みんなの議会

網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日

学校教育について

2025年6月25日、網走市議会の一般質問で、金兵智則議員が「学校教育について」質問し、教育長 木野村寧、学校教育部長 高橋善彦が答弁しました。

質問者
金兵智則 議員
答弁者
教育長 木野村寧、学校教育部長 高橋善彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 金兵智則

次に2項目め、学校教育についてお伺いをしております。さきの報道にもありました、少子化がますます進んでいるようです。先日、厚生労働省が2024年の人口動態統計を発表いたしました。合計特殊出生率は9年連続で低下して1.15となっており、過去最低を記録いたしました。北海道の出生率も1.01と、全国で3番目に低く、こちらも過去最低となっております。網走市も出生数は減少している傾向でありまして、たしか令和4年が約180人、令和5年が約140人、令和6年については、さらに少なくなるのではないかといった答弁があったと記憶しております。そうなってくると、学校のクラス単位ということで考えると、1学年が3から4クラスで収まってしまうような状況です。ただ、そのような中でも、網走の未来を担う子供たちの教育行政に関しては、様々な施策を行っていかなければなりません。教育長は、今回が就任されてから初の議会を迎えられておりますので、小学校や中学校、高校までを含めた、網走市の教育行政に対する教育長の思いを含めた所信をお伺いいたします。

答弁 教育長 木野村寧

このたび、教育長という大任を拝命し、網走市の教育行政を預かる者として、その責任の重さを日々痛感しているところです。本日、就任後初の議会ということで、網走市の学校教育行政に対する教育長としての思いを含めた所信を、ということでしたので、私から4点お話をさせていただきたいと思います。一つ目は、教育は連続性、継続性が大切であると考えておりますので、前教育長が本年3月に教育行政執行方針でお示しした教育施策の継承を基本とし、進めてまいりたいと考えています。途中で立ち止まるなど、熟考が必要な場面も出てくるとは思いますが、目の前の課題や実態をしっかり見据えた上で判断をしていくという姿勢で臨みたいと考えております。二つ目は、教育委員会は自走する学校を伴走する存在でありたいということであります。教育は人なりと言われますが、人は理屈だけでは動きません。校長と教職員、教職員と児童生徒の間には、情であったり、対話であったりが必要だと思います。教育委員会と学校の関係も全く同じだと思います。進むべき方向やゴールはしっかりと示して、その後の手段は任せ、支援するという姿勢を大切にしたいと考えております。三つ目は、学校を児童生徒の主体性や協働性といった資質能力を育む場にしたいということであります。日本の教育は、長年、記憶が中心の授業をし、みんなと同じことができることを大切にしてきました。しかし、今は時代の変化に連動して、人と違うことに意味や価値があることを重視するようになりました。学校でもそれを重視した教育をしていかなければならないと考えています。児童生徒に当事者意識を持たせ、自己決定の場面を増やし、仲間と対話をし、合意形成を図る。そのような教育が展開されることを目指したいと考えています。最後に、議員の御質問の中に、小中学校の少子化への対応、高校までを含めた教育行政という御指摘がございましたが、大変重要な問題であると私自身も認識をしています。まずは網走市としての基本的な考え方の確定、中長期スパンを見据えたビジョンの策定からスタートすることになるかと思いますが、小中学校で言えば、網走市は15校という数の多さ、高校で言えば、中学校卒業者数の急激な減少等々、基本構想を策定するには検討しなければならないことが多岐にわたり、大変難しい問題であると認識しています。網走市としての考え方やビジョンが確定するまでの間、中学校区内における小小連携・小中連携の推進により教育効果を高めること、また、高校の協力も得ながら、中高連携も活性化させていくということを考えております。少子化という大きな波が押し寄せる中ではございますが、この状況を悲観的に捉えるのではなく、一人一人の子供たちによりきめ細やかな教育を提供できる好機と捉え、教育内容の質的向上に努めてまいりたいと考えております。網走市の子供たちが未来の希望を抱き、自らの可能性を信じて大きく羽ばたけるよう、教育行政を推進してまいる所存です。

質問 金兵智則

ありがとうございました。丁寧にお話をいただいたのかなと思います。教育長と同じ考えを持てるところも多々あると思いますので、あらゆる場面で議論をしながら、子供たちの教育がよくなっていくように、一緒にやっていけたらなと思っております。その中で、それでは、高校関連についてお伺いしていきたいと思うのですけれども、北海道教育委員会は政府の高校授業料無償化拡充の方針を受けまして、道内全ての中学生と保護者を対象としたアンケートを始めるということが報道されました。北海道教育委員会高校改革推進室は、公立校の魅力向上や高校の適正化配置に役立てたいとしているそうです。市町村教育委員会を通じてアンケートを行い、夏にも結果をまとめるといったような報道内容でした。網走市もこれを受けて、今、すぐーるというアプリを活用し、アンケートの依頼を行っておりますけれども、市としてはこのアンケートをどのように捉えているのか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

高校の授業料無償化に関するアンケート調査についての捉え方ですが、市内中学校の生徒数減少、市外進学者の増に加え、現在、国で検討中の私立高校の加算額引上げにより、全ての高校で授業料が無償化された場合には、市外進学者がさらに増える可能性があり、本アンケートにおける生徒及びその保護者の認識を把握できるものと考えており、その結果については注視してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

わかりました。このアンケートの回答に関して、例えばこのアンケートの答えが、多分、網走市には来ないで、真っ直ぐ道教委に行くと思うのですけれども、網走市としての関わり度というのは、どの程度のものなのでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

本アンケートにおける網走市との関わりについてですが、北海道教育委員会からの本アンケート実施に係る通知と合わせまして、当市所管の中学校、中学生及びその保護者宛ての周知依頼がございましたので、今回、市内中学校長宛てに電子メールより周知を行ったものでございます。各中学校から保護者宛ての周知方法につきましては指定しておりませんが、市内中学校6校のうち4校で、先ほど議員がお示ししましたとおり、今年度から入れたすぐーるというアプリを使いまして、周知をしたところです。残りにつきましては、文書で周知をさせていただいたという状況です。なお、回答につきましては、北海道電子自治体共同システムというものを使っておりますので、直接、道教委宛てに送信されるものですので、網走市を経由するといったことではございません。

質問 金兵智則

ということは、今のところ北海道が始めたアンケートで、市町村の協力を仰ぎながら、回答も全て北海道に行くといった状況なのだと思います。先ほど部長の答弁の中で、生徒や保護者の意向を知れる重要なものだというような説明があったのですけれども、これ、子供たちに直接といったようなことは何かされているのですか。すぐーる以外に、例えばChromeに子供たちへお願いをしているというようなことはあるのですか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

Chromebook、1人1台端末に、市からの配信といったところかと思うのですけれども、現在のところは、最初に周知を学校から依頼したというのが第1段階で、そのほかに一定期間がたった後、リマインドとして入れていない方については、ということで、市教委からすぐーるで一斉送信させていただいた状況です。

質問 金兵智則

網走市としては、すぐーるを活用してやろうということを決めて、その流れで今やっている最中なので、特に子供たちのChromebookにも、子供たちに対して直接アンケートを依頼するのではなく、家に帰って保護者と相談しながらアンケートに答えてほしいといったような流れなのかなと思いますけれども、アンケート結果についても、北海道に届くといったところまではわかったのですが、北海道から網走市に還元と言うか、情報提供みたいなものはあるのでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

道教委からの通知によりますと、本アンケート調査の結果につきましては、集計後、希望により市町村内分の結果を提供することも可能であるとされておりますので、道教委の調査結果がまとまりましたら、当市分の情報提供を受けたいと考えております。

質問 金兵智則

これは重要な情報だと思いますので、ぜひとも希望していただけたらと思います。というのも、網走市は今年度80万円の予算を計上し、魅力ある高等学校あり方検討事業というのを行っています。この事業内容については3月の予算特別委員会でも伺っておりますので、ある程度は把握しているつもりなのですが、その中の高校のあり方検討懇話会で、市内高校の在り方の方向性と論点整理を3月中にまとめるというお話がありました。それがどのような結果だったのか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

昨年度設置されました網走市内高等学校の在り方についての検討懇話会の中では、市内二つの公立高校を取り巻く状況や、市内産業との関わりなどを踏まえ、当市における今後の両高校の在り方についての課題整理を行い、その基本的な考え方を提言書として本年3月に取りまとめ、教育長宛てに提出がなされています。提言書につきましては、これまで二つの公立学校がともに地域の教育や人材育成のために、その役割を果たしてきたが、近年の中学校卒業者数の減少や、進学に関する考え方の多様化によるオホーツク東学区外への流出により、近い将来、現状の維持は困難になることが予想されること、また、生徒数の減少に伴う教員数の減少は、教育の質の低下や行事の規模縮小などの学校運営だけではなく、地域社会全体に多大な影響を及ぼす可能性があることが指摘されています。さらに、地元高校生の減少、市外流出は、地域経済にも大きな影響を与え、未来のまちづくりにも関わる重要な課題と考えられることなどから、今後の本市における高校の在り方については、市内二つの高校を存続させた上で、それぞれが担う役割をさらに明確化し、特色ある学校づくりの推進、生徒一人一人の資質・能力を伸ばすための教育の充実に向けて、令和7年度末までに魅力ある学校づくりに向けての、より具体的な方策の検討が必要であるという提言をされたものです。

質問 金兵智則

今のところ、方向性、論点整理がまとまった提言書の中身の説明についてはわかりました。この検討事業に関して、検討協議会を立ち上げ、スケジュールも含めて内容を議論していくということでありました。今、提言書では、令和7年度末までに、存続の上、どのような特色ある学校にしていくかという、また、方向性を考えていくという答弁だったと思うのですが、それを議論する協議会には、市民公募も、という答弁もあったと記憶しているのですけれども、今のところ、協議会委員の市民公募をされている様子は見受けられないのかなと思っているのですが、この辺についての現状はどのようになっているのか、伺います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

検討協議会の構成につきましては、市内2校の高校の校長及びそのPTA会長をはじめ、東京農業大学、商工会議所から参画をいただき、これに市の関連部署を加えたものを基本としています。今後、協議検討の内容に応じまして、都度、市民の方や専門家にも御参加いただき、御意見を伺ってまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

今のところ、協議会は立ち上がっているけれども、市民公募はこのタイミングではないという、今、答弁だったのですか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

現段階における市民公募というのはございませんので、協議する内容によって、それぞれ専門家ですとか、市民の方に加わっていただくという考えでございます。

質問 金兵智則

聞けば聞くほど、ちょっと難しくなってきたなと思っているのですけれども、この事業について、80万円の予算を計上している今年度は、どのような結果を求めているのでしょうか。今一つ判然としないのですが、説明をお願いいたします。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

当該事業につきましては、本年3月の検討懇話会の提言書に基づき、市内高等学校2校を存続させるため、地域に根差した魅力ある高等学校づくりの具体の方針及び方策について検討をするものです。今年度内にその検討結果を取りまとめ、北海道教育委員会に対し、網走市としての方向性を提案してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

具体的な方針を取りまとめて、北海道教育委員会に要望するまでが今年度ということですね。それで、この魅力ある高等学校あり方検討事業の目的は達成されるということですか。その先はどうなっていくのですか。それを北海道に要望した結果は、その要望を北海道が聞いてくれるかどうかというのを待つだけの話になるのですか。今一つ、どこをどう目指しているというのが、僕にはわからないのですが、わかりやすく説明してもらってもいいですか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

まずは、今、申し上げましたとおり、2校存続といったところに主眼を置いて取り組んでいくというところです。それに当たっては、特色ある、魅力あるといったところが、大変重要であると認識しておりますので、まずはそういった部分を北海道教育委員会に提案させていただいた後、それを具現化と言いますか、実体化していくに当たっては、さらに議論が必要になっていくものと考えております。それに当たって、市としまして、支援とか、そういった部分も出てくるかもしれませんけれども、それについては引き続き検討してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

何となく方向性はわかったのですが、そうなると、もう少しスピードアップをしなければいけない。令和7年度末までということで、早くできることにこしたことはないと思うのですけれども、たしか予算特別委員会の中でも、これは非常に重要な事業なのでスピーディーにやってください、といった中で、令和7年度末、1年をかけて、検討しなければいけないことがたくさんあるのかもしれないですけれども、今一つスピード感が見えないのですが、その辺のお考えはどうなのでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

議員の御指摘のとおり、スピード感は大変重要視される部分であると認識しています。検討協議会につきましては、月1回を最低としてやっていこうということを確認しているところですので、内容によっては開催頻度が増えていくという認識をしておりますけれども、一定の方向性を示すのは7年度末までに、というような考えで、これから進めていくものでございます。

質問 金兵智則

この事業において、網走市の高校が魅力あるものになっていって、中学生の選択肢の上位に来るということを願っておりますけれども、網走市にある二つの高校で市政報告会を議会は重ねてきておりますけれども、周辺自治体から通う生徒が少なくないことも印象に残っております。一方で、人口減少、特に年少人口の減少を見ていくと、2月に公表された網走の人口ビジョンでも25年後の2050年には55%ほど減少することになっております。ただ、周辺自治体のほうが急激に年少人口の減少が進むのではないかということも耳にしております。網走市内の高校存続を考えるならば、周辺自治体の年少人口の減少について把握した上で、取り組む必要があると考えますが、この点についてはどうなっているのでしょうか。周辺自治体の年少人口の状況を含めて、明らかにしていただきたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

ただいまの議員の御指摘のとおり、市内の高校存続を考える上では、周辺自治体の年少人口の状況を把握することが必須であると考えているところです。国立社会保障・人口問題研究所によりますと、近隣町の年少人口の減少率は44%から61%と見込まれているところであり、この部分についても検討協議会の中でお示しをし、議論をいただく部分であると認識しています。また、市内2校における網走市以外からの入学生徒割合は、令和6年度実績で、南ケ丘高等学校が約35%、桂陽高等学校が約31%となっています。周辺自治体も網走市と同様の人口減少が見込まれますので、引き続き人口動態を注視するとともに、このような中で、いかに市の内外から選ばれる学校であるかという点について協議してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

そのような中で、お隣にある大空高等学校の状況を、網走市としても把握していると思います。入学を希望する生徒が急増し、倍率が高くなってきているのは御承知のとおりです。また、通っている生徒も周辺自治体に限らない状況となっており、優秀なのにもかかわらず、道内や道外を含め、大都市圏や出身地での教育に馴染まなかった生徒が集まっているということも聞き及んでおります。つまり、網走市内の高校存続を考えるならば、隣町で、かつ定住自立圏を構成する大空町にある大空高等学校の成功例から学ばない手はないのではないかと考えるところであります。そこでお伺いしますけれども、大空高等学校の教育的魅力がどこにあって、大空高等学校の生徒の構成は、周辺自治体、道内、道外など、どのようになっているのか、網走市としては把握をされた上で検討協議会に臨むおつもりなのか、それとも、この協議会で調査をする予定なのか。あるいは、そのような考えは今のところない状況なのか、どのような状況なのか、見解をお伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

大空高等学校は令和3年4月、道立女満別高等学校と町立東藻琴高等学校が発展的統合をする形で、町立の全日制総合学科高校として開校しています。大空高等学校の特色としては、普通教科以外に農業や商業などの専門的な教科を学ぶことができる総合学科の高校であること、また、自分の興味や進路に合わせて科目を選択し、時間割を組み立てることができるなど、個別最適な学びの実践、公設塾や寮を整備し、学力向上だけではなく、予測困難な時代を生き抜く社会的な力の育成、生活までもサポートしていることなどが挙げられていると認識しています。大空高等学校の在校生の出身地構成につきましては、町内から31名、町外から21名、管外から15名、道外から36名の合計103名となっています。本事業におきまして、近隣の高校の状況も見据えた上で、網走市内の2校の担うべき役割をより明確にし、魅力ある高校づくりのための具体策について検討してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

