深川市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日
学校教育
2016年3月8日、深川市議会の一般質問で、菅原明義議員が「学校教育」について質問し、教育長 平山泰樹、教育部長 大西徳治が答弁しました。
- 質問者
- 菅原明義 議員
- 答弁者
- 教育長 平山泰樹、教育部長 大西徳治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 菅原明義
2012年12月に民主党から政権を奪還した安倍政権は、決められない政治と戦後レジームからの脱却路線を鮮明に掲げ、「日本を取り戻す」とのかけ声のもと、アベノミクスに見られるように日本再生実現に向けた国家戦略を矢継ぎ早に展開する中で、教育改革においても積極的な取り組みを強めております。今日、教育界においては、教育の2020年問題がクローズアップされています。まだ方針が検討されている段階ですが、文部科学省は高大接続システム改革会議の中で高大接続改革の狙いとして、大学入試がこれまでの「覚える」から「考える」へと大きく方向転換されるとのことです。このことは、現在の中学1年生が大学受験する年に当たります。大学入試が大幅に改革されることなのです。そのような観点に鑑み、通告に従い深川市の学校教育について、次の6点についてお答えください。まず、1点目は、深川市における学校教育振興計画の策定についてであります。先般、教育大綱の基本理念が策定されましたが、本市における教育振興計画の取り組みは現在どうなっているかお伺いいたします。また、学校教育振興計画策定に当たっての策定メンバーにはどのような方々がかかわって策定されたのか伺います。2点目は、小中一貫教育について伺います。平成26年7月、文部科学省より中央教育審議会に対し「子供の発達や学習者の意欲・能力等に応じた柔軟かつ効果的な教育システムの構築について」の諮問が行われ、小中一貫教育の制度設計のあり方や全国的な展開及び取り組みの質の向上を図る方策等についての審議が要請され、初等中等教育分科会のもとに小中一貫教育特別部会が設置された経緯があります。中央教育審議会は、これまで特例でしか認めてこなかった小中一貫校の制度化を打ち出し、現在、全国各地で市町村がみずからの裁量や実情に応じて、小中学校が目指す子供像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育を目指す小中一貫教育の取り組みが進められてきています。先般、深川市教育大綱に四つの基本理念が掲げられておりますが、それらの理念を実現させ、支えるためには、私は今後の教育環境を整備し、小中連携による一貫教育を視野に入れた制度設計が必要であると考えております。市としての考えを伺います。3点目は、市内公立高等学校における魅力ある学校づくりについて伺います。例年、学校長との懇談会を通じ、魅力ある学校づくりについて意見交換や要望事項を集約すると聞いておりますが、各高校からは具体的にどのような内容や要望が出されているのか、また各高校から要望を受けた中で実現した内容と今後においての課題についてお伺いします。次に、4点目は、市内児童生徒の体力について伺います。文部科学省は昨年、小学5年と中学2年を対象とした「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」についての47都道府県の結果を公表いたしました。それによると、北海道は小学5年男子が43番目、女子は44位、中学2年男子は46位、女子は47位で最下位との結果でした。その結果について、北海道教育委員会は、「前年と比べ道内の子供の体力は依然として低い水準だが、多くの種目で全国との差が縮まり、体力向上に向けた取り組みの成果が改善の傾向としてあらわれた」とコメントしております。昨年12月の北海道議会一般質問で北海道教育委員会の柴田教育長は、来年、児童生徒の体力向上を目的とした北海道独自の「どさん子体力アップ強調月間」を設ける方針を示しておりました。去る2月25日の新聞報道にも、道内14管内別結果も公表されました。それによると、体力合計点が最も高かったのは、小中の男女いずれも檜山管内との結果が発表されましたが、深川市内の児童生徒の状況と今後の取り組みについて伺います。次に、5点目は、教職員に対する研修の充実についてお聞きします。「教育は人なり」と言われるように、どのように時代が変わり、技術が発達しても、子供たちを豊かに育て、能力を引き出すことができるのは、直接教育現場を担う先生方にかかっているわけです。これまで以上に、よりよい教育を目指し、郷土に有能な人材の育成を図り、地域の教育力を高めるためにも、すぐれた資質や能力を備えた魅力ある先生方が必要であると同時に、先生方の意欲、実践力を引き出すためにも、充実したさまざまな研修会への参加が必要であると考えます。文部科学省の諮問機関である中央教育審議会は昨年11月、学校教育の研修を大幅に充実する答申をまとめ、2017年度の新制度からスタートに向けて準備されています。特にその答申案には、若手教員を育成する必要性が掲げられ、自治体での工夫を凝らした取り組み、対策が求められています。深川市において先生方の研修状況はどの程度確保されているのか伺います。最後、6点目は、ICT教育について伺います。今日、情報通信技術教育、あるいは情報コミュニケーション技術教育として、学校教育現場にパソコン、タブレット、電子黒板などの利活用を通じ、インターネット上の動画や音楽などを取り込む中で、これまで以上に多面的に理解を促すことが可能になるなど、教育現場のICT化が進んでいますが、現在、深川市における教育機器導入状況と今後タブレット等のICT導入計画及び高度情報教育に対応した人材育成について所管の考えを伺います。
答弁 教育長 平山泰樹(教育長は2017年3月まで)
学校教育について6点にわたり質問いただきましたので、私からは1点目と2点目について答弁いたします。初めに、学校教育振興計画の策定についてであります。平成18年の教育基本法の全部改正によりまして、国は教育振興基本計画の策定義務を負い、地方公共団体は同法の規定に基づきまして、地域の実情に応じた教育振興施策に関する基本的な計画を定めることに努めるよう定められました。このことを受けまして、本市は教育の振興につきましては、これまで毎年度当初に定める教育行政方針をもって、その充実と振興に努めてまいりましたが、基本的な考え方とより具体的な目標を定め、学校教育のさらなる充実と発展を目指すものとして、学校教育振興計画を策定することとしたものです。この学校教育振興計画の基本的な理念である基本構想につきましては、既に教育執行方針におきましてお示ししているところでありますけれども、そこでは本市の学校教育の目指す姿として、「ふるさとに誇りをもち、生きる力と豊かな心を持つ子どもの育成」と基本理念を定めております。さらに、基本目標として、「確かな学力の育成」「豊かな心と健やかな体の育成」「家庭や地域に信頼される学校づくり」「安心・安全で機能的な教育環境の整備」の四つの目標を定めたところであり、それらは本市の定める教育大綱の基本理念に沿うものと認識しているところであります。基本目標をより具体化した六つの基本方針に基づく基本施策から成る学校教育振興基本計画の各種施策につきましては、現在、現状と課題の分析、施策の方向と概要、達成目標の設定などにつきまして、策定作業を進めているところであります。新年度以降、学校教育推進基本計画の策定に向けて、この作業をさらに進めてまいりたいと考えているところであります。また、学校教育振興基本計画策定については、教育委員会事務局において現在策定作業を行っているところでありまして、今後におきましても校長会、教頭会等の関連する機関との意見交換などを行いながら、策定作業を進めまして、最終的には教育委員会におきまして議論を深め決定する考えであります。次に、2点目の質問、小中一貫教育についてお答えいたします。小中一貫教育につきましては、今、議員質問の中にありましたとおり、小学校、中学校が情報交換や交流を行うことを通じて、小学校教育から中学校教育への円滑な接続を果たし、小中学校が目指す子供像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育を実施しようとするものであります。この小中一貫教育につきましては、その効果や狙いとして、児童生徒の学力・学習意欲の向上や不登校などのいわゆる中1ギャップが生じることを防止しようとするものであり、空知管内では沼田町におきまして、北海道教育委員会により平成26年度から28年度までの3年間、「小中連携、一貫教育実践事業」の実践校として指定を受け、研究を行っているところであります。沼田町の取り組み内容といたしましては、義務教育9年間の系統立った指導計画の作成や小中学校教員相互の乗り入れ授業の実施、合同授業、各種交流活動などの取り組みが行われていると伺っているところであります。深川市内の小中学校におきましては、小中一貫教育はまだ実践に至っておりませんけれども、既に小中学校教師間の相互授業参観による研修の実施、中学校新入生説明会時の授業参観、小中学校の学習の決まりや生活の決まりをそろえることにより、義務教育9年間を見通した学習・生活習慣を身につけさせる取り組みなどを実施することなどを通じまして、相互交流を深め、中学進学後の新しい環境に早くなれることにより、中1ギャップが軽減されるよう小中連携の取り組みが行われているところであります。また、北海道教育委員会では、現在、小中一貫教育推進事業運営会議におきまして、小中一貫教育推進方針を検討しておりまして、平成28年度末までに策定の準備を進めているところであります。また、小中一貫教育の導入を検討する道内市町村の参考となる実践事例をまとめた手引を作成する予定と伺っているところであります。今後におきましては、本市といたしましても義務教育9年間の系統的な教育を目指して、小中一貫教育に取り組んでいるほかの自治体における先進例について、その効果や課題など、制度設計に関する研究を深め、小学校から中学校への円滑な接続について、そのあり方や本市における実施の可能性について検討を深めてまいりたいと思います。
答弁 教育部長 大西徳治(教育部長は2017年3月まで)
私からは学校教育についての残る4点について順次お答え申し上げます。初めに、3点目の市内公立高等学校における魅力ある学校づくりについてであります。深川西高校、深川東高校の入学者の確保により、両校が引き続き存続するよう意見交換を行い、検討を深めるため、両校の校長やPTA会長、市内中学校の校長、小中学校のPTA会長により構成する「深川西高校・深川東高校の魅力づくりに向けた検討会」を平成26年度から年2回ずつ開催してきているところであります。初めに、各高校から出されました要望と、その要望を受けて、その中で実現できた内容についてでありますが、平成26年度は深川西高校からは、将来の目標・意識づけに関する事業として、現役大学生が生徒からの進路についての相談を受けたり、先輩としての体験談を話したりするなどの「カタリ場」事業の実施に対する支援要望が、また深川東高校からは、商業や事務処理に関する上級資格取得に要する検定受検料に対する支援要望がそれぞれあり、その要望に沿った支援を行いました。平成27年度では、両校とも前年度の内容に加え、深川西高校からは、新たに一つ目として、大学入試試験の受験料助成、二つ目として、英語及び漢字検定の受検料補助、三つ目としては、大学受験対応DVDの購入、四つ目としては、大学見学のための補助、五つ目には、予備校などと提携したサテライト導入への支援要望があり、そのうちの一つ目の大学入試模試の受験料補助及び二つ目の英語及び漢字検定の受検料補助を26年度の内容に加えて支援したところであります。また、深川東高校からは、一つ目としては、校外研修におけるバスの借り上げ料の支援、二つ目としては、農業系の資格としてガス溶接技能講習受講料、三つ目として、農業系も加えた検定試験の補助の拡大、四つ目としては、進路講話開催経費、五つ目としては、インターンシップ報告に係る経費、六つ目としては、実習服と制服代の一部補助の支援要望があり、そのうちの二つ目のガス溶接技能講習受講料、三つ目の農業系も加えた検定試験の補助の拡大、四つ目の進路講話開催経費の支援を前年度の内容に加えて支援したところであります。平成28年度につきましては、両校とも27年度の内容に加え、深川西高校からは新たに電子辞書の支給要望があり、深川東高校からは芸術鑑賞事業及び実習服の支援要望があったところですが、新年度におきましては、本年度の支援内容に加え、両高校とも新年度の入学生からを対象に通学費の一部助成を行う予定として、新年度予算案で提案させていただいております。これらの支援策が対象となる生徒、保護者に広く周知されるには、ある程度の年月とともに本事業の継続と予算の確保が必要であり、さらに入学者の確保に即時的な効果が得られるような魅力ある方策を見出すことも大きな課題と考えるところであります。このため、今後におきましてもさらなる支援を模索するため、高校側と十分連携する中で、深川西高校・深川東高校の魅力づくりに向けた検討会におきまして、さらに検討、協議を進めてまいりたいと存じます。次に、4点目の市内児童生徒の体力について、市内児童生徒の状況と今後の取り組みについてお答えいたします。「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、国が全国的な子供の体力の状況を把握・分析することにより、体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図るなどを目的に、小学校5年生及び中学校2年生を対象に実技調査を行うもので、種目は握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳びの6種目に加え、小学生はソフトボール投げと20メートルシャトルランの計8種目で、中学生についてはハンドボール投げのほか、20メートルシャトルランと持久走のいずれかの1種目のうち、本市においては20メートルシャトルランを選択し、計8種目を実施したところであります。市内小学校の結果におきましては、男女とも上体起こしと20メートルシャトルラン以外の6種目で全国・全道平均を上回り、20メートルシャトルランについては全道平均を上回る結果となっております。このことにつきましては、各学校におきまして児童の体力、運動能力の向上のための取り組みを進めたことにより、児童が運動やスポーツに進んで取り組もうとする意欲が高まっているものと考えるところでありますので、小学校におきましては、今後もマラソン記録会や縄跳び、水泳検定会など、各自が目標を持ち、努力するという取り組みの推進を継続してまいります。一方、中学校では、女子が全種目、男子が握力以外の7種目で全国平均を下回り、男子の長座体前屈と女子の握力以外については、全道平均を下回るという残念な結果となってございます。中学校におきましては、保健体育の授業におきまして、これまで学習してきたことを振り返る活動を取り入れるほか、部活動において、基礎体力向上の取り組みを充実させるなど、体力向上の取り組みの充実に努めてまいりたいと存じます。次に、5点目の教職員に対する研修の充実についてであります。教職員の研修参加状況についてでありますが、参加義務のある研修といたしましては、教育公務員特例法に基づき、経験年数や職能に応じ、北海道教育委員会が実施する研修がございまして、平成27年度の当該研修への参加状況を申し上げますと、初めに採用5年目までの教員に対し5年間かけて段階的な研修を行う初任段階教員研修の1年次に3人、初任段階養護教諭研修の1年次に1人、在任期間が10年に達した教員に1年を通して行う10年経験者研修に1人がそれぞれ参加してございます。また、教育課程、学力・体力向上、特別支援教育など、教科・領域等にかかわる研修については、40の研修事業の中、27の研修事業に延べ88人が参加しております。これに加えて、深川市教育委員会が実施する初任者研修にも4人が参加しており、本年度の法定研修には延べで97人の参加となってございます。次に、自主研修についてでありますが、空知管内の24市町により共同設置しております教育機関の空知教育センターが行う研修講座への参加状況を申し上げますと、30の講座中、8講座に延べ19人が参加してございます。このほか、人数については把握してございませんが、各学校での校内研修、公開研究会の開催、北空知地域が連携した研修、教員自身の取り組みによる自己研修など、さまざまな機会を通じて研修に参加しているところであります。教育委員会では、教育力の向上等を目指し、市内の校長を初め全教職員で組織する深川市教育振興会に助成する中で、市内の教科サークルの研修を行っているほか、全道各地で開催される公開研究会への参加などにも旅費を支給するなど研修参加を推進しておりまして、今後におきましても研修の重要性を強く認識し、教職員の研修参加に努めてまいりたいと考えてございます。次に、6点目のICT教育についてであります。初めに、機器導入状況についてでありますが、パソコンにつきましては、平成25年度に中学校、26年度に小学校のコンピューター教室のデスクトップ型パソコンを更新しておりまして、児童生徒用のパソコンの台数につきましては、深川、一已の各中学校に40台ずつと深川小学校に33台、一已小学校に38台、北新小学校に13台、納内小学校に18台、音江小学校に18台、多度志小学校に13台を設置したほか、教職員用パソコンを各学校1台ずつ配置してございます。電子黒板につきましては、平成21年度に全ての小中学校に各1台ずつ導入した後、26年度の中学校統合時に納内、音江、多度志の中学校の分につきましては、統合した深川、一已の各中学校に引き継いでございます。タブレット型端末につきましては、小学校において班ごとの学習の際に各班で1台ずつ使用できるよう、平成26年度に教師用も含めて、深川小学校に7台、一已小学校に9台、北新小学校に5台、納内小学校に5台、音江小学校に7台、多度志小学校に7台を導入しております。文部科学省におきましては、平成23年4月に策定した「教育の情報化ビジョン」におきまして、2020年度までに児童生徒1人1台の情報端末による教育の本格展開の検討・推進を行うということとされておりますことから、中学校におきましては、深川中学校の改築に合わせてWi-Fiの工事を行い、タブレット型端末の導入については、一已中学校も合わせて、29年度をめどに計画したいと考えております。また、小学校においては、平成30年度をめどに普通教室における授業で1人1台のタブレット端末が使えるよう導入を計画してまいりたいと考えております。次に、高度情報教育に対応した人材の育成についてでありますが、ICT機器を扱う教師を対象とする北海道、または民間で行われる研修への参加や民間のICT支援員などを学校に配置することなども検討してまいりたいと考えてございます。