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小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日

(1)教育基本法について/(2)全国学力・学習状況調査について/(3)「放課後子どもプラン」について/(4)子どもの安全を守る小樽市の取組の現況について/(5)スポーツ少年団等への行政支援について/(6)「認定こども園」について

2006年12月13日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「教育基本法について」「全国学力・学習状況調査について」「「放課後子どもプラン」について」「子どもの安全を守る小樽市の取組の現況について」「スポーツ少年団等への行政支援について」「「認定こども園」について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、福祉部長 中町悌四郎が答弁しました。

質問者
菊地葉子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲、福祉部長 中町悌四郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 菊地葉子

一般質問をします。昨今、子供たちが犠牲になる事件が相次ぎ、今年はいじめによりみずからの命を絶つという痛ましい状況が続いています。なぜここまで子供たちが育ちにくい社会になったのかと驚くばかりです。加えて、産科、小児科の医師不足、この北海道では、一昨年1年間に1件の出産もなかった自治体が167に上るという実態もあります。子供たちはこの世に生を受ける以前に、幾多の困難を母子ともに乗り越えなければならない状態です。我が国の少子高齢化が叫ばれて久しくなりますが、子供たちが安全に安心して育ち合うことが保障される社会の形成が急がれる、この認識はすべての人に共通のものと確信します。こうした状況を勘案して、子供たちの成長を保障するために必要な施策について幾つかお尋ねします。初めに、教育基本法の問題です。国会での論議の中でタウンミーティングにおけるやらせ質問が明らかになりました。世論誘導に文部科学省の職員が関与したとなれば、この法案を提案する資格も問われる問題です。その上、県や市町村の教育委員会が動員されていたのですから、言語道断です。やらせ、いじめ、教科未履修、どの問題一つとっても、全ぼうが明らかにならないまま、徹底審議を要求する声を無視し、与党単独での採決で衆議院を通過させたことは、人づくりの基本である教育基本法の審議に当たって、全くふさわしくない暴挙と言わざるを得ません。私は第2回定例会で、教育基本法改正について市長の所見を伺いました。徹底審議を望むとのお答えでしたが、今このような国会の状況に至って、どのような感想をお持ちでしょうか、市長の率直なお気持ちを聞かせてください。次に、同じく国会審議の中で大きな問題になっている全国学力・学習状況調査、いわゆる全国一斉学力テストの問題です。日本の子供たちが競争教育による大変なストレスの中で生活している。そのようなストレスから子供たちを解き放つ手だてを講ずるべきとの勧告を国連から2度にわたって受けています。学校におけるストレスの最大の原因が、子供を点数で競わせる競争主義的な教育です。しかし、政府は手だてを講じるどころか、教育基本法の改正を見込んで、全国学力・学習状況調査の準備を着々と進めています。このテストの結果いかんで、学校への予算配分にも差をつけるということを決めた自治体も現れるなど、学校間に格差を持ち込み、教師も子供たちも点数に表れるその数値に縛られるのでは、ストレスが高ずることはあっても軽減にはなりません。今年5月、小樽市教育委員会が、中学校の1学年に在籍する全生徒を対象として実施した学習到達度調査の結果が示されています。勉強が大切と思っている生徒は約9割と全国並みですが、さて勉強が好きかとの問いでは、6割の生徒が学ぶことを楽しんでいない実態が明らかになりました。多くの生徒が勉強すればよい成績をとれる。勉強すれば自分はわからないことでも自分の力で答えを見つけられるようになると、自分の可能性を肯定的に受け止めているだけに、学ぶことの楽しさを享受できる可能性は大いにあると考えられます。点数で生徒を格付する学力テストでは、可能性を肯定的に受け止める姿勢さえねじ曲げられるおそれがあります。一方、学力テストの点数としては表れてこないけれども、生きた学びとして大変有意義な学習が行われていることも事実です。11月14日運河プラザにおいて、総合的な学習時間の発表会がありました。勝納川の調査・研究やスーパーマーケットの調査など、生き生きと発表され、聞いている私にも大変参考になる内容でした。こういった実践を基礎に、全国学力・学習状況調査には参加せずに、学校と教育委員会の協力で小樽市の子供たちの心身が一層発達するような教育の内容を築くことに力を注いではいかがですか、お伺いします。次に、子供の放課後の安全を守る施策についてです。子供の放課後の安全を守る施策については、政府もようやく重い腰を上げ、集中的な審議の末、重要施策と位置づけられてきたことは遅きに失したとはいえ、歓迎すべきものです。今年5月に少子化対策、文部科学、厚生労働の3大臣による合意で、創設が発表された放課後子供プランについてお尋ねします。日本の縦割り行政の弊害は、あらゆる場面で指摘されるところですが、このたび3大臣の合意に至った背景と放課後子供プランの概要についてお示しください。北海道や小樽市はどのようにかかわっていくとされているのでしょうか。また、その費用については、どのような考え方が示されているのでしょうか、お伺いします。放課後子供プランを小樽市で実施していく場合の方向性についてお示しください。子供の放課後の安全を守る取組では、スクールバスの運行、登下校の見回り隊など、全国各地でのさまざまな取組がマスコミ等で紹介されています。いずれにしても、保護者との協力、共同はもちろんのこと、町会、老人クラブなど地域の方々の協力が避けられません。現行もさまざまな方々の協力で、子供の安全を守る取組がされていることと思います。小樽市での取組の現況をお知らせください。次に、小中学生の成長過程において、心身の育ちに大きく貢献するスポーツ活動を行っているサークルや少年団への支援について伺います。学校施設を利用しているスポーツ少年クラブの数を調べていただきました。少子化の傾向とはいえ、青少年を主体としたスポーツサークルや少年少女スポーツクラブが相当数現存していて頼もしく感じています。これらのサークルやクラブの活動資金の工面には、廃品回収の取組など努力している旨伺っています。今年から学校施設を使用する場合、電気料を徴収されることになり、活動運営費を圧迫するとの当惑の声が寄せられています。スポーツ振興、青少年の健全育成の観点から、行政として暖房、電気料など光熱に係る費用の減免の支援は必要と思いますが、教育長の見解をお聞かせください。学童期の安心・安全な生活の確保と同時に、幼児期の健やかな育ちについても、より一層の支援が待たれているところです。質問の最後になりますが、認定こども園についてお伺いします。本年6月就学前の子供に関する教育、保育などの総合的な提供の推進に関する法律が成立しました。認定こども園の土台が確立しました。この法律については、先にゴールありきで十分な準備期間もないまま成立させられたと批判が大きいものです。法律制定の背景と認定こども園の概要についてお示しください。懸念されるのは、保育産業の進出です。小樽市に現存する幼稚園、公立民間保育所のこれまでの努力によって維持されてきた保育、幼児教育の水準が損なわれることのないよう、市場化やもうけ優先の原理を持ち込む企業の進出には、しっかりと歯止めをかけるべきと考えますが、市長のお考えをお伺いします。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

菊地議員の御質問にお答えいたします。初めに、教育基本法の改正についてでありますけれども、第2回定例会での御質問に対し、私としては国会の場において憲法の精神を踏まえた現行法の意義を尊重しつつ、慎重に審議をしていただきたいとお答えしたところでありまして、この思いは現在も変わっておりません。次に、認定こども園についてでありますけれども、この制度が導入された背景は、少子化の進行や教育、保育ニーズの多様化に伴い、保護者の就労の有無で利用施設が限定されること、育児に対する不安や負担を感じている保護者への支援が不足していることなどにより、制度の枠組みを超えた柔軟な対応が必要となってきたことが挙げられます。このため、本年6月に就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律が制定され、認定こども園制度が創設されたものであります。また、法の概要についてでありますが、就学前の子供に関する教育、保育、子育て支援を総合的に提供するため、都道府県知事による認定制度が設けられ、認定施設には特例措置が講じられます。なお、施設の利用は直接契約となり、利用料も基本的に施設で決めることとなっております。次に、認定こども園の民間企業の進出等の問題でありますけれども、施設の認定は道が行うこととなっており、その審査に当たっては就学前の児童数や幼稚園、保育所の待機児童数、特別保育事業などのニーズ動向、次世代育成支援行動計画への位置づけ等について市の意見書を基に地域の状況を確認することになっております。なお、市からの意見書の提出に当たっては、地域の教育、保育などの関係者の意向なども十分踏まえて報告することとしております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