属性について伺いましたけれども、そこまですごかったのだなと、道外からもそれほど多く来ているのだなということが、今、初めてわかりました。身近に、とてもいいお手本と言っていいのかわかりませんが、うまくいかれた高校もあり、そして、定住自立圏も結んでいるわけですから、そこと似たようなことをやればいいというわけではなく、多分、すみ分けも必要になってくるのだと思いますので、その辺を踏まえながら、今後も魅力ある高校づくりを進めていっていただきたいと思いますし、また、場面、場面で、やり取りをさせていただけたらと思います。次に、以前も質問をしました小規模特認校の状況についてお伺いいたします。改めて確認をいたしますけれども、呼人地区外から呼人小中学校に通う児童生徒はどのくらい増えたのか、また、地区外から通っている児童生徒が呼人小中学校をどのような理由で選んだのかについて、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

令和7年度より小規模特認校としてスタートしました呼人小中学校の校区外からの特認入学者の状況ですが、小学校で5名、中学校で3名の入学がございました。また、小規模特認校を選択された理由は個別で様々ございますが、入学前に行われた保護者や児童生徒との学校長面談におきましては、少人数による丁寧な学習指導が期待できる、上級生や下級生のつながりなど学校の雰囲気が子供に合っている、現在の校区内の学校とは違った新たな教育環境で学びたい、といった声があったものと把握しています。

質問 金兵智則

様々な理由で、少人数の教育のほうが子供に合っているという判断が保護者にもあったのだと考えるところです。そこでお伺いしますけれども、呼人小中学校の児童生徒を増やすためには、一つに保護者の送迎負担の課題、そして二つに放課後の学童保育や児童館未整備の問題があったかと思います。このことに対する検討状況について伺います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

小規模特認校への特認入学の要件といたしましては、児童生徒の通学にかかる安全確保は保護者にお願いをすること、また、その費用負担についても保護者負担とすることで定めておりまして、あらかじめこの点についての説明と御理解をいただいた上で、入学手続を進めさせていただいているところです。小規模特認校制度の導入は、特認校の児童生徒数を増やすためではなく、学区外からでも希望する児童生徒を受け入れ、多様な学びを応援するための一つの選択肢を設けたものでございます。保護者の送迎負担、また、放課後における学童保育や児童館の環境が呼人地域にはないといった課題につきましては、現時点でまだ具体的な改善策や支援策の立案には至っておりませんが、小規模特認校として動き始めた初年度でもありますので、今後の申込み状況や児童生徒、保護者からの声を聞きながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。

質問 金兵智則

保護者は送迎も自分でやらなければいけないことを納得して来ているので、という説明が最初にあったかと思います。それが理由で、ここを諦めざるを得なかった状況があるとすれば、そこについての課題の解決に向けた検討を今後もしていくという話でしたので、それを待ちつつ、今後もやり取りしていかなければいけないのかなと思います。そこが課題になっているのであれば、そこを何とか、増やすことが目的ではないという説明もあったのかなと思いますけれども、行きたくても行けない、自分には合っていて、ここがいいけれども、保護者の負担では行けないような状況があるとすれば、そこはきちんと検討していかなければいけない課題だと思います。お伺いしますが、昨日もやり取りがありました不登校が増えている状況です。令和6年度末の状況で101名という答弁もたしかあったのかなと思いますが、人数の増加傾向ということはわかったのですけれども、割合についても増加傾向であるという認識でよかったのか、改めてお伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

不登校における児童生徒数の全体に占める割合ですけれども、現在、小学校で3.1%、中学校で7.7%となっておりまして、小学校におきましては増加傾向、中学校で行きますと横ばい傾向という状況です。

