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富良野市議会 平成30年第1回定例会 2018年3月7日

(1)観光行政について/(2)農業行政について

2018年3月7日、富良野市議会の一般質問で、今利一議員が「観光行政について」「農業行政について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀が答弁しました。

質問者
今利一 議員
答弁者
市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 今利一

-登壇-おはようございます。通告に従いまして、順次、質問してまいります。観光行政、民泊制度の課題についての質問であります。政府は、観光先進国への新たな国づくりに向けて、平成28年3月30日、明日の日本を支える観光ビジョン構想会議において新たな観光ビジョンを策定いたしました。この中で、今後の日本の観光は、我が国の豊富で多様な観光資源を誇りを持って磨き上げ、その価値を日本人にも外国人にもわかりやすく伝えていくことが必要である、二つ目に、観光の力で地域の雇用を生み出し、人を育て、国際競争力のある生産性の高い観光産業へと変革していくことが必要である、三つ目に、宿泊施設、通信、交通、決済など、受け入れ環境整備を早急に進めることが必要である、四つ目に、高齢者や障がい者なども含めた全ての観光者が旅の喜びを実感できるような社会を築いていくことが必要である、こうした4点が大きな課題とされ、これらを解決するために、国として観光先進国への三つの視点と10の改革が必要であるとされましたが、その改革の一つが住宅宿泊事業法、いわゆる民泊法であります。平成28年度に本市を訪れた観光客はおおむね186万人で、そのうち54万人が宿泊しております。宿泊延べ数は65万泊で、27年度に比べて約10万泊減少しているとされております。また、宿泊客がどれだけ連泊したかを示す宿泊滞在率は1.09泊と、この5年で最も数値が低く、この課題に対する目標が3点上げられております。1点目に、1年を通じて安定的に宿泊してもらえる観光地にすること、2点目は、再来訪してもらえる観光地にすること、3点目は、観光消費による経済効果、付加価値を地域内で高めることとしております。富良野・美瑛観光圏では、国から指定された13の観光圏と共同で観光客に満足度調査を実施しております。その中で、この地域の総合満足度は全観光圏平均を上回っているが、平均と比較して比較的低い項目があり、対策を講ずる必要があると報告されております。この中で満足度の低いものとして挙げられているのが食事と宿泊施設であります。平成29年6月に住宅宿泊事業法が参議院本会議で可決、成立し、平成30年6月に施行される予定であります。日本政策投資銀行の調査によると、アジア8地域からの訪日経験者のうち、民泊経験者は12%に上るということであります。昨年、平成28年に実施された大阪観光局の調査では19%という数字が出ており、無視できない数字となっております。しかし、その民泊施設の多くは、現在、違法状態にあるとされております。厚生労働省の調査によると、大都市圏の民泊のうち、合法と確認された施設はたった1.8%にすぎない状態にあると言われております。こうしたことから、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによれば、これまでは、違法施設が大半であったため、企業の参入が見送られてきてきたが、今後、民泊法施行後に企業の参入が活発化すると見ております。一方、地方自治体では、民泊の拡大に懸念を持っているところも多いと言われております。ごみ出しの問題、騒音の問題などでトラブルが起きていると言われ、富良野市内でのトラブルは聞いたことがないものの、こうした問題が起きるのではと不安がっているのが事実であります。私も、何度か、ごみの問題、民泊施設の問題に関して一般質問をしております。しかし、国の経済優先の観光産業としての観光政策の拡大、市内の宿泊施設の課題、そして、宿泊施設の規制緩和などから考えると、好むと好まざるとにかかわらず、国際化、訪日外国人の増大は進行していくものと考えられます。そこで、質問であります。1点目に、国際観光都市としての民泊の受け入れ体制づくりをどのように考えているのか。2点目に、市として、窓口はどこになるのか、受け入れ体制をつくるべきと考えますが、お伺いいたします。3点目に、6月以降に改正される民泊制度において、改正される条件について住民周知を図るべきと考えますが、その考えをお伺いいたします。次に、農業行政、環境保全型農業の推進についてお伺いいたします。いま、地球上では、気温の上昇によって北極の氷が解け、各地で大雨が降り、樹木や昆虫などの生態系にも異変が起きており、地球温暖化が進行しております。その主な原因は、大気に含まれる二酸化炭素の濃度の増加と言われております。こうした現象を解明するため、また、拡大しないよう、さまざまな対策が講じられて、農業においてもそうした対応がなされてきております。今回の農業競争力基盤強化対策事業の中にもいま言った気象変動に関したことがうたわれており、老朽化する農業施設の長寿命化、生産基盤整備による対応がなされていくことは重要なことだと考えております。そして、対策を講じなければならないというふうに考えております。しかし、自然を相手にする農業だからこそできる農業の形、手法があるはずであります。それがまさしくこのタイトルにある環境保全型農業の推進にあるのではないでしょうか。環境保全型農業の推進の趣旨の中には、農業が本来有する自然循環機能を維持・増進することが必要であるとされております。特に、環境の問題に対する国民の関心が高まる中、我が国における農業生産全体のあり方を、環境保全を重視したものに転換していくとともに、農業分野においても、地球温暖化防止や生物多様性保全に積極的に貢献していくために、環境保全により効果の高い営農活動を地域でまとまって行うことが、この環境保全型農業の推進の趣旨としてうたわれております。そこで、質問であります。環境保全型農業の市内での浸透の状況及び支払交付金活用状況について、どのようになっているのか、お伺いしたいと思います。二つ目に、環境保全型農業の取り組み拡大に向けた方策はどのように考えているのか、特に、野焼き、農薬散布などの適正化をどのように図っていくのか、指導・監視体制はいかにして実施しているのか、お伺いいたします。三つ目に、環境保全型農業を実施するに当たり、省力化、機械化導入に対する国、道との連携はどのようになっているかお伺いし、第1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-おはようございます。今議員の御質問にお答えいたします。1件目の観光行政についての、民泊制度の課題についてであります。初めに、民泊を受け入れる体制づくりについての考え方でありますが、6月から施行される住宅宿泊事業法、いわゆる民泊法は、観光客の宿泊に対する需要に的確に対応して来訪及び滞在の促進を図る一方、規制により生活環境の悪化を防止することで健全な民泊の普及を図ろうとするものであります。民泊事業を行おうとする者は、監督庁となる都道府県への届け出が必要となりますが、北海道におきましては、民泊事業に起因する生活環境の悪化を防止するため、市町村からの意見を踏まえ、区域を定めて民泊事業を実施する期間を制限する道条例の制定を現在予定しております。本市におきましては、道条例案に対し、住民の安心・安全を最優先とする考え方から、小・中学校の敷地の出入り口の周囲100メートルの地域及び住居専用地域においては、休日等以外は民泊事業を実施してはならない期間とするよう意見を提案してきているところであります。次に、市としての窓口と受け入れ体制についてでありますが、道条例の制定に対する意見提案の窓口につきましては、経済部商工観光課で行ってまいりました。民泊法、民泊事業に関する総合的な窓口につきましては監督庁である北海道となりますが、今後懸念される騒音防止やごみ排出のルールなどの個別案件につきましては、民泊事業に起因するものも含めて、いままでどおり、それぞれの担当部局で対応してまいります。次に、6月から施行となる民泊法の市民への周知についてでありますが、道条例を含めて、広報などを通じて周知徹底してまいります。次に、2件目の農業行政についての、環境保全型農業の推進であります。環境保全型農業を推進することは、本市農業の持続的発展にとって極めて重要なことであり、農薬及び肥料の適正な使用や、家畜排せつ物等の有効利用による地力増進を推進してきております。市内農業者におきまして環境保全型農業に取り組んでいる割合は、2015年農林業センサスによりますと59%であり、北海道平均の47%を上回る状況となっており、一定程度浸透しているものと考えているところであります。また、平成23年度から実施しております環境保全型農業直接支払事業の活用も、当初は4戸、27ヘクタールの参加でしたが、平成29年度では11戸、87ヘクタールに拡大しております。次に、農薬や化学肥料の適正使用に向けた啓発につきましては、環境負荷低減、生産コスト削減、消費者の健康への影響など、極めて重要な取り組みであると認識しておりますので、JAふらのや農業改良普及センターが中心となり、営農指導の一環として行うとともに、新たな栽培技術に関しましては、富良野地区営農推進協議会が主催する試験成績発表会等を通じて周知しているところであります。また、営農上、発生する廃棄物に関しましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律において、原則、焼却が禁止とされておりますが、周辺地域の生活環境に与える影響が軽微で、かつ、営農上やむを得ないものは例外規定が設けられていることを踏まえ、毎年、全農家に対しまして、周辺地域に迷惑をかけないこと、廃プラスチックやビニールは絶対焼かないことを、関係機関・団体と連携して啓発を行っているところであります。次に、環境保全型農業に寄与する省力化技術に関しましては、農薬、肥料等の過剰使用や施用箇所の重複などの無駄を削減していくことが効果的であると考えております。このため、耕起や散布作業の重複解消に役立つトラクター及び作業機への自動操舵システムの導入を市単独でスマート農業促進支援事業によって支援してまいります。また、ICT技術による省力化に貢献する技術や機械等につきましては、汎用化された段階で支援の対象に加えることを検討してまいります。さらに、GAPやHACCP等の工程管理手法の導入は、全作業工程の見直しを行い、無駄を省く等の改善を行うことから、環境保全型農業の実践に貢献するものと考えておりますので、今後も引き続き中山間地域等直接支払制度富良野市集落協議会を通じて導入支援を行っていく考えであります。以上であります。

再質問 6番 今利一

それでは、順次、再質問をしてまいりたいと思います。まず最初に、観光行政、民泊制度の課題についてであります。いま、市長が言われた中で、私自身もそうですけれども、富良野に住まわれている人たちの不安がこれで解消されていくのかということだと思うのです。私は、解消されないのではないのかなというふうに思っています。それはどこに起因するのかということなのだろうと思うのです。この一般質問に当たって、何が原因でそういうことなのだろうといろいろ考えてみたのですが、難しく言えば、いわゆる外国人との共生社会というか、ともに生きるという共生社会の原点がそこには欠如しているというふうに僕は思うのです。どういうことかというと、例えば医療の問題で、外国人の方が病気になられたときに、病院にかかることについても整理されていない。それから、治安の問題も整理されていない。もう一つは、いろいろな人が来て、いろいろな言葉があって、何を言っているのかわからない。さらに、お互いの文化の違いなど、そういった違いが明確にわからない。そうなると、幾らいろいろなことを整理しようとしても、そういったことが壁となって、民泊はどうしてもだめだとか、そういう格好になってくるのではないのかと。それは、どこに問題があるのかというと、やっぱり、そういったものをきちっと整理することが一番重要になってくるのではないのかなと。民泊制度がそういうふうになってくるのはよくわかるのですが、それは経済優先の方向であって、決して、そこの住民が優先されているわけではないというふうに私は思うのです。住民が不安になっている原因はそこにあるのではないのかなと考えますけれども、その辺を市長はどのように考えておられるのか、お尋ねいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

今議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。今議員の御質問をお聞きいたしましたが、まず、それぞれの法律に基づいて対応していくことが第一原則なのです。いまの富良野の状況から申し上げますと、外国人がふえてきていることは言うまでもございません。しかし、現在、富良野におきましては、警察にお世話になるような外国人はほとんどいないというふうに聞いておりますし、今後もそういう外国人の状況が期待されるような地域にしていかなければならないわけです。ですから、基本的には、市のほうで、外国人が泊まることよりも、まずは外国人の受け入れ体制の中でどのような対応を考えていくか、それがこれからの観光に視点を置くべき大きな取り組みの一つであろう、私はこのように考えております。そういう観点から御答弁させていただきましたが、民泊法の中では道条例を設置することがもう決まっているわけですね。そして、道条例の補完的な役割として、それぞれの市町村で当てはまることがあるのかということで、いま、道に二、三の申し入れもしております。ですから、民泊法の中で市民が不安になるという御質問がありましたから私はお答えいたしますが、まず、民泊法について市民に対してどういう説明をしていくかということが行政の役割の一つであろう、このように考えております。二つ目には、それぞれ不安を持つ中にあっても、行政のあり方というのは、富良野市においてはごみの収集を含めて環境に非常に配慮した行政を行っておりますから、法に抵触するような状況であれば処罰をしていく、あるいは、条例に抵触する場合においても厳重な指示、指導をしていきます。もちろん、所有者に対してもそういう状況づくりをしていかなければならないというのが行政の基本的な考え方でございます。ただいま再質問にありました状況の全てを網羅することは、いまの時点ではなかなか難しいですけれども、行政として、準備する中で、道の条例に基づいてそういう状況づくりを早目に行い、もちろん民泊法に基づく経営者に対しても周知徹底していきたい、このように考えているところであります。以上であります。

再質問 6番 今利一

この問題に関して深く入ることは差し控えますけれども、ただ、私としては、ある意味で、住民が不安に思っていることをできるだけ早目に解決してあげたら、住民もともに生活するという部分では非常に役立つのではないのかなというふうに思っております。三つ目に質問申し上げたことでありますが、道の条例が6月以降に出されるということで、富良野市もいろいろな提案をされているということであります。その中で、私は、中身について住民の皆さんに周知徹底させる方法が必要ではないかなと思いますけれども、その辺に関してはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

今議員の再々質問にお答えさせていただきたいと思います。基本は道条例ですが、まだ制定されておりませんから、制定しない段階で市民に道条例の中身を御報告、周知するのは無理なことでございます。ただ、先ほど御答弁申し上げたとおり、市として対応すべきことをその条例の中に盛り込んでいただくようにするというのが道からの通達でございましたので、そういう措置を行ったということでございまして、条例ができた時点でそれぞれに対応してそういう状況づくりをしてまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。

再質問 6番 今利一

続きまして、環境保全型農業のことに関してお伺いいたします。まずは、質問の中でも言いましたが、野焼きの問題等々があります。野焼きの問題に関しては、富良野アグリサポートというお知らせ版に野焼きはだめですよとるる書かれておりますけれども、まだまだそこが徹底されていない状況にあります。そこで、その監視体制といったものはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)

今議員の再質問にお答えいたします。ただいまは、野焼きの監視体制並びに周知、啓蒙等々の御質問かと思います。先ほど市長より答弁がありましたとおり、農家に対しまして、原則、野焼き等を行ってはだめですよと通知してございます。また、常時監視しているわけでございませんが、通報等があった場合、環境部門での受けになろうかと思いますけれども、こちらの指導等も農家に限らず行ってきているところでございます。以上です。

出典:富良野市議会 平成30年第1回定例会 2018年3月7日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる