準の見直し、除雪拠点の増設、及び除雪対策本部の組織体制に関する効果をしっかり検証していくことが重要であると考えております。次に、他都市の事例と小樽の除雪システム確立についてですが、まず、道内の主な市町村との除雪費の比較につきましては、降雪量や平均気温等の気象条件がそれぞれ異なるため、定量的に比較することは難しいところですが、本市は、狭隘路線、急坂路線が多く、除排雪作業を行う上で難しい道路条件にあるほか、気象条件も厳しいため、総体的に除雪費は高いものと考えております。次に、他都市の事例につきましては、毎年、道央圏にある 11 の自治体で開催している 11 市町維持除雪担当者会議において、除排雪業務に関する意見交換や事例紹介を行っているほか、札幌市、岩見沢市など、近隣の自治体へも視察に行っております。今年、視察に行った岩見沢市では、全庁的な応援体制の下で除雪対策本部を組織し、除排雪作業に取り組んでおり、本市における除雪対策本部の体制強化の際に参考にさせていただいております。次に、現状で収集している除排雪業務に活用できるデータにつきましては、気温、降雪量、積雪量などの気象データ、各路線における除雪出動回数などの作業状況、市民の皆様から寄せられる要望の内容があり、気象データや作業状況については、除雪費算定の基礎資料に、また、市民の皆様から寄せられている要望については、オペレーターの引継ぎ資料などとして活用しております。次に、先進的な除排雪体制の構築につきましては、今年度からきめ細やかな除排雪体制の実現に向け一つ一つ取り組んでまいりますが、その際、本市の道路条件を把握するとともに、他都市の事例、先進技術についても研究をしながら、将来にわたって持続可能な除排雪体制を構築したいと考えております。