富良野市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月12日
(1)農業行政について/(2)学校教育について
2007年9月12日、富良野市議会の一般質問で、今利一議員が「農業行政について」「学校教育について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、商工観光室長 高山和也、経済部長 石田博が答弁しました。
- 質問者
- 今利一 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、商工観光室長 高山和也、経済部長 石田博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 今利一
-登壇-さきの通告に従いまして、順次質問してまいりたいと思います。第1点目に、農村観光都市形成についての質問であります。この質問に関しましては、本年度の市政執行方針の中でうたわれているものであります。地球温暖化、それに起因するとされている天候異変など初め、ちまたでは環境問題に対する関心が持続的に高まっている。自然と人間の共生、地球に優しいといったうたい文句は、今ではだれもが当たり前のように使われております。しかし、その一方で、人間にとって最も原始的であるとともに不変でもある農への関心は、比べものにならないほど低いものと言わざるを得ないのであります。環境に危機が生じるとすれば、人間の再生産にとって不可欠な食べ物において顕在化するだろうとすれば、環境問題への関心は当然農業へと向くはずのものが、全くそうはならないのであります。その理由の一つとして、今日の経済システムの中では、農産物は工業製品と同じく商品―121を生産するための一連のものと仮定するとする考えが支配的であると言わざるを得ないのであります。しかし、おおむね一定の生産設備を基盤にして一定の材料を投入すれば、それに応じた算出される工業製品とは異なり、農の営みは自然の条件や社会の関係のあり方に大きく左右されるし、また、生産されたというより算出されるのは有機体であり、すなわち生命体であります。こうした現実をいま一度消費者の皆さんに知っていただきたい。この農村観光都市形成には、市長の熱いメッセージが込められているのではないかと思われるわけであります。文字どおり、富良野市は農業で観光で成り立っている地域であります。富良野に訪れてくれる方々には、観光に来ていただいた方々には滞在していただきたい。富良野の農産物を食べていただきながら、農業を農村を、そして農産物の成り立ちを観光をしながら楽しんでいただくことこそが有効である。何しろ、約200万人の人たちが富良野に来てくれるのだから、それに乗らない手はないはずであります。しかし、それに少しずつ陰りが見えてきた状態にあります。素通りする人たちの足をとめたい。何とかして滞在していただきたい。2日でも3日でも。欲を言うなら1週間でも。そして、理解を得られるならば、子育てを終了した団塊の世代の人たちに定住していただくようなさまざまなことがありますが、市長の熱い思いで語られた農村観光都市形成、半年経過した今、具体的な方向性が見えてこないのが現実であります。いま一度、農村観光都市形成に向けて市が目指す姿はどのようなものなのか、具体的に農業は何を推進していくのか、観光は何を推進していくのか。今までは受け身であったものをそうでないものにしていく、一元化する方式など、市長の考え方をお示ししていただきたいと思います。次に、有機農業推進法の対応についてお伺―いいたします。この法律は、昨年の12月15日に公布、施行したものであります。この法律の目的の中で、第1に、有機農業を推進し基本理念を定め並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにすることとともに、有機農業の推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、有機農業の推進に関する施策を総合的に講じ有機農業の発展を図ることを目的とするとあります。このことにより、市は、有機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、実施する責務を有したわけであります。そこで第1点、一つ目に、有機農業者などへの支援策はどのようになっているのか、技術開発などの促進はどのようになっているのか、消費者への理解と関心への増進はどのようにしていくのか、有機農業と消費者の相互理解をどのようにしていくのか。以上、4点について、市の対応についてお伺いするものであります。次に、シカ柵についてお伺いいたします。一昨年から2年にかけて、東部地区においてシカ防止柵を81キロにわたり張り巡らせたところでありますが、その後の状況についてお伺いするものであります。1点目として、地域別の被害状況について。2点目に、駆除の現状と課題について。