みんなの議会

網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月25日

さきに通告させていただきました2項目について

2019年6月25日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「さきに通告させていただきました2項目について」質問し、社会教育部長 猪股淳一、健康福祉部長 桶屋盛樹、市長 水谷洋一が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
社会教育部長 猪股淳一、健康福祉部長 桶屋盛樹、市長 水谷洋一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

-登壇- 公明クラブの永本でございます。私は、さきに通告させていただきました2項目について質問をさせていただきます。それでは、まず1項目目の医療体制の充実についてお伺いいたします。本年5月から、脳血管疾患の疑いのある患者の救急搬送先であった脳神経外科病院が総合病院化し、斜網地区で唯一、脳血管疾患の緊急手術に対応する医療機関であったのにもかかわらず、その手術が休止状態ということで、多くの市民の方々から網走の医療体制は大丈夫なのかという心配の声をいただいております。特に、ことしはラグビーワールドカップがあり、フィジーと日本代表の直前合宿にも選ばれているのに大丈夫なのか、また網走はラグビー合宿の聖地とも言われ、毎年多くのトップリーグの合宿が行われているのに、今後の合宿誘致に影響はないのか、との声もいただいております。まず、この点についての市の見解をお伺いいたします。

答弁 社会教育部長 猪股淳一(社会教育部長は2019年12月まで)

市内の病院とラグビー合宿の関係についてでございますが、網走脳神経外科病院においては、その診療体制の変更によりまして、緊急の手術を必要とする処置は行わなくなりましたが、脳疾患の診療がなくなったわけではございません。これまで、ラグビーの合宿期間中に脳震とうによる受診事例はございますが、緊急手術を伴うような事案は発生していないという状況でございます。今後のラグビー合宿におけるけがへの対応という点で申し上げますと、全く影響はないとは言えませんけれども、その影響が最小限となるよう、関係機関、団体と連携、調整に努めてまいりたいと考えております。また、お話のありましたワールドカップの関係でございますが、ワールドカップに伴い合宿されるチームは、チームドクターを初め、ラグビーワールドカップ2019組織委員会で万全の医療体制を築いていると伺っておりますので、心配はないものと考えております。

質問 永本浩子

まず、ラグビーのワールドカップに関しては心配がないということで、今後の合宿誘致に関しては、脳震とう程度であれば対応可能である、それ以上になると少し影響があるかもしれないということで理解させていただいてよろしいでしょうか。

答弁 社会教育部長 猪股淳一(社会教育部長は2019年12月まで)

緊急の手術を行わないということでございますので、そのような事案が発生した場合には、これまでとは若干状況が違うということでございます。

質問 永本浩子

了解いたしました。では、次に昨年亡くなった私の父は、5度目の脳梗塞で半身不随にはなりましたが、脳外があったおかげで命は助かって、私も9年間介護することができました。父は緊急手術を受けたわけではありませんが、2週間以上、集中治療室で治療を受け、助かることができました。脳血管疾患はともかく時間との勝負です。市民の命と健康を守るという観点から、大変大事な問題だと思いますので、急性期医療の確保について、何点か市の見解をお伺いいたします。初めに、これまでの経過をまずお聞きしたいと思います。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

急性期医療の確保に伴うこれまでの経過でございますけれども、本年5月に網走脳神経外科リハビリテーション病院から改称した網走の丘総合病院は、平成3年7月に網走脳神経外科病院として開院以来、平成16年に総合リハビリテーション施設を新設するなど、斜網地域の脳疾患が疑われる患者の一次救急、二次救急を初め、予防医療の脳ドック検診や、当市における救急医療当番を担う大切な医療機関として位置づけております。これまでの経過でございますけれども、先般、経営判断により網走医師会に対し、ICU、SU病床の閉鎖、さらには急性期病棟の維持が難しい状況から、5月以降の病棟転換と手術を行わない方向性が示されたところでございます。市といたしましては、網走の丘総合病院の診療体制の変更に伴い、医師会を初め消防、関係機関、斜網地域1市4町と救急医療の確保に関し、情報共有を図るとともに、意見交換、協議を進めてきたところでございます。

質問 永本浩子

さまざまな協議を多分、今進めてきている途中かとは思いますけれども、そうした経過の中で、網走市としては具体的にどのような対応をしたのか、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

市の対応でありますが、斜網地域を基盤とする医師会及び自治体といたしましては、地域における医療の充実を図るとともに、住民の安心・安全の確保と要望に応えるため、関係機関及び医療機関と連携した救急医療体制の構築が急務であると考えまして、オホーツク三次医療圏の中核を担う地方センター病院であり、また救命救急センターの機能をもつ北見赤十字病院との連携が不可欠となるため、斜網地域の二次救急医療機関等で受け入れが困難な場合における脳疾患患者の直接搬送について、網走医師会及び斜網地域1市4町の連盟で4月26日に要望書を提出したところであります。北見赤十字病院からは、オホーツク三次医療圏の地方センター病院であり、オホーツク地域に住む方々が安心して暮らすための医療体制の一端を担っているため、受け入れ可能との回答をいただいております。救急搬送に当たっては、消防機関が中心となり、北見赤十字病院との調整により細やかなルールづくりを進めておりますが、原則としては各地域の二次医療機関において、応急処置による安定化や搬送の指示を仰ぎ、手術が必要な場合に北見赤十字病院に搬送するルールとなりますが、判定基準により救急救命士が明らかに脳卒中を疑い、緊急を要すると判断した場合については、直接搬送できる体制となっております。また、6月3日には北見赤十字病院から院長を初め、救命救急センター長、脳外科部長等に御出席をいただき、医師会、関係する地域病院、消防組合、保健所、1市4町の総勢38名が集まり、救急医療体制構築に伴う意見交換会を北見赤十字病院にて開催したところであります。

質問 永本浩子

これまでの経過と対応を今お聞きしまして、北見赤十字病院に救急搬送できる体制が構築されているとのことで、少し安心はいたしましたが、例えば発症から4時間半以内でないと使えない血栓溶解剤、t-PAなどは、これが使えればほとんど後遺症が残らずに済むわけですけれども、こうした処置は今の網走の丘総合病院でもしてもらえるのでしょうか。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

ただいま議員から御指摘がありましたt-PA等の処置でございますけれども、網走の丘総合病院につきましては脳外科がなくなったわけではなく、脳外科医も常勤医師がおられますので、そういった対応も可能であるというふうに考えてございます。

質問 永本浩子

そういった初期の処置に関しては、できる体制はきちんと保持されているということだと思いますけれども、それにしても北見赤十字病院に救急搬送されるということは、やはり搬送時間の延長は否めません。また、父がお世話になったような集中治療室も使えないということで、発症から治療までの時間が長くなればなるほど後遺症が重篤になり、患者本人は言うまでもなく、家族の負担も大きくなり、医療介護の社会保障費も増大いたします。こうしたことを考えると、脳血管疾患の急性期医療は、この斜網地域にはやはり必要だと私は考えます。今後、網走市としては関係する自治体と連携を図りながら、網走医師会や斜網地域の基幹病院である網走厚生病院に対して、脳血管疾患の急性期医療の確保に向けた要請をするなど、何らかの対応をするべきだと思いますが、市の見解はいかがでしょうか。

答弁 市長 水谷洋一

議員御指摘の件でございますが、北見赤十字病院に救急搬送できる体制が構築されているところでありますが、これまで1市4町における意見交換におきましても、斜網地域に脳疾患における急性期を担う医療体制は必要であるとの認識を持っているところでございます。今後におきましては、関係する自治体との連携により、関係機関に対し、議員御指摘のとおり要請の対応など、検討してまいりたいと存じます。

質問 永本浩子

ありがとうございます。簡単なことではないことはもう重々承知の上ですけれども、ぜひそういった努力をしていただきたいと思っております。次に、4年前にも網走の医療体制の充実について質問させていただいた際、個人病院の後継者問題についても言及させていただきましたが、本年3月、地域医療に長年貢献していただいた医院がいよいよ閉院となってしまいました。しかし、今年度の新規事業として開業医誘致推進事業がスタートし、医師の公募のための予算が計上されたことは大変うれしく、一人でも多くの医師の応募があるよう願っているところでございます。また、個人経営の総合病院には泌尿器科や呼吸器内科などの医師が常勤するようになり、少しずつ地域医療の体制が充実しているとありがたく思っているところです。しかし、肝心の基幹病院の医師不足はなかなか改善されていないように思います。4年前にも市長が直接大学病院を訪問して、医師の派遣をお願いしていることなども答弁でお聞きしているところですが、期待していた地域枠の研修医は網走に来てくれたのでしょうか。また、この4年間、市としてはどのような対応をしてきたのか、今後どのような対策を考えているのかお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

