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網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日

使い捨てカイロの利活用について

2025年6月25日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「使い捨てカイロの利活用について」質問し、市民環境部長 田邊雄三、学校教育部長 高橋善彦が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
市民環境部長 田邊雄三、学校教育部長 高橋善彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

それでは、次の質問に移らせていただきます。3項目めの質問は、使い捨てカイロの利活用についてお伺いいたします。昨年、市内の企業を訪問した際、使用済みの使い捨てカイロを回収して、地球をきれいにする運動に参加しているという話を聞きました。SDGsにも通じる話で、私も初めて聞いたことだったので、そのような運動があるのかと思って、自分でも調べてみました。調べてみると、もともとは東京海洋大学の佐々木剛教授という方が、使用済みの使い捨てカイロを再利用して、有機汚泥、いわゆるヘドロを分解し、臭いを減らす鉄炭団子というものを開発して、2013年に特許を取得し、東京の目黒川の水質浄化プロジェクトがスタートいたしました。私も東京に住んでいたので、目黒川の悪臭ヘドロの問題というのは大変身近でありました。その目黒川のプロジェクトがスタートしたということで、使い捨てカイロの主成分である鉄と炭が接触することで生じた電池の作用により、二価鉄イオンが長期的に供給され、硫化水素の蓄積を著しく抑制する効果と、悪臭の原因となるメチルメルカプタンの抑制効果も明らかになったということです。この鉄炭団子を使って、海や川、池などをきれいにする佐々木教授の取組を知った大阪の山下崇さんという方が、この活動を広めたいという思いから、様々な実証実験を重ね、使用済み使い捨てカイロを再利用したGoGreenCubeというものを開発し、2018年に地球環境の保護改善を目的として会社を設立し、2023年、最初にスタートさせた山下さんは亡くなられましたけれども、一般社団法人として、その活動は現在も引き継がれております。調べてみると、全国47都道府県の至るところから、年間70万トンから80万トン、多いときは1日2トンもの使い捨てカイロが送られてきているということで、水質浄化剤や土壌改良剤が作られております。現在、大阪の墓山古墳や峯ヶ塚古墳、長野県松本城の外堀等にまかれており、水質汚染の原因となるアオコやヘドロが大幅に減少し、水質が改善されたというデータも出ております。また、土壌改良剤としての多くの実績もあり、カイロで変える地球の未来という理念で行われている取組があることを、私自身も知らなかったので、調べてみて正直驚きました。身近な使い捨てカイロを再利用して地球をきれいにするという取組を、当市の市民の皆様にも周知啓発していただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

使い捨てカイロをリサイクルする取組ですが、本来、捨てられる使用済みカイロが水質浄化剤、土壌改良剤などの資源として有効に活用されるなど、環境に配慮した取組であると認識をしております。企業がこうした取組に賛同し、支援の輪が広まることは好ましいことであり、市としてどのような啓発ができるのかを含め、今後とも環境意識の醸成や環境問題への理解促進の在り方について勉強してまいりたいと思っております。

質問 永本浩子

私も調べてみて本当に驚いたというのが現時点の感想ですけれども、北海道では、私もそうですけれども、結構暖かくなっても、冷房が強いところで使い捨てカイロを使うとか、冬場はもちろんですが、集めようとなったら、たくさんの使い捨てカイロを集められるのではないかなと思いますし、そういった使い道があるということを知らない方がほとんどだと思いますので、ぜひ広報あばしりとか、また、商工会議所等とも連携を取りながら、周知啓発していっていただければと思っております。私もいろいろ調べてみると、自治体や企業、学校でも回収ボックスを設置して、この活動に取り組んでいることがわかりました。例えば神戸市では環(めぐる)カイロプロジェクトとして、ごみの減量、資源化を目指し、本年2月から5月まで、期間限定ではありますけれども、36か所の資源回収ステーションに回収ボックスを設置して、事業がスタートしております。東京都港区でも、昨年、みなと環境にやさしい事業者会議が、環境学習施設、港区立エコプラザで、期間限定で使用済みカイロの回収を実施。また、北海道では、京王プラザホテル札幌が日本ホテル協会の社会的貢献に対する会長表彰で優秀賞を受賞したことをきっかけに、もっと私たちにできることはないかと模索する中で、この使い捨てカイロの取組を知り、2023年4月から約1か月間、1階ロビーの一角に回収スポットを北海道で初めて設置して、海外や道外からのお客様や地域の方の協力も得て、段ボール3箱分のカイロが集まったとのことでした。学校では、神奈川県川和中学校、東京都小金井市立緑中学校、千葉県八千代松陰学園、福島県郡山女子大学など、多くの学校の生徒が校内に回収ボックスを設置して取り組んでおり、杉並区の文化学園大学杉並中学・高等学校では生徒の有志が大型商業施設の協力を得て回収ボックスを設置し、さらに、回収ボックスの設置に協力してくれるテナントの募集を行っております。日本カイロ工業会によりますと、2023年度の販売数は17億4,500枚だそうです。使用済みのカイロは大量の廃棄物となります。当市におきましても、最終処分場の埋立てごみの減容化は重大な課題となっております。ぜひ市役所をはじめとする公共施設や企業、団体、学校などに、回収ボックスの設置を行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

回収ボックスの設置についてですが、費用や収集体制など、検討すべき課題もありますことから、現状、使い捨てカイロを拠点回収する予定はございませんが、今後も様々な視点からごみ減量に向けた取組について研究する必要がありますので、今回の御提言を含め、他自治体の事例などにも注視してまいりたいと考えております。

質問 永本浩子

全て使い捨てカイロは埋立てごみになっているかと思います。それの分が減るだけでも、少しは最終処分場の延命化に貢献できるのかなと思いますし、それほどお金がかかるわけではなく、回収をすることによって、それがまた水質浄化等につながっていくとなると、うれしいことにもなるかと思いますので、ぜひいろいろとこれから調べていただいて検討する中で、この回収ボックスの設置の件も検討していっていただきたいと思います。私としては、ぜひ市役所新庁舎から取り組んでいただければと思っております。また、先ほども言いましたけれども、回収したカイロを活用して出来たGoGreenCubeというものを水に投下すると、ヘドロが減る、悪臭を抑制する、水草が育つ環境になる、光合成細菌が増えるなど、水質を浄化する効果があるようです。これは、SDGsの14番、海の豊かさを守ろう、13番の気候変動に具体的な対策を、にも通じる取組であるかと思います。こうした内容を、当市の子供たちが、自分たちの手でカイロを回収し、地球環境保護の役に立っていることを学ぶSDGsに関する教育にも活かせたらいいのではないかなと考えるところですけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

網走市の将来を担う子供たちが、身近な事例を題材とした取組を通じて環境保護の大切さを学ぶことは、大変意義のあることと認識しています。子供たちをはじめ、市民による使い捨てカイロの回収につきましては、ごみの減量化にもつながるものと考えられますが、学校におきましては、カイロの回収に限らず、引き続き子供たちへの環境教育と、地球環境保護の意識醸成に努めてまいりたいと考えています。

質問 永本浩子

ぜひ、こちらからの押しつけにならないで、子供たちの中から、そういった発想が出てくることが一番いいかなと私も思っております。ある学校では、環境教育の話を聞いた後、自分たちでできる環境に貢献できるものはないかなということを、今の子供たちはネットとか調べるのがとても得意なので、自分たちで調べてみたときに、このカイロの回収を見つけて、自分たちでそれを決めて、手作りの回収ボックスを作って、子供たちにも、その親にも訴えて、回収をして、そこに送ることができたというようなことを取り組んでいるところも、先ほど幾つか学校の名前も挙げさせていただきましたけれども、あるようですので、そういった流れになっていけば、子供たちのためにもいいのではないかなと考えるところです。また、このカイロのリサイクルの話を教えてくれた企業からは、これは市内企業なのですけれども、カイロを集めて、そこは箱に入れて送ってはいるのですけれども、なかなか重くて郵送料が大変というお話もありました。中には、熊本県からトラックでカイロを愛知県に運んでくれる方もいるそうです。だけれども、東京都の愛三電機という企業は、2021年から使い捨てカイロを回収して、愛知県にある一般社団法人に送る活動を続けていたけれども、昨今の配送料高騰の影響によって、残念ながら、本年8月31日をもって使い捨てカイロの回収を終了いたしますとのお知らせが載っておりました。本当に残念に思っております。北海道から愛知までとなると、さらに郵送料がかかるわけであります。もしこの取組の趣旨に賛同し、参加してくださる企業や団体が出てきたときには、この郵送料の助成を市としても考えていただければ、大変ありがたいと思っているところです。まだ先の話にはなりますが、ぜひ検討をお願いしたいと思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

送料の助成についてですが、先ほどの回収ボックスの御質問の際にも申し上げましたけれども、他の自治体の事例などを注視してみて考えたいと思っております。

質問 永本浩子

この土地の距離ということ、これからの配送料高騰ということも、ぜひ考慮に入れて、様々な検討を前向きにしていただければと思っております。最後に、さらに先の話にはなりますけれども、御存知のとおり、網走湖は、上流からの河川水と、オホーツク海から遡上した海水が混ざり合っている汽水湖です。上層は低塩分でシジミやワカサギ等が生息し、下層は高塩分・無酸素で生物は生息できません。近年、この下層の貧酸素化で、有害・有毒物質である硫化水素が高濃度に堆積し、塩淡境界層が、徐々に上がってきて、シジミやワカサギ、シラウオ漁にも影響が出ており、網走湖の水質の悪化が問題となっております。一般社団法人のこの山田理事は、将来的にはカイロを送ってもらった方々と一緒にGoGreenCubeを47都道府県でまいて、みんなで地球をきれいにしていけたらいいなと思うと語られております。また、港区でカイロの回収を始めた環境改善団体も、最終目標はお台場の海をきれいにすることと言っております。将来の話ですが、この一般社団法人を当市に誘致できたら、送料もかからず、市民の皆様で回収したカイロから作られた水質浄化剤で、網走湖をきれいにできたら素晴らしいのではないかと思っております。夢のような話かもしれませんが、可能性はあると思いますので、最後に、この点についても、いかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

網走湖は、漁場としての活用以外にも、市民や観光客の憩いの場でもあり、その環境改善は重要な課題であると認識しております。議員の御提言につきましては、引き続き庁内の関係部署と連携を図りながら、勉強してまいりたいと考えております。

質問 永本浩子

検討をお願いいたします。以上で終わります。

出典:網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日 議事録 PDF(78ページ) 間違いを知らせる