3点目に、防護柵の現状と課題について。私は、以前にも示しましたように、シカ牧場というものをつくってはいかがかということを言ってまいりましたが、その点について考えをお示ししていただきたい。今後の取り組みについても御説明していただきたいと思います。また、4点目として、猟友会がやろうとしているエゾシカ解体施設の現在の状況について、市の考え方をお伺いするものであります。最後に、私は、教育行政、子供たちのための食育について、教育長にお伺いするもので―122あります。昨年、調査第10号食の教育について調査をとった経過の中で、教育委員会として政策の方向性について、次のように述べられております。近年、生活習慣病、これは肥満とか糖尿病でありますが、その予備軍の児童生徒が増加しており、そのため生活習慣の基本となる食生活を乳児期から身につけさせることが大切であり、特に児童の肥満傾向や朝食の欠食、孤食などが上げられる。そのため、食育の正しい情報や望ましい食生活を身につけさせ、それを実践し、みずから食育の学習できる場所づくりと合わせて、地産地消の推進のため環境づくりを整え、それらを支援、推進するネットワークづくりを行いながら、食に対する自己管理ができる食の楽しさや大切さがわかる食育を推進するとありますが、この食育についてお伺いしたいと思っております。最後に、一つ著書を御紹介したいと思いますが、子供に食べさせたい御飯と野菜の一節に、このようなことが記されております。改めて穀物と野菜の大切さを思い知った次第です。さらに、腹八分目、水の飲み方、牛乳や卵、肉、魚などの取り方、つまり食事のバランスについても考えさせられました。中を略しますが、家庭が崩れ出し、子供の子育てが困難と言われる時代だからこそ、一杯の御飯やみそ汁にこだわり、きずなを深めていきたいものだと書物として書かれた本がございます。そこで、教育長に4点お伺いいたします。子供たちの食育とは一体どういうことなのか、お考えをお聞かせ願いたいと思います。食育の今後の取り組みについてお伺いいたします。家庭での食育はどのようになされるのかお伺いいたします。安全な食品を選ぶための教育について、この4点をお伺いし、第1回目の質問を終わらせていただきます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-今議員の御質問にお答えをいたします。1件目の農業行政についての1点目、農村観光都市形成でありますが、本市は、大雪山国立公園や道立自然公園を背景としたすぐれた山岳、田園風景と一次産業を中心とした農業、林業の体験や、文化、芸術、学術、スポーツ、また、すぐれた人材など、さまざまな地域資源が存在する観光資源の豊かな地域であります。これまでの観光は、景観等を見てまわり、買い物をする周遊型観光が中心でありましたが、近年は、農業や自然の中での体験、地域の生活体験などを通して、農村生活をゆっくり楽しむ中長期滞在型観光を確立するためにも、基盤整備、体制づくりや情報の発信が必要だと考え、これらの整備を図ってまいりたいと考えているところでございます。また、農業と観光をそれぞれ新たな資源の開発を行うものではなく、現存する資源を活用し連携することにより、農業体験などの農業関連メニューに加え、景観形成や自然環境に視点を置いた体験メニュー、エコツーリズム、食や環境教育、演劇文化、さらには、市民と同じ生活を体験できる半住民としての滞在観光の環境を整えていきたいと考えているところでございます。次に、2点目の有機農法推進法でありますが、国は、平成17年3月に閣議決定されました新たな食料・農業・農村基本計画において、農業生産全体のあり方について環境保全を重視されたところでございます。これらのことから、平成18年12月に―123は、有機農業の推進に関する基本理念や国及び地方公共団体の責務も明らかにし、施策を総合的に講ずる有機農業の発展を目的に、有機農業推進法が制定されたところでございます。有機農業は、農業の自然循環機能を増進し、農業生産活動による環境負荷を大幅に低減し、生物多様性の保全に役立つとともに、安全で良質な農産物に対する消費者の需要に対応した農産物の供給に資するというメリットがございます。しかしながら、有機農業は、化学肥料や農薬を使用する慣行農業と比べて、労働時間や資材費の増加による生産コストが割高になり、病害虫などによる品質や収量の低下が起きやすいといった技術的な課題がございます。また、有機農業によって生産された農作物を消費者が容易に入手できないという課題もあると認識をいたしているところでございます。北海道におきましては、北海道クリーン農業、有機農業推進プランにおいて具体的な展開方向を示すとともに、有機農業推進計画(仮称)の策定を進めていると伺っているところでございます。今後の有機農業の推進につきましては、国や道の動向を踏まえ、市内で有機農業に取り組む方々と意見交換を行い、有機農業に対する姿勢や実施内容について、新たな農業計画の策定の中で検討してまいりたいと考えております。