美唄市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日
(1)福祉行政について/(2)教育行政について
2022年9月12日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「福祉行政について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 川上美樹
令和4年第3回定例会におきまして、大綱2点につき、市長並びに教育長にお伺いいたします。1点目は福祉行政について、地域包括ケアシステムについて伺います。2025年、団塊の世代が75歳を超え、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。本市でも、令和3年9月30日現在で、65歳以上の市民が43%、そのうち22.2%が介護保険認定者となっています。また、本市は、高齢福祉課から、地域包括ケア推進課と名称も変わり、住み慣れたこの本市で最期まで暮らせることを目標に日々、取り組んでいるところと思います。そのような中、「親が介護保険サービスを使い始めて、短期間の間に介護度が重くなってしまった。もう少し、早い時期に何か対策ができなかったのかと後悔している」という介護をする家族からのお話を伺うことが、最近増えてきました。私は、市民に「地域包括ケア」という言葉とその取組内容について深く理解してもらい、フレイル、これは虚弱という意味ですが、最近はよく耳にする言葉になっています。いつもより食が細くなってきた。眠れなくなってきた。笑顔が少なくなってきたという、フレイル(虚弱)が見られた段階で、早めに市民には相談をしに来てほしいと思います。そのため、地域包括ケアシステムを深く市民に浸透させること、介護保険制度の持続可能性の確保は必須と思います。以上を踏まえ、「地域包括ケアシステム」をさらに進化させ、たとえ重度の要介護状態となっても住み慣れたこの美唄市で、できるだけ自宅で過ごしながら、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられることが、多くの市民の願いであると考え、次の2点について伺います。1点目は、要支援・要介護にならないように予防する取り組みとして、どのような取り組みを行っているのか。2点目は、要支援・要介護の状態にあるのに介護サービスの利用を自ら希望しない人への支援について、どのようにされているのか、市長にお伺いいたします。次に大綱の2点目、教育行政について伺います。一つ目は、教育環境の整備についてです。1点目は、エアコンの設置についてですが、これにつきましては、同僚議員からも以前より質問がされておりますが、私からも改めて伺いたいと思います。気象庁のデータでは、本市において、1980年には、30度以上を記録した日数は1日だったのに対し、2021年では、24日あったことが示されています。また、熱中症による死亡者については、厚労省のデータによると、2022年の1月から7月までは252人と、この5年間では過去最多となったことが示されています。さらに、文科省の報告によると、公立学校施設の冷房設備については、平成30年度補正予算をはじめとした予算措置により、全国設置率は93%となっています。このような状況の中、本市においては小中学校の普通教室にエアコンの設置がされていない現況ですが、このことについて、どのように考えているか、教育長にお伺いいたします。2点目は、校内LANの現況と、タブレット端末の持ち帰り時におけるWi-Fi環境について伺います。校内でネットにつながらない教室があったり、一斉にアクセスするとフリーズする場合もあると聞きます。また、生徒が持ち帰りをした場合、家庭には、ポケットWi-Fiの貸し出しを行うとのことで考えられているようですが、通信料金については、家庭が負担するということで、その費用の負担が大きいと感じ、使用しないという家庭もあるのではないかと思います。既に自宅にネット接続してあるパソコンがあるご家庭では、貸し出しをしなくても、アクセスが可能になるなど、家庭の状況によって、考え方によって、生徒が利用できたりできなかったりと、差がでてしまいます。校内での環境整備とともに、自宅に帰っても児童・生徒全員がスムーズにネットにアクセスできるようにしなければならないと思いますが、このことについて、どのようにお考えか教育長にお伺いいたします。二つ目は、学校への支援体制についてです。1点目は、指導体制の充実について伺います。令和4年教育行政執行方針に、学校教育の推進、振興、充実に全力で取り組んでいくという考えが示されていますが、これらを実現するため、本市が考える学校への指導体制として、どのように取り組んでいるのか、教育長に伺います。2点目は、教職員への支援体制について伺います。教員は授業を行うことに専念していただきたいところですが、実際は部活動や生徒指導、事務分掌業務に追われ、多忙な状況にあります。多くの事案にスムーズに対応していくためには、心のケアも含めて、あらゆる面から教職員を支えていかなくてはならないと考えます。本市が行いたいと思う教育内容を推進していくために、現場の教職員を支える支援体制が、現在どのようになっているのか、教育長にお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
福祉行政について、地域包括ケアシステムについてでありますが、要支援・要介護の状態にならないための予防につきましては、本市では、全国に先駆けた介護予防対策として、貯筋体操の取り組みを平成15年度から行っております。また、65歳以上の市民の方には、簡単なフレイルチェックとして、25項目の質問に答えていただく基本チェックリストを配布し、足腰の弱りや物忘れ、閉じこもり状態の有無などのリスク判定を行い、必要な方に転倒や認知機能の低下を予防するための介護予防教室への参加を案内するほか、地域包括支援センターや保健センターの職員が各家庭を訪問し、健康状態の確認等の支援を行っているところであります。次に、要支援・要介護の状態でありますが、介護サービスの利用を自ら希望しない方への支援につきましては、家族が対応しておりますが、サービスを拒否している場合と、全く支援を受けていない場合があります。家族が対応している場合でも、家族だけで抱えることなく、介護支援専門員等の専門職の助言を受けながら、必要なサービスにつなげる支援をしているところであります。次に、親族が身近におらず、健康状態等に不安がある方の場合につきましては、地域の高齢者宅を訪問している民生委員等と協力し、支援を開始するほか、サービス利用について、拒否的な方の場合につきましては、複数回訪問して関係性を築き、支援につなげるなどの工夫を行っているところであります。今後につきましても、地域包括ケア推進条例に基づき、住みなれた地域で最期まで自分らしい日常生活を継続することができる地域社会の実現に向けて取り組んでまいります。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
はじめに、小中学校へのエアコンの設置についてでありますが、文部科学省が公表した令和2年9月現在の公立学校施設空調設備の設置状況によりますと、北海道における普通教室のエアコン設置率は4.3%で、全国における小中学校の設置率に比べ、非常に低い状況にあり、「北海道の夏は涼しい」という地域性によるものと考えているところであります。しかしながら、近年の異常気象により、北海道内においても年々暑さが増す中、エアコンの設置については、学校などからも要望があり、そのような中、市内の事業所などから、小中学校に対し、大型扇風機や保健室にエアコンを寄贈していただき、大変感謝しているところであります。子どもたちの暑さ対策、児童・生徒が健康で安心して学ぶことができる学習環境の確保は、大変重要な課題であり、エアコンの設置の必要性は感じているものの、児童生徒の減少から、学校の統廃合も進み、校舎の老朽化対策を優先して取り組んできたところであります。エアコンの設置につきましては、多額の工事費を要することから、今後におきましては、図書室や特別教室など、場所を限定した中での設置を検討してまいりたいと考えております。次に、校内LANの現況についてでありますが、市内の小中学校においては、一人一台端末や校内LANの整備のほか、全ての普通教室に電子黒板などのICT機器を設置し、探求的な学びや協働的な学びなど、様々な場面において、ICTを活用した学習活動の展開に努めているところであります。また、各校に配置しているICT支援員や教育委員会内に配置しているGIGAスクールサポーターにより、各学校に対するICT活用の支援及びICT機器のトラブルが生じた場合、迅速に対応しているところであります。ご指摘のありました校内においてインターネットがつながらない状況があるということは、私自身が学校視察を行った際にも、同様の状況があったところであり、校内LAN環境の整備を担当した業者やタブレット端末の納入業者に調査を依頼し、現在、対策を講じているところであります。次に、タブレット端末の持ち帰りにおけるWi-Fi環境についてでありますが、現在、市内の小中学校を通じて、各家庭にタブレット端末の持ち帰りの同意書の提出及びモバイルルーターの貸し出し希望の有無について確認しているところであり、現在のところ、持ち帰りに同意しない、あるいは同意書の提出がない家庭が、全児童生徒数の5%程度あるところであります。このような状況から、教育委員会といたしましては、校長会と協議を行い、同意書の提出があった家庭について、まずはオフラインでの使用を基本として、タブレット端末の持ち帰りを実施しているところであります。また、モバイルルーターの貸し出しについては、必要台数が確定した段階で教育委員会において準備し、ネット環境を利用した家庭学習等に取り組んでまいりたいと考えております。次に、指導体制の充実についてでありますが、本市におきましては、学校の営む教育活動自体の適正・活発な振興を促進するため、校長及び教員に助言と指導を行うことを職務として、教育委員会内に校長職の指導室長を配置し、教育課程、学習指導、学校の組織編制、その他の学校教育における専門的事項に関する職務を行っているところであります。また、今年度からは、指導室の組織体制を強化するため、校長職経験のある職員を会計年度任用職員として任用し、市内の小中学校への指導及び支援等の充実を図ったところであります。次に、教職員への支援体制についてでありますが、教職員への精神的負担の軽減、いわゆる「心のケア」につきましては、各学校長による日常観察や面談等により対応していると承知しているところであり、必要に応じて、スクールカウンセラーや医療機関等の受診を促しているところであります。教職員個々の業務については、各学校に特別支援教育支援員やICT支援員のほか、北海道教育委員会の事業を活用した学習指導員、スクール・サポート・スタッフなどの配置により、業務の軽減や平準化に取り組んでいるところであり、教員が児童生徒と向き合う時間を確保し、効果的な質の高い教育活動を持続して行うことができるよう努めているところであります。
質問 7番 川上美樹
大綱1点目の福祉行政についてですが、今ほどご答弁いただいた内容では平成15年から取り組んでいる貯筋体操など、これは市民に深く浸透しており、市として最善を尽くしていらっしゃることがよく分かります。また、ここ数年のコロナ禍の影響により、人生の喜びや生きる意味を見いだせなくなっている市民も増えているように感じます。特に、地域でのコミュニティを積極的に持たない方については、精神的な落ち込みから認知症の進行も心配されます。このような中、民生委員の支援や、ご近所の中で心を開ける方との関係性を取り持ったり、福祉事業者などの専門家が行う訪問活動「アウトリーチ」という言葉を専門家が使っているそうなんですが、このようなより積極的な働きかけをしていただきたいと思います。ただ全国的にもそうですが、本市においても、介護士不足だとか看護師不足により、訪問介護、訪問看護について、事業者の皆さんが大変苦労されているという現状は伺っております。この点につきましては、別の機会に伺うことといたしまして、いわゆるフレイル、つまりこの虚弱が見られる時点で、どのような支援がその方に合うのか。専門の方がそろっている地域包括ケア推進課に早期につなげていくことがまず必要かと思います。それが健康で長生きするための要件となると同時に、介護をする家族が1人で抱え込まないようにしなくてはならないと思います。人生の最期まで本市で暮らし、「美唄で暮らしてきて良かった。美唄でいい人生をおくってきた。」と、私は市民に思っていただきたいと思います。大きな役割を担う地域包括ケアのあり方について、改めて市長のお考えを伺います。次に、エアコンの設置についてですが、道内で見たときに、エアコンの設置率はわずか4.3%とのことですが、本市の子どもたちの授業の様子を伺うと、ほとんどの子どもたちがマスクをしたまま授業を受けている状況です。北海道においても気温が高くなってきていること、それに伴って熱中症も多くなってきていることは、厚労省、環境省、気象庁、消防庁からも予防対策が呼びかけられています。三笠市においては、既に普通教室でエアコンの設置が終わっているところで、良質な環境のもと授業が行われているということについて、本市とで差があると思います。快適な教室で毎日授業が行われることは、エアコンの設置は将来負担があったとしても、未来の本市を支えてくれる子どもたちには投資するべきだと考えます。国の支援措置を使いながら、新年度には、設置の方向で考えてほしいと思いますが、再度、教育長に伺います。次に、校内LANの現況とタブレット端末の持ち帰り時におけるネット環境、Wi-Fi環境についてですが、持ち帰りのポケットWi-Fiを利用して、家庭でネットアクセスして学習する場合、その通信費用が家庭での負担ということになり、月額での費用の負担となると聞いております。この通信費用についても、例えば就学援助に含めるという考え方で行うことはいかがでしょうか。家庭の考え方、事情により、自宅でパソコンを使える、使えないという差がないようにするためには一つの方法としては考えられると思いますが、このことについてはどのように考えるのか、再度、教育長にお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
地域包括ケアのあり方についてでありますが、本市における今後の超高齢化社会を支えていくためには、誰もが住み慣れた地域で、自分らしく、安心して最期まで暮らすことができる地域社会を実現することが重要なことと考えているところでございます。このため、医療、介護、予防、住まい、生活支援が包括的に確保される体制づくりを進めていく地域包括ケアの推進が極めて重要と考えておりまして、このため本年4月から地域包括ケア推進条例を施行するとともに、医療と介護が必要な場合に、在宅医療や介護を切れ目なく提供するなどの施策を着実に進めているところであります。今後につきましても、地域包括ケアの推進とあわせて「治す医療」から「治し支える医療」、また「病院完結型医療」から「地域完結型医療」への転換に向けた地域医療の実現を、いわば車の両輪として取り組み、どんなに人口減少や高齢化が進んでも、だれひとり置き去りにしない、ともに支え合い、分かち合う地域づくりを、全市を挙げて進めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
小中学校へのエアコンの設置についてでありますが、コロナ禍のため、子どもたちが夏の暑さの中、マスクをして授業を受けている状況は、非常に過酷であることから、学習に集中できる望ましい環境を整備する必要があるものと考えております。このため、市内の小中学校の普通教室、特別教室などに1台ずつエアコンを設置することで試算したところ、1校当たり約7,200万円の見積額となり、予算計上が難しい状況にあるところであります。今後、効率的で効果的なエアコンの設置について、関係する部署と協議・検討を行うとともに、引き続き、有効な財源の確保に向け、検討を進めてまいります。次に、タブレット端末の持ち帰り時におけるWi-Fi環境の整備についてでありますが、モバイルルーターの貸し出しについては、インターネット回線がつながらない環境下にある家庭のうち、貸し出しを希望する方のみを対象としております。現在のところ、約40世帯が貸し出しを希望しているところであり、この場合の契約事務手数料や通信費用については、各家庭で負担していただくことで、お知らせしているところであります。なお、各家庭の事情により、学習環境に差が生じることがないよう、就学援助対象である家庭でのオンライン学習に係る通信費用の助成について、今後、検討してまいりたいと考えております。