小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月1日
(1)市民生活の安全と安心について/(2)介護者支援策について/(3)医療用ウィッグ購入の助成について
2023年3月1日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「市民生活の安全と安心について」「介護者支援策について」「医療用ウィッグ購入の助成について」について質問し、市長 迫俊哉、福祉保険部長 勝山貴之、保健所長 田中宏之が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、福祉保険部長 勝山貴之、保健所長 田中宏之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 松田優子
第1回定例会に当たり、一般質問をさせていただきます。発症報告から足かけ4年、私たちを翻弄し続けてきた新型コロナウイルス感染症も、ここにきてようやく患者数も大幅に減り、感染症法上の分類が引き下げられようとしています。ともかく、一日も早く市民生活が新型コロナウイルス感染症発症以前の状態に戻ることを願っています。さて、迫市長が目指すべき政治姿勢の一つに未来への三つの備えがあり、その中に市民生活の安全と安心がありますが、まさしく市民の安全と安心を守ることが、市長の大事な責務ですので、これに関連し、何点か質問いたします。最初に孤独・孤立対策について伺います。私ごとになりますが、最近ショッキングなことがありました。ある方が、私の中学校時代の同級生宅を訪問した際、窓から室内の明かりが見え、玄関が開くのに新聞が大量にたまっていたことから、慌てて警察に通報し、駆けつけた警察官がソファーに座ったまま身動きしていない同級生を発見し、死亡が確認されました。実は昨年の同じ頃、やはり友人の弟さん宅で新聞がたまっていることに近所の人が気づき、ふだんはどこも出かけない方であったために、道外在住の姉の許可をもらい警察に通報し、室内で横たわっている弟さんを発見し、やはり死亡が確認されました。この2人に共通しているのは、60歳代の男性の独り暮らしで、近所付き合いも薄く、片や死後1か月、片や1週間後の発見でした。孤独死は必ずしも交流の有無は関係なく、独り暮らしであればあり得ることで、調査によれば死後3日以内の発見割合は女性のほうが高く、これは男性に比べ継続的な人付き合いがあるためと考えられています。このような事例が立て続けに起きたことから、ほかにも同様の事例があるのではないかと考えますが、市として孤立死の事例をどの程度把握されているのか、もし把握できているとしたら、ここ数年の事例件数と、年代別、男女別でお示しください。生きとし生けるものにとって、死は決して避けられず、時には誰にもみとられないまま亡くなることはあり得ることですが、長期間その発見が遅れる、いわゆる孤立死を防ぐことはできるはずです。先ほどの事例では、共に新聞がたまっていることが警察への通報の発端でした。小樽市高齢者見守りネットワークのパンフレットによれば、新聞が3日以上たまっていることが通報の分岐点になっているようですが、な-95-ぜ3日間なのか、その理由をお示しください。なお、新聞がたまっていることでの通報は、新聞配達員の協力を仰がなければなりませんが、新聞販売店との協議はどうなっているのか伺います。ただ、昨今は新聞を取っていない世帯も多いことから、新聞以外による通報判断はどうなっているのか、伺います。ともあれ、姿が見えないだけでは単なる長期不在との判断材料に乏しく、通報をためらわざるを得ない場合もあります。過去には一軒家のみならず、集合住宅入居者が孤独死されていたにもかかわらず、長期不在が多い方だったため、通報が遅れ室外に漏れた異臭により発見されたという事例もあり、また、変だと思ってもどこに通報してよいのか分からない方もいます。今後は異変感知の仕方や通報先の周知等を市のホームページに記載するなど、孤立死防止に向けた対処を考えるべきではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。さて、生死は別としても、孤独・孤立問題は高齢者にかかわらず昨今の複雑な社会情勢から、若年でも重要な課題であり、社会全体のつながりが希薄化している中で顕在化されたことに伴い、2021年2月から内閣府に世界で初めて、その名もずばり、孤独・孤立対策担当室が設置されました。担当大臣も任命され、日本は国を挙げてこの問題に危機感を持っています。インターネットで調べると、孤独・孤立対策推進会議も開催され、孤独・孤立対策の重点計画なども発表されていますが、この内容は他機関が関わっていることから、その連携も大事になってきます。市ではそれを受けて、担当部署はどこになるのか、会議等は開催されているのか、お示しください。ある方が言っておりました。人は一人だから孤独なのではない。大勢人がいても、誰からも声をかけてもらえないという疎外感のほうが何倍もつらいと。ともあれ、この孤独・孤立問題は一朝一夕で解決できるものではありませんが、市としてこの問題にしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、このことについての認識をお聞かせください。次に、生活支援について伺います。市では昨年12月より、地域住民が主体となった生活支援・介護予防サービスの充実が図れるよう、小樽市生活支援体制整備事業を実施し、高齢者の生活を支えるために有償ボランティアによる生活支援サービスをスタートさせましたが、この事業を始めた理由を示すとともに、既に市内で存在している、家事手伝いサービス、便利屋やシルバー人材センターの事業との違いをお聞かせください。また、このサービスの期間設定ですが、本年度は12月1日から2月28日となっていますが、なぜ3月末までにしなかったのか、その理由をお示しください。なお、この事業にはサービスを利用する会員と、サービスを提供する会員が存在するようですが、現在の利用会員数とサポーター会員数をそれぞれ年代別、男女別で示し、利用会員への支援内容の実績を月別でお示しください。雪国に住む私たちにとって、年齢を重ねるごとに困難の度を増すのが自宅周辺の除雪の問題で、先般、同じ日の新聞の一面に段違いで屋根からの落雪と家庭用除雪機の下敷きになり、80歳代、90歳代の御高齢の方が亡くなったという記事が掲載され、胸が締めつけられる思いがしました。除雪弱者対策は、喫緊の課題です。たるたる支え愛ぷらんの施策13、雪との共生では、行政が取り組むこととして、有償ボランティアなどの新たな仕組みづくりについての検討を行うとありますが、今後、有償ボランティアの支援内容に除雪サービスを入れる予定はあるのか、伺います。先日ある方と雑談した折、交通手段確保の話になりました。その方の住まいは、坂の途中にあり、しかもバス路線とはかなり離れており、買物などで重い荷物を持って帰宅するときはタクシーを使わなければ-96-ならない場合がありますが、行き先を告げただけで断られることが何度もあり、タクシードライバーの間で、その方の居住地へは行かないほうがよいという風評でも流れているのかしらと冗談ぽく語っていましたが、本当に困っている様子でした。私もタクシーに乗車した際、ドライバーとの間で運転手不足が深刻化しているとの話題になりました。有償ボランティアのチラシに、除雪とともに送迎支援は行わないとただし書があることから要望はあるものと思われますが、支援内容に含まれていないことについての説明を願います。市では、市民の困り事や要望をお聞きし、それを支援につなげる相談窓口を、福祉総合相談室として、一昨年度、一本化しましたが、一本化する前とした後での相談件数の違いを含め、その効果についてお示しください。次に、民生委員の担い手不足について伺います。民生・児童委員の担い手不足については、各自治体とも危機感を抱いています。昨年3月宮崎県宮崎市議会では、民生・児童委員の担い手不足に対する抜本的な対策会議の設立や、各自治体への担い手確保のための財政支援等を含めた対応を国に要望する「民生委員・児童委員の担い手不足の解消を求める意見書」を国会に提出したと聞いています。私も2年前の本会議で、この問題について質問させていただきましたが、御答弁では令和3年2月末時点での小樽市における充足率は96.2%で、これに対する市の認識として、昨今の世帯の抱える問題の複雑化や個人情報を理由とした活動のしづらさや高齢化等を挙げられ、担い手確保のために業務の負担軽減や活動の理解促進を小樽市民生児童委員協議会とも連携し、進めていきたいとのことでしたが、その後、市としてどのように協議し、この問題解決に取り組んできたのか、お示しください。なお、民生・児童委員は昨年11月末で3年間の任期が切れ、12月1日に全国一斉で改選されましたが、厚生労働省の発表では定数に対し1万5,000人以上の欠員となり戦後最多となってしまったといいます。小樽市では不足問題を解決できたのか、民生・児童委員になっても1期で辞める方が多いとの問題点は解決できたのか、今回の改選状況についてお示しください。また、改選により今回初めて民生・児童委員になった方の人数と、今後民生・児童委員としての資質向上に向け、どのような取組をしていくのか、お聞かせください。民生・児童委員は高齢者世帯などへの安否確認の訪問活動や、災害時要支援者の把握、担当地域住民の相談を受け行政など関係機関と連携し、必要な支援に結びつける重要な責務を担っておりますが、全国民生委員児童委員連合会による昨年3月の調査では、64%が民生・児童委員の名称を知っていたものの、その役割や活動内容まで知っていたのは僅か5.4%だったといいます。そこで、神戸市では昨年8月に地元の学生に民生・児童委員の活動を体験してもらう、体験型インターンシップを実施し、50名以上が参加したとのことです。事前に民生・児童委員の制度、地域福祉の基礎知識の講義を受け、その後神戸市内の地区の中から活動を選び、また、民生・児童委員に同行して地域福祉の実態・活動を学び、事後報告会では活動の振り返りや活動共有のグループワーク及び発表を行い、これに対し各地区の民生・児童委員会長からはすばらしい機会をつくっていただいた。社会のリアルを知っていただくことが大事で、お互いよい学びがあった等、多くのコメントが寄せられたといいます。小樽市としても今後これらを参考に、幅広い層に民生・児童委員の役割の周知と理解を深めることが大切だと思いますが、これについての市の認識をお聞かせください。民生・児童委員制度は創設から100年以上たち、近年その役割は創設時と違い、多岐にわたり相談が集中することに加え、時には身寄りのない方の死亡届の手続や、担当地区内での孤独死発生の対応もあり、また、福祉除雪の申請など、民生・児童委員を通して手続が必要なものもあります。-97-そこで伺いますが、民生・児童委員はどのくらいの頻度で高齢者等の訪問、見守り調査が行われており、また、どの程度まで担当地域の方々の個人情報を把握されているのかお示しください。また、民生・児童委員には守秘義務があるのに、それが理解されず自身の困窮状態を知られたくないと各種の申請を断念する方もいるようで、これらを考えると民生・児童委員の体力、精神的負担はかなり大きいものと推察いたします。宮崎市同様、民生・児童委員の担い手不足は当市にとっても重要な問題であり、今後も民生・児童委員担い手確保のための方策にしっかり取り組んでいただきたいと思いますが、そのことに対する市長の認識を伺います。2項目め、介護者支援策について伺います。私は今まで、事あるごとに介護問題、介護支援策について質問をさせていただきましたが、今定例会が私の議員最後の質問となりますので、集大成として介護者支援策について質問させていただきます。今、家族介護を取り巻く世帯の状況については、人口に占める高齢者の割合が高く、出生率が低下する少子化により、家族の規模が小さくなる核家族化という社会構造になっており、こうした傾向がさらに進んでいくと、一人の介護者にかかる負担は大きくなっていくことが見込まれますが、このことに対する市としての認識を伺います。さて皆さん、2月2日が何の日か御存じでしょうか。2、2、つまりダブルということで、ダブルケアの日となっており、これにより毎年2月をダブルケア月間とし、全国的にダブルケアの認知活動を展開していくことを目的としています。かつて、ダブルケアとは介護と子育ての同時進行と定義していましたが、今は兄弟と親、子供と夫など、複合的にケアに関わっている方が多数いることが分かってきています。私はこのダブルケアについて、最初に平成28年の本会議で質問させていただき、その時もその後も、小樽市ではこの方たちからの相談は少ないとの答弁でしたが、あえてダブルケア月間が制定されたことからしても、世帯構成の変化に伴いダブルケアの問題が徐々に大きくなるのではないかと考えますが、この点の認識について再度伺います。また、高齢化が進む中、家族介護者における男性の割合が増加し、今では約3人に1人が男性と言われています。私の知り合いの中にも、持病を持つ奥様をお一人で介護している方がおり、徐々に家事の分担が増え、90歳に手が届きそうな今ではこの方が家事の全てを担っています。一般的に男性は家事の経験が少なく、本人も健康でいなければならないことから、今後は男性介護者が孤立しないような対策も必要と思われます。この点についての認識と取組について伺います。以前も質問させていただきましたが、世帯の人数の減少に伴い、市外に住む方で、しかも直系ではないおいやめいが介護のキーパーソンになる場合があり、現状把握が困難になってきています。札幌市在住の知人は仕事を持ちながら、両親の介護、そして小樽市在住の叔母の介護も抱える、複合的なダブルケアで、今冬はサービスを受けている施設職員のアドバイスでショートステイを利用し、介護の負担が軽減しました。介護の負担を抱えている方に対しては、サービス提供者から負担軽減のアドバイスをしていくことも大切な視点ではないかと思いますが、この点についての御見解をお示しください。厚生労働省が2006年に介護者の鬱調査をしたところ、4人に1人が、また、同じくある自治体が調査したところ、約半数が軽い鬱だったそうです。小樽市でもぜひ同様の調査をやって、介護者の声を聞いてほしいと思いますが、御見解をお聞かせください。さて、北海道では昨年4月にケアラー条例を制定し、ヤングケアラーを対象にメールなどで相談できる専門窓口を開設し、そして本年4月からはケアラーをサポートする人材の育成に乗り出し、ケアラーを孤立させない体制整備をすることになったと伺っていますが、この制度について分かる範囲内で御説明していただくとともに、これを受けての市としての取組をお聞かせください。-98-小樽市は他都市に先んじて少子高齢化が進んでおり、既に高齢化率は40%を越し、片や19歳までの人口は10%程度になっています。そのためにも介護者支援策については他都市のモデルケースになるような取組を行っていただきたいと思いますが、市長の御見解をお聞かせください。最後に医療用ウィッグ購入の助成について伺います。昨年末、ある新聞記事が目に留まりました。それは俱知安町の小学生の男の子が病気などで髪を失った人のウィッグ、かつらのために3年間かけて伸ばした髪を35センチも切ったというものでした。おしゃれで髪を伸ばそうと思っていたところ、学校の配布物でこの取組を知り、どうせ伸ばすなら誰かのために、と挑戦しましたが医療用ウィッグは31センチ以上の長さが必要なため、時には女の子と間違えられそうになり、洗髪にも苦労し、何度も切りたいと思ったそうですが、家族の励ましを受けながら伸ばしてきたといいます。その髪は大阪府の医療用ウィッグメーカーに寄附されましたが、私が感動したのは、誰かが使ってくれればうれしいと、その子がコメントをしたことです。その子にとって自分の寄附した髪は誰か分からないけれども役に立つ、人と人はどこかでつながっている、人のつながりは目に見えるものだけではないと学んだことは最高の教育だと私は思います。がんの治療法が発達し、治療をしながら会社や学校に通うことができるようになりましたが、できるだけ周囲の人に気づかれずに過ごしたい、脱毛していることへの精神的ストレスを軽くしたいというのがウィッグ使用の主な理由ですが、その購入額はかなりの負担で、がんを患った私の友人は、娘さんが用意してくれたお金で購入できましたが、10万円くらいしたといいますし、保健所のがん対策のホームページには、札幌市のNPO法人が主催している医療用ウィッグのレンタルの紹介がありますが、ホームページ以外でのこのことの周知方法と小樽市民の利用状況を押さえていたらお示しください。中にはレンタルということにちゅうちょされる方もいることから、道外他都市では医療用ウィッグ購入の助成金制度が広がりつつあり、北海道ではまだ音更町のみ、医療用ウィッグのほか乳がんによる乳房の切除等により胸部補正具が必要な方の助成も併せて行っています。がんになる方は2人に1人となりました。小樽市でも他の自治体の制度を参考にしながら、助成金導入に向けて検討すべきではないかと思いますが、市長の御見解をお聞かせください。冒頭に述べましたように、市民の安全・安心な暮らしを守ることが市長の責務です。今後もこの責務を全うするために最大の努力をしていただきたいと思います。以上、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
松田議員の御質問にお答えをいたします。初めに、市民生活の安全と安心について御質問がありました。まず、孤独・孤立対策についてですが、孤立死事案として市で把握しているものにつきましては、直近3年間でお答えをいたしますと、令和2年は4件で、男性の60歳代と70歳代で、各2名であります。令和3年は2件であり、60歳代男性1人、50歳代女性1人であります。令和4年は9件で、男性が50歳代1人、60歳代2人、70歳代4人、80歳代1人、女性が80歳代でお一人となっております。次に、通報の判断基準につきましては、異変を感じたときの通報の目安として明確な基準はありませんが、一般的に理由なく3日を超えて新聞を取り込まない状況であれば、何らかの異変があるものとして考えられることから3日としております。次に、新聞販売店との協議につきましては、平成29年4月に北海道新聞の販売店で構成をされる、小樽-99-道新三日会と小樽市地域見守り活動に関する協定書を締結し、配達員等が異常を発見した際に市や地域包括支援センター等への通報をお願いしております。次に、新聞以外による通報の判断につきましては、異変と考えられる参考事例として、テレビや電気が1日中ついたまま、洗濯物が何日も干したまま、最近見かけなくなった、呼びかけに応じないなどがあり、近隣住民の方などがこれらに気づいた場合が挙げられます。次に、孤立死防止に向けた対処につきましては、異変感知の通報先や判断例を市のホームページと広報おたるに掲載することや、老人クラブや町内会などを通じてチラシの配布や回覧板により、地域住民などへの周知を図ってまいります。次に、孤独・孤立対策の市の担当部署につきましては、福祉総合相談室を設置し、孤立に関する相談などについても高齢、障害、生活困窮等、各担当グループが連携をして対応しております。また、事例の紹介や見守りに関する意識の醸成を図るため、年に1回、小樽市高齢者地域見守りネットワーク会議を開催することとしております。次に、孤独・孤立対策への取組につきましては、高齢化や単身世帯の増加に伴う社会的孤立は、大きな課題と認識をしており、地域福祉計画の基本目標につながりを持てる地域づくりを掲げ、認知症カフェや地域で行われるサロン事業の支援など、住民同士が日頃から声をかけ合い、支え合える地域づくりに努めているところであります。次に、生活支援についてですが、まず有償ボランティア事業の開始理由につきましては本事業はボランティアを利用し、介護保険サービスでは賄えない暮らしの中での困り事を助け合うものとして、試行で開始をしたものであります。また、既存サービスとの違いにつきましては、地域住民が利用会員、サポーター会員となり、互いに支え合う地域福祉計画の理念の下、住民同士の支援活動であるという点になります。次に、期間の設定につきましては、現在行っている有償ボランティア事業は、実施結果を年度内に検証し、次年度以降の事業の在り方について協議をするため2月末までの実施期間としたものであります。次に、現在の利用会員数とサポーター会員数につきましては、本年1月末現在、利用会員は60歳代女性1人、70歳代男性1人、女性2人の計4人。サービスを提供するサポーター会員は、40歳代女性1人、50歳代男性3人、60歳代男性1人、女性2人、70歳代男性3人、女性4人の計14人となっております。また、支援内容の実績は、昨年12月に包丁研ぎが2件となっております。次に、支援内容に除雪サービスを入れることにつきましては、社会福祉協議会が実施をしている福祉除雪サービスや、シルバー人材センターの事業との関連性のほか、担い手確保などの課題もありますので、除雪サービスの導入に関しましては、事業の関係先との協議を行いながら慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、送迎の支援が支援内容に含まれていないことにつきましては、送迎の支援を組織的、継続的に取り組む場合には道路運送法の条件、また、人材や車両の確保に係る費用負担の問題など、課題が多くあることから、取り組むことが困難と判断したものであります。次に、福祉総合相談室開設前後での相談件数及び効果につきましては、室全体としての相談件数は集約しておりませんが、効果としては、どこに相談してよいか分からない相談を、迅速に担当窓口につなげることや、複合的な課題を抱える世帯からの相談については、相談初期から関連する部署が密接に連携をして支援できていると考えております。次に、民生委員の担い手不足についてですが、まず担い手確保に向けた市の取組につきましては、小樽市民生児童委員協議会とも最大の課題であるとの共通認識を持っておりますが、コロナ禍もあり協議、検討が進まず、具体的な問題解決への取組には至っておりません。-100-次に、民生・児童委員の改選状況につきましては、昨年11月末の改選前の委員数は331人であり、改選後の本年1月末現在、326人で、定数344人に対する充足率は94.8%であり、不足問題の解決に至ってはおりません。また、一斉改選時に退任された方は、39名でしたが、1期で退任された方はおりませんでした。次に、初めて民生・児童委員となられた方の人数などにつきましては、今回の改選で初めて民生・児童委員になられた方は34人であります。また、北海道民生委員児童委員連盟では、初任者研修、専門研修などを通じて、民生・児童委員の資質の向上への取組を行っております。次に、民生・児童委員の役割の周知などにつきましては、民生・児童委員は住民の相談内容に応じて、関係機関と連携し、適切な支援につなぐ重要な役割を果たしております。民生・児童委員が果たす役割と理解を深めてもらうための効果的な周知方法につきましては、小樽市民生児童委員協議会とも協議をしながら検討をしてまいりたいと考えております。次に、民生・児童委員の訪問調査などにつきましては、民生・児童委員は毎年1回、担当する地域を訪問する、世帯状況調査を行っており、そのほか見守りが必要な世帯などに対しての訪問を適宜行っております。また、担当地域において、生活保護を受けられている世帯や、高齢者世帯、災害時に支援が必要な世帯などの情報を市と民生・児童委員との間で共有をしております。次に、民生・児童委員の担い手不足につきましては、委員自身の高齢化をはじめ、世帯の抱える問題の複雑化、個人情報を理由とした活動のしづらさなどにより、本市のみならず全国的な問題であると認識をしております。本市といたしましても、民生・児童委員の担い手を確保するため、業務の負担軽減や活動の理解促進を図る取組などについて、引き続き、小樽市民生児童委員協議会と連携をして進めてまいりたいと考えております。次に、介護者支援策について御質問がありました。まず1人の介護者に係る負担につきましては、核家族化が進むと、これまで複数人で分担していた家族介護を1人で担う可能性が高くなることや、高齢化による老老介護につながるなど、介護者の負担が増加していくことが考えられます。支援を必要とする方が、適切な支援に早く結びつくよう、関係機関と連携を図っていくことが重要であると考えております。次に、ダブルケア問題につきましては、女性の晩婚化や核家族化など、社会情勢の変化に伴い、子育てと親の介護を同時に行うダブルケアが増加するほか、親や子以外にもケアを必要とする方が存在するなど、今後ますますケアの内容が複雑化し、負担が大きくなることが考えられます。そのため身体的、精神的、経済的にも悩みを抱えたまま孤立感を深めてしまう介護者が増えていくことを懸念しております。次に、男性介護者の孤立対策につきましては、家族介護を担う男性は地域との関わりが少なくなり、孤立しがちの傾向があると認識をしております。このため、家族介護教室や認知症カフェ、地域が行うサロン事業など、これらの取組を継続し、男性介護者の参加を促していくほか、必要に応じて相談機関等による介護者へのアドバイス等も行い、地域や関係機関などと、関わりが持てるよう支援をしてまいりたいと考えております。次に、サービス提供者からのアドバイスにつきましては、介護サービスに携わる方々は御本人や介護者と日頃から接することが多く、介護者の状況の変化にも気づきやすいため、介護者の負担の軽減につながる情報提供や支援策を提示していただくなどの御協力をいただいております。本市といたしましても、今後も介護従事者の皆さんと地域包括支援センター等の関係機関が連携し、必要な支援やアドバイスを行うことが必要であると考えております。-101-次に、介護者への調査につきましては、現時点では行う予定はありませんが、本市や相談機関などが介護の相談を受ける中で、介護者の悩みや体調不良を把握する場合もあることから、今後も関係機関と連携の上、介護者にも必要な支援ができるよう丁寧に対応してまいりたいと考えております。次に、北海道によるケアラーをサポートする人材の育成制度につきましては、北海道が学校関係者や社会福祉士、自治体職員等を対象に、ケアラー、ヤングケアラー支援の研修を行い、その受講者をケアラーサポーターとして認定をし、各地域で支援の中心的な役割を担う人材を育成する事業であります。本市といたしましては、これまでも北海道からのアドバイザーの派遣による職員研修やシンポジウムへの参加等を行っておりますが、今後もケアラーについて正しく理解をし、必要な支援が行えるよう努めてまいります。次に、介護者支援策につきましては、少子高齢化が進む本市の状況においては、複雑な悩みを抱える介護者も多く存在すると考えられるため、今後も他市の取組状況の把握や、北海道をはじめとする関係機関との連携を図り、福祉総合相談室を中心に包括的な相談支援体制を構築してまいりたいと考えております。次に、医療用ウィッグ購入の助成について御質問がありました。まず、医療用ウィッグのレンタルの紹介につきましては、市のホームページでウィッグのレンタルを行っているがん拠点病院やNPO法人の紹介を行っているほか、小樽市立病院においても、ホームページや冊子を通して、がんに関する不安や悩みの相談を受け付ける、がん相談支援センターの紹介を行っております。今後につきましても、こうした相談機関について、新たな情報が得られた場合には、市のホームページに追加して掲載してまいりたいと考えております。なお、小樽市民の利用状況については把握をいたしておりません。次に、医療用ウィッグや胸部補正具等の助成制度の導入につきましては、現在道内の自治体では音更町のみが導入しており、全国では300程度の自治体が導入している状況にあります。市といたしましては、国や北海道の動向、他自治体の取組状況などを踏まえ、調査・研究を継続するとともに、北海道市長会などを通して国や北海道に対し、助成を行う自治体を支援する制度を創設するよう引き続き要請をしてまいります。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 松田優子
それでは御答弁いただいた内容を踏まえ、何点か再質問させていただきます。最初に、孤独・孤立対策についての答弁からですけれども、小樽市の孤立死の状況を見れば件数的には、やはり昨年は9件とかなり多くなってきています。前年が2件だったのに対して9件と増えております。また、やはり男性が多いように思います。それで今後は男性に特化した対策も検討すべきではないかと考えますけれども、その認識をもう一度伺いたいと思います。それと、新聞販売店と協議している孤独死について、3日間というのはあまり理由がないように思ったのですけれども、私が示した事例の中には、1か月、そして片や1週間という発見の差があるのはあまりにも違い過ぎるように思います。やはり3日間というのが大事だと、1か月もたまっていることについて何も感じていなかったというのが少し疑問に思うのですけれども、もう一度この点については、新聞販売店とも相談して、速やかに通報していただけるように、言っていただければと思います。それから、生活支援策についてですけれども、有償ボランティアによる除雪サービスが入っていませんが、やはり皆さん、本当に除雪については苦労しておりますし、事故も起きています。そういったことで今、有償ボランティアについては、試用ということで、今後の検討をされるということだと思うのですけ-102-れども、今後検討される中にはこのサービス内容の検討も含めて、除雪サービスも入れていただきたいというのと、送迎サービスについてはいろいろと問題があると思うのですが、課題をクリアしながらぜひ検討していただければと思います。次に、民生委員の担い手不足についてですけれども、やはり不足しているところについても、前のときにはいろいろ検討していくということだったのですが、コロナ禍にあって、そういう協議ができなかったということも理由だと思うのですけれども、民生・児童委員の担い手不足についてはしっかり取り組んでいただきたいと思います。そして、不足した地域については、その役割を誰が行うのか、また、3年ごとの交代ですけれども、欠員ができたところについては、誰がそれを担い、また、年度途中でも補充ができるのかどうか、その点についてお聞かせ願いたいと思います。あとは、先ほども言いましたけれども、いろいろ複雑化になって資質向上のためにいろいろ手も打っていただいていると思うのですが、民生・児童委員の方の悩みを相談できる体制をつくってほしいと思っております。あとは、介護者はその苦労から鬱になりやすいというデータを紹介しましたけれども、鬱という仰々しい調査ではなくて、アンケート調査だとかでケアラーの声を吸い上げるような体制をもう一度考えていただきたいと思います。それと、医療用ウィッグのレンタルの件ですけれども、小樽市では掌握していないということですが、ホームページに載せているのであれば、やはり掌握する必要もあるのではないかと思います。また、2人に1人はがんになるということも聞いておりますので、他人事とは思えません。助成金制度について、ほかのところの状況をただ研究するだけではなくて、やっているところに効果がどうなのかと積極的に聞きながら、もう少し前向きに捉えていただきたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
松田議員の再質問にお答えをさせていただきます。私からは、孤立死の関係と有償ボランティアについて、再質問にお答えをさせていただきたいと思います。1点目につきましては、孤立死の男性の割合が高いことについての御指摘がありましたけれども、確かに今お示しした事例では男性の件数が多くなっておりますが、市といたしましては、男性ということだけではなくて、孤立死を防止する対策そのものをしっかりと取っていきながら、男性女性問わず、こういったことを可能な限り減らしていく、そういった努力は続けていきたいというふうに思っているところでございます。それから、3日間の通報のことでございますけれども、先ほど御答弁させていただいたとおり、一つの目安として3日ということにしておりまして、新聞配達員の方の御協力もいただいているわけでありますが、小樽市といたしましては、北海道新聞だけではなくて、例えば日本郵便株式会社やヤマト運輸株式会社、あとは株式会社セブン-イレブン・ジャパンなど、いろいろな企業と包括連携協定を結んでおりまして、その項目の中に、やはり高齢者の見守りという項目が含まれておりますので、こういった包括連携協定を結んでいる企業とも改めてこの見守りについて、こういった問題が市として抱えているということをお話させていただいて、理解を深めてもらえるような取組も進めていきたいというふうに思っているところでございます。-103-それから、有償ボランティアの関係で、除雪が入っていないことについてのお尋ねがありましたけれども、除雪の問題については様々な課題があるということで、今回、除雪と送迎支援を除いてあるわけでありますが、先ほども御答弁させていただいたように、今年度は試行という形でさせていただいており、改めて制度そのもの全体を検証しなければならないと思っておりますので、それと併せて、来年度以降この有償ボランティアの中に今御指摘のあった除雪を加えるかどうかということについても庁内で検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉保険部長 勝山貴之(福祉保険部長は2025年3月まで)
松田議員の再質問にお答えをいたします。私からは、民生・児童委員の関係と介護の鬱のアンケートの関係、全部で4点ほどあったかと思います。まず民生・児童委員の部分ですけれども、民生・児童委員が不足している、いないところの地区については誰が行っているかという御質問でございましたが、これは基本的にはその地区の会長等が代行してやっていただいているというふうに思っております。あと年度途中での補充ですけれども、こちらにつきましては、年度途中で辞められる方もいらっしゃいますので、その後に後任を補充することができれば、やっていただける方がいらっしゃれば、年度途中での補充ということもできることになっております。また、悩みを相談できる体制づくりにつきましては、どのようなものがあるのかなかなか難しいものがありますけれども、これは民生児童委員協議会とも検討していきたいと思っております。あと、介護の部分で、鬱のアンケート調査、ケアラーの声を吸い上げてという御質問だったと思いますけれども、アンケート調査につきましては、鬱ではなくてもというお話でございましたが、実施することは今考えておりませんけれども、そういう皆さんの声ですとか、吸い上げる方法につきましてはどのような方法があるのか、地域包括支援センターの関係機関とも相談しながら、どのような方法があるか考えてまいりたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 保健所長 田中宏之
松田議員の再質問にお答えをいたします。私からは、医療用ウィッグの関係についてお答えをいたします。まず、医療用ウィッグのレンタルの市民の利用状況ということですけれども、概略は相談機関等に問い合わせて確認をしたのですが、改めて小樽市立病院、それから、レンタルの相談に当たっている機関に再度ですね、小樽市民が具体的にどの程度、どのような形で相談が寄せられているのか、もう少し詳細に確認し把握をしてまいりたいというふうに思います。それから、助成制度を設けるべきではないかということでございますが、直ちに購入に当たっての助成を行うことは困難と考えておりますけれども、小樽市民がどの程度ウィッグ、あるいは胸部補正具等を求めるための相談等を小樽市立病院の相談センターであるとか、相談機関に寄せているのかといった実態も把握しながら、他自治体の取組状況や、また、国、北海道にも自治体を支援する制度の創設を働きかけておりますので、そういったことも取り組みながら引き続き研究を続けてまいりたいというふうに思います。