質問 金兵智則

ということは、全体で行くと人数も割合も増えてきてしまっているのだと思います。現在、法改正により多様な学びの場を保障することになっているのは御承知のとおりだと思いますし、昨日も、多様な学びの場を保障することについて、学校内での別室登校、放課後学習や面談の実施、自宅での学習支援に対する対応、オンライン学習の実施、教育支援センターの活用と連携により、多様な居場所の提供に努めているという答弁がありました。それらの対応で、学校以外の学びの場を十分保障できていると捉えてよろしいかどうか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

昨日、石垣議員の御質問でも答弁させていただいた内容を、今、お示しいただいたかと思うのですけれども、そういったような対応を今してきているところでございますが、必ずしも十分保障できているかというお尋ねにつきましては、不登校児童生徒一人一人の状況やニーズが多様でありますので、現状の取組だけで全てのニーズに応えられているという状況にはございません。それぞれの児童生徒に最も適した学びの場を提供できるよう、引き続き既存の教育支援センターの機能強化に加え、必要に応じて関係機関との連携をさらに密にし、児童生徒が学びたいと思ったときに学ぶことができるよう、その環境を整えることが必要であると認識しているところです。

質問 金兵智則

そうですよね。もちろん、ここまでやっているのでもう十分ですというような答弁にはならない。それぞれ個別のニーズがありますので、そういった状況なのだと思います。ということであるならば、例えば少人数教育が可能となっている呼人小中学校に通うための課題、先ほど説明させていただいた2点について、解消を検討しながら、不登校になっているお子さんやなかなか人数の多い学校では適応できずに苦労されているお子さんなどに、呼人小中学校を紹介し、そちらへの通学を促すといったことも、今後、検討していかなければならないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

少人数教育が可能である呼人小中学校への通学促進に関しまして、不登校児童生徒や、人数の多い学校環境で適応に苦労されているお子さんにとって、よりきめ細やかな指導が期待できる少人数の環境は、有効な選択肢としてなり得る可能性が十分あると認識しています。御指摘の課題となっている2点につきましても、引き続き検討しながら、不登校児童生徒や大規模校での適応に課題を抱える児童生徒に対し、個別面談や教育相談等を通じて、それぞれの状況を丁寧に把握した上で、呼人小中学校のような少人数教育の場も含め、より適切な学びの場に関する情報の提供を行ってまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

二つの課題に対応しながら、選択肢の一つとしての御説明もされていくといったような答弁だったと思いますけれども、呼人地区町内会連合会と学校などが連携して、昨年度、呼人クエストという名称の会議体が設置されているそうです。この中で、まず課題の一つとして挙がっている保護者の送迎負担の問題については、呼人地区は昼間の人口が増える地域、つまり、通勤のため、朝、呼人に向かう労働者が多い土地柄であることから、その車両に乗せてもらうような仕組みなり、取組なりがあれば、保護者の送迎負担は軽減可能で、下校時はどこバスや鉄道を活用すれば、少なくとも網走市内には戻れることから、対応はできるとの考えが示されたと伺っております。学校教育部はもちろんですけれども、市民環境部や観光商工部など、関係部署が連携する中で、この課題の解決に積極的に協力していくことが、多様な学び場を提供するための一つになるのではないかと思いますけれども、見解を伺います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

呼人小中学校の小規模特認校としての取組については、呼人地区町内会連合会が主体となり、課題の解決に向けて新たな御提案など、様々な御協力をいただいておりますことは、学校を通じて伺っているところです。御提案のありました送迎負担の課題解消策につきましては、児童生徒の通学に限らず、地域にお住まいの方々の交通弱者対策にもつながる可能性があるものと考えております。その検討に当たっては、地域のニーズ把握やかかる経費、また、事業実施による効果などをよく研究する必要がございますので、市といたしましては関係する部署とも連携しながら、対応を図ってまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

今後の推移を見守りたいと思います。次の質問に移ります。本年4月に、網走市では学校において情報漏洩に関する事案が発生いたしました。1件は答案データを誤ってアップロードしてしまった件。もう1件は全国的にも報道され、問題となりました卒業アルバムの制作を受注していた事業者からアルバムに記載されていた情報が漏洩したおそれのある事案の2件であります。人為的ミスによるもの、サイバー攻撃によるものと、情報管理の難しさが改めて浮き彫りになったのかなと感じました。小中学校は児童生徒の安全を守り、一人一人と向き合うために、様々な情報を家庭と共有しなければなりません。昨日の答弁にもありました。また、以前よりも個人情報に関する意識が高まっていることもあり、教員の方々は個人情報に対して細心の注意が必要で、多くの苦労をされていると考えるところですけれども、個人情報に関する学校での指導、研修などはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

個人情報に関しては、網走市立小中学校パーソナルコンピューター使用及びデータ等管理に関する基準に基づき取り扱われております。指導につきましては、学校管理職から職員会議等において職員全体への定期的な指導を行っているところですが、今、お示しされたように、本年、情報漏洩事案が発生しておりますので、新たに市が主催する情報セキュリティーに関する全教職員向けの研修の実施を、今後、予定しているところです。引き続き学校と連携し、個人情報を含む情報リテラシーの向上に努めてまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

教員の皆さん、忙しい中で、さらにそういったことをしなければいけないというのは、なかなか大変だなと思いますけれども、先ほど教育長のお話に、生徒と先生の間には情と対話が必要だといったようなこともあったと思います。その中で、今までと違って、言ってはいけないような内容を話してしまうこともあるかもしれませんので、情報の大切さというのは、今一度、時代が変わってきているというところもありますので、しっかりと行っていっていただきたいなと思いますけれども、例えば、個人情報を漏洩してしまった場合、個人情報保護法の抵触のおそれもあります。様々な対応を取らなければならなくなりますけれども、そのような事態を起こしてしまった場合、市としてはどのような対応となるのか、伺います。また、処分についての考え方も併せてお伺いいたします。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

情報漏洩が発覚した際には、その他の事故と同様、第一に学校から教育委員会への事故報告を求めております。この報告に基づき、二次被害の防止、原因の究明及び再発防止のため、学校と連携の上、指導・助言をいたします。また、処分につきましては、市教委からの報告を基に、北海道教育委員会が懲戒処分の指針に基づき決定することとなっています。教育委員会といたしましては、原因の究明と再発防止を徹底するため、引き続き学校への指導に意を用いて取り組んでまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

わかりました。そのようなことにならないように、教育委員会がサポートしていっていただきたいなと思っております。最後に、中学校体育文化振興補助金についてお伺いいたします。3月議会の予算特別委員会でもいろいろと議論をさせていただいたと思っております。宿泊費の限度額については、生徒と引率者の額を同一にすること、その額については、決算見込みから上限額の引上げについて前向きに検討するということを、当時の教育長にも答弁いただいたと思っておりますけれども、実際、令和7年度からはどのようになったのか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

中学校体育文化振興事業補助金における宿泊料の上限額につきましては、令和5年度及び令和6年度の決算状況の精査と、物価高騰などの影響を勘案し、算定したところです。その結果、従来の生徒8,000円、引率者1万円と定めていたものを、生徒・引率者とも同額の1万3,000円に改めたものでございます。

質問 金兵智則

前向きに検討していただいた結果、1万3,000円までやっていただけたのかなと思います。決算の状況を見てという答弁がずっとありましたけれども、可能であるなら、予算時にその説明をしていただくのが一番スムーズな流れだったのかなと思っておりますので、いろいろと検討しなければいけないことがあったかとは思いますが、今後、そのようにしていただけたらと思いますけれども、今回の1万3,000円については、大いに評価をしたいと思っております。その中で、交通費についても伺っていきたいと思いますけれども、交通費は、バス、JR運賃を基本とするが、貸切りバスが適当な場合は、その実費、遠距離の場合や道外、特に教育長が認めた場合は飛行機というふうに明記されておりました。多分、金額が改正されても、要項の中身はそれほど変わっていないのかなと思っていますが、例えば保護者の自家用車で行かざるを得ない場合の車代というような考え方は、これまで検討されたことがあったのか、お伺いしたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

自家用車利用に関する補助につきましては、地域クラブを当該事業の対象とした際に検討した経過はございますが、その支援の詳細、要件等が整わず、要項改正に至ってはいません。今後の部活動の地域展開を見据え、要件、補助内容等については、引き続き検討してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

この部分は、今、部長が言ったとおり、今後、スピーディーに検討していかなければならないところの一つかなと思いますので、その検討の経過については、また違う場面でというふうに思います。一つお伺いさせていただきたいのですけれども、先ほどもありました、この要項の中にある貸切りバスなどを利用することが適当な場合というのは、具体的にどのような場合を指しているのか、御説明をいただきたいと思います。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

貸切りバス等を利用することが適当と判断される場合につきましては、大会、コンクール等の開催時間、会場などの都合により、公共交通機関による移動が困難な場合や、会場までのアクセス上の問題により、貸切りバスを利用すべき場合と決めております。

質問 金兵智則

今の説明によると、メインは貸切りバスになってしまうという理解になるのかなと思いますけれども、やはり貸切りバスの利用が間違いなく多いですよね。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

実態としましては、札幌市などの公共交通網の発達した都市部の大会へは鉄道利用が多く、近隣自治体をはじめ、それ以外の地域については、会場へのアクセスなどの問題により貸切りバスの利用といったところがメインです。

質問 金兵智則

それらを踏まえてお伺いしますけれども、大会参加時に貸切りバスを2校以上の学校で、共同で借りる場合もあると伺っております。同じ場所に行くのですから、席に余裕があれば、大変効率的なやり方だなと思うところでありますけれども、こういった場合は、多分、各校の顧問の先生たちで打合せをしながら決めていくのかなと思います。一方で、所属の学校には部活動がなく、練習はクラブチームに所属しながらしているのですけれども、大会参加時は所属の学校から参加されている選手もいます。そのような生徒たちは、学校に部活がないということですから、もちろん顧問の先生も存在しません。そういった場合、大会場所への移動は、親の協力を仰ぎながら、親の負担で現場まで移動している状況です。網走から大会会場に移動するのに、部活が存在する学校からはバスを使って複数校で移動し、一方で、その競技をやりたいにもかかわらず、所属の学校に部活がないため、親に負担をかけている生徒が存在しているのです。これは公平というところから見たときに、公平にはなっていないのかなと思います。だからといって、交通費を支給するように、といったことは、今後の検討課題だと僕も認識をしているので、支給するようにしてほしいと言っているわけではなくて、部活がない学校の生徒も、一緒にバスで行けるような体制にすることを求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

在籍校に希望の部活動がない場合の大会会場への移動手段についてですが、部活動における大会参加では、生徒の安全管理について、学校長の責任の下、教員等が引率しているところです。在籍校に部活動が存在しない場合で、在籍校から大会に参加する際の移動手段につきましては、生徒の安全管理責任の問題もございますことから、保護者の皆様による送迎で対応いただいているところです。複数校が共同で借り上げるバスへの同乗につきまして、中体連が主催する大会に関しましては、在籍校に部活動がなくとも、当該校の教員が引率することとなっていますので、関係校と協議調整の上、可能であると認識しています。ただいま議員のお話の件につきましては、学校へ状況を確認の上、共同借上げバスへの同乗について検討してまいりたいと考えているところです。

質問 金兵智則

できるという答弁だったので、検討ではなく、やってください。検討ではないです。やれるならやってください。例えば生徒がそこに同乗したいというなら、やってあげてください。それは間違いなく次からやってもらってもいいですか。大丈夫でしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

今、中体連には必ず引率教員が、ということがありましたので、教員が引率した上で同乗するということを、各学校にも周知したいと思っております。

質問 金兵智則

教員の都合が悪くて行けないのであれば、子供たちはそれには乗っていけないとなってしまうということですよね。その辺の調整は、教育委員会でうまいことやってあげて、乗りたいのであれば乗せてあげるということをできるようにしてもらうという理解でよかったですか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

今おっしゃるとおり、その旨、学校には周知を図ってまいりたいと考えているところです。

出典:網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる