小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月8日
教育に関連して
2014年9月8日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「教育に関連して」について質問し、教育長 上林猛、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 山田雅敏 議員
- 答弁者
- 教育長 上林猛、市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 24番 山田雅敏
教育に関連してお伺いいたします。最初に、全国学力・学習状況調査についてお聞きいたします。全体的には全国の学力が向上してきているが、道教育委員会が平成 23 年度に掲げた目標は達成できませんでした。この中で道教委の立川宏教育長は、目標に届かなかったのは残念だと語っています。しかし、6教科で改善が見られ、全国との差が縮小した点を評価し、来年度の学力調査では全教科で全国平均以上を目指すと聞きます。今回の学力調査から学校別の結果を市区町村教育委員会が公表できるようになったと聞きます。本市の判断をお聞かせください。佐賀県武雄市教育委員会では、ホームページで学校別平均正答率を公開予定であり、子供たちの学習環境に関する調査結果や分析も掲載すると聞きます。大津市教育委員会では、正答率を数字ではなく、傾向をチャートで示すといいます。埼玉県鶴ヶ島市教育委員会では、全国平均を上回ったなど、文章で表記するといいます。都道府県教育委員会では、市区町村教育委員会の同意が得られた場合、学校別の成績を公表できると聞きます。今回一緒に行われた質問紙調査では、漢字や語句の基本を定着させる授業や計算問題の反復練習をする授業をよく行った学校の割合が、小・中学校とも全国平均を上回ったと聞きます。また、長時間ゲームをする児童・生徒の割合は依然高く、勉強時間が全国平均以下で、あわせて今後の課題と聞きます。お尋ねします。本市の児童・生徒のテレビやゲームをする時間について児童・生徒質問紙調査の結果はどのような傾向にあるのか、お答えください。今回初めて携帯電話やスマートフォンでのメールやインターネットの使用時間を尋ねましたが、どのような傾向にあるのか、お知らせください。あわせて、ニュース番組や新聞を読む児童・生徒の傾向もお知らせください。この項目最後に、学校質問紙調査における道教育委員会が推奨する朝読書等の各学校の取組状況をお知らせください。次に、北海道家庭教育サポート企業等制度についてお伺いいたします。この制度は、家庭教育を支援するための職場環境づくりに取り組む企業等と北海道教育委員会が協定を結び、相互に協力して家庭教育支援の一層の推進を図るための制度と聞きます。具体的な企業の取組や教育委員会の支援策をお聞かせください。また、未来を担う子供たちのために、職場の子育て環境づくりや学校・地域行事へ協力する企業等が市内で 16 あると聞きます。北海道で締結企業は何社あるのですか。また、後志管内の主な特徴的な取組についてお聞かせください。次に、本年秋から政府の教育再生実行会議で検討される最大の改革が、小学校から高校までの六・三・三制の見直しと聞きます。1947 年に学校教育法として施行され、60 年が経過した今、子供の発達や思春期の早期化が進み、小1プロブレム、中学校進級を機に問題行動を起こす中1ギャップが学校で深刻化していると聞きます。まず、本市の中1ギャップなどの状況をお聞かせください。同会議では、このような問題に対応してアメリカの子供の発達の早期化に合わせた五・三・四制に変換した事例などを検証し、小・中一貫教育を導入し9年間のカリキュラムを独自に四・三・二に区切る東京都品川区の視察などを進めてきたと聞きます。対策として、就学前の体験入学や小・中学校のギャップを小さくする工夫が、いじめや不登校の減少に有効と聞きます。本市が対応されている事例をお聞かせください。次に、社会教育施設についてお伺いいたします。国は、東京オリンピック招致が決まったことにより、スポーツ庁を新設する検討を始めたと聞きます。北海道庁は、平成 30 年の平昌冬季オリンピック・パラリンピックと 32 年の東京夏季五輪・パラリンピックの各国選手団の事前合宿誘致に向けて、道内 179 市町村を対象に行った意向調査の結果を発表しました。これによると、受入れ希望は今年5月時点で 42 市町村に上り、7月中には合宿誘致を希望する競技、宿泊施設を記した冊子をつくり、東京の約 190 ある外国大使館に発送し、意見を聞き、五輪誘致に向けた改良、誘致につなげると聞きます。そこで、道がまとめた道内の状況と、現在、本市では、改修された陸上競技場を本州の大学が利用していると聞くことから、社会教育施設ほかでのオリンピックを見据えたスポーツ合宿誘致について、当面の考えや今後のスケジュールをお聞かせください。関連して、札幌市内の多くの施設を管理・運営している一般財団法人さっぽろ健康スポーツ財団は、昨年、照明設備のLED化の試験導入を清田区体育館温水プールで実施し、節電効果について調べた結果が出ました。近年、大型LED照明の開発に伴い、低価格化が進み、節電効果を考慮すれば、設備投資分は数年で回収できる見込みと聞きます。最後に、本市でもさまざまな公共施設がある中、従来の照明器具がLED灯と置きかわった場合、節電効果が高く、体育館やプールなど社会教育施設の公費負担の減少につながります。見解をお聞かせください。再質問を留保し、質問を終わります。
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
山田議員の御質問にお答えいたします。ただいま、教育に関連して御質問がありました。初めに、全国学力・学習状況調査についてですが、まず学校別の公表につきましては、教育委員会では昨年度から市民への説明責任を果たすことが大切であるという観点から、市内の小・中学校全体の平均正答率を数値で公表し、今年度も同様の方向で分析等の作業を進めております。本年度の調査結果について文部科学省から市町村教育委員会の判断で学校別の結果を公表することができる旨、通知があり、これまで以上に各学校における学力・学習状況調査の結果についての説明が求められる状況となっております。教育委員会としては、学校別の調査結果を公表することは考えておりませんが、各学校においては、在籍する児童・生徒の保護者に自校の平均正答率と学習状況及びその対策などについて説明する責任があるものと考えており、各学校にはその方向で準備を進めるよう指示をしております。次に、本市の児童・生徒のテレビゲームなどをする時間についての傾向でありますが、児童・生徒の学習状況調査については現在分析中でありますので、速報値でお答えしますと「テレビゲームなどを4時間以上している」と答えた児童・生徒の割合は、小学生では約 15 パーセント、中学生では約 20 パーセントであり、全道、全国の数値を大きく上回る結果となっております。本市では、携 10 運動などの取組を通して、やや改善の傾向は見られるものの、依然として中学生では5人に1人が4時間以上ゲームをしている状況は極めて憂慮すべき事態であり、緊急な対応が必要でありますことから、現在、校長会と具体的な改善方策について協議を進めているところでございます。次に、携帯電話やスマートフォンでのメールやインターネットの使用時間についての傾向でありますが、この設問は今年度初めて行う調査項目であり、前年度と比較することはできませんが、「1時間以上使用している」と答えた児童・生徒の割合は小学生では約 20 パーセント、中学生では約 60 パーセントであり、いずれも全道、全国より相当高い傾向が見られることから、このことについても、現在、校長会と対策について協議を進めているところでございます。次に、テレビのニュース番組やインターネットのニュースを見たり新聞を読んだりする児童・生徒の傾向についてでありますが、ニュース番組については「よく見る」「時々見る」と答えた児童・生徒の割合は、小学生では約 84 パーセント、中学生では約 80 パーセントと、小・中学生とも全道、全国とほぼ同様の数値となっております。また、新聞については、「ほぼ毎日読んでいる」「週に1回から3回程度読んでいる」と答えた割合は、小学生では約 28 パーセント、中学生では約 26 パーセント、いずれも全道、全国よりも高く、小樽の子供たちはよく新聞を読んでいるという傾向となっております。次に、朝読書などの一斉読書の各学校の取組状況についてですが、小学校では「毎日行った」「週に複数回定期的に行った」と答えた学校が 50 パーセントで、全道、全国より 10 ポイント程度少ない状況となり、中学校でも 50 パーセントと全道、全国より 30 ポイント程度少ない状況となっております。一方、家庭において「1時間以上読書をする」と答えた児童・生徒は、小・中学生ともに全道、全国よりも高く、また「全く読書をしない」と答えた児童・生徒も減少しており、読書習慣の面での改善が図られているものと受け止めております。次に、北海道家庭教育サポート企業等制度についてでございますが、まず本制度の具体的な取組についてでありますが、企業の取組としては、職場の子育てについての環境を整えることや学校行事への参加を促進すること、子供たちの職場見学や職業体験へ協力することなど、企業として子育てや家庭教育を支援する取組を積極的に行っております。また、道教委としては、ホームページに企業名を挙げ、その取組を掲載することや、家庭教育に関する啓発資料を企業の従業員に配付するほか、従業員の研修に講師を派遣するなどの支援を行い、行政と企業が相互に協力して家庭の教育力を高める取組を行っております。次に、道教委と協定を締結する企業数についてでありますが、8月 25 日現在、北海道全体で 1,705社となり、後志管内では 55 社、小樽市内においては 16 社となっております。また、後志管内の特徴的な取組としては、本年2月に倶知安町で開催された雪トピアフェスティバルに協賛企業として参画し、スレッドリレー体験などの実践的な事業を展開するほか、協定締結企業間のネットワークを図ることを目的とする組織を立ち上げ、家庭教育を支援するための職場づくりに関する情報交流を行っていると承知しております。次に、中1ギャップについてですが、まず中学校になじめず不登校などが急増すると言われる、いわゆる中1ギャップについての本市の状況につきましては、中1ギャップとして件数を調査したことはございませんが、参考までに小学校6年生と中学校1年生の過去3年間の不登校の児童・生徒数の状況で申し上げますと、平成 21 年度の小学校6年生の不登校数は4名であり、その学年が中学校1年生になった段階では 15 名と約 3.8 倍となっております。平成 22 年度の小学校6年生の不登校数は1名であり、その学年が中学校1年生になった段階では 10 名と、約 10 倍となっております。平成 23 年度の小学校6年生の不登校数は5名であり、その学年が中学校1年生になった段階では6名と 1.2 倍となっており、年度によって多少の差はありますが、中学校1年生になって不登校が増加している傾向が現れております。次に、本市における小1プロブレム、中1ギャップへの対応についてでありますが、今年の小・中学校の入学に当たっては、全ての学校で体験入学を実施しており、小学校では学校行事に幼児を招き、低学年の児童と交流することや幼稚園や保育所の教諭や保育士と小学校の教職員が意見交換などを行っております。中学校では小学生が中学校の授業を参観したり、授業を実際に受けるなどの体験入学を行っております。また、小・中学校の連携の取組としては、小学校においては中学校の教員が小学校に出向いて音楽や外国語活動の出前授業を行ったり、中学校においては小学生が入学する前に部活動を体験する取組など、小・中学校のスムーズな接続を心がけ、中1ギャップの解消に努めております。次に、社会教育施設についてでありますが、まず北海道が本年5月に行った平成 32 年東京オリンピックに向けた合宿受入れ調査についてでありますが、合宿誘致を希望している市町村は 40 市町村、パラリンピックのみ合宿誘致を希望している市町村は2市となっており、また平成 30 年平昌オリンピックに向けた合宿誘致を希望している市町村は 27 市町村となっております。本市におきましては、この調査の後、合宿誘致に必要な条件や競技施設の状況などについて調査検討を行った上で、本年7月にセーリング競技、サッカー、陸上競技の3種目について、北海道に対し合宿誘致の希望を申し出たところであります。なお、今後、北海道から宿泊施設の状況や交通アクセス、またスポーツ医科学の施設の状況など、詳細な状況について確認があると聞いております。最後に、社会教育施設の照明器具のLED化についてでありますが、一般的にLED化することにより消費電力の軽減が図られると聞いておりますが、社会教育施設の利用目的による利用効果の問題や設備更新による初期投資、対費用効果などの課題があることから、今後、他都市の状況について情報収集するなど調査を行ってまいりたいと考えております。(「議長、24 番」と呼ぶ者あり)
再質問 24番 山田雅敏
3項目について再質問をしたいと思います。まず、先ほど7つの公約の部分で活力ある創造ということで、市民力を生かした部分を聞かせていただきました。この答弁の中で市長は、自治基本条例についてそれを生かしたうんぬんということでお話を受けました。私は昨年、自治基本条例の制定にもかかわりましたが、まだまだ市民に浸透していない部分があるのかなという思いがあります。今後この自治基本条例を生かしたさらなる市長が考える活力ある創造へ努力していただけるようお願いしたいのですが、その点をまず聞かせていただきたいと思います。2点目です。女性の管理職登用については、やはり絶対数が少ないということでお話を受けました。その部分では少ないなりに適材適所にするということですが、女性ですから体力的な部分、また能力的な部分、また本当に市が考える部分があると思います。適材適所ということを言われましたので、その部分をもう少し詳しく聞かせていただきたいと思います。最後に、今回の学校質問紙調査では、家庭での新聞を読む時間が全国平均よりは多いという答弁を教育長からいただきました。その部分が本当に身になっていればいいと思うのですが、新聞を読む方が多いということで、新聞によって生徒が学校の勉強に対してどのようにためになっているかということを、もう少し具体的にこの調査でわかるかというところをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
山田議員の再質問にお答えします。最初に、「市民力を生かした「活力あるおたる」」という中で、私の答弁といたしましては、自治基本条例を制定したということで、これは制定するまでに、至るところで市民の皆さんにいろいろな御意見を聞きながら制定をしたということでございます。これは本年4月から施行したわけでございますので、これからこの自治基本条例を基に市民の皆さんと協働した大きな活力あるまちづくりを進めていきたいということを考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。次に、女性の管理職の登用でありますけれども、一般職で言うと、私が市長に就任したときに、女性を部長職に登用させていただきました。それから、今年度、平成 26 年度の人事においても、課長職2名を登用させていただいたところであります。今後とも、来年度以降も含めてやはり適材適所、そういう人材を配置していきたい、このように思っておりますので御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
新聞を読む小・中学生が多いという状況は、まだ詳しい分析ができていませんが、近年、学校の授業に新聞を活用するという展開が全道的にも非常に多くなってきておりますので、その影響もあるのかどうか、その辺の分析はまだこれからです。ただ一般論として子供たちが読書に親しむことが多くなってきたという傾向がありますので、そういう意味では活字を追うということに少しなれてきているとは思っていますけれども、その辺の分析は、この後、細かな分析をした結果、御報告したいというふうに思っています。(「議長、24 番」と呼ぶ者あり)
再質問 24番 山田雅敏
詳しいことは、この後の予算特別委員会でやりますので、これで終わります。