小樽市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月7日
除排雪について
2020年12月7日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「除排雪について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 髙橋龍 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 髙橋龍
第3項目として、除排雪について伺います。小樽市雪対策基本計画案が示され、先日お話を伺いました。その中から質問をさせていただきます。計画の位置づけについては、上位計画として総合計画があり、中長期として雪対策基本計画、短期では年度ごとの除排雪計画があると御説明をいただきました。策定趣旨については、持続可能な除排雪体制のための指針ということもお聞きしていますが、まず、端的に計画があるとないとでどういう違いが出るのかという点を確認させていただきます。また、重点施策の中にある雪堆積場等の確保について伺います。恒久的な雪堆積場の確保に向けた情報収集、調査、研究を行うとのことです。これまでも、情報は集めて来られたことと思いますが、その中でもまだ足りていないために重点施策の一つになっていることと推察します。つまり、従前の手法を転換する必要性があると読み取れますが、これまではどのようにしていたのか、これから考えている方策についてもお答えください。除雪に関してのICTの活用については、5年前の質問の中でAI技術の導入などのお話をさせていただきました。5年先にはAIを使った除排雪の判断システムが現実的なものになるという論旨でしたが、当初は市としての反応がそれほどよくなかったことを覚えています。その後、行政運営にAIの判断を取り入れている地域は複数出てきており、このたびの雪対策基本計画案にもその活用を検討されることが記載されているのを拝見し、非常にうれしく思います。私感はさておき、ICT導入について幾つか伺ってまいります。雪対策基本計画案の進行管理表で、除雪ステーションにおける管理運営の効率化の中のICTの導入に関しては、調査研究を令和5年度をめどとし、翌令和6年度からは、見直し反映と書かれています。この間、実施期間が設定されていませんが、どの段での実施となるのでしょうか。そのほかにも、幾つか同様のスケジュールが見られますが、それについても重ねてお聞きいたします。次に、ICT導入については、指標として取組の事例数を7件とおいています。備考には、ステーションの地区数と書いていますが、これは各ステーションで別の取組をするということであるのか、重複した取組内容であっても延べ数で7件ということなのでしょうか。いずれかによって、内容に大きく差が生じると考えますので、お答えください。次に、除排雪における市民協働に関して伺います。市民協働を進めていくに当たっては、現状、既に協働をしてくださっている方々にさらにお手伝いをお願いするのではなく、新たに御協力いただける方々を募るためにどうするべきか考えなくてはなりません。つまり、これまでそれほど行政運営と接点が多くない方、関心があっても仕事や学校など、時間的制約のある方などがターゲットになってくるわけです。協働と一口に言っても様々な意味合いがありますので、ここでは特に、除雪ボランティアについてを取り上げます。ボランティアに新たに人を募る-33-ためには、何かしらのインセンティブ、つまり報酬を設定する、アプローチを変える、ボランティアに携わる日程や時間設定を見直すことなどが考えられます。インセンティブを与えるという点については、有償ボランティアの導入についても検討されるということが示されています。ここで懸念として、同じ作業をしている中で、無償・有償が人によって違うという状況が起こらないように設計しなくてはならないと考えますが、ボランティアの報酬の有無をめぐる公平性の担保や、有償・無償の条件の違いについても現状の認識をお聞かせください。次に、人員確保のアプローチについてです。このようなボランティア確保の取組にもICTの活用を図ることができると考えます。最近では、除雪のマッチングアプリが開発されるなど、先進的な取組も見られます。除排雪の枠を超えて、夏の道路維持等の市民協働にも展開し得るようなシステム導入を検討してみてはいかがでしょうか、御見解をお聞かせください。また、除雪ボランティアに積極的な参加を呼びかけるに当たってのターゲットは、主にどういう層を考えているのか、市の考えをお伺いいたします。ボランティアの時間的な設定についても伺います。現在、除雪ボランティアの方々が動いてくれている曜日や時間帯及び参加される方の平均的な実働時間等の傾向をお示しください。福祉除雪や砂まきなど、お手伝いいただく内容によってその傾向が大きく変わる場合は、それも併せてお答えください。雪が多く降る東北以北のまちでも、様々な形で学術機関との連携や先進技術を開発している企業との協力、協業により新たな除雪対策が行われています。ロードヒーティングの間引きについても、ここ数日で市民の方からの声を受けて一部変更する場面があったとも聞いております。ロードヒーティングのことは、この計画案には、まさにAIの活用を探る旨も記載されていますから、根拠を持って説明ができるように定量的データを収集し、分析の上、示すことができるよう努めていただきたいと考えます。そのためにも、この雪対策基本計画を積極活用して、深く施策を進めていただきますことを要望いたします。以上、第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま除排雪について御質問がありました。初めに、雪対策基本計画を策定することの意義につきましては、近年の人口減少、高齢化の進行のほか、建設業の人材不足、市の財政状況を踏まえると、将来的な除雪体制の維持が困難となる可能性もあることから、今後の雪対策を効果的かつ効率的に遂行するための中長期的な指針として当該計画を策定することで、各施策を計画的に実施できるものと考えております。さらに、市民の皆さんとの協働の考え方を示すことで雪対策への御理解と御協力をいただき、協働による雪対策の推進に資するものと考えております。次に、雪堆積場等の確保につきましては、これまでも閉校となった小・中学校のグラウンド等の公共用地のほか、ホームページや除雪懇談会などで市民の皆さんからの情報を収集し、民有地を活用してまいりましたが、大雪時のリスク分散や通常時の運搬排雪経費の節減のため、従来の手法に加え、海水や下水処理水などを利用した融雪施設の導入や雪を資源として捉え雪を活用する工夫についての情報収集-34-を行い、調査、研究を進めてまいりたいと考えております。次に、ICTの導入につきましては、新たな取組として、先進事例の情報収集等を行っているところでありますが、調査、研究は令和5年度までをめどに行い、その間、小規模なエリアでの試行により課題等を整理しながら、費用対効果を考慮の上、令和6年度からの実施を目指しております。なお、前倒しが可能な取組については早期に実施してまいりたいと考えております。また、ICTの導入以外の新たな取組についても同様に取り組んでまいりたいと考えております。次に、ICTの導入についての指標につきましては、重複した取組内容であっても、延べ数で7事例以上としておりますが、各除雪ステーションにおいて1事例以上の導入を目指しているところであります。次に、有償ボランティアの導入につきましては、福祉除雪サービス事業のボランティアは、現在は全て無償でありますが、今後事業を維持継続していくためには、有償ボランティアの導入は必須であると考えております。その際には、他都市での先進事例も参考に社会福祉協議会とも連携しながら、報酬などの公平性の観点も踏まえた上で、制度設計をしていくことが必要と考えております。次に、ボランティアの人員確保にICTを活用することにつきましては、将来的にも有効な手段であるものと認識しております。現在、除雪のマッチングアプリの開発等、民間事業者の取組が先行している状況にありますが、今後これらを参考に、除排雪や夏の道路維持等の市民協働に活用が可能かどうか検討してまいりたいと考えております。次に、ボランティア参加の呼びかけにつきましては、曜日・時間帯等によって参加できる方が限られるため、幅広い層に対して参加を呼びかけてまいりたいと考えております。次に、ボランティアの作業等につきましては、福祉除雪のボランティア活動は、休日の土曜日が多く、主に午前中に集中し、実働時間は 30 分から1時間程度となるように調整をしているため、作業内容が大きく変わることはないとお聞きしております。砂まきボランティアについては、実働の状況等を把握しておりませんが、刻々と変わる路面状況に合わせて個人の判断で作業が行われているものと認識をしております。