小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日
女性の活躍推進について
2021年9月13日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「女性の活躍推進について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 山田雅敏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 23番 山田雅敏
次に、女性の活躍推進についてお聞きいたします。平成15年、政府は、指導的地位に占める女性の比率30%を、2020年までに達成すると宣言しました。平成26年7月には、昭和60年に成立、翌61年施行の男女雇用機会均等法の施行規則を改正し、採用や昇進、転勤による差別の禁止を盛り込み、セクハラについて性別による役割分担意識に基づく言動をなくすることが防止につながると明記されました。平成27年7月には、政府は女性登用促進へ新法を制定する方針を固め、企業や地方自治体へ女性登用を増やす行動計画をつくるように求めました。後に、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、通称、女性活躍推進法が国会で成立。同時期の報道では、小樽市は道内主要10市の一般行政職の割合で最も低いということを知り、質問をさせていただいたことを覚えています。概要は、市立病院や保健所を除き、一般行政職の管理職のうち女性は3.4%で、高い市から比べると10%ほど低く、職員課の分析では、結婚や出産に伴う退職に加え、管理職になると住民説明会や議会対応など責任が重たくなる。家庭を考えて昇任を望まない女性職員もいると報道されています。そのため、現状を変えるための対策として、一気に数字を上げることは難しいが、能力があれば男女を問わず積極的に登用していく。本市総務部では、女性が管理職を務めやすい環境づくりのため、課題を把握し先進事例を調べている段階で、具体策はこれからだとお聞きいたしました。では、女性が管理職を務めやすい環境づくりのためにどのような課題があるのか。また、国の方策としてはどのようなものがあるのか、お答えください。次に、このとき経団連では、役員企業47社に女性登用計画をまとめたところ、約6割の27社が女性管理職を2020年までに3倍にするという数値目標を掲げたとお聞きします。市職員の女性管理職の登用を増やすのと同時に、女性の働きやすさや男性側の意識の変化や働き方も求められると思いますが、本市の働き方等の変化について何が必要と考えるのか、お聞かせください。次に、女性の場合、スキルを磨く機会や経験を積むチャンスが少ないと考えています。そこで、企業では人材育成として経営感覚や判断力を養うメンター制度を導入する例が増えているとお聞きします。メンター制度の内容と本市への導入について見解をお聞かせください。次に、厚生労働省が推奨する多様な正社員の導入についてお聞きいたします。非正社員と正社員の中間的な雇用形態という例が示されていますが、メリット、デメリットについてどうしてこのような雇用形態が必要なのか、併せて見解をお聞かせください。次に、生物学的な性差とは異なり、社会的・文化的な性差をジェンダーと呼びますが、今年3月、世界経済フォーラムが発表したジェンダー・ギャップ指数ランキング2021では、日本は120位だったとお聞きします。前年は121位、先進7か国の中では最下位で、男女格差が大きかった原因は、政治分野の147位、経済分野の117位、しかし、教育分野は92位、健康分野は62位で、高いとは言えませんが、政治・経済分野の低さが順位を下げる結果になったと聞きます。日本企業の就業人口全体から見れば、女性が占める比率は44.5%に対し、管理職が占める女性比率は14.8%にすぎず、これが上場企業の役員の女性比率は6.2%にすぎません。これは年齢が上がるほど、地位が上になればなるほど女性の絶対数が少なくなるという現状です。昨年12月、政府は、女性の指導的地位に占める割合30%の達成時期を2020年代早期へと先送りをしました。ますます家事、育児など家庭内での女性の負担を減らすことが重要で、男性側のより一層の援助や参加が求められるところです。そこで、現在、市の育児休業の内容・理由、令和2年度の取得状況について、男女別の人数をお示しください。-21-また、以前と比べてどのような推移や傾向があるのか、併せてお聞かせください。この項最後に、今年改正されました育児・介護休業法案(2022年施行)についてお聞きいたします。対象期間、申出期限、回数、従業員が1,000人を超える企業の責務など、どのように改正されるのか、また、地域での周知方法についてお答えください。以上、5項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、女性の活躍推進について御質問がありました。初めに、女性が管理職を務めやすい環境づくりのための課題とそれに対する国の方策につきましては、平成28年4月に策定された小樽市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画のアンケート調査結果で、「昇任することに魅力を感じていない」、「自分の能力で職責を全うできるか不安がある」、「家庭との両立が困難になる」という女性職員の意見が多いことから、これらを課題と捉えております。また、国の方策ですが、国家公務員の女性活躍とワークライフバランス推進のための取組指針において、人事管理の見直し、管理職の意識改革、女性のキャリア形成支援、女性職員が抱える悩みや心配の相談ができる体制づくりといった取組が推進されていると認識をしております。次に、市に求められる女性職員の働きやすさや男性職員の意識や働き方の変化につきましては、先ほどの行動計画のアンケート結果を踏まえ、時間外勤務を減らすことや働く女性の家事、育児、介護に対して上司、同僚の意識・理解を高めることなど、働きやすい職場の環境整備を進めることが重要であるほか、男性の家事、育児、介護への参加を推進していくことが必要であると考えております。次に、メンター制度の内容と本市に導入することへの見解につきましては、人事院作成のメンター制度実施の手引きによりますと、メンター制度は人事当局の一定の関与の下、いわゆる斜めの関係として先輩職員が後輩職員の申出等を受けて助言等の支援を行う仕組みであり、職場環境への円滑な適応、能力開発、専門性習得等キャリア形成、仕事と生活の両立等に向けて、上司や人事当局の役割を補うものとして活用されることが期待されているものとされており、新規採用職員を対象とした職場環境への円滑な適応に向けたものや、初めて部下を持った職員を対象とした部下の育成や今後のキャリア形成に関する相談を目的としたものなど、幾つかの類型例が示されております。本市への導入につきましては、本制度を必要としている職員とそれに対応できる職員のマッチングが必要であり、また、人事面からの一定程度の管理も必要であるとされていることから、まずは庁内でのニーズ把握と制度を導入した際の業務ボリュームについての調査が必要と考えております。次に、多様な正社員につきましては、いわゆる正社員と比べ配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が限定されている正社員のことであり、メリットは家庭の事情等により転勤やフルタイム勤務が困難なことによる離職を防止することや、地元に定着した就業を希望する人材の採用などにつながることとされております。一方、デメリットは、残業の多い正社員が不満を抱くことや、正社員との待遇に差をつけることで、多様な正社員から不満が出る可能性があることなどと言われております。多様な正社員の導入につきましては、正社員と非正規雇用の労働者との働き方の二極化を緩和し、労使双方にとって望ましい多元的な働き方の実現が求められていることから、必要な雇用の在り方の一つであると考えております。次に、市職員の育児休業につきましては男女問わず職員が、3歳に満たない子を養育するために最大-22-で子が3歳になるまでの期間、休業することができる制度となっており、令和2年度の市職員の取得状況は、男性が3人、女性が17人となっております。また、取得状況の推移や傾向についてですが、育児休業対象となる職員の男女別の取得率を平成28年度から令和2年度までの5年間で見ますと、それぞれの年度ごとに男性は0%、2.9%、2.1%、19.5%、8.6%であり、女性は平成29年度に94.1%であったことを除き100%となっておりますことから、男性職員の取得率はまだ低いものの、以前と比較すると増加しているものと考えております。次に、育児・介護休業法の主な改正内容につきましては、施行日は未定ですが、育児休業について現行制度に加え、子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能にすることや、休業の申出期限をこれまでの「原則1か月前まで」から「原則2週間前まで」に短縮すること、さらに分割して2回取得可能になるなど、柔軟に育児休業を取得できるようになります。また、令和4年4月からは、育児休業を取得しやすい雇用環境の整備等が事業主の義務になるとともに、令和5年4月からは従業員数が1,000人を超える企業において取得状況の公表が義務づけられることになります。なお、制度の周知方法につきましては、厚生労働省や労働局がホームページに掲載するほか、全国の労働局で順次説明会を開催することを確認しております。