みんなの議会

幕別町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月18日

地方財政問題につきまして

2003年6月18日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が「地方財政問題につきまして」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中橋友子 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 中橋友子

通告に従いまして、5点について質問を行わせていただきます。1点目の地方財政問題につきましては、先ほど助川議員も質問されておりましたので、そのことを踏まえて質問をさせていただきたいと思います。1、地方財政確保は、最重要課題。国の地方財政削減が強化されています。昨年の6月に地方分権確立のための財源保証として示されました、骨太方針の柱となります、三位一体の改革は地方自治と地方分権の権利を高めていく方向に実際にはなく、一つには国庫補助金負担金の削減であり、二つ目には、地方交付税の見直し、そして三つ目には、国から地方への税源移譲を一体として検討をすると示しながらも、実は財源移譲に実際に行われても、課税客体が乏しく、担税能力の弱い地域では大幅な国庫補助金と交付金の削減のみが進んでしく状況となります。全体として、地方自治体の財政維持が困難になるために、関係団体の反対や、意見、決議が出されてまいりました。しかし、今月中にさらに骨太方針第3段が方向付けされるというその中身においては、これらの意見等は反映されずに、逆に教育で2割、社会保障で6割を占める補助金負担金は削減の方向にあり、税源移譲は増税が決まるまで先送り、そして財政保証機能は廃止されるという大変乱暴な方向となっています。このまま進めば、地方への影響は計り知れません。特に担税能力の弱い北海道では、総額で試算によりますと、約4,500億の削減とも言われています。財政危機のつけを住民と地方自治体に転嫁することは改革とは言えません。標準的な行政サービスを国民に保証する国の責任を明確にし、地方の財源を充実させて、地方自治を発展させる方向こそ求められるのではないでしょうか。この点についての考え方と、地方財政確保についての対策を伺います。2点目は、市町村合併についてであります。この問題について町長はこれまで、国の強制は許さずに住民の意思で方向を決めていくと示されてきました。そして一方では、合併に踏み込む任意協議会の設置を示しています。しかし、先の質問で、ただいま述べましたように、地方の将来を支える財政の保障は崩される一方で見通しが立っていないのが現状です。税財政の将来像が明らかにされない中で、任意協議会の設置が進み、つまり合併に踏み込んでいくことには無理が生じてくるのではないでしょうか。国の強制を許さないと言葉で表現しても、結局、確かな見通しがないまま進んでしまう危険が生まれます。さらに、今回だされた地方制度調査会の中間報告も、新法制定時の人口規模は示さなかっただけで、これまでの強制的姿勢の西尾私案と本質的には何も変わっていません。むしろ都道府県の権限強化で追い込んでいるのが実態です。合併の飴とされてきた特例債も、結局は地方が将来支払をしていく借金にほかなりません。また、用途も定められています。そして、合併を行ったとしても10年後の交付税措置は大幅に減額の方向にあり、財政問題をはじめ、合併によって解決されるものは見つけづらい現状にあります。これらの内容は、まだまだ広く住民には知らされておらず、もっと住民の目線に合った情報の提供などが必要であり、時間が必要です。その点を踏まえて5点について伺います。一つには、税財政の将来像が明らかにならない中で、任意協議会に踏み込むことは危険であること。二つ目には、国の中間報告は私案と本質が変わっていないこと。三つ目には、合併特例債は新たな借金につながること。そして4点目は、合併10年後の地方交付税の大幅な削減が予測されること。そして、住民により多くの情報提供を必要としていること。これらについての町長の考えを求めます。3点目は、障害者対策についてであります。誰もが安心して暮らせるまちづくりは、多くの町民の願いです。特に障害を持つ人たちが、住みなれた町で安心して暮らせることを願っているところです。幕別町では、身体障害者、知的障害者、精神障害者、合わせて1,000人を超える方たちが手帳の交付を受けていると聞いていますが、国の障害者に対する制度は、今年4月から措置制度から支援費制度に変わり、高齢者の介護保険制度と同じく、自らの力で制度を活用することが求められ、新たな困難も生み出しています。幕別町では、障害者福祉計画を平成13年に立てまして、その実施に当たってこられているところですが、特に施設面においては、唯一の通所の授産施設であるひまわりの家も、旧白人中学校の跡の利用で大変古く、多くはボランティアの方々の支援で成り立っている現状です。また、通所に限られているため、ショートステイの開設などの改善も望まれているところです。さらに、特に重度の障害を持った人の更正援護施設、療護施設、これらは町内はもとより十勝管内にすらありません。やむなく遠方の施設の利用を、さらに自宅で生活をしなければならない、こんな状況におかれている町民もあります。将来の不安を抱えているこの現状を打開する必要があります。そこで一つ、障害者福祉計画平成13年から5か年の実施計画となっておりますが、この実施状況、到達状況について伺います。2点目、ひまわりの家の拡充と、ショートステイの開設実施について伺います。3点目、重度の更正援護施設、療養施設の設置について伺います。次、4点目、子育て支援についてであります。少子化、核家族化が進む中で、子育ての支援を求める声は大変大きく、幕別町でも昨年より支援事業に取り組まれてきています。子育て支援センターの開設は大変好評です。本年は父親の参加も試みられており好評を得ているところですが、ただ残念なことには、利用は月1、2回と限られており、参加者の多くが、限られた狭いスペースで親子で一杯になるという現状の利用状況です。そこで、現在学童保育に使われています、児童館などを地域に利用されていない時間を開放するなど、自由に親子が利用できる場を設置するなど、改善を図ることはできないものでしょうか。以下、子育て支援センターの利用日数や開設場所の拡充を。2点目は、児童館の地域開放について伺います。最後に雇用対策であります。長期不況の元で雇用情勢は一段と厳しくなっています。特に北海道は厳しく、今年1月から3月期では、全国平均を大きく上回り8.1%と過去最高、前年同月0.9%の増となっています。町は新しく新卒者の雇用対策事業に取り組み、対策を講じられてきましたが、この程、北海道が雇用対策の一つとして、1自治体1雇用おこしの施策を実施することが示されました。つなぎ的要素の強い雇用対策ではありますが、積極的な活用を行って、町の失業対策に充てるべきと思い、考え方を伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中橋議員のご質問にお答えいたします。はじめに、地方財政の確立とその対策についてのご質問でありますが、ご質問の要旨にもありますように、先日、地方分権改革推進会議が三位一体の改革として、国庫補助金の中長期的な廃止・縮減や地方交付税総額の抑制など、地方に厳しい内容のまとめを首相に提出いたしております。このような状況から、5月28日に開かれました北海道町村会総会におきまして、地方分権の推進と町村税財政基盤の確立、地方交付税の持つ財政調整機能と財源保証機能の堅持を盛り込んだ緊急決議を全会一致で採択し、国並びに政府に対し強く要請をいたしたところであります。また、全国町村会を含む地方6団体は、地方自治確立委員会を組織するとともに、三位一体の改革に関する緊急決議をまとめ、政府等に要請活動を行っております。私も、今後とも北海道町村会並びに全国町村会の一員として、行動を共にいたしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に町村合併に係わるご質問であります。1点目の税財政の将来像が明らかでない中、任意協議会に踏み込むのは危険であるということでありますけれども、確かに国におきましては、現在国から地方への税源移譲、地方交付税の見直し、国庫補助負担金削減を行う、いわゆる三位一体改革が検討されている中であります。この結果を待たなければ、税源配分の行方ははっきりしない状況にありますけれども、これまでの政府筋の発言から、はっきり言えることは、今後10年間のスパーンで見たとき地方交付税が大幅に削減される。そして、その削減率はともかくとして、財政力指数が僅か27~28%という自治体の存続には、かなりな影響を及ぼしてくるのだろうということは予測されるところであります。したがいまして、こうした中で自立ができないとしたならば、次のステップとして任意協議会を設置し、関係町村との間で、住民ニーズに合ったまちづくりや円滑な行財政運営ができるのかどうかを協議していくことが、行政を預かる者としての責任でもあろうというふうに思っております。