基幹病院に係る医師不足の対応についてでありますが、北海道においては札幌、旭川を除き、地域医療における医師確保については厳しい状況にあり、即効性のある対策がないのが現状であります。これまでも毎年、市長みずから医育大学を訪問し、地域の実情に理解を求めるとともに、北海道厚生連と連携した医師確保に努めてまいりました。さらに、昨年度からは斜網地域が連携し、斜網地域周産期医療支援事業を実施するとともに、1市4町の首長で医育大学を訪問し、地域の医師確保に理解を求めているところでございます。また、地域枠制度の研修医の配置先は、指定公的医療保険、地域枠医師、所属する大学講座及び専門医研修プログラム責任者の意向等を踏まえ、北海道が決定することとなっております。配置先は、全道で一般病床200床以上の病院が31施設、200床未満が194施設あり、市内では網走厚生病院と北海道立向陽ヶ丘病院が知事が指定する公的医療機関となっており、平成30年度に網走厚生病院に1名が配置されたところでございます。引き続き、持続可能な地域医療の確保を目指し、医師を初めとする医療従事者の確保に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

質問 永本浩子

今、平成30年度において厚生病院に一人、地域枠の研修医が来てくれたということをお聞きしまして、ちょっと安心いたしました。なかなか本当に、私も医療の現場に携わる身として難しいことはよくわかっておりますけれども、やはり市民の皆さんの安心・安全ということを考えると、ぜひその辺のところをこれからも努力をしていっていただきたいと思います。今、部長のほうからもお話がありましたように、全国的にも医師が都市部に集中する偏在が問題になっておりますが、北海道も札幌や旭川に集中し、地方では医師が不足していることが大きな課題となっております。そのため、北海道医師会や道などは、医療者が不足している地域に出向いて、小中学生に命や健康を守る医療の仕事の大切さを伝え、将来ふるさとで働く医療者を目指してもらおうと医療体験学習会を開催しております。この事業は、平成24年からスタートして、昨年度は北竜町、室蘭市、江差町の3カ所で開催されたようです。ふるさと網走で働いてくれる医療者を育てていくために、この医療体験学習会を網走でもやっていただけるよう、ぜひ道に働きかけていただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

小中学生への医療体験学習の開催と、医療者の育成でございますけれども、御提案のありました事業は、北海道における地域医療介護総合確保基金事業の一つでございまして、北海道医師会等の協力を得て、地域医療を担う人材を育成するため、中学生等を対象に体験学習等を実施する地域医療を担う青少年育成事業となっております。当市での実績はありませんが、各学校では望ましい勤労観を育成するため、学生・生徒が在学中に企業などで就労体験をするインターンシップ制度を実施しており、市や事業所、医療機関なども実習生を受け入れている状況もございます。これは、教育活動の一環として実施されるものであり、学生・生徒が産業や職業の現場などを知ること、また将来の生き方や進路を考える機会となり、大変有意義であるとともに、仕事のミスマッチによる早期離職を防ぐ効果も指摘されているところでございます。各学校では、それぞれのカリキュラムを工夫し、インターンシップを含めた各種体験学習を実施しており、議員から御提案のありました医療体験学習会も、将来の職業選択における動機づけになると考えられます。開催につきましては教育委員会を初め、北海道や医師会などの関係機関と情報共有を図るとともに、各自治体で実施した事例を参考に研究してまいりたいというふうに考えてございます。

質問 永本浩子

今、お話のありましたインターンシップ、大変いい取り組みだと私も思っております。私が勤務する薬局にもインターンシップで来ていただいたこともありまして、その医療の現場を知っていただくということでは大変意義のあるものだと思っております。一方でこの、今、私が提案しました医療体験学習会ですけれども、報道された記事を読みますと、北海道医師会長の長瀬さんの講演のほかにも、実際に超音波診断装置や腹腔鏡手術の模擬体験など、実際にそういった機器も持ち込んで、生徒がいろいろな医療機器に触れながら、実際にそういう体験をすることができ、また医師だけでなく看護師や救急救命士など、医療に携わるさまざまな職種の人からも説明を受けて、この仕事の内容に触れるということで、一人一人が自分が選んだインターンシップもいいのですけれども、大勢の生徒が一緒の場で、そういった話を聞きながら、そして実際にそういうめったに触れることのできない医療機器に触れて、その実際のやり方も教えてもらいながらこういう体験を積ませてもらえるということは、医療がぐっと身近になるということで、すばらしい取り組みだと私は思っておりますので、ぜひこういった医療体験学習会、道のほうで行っているようですので、網走市でも手を挙げていただいて、誘致していただければと思います。次に、本年度の市長の市政執行方針には、重点施策の五つの視点の四つ目に心して子育てができるまちとあります。妊娠から出産、子育てまで切れ目のない相談・支援をワンストップで行う子育て世代包括支援センターの開設を初め、さまざまな施策が展開されておりますが、その中で乳幼児医療費の無料化は3歳までのままです。私が10年前に網走に帰ってきたとき、それまで住んでいた江戸川区は10年前で既に中学生まで無料でした。3歳までしか無料でないのは、余りにも遅れすぎているのではないでしょうか。このことを以前も決算特別委員会で言ったことがありますが、そのときはコンビニ受診がふえ、医師の負担がふえて、ますます網走で勤務してくれる医師が減るという答弁だったと思います。確かに、そういった懸念がないわけではありませんが、国の政策としてもいよいよ本年10月から幼児教育が無償化になるなど、今後の少子化を見据え、子供を産み、育てやすくする方向に大きく舵を切りました。安心して子育てができるまちを目指している当市といたしましても、せめて就学前まで医療費を無料にするなど、対象年齢の引き上げを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

乳幼児医療費の無料化対象年齢の引き上げについてでありますが、現行の子供医療費助成につきましては、課税世帯のゼロ歳から3歳未満及び非課税世帯の就学前までが入院、通院ともに無料。課税世帯の3歳以上から小中学生及び非課税世帯の小中学生が入院無料と通院1割負担。課税世帯、非課税世帯ともに第3子目以降の通院費が無料といった状況となっております。これまでの経過におきまして、平成26年8月の中学生までの入院無料、平成28年8月の中学生までの通院1割負担と第3子目以降の無料など、助成範囲を拡大してきたところでございます。加えて、インフルエンザ予防接種の無料化、新生児聴覚検査費用の助成、さらには産婦健康診査事業や産後ケア事業といった母子への支援事業を実施しており、また10月から始まる保育料の無償化など、子育て世代に対する負担軽減が図られていると考えているところでございます。今後におきましても、限られた財源ではありますが、他市の状況を参考といたしまして、有効的な施策を研究してまいりたいというふうに考えてございます。

質問 永本浩子

今、説明がありましたように、当市といたしましても、少しずつ支援の枠を広げながら、子供を産みやすい、育てやすいというところを目指していることは私も重々承知しているところですけれども、3子目以降が無料にはなるといっても、多分その3子目以降が無料になるから、じゃあ3人目を産もうというところではなく、多分3人目を産んでみて、ああ、3人目から無料になるのだというところが現状かなという思いもしております。また、3歳まで無料とは言いましても、その後3歳を過ぎてから保育園や幼稚園に入ってからがいろいろな病気をし始めます。この3歳までというのは、余り病院にかかることが少なくて、やっぱり幼稚園や保育園に行ってからインフルエンザをもらったり、ノロウイルス、ロタウイルス、手足口病、いろいろなそういった感染症をお互いに移し合うような形でもらってきて、それがまた家庭内に帰ってきて、家族がまた感染するという、そういったことが多くなるというのが現状で、一番お金がかかるようになったときに無料がなくなってしまうというのが今の現状かなという思いがいたしております。1割負担、2割負担ということで、負担軽減はされておりますけれども、できれば私はわかりやすく無料にして、入院というよりもやはり通院を無料にしていただいたほうが、子供を抱える若いお母さん、御両親にとってはありがたいという思いが増すのではないかと思っておりますので、この辺のところをぜひ今後、検討していっていただきたいと思います。

出典:網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月25日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる