みんなの議会

津別町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月17日

難聴者を対象にした補聴器購入の助成について

2021年9月17日、津別町議会の一般質問で、巴光政議員が「難聴者を対象にした補聴器購入の助成について」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。

質問者
巴光政 議員
答弁者
町長 佐藤多一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 議長に発言のお許しをいただきましたので、先に通告の内容に従いまして一般質問をさせていただきます。質問事項は、難聴者を対象にした補聴器購入の助成についてであります。加齢性難聴は日常生活を不便にし、コミュニケーションを困難にするなど生活の質を落とす大きな原因になるばかりか、最近ではうつ病や認知症の最大の危険因子になることも指摘されています。音を感じる細胞が少なくなってくる状態のもとでも、聞こえの悪さを補完し、音や言葉を聞き取れるようにしてくれるのが補聴器です。このことを踏まえ、次の点について伺います。一つ目、高齢化比率は内閣府の「高齢社会白書」によれば、2025 年には高齢化率が30%になると言われています。津別町は今後どのように推移すると考えるかお伺いしたいと思います。二つ目、WHO(世界保健機関)が「高齢者の生活の質を阻害する疾病」を 10 種かかげていますが、その中に難聴や視力障害が入っており、視聴覚障害は高齢者の生活に大きく関わってくることがわかります。国立長寿医療研究センターの調査によれば、全国の難聴有病者は 65 歳以上で約 1,500 万人、実に 45%になるということが言われていますが、津別町の現状はどのようになっているのか伺いたいと思います。三つ目、厚生労働省の統計によれば、2025 年に認知症は 700 万人、軽度認知障害(認知症の予備軍)も 700 万人、合計 1,400 万人です、これは 42%です。これだけ多くの方が難聴と認知障害をもつようになってくるわけですけども、津別町は今後どのように推移すると考えるか。四つ目、新オレンジプランでも、認知症の危険因子としてあげられているのが、加齢、遺伝、高血圧、糖尿病、頭部外傷、喫煙、そして難聴です。防御するための方策としてあげられているのが、運動、食事、余暇活動、社会的参加、認知訓練、活発な精神活動です。そのためのコミュニケーションツールとして「補聴器」が大事になってくると考えられています。全国での補聴器購入補助は 43 自治体、北海道では9市町― 8 ―村と伺っています。津別町は今後、補聴器購入補助に関しての考えはどうか。以上、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

それでは、難聴者を対象にした補聴器購入費の助成についてお答え申し上げたいと思います。はじめに、本町の高齢化比率の推移予測についてですが、昨年策定しました「第2期津別町まち・ひと・しごと創生総合戦略」でお示ししたとおり、2025 年には 46.7%、2030 年には 47.5%、2040 年にはピークとして 48.1%となり、以降 2060 年まで緩やかに減少していくと推計しているところです。次に、65 歳以上の難聴有病者数についてですが、本町においては把握しておりませんけれども、現在、65 歳以上の聴覚障害による身体障がい手帳を保持されている方は26 名となっております。次に、本町の認知予備軍と認知症の推移予測についてですが、町単独での予測は行ってはいませんが、認知症を含めた要介護及び要支援者数は、高齢者数に対し令和2年度は 17.9%であり、東京都健康長寿医療センターの計算方式を用いれば、令和5年度は 19.2%、令和 12 年度には 22.4%になると予測しているところです。次に、補聴器購入に係る購入補助についてですが、新オレンジプランでは「難聴が認知症の危険因子とされている」とされており、同時に「認知症の病態解明、メカニズムの解明を通じて予防法、診断法、治療法の研究開発を推進する」としているところです。このため本町では、新オレンジプランにおいて予防につながる可能性が高いとされる「運動、口腔機能の向上」など、現在、町で取り組んでいるサロン活動、高齢者の歯科検診、転倒予防教室、100 歳体操などを継続して取り組むこととしております。補聴器の購入補助については、国の動向を注視しつつ、全国市長会が国の公的補助として制度化するよう要望しておりますので、町村会においても要望できるよう機を見て提案していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 今、2025 年には高齢化率が 46.7%、2030 年には47.5%、2040 年がピークで 48.1%、その後は穏やかに減少していくとのことですが、津別町の7月末現在の高齢者 1,987 人で、高齢化率 45.22%でした。人口減が年間 100人とすると、2025 年の4年後には 3,994 人とし、高齢化率を先ほどの 46.7%とすると1,865 人の高齢者となります。そのことについて、次の2番に入りますけども、難聴有病者が把握されていないということで、全国の推計から 45%からの高齢者 1,865 人を計算して 839 人の予測となります。津別町人口全体の様子から見て 21%に相当します。つまり5人に1人以上が難聴有病者となります。このことについて何かありましたら、よろしくお願いします。

答弁 町長 佐藤多一

先ほども申し上げましたとおり、現在持っている計画数値では、このような形になるということでお示しをしております。その後、当然、長い期間の中で、昨日のご質問にもありましたように分母が減ってくれば、当然、数値もパーセントも上がっていきます。子どもの数も少なければ、当然その部分も分母が少なくなっていきますので、それは上がってくるかというふうに思いますけれども、一方で、その移住策だとか、昨日も議論がいろいろ出ておりましたけれども、子どもを産める環境の整備だとか、さまざま含めてパーセントだけでいけばこういうようなことに、子どもの出生の推定率等も勘案しながら出している数字ですので、その人口規模等々からいくと、こういう数字になるのではないかということでお示ししたので、巴議員のほうは巴議員のほうで計算をされたものだというふうに認識しております。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 以上を踏まえまして3番のほうに移りたいと思います。認知症を含めた要介護及び要支援者数は、高齢者に対し令和2年度 17.9%であり、東京都健康長寿医療センターの計算方法が用いられて、令和5年度は 19.2%、令和 12年度には 22.4%になると予想してもらいました。ヨーロッパの高齢化の数、難聴者の数の予測から、日本の人口に置き換えてみますと、2025 年には、少なくとも 1,400 万人の方が補聴器が必要な難聴者になると予想し― 10 ―ています。これに先ほどの 42%からの予測で、津別町では 1,677 人が補聴器の必要な難聴になるとされ、認知症は 838 人、軽度認知障(認知症の予備軍)も 838 人、合計の 1,667 人と推定されます。そのことを踏まえながら4番に入っていきたいと思います。先ほど新オレンジプランにおいて、予防につながる可能性が高いとされる運動、口腔機能の向上など、現在、町で取り組んでいるサロン活動、高齢者の歯科検診、転倒予防教室、100 才体操などを継続して取り組むこととしていると述べられました。補聴器の購入助成については、国の動向を注視し全国市長会が国の公的補助として制度化するよう要望していること、町村会においても要望できるよう機を見て提案したい考えもわかりました。アメリカメリーランド州のジョンズ・ホプキンズ大学のフランクリン先生の研究で、難聴は高齢者の認知機能低下に関与するという報告をしました。25 デシベルの聴力低下に伴う認知機能の低下は、7歳の経年変化とほぼ同等であるという内容です。25 デシベルということは、正常の聴力から考えると中等級の難聴に相当します。つまり、そろそろ補聴器をつけたほうがいいかなと感じるような難聴を、そのまま放置しておくと、7歳年上の方の認知機能と同じくらいになってしまう。7歳早く認知機能が悪くなるということです。ほかにも 6.7 歳認知機能が悪くなるという調査結果や、難聴者の認知機能の低下は、正常聴力者よりも 32%早いという報告もあります。このことからも国の制度化を待つ間、独自で対応できないか伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

ご質問の中に、道内でも9市町村が実施しているということもございました。近隣、オホーツクでは北見市が実施をしておりますけれども、こことも聞いてはおりますけれども、大体4万 4,000 円ぐらいの補助ということで、いわゆるポケット式の軽いもので、そういう形です。申請件数についても、昨年は2件というようなことであります。さらに今、巴議員がおっしゃっている部分については、だんだん聞こえが悪くなってきて、お医者さんに診てもらって、そして補聴器屋さんに行って買うという形になると思います。大体の感じですけども 20 万円から 30 万円― 11 ―ぐらいのものがつけられているのかなというふうにも思いますけれども、その上でいけば、もう際限なく高い補聴器もありますけれども、どこまでどういうふうに助成していくのかというのを含めて、これは保険対象にするだとか、そういうところをぜひとも国のほうでも考えてほしいということで、際限なく幾らじゃあ今の形でいけば、仮に2万円、3万円補助をしても焼け石に水みたいな格好ですので、根本的なところが必要になってくるというふうに思いますので、全国市長会では要請しておりますけれども、あわせて町村会でも、それは全国のそういう方たちに影響が出るものですからすべきではないでしょうかということで、お話をさせていただきたいというふうに思います。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 先ほどの 25 デシベルというようなことを言いましたけども、難聴の程度とデジベルの関係で、20 デシベルまでが正常聴力、40 デシベルまでが軽度の難聴、40 デシベルから 70 デシベルまでが中等度の難聴、70 デシベル以上が高度の難聴としております。両方の耳が 70 デシベルを超すと身体障がい者として該当し、等級は6級になります。人間の感覚の中で、目は非常に大切です。視覚と認知症の関係も科学的な根拠をもって指摘されています。ただ、新オレンジプランになぜ目ではなく耳が入ったかということを考えてみますと、聴覚というのは、言葉を聞いてそこで思考して、情動反応が起きるということです。耳に音が入ってから脳の聴覚野に刺激が届くまでに、少なくとも7本の神経を乗り継いで情報を伝えています。これに対して、視覚の場合は情報を伝えるために使う神経は、2本だけだそうです。聴覚というのは、それだけネットワークを複雑につくっていくわけですけども、そのため聴覚がより認知症の危険因子として補聴器の使用が推奨されているわけです。補聴器購入補助は、管内では、先ほど町長のほうからおっしゃられましたけれども、北見が現物支給を実施しているそうであります。それで、アルツハイマー病協会国際会議の結果をまとめた論文、認知症の予防介入とケアが発表され、認知症の 65%はいろいろな介入をしてもどうしても進んでしまう。― 12 ―しかし、残りの3分の1は、介入が可能であると述べています。認知症の要因と介入の内容については、さまざまあげられていますが、中年期で1番多いのが難聴で9%だそうであります。それに介入することは、認知症を予防していく上で非常に有効であるという論文がなされています。そのことを踏まえて、早期に先ほどおっしゃられていましたけれども、再度検討はどうなのかということを伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

この件につきましては、巴議員が所属しています御党のほうでも全国的にいろいろ取り進めているというのは、経過はよく承知しているところです。そういった中で、皆さんもやはり額が額になってきますので、本来的には、やはり国の制度としてしっかり持つべきではないかということで進めているところでありますので、町のほうとしても、それに歩調をあわせるような形で進めてまいりたいというふうに思っているところです。難聴は確かに認知症につながっていくというふうに、オレンジプランでも言われております。私の母親も障がい2級ですから、難聴の補聴器の入れ替えだとか、そういうのでも一緒について行っていますけれども、本当に半端ないほどの金額のものを提示されると、だんだんオプションもいろいろつけてくるような形になると、これは大変な金額だなというのが自分でもよく承知しております。私自身も、もう 70 歳を過ぎましたので、聞こえがちょっと悪くなってきているのは自覚しているところでありますけれども、自分でできることはやりつつも、そして制度的には、やはり必要なものであろうというふうに認識しておりますので、全体で取り組めるような形でお話をさせていただきたいと考えております。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 先ほどサロンの関係とか、いろいろ 100 才体操とかいろいろ言われていましたけども、そういうコミュニケーションに参加するという立場に立った場合に、ちょっと耳がだんだんだんだん聞きづらくなってきたとか、そういう場合におきまして、健康体操とかに出たいんだけども、耳が不自由なものだから、どうしても参加するのにおっくうになるという声も聞いております。そういう観点からも早急に検討をいただきたいなと思いますけども、その辺はいかがでしょうか。― 13 ―

答弁 町長 佐藤多一

先ほどから申し上げているとおりのお答えになると思いますので、よろしくお願いいたします。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 そういうことを、一応、国に働きかけているという状況もあるかもしれませんが、やっぱり今後、津別町の高齢者の比率も高い、高齢者が認知症になる基準が高いということでもありますので、早急な検討をお願いしたいということで終わらせていただきます。何かあれば。

答弁 町長 佐藤多一

認知症対策としてサポーターの方たちの数もどんどん増えてきています。オレンジ色のリングを手首につけて、サポーターですよということで研修も受けられて、町としても、そしてボランティアの方たちにも大変助けられながら、今、日常が送られているのではないかなというふうに思うところです。これは、私どもも進めていきますけれども、ぜひ御党におかれましても、国会論戦の中でそれが実現するように尽力いただくことをお願いしたいというふうに思います。

出典:津別町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月17日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる