小樽市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日
財政問題について
2017年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「財政問題について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松田優子
3項目め、財政問題について伺います。先月終了した決算特別委員会において、我が党を初め4会派一致により、平成 28 年度一般会計歳入歳出決算は2年連続で不認定となりました。そして、過日行われた今定例会初日の本会議において、全議員による採決でも、やはり一般会計歳入歳出決算は賛成多数により不認定となりました。我が党が不認定とした理由は、斉藤議員が行った不認定の賛成討論にもあったように、実質収支は黒字となったものの、単年度収支は4年ぶりの大幅な赤字となり、さらに財政調整基金への積み立てを差し引いた実質単年度収支においても3億円近い赤字を出すなど、歳入の落ち込みは想定内のことであったにもかかわらず、必要な歳出の抑制を行わないまま漫然と赤字財政を増大させたことは重大な責任があると判断したからです。このような判断のもと、平成 28 年度一般会計歳入歳出決算が不認定となったことについてどのような見解をお持ちなのか、お聞かせください。先日、財政部より、平成 30 年度を初年度とする中期財政収支見通しについて説明を受けました。この中期財政収支見通しは、小樽市の財政運営を検討するための今後の手がかりとなるものですが、説明を受けながらとても暗い気持ちになったのは私1人だけではないと思います。なぜなら、今回の中期財政収支見通しでは大幅な財源不足が見込まれ、財源不足の補塡のため、平成 29 年度の現計予算においても17 億円を超える財政調整基金の取り崩しを行ったとあったからです。財政調整基金は、平成 16 年度以降取り崩して残高はゼロになっていましたが、平成 22 年度決算で黒字となり、23 年度からは再び財政調整基金への積み立てが行えるようになりました。そして、平成 28年度については財政調整基金の取り崩しはせずに済みましたが、29 年度においてなぜ一気に 17 億円も取り崩さなければならなくなったのか、その理由についてお聞かせください。また、説明では、17 億円余りを取り崩すことにより、財政調整基金の残高は減り、昨年示された 10億円の収支改善を同様に行ったとしても、平成 32 年度には財政調整基金は枯渇してしまうとのことでした。したがって、市では、新年度予算編成までに4億円程度の収支改善策を講じると言っていますが、具体的にどのような改善策を考えているのか、お示しください。また、平成 30・31 年度においては6億円の改善は最低目標とおっしゃっていますが、同じくどのような改善策を考えているのか、お示しください。ともあれ、市の財政を立て直すには、歳入をいかにしてふやし、歳出をどう抑えていくかということに尽きると思いますが、中期財政収支見通しを見ても、どうやって歳入をふやし、どうやって歳出を抑えるのかという具体性に欠けておりますので、御説明願います。なお、今後の財政健全化に向けた取り組みの中で、歳入増、歳出削減への対応として、平成 30 年度の予算要求は、対 29 年度第3回定例会補正後、予算比マイナス2%に設定すると言っておりますが、このマイナスを決定した理由についてお聞かせください。本年9月に報告があった財政の概況によれば、28 年度決算においては、昨年に引き続き、健全化判断比率及び資金不足比率の全てが早期健全化基準や経営健全化基準を下回りましたが、財政力指数は0.429 と昨年より若干好転したものの、道内主要都市 10 市の中では一番低く、標準的な行政サービスは依然として普通交付税に依存している状況であり、経常収支比率に至っては 99.3%と、昨年度と比較し6ポイントも上昇し、相変わらず道内主要都市の中では一番高い数値で、政策的な事業に使える財源が乏しく、非常に硬直した財政構造であるとありましたが、経常収支比率の高いことについての御見解を伺います。以上のような財政状況を踏まえ、財政部長名による平成 30 年度予算編成方針が 10 月 30 日付で各部室課かい長宛てに配付されたようですが、組織改革も予定されていることから、予算編成の基本方針の中で、部内において施策の優先度を徹底的に議論した上で事業の重点化を行うと打ち出されても戸惑いがあると思いますが、各部ではどのように予算要求をするのか、ヒアリング等も含めた今後のスケジュールをお聞かせください。以上で3項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、財政問題について御質問がありました。初めに、決算が不認定になったことへの見解についてですが、平成 28 年度においては、地方交付税では、国勢調査人口の置きかえに伴い想定を超える減少があったことや、地方消費税交付金では、国から示された伸び率で積算した予算額と実際の交付額に乖離が生じたことなどから歳入が減少をいたしました。その中にあっても、住民のための必要な施策、事業の着実な推進を図った結果、実質単年度収支は赤字になったものであります。しかしながら、住民のための必要な施策、事業の着実な推進と持続可能な財政運営の構築の両立は必要でありますので、安定した財政運営を行っていくために、中期財政収支見通しでもお示しした歳入増を図りつつ、歳出全般にわたり徹底した見直しによる収支改善に努めていきたいと考えております。次に、中期財政収支見通しについてですが、まず、財政調整基金が平成 29 年度においてはなぜ 17 億円も取り崩さなければならなかったかにつきましては、本市の財政構造は、毎年の予算編成においては多額の財源不足が見込まれ、財政調整基金などによる財源対策を行わなければ収支均衡予算が編成できない状況が続いております。そうした中、とりわけ平成 29 年度においては、歳入では、人口減少に伴う地方交付税の減少に加え、地方消費税交付金も減額が見込まれ、歳出では、後期高齢者療養給付費市負担分や、障害福祉など扶助費の増額等があったため、収支均衡を図る上で、財政調整基金から約 17 億円を取り崩すこととなったものであります。次に、新年度予算までに講じるとしていた4億円と、平成 31 年度における6億円の収支改善策につきましては、平成 29 年度予算における収支改善策は、現時点では不用額による対応が主なものと考えておりますので、現在見込まれる歳入歳出の決算見込み額を各部に照会し、歳入の増減や不用額の把握に努めているところであります。また、平成 30 年度以降につきましては、歳入の増を図りつつ、徹底した見直しにより歳出の削減に取り組み、目標額を達成できるよう努力してまいりたいと考えておりますが、とりわけ長年本市が抱えていた財政運営上の課題について、解決に向け前進する動きも出ておりますので、それらにつきましても収支改善に寄与するものと認識をしております。次に、中期財政収支見通しの具体的な歳入確保と歳出削減につきましては、中期財政収支見通しは、持続可能な財政運営を計画的に行っていくため、現在見込まれる一定の条件のもとで今後の財政運営を検討するための手がかりとなるものであり、収支の改善策への取り組みについても、横断的かつ効率的な徴収体制の実施など一定程度その中に示しておりますが、さらに踏み込んだ歳入増や歳出削減が必要だと認識をしており、改めて日常業務に無駄がないかの検証を促しております。いずれにいたしましても、平成 30 年度予算編成の状況を見きわめる必要があるとは考えておりますが、今後、全職員が一丸となって財政健全化を推進するための何らかの方策が必要であると考えております。次に、平成 30 年度予算要求の基準の額をマイナスに設定した理由につきましては、中期財政収支見通しでお示ししているとおり、平成 30 年度の予算編成においても多額の財源不足が生じる見込みとなっており、歳出の削減を図らなければ収支均衡を維持できないことから、各部からの要求は、一部の経費を除きマイナスに設定したものであります。次に、経常収支比率が高いことについての見解につきましては、経常収支比率は財政構造の弾力性を示す数値でありますが、本市の財政構造は、歳入では市税等の自主財源に乏しく、また歳出では扶助費を初めとする義務的経費の占める割合が高いことから、硬直した財政構造であることが示されていると考えております。したがいまして、経常収支比率が高いことにより、政策的な予算に十分な配分が難しくなりますので、一般財源の確保と経費の縮減を図りながら、その改善に向け努力をしてまいりたいと考えております。次に、各部における予算要求とヒアリング等も含めた今後のスケジュールにつきましては、組織改革が実施される、されないにかかわらず、非常に厳しい財政状況であることを市役所全体の共通認識としておりますので、予算要求に当たっては、予算編成方針に基づき各部において必要な施策を十分に検討した上で予算要求書を作成することとしております。なお、スケジュールといたしましては、予算要求書を財政課に 11 月末までに提出をいたします。その後、12 月に財政部長ヒアリングを行い、1月の市長ヒアリングを得て、2月に当初予算案として議会に提出する流れとなっております。