それから、2点目の国の中間報告は私案と本質は変わらないというご質問でありますが、4月30日に、首相の諮問機関であります地方制度調査会が、今後の地方自治制度の在り方についての中間報告を発表いたしました。昨年11月に出されました西尾副会長の私案に比べると、合併の人口要件は明示されなかったものの、全体としては西尾私案を色濃く反映した内容のものという印象は持っております。今後、小委員会において内容が詰められ、11月に最終案が出されることとなっておりますが、合併特例法期限後においても、市町村が自主的に合併できるような制度が創設されることを望むところでもあります。3点目の合併特例債は借金であるというご質問でありますが、合併特例債は、市町村建設計画に位置づけられた公共施設の整備や地域振興を図るため造成する基金に対して発行が認められるもので、充当率が95%、元利償還金の交付税算入率が70%の地方債であります。ご質問のように借金ではあることには変わりはないわけでありますけれども、いわば単なる借金ではない。辺地債並みの優良な起債であるものと認識いたしておりますが、当然のことながら、後年次に大きな負担を招く恐れもありますことから、慎重に取り組むべきものであろうというふうに思っております。4点目の合併10年後は地方交付税が大幅減になるということでありますけれども、地方交付税のうち普通交付税につきましては、10年間の合併算定替により、合併前の旧市町村に基づく算定がなされ、その後5年間についても激変緩和措置が適用されますことから、合併後の市町村に基づく本来の交付税の算定というのは16年目からということになります。したがいまして、仮に合併した場合においては、合併後10年ないし15年のうちに、行財政の基盤を整備しておくことが必要であるものというように認識をいたしているところであります。5点目の住民により情報の提供をというご質問でありますが、町民の皆さんに対しましては、これまで出前講座19回、住民説明会11回、広報掲載11回をはじめ、町民検討会議への参加などを通し情報提供に努めてきたところでありますが、これは今後任意協議会が設置されました場合におきましても、当然のことながらつぶさにその協議の状況を提供し、住民の皆さんのご意見をお伺いしながら協議を進めていかなければならないものというふうに考えております。次に、障害者対策についてでありますが、幕別町障害者福祉計画は、平成13年度から平成17年度までの5年間を計画期間とし、障害のある方が地域社会の一員として生活しやすいように条件整備や基盤整備を進めるとともに、関係機関等との連携による総合的な障害者福祉サービスを展開するための基本的方向を示したものであります。本計画は、68項目にわたり主要な施策としてまとめたものであり、うち16項目を未実施、9項目を一部実施と位置づけ、今後、整備を図っていくものとしたところであります。この未実施と位置づけられたもののうち、既に福祉ガイドの作成ですとか、点字図書等の貸出し、車イス使用者、高齢者用住宅の整備など6項目については一定の取組がなされ、今年度7月より、さらに下肢、体幹機能及び視覚に重度の障害を有する方に、外出支援サービスを展開することといたしております。また、一部実施と位置づけられたボランティア活動の支援、福祉環境施設整備の促進なども充実を図ってきており、今後もノーマライゼーションの理念に基づき、施策の達成に向けて努力いたしてまいりたいというふうに考えております。次に、ひまわりの家の拡充とショートステイについてでありますが、心身障害者小規模授産施設ひまわりの家は、平成3年に心身障害者の自立の促進と福祉の向上を図ることを目的に設立されたもので、革細工やパークゴルフ製品の箱詰めなどの作業指導や生活指導のほか、ひまわり祭りの開催による地域交流や文化活動なども行い、障害者の方の自立や社会参加に大きく寄与しているものと思っております。ひまわりの家は、旧白人中学校校舎の一部を改修し利用しているもので、築後35年ほど経過をいたしている状況にありますが、当面、建て替え等の整備計画を持ってはおりません。今後の整備に際しましては、ひまわりの家運営委員会あるいは学童保育関係者とも十分相談させていただきながら、対応してまいりたいというふうに考えております。また、ひまわりの家でのショートステイにつきましては、過去にも、ひまわりの家運営委員会で検討された経緯があったことは承知いたしているところであります。所員の保護者が緊急の事情などにより介助できない場合に備えて宿泊機能を持ちたいとの要望は理解できるものの、現在の施設規模や支援体制を考えますと、大変難しい状況にあるものというふうに思っております。このようなことから、ショートステイを希望される方におかれましては、今年度から始まりました支援費制度を活用し、特養札内寮のショートステイサービス、あるいは帯広市をはじめとする指定事業所を利用していただくことで対応してまいりたいというふうに思っているところであります。次に、更正援護施設及び療護施設の設置についてであります。本年3月末現在での道内における重度身体障害者更生援護施設の設置状況は、石狩管内や胆振管内を中心に9つの施設、身体障害者療養施設においては、石狩・胆振・空知・上川管内を中心に25の施設となっております。十勝管内における施設数は少ない状況にあるわけであります。しかしながら、北海道の平成16年度障害者福祉施設整備方針によりますと、身体障害者療護施設を除き基本的には入所型の施設整備を抑制し、通所授産施設やデイサービスセンターなど通所型の施設整備に移行することを基本としておりまして、従来にも増して障害者の地域生活を促進していこうという考えであります。このように厳しい状況にはありますけれども、できれば民間活力の導入などにより、今後、施設整備の要望がございましたら、私どもも適切な対応をしてまいりたいというふうには考えております。次に、子育て支援に係ってでありますが、利用日数、開設場所の拡充でありますが、子育て支援センターにつきましては、平成13年10月に開設以来、大変多くの利用をいただき、平成14年度の利用状況につきましては、約3,000人の方々に利用していただいたところであります。本年度につきましては、新規事業といたしまして、日ごろ、子供と一緒に遊ぶ機会の少ない父親を対象としたパパと遊ぼうというようなことで5月11日開催をいたしたところ、12組の親子の参加があり、大変子供も父親も充実した一日を過ごすことができたと喜んでいただいたところであります。この後も定期的な開催を予定いたしているところであります。これからも利用されている方々と十分相談させていただきながら、内容の充実と拡大を図り、子育てに悩んでいる皆さんの相談等に対応してまいりたいというふうに考えております。次に、児童館の地域への開放でありますが、現在、町内の児童館は3ケ所設置いたしております。基本的には平日は昼から、土曜日については朝から利用することができるようになっておりますが、この児童館の使用については学童保育所が主として使用しておりますが、学童保育所以外の児童についても利用することに対しまして特に制限をしている訳ではありませんけれども、これからも多くの児童が利用しやすい環境づくりに意を用いてまいらなければならないものというふうに考えております。次に、1市町村1雇用おこし事業についてでありますが、完全失業率の高止まりや有効求人倍率が低率で推移する中、倒産やリストラなどにより失業された方がなかなか減少傾向に向かない。大変残念なことだと思っております。町ではこうした先の見えない雇用情勢を踏まえ、独自の施策に加えまして、ハローワークや関係機関・団体と連携しながら再就職の支援や、国・道の制度を活用して雇用の創出に努めているところであります。ご質問の1市町村1雇用おこし事業につきましては、市町村との協働により、地域づくりと連動した雇用おこしの取り組みを促進するものと、地域づくりに資する事業に対する支援を行うというものでありますが、現在、道といたしましても、具体的な詳細についてはまだまだ検討中とのことであります。町といたしましても、雇用の拡大は今後も町の最重要課題として捉えておりますので、事業内容が明確になり次第取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。以上で、中橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

再質問 2番 中橋友子

再質問でありますが、地方財政の確保についての関係団体との取り組みの姿勢については、縷々町長も3月の議会の時にもおっしゃっておられましたし、強化されているというふうには認識しています。ただ、そういうのがなかなか反映しないというそのジレンマと言いますか、ここがありまして、それが2番目の質問に挙げた、市町村合併の行方にも私としてはやはり関係してくるというふうに押さえるものですから、あえて今回も質問させていただいたのですけれども、結局市町村合併も根底にあるのは大きくは財政問題だっていうふうに押さえています。というのは、これまで地方分権の法律ができて、それが確立されてから強化されてきている。この地方分権の時に財政の改革が叫ばれたのですけれども、現実には今の前段のような状況になってきている。さらに、地方の財政を削減していくためには、3,000の自治体を1,000にというような方向が打ち出されて、ずっと各自治体で論議されて今日になってきたと、こういう経過があると思うのですよね。だから、私は町が住民サービスの目的を果たすために必要な規模の在り方、これらはしっかりと選択をして間違わない方向を定めていかなければならないと思うのですが、しかし背景にあるのがその財政問題というふうになっていけば、この財政確立に対するもっともっと地方からの声が、公約といいますか、その影響を与えるだけのものになっていかない限り、合併が行われても財政問題については本当に厳しいと、こういう方向になるのだと思うのですよね。今回、三位一体の改革の中身を見ますと、三位一体と新しい言葉でどうしてこういうふうになってきたのかなというふうに見ましたら、広辞苑で三つのそれぞれの要素がお互いに絡み合って一つの本質に定めていく。だから、地方財政の本質まで触れていくのだと思うのですけれども、国が今地方の平均的な行財政のサービス等を謳いながら、どこにも平等に財政を保障してきたものがどんどん崩れて削られてきている一面、今回の6月の中間報告の中でも、国が本来、地方が削られるのであれば私たちは全体の国の財政の抑制、特に大型の公共事業のことなんかよく取り上げるのですけれども、こういうことにもメスが入れられて、全体に縮小されていくのだというふうに思うのですが、実際には今回の中間も4兆円削減の中で、大型の公共事業は削減しないというふうに、使い方は変えないよと、国の方のね。地方だけは変えるのだという姿勢がありありなんですね。だから、こういった姿勢が続く限り、地方が努力して身を削って合併もしました、財政も何とか住民負担も含めて乗り越えてやっていきますというふうになっても、どんどん来るというようなこれまでの流れをみましたら、もっと影響を与えるような形が作られていかないか。最終的には国民が選ぶ選挙ということになりますから、そこまでは町長に求められるものではないのですけれども、そういうことを一番懸念する、心配しているところです。そして、結果的に任意協議会に踏み込まれますね。私はこのことが苦慮されてこられているのだとは思うのですが、全国的な合併の加速にやっぱり繋がると思うのですよね。昨年来から強制は許さない、自治権守りなさいということで、町村長会、あるいは議長会がそれぞれ声明、決議を挙げて、今年に入ってからも異例の集会も持たれて、そしてここまで来たと。でも、そういう中でもどんどん財政的な削減の方向を示してくると、やっぱり町を預かる町長としてはいた仕方がないというような思いが任意協議会になっていっているのではないかなというふうに思うのですよね。私は全国の3,000の自治体が、やっぱり窮地に追い込まれているから、多くが今そういう方向に向かい出しているということも承知はしているのですが、実はそういう中で、やっぱり自分の町は守るぞという決議を行って、合併しないまちづくり宣言というのも随分このところ増え出してきているのですね。早くには福島県の矢祭町が決議をされて、議会決議もされて、非常に脚光を浴びたところがあったのですが、その後今年に入りましてからも、長野県で小さくても輝く自治体フォーラムというのを開かれて、ここには全国46の首長さんが集まっておられるのですね。そういう中でもちろんその中でも合併にいくところ、協議会作るというところもあるのですが、多くは踏みとどまるというところが出てきています。私はこういう踏みとどまることが、またさっきの国は自分のところだけは聖域にして、地方だけ財政削減を求めてくるところに一石を投じていくということになると考えるものですから、協議会の設置、これは極力時間をおいて、極力急がないで、急ぐ必要のないことだというふうに思います。その上で、住民によりその情報の提供をという点では、私はいろいろな、このところ町も出前講座をやったり、あるいは広報誌でお知らせをしたりという中で、この合併問題が住民の中に話題になっているということはだんだん広がってきていると思うのですね。ただ、そういう中身がわからないだけに、もうこれだけ国のいろんな税が上がって、地方もお金が削減されちゃって、本当は頑張って残ってほしいけどしょうがないのではないかという声も広がってきているというのもあると思うのです。でも、そうでありながらも前段申し上げたように、確かな保障はないということを含めて、それらももっともっと情報の提供を行って、やはり住民に知っていただく必要があるのではないか。それと、私はもう一つ、住民が求めている情報提供には具体的に合併したら、町長もいつもおっしゃってられますけど、税金はどうなるのだ、水道料、公共料金はどうなるのだ、施設はどうなるのだと、こういうことがよく出されますね。これらについても私は協議会を行わなくても、現実に十勝管内の町村の財政状況や料金の設定、あるいは公共施設などすべて出ているわけですから。必要と思えば住民にその範囲で提供していくことはできると思うのですよね。そういうことで、もっともっと情報提供を行っていくべきではないでしょうか。任意協議会の前にそういうことをやっていくべきではないでしょうか。それから、障害者対策、3点目でありますが、ひまわりの家の改築は今のところ計画はないと。今後、運営委員会と十分協議しながら、将来の在り方についてもということだろうと思うのですが、こういった障害者施設、幕別町内では障害者施設と言えるのか、一応ことばの教室、あるいは愛育園、そしてひまわりの家というふうに設置されてきていると思うのですけれども、他の町のように入所施設等は実際には持っていらっしゃらないのですよね。それで、やはり私、1,000人を超える障害者手帳を持っている人たちがいる以上、この施設を実際に利用されている方は今19人ですか、そういうことでありますから、全体ではありませんけれども、一つの格付を行ってきちっと整備をしていくということが大事なのではないかと思うのですよね。その障害者対策の3点目の、重度の更正援護施設等、道の考え方としては入所の施設はあんまり考えないのだと、充足率を示しているのでしょうけれども、通所型にしていくということになれば、なおのこと近くの施設ということにならないと利用できない。通所であれば、今実際に幕別町では管外の施設を利用されている方が、ここに限らず40名近くいらっしゃるのじゃないかと思うのですけれども、実際にはこれから求められる方も含めて、通所型に切り替えていくというのであれば、通所型の施設をやっぱり十勝管内なり、我が町なりの描き方をもって整備をしていかないと対応していけない。その中にやはりひまわりの家なども位置付けて、ショートステイ等も含めて長期の整備計画を持たれて進むことが、今後の障害者の不安を取り除いていく手立てになると思うのですがいかがでしょうか。それから、子育ての支援なのですけれども、3,000人の利用というのは非常に期待が大きかったのだというふうに思いまして、それだけ逆にこういう場を求めている町民の方が多いということが言えると思うのです。2番目に書きました児童館の地域の開放ですが、現在、学童保育を開設している時に地域にも開放しているというふうにおっしゃられましたけれども、午前の時間は開放されていませんね。私が子育て支援ということで挙げたのは、ここの支援センターに通ってこられているような人たちを対象に、今は限られた青葉保育所でやってらっしゃいますけれども、限られた場所の限られた日数ということでありますが、この児童館等の空いた時間を利用したらもっと拡充計画が進む方向も開けるのではないかと思って書いたのですよね。ですから、そういう利用の仕方。夏は皆さん公園でよく遊んでいらっしゃいますけれども、特に冬場の開放を求める声が多くありまして、町長先ほどおっしゃっておられたエンゼルプランの懇談会の中にもあったと思うのです。こういうことも是非受け止めていただいて、発展的に開放を広げていただきたい。このように思います。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

最初の地方財政対策でありますけども、私も以前から申し上げておりますように、今、国が進めようとしております三位一体の改革というのは、私にとっては非常に不満の残る、大変言葉で言えば厳しいということですけども、内心は全く不満で一杯だというふうに思っております。例えば4兆円減額しても、7割の2兆8,000億だけ地方にまわして、あとは自分たちでやりなさいと。こういったことはよく言えるなと思うくらい本当に私どもとしては残念だと思うのですけれども、これはなかなか私ども、一自治体だけの問題ではありませんので、先ほど申し上げましたように、町村会なり議長会なり、あるいは地方6団体の中で、もしカットされるのであればそれに見合うものを全額代わった財源で補填してもうと、そういう方向でなければますます地方財政が厳しくなると。特に、私どもの申し上げているのは、地方交付税というのは本来財源の機能保障でもあるわけですから、これをなくしてしまってただ税源だけで移譲してしまうとなると、市町村間のバランスというのはかなり乱れてくる部分があるのではないか、こういったこともよく言われることであります。そうしたことも含めながら先ほども申し上げましたように何とか我々の地方の声が届くように、さらに努力をしてまいりたいというふうに思っております。それから、合併問題でありますけれども、任意協議会の設置を急ぐ必要がないということでありますけれども、私は任意協議会が設立され、そこでいろいろなことが話し合われる。そしてそれを住民の皆さんに情報としていろいろ提供をしていく。そしてその中でまた住民の皆さんの意見をいただく。これはこれからの進め方としては決して早い時期だとは思っておりません。逆を言えば、リミットからすればもう6月、7月というのがもう最終的な時でないか。しかもこれ任意協議会が即合併なのかということでは、当然のことながらないわけでありまして、これが次のステップへ行けば議会の議決を得た法定協議会になるわけでありますし、さらにはそこからでも離脱をする可能性もあるわけでありますし、ましてや合併ですから、我が町だけの事情で進むわけではなくて相手があるわけですから、私は合併協議会、先ほどお話ししありましたように、どことどことの町に組合せの中で任意協議会ができれば、それこそシビアに保険税は幾らになるのか、水道料はどうなっていくのか。そういったことが審議され、それを住民の皆さんに提供していく、周知していく、そして意見をいただく。そういう方法が、これから今進めていかなければならないときにあるのだろうというふうに思っておりますので、何とかこれから早い時期に方向性を見いだして生きたい。そのためにまた議員の皆さんのご協力をいただければというふうに思っているところであります。それから合併しないまちづくり、これはいろいろなところでお話しを聞きますし、合併はしなくてもとにかく任意協議会だけは作らなければ駄目だというような考えのところもあったり、これは色々あると思います、それぞれの町の考えですから。これはそれでいいのだろうというふうに思いますけれども、私の町としては、これからますます厳しい財政状況になっていく。これは財政力指数が5割も6割もあるような町であれば、これは合併しなくても国からなんて言われようとやっていけるというようなことが言えるのかもしれませんけれども、3割にも満たない私どもの町の中の財政状況を見ますと、合併も当然のことながら一つの選択肢であるのだろうというふうに思っておりますから、当然、その協議をしていくことは必要であろうというふうに思っているところであります。それから障害者の関係。これは通所施設であればより身近なところにある。確かにその通りだというふうに思いますけれども、今、先ほど申し上げました道内の施設、これは大半がやはり道立の施設が多いわけでありまして、こういった授産施設にしろ援護施設なんかといいますと、なかなか町村単独で施設を設置し運営していくということは難しいといいますか、今の財政状況からいって厳しい問題もあるのだろうというふうに思います。まさに、広域行政の中で、あるいは道立の中で進めていかなければ、こうした施設の設置、あるいは運営というのは難しくなってくるのだろうと思いますので、先ほどちょっと申し上げましたのは、もう一つは民間の力を借りる中での福祉法人等の経営がどういうふうなことになっていくのか。そういった中でこれから進めていかなければならないわけでありますし、ひまわりの家については、また運営委員会が今経営させていただいているわけですから、それらを十分詰めていかなければならない問題だろうというふうに思っております。それから支援センターでありますけれども、今お話しありましたように、土曜日は午前中から児童館空いているわけですけれども、平日は午後からの開放ですから、ほとんど学童保育所の利用ということで終わっているわけであります。果たしてこの支援センターがそうした児童館なんかを使うことについて、果たして理解が得られるのかどうか。最初はやはりお母さん方は保育所の一室の隣といいますか、保育所の内にある支援センターということがかなり有効であるし、良いのだということを言っておりました。例えば、狭いのだから近隣センターかどこか使ったらそうですかというような話もしたこともありますけれども、やはり保育所の中にあることがいいのだというような考えもあるようであります。これらについては今後、十分関係者と詰めていかなくてはならない問題だろうというふうに思っておりますけれども、いずれにしましても、先ほどご答弁で申し上げましたように、支援センターの内容等の充実についても、併せて協議させていただきたいというふうに思います。

再々質問 2番 中橋友子

2件だけ再々質問いたします。合併問題で、町長、任意協議会は遅くはないと。逆算するとぎりぎりだというようなことなのだと思うのですが、その逆算の起点というのは特例法の関係だと思うのですよね。行政執行の時にもおっしゃっておられますので。ただ、私はこういうふうに法治国家でありますし、法は守らなければいけないし、それは厳然としているのですけれどもね、そういうふうに示されてきたら。しかし、これが私、強制だと思うのですよ。それで、実は今十勝管内はみんな同じような動きになってきていますけれども、帯広などは今年の春先まではそういうことなかったですね。今回、任意協議会なんていきなり出てきて、いろいろ物議をかもしている面もありますけれども。結局そういう、町長は財政力が乏しい、依存財源、ここが強い町にとってはしょうがないのだということでなってられると思うのですけれども、しかし、これは国土の成り立ち、町の仕組み、歴史からいってもいた仕方ないことでありますからね。私はそういうことを理由にせずに、逆に地方の町を見直してもらう機会、お金は生まなくても果たしている役割はとっても大きいのだっていうことも3月の議会で申し上げましたけれども、そういうことを示しながら、地方自治の権限92条で定められているわけですから、これを侵してまで潰してくることはないだろうというような強い思いも持っていかれた方がいいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。それと、子育て支援なのですが、確かに保育所だから安心だというのは、保母さんの関係だとか施設の設置の状況であるのだろうと思うのですが、もう一つ、私たちが地域で聞いているのは、本当に下駄履きで行ける地域の公共施設というようなことで、冬などは、札内の例なのですが、こういうところないものですから、某スーパーの遊び場がこの代わりになっているというような、そういう実態も強くあるようなのです。ですから、塞がっているのであれば仕方がないのですが、児童館という目的がある施設が午前中使われないであるというのであれば、こういう開放も必要じゃないかなというふうに思いました。他町も帯広市、音更町などでは保育所以外の施設で開設が進んでいますね。こんなことも十分研究をいただいて、汲み取っていただきたいというふうに思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

合併に対しては、それぞれが意見のあるところだろうというふうに思います。私は今の段階で合併をするとかしないとかといっていることは一切申し上げたつもりはありません。あくまでも合併に向けて任意協議会を立ち上げ、その中でその合併の是非や、今後のまちづくりについて十分協議をしていくことが必要であり、そのことを住民の皆さんに周知していく中で、ご意見を賜っていくことが、なおこれからのまちづくり、あるいは合併を論議する中で大切なことであろうというふうに思っております。もちろん先ほども言いましたように、なんぼ私の町が合併したいと言ったって相手がいなければ合併はできないわけでありますから、それぞれの町、あるいはそれぞれの村が合併に向けて検討を進めていく。それがうまく結びつけば合併に繋がるのだろうし、駄目であればやむなく自立だということになっていくのだろうと思いますけれども、私はその時期としては、もう今は決して早いのではなくて、もう遅すぎるのではないか、時期をこれ以上延ばすと逸してしまうのではないかという思いで今精力的に進めているという状況でありますので、ひとつご理解をいただきたいというふうに思いますし、帯広も全くなかったわけではなくて、帯広市長も去年の暮れからは、町村の在り方検討会議にも参加をしておりましたし、事務担当者段階でも何回かいろんな町村との接点は持っておりましたので、決して急に出てきたということでは私はないというふうに思っております。それから、子育て支援センターの関係。確かに音更町なんかの例も聞いています。先ほど私の言ったのとまるっきり違う、保育所とは全く別なところがいいという意見も確かに実はあるのですけれども、なかなか設備の関係なんかで難しいと思うのですけれども、空いている児童館を午前中利用することが本当に喜んでいただける支援センターになるのか、あるいはまたその学童保育所と競合する部分と言いますか、春休みですとか、夏休みですとかというところになりますと、またぶつかる問題もありますし、そういった保育遊具なんかが置いておくようなスペースなんかはどうなのか、いろいろあるのだろうと思いますけれども、お話ありましたように、十分これからも協議をしながら進めてまいりたいというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月18日 議事録 PDF(58ページ) 間違いを知らせる