みんなの議会

富良野市議会 平成18年第2回定例会 2006年7月3日

(1)農業行政について/(2)教育行政について

2006年7月3日、富良野市議会の一般質問で、今利一議員が「農業行政について」「教育行政について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 石田博、教育長 宇佐見正光が答弁しました。

質問者
今利一 議員
答弁者
市長 能登芳昭、経済部長 石田博、教育長 宇佐見正光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 今利一

-登壇-通告に従い、順次質問してまいりたいと思います。所信表明の具体的内容についてお伺いいたします。10年後には4人に1人が65歳以上という超高齢化社会が目前に迫っていると同時に、ストレスという言葉が日常語と言ってもよいぐらい頻繁に使われ、ストレスの多い生活を強いられていく現代の日本社会であります。癒し、健康などに対するニーズが急速に高まり、健康食品、フィットネス、健康関連ビジネスが繁栄し、エステやマッサージなどの美容、リラクゼーション商品、精神的な癒し、健康への要求も高まっているところであります。観光旅行においても、これらのニーズに対する新しいスタイルが求められてくるのではないでしょうか。それがウェルネス、いわゆる健康体ということでありますけれども、ウェルネスツーリズムであるというふうに言われております。エコツーリズムだとかグリーンツーリズム、マリンツーリズム、フラワーツーリズムなどありますが、ウェルネスの知名度は低いが、そもそもウェルネスとは一体何なのか。反対語としてイルネスという言葉がありますけれども、ウェルネスは、健康をさらに積極的に総合的な考えで、疾病の有無にかかわらず、生きがいを持ってよりよい生活を送るために自分自身を高めていこうとするポジティブな考え方、生き方とされているわけであります。ウェルネスツーリズムの概念は、旅行体験で実現する新しい視点の健康をテーマとしての観光であります。身体と心の癒し、健康がテーマであることを見越して、癒し、健康、美容、そして旅行を提案していく。しかし、サービスの内容、商品として、考え方がそれぞれ現在はばらばらに存在して、消費者にとって非常に使い勝手の悪いものになっている、これが現状であります。ウェルネスリズムという考えから、上士幌町では、平成17年3月の23日から27日までの間、花粉症で悩む道外の人たちを対象に、スギ花粉のない上士幌町に滞在するツアー、リトリートツアーを実施し、注目されております。地域の人々と交流しながら、免疫バランスの回復、ストレスを解消する、森と温泉のリラックス効果、十勝及び北海道ならではの食材を使って、食生活の環境改善を目指し、複数の癒しの効果をねらい、企画されているわけであります。ちなみに、このとき行った費用に関しては無料で、交通費は個人負担で、募集10人に対して276人の応募があったということであります。上士幌町では、今後も追加のツアーを実施するほか、長年実施するためのプログラムや長期滞在メニューの開発を考えているわけであります。このほかにも、下川町の森林保護地づくりや、旭川の健康の郷、大雪委員会などがあります。そこで、質問でありますが、1点目に、豊かな自然景観を生かした農業観光の振興を図り、都市と農村の交流を進めるというが、今私が事例に述べたようなことを進めるつもりであるのか、具体的に述べていただきたいと思います。2番目の質問に関しては、さきに北議員の方から出たと思いますが、食の観光、体験観光、教育観光の創出に努めるとおっしゃっておりますが、これもまた具体的に述べていただきたいと思います。第3点目に、経済の活性化や、移住者が安心して住めるという環境はどういう環境なのか、このことについても御質問をしたいと思っております。次に、私は、地域格差のない農業行政のあり方についてお伺いいたします。我が国は、先ほども申し上げましたように、農業、農村に限らず、少子高齢化が進行し、平成18年には初めて人口が減少するとともに、これまで経済社会の中核を担ってきた、いわゆる団塊の世代の大量定年の退職を間近に控えるなど、社会経済上、大きな転換期を迎えているわけであります。こうした変化のもとで、持続可能で活力ある地域の効率的、効果的な活用と循環の枠組みづくりの取り組みをあらゆる分野で加速することが課題となっているわけであります。食糧、農業、農村をめぐる最近の国際情勢を見ると、WTOの農業交渉におけるモダリティの確立に向けた取り組み、アジア諸国とのEPA、これは経済連携ですが、FTAなどのグローバル化が一層進展しておるわけであります。その一方で、世界的な原油価格の高騰や水資源の枯渇、地球の温暖化の進行などに伴う気象災害などの多発、食糧需要増大と多様化などが進み、農業、農村の経済を急速に悪化させているわけであります。こうした中、富良野においても決して例外ではなく、この数年、30戸近く離農が進むことから、ことの重大さはうかがい知ることができるのではないでしょうか。さらに、農産物を生産する上で重要な問題となっているのが、害獣の問題であります。こうして、農業を取り巻く情勢は非常に厳しいものがありますが、行政として、地域格差のない是正、解消は、常に日ごろやっていなければいけない課題であると私は考えているわけであります。そこで、具体的な内容についてお伺いいたします。害獣の問題でありますが、この件に関しては、前市長との幾度となく議論を交わした結果として、東部地区に防シカフェンスの設置、山部地区には電気牧柵の導入などの運びとなったわけでありますが、問題は、東山、西達布地区であります。当地区では、10数年に電気牧柵が導入されたものの、近年の生息数の増大により、十分な効果が得られない状態であります。さらにこれに拍車をかけたのが、このところの気象変動であります。山のえさ不足などなど、これらが起因し、農業への被害の影響が深刻さを増している傾向にあります。それを裏づけるように、きのう、被害調査の結果も出たわけであります。特に東山、西達布地区においては、被害が多く心配されるところであります。農業行政の質問の第1点として、地域格差のない富良野農業の確立のためにも、東山、西達布地域のシカ防護柵は早急に必要と考えますが、市長の考えをお聞きするものであります。第2点目に、シカなどを害獣という考えから資源としての発想の転換を図り、シカの有効利用を考えてはいかがでしょうか。この考えも、前市長と幾度となく議論を交わしたところでありますが、平行線のままであります。新市長のお考えをお聞きするところであります。次に、私は、富良野市独自の認証制度についてお伺いいたします。第1点目として、認証制度のお考えについてお聞きしたいと思っております。第2点目に、どこが問題で取り下げの方向となったのか、それをお聞きしたいと思います。第3点目に、適正農業規範とは一体何なのか。これについては、北議員の方からさきの質問でありました。もう一度詳しくお伝え願いたいと思っております。第4点目に、地域格差が広がらないよう、特徴を生かし、農産物を売るということが重要であります。この富良野ブランドをどうつくり上げていくのかをお聞きしたいと思っております。最後に、私は、教育長の見解をお伺いしたいと思います。子供は未来における可能性を持った存在であります。将来において、その人間性を十分に開花させるべく、みずから学習し、物事を知り、このことによってみずから成長させることが、子供の権利であります。このような子供の学習する権利を保障するための教育、これが国民的課題であります。国は、今述べた国民の教育の責務の遂行を助成するため、もっぱらその責任を負うものであって、その責任を果たすために国家に与えられている権能とは、教育に対する介入ではなく、教育を育成するための諸条件を整備するものと考えられます。教師は、一方で、児童生徒に対して、児童生徒の学習する権利を十分に育成するという職責を担うものであり、他方で、親ないし国民全体の教育の意思を受け、教育に当たるべき責務を負うところであります。教育は、人間と人間が働きかけ、児童生徒の可能性を引き出すことを要求され、それによって児童生徒にものを知っていただく、かつ考える力を養う、創造を得させる教師として、学問の自由が保障されていることが不可欠であります。何よりも深い愛情と豊富な経験を持つことが要請されるものであります。以上、私の子供に対する考えと、国が、教師がどういう形で教育に立ち向かうかについて述べさせていただきましたが、新教育長になられての初めての定例会でもあります。第1点目に、今ある教育基本法に対する見解と、教育長が考える教育の原点とは何か、お伺いするものであります。さらにまた、所信表明にもありますように、家庭教育の機能を高めるというが、どんな機能を高めるのか、何が問題なのか、親と子供の絆を深めるにはどうしたらいいのか、学校教育でどのように生かしていくのか、お聞きしたいと思います。最後に、3点目になりますが、学校再編成についての考えをお聞きし、第1回目の質問を終了いたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-今議員の御質問にお答えしてまいります。1点目は、所信表明についての御質問でございますが、1点目の、豊かな自然景観を生かし、農業、観光の振興を図り、都市と農村の交流についてでありますが、先刻、日里議員の御質問にもお答えしてまいりましたけれども、これまでの農村景観に支えられる、そして現在まで来ている状況を踏まえて、観光のみならず、今後は農業を基盤として、富良野における日常生活などを満喫し、滞在日数を増加させ、滞在観光の基盤整備を進める中で、消費の拡大や市民との交流を通して、農業と観光、商工業の経済の活性化に結びつけるように努力をしてまいるところでございます。2点目の関係でございますけれども、特に食観光については、新鮮で旬な本市の農畜産物を加工した、富良野らしい食の提供や、特徴のある地場農畜産加工品の開発、既存特産品の付加価値向上を目指した活動を行っている農産加工研究会などと連携を図りながら、さらなる食の観光の創出を図るものでございます。また、体験観光につきましては、豊かな森林や自然を活用した健康増進、動植物などの観察や、子とのふれあい、また、食を支える農業の食育、農業から学ぶ農業体験などを行うものでございます。さらに、教育観光につきましては、東大演習林との連携による森林や自然科学を通した学習、あるいは文化、芸術を通した多彩な観光資源の活用により、滞在型観光の推進を図っていくところでございます。3点目の、経済の活性化や、移住者が安心して住める環境につきましては、農業と観光の連携により、また、さらに定住化促進により、地元消費額の増加と、経済の活性化につながるものと認識をしているところでございます。移住者が安心して住める環境につきましては、もちろん市内における地域コミュニティの推進や、住居や仕事など、生活情報の収集、あるいは発信などについて、北海道移住促進協議会と連携をとりながら、支援体制の拡充を図ってまいりたいと存じます。また、具体的な中身につきましては、先ほどから今議員がお話ししている中身もございますけれども、体験観光については、NPOのグリーンステージの連携によります形を進めるもの、あるいは体験ツーリズム研修会の開催、あるいは農業、観光連携グリーンツーリズムガイド養成の講座を実施する、あるいは農業体験のモデルツアーによる開催、これらについても具体的に進めていかなければならない大きな課題でもあると受けとめておりますし、あるいは、団塊世代に対しては、クラブツーリズムとの意見交換会なども範囲に入れながら進めていく考えでございます。また、エコツーリズム研修会の開催等もあわせて今後進めていかなければなりません。再度申し上げましたけれども、北海道の移住促進協議会につきましては、これは函館市長を中心として、現在61団体が構成団体として入っておりまして、特に移住促進にかかる周知、ビジネスモデル創出研究、移住促進に向けた各施策の実施を行っている段階でございます。以上でございます。2件目の、格差のない農業行政のあり方については、経済部長より御答弁をさせていただきます。

答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)

-登壇-今議員の、格差のない農業行政のあり方に関する御質問にお答えさせていただきます。まず1点目の、東山、西達布地区のシカ対策につきましては、農作物被害防止の保護対策が必要と考えております。しかし、シカの行動が広い範囲に及ぶことから、広域的な共通認識のもとに取り組みを進めていくことが必要と考えております。したがいまして、今後は、地域の農業者、関係団体及び周辺町村との協議を進めながら、さまざまな補助事業による取り組みを検討してまいります。2点目の、シカ肉などの利用価値を高めるための検討につきましては、捕獲または飼育したシカを解体、加工し、商品として流通にのせて売るためのシステムが必要となるところであります。現段階では、そのシステムが一般的に確立していないことから、本市といたしましては、具体的な計画がないのが現状であります。しかし、今後は、肉だけでなく、シカの利用価値を高めるために何をしなければならないか、また、販売の実現性などについて調査、検討していくことが必要であると考えております。なお、シカ牧場での飼育につきましては、大きな個体数の減少にはつながらないものと判断しておりますので、引き続き猟友会の協力により駆除を続けてまいりたいと考えております。次に、2点目の認証制度につきましては、安全、安心の基本は土づくりであるとの立場から、土壌の適正レベルの維持が極めて重要との認識のもとに、堆肥を用いた土づくりに向け、市内で生産される堆肥の分析や、施用試験を行ってまいりました。これらの分析結果や市場調査をもとに、認証表示ができるように取り組んでまいりましたが、生産工程すべての安全確認ができないこと、また、販売サイドで認証シールを貼ることの同意が得られないこと、また、市が認証したものに問題が発生した場合の責任などを総合的に検討した結果、認証制度を導入することは困難であると判断したところであります。次に、国が進める適正農業規範につきましては、生産から保管、出荷、消費までをカバーしなければ、食品の安全性は保障できないとの考えのもとに、最終産物の管理から、生産段階の安全管理に重点が移行され、国においても、平成16年の農業生産の技術指導において、安全、安心な産地における取り組みの強化の面から、適正農業規範の実践によるリスク管理の周知徹底を図ると位置づけられているところであります。消費者や市場よりの安全、安心な農作物の生産のニーズは、今後ともより一層強く求められることが予想され、産地として生産体制の確立が急務となっております。そのためにも、平成15年度にスタートした安全、安心農業推進事業として、衛生面に配慮した生産に取り組む農業者や団体を支援し、消費者に信頼される産地づくりを推進しなければならないと考えております。そのために、従来の認証制度にかえて、国が推進する、生産から出荷までを管理し、文書化することで安全性に努める適正農業規範に基づく取り組みに支援をしていきたいと考えております。さらに、これらの適正農業規範について、多くの生産者や団体及び生産部会などが取り組むことにより、消費者からの安全、安心への意欲的な取り組みへの信頼を得るとともに、富良野ブランドとして全国に発信していきたいと考えているところでございます。以上でございます。

答弁 教育長 宇佐見正光(教育長は2007年12月まで)

-登壇-今議員の教育行政についての通告をいただいた御質問に、聞き取りをさせていただいた内容でお答えをさせていただきたいと思います。教育に対する基本的な考え方についてでございますが、教育は人づくりでございます。特に富良野は、豊かな自然景観と開拓のフロンティア精神を礎として、教育、文化、歴史が築かれてきたと思います。その培われてきたよさを継承して、富良野市の将来を担う子供たちが、夢を持って、絶えずチャレンジすることを忘れず、将来、社会人になって、さまざまな分野に立ち向かうとき、恐れず、活躍できる人間に育ってもらうことを基本にしながら、さらに市民一人一人が生涯にわたり意欲的に学び、健康で心豊かな生活を送ることができるよう、家庭、学校、地域社会との連携のもと、学校教育、生涯教育の推進、さらには芸術、文化、スポーツの振興に努めてまいりたいと考えております。特に、教育の原点は家庭でございます。家庭は、子供が基本的な生活習慣を身につけたり、成長する出発点として重要な場でございます。子供の健全な心と体の成長が図られるよう、家庭教育の充実に努めてまいります。また、学校教育におきましては、子供たちにとって、学習活動だけでなく、さまざまな体験や経験を通じて、社会性を身につけ、個性を伸ばす場、すなわち人格が培われると考えております。また、社会教育では、第5次社会教育、社会体育中期計画に基づいて、生涯学習の原点である、いつでもどこでもだれでもが学習できる機会の充実を図るとともに、市民だれもがスポーツに親しむことができるよう、生涯スポーツの振興に努めてまいります。さらに、地域社会は、子供たちにとってふれあいの場であり、社会の仕組みやルール、連帯感などを学ぶことができる重要な役割を持っております。今後も、家庭、学校、地域社会との連携のもと、教育行政の推進に努めてまいります。次に、家庭教育についてでございますが、家庭教育はすべての教育の出発点であります。近年、核家族化、少子化、物質的豊かさなど、著しい社会状況の変化の中で、親の家庭に関する考え方も変化してきており、放任や過保護、過干渉、モラルの低下が生じるなど、家庭の教育力の低下が指摘されております。このような中にあって、本年、第5次社会教育中期計画を推進するに当たり、家庭の教育力を高めるための家庭教育セミナーを市内全小学校、中学校において開催予定でございます。また、親と子の絆を深める講座といたしまして、公民館において親子ふれあい講座や、図書館では親子読み聞かせ会などの体験の機会提供を図ってまいります。また、地域が持つ教育力を生かした学社融合事業の展開により、家庭、地域社会、学校及び関係団体とのネットワークを図ってまいります。さらに、子育て支援センターとの連携により、地域で子育てを支援するための体制づくりと、ネットワークづくりの支援などを積極的に推進し、乳幼児期における家庭教育の充実に努めてまいります。次に、学校再編を今後どのように進めていくかについての御質問でございますが、御承知のように、少子化による児童生徒の減少に伴いまして、学校の小規模化が一段と進んできております。子供たちの社会性、自立性、協調性を集団活動を通じて養うため、今後とも保護者、地域、学校関係者と十分協議を行いながら、共通理解と御協力を得て推進してまいりたいと考えてございます。以上でございます。

再質問 1番 今利一

それでは、再質問させていただきたいと思います。さきにも北議員や、あるいは日里議員がおっしゃっていましたけれども、僕も同じような質問になろうかと思うのですけれども、農業と観光をどう結びつけるかというのが見えてこないというか、今、農業というのは、市長も御存じのように、大型化されてきて、どんどんどんどん単一的作物になってきているというのが現状なのですよね。そういった意味で、では観光がその中にどう入っていくのか、あるいは農業が観光の中にどう入っていくのかという有機的な結びつきが何か見えてこないのですよね。僕は例題の中に、今、上士幌町のそういう例を挙げてみたのですけれども、ああいうふうに、こういうふうに農業というのは結びつくよということをやっても、地元では10人ぐらいそんなの来たからといってどうしようもならないのではないかということもあるのです。そういう部分が、幾らかでも、どんどんどんどん回数がふえればふえるほど、農業と観光とがつながっていくというのはわかるのですけれども、今、富良野が大規模化されてきて、そういった中での観光と農業との結びつきがわからないというか、僕にはちょっと理解できないのです。そこら辺をもうちょっと詳しく教えていただきたいと思います。食の観光に関しては、農産物の加工研究会の方に、いろいろとやってくれているので、そういったところに援助したいというのはよくわかるのですけれども、その中において、一緒に含めていくような格好になると思うのですけれども、今度は東大演習林の話も出てきました。農業と東大演習林と観光という格好で三者が連携していけるような、そういうシステム、プロジェクトチームがあるのかどうなのか、その辺の結びつきが、それも見えてきていないのですよね。その辺も具体的に教えていただきたいと思います。次に、シカ柵に関して、作物の保護対策はやらなければならないという基本的認識は一致したような感じはするのですけれども、広域的にやるということでありますよね。そうなってくると、今、広域的な部分に関して、そういうプロジェクトチームだとか、あるいは話し合う段階になっているのかどうなのか。当然、東部地区にはシカ柵ができつつあるということからすれば、何回も言っていますように、その被害がどんどんどんどん広がっていく可能性はある。これは周辺市町村にも同じようなことが言えると思うのですけれども、特に富良野市の、限定して言うならば、東山、西達布ができていない。だとするならば、どんな格好でやっていくのか、早急に対策を組むにはどうやってやったらいいのかということをもう少し詳しく教えていただきたいのと、ちゃんとした、そう主張するのであれば、きちっとしたプロジェクトチーム、あるいはそういった組織立ったものを今やっていかない限り、非常に問題が大きくなってから、どうしようということでは手遅れになってしまう。先ほど言ったように、地域間格差がどんどんどんどん生まれてくる可能性があるという部分をきちっとやっぱり認識しなければならないと思うわけです。その辺をもう一度答えていただきたいと思います。シカ肉の関係に関しては、資源としての活用はどうだという部分に関しては、シカ牧場に関してはちょっと無理だけれども、ほかは調査、研究をやるということなのですけれども、それはどういう調査、研究をやっていくのか、どことどういう格好で、いつごろまでやっていくのか、その辺を具体的に示していただきたいと思います。それと、認証制度のことに関しては、いろいろと問題があって、土壌の関係だとか、あるいは堆肥の関係で、富良野で独自の認証制度に関してはとりやめた、できないということを言っておられたのですけれども、そのかわりに、農業規範制度を取り入れてやっていくのだと。僕は、問題なのはここだと思うのですよ。富良野には、これは何回も僕は言っているつもりなのですけれども、富良野には特徴ある農産物だとか、いっぱいあると思うのです。安全だとか安心という部分に関しては、これは本当に今は問題になっているけれども、ごくごく一般的な部分に僕はなってくると思うのです、将来。これは5年後になるか、あるいは10年後になるかわからないです。安全だとか安心というのは当たり前の部分になってくると思うのです。そうなってくれば、みんなこうやっていきますよ。一番重要なのは、富良野の農産物がどこに特徴があるのかという部分をちゃんととらまえるべきだと思うのです。僕は、無理くり認証制度を当てはめてどうのこうのするつもりは毛頭ありません。甘いのだか、からいのだか、しょっぱいのだか、その辺の部分をほかの地域と比べて、あるいはほかのお米と比べて、ここが特徴あるというふうな特徴をちゃんとつかまえながら、そして売っていくことの重要さをやっていかないと、それがブランドというものでないですか。ところが、今部長が言われるブランドというのは、全部一緒になってしまう可能性ありますよ。国がやるのですもの、みんなやる可能性はありませんか。どうなのですか、その辺。その辺になってくればなってくるほど、富良野農業が、今どこがどうなっているのかという論点を避けてはだめなのですよ。きちっと原点を見つめて、それをやっていくというのが僕は重要だと思いますよ。タマネギ一つとってみても、下地帯では、とれる地帯もあればとれない地帯もあるのですよ。ところが、とれるところととれないところと、どこが差があるのか。そういう格好で、とれないけれども、ここはしょっぱいだとか甘いだとかからいだとかという、そういうことをちゃんと調査しながらものを売っていくような、そういうシステムを構築していくことが、僕は必要ではないのかなと、それが僕は富良野のブランドになっていくのではないのかなと考えます。その辺、お答え願いたいと思っております。次に、教育のことに関してお聞きしたいと思いますけれども、部長が何回も、教育基本法についてはどうのこうのと、何回も聞きに来られたのです。この辺、何かちょっとおかしなことを言ったら外される可能性があるなということで、やっぱり外されてしまって、ちょっと残念だなという感じはしているのですけれども、僕は、一つは、教育というものに関しての、教育長が考えていることをお聞きしたかったのです。ごく一般的なことを僕は聞きたかったわけでも何でもないのです。教育に関してこういう情熱を持っているよ、これだから子供たちにこういうことを訴えたいのだということを聞きたかったのです。その情熱をちょっと教えてくださいよ。それが、たくさんいる子供たち、小さな子供たちに伝わりますから、それが僕は重要と思いますよ。その情熱をちゃんと訴えていただきないと僕はだめだと思っておりますし、その辺をお答えをいただきたいと思います。以上です。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

今議員の再質問に答弁させていただきたいと思います。再質問の内容は、農業と観光との結びつきという御質問だと認識をいたしておりますけれども、私は、富良野の観光と農業の結びつきというのは非常に深い、このように認識をいたしております。一つには、富良野の場合は自然景観を生かすということですから、田園、森林、山岳、こういう自然景観に恵まれた土地柄である。こういう基本的なことから考えますと、当然、農業でとれた生産物が、それが観光客として食べていただく、あるいはおみやげとして持っていっていただく、そういうことが一つにはつながっていきますし、もう一つは、この田園風景があってこそ、観光客が訪れてくれる。こういう結びつきは、私はこれからも大切にしていかなければならないし、そのためには、基本的に農業を基盤としていくことが、富良野市がこれからも永続的に進めていく基本的な考え方だと、このように受けとめているところでございますので、そういう観点からのとらえ方で御理解を賜りたい、このように思います。それから、東大演習林との結びつき等について、プロジェクト的なものを組んでやらなければならないのではないかという、こういう御質問だったと思うのですけれども、私はこれから、所信表明の中で、教育観光という形を提起させていただきました。それには、これから世界的にも、酸素欠乏的な要素が出てくるだろうと。そうしますと、森林を大切にして、酸素をふやしていくようなことも考えていかなければなりませんし、もう一つは、東大演習林があれだけの、2万4,000ヘクタールを持っていながら、この活用が、現在私はされていないと。少なくともこういう状況にある森林景観を生かした、もちろん学術的にも学問的にもすぐれた素材的なものがたくさんあるわけですから、こういうものを全国に発信して、見ていただく、そして学んでいただく、そういうことが観光ともつながっていくことになるのではないかと、そういう観点で考えているところでございますので、この点もあわせてひとつ御理解を賜りたいと思います。

答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)

今議員の再質問についてお答え申し上げます。3点あろうかと思いますが、1点目のシカ柵の件でございますが、これにつきましては、現在、議員御指摘のように、東部地区ということで現在取り組んでいるところですが、この問題につきましては、限定的な地域の検討だけではどうしても無理があるのではなかろうかと。したがいまして、広域的な地域、または広域的な地域を対象とした総合的な計画がまず必要ではなかろうかというのが1点目でございます。したがいまして、その広域的な計画の上で、年次的、計画的、地域的な取り組みが必要でなかろうかと考えているところでございます。したがいまして、その中には沿線市町村との協議、または山部、東山、西達布を含めた地域もあろうかと思いますが、それらの協議、また、補助事業等々による協議、その中からプロセスが出てまいりまして、年次的なもの、費用的なものが算出されてくるのでなかろうかということで考えているところでございます。それから、2点目のシカ肉の活用でございますが、これにつきましても、現在、市内でもグループの方、また研究会の方が、シカ肉の活用を図りたいという御相談も実は賜っているところでもございます。ただ、いろいろ超えなければならない法的な問題、それから施設をどの程度にするか、また、それによる費用はどの程度なのかというような問題もございます。上富良野にございます施設にも、私ども取り合わせてございますが、ブタ専用で、シカについては行わないという実は回答もいただいてございますので、その辺も含めまして、それらの研究会の方々とともに、私どもと一緒にその辺の研究を行ってまいりたいと考えてございます。それから、3点目の認証制度のことでございますけれども、御指摘のように、安全、安心につきまして、もう消費者のニーズは相当高まって、全国的なニーズになりつつあると。ですから、ぜひ富良野地域としても、特に野菜を主産地としている富良野におきましても、この安全、安心は避けて通れない問題でなかろうかと。その上で、今おっしゃられましたように、それぞれの地域によっていろいろな特色があるものについては、積極的に生産者の方も取り組み、また部会の方も取り組んでいただいて、その特徴をつけていただく。そして、安全、安心であって、なおかつ特徴のあるというものが、富良野ブランドということで全国に発信されればなと思っているところでございます。以上でございます。

答弁 教育長 宇佐見正光(教育長は2007年12月まで)

今議員の再質問にお答えをさせていただきますけれども、情熱というお話を再質問にされましたけれども、先ほども御答弁をさせていただきましたけれども、将来を担う子供たちが夢を持って、絶えずチャレンジしていただく、その中で、子供たちが何事にも前向きで、自分の道は自分で切り開いていくのだと、こういう強い意志を持ってもらいたい、この辺を基本にして進めていきたいと考えております。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成18年第2回定例会 2006年7月3日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる