網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日
誰もが安心して搾乳できる環境づくりについて
2025年6月25日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「誰もが安心して搾乳できる環境づくりについて」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子が答弁しました。
- 質問者
- 永本浩子 議員
- 答弁者
- 健康福祉部参事監 永森浩子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 永本浩子
それでは、次の質問に移りたいと思います。2項目めの質問ですけれども、誰もが安心して搾乳できる環境づくりについてお伺いいたします。令和4年6月の一般質問において、公明クラブの澤谷議員から、小さく生まれた赤ちゃんのためのリトルベビーハンドブックの質問がありました。リトルベビーを産んだママから支援団体に、次のような声が届けられたそうです。リトルベビーは出産予定日よりも早く生まれる場合があり、体の機能が未発達のため、生まれた直後からしばらく入院しなければなりません。そうすると、母親は入院中の子供に定期的に母乳を届けるため、搾乳する必要があり、外出先で搾乳するために授乳室を利用していた際、赤ちゃんが一緒にいないのに、一人で一体何をしているのと心ない言葉を投げつけられ、とても傷つき、授乳室を使うことをためらうようになったという内容でした。また、産後に職場復帰する女性にとっても、職場で安心して搾乳できる場所の確保や、周囲の理解が必要ですが、まだ一般の理解が進んでいないのが実情ではないでしょうか。赤ちゃんに授乳しなくても、母体では母乳が作られるため、母乳がたまった状態を放置すると、痛みが生じたり、乳腺炎等を発症したりするおそれがあるため、数時間ごとに搾乳する必要があります。しかし、職場に女性用の休憩室がなかったり、周囲に搾乳に関する知識や理解がなかったりするために、トイレで便器に向かって搾乳して母乳を捨てたこともあるといった事例もあるそうです。令和4年の質問のときは、網走でも令和元年からの3年間で総出生数は562人、そのうち低出生体重の赤ちゃんは、2,500グラム未満が50人、1,500グラム未満は9人ということで、当市においても総出生数の1割を超える59人のリトルベビーが生まれていることがわかり、正直、結構いらっしゃるのだなと、私としては驚きました。もしかしたら、その中には搾乳に関して傷ついたり、嫌な思いをされたりしたお母さんもいたのではないかと推察されます。まずは赤ちゃんを連れていなくても、授乳室で搾乳できること、そして、搾乳がなぜ必要かといった理解が進むよう、周知啓発を推進していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
搾乳についての周知啓発でありますが、議員の御提言のとおり、搾乳をしやすい環境づくりのための周知啓発は必要と考えますので、周囲への理解を促進するため、ホームページの掲載など、周知方法を検討してまいります。
質問 永本浩子
私もこの話を聞いたとき、そういう経験をしている人がいる、そのような心ない言葉をかける人がいる、ということに、ちょっと驚きではあったのですけれども、なかなか口に出してこのような思いをしたと訴えたり、相談したりということも、もしかしたらはばかられて、内心傷つきながら、やっていらっしゃる方もいるのかなという思いになりました。今、本当に少子化ということで、その中でお子さんを産んで育ててくださっている大切な方たちに嫌な思いをさせないためにも、周囲の私たちも心配りをしていくことは、とても大事な環境づくりにつながるかと思いますので、ぜひいい形での周知啓発を推進していっていただきたいと思っております。また、WHOは2歳まで母乳での育児を推奨しており、ILO、国際労働機関による母性保護勧告では、各国に職場で搾乳できる環境を整えるなどのルールをつくるよう、求めております。海外では、企業に対して、従業員に搾乳のための時間と場所を提供するように定めた法律もあり、企業の担当者も、女性の職場復帰を支援することは大いにメリットがあると考え、積極的に環境整備に取り組んでいるそうです。女性の活躍を目指している当市も、待望の新庁舎が落成し、新しい環境の中での仕事がスタートしております。新庁舎に授乳室があることは確認しておりますが、市内の公共施設や商業施設での授乳室の設置状況、また、女性用の休憩室や搾乳に関する環境づくりという点では、どのようになっているのでしょうか。お伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
市内の公共施設などの授乳室の設置状況についてですが、公共施設を含め9か所を把握しておりますが、市内の事業所などにおける授乳や搾乳に利用できる女性の休憩室の有無は把握をしておりません。
質問 永本浩子
公共施設を含んで9か所あるということで、まずはちょっとほっとした思いです。この後、搾乳に関する理解促進のための様々な周知をしていただけるときに、例えば市内にはここに授乳室がありますというような情報の提供等はしていただけるのでしょうか。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
今のところ、公共施設については周知できると思いますけれども、各商業施設におきましては、掲載してよろしいかどうかも確認しながら、それも含めて、今後、検討してまいりたいと思います。
質問 永本浩子
公共施設はもちろんなのですけれども、網走市内の商業施設、特に大型のところ等は、ぜひ確認をして、公表させていただければうれしいと思いますし、まだ設置されていないところには、こういった動きを通して、ぜひ設置していただきたいというような要望等も伝えていっていただければありがたいかなと思っております。また、当市を含め、日本国内においては、授乳室と搾乳室を併記した表示にしている公共施設や大型商業施設がまだ少ない現状かと思われます。しかし、こうした状況の中で、リトルベビーの家族などでつくられたNPO法人penaというのがあるのですけれども、このpenaの代表と、この方が住んでいらっしゃる神奈川県の黒岩県知事が意見交換の場を持ちまして、リトルベビーの子育てをめぐる様々な課題の解決に向け、幅広く対応できるよう、昨年10月に県とpenaの協定が締結されました。penaの代表を務める坂上理事長は、娘を370グラムという超低体重で出産し、様々な苦労をしておりまして、一方、黒岩県知事の孫も低体重で生まれているために、ハンドブック作成のときも知事が涙を浮かべて、神奈川ならではの温かみのあるハンドブックを作りたいと約束した経緯がありました。リトルベビーとその家族への理解を深めるための連携と協力に関する協定を自治体と結んだのは、神奈川県が全国で初めてということですが、協定に基づく具体的な施策の第1弾として、搾乳できることを示すシンボルマークが作成されました。神奈川県では、搾乳器のイラストとともに、搾乳できます、と記載されたステッカーを公共施設や商業施設に掲示しており、昨年11月にはイオンモールで搾乳室啓発イベントも開催されました。神奈川県の取組をきっかけに他の自治体でもマークが作られ、掲示されるようになっており、北海道でもかわいいマークが作られております。日本の合計特殊出生率が過去最低の1.4となり、世界の中では208位という深刻な少子化の中で、頑張って子供を産み育てていただいているお母さんたちが、少しでも安心して子育てができるよう、環境を整えていくことは、大変大切なことだと考えております。当市もぜひ授乳室にこのマークを掲示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
授乳マークの掲示についてですが、北海道では、あかちゃんのほっとステーションとして、子育て中の親子などが安心して授乳・搾乳とおむつ替えができる場所を、民間の施設・店舗と一緒に推進しており、市内でもオホーツク総合振興局や道立オホーツク公園の授乳室に、搾乳でも利用できますと掲示がされているところです。市の公共施設においても、議員から御提言もございましたことから、授乳室に搾乳でも利用できることを掲示する方向で検討してまいります。
質問 永本浩子
ありがとうございます。道が先行してマークを作っていたということで、市内にある道の施設においては、もう既に掲示されていたということで。私も、この新庁舎を議員が先行して見せていただいたときに、授乳室を見て、もっと早くに提案をしていれば、最初からそういった掲示もできたのにと、自分としても、もっと早くに提案すべきだったと反省したところではありますけれども、後づけにはなりますが、何とかいい形で、市役所新庁舎から先行してやっていただくということで、それをまた見習って、他の公共施設や商業施設でも、そういった掲示がされていくように、ぜひ進めていっていただきたいと思います。