美唄市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日
(1)保健行政について/(2)教育行政について
2023年3月10日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「保健行政について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 石塚信彦が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 石塚信彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 川上美樹
令和5年第1回定例会にて、大綱2点につき市長並びに教育長にお伺いをいたします。大綱の1点目は、保健行政について伺います。伺いたい点は、がん患者への支援について、がん治療の外見変化に伴う患者負担軽減の支援について伺います。国立がん研究センターでは、日本の場合、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなるという統計が出ております。2021年は38万人ががんで亡くなり、年々その数は増加しているとのことです。がん治療においては、様々な身体症状が現れ、外見的な変化が生じて患者本人に大きな苦痛が生じています。女性がかかるがんの中では、1番多い乳がんの場合、乳房を切除した際に再建手術をせずに比較的容易にできるものとして、装着式の人工乳房がありますが、この装着式の人口乳房を選択する場合、高額の費用が必要となります。また、がん治療を行っていると髪の毛が抜けてしまい、ウィッグ、かつらですけれども、それを装着されている方も多くいらっしゃる状況です。私は特に、女性に多いこの乳がんで乳房を切除した場合は、治療の後も家に閉じこもることなく、家族や友人と温泉に出かけたり、着る服を楽しんだり、生き生きと過ごしていただくことで、家庭もそしてこのまちも明るくなるのではないかと思います。現在、静岡県や神戸市でこれらに助成を始めており、道内ではまだこのような助成制度は遅れている状況です。私は、美唄市が北海道の先駆けとして、この装着式人工乳房やウィッグに対する支援策を用意しておくことで、がんによる外見変化に悩んでいる市民に寄り添うことにもなっていくかと思います。このことについて、前向きにご検討をお願いしたいところですが、市長のお考えを伺います。大綱の2点目は教育行政について、1点目は、本市の不登校の状況とその対策についてです。文科省では不登校者の数が2021年度は24万4,940人になったと発表しました。前年度から見ますと4万人強で、大幅増となっているとのことで、20万人を超えたのは初めてだということで、7年連続の増となっているとのことです。さて、本市におきましては不登校の状況はどのようになっておりますでしょうか。その現状とその対応について、どのようなことが行われているのかを教育長にお伺いいたします。2点目は、今後の小中学校の在り方についてです。現在、小中学校4校となっておりますが、令和3年の本市の出生数は59人、これは美唄市統計書にこのように記載されておりまして、59人しか生まれていないということになっております。この子どもたちが5年後、1年生となるわけですが、このことを踏まえて、本市の小中学校の在り方について、どのようにお考えになっているのか教育長にお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
保健行政について、がん患者への支援についてでありますが、胸部補整具や医療用ウィッグの購入につきましては、健康保険適用の対象外のため全額自己負担となることから、経済的な負担が大きく、また、がん治療における心理的、社会的負担が重なり、就労継続や社会参加にも影響があるものと認識しているところでございます。そのため、がん治療を受けている方、また、受けた方への外形変化に伴う補整具や医療用ウィッグの購入費の経済的な支援につきましては、道内では唯一、音更町で行っていると認識しているところでございます。今後とも、国や北海道の動向とともに、音更町ももちろんのこと、道外の他自治体の取り組み状況などで調査し、十分検討してまいりたいと考えております。
答弁 教育長 石塚信彦
不登校の現状と対策についてでありますが、令和4年10月に文部科学省が公表した「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によりますと、全国の小中学校の不登校児童生徒数は24万4,940人で、北海道においても過去最高の1万464人となったところです。また、本市の不登校児童生徒数につきましては、令和3年度は37人で、前年度の32人と比較して5人の増となっており、全国や北海道と同様に増加傾向となっております。不登校の主な要因といたしましては、学校・家庭での人間関係や学業の不振、集団不適応や無気力、あるいはこれらが複合したものなど、児童や生徒それぞれに異なる要因がありますが、近年では、不登校となる背景や要因が特定できないことも多くなってきております。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校や家庭における生活や環境が変化し、子どもたちの行動等にも影響をもたらしているものと考えているところです。次に、不登校児童生徒の対応についてでありますが、学校では、担任だけで抱え込まないように学年や生徒指導部、スクールカウンセラーなどと連携し、児童生徒の不登校となった原因を探るとともに、適応指導教室やスクールソーシャルワーカーの活用等を図りながら、児童生徒一人一人が安心して通える学校づくりに取り組んでまいります。次に、今後の小中学校の在り方についてでありますが、全国的にも少子化が進む中、本市においても児童生徒数の減少による小中学校の小規模化が進んでおり、子どもたちの教育環境に様々な影響を及ぼし、学校における教育活動や学校運営などへ課題が生じることが懸念されているところです。現在、市内の各学校は、おおむね1学年2学級の学級編成となっているところですが、出生数は毎年減少傾向であり、今後、1学年1学級の学級編成となってくることが予想されます。少子化による学校の小規模化が進む中、子どもたちがこれからの社会で活躍できるようになるためには、たくさんの仲間とコミュニケーションを図りながら学ぶことは大切なことであり、学校教育において、子どもたちが自分の良さや可能性を伸ばし、様々な困難を乗り越え、豊かな人生を切り拓いていく資質と能力の育成が重要であります。次代を担う子どもたちの豊かな教育、集団の中で学び合える教育環境を整備するためにも、今後、小中一貫校や義務教育学校への移行を検討していく必要があるものと考えているところであります。
質問 7番 川上美樹
まず一つ目の、不登校対策については学校、市教委とともに全力で取り組んでいるところと感じております。少しでも外に気持ちを向けるために、庁舎内で行われている適応指導教室の会議室、これは前も質問させていただいているんですが、ちょっと無機質な感じがしてしまうので、少し家庭的な雰囲気を作り出した中で、できれば本当は空き家とか空き店舗の利用等、質問していたんですけれども、できれば庁舎内でも家庭的な雰囲気を少し作りながら、外に足を向けていただいてもらうというようなことが必要かなと思います。今伺いましたところ、37名の不登校の方がいらっしゃるということで、私自身、不登校というのは悪いということではなくて、本人とその家族が不登校ということで苦しんでいるのであれば、その苦しみを少しでも取り除いてあげるということが第一ではないかなと考えます。その人それぞれにどのように寄り添うかというのは非常に難しいところではありますが、やはりその不登校自体が悪いというわけではなく、その苦しみを取り除いてあげる、そのためにどのようにこれから対処していくか、このことについて再度、教育長にお伺いをいたします。それから学校の在り方について再度伺います。今、移住定住施策だとか、子育て施策の充実で、子どもの数を将来増やそうということで、いろんな施策を展開しているわけなんですが、現実を見ますと、先ほど令和3年は59人の出生数、ある程度出入りはあるかと思いますが、やっぱりこの学校の在り方については、どうあったら良いのか。将来は一つの学校となる可能性もあるという中、保護者とその地域の方々が今からどういう学校の在り方がいいのかということについて、意見を交換する場所を設けておいたほうがいいかなと思います。というのは、今話をしてすぐにというわけではなく、一つの学校がなくなる、あるいは新しくできるとなると、かなり地域の方と保護者の方で意見が異なる、そして美唄の場合は特に国道挟んで西と東にはっきり分かれているという状況がありますので、将来に向けた学校の在り方については、かなり多くの時間が必要となるのではないかなと思います。私自身も東栄小学校という学校の統廃合に関わっておりましたが、やはり地域の方と保護者とで少し意見が異なったり、時間がかかるものですから、市民の納得を得た、市民の声を十分に聞きながら、学校の在り方についての考え方を、話合いを、意見を出し合って、美唄らしい教育の場を市民と協働で作り上げておくべきと思いますが、再度、教育長にお伺いいたします。
答弁 教育長 石塚信彦
不登校児童生徒への支援についてでありますが、児童生徒が不登校になった理由は様々であり、「つらい」「苦しい」といった状況をどのように支援し、寄り添っていくのかが重要であると考えております。適応指導教室につきましては、学校に登校できず、家庭で過ごしている子どものために、家庭や学校と協力して学校に復帰できるよう支援しているところであり、「まずは外に出て環境を変える」「生活に刺激を与える」など、新たな一歩を踏み出すきっかけづくりの場として、自分でやりたいことを自分のペースで活動しており、悩み相談や体験、学習活動を行い、指導員の指導により読書や運動、教科学習などを行っているところであります。今後とも、適応指導教室に通ってくる子どもたちが安心して学習できる環境やくつろげるような居場所づくりに努めるとともに、利用する子どもたちの自主性を尊重しながら、悩みや不安を受け止め、気持ちを和らげるようサポートしてまいりたいと考えております。不登校につきましては、取り巻く環境により、どの児童生徒にも起こり得るものと考えており、教育委員会といたしましては、児童生徒やその保護者の意思や意向等を十分に尊重しつつ、未然防止や早期対応に取り組んでまいります。次に、本市の学校の在り方についてでありますが、本市の未来を担う子どもたちのために、より良い教育環境を整備することは、教育委員会の責務であり、学校の適正配置については、保護者や地域の方々との合意に基づき実施することが重要であると考えているところであります。このため、小中一貫校や義務教育学校の制度、他の自治体の状況を調査・研究するとともに、本市の子どもたちにあった教育内容の方向性やこれからの学校づくりについて、保護者や地域の方々のほか、各関係機関などのご意見を伺いながら慎重に検討を進めてまいりたいと考えているところであります。