次に、3点目のシカ柵でありますが、平成18年度に富良野農協が実施したエゾシカによる農産物の食害と踏みつけ被害の調査によりますと、市全体で1億5,000万円、地区別には、東山地区で1億300万円、山部地区では3,000万円、富良野地区では1,700万円の被害があったという結果でございます。猟友会の協力によるエゾシカの駆除の実績といたしましては、平成14年度には281頭だった駆除頭数が、平成15年度295―頭、平成16年度547頭、平成17年度705頭、平成18年度723頭と5年間で2.5倍にふえている状況でございます。エゾシカの駆除単価につきましては、1頭当たり5,500円だったものを、本年度から市が6,000円、富良野農協が4,000円とし、1頭当たりの駆除単価が1万円になったところでございます。猟友会による駆除の課題といたしましては、一つ目には、駆除後の個体の処理があり、これについては、地先の農業者、土地所有者の協力が必要であると考えております。二つ目は、ハンターの育成であります。ハンターも高齢化していることから、農産物被害を最小限に抑えるためには、ハンターの育成が急務であると考えております。次に、防護の現状につきましては、東山地区では、平成10年度と12年度に農林水産省の補助事業で、約67キロメートルの電気牧柵を東山地区農業協同組合が設置し、山部地区では、平成18年度に中山間地域等直接支払い事業の助成を受けて、約100キロメートルの電気牧柵を中山間事業山部地区連絡会が設置しているところでございます。さらに、東部地区では、平成17年、18年度に、防衛省の補助事業で約81キロメートルの防シカフェンスを富良野農業協同組合が事業主体となって設置をされているところでございます。防護の課題といたしましては、電気牧柵につきましては、定期的に下草刈りをしなければ放電してしまうことと、シカが電気になれると効果が薄くなることであります。また、防シカフェンスにつきましては、防護効果が高いものの、フェンスを設置することができない幹線道路や河川から侵入を防げないことと、一度フェンス内に入ったシカが残ってしまうといった課題がございます。山部、東山地区からも、防護、防シカフェンスを整備できないかとの地域などからの要望を受け、市といたしましても、防衛省などに要請をしているところでございます。―124防衛施設周辺整備事業では、防シカフェンスを整備するためには、上富良野演習場があることによる阻害要因を立証し、受益地区を拡大しなければなりません。現在、防衛省により上富良野演習場からの砂じん調査を2回にわたって行っていただいており、9月中には3回目の調査を実施することになっていることから、今後の方向性については、この調査結果を受けて検討してまいりたいと考えております。シカ牧場につきましては、道東地方で行われている事例によりますと、エゾシカの個体数の大きな減少にはつながらないものと判断しており、また、施設設備やえさ代などの費用も多額になることから、現在のところ困難ではなかろうかと考えているところでございます。さらに、エゾシカの解体処理施設につきましては、現在、猟友会で検討中ということでございますが、資金計画や商品の販売先の確保などが課題となっているとお聞きしておりますので、関係団体と連携しながら支援を検討してまいりたいと思います。以上であります。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
-登壇-今議員の2件目、学校教育についての子供たちのための食育について、お答えをいたします。食は健康の源であり、食生活は子供の健やかな心と体の発達に最も重要であります。また、小児期の生活習慣病を予防するためにも、望ましい食習慣を身につけることが大切であり、子供のときから食の楽しさ、大切さを意識し、豊かな食の体験を積み重ねていくことで、生涯にわたって健康で楽しい食生活を送ることができます。そのために、食育を効果的に推進していくには、家庭だけでなく、保育所、幼稚園、学―校など地域の関係者が連携し、食育の重要性について共通の認識を持つことが大切であり、未来を担う子供たちが健やかな心と体をはぐくんでいくことができる食育指針を本年度内に策定するため、現在取り組んでいるところでございます。策定に向けた体制といたしましては、学校教育課が事務局となり、保健課、児童家庭課、農林課、社会教育課、生涯学習センター、学校給食センターからなる庁内横断的な食育指針策定会議と、子供たちの実態に詳しい幼稚園教諭、保育士、栄養士、保健師、養護教諭、19名からなる指針策定作業部会をそれぞれ設置し、議論展開を進めているところでございます。現在、子供たちの食生活に関する実態調査を、幼稚園、保育所、各学校の御協力により実施しているところでございます。今後、指針の素案を決定し、パブリックコメントの手続をとり進めてまいります。次に、今後の取り組みについてでございますが、学校給食におきましては、本年度、モデル的に樹海中学校と連携をし、食に関する栄養指導の充実に向け、7月より全教職員が共通理解する中、総合的な学習で管理栄養士が講師として出向き、望ましい食習慣に向け実践教育に取り組んでおります。さらには、山部地区におきましても、市内の小学校高学年を対象にした食材の持つ栄養について、地元野菜のおいしさなど食に関するさまざまな体験学習ができる市民講座などを開設し、児童たちがみずから学ぼうとする意欲を喚起し、確かな実践力につなげ、児童、家庭、地域社会が食の大切さや楽しさを伝える事業推進を図っているところでございます。さらに、これまでも、母子保健活動におきましても、乳幼児健診時の栄養指導を初め、食生活改善推進員の協力を得て、遊びの教室や新米ママの交流会などの栄養指導の充実を図っているところでございます。また、農業大学講座として、地元食材を―125使った食育のまちづくりを初め、富良野産小麦を使った農産加工研究会や地元農産物を使った特産品開発など、食に関する継続した取り組みも進めているところでございます。次に、家庭での食育についてでございますが、食育は最善の予防医学であり、健全な社会をつくる土台でもございます。24時間サービスで豊かさと便利さの大衆化が進み、現代病である生活習慣病が増加する傾向にある中で、豊かで便利な時代の今こそ、自己管理、自己責任が重要であり、家庭において、一人一人が食育について真剣に取り組む必要がございます。そのために、各学校から児童生徒や保護者に対し、保健だより、学級だより、給食だより、給食献立表等を通じて食の大切さなどについて周知をしているところでございます。これからもPTAとの連携を図りながら、家庭での食育推進に向けて親子料理教室等を実施し、栄養バランスや適正な食品選択など、調理実習と体験を通じた食育推進に取り組んでまいります。次に、安全な食品を選ぶ教育についてでございますが、学校農園活用事業でも、児童生徒がみずから学び、みずから考える力の育成に重点を置いた学習を進める中で、各地域の農業の方や緑峰高校生に栽培指導や安全な食品の選び方の学習、さらには、農業園を借り上げして自然体験学習を実施しているところでございます。さらに、学校給食におきましても、食の安全安心に細心の注意を払い、食材の確保においては、さらなる地場産品の利用拡大を図るとともに、地産地消の観点から、地元で収穫された食材を約9割使用した富良野地区ふるさと給食週間の実施や、給食パンについても、本年度から道産小麦粉100%に切りかえながら食品衛生の知識を高め、安全で安心な食品を選ぶ学校給食の充実に努めてまいります。今後におきましても、教育の原点である知育、徳育、体育の基礎となる食育の推進に向―けて積極的に取り組んでまいります。以上でございます。
再質問 6番 今利一
それでは、再質問をさせていただきたいと思います。まず最初に、農村観光都市形成でありますけれども、これは、3月に1回と、それから6月に2人の議員が質問されているところでございますけれども、私はどうもこの部分に関しては、市長が最初非常に張り切っておられた部分よりもトーンダウンをされてきているのではないのかと、いう感じがしております。私は、一つは、市長もおっしゃっていますけれども、富良野というのは農業と観光のまちだと、この二つの両輪がきちんと進んでいかなければ、富良野というのは成り立っていかないとおっしゃっておりますけれども、私も同感のような感じがします。早急にこれらを具体的にどうしなければならないかということをここでも言っておりませんし、はっきりさせていただきたいと思っております。ここで、整備を図ってまいりたいということだけしか言っていないと思っておりますし、また、農業の体験など、農業の関連メニューなどを、それは一体具体的に何なのか、その辺を具体的に説明していただきたいと思っております。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の御質問に、具体的なものを示せと、こういう御質問でございますので、商工観光室長から具体的に御説明をさせていただきます。
答弁 商工観光室長 高山和也(商工観光室長は2008年3月まで)
今議員の御質問にお答えしていきたいと思います。まず、具体的に農村観光都市の生活、こういったものでどのようなことが行われている―126かということでありますが、昨年6月に農村観光都市を明文化いたしましてから数々の取り組みが行われております。まずは、農業者と観光者の連携によるいろいろな取り組みであります。その一つには、農家、農村女性との交流、あるいは、さらに農産加工品の販売等においても市といたしましては、東京、それから札幌での農家女性が社会実験販売するものに協力をしております。また、スキー場で行われた国際交流、外国人交流イベントの中でも、農家女性と外国人の交流、そして、またその中での食材の提供、こういったことも行われております。さらに、麓郷のロケ地駐車場におきましては、これは観光側から農村青年の方に呼びかけ、地域との交流も始まっているところであります。また北の国感謝祭の中でも、消費者と、いわゆるファンの方々と農村青年の交流も始まっているところであります。さらに、大きな点といたしましては、農業者グループの方と社会実証ツアーの開催も行っているところであります。とりわけ一番困難と言われて課題と言われておりました地元でのコーディネーターが不在だと、こういったところから、NPO法人と農業者との連携によって、それからツアーエージェントとの連携を結び、こういった社会実証実験のツアーが行われました。その結果でありますけれども、今年度には、NPO法人のツアーの一つとして、皆さん農業者のツアーの紹介もさせていただいているところであります。さらに、観光協会との連携の中で、修学旅行の受け入れ、こういった面でも農業者との連携が図られつつある、こういう状態でございます。そういった面からいたしますと、この農村観光都市を提唱いたしましてから、大きく商工観光と、あるいは農業との連携が図られている、このように認識をしているところでご―ざいます。以上でございます。
再質問 6番 今利一
いろいろとお話は言われているのですけれども、具体的に、本当に顔が見えてこないというか、どんどんと進展している感じでは私はないような気がしているのです。農家の方も観光協会の方もそういう感じがしているのではないのかという感じがするのですけれども、ここに毎日新聞が出された9月1日の新聞がございます。農村、漁村に体験、全児童にという記事がございます。これは、児童に宿泊を1週間農村地域でしていただいて、それを各地域に散らばすという、総勢で120万人が移動するということが書かれております。僕は、そういった意味では、これが来年度まず470校をモデルにやりたいという話でございます。農水と文化省と、それから総務省3省がこのプロジェクトチームに参加しているということでございます。こういった記事もあると、そういった部分では、早くその体制というかここを整えておかないと、きちんとした受け皿というか、そういったものをしていかないと、それから、こう言ってはあれなのですけれども、乗りおくれてしまうのではないのかという危惧がございます。その点に関してはどのような受け入れ体制というか、今の部分では、整備を整えているという段階でございます。僕は早急に受け入れ体制をするべきではないのかと、受け皿をきちんとしておくべきではないかと思いますが、この点についていかがでしょうか。
答弁 商工観光室長 高山和也(商工観光室長は2008年3月まで)
今議員の御質問にお答えいたします。富良野市が目指す観光の中では、滞在型、長期滞在型、2地域居住、そしてまた定住と、こういうプロセスの中には、一つござい―127ますのは、個人観光客を対象として長期滞在していただこうと。つまりはマスツーリズムに対するエコツーリズム、グリーンツーリズムといった個人型の持続可能な滞在型観光の推進を目指しているわけであります。ですから、持続可能とは、現在の基盤整備の中で、現在の基盤の中でどのようにして受け入れるのか、これが富良野型の持続可能な体験観光の推進と言えるところであります。決して、大きな設備投資をして大量に都会から呼び込む、こういったものではなくて、現存する施設を活用しながらの体験、滞在型観光の推進ととらまえているところであります。ですから、農業者の方についても、新たな労力を確保するのではなくて、現在ある時間を活用しながら観光者との対話に向けていただく、こういったことを念頭にして着々と進めているところでございます。以上でございます。
再質問 6番 今利一
僕は、そう整備をして受け入れ体制がどうのこうのというよりも、大型の整備を建てて、そんなことをしてほしくもないし、そんなお金をかける必要は僕はないと思っているのですね。今の体験施設などを今ある旅館組合だとかいろいろなところを利用して、そして農家に入っていただくか、あるいは宿泊をそこにして、いろいろな部分を体験していただくというふうな、そういう施設で僕は構わないと思うし、現存のものを利用すればいいと思っているのです。ただ、受け入れ体制だけはきっちりしておかないと、やっぱりだめではないのかという気がいたしますので、そのことについてはどうなのでしょう。
答弁 商工観光室長 高山和也(商工観光室長は2008年3月まで)
今議員の御質問にお答えいたします。―受け入れ体制についても、持続可能な、農家の方が受け入れる可能な範囲の受け入れ体制から整備をしていく、これが基本だと考えております。以上でございます。
再質問 6番 今利一
先ほど市長もおっしゃっていましたけれども、富良野というのはいろいろな産物、農産物のいろいろな受け入れ施設もたくさんあるという部分からすれば、冬休みの高校生だとかそういった人たちを受け入れるだとか、あるいは、特産品などがありますけれども、例えば、ソーセージづくりするだとか納豆づくりするだとか、スキーツアーができない人たちにはそういう豆腐だとかソーセージだとか納豆だとかという、そういったきちんとできる人もたくさんいるのですから、その人たちを活用するだとか、あるいはお菓子などをつくるだとか、そういったメニューもたくさんあると思うのです。そういったものをやっぱりどんどんどんどん発信していって、発信することによって、ああ、富良野に行ってみたい、ああいうものをつくってみたい、スキーができなければ、こういうこともやってみたいということを発することができると思うのですよ。そういうことをやろうとしていないというか、そういった意味では、室長の言われる持続可能なというか、そういった部分には入らないのですか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の再々質問にお答えをさせていただきますけれども、農村観光都市形成というのは、今御質問ありましたとおり、農業と観光が融合をしながら発展をし、振興を図るというのが基本であります。その中にあって、本市においてどういう手段なり方法でそれを振興、発展させていくか―128ということは、やはり都市と農村の交流をもっともっと発展させていく。私は、過去にお話をさせていただいたという感じがしておりますけれども、大阪地方の高校生は、恐らく2年後には相当数本市に入ってくる状況づくりをやっております。その中で、一番大きなのは、将来、高校生がみずから来て感動を与えるものがなければだめだと。それから、二つ目には、経験をしてそれを将来に生かせるようなものが必要になってくるだろうと。それから、三つ目には、それぞれ同世代の高校生なり、そういう方々と交流を深めることによって、その土地の価値観を共有することができると。こういうことが、私は将来富良野の観光を進める上におきまして、いろいろ個々の体験は、それは当然やらなければなりませんけれども、基本はそこに置いてやらなければ、再び富良野に訪れてくれる状況づくりに私はなっていかないだろうと、一つはそう思いますし、もう一つは、地域間、都市間と農村間の交流をすることということは、それ相当のものは、見てそしてそれを得るものがなければ、なかなか富良野に訪れることはないでしょう。こういうことを考えますと、今、商工観光室長が御説明した中で、個々にどう具体的に現在の状況の中で受け入れ体制ができる体制がとれるのかというのが、これが今大きな私は富良野の課題であると認識をしておりますから、当然、今議員がおっしゃることも総合的に含めた中で、これから課題解決に向けて取り組んでいく必要性があると、こう考えているところでございます。
再質問 6番 今利一
それでは、続きまして、有機農業推進法についてお伺いしていきたいと思っております。私は、この有機農業推進法というのは、この文章でありますけれども、理解度が違うのではないのかと考えております。一つは、富良野でもう既に何人もおられますけれども、―対象となっているのは、有機農業の栽培をしている農家を対象にしているわけでは決してないのです、これは。いわゆる富良野でいうならば、エコファーマーだとかそういった人たちを対象にしていっている。そういうふうに私は理解していますけれども、この文章の中では、そういうことでは書かれていないと感じますけれども、その辺はいかがなのでしょう。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の御質問にお答えをいたしますけれども、具体的に御質問受けましたので、経済部長から答弁をさせていただきます。
答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)
今議員の御質問にお答えさせていただきます。この有機農法というのは、今お話のように18年の12月に施行になりまして、基本方針が19年の4月に出されたと。これにつきましては、もちろん1条から11条までなっている条文でございますので、これにつきましては、当然、全農業者といいますか、今有機に取り組んでいる方だけではなく、もちろんすべての方についての対象ということでなっているというのは、私ども十分承知しておりますので、その辺、御確認をいただきたいと思います。以上でございます。
再質問 6番 今利一
私の質問の中身は、四つについて質問しましたけれども、それらの受け入れ体制についてはどのようになっておられるか。さきの答弁の中には、それが入っ―129ていないと思っていますけれども。
再質問 6番 今利一
有機農業推進法の有機農業の農業者に対しての支援策、技術開発などの促進、あるいは、消費者への理解と関心、有機農業消費者との相互理解の増進ということで四つ質問いたしましたけれども、それらについての対応策はどのようになっているのか。
答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)
今議員の御質問にお答えいたします。今議員、今御質問の件につきましては、有機農業法が第1条から第15条、先ほど11条と申しましたが、訂正させていただきまして15条でございますが、15条の中で第8条、有機農業者の支援、第9条、技術開発等の促進、第10条、消費者の理解と関心の増進、第11条、有機農業者と消費者の総合理解の増進と、この4点にわたっての御質問かと思います。それで、先ほど市長からの答弁にもありましたように、この4点につきまして含めまして、これらの課題について、いろいろな課題があって、前向きに取り組んでいくと御説明をさせていただいたところでございます。私からも補足させていただきますが、まず第8条、有機農業を行う者への支援ということにつきましては、この法律は、国、地方公共団体の責務をうたっているというふうになってございまして、第8条につきましては、その中でも有機農業の収量、当然品質の拡大、増大、保持等々を目指す必要な施策を講じるということの条文になってございますので、今後、これらが国、道を通しまして私どもにもこれらの方が参ってくるのではなかろうかと思ってございます。また、第9条におきましても、これらの研究成果等々につきましても、第8条と同じく―法が施行されたばかりでございますが、やはり8条と同様に、国、道におきまして技術体系の革新または研究等々がなされ、道におきまして普及センター等を通しまして私どものほうにおりてくるのではなかろうかと思ってございます。さらに、第10条につきましては、消費者への啓発のための広報活動ということになろうかと思います。これ等々につきましても、有機農業を正確に伝えるために私ども富良野市におきましても、市の広報、または月に1回出してございますアグリニュース、またはそれぞれの研修会等々で機会がございましたら、広報に努めてまいりたいと思ってございます。それから、最後に第11条でございますが、有機農業者と消費者との相互理解ということになっております。これも、現在、今議員御案内かと思いますが、有機農業者と消費者との間の交流もされているということもお聞きしてございますので、今後さらにこれらが活発に交流されますように、市としても支援してまいりたいと考えてございます。以上でございます。
再質問 6番 今利一
それでは、質問を続けますけれども、一つは、その理解が違うというのは、先ほど申し上げましたけれども、ここで有機農業推進法というのは、決して有機農業者を対象にしているわけではないということですよね。富良野でも実際やっている、ここでもおられると思いますけれども、エコファーマーと言われる人たちがその対象になっているわけですよ。そういった意味では、そういった人たちのためにも、きちんと法整備というか、そういった理解のもとで今言った4項に対して、それときちんと理解して受け入れ体制というか、いわゆる富良野が持っている地域の特性だとか土壌条件だとか、いろいろなところがあると思うのです。それを整備していくこと―130が一番重要なのだろうと思うわけです。それと、もう一つは、有機農業を、この推進法を推進するために農水は概算要求を出したと。今まで、それこそ来年度の概算要求を5億円出すという方向を出しております。ということは、それに私は乗らない手はないだろうと、できるだけ早く整備をしていって、整備する中でそのモデル地域になっていくということが必要ではないかと考えますけれども、その辺はどうでしょう。
答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)
今議員の御質問にお答えいたします。今お話のように、これにつきましては、もちろん有機農業法ですから、全農業者を対象ということになってございます。それから、施行されまして国の振興対策といたしましては、今のお話しのように20年の概算要求で、ことしの10倍の5億円ということが概算要求されているところでございます。内容につきましては、モデルタウンの育成ということがメーンになってございまして、協議会等々の立ち上げ支援、災害技術の習得、有機農業の技術指導、そして販路拡大への取り組み等々を国としても取り組んでいくということになっているところでございます。それを受けまして、道の振興策としましても、これから順次明らかになってくるとは思いますが、今の段階でも新しい総合計画ということで20年スタートの総合計画の中で食産業戦略ということで指標といたしまして、有機農業に取り組む農家数が現在の300戸程度から、平成27年度には1,500戸程度まで伸ばしたいという御意向が出されてございます。市といたしましても、それら等を受けまして、今行っています慣行農業の方、または有機農業の方、これらのいろいろな方が農業の生産へのアプローチを持っていることは、大―変に農業のバリエーションを、いろいろな多様な農業を確立する上でも大変いいことだと思ってございますし、また、地域農業の安心安全への一層の向上になるのではなかろうかと思われますし、また、環境、農業の地域の環境負荷への軽減、そして、最終的には、消費者へこれらの多様な農業からの生産物を一層供給できるというメリットがあるのでなかろうかと認識してございます。いずれにいたしましても、これからの農業にとっては大変重要でございますので、本市といたしましても従来の慣行農業ともども、有機農業につきましても推進について取り組んでまいりたいと思ってございます。以上でございます。
再質問 6番 今利一
部長のお答えにもありましたけれども、モデルタウンとしてということでありますけれども、これらモデルタウンに、有機農業のモデルタウンに乗っかっていくというか、そういった部分のお考えはあるかどうなのか。
答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)
今議員の質問にお答えいたします。これにつきましては、まだ国の概算要求の段階ということでございますので、また道を通じまして、私どもに正式におりてきてございませんので、おりてきました段階で検討させていただきたいと思ってございます。以上でございます。
再質問 6番 今利一
続いてのシカ柵についてお伺いしたいと思っております。シカ柵については、きのう大橋議員の質問にもございましたし、そういった意味では大体の答えが出たのかと思いをしておりますけれども、ただ1点、シカの被害が、ここにも出ていますように市全体で1億5,000―131万、これは、この数字が全部そうだとは私には思いませんし、ある意味では、大体そういう数字が出たら半分なのか、あるいは7掛けなのかという感じはしますけれども、少なくともこれだけの被害が出ていることは、市として早急にこの地域においてシカ柵の設置、あるいは何らかの方法をとっていかなければならないのではないのかと思っております。そういった意味では、どういう方向でいるのか、その辺をお聞きしたいと思っておりますし、さらに、またもう1点は、エゾシカの駆除についてでございますけれども、1頭当たり1万円になったと、市の補助が6,000円、あるいは富良野市の農協が4,000円ということで1万円であると。ただ、少なくとも、ここでの課題というのは、ここの答弁ございますけれども、駆除後の死体をどうするのか。いわゆるハンターが投げ捨てていっている部分が非常に多いとお伺いしております。そういった意味では、その辺のことが問題になっている。その辺をお聞きしたいと思っております。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の再質問にお答えをさせていただきます。1点目のシカの被害の状況から早急に対応をすべきでないかという御質問だったと思うのですけれども、行政は、それぞれ御答弁させていただいた中で、過去1回もそういう対応をしていないという状況ではないわけです。経過があるわけです。ふえた要素というのは、どういう形でシカが過去ふえてきたというのは、年度別に御説明をさせていただきましたけれども、急激にふえてきたという現象があるわけですね。こういうことを考えますと、行政も当然、地域のそういう被害状況については十分考察しながら、それぞれ御答弁させていただいております補助の一番高い防衛省の補助でやるという状況の中で要請をさせていただいている状況でございますから、そういう状況を踏―まえた中で考えていくということで答弁をさせていただいておりますので、早急にという、今それぞれ要望している状況の中での御質問というのは、私はやはりそういう状況を踏まえた中でやっておりますので、その点ひとつ御理解を賜りたいと思います。それから、2点目のシカの問題でございますけれども、私は猟友会からこのような御意見を聞いているところでございます。昨年、猟友会と懇談会をやらせていただきました。その中で猟友会は、要望があるところへ行って撃ったときに、うちのところに埋めないでそっちに埋めてくれと、こういう状況が現実にあったと聞いております。それから、もう一つ、農業協同組合を通じ処分したものについては、近くの農家の農地に、農地という言い方はちょっと語弊ありますけれども、使用していないところに埋めていただくように周知徹底を図ると、こういう状況になっておりますので、今議員の撃ったものは投げていくというような、そういう形にはなっておりませんので、その点ひとつ御理解を賜りたいと、このように思います。
再質問 6番 今利一
それでは、最後に教育長にお伺いしたいと思います。基本的には、食育とは何ぞやみたいな部分になってくると思うのですけれども、答弁の中では、肥満だとか、あるいは糖尿病だとかという部分の答弁が多かったように思うのです。基本的に食育とは一体何ぞやみたいなものを教育長からお伺いしたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
今議員の再質問にお答えをさせていただきますけれども、先ほどもちょっとお話をさせていただいてございますけれども、食は健康の源であるということを基本にしながら、子供たちが生涯にわたって健康で生き生きとした生活を送るためには、正しい食事のあり方、望ま―132しい食習慣を身につけさせること、さらには、食べ物を通じて命のとうとさやすばらしさを感じる心をはぐくむ、これが食育の基本であると認識をしているところでございます。以上でございます。