菊地議員の御質問にお答えいたします。まず、全国学力・学習状況調査についてでありますが、この調査の目的は、各教育委員会や学校が学習指導上におけるさまざまな課題を把握し、その改善を図ることにあります。今年度、小樽市教育委員会では、独自に学習到達度調査を実施し、調査結果及び指導上の改善点などを報告書にまとめたところであります。全国学力・学習状況調査を実施することは、小樽市教育委員会のあおばとプランの施策にもつながっていくものであり、本市においても全国学力・学習状況調査を実施してまいりたいと考えております。次に、放課後子供プランについてでありますが、まず合意に至った背景として、放課後の子供たちの安全・安心な居場所づくりや、学童保育の拡充を望む声が強まる中にあって、国においては少子化対策などの観点から、総合的な放課後対策を推進するため、創設されたものと聞いております。このプランは文部科学省所管の放課後子供教室推進事業と厚生労働省所管の放課後児童健全育成事業を連携させることにより、子供の安全で健やかな居場所の確保、勉強やスポーツ文化活動、地域住民との交流活動等の取組を充実させる事業となります。次に、このプランと地方自治体のかかわりについてでありますが、都道府県はそれぞれの市町村において円滑な取組の促進が図られるよう、推進委員会の設置や事業指導者研修を実施するなど、市町村を支援する役割を担い、一方、市町村は事業の実施主体者として事業計画を策定し、事業を実施することになります。また、本事業を実施するに当たっては、市町村が運営経費の3分の1を、国と都道府県がそれぞれ3分の1ずつ負担するものと聞いております。次に、実施に向けての小樽市の対応についてでありますが、子供の放課後対策を総合的に推進することは重要な課題であると認識をしており、本市がこれまで実施してきました文部科学省の地域子供教室推進事業や、厚生労働省の放課後児童健全育成事業の成果を踏まえ、なお一層効果が上がるよう努めてまいります。なお、本事業につきましては、現時点で国や道から十分な情報が得られていない状況にありますが、詳細については順次明らかになるものと思われますので、関係部局と一層の連携を図りながら、対応してまいります。次に、子供の安全を守る取組についてでありますが、これまでも防犯ブザーの貸与や子ども110番の家の拡充、さらには安全マップの作成と、これに伴う通学路の安全再点検、そして警察からの不審者情報をリアルタイムに学校へ連絡するなどの取組も行ってまいりました。加えて、最近はガソリンスタンド、信用金庫、保険会社、旅館組合をはじめ、市内事業所による子供たちを守る取組が自主的な広がりを見せており、保護者ともども心強く思っております。今年度、全中学校の学区を単位として、13会場において保護者や地域の方々を対象に、通学路等パトロールボランティア講習会を開催しました。500人ほどの方々に参加をいただいたこの講習会では、通学路において地域の方々が買物の途中や犬の散歩のときなどに、児童・生徒の見守りや声かけをしていただくよう、お願いしてまいりました。現在、19の学校区において子供の安全確保のため、地域のボランティア活動が行われているほか、退職校長によるふれあいサポーターが同様の活動をしております。教育委員会としましては、今後一層、学校や保護者、協力していただいている事業所、さらには地域や警察などと連携しながら、児童・生徒の安全確保に努めていかなければならないものと考えております。次に、スポーツ少年団等への支援についてでありますが、スポーツは青少年の心身の健全な発達を促し、豊かな心と思いやりをはぐくみ、子供たちの人格を形成する上で、不可欠なものであると考えております。また、小樽市の未来を考えるとき、子供たちがスポーツに親しみ、健康な心身をはぐくむことは、次代を担う人材の育成にもつながるものであります。こうした意味からも、市といたしましては、これまでもスポーツ少年団の指導・育成に当たっている小樽スポーツ少年団本部に対して、支援を行ってまいりました。学校施設の利用につきましては、施設利用料は無料とし、それぞれの団体の効率的な運営に支障を来すことのないよう配慮してまいりましたが、電灯及び暖房にかかわる費用につきましては、利用する団体の内容を問わず、実費相当の負担をお願いしておりますので、御理解いただきたいと思います。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 菊地葉子

再質問させていただきます。初めに、全国学力・学習状況調査のことなのですけれども、今年行われました学習到達度調査で何がわかるのかと、私が委員会の中でお尋ねしたときに、子供たちがどこでつまずいているのか、チェックできるというふうに教育委員会からお答えをいただいています。一人一人の子供がどこでつまずいているのかということは、現場の教員が一番よくわかることだと思いますし、何よりも今度の学習到達度調査では、小樽の子供たちが、勉強が嫌いだというふうに、好きではないと言っている子供がどれほど多いかということに私は驚かされたのです。学力向上のためには、学ぶことに喜びを感じさせる、それが一番の効果だと思っているのですけれども、全国学力・学習状況調査で全国の平均や学校ごとの学力の平均値を出す、そういう目的は一体どこにあるのだろうかと考えてしまうのです。そういうことを考えながら、今日新聞を見ましたら、広島県の三次市で学力日本一を市長が呼びかけてそれを目指しているその学校で、学力テストの平均点を上げるために、校長が正しい回答に書きかえていた、改ざんされていたという事実が発覚したということが新聞に載っていました。校長は学校をよく見せたかったというふうに言っています。こういったことというのは、結局は学校間に格差をつける、こういうことに対して改ざんしてまでいい学校に見せていきたい。全国学力・学習状況調査実施後の行く末を見せつけられるものではないかというふうに考えました。子供たちは、これで大人が信用できなくなる。このように学校現場に大きな混乱をもたらす全国学力・学習状況調査に、小樽市教育委員会は、どういうことで参加をしていこうと決めたのか。私は実施すべきではないと考えますが、慎重な対応を求めて、再度お答えをお願いしたいと思います。それから、スポーツサークルへの支援についてです。前段にたくさんの市民の皆さんの協力で、子供たちの育成を見守っているとのお答えもいただきました。昨日の本会議では、開かれた学校ということで、学校や家庭、地域の協力が何より必要との教育長のお考えも聞かせていただきました。スポーツサークルにかかわっている大人とか、それから保護者の方々が、自分たちがスポーツに関係する子供たちの活動で学校にお世話になっているから、学校のことについてできるだけ協力しようということで、校庭の雪割り等についても、これまで協力してきたということもお聞きしています。これまでは暖房料は払っていたけれども、電気料は払っていなかったと。電気料は払っていないけれども、いろいろな形で協力というものをしてきたという思いもあるようなのです。この電気料を徴収することになった経過というのが、学校開放事業で利用している団体との不公平感を是正するというようなこともお聞きしたのですけれども、不公平感の是正ということだったら、今までとっていなかったところからとるというのではなくて、とっていたところからの徴収を改めるという考え方もあるのではないでしょうか。スポーツ少年団への育成という観点から、そのような考え方について、改めてお聞きしたいと思います。認定こども園についても、1点お聞きしたいと思います。小樽市の6歳以下の子供、幼稚園とか保育所、そういうところの入所対象児が11月末現在で6,000人を若干超えています。今、小樽市の幼稚園の定数が1,880人、保育所の定数が1,530人です。実際に保育所の定数1,530人に対して、入所児童数は1,600人ですから、幼稚園なり、それから保育所を利用できるその可能性は3,410人の子供たちに開かれているわけなのですけれども、このほかに認可外保育所とかもありますから、実際には対象の子供たちの半分が、こういったところを活用していると考えられます。市長は子育て支援について、力を注いできたとたびたびおっしゃいますし、子育て支援センターや保育所の開放事業なども職場の職員が頑張ってやっていますから、もっとたくさんの母親、子供がこういう制度を利用しているとは考えますが、残されたというか、そういうところを全く利用していない子供たちを対象に、保育産業、そういうものが出てくる可能性というのはあり得るのかなと、私は小樽の状況を見ながら一方で考えています。ただ、法律ができて、北海道も条例化していますから、認定を受けようとする施設も出てくると思うのですが、先ほど市長が市の意見書を提出するということをおっしゃっていました。この市の意見書の提出に当たっては、ニーズの必要とか方向性を踏まえて関係各位の意見を求めるというふうにおっしゃっていますが、それはどういうふうに求める形になるのでしょうか。果たして市長は認定こども園というものが、小樽市に必要だというふうに考えているのかということと、意見書の提出、それはどういう形で具体的にまとめられていくものかについて、再度お聞きしたいと思います。

答弁 福祉部長 中町悌四郎(福祉部長は2008年3月まで)

認定こども園についての再質問でございますけれども、12月1日時点なのですけれども、市内の公立、民間保育所、1,530人の定員の中でいわゆる待機児童というのですか、保育所に入られない子供というのは、4か所12名いるのですけれども、ただこの子供たちの保護者の方は、実際には就業していない。ですから、就業予定なのですけれども子供を保育所に入れたいということからいくと、保育所に入るためには保育に欠ける子供という、そういう要件がありますので、これは現在の国の基準でいきますと、待機児童には当たらないということになります。ほかに受入れ可能な保育所も実際にはございますので、そういったことからいきますと、現在の待機児童というのはいないということになります。それとやはり今後の子育て支援も大変重要ですので、今後こういった保育行政も要望ニーズにこたえたものにしていかなければならないということもございます。それと、そういったことで地域の子育て支援、保育にかける児童ではないですけれども、地域における子育てに悩んでいる保護者の方とかにも、こういった保育所を利用していただくようなことも今後考えていかなければならないというふうに思っています。また、意見書の提出についてですけれども、今言いました、実際には待機児童数とか、それと今後の出生数とか、児童数とかを考えますと、そういった企業が進出するということは、極めて少ないと考えますけれども、仮にそのような認定こども園、おのおの申請があった場合には、民間の保育所を運営する協議会の皆さんの御意見とか、幼稚園を運営する協議会の皆さんの御意見を十分聞きながら、こういった意見書を提出していきたいというふうに考えているところです。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

菊地議員の再質問にお答えいたします。2点あったと思いますが、まず一つ目の全国学力・学習状況調査についてでありますが、先ほども触れましたが、目的は決して小樽の子供たちの学校ごとの比較とか、平均点をつけるとか、そういうことを目的とはしていませんし、今回の小樽市だけでなくて、国のレベルにおきましても、やはりわかることが楽しくなる、楽しくなることがわかることにつながる、そういうような循環を私は子供たちに味あわせたいと思っております。そして、何よりも難しいことを優しく、優しいことを深く、そして深いことを楽しく学ばせるような、そういう状況に先生方が子供たちと向かい合うためには、何よりも標準化された、やはりそういう調査をして、子供たちのどこが落ち込んでいるのか、どこが伸びているのかということをきちんと理解して、そして落ち込んでいるところについては、やはりそれを補うこと、そのことが子供たちの楽しい学校生活につながっていくのではないかということでございまして、そういう面で今年度、小樽独自にやりました調査に続きまして、次年度も国のレベルのものを進めていこうというふうに考えているところでございます。次、二つ目についてでありますが、少年団等への支援についてでありますが、スポーツ少年団につきましては、子供だけでなくて、親も献身的に土日も子供たちと一緒に引率しながら、子供たちの健全な育成に向けて、さらにスポーツの技術を学ぶために努力しているということは十分承知しているところでございます。ただ、小樽市の状況を見ますと、今、学校開放等におきましては、16校で30の団体がそれぞれ毎日放課後行っているものでございますので、さらに体育館を利用するとなりますと、施設そのものが相当大きいものですから、使われる電力とか、暖房とかがかなりの量に達するものでございますので、やはり受益者負担という立場から、私どもとしましては料金を徴収してまいりたいというふうに考えてございます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 菊地葉子

全国学力・学習状況調査のことなのですけれども、先ほど紹介しました広島県三次市で、広報で学校の状況が公表されているのです。文部科学省からの実施要領、これを読んで、全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持・向上の観点というふうに最初にうたっているのです。義務教育の機会均等と言いながら、調査の対象とする児童・生徒から知的障害養護学校の教科の内容の指導を受けている児童・生徒は外されているのです。私はこのことを一つとってみても、果たしてその調査の目的の一番目が遂行されるのかどうかが非常に怪しいというふうに感じました。それと、調査により得られる分析データの取扱いです。公表する内容を除くものについてというくだりがあるのです。一般に公開されることになると、序列化や過度の競争が生じるおそれや参加主体からの協力が得られなくなるなど、正確な情報が得られない可能性が高くなり、調査の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあると考えられる。そもそもこういうことが内在している全国学力・学習状況調査というのは、どんなものなのだろうかというふうに疑わざるを得ないということがあります。学ぶ楽しみを享受させてあげたいということでしたら、小樽市が今回やった学習到達度調査の中で、一体なぜこうなっているのかということをしっかり分析して、小樽市教育委員会と学校が、しっかり協力しながら対策を練っていくということで十分ではないかというふうに思うのですけれども、広島県三次市の学校に現れるような、そういう結末が出てくるような全国学力・学習状況調査ということについて、改めて教育委員会でしっかり論議していただきたいということを申し述べて、私の再々質問にしますが、御答弁をお願いいたします。

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

再々質問にお答えいたします。今回の小樽市の調査につきましても、学校名などには一切触れていませんし、来年の4月に行われるのも、最終的には教育委員会が責任を持って情報を管理するということになってございますし、公表についても都道府県レベル、さらには市町村レベルで協議するということでございまして、先ほどからお話ししましたように、これは順位をつけるものではなくて、一人一人がその子供がきちんとしたものを身につけているかどうかというので、その結果としてこれをするということになります。なお、小樽市教育委員会としましては、今回の5月に行われたのは、中学校1年、つまり小学校6年までのものを一つの学年だけ行ったものでございまして、来年4月に行うのは、また別の学年でございますので、やはりその学年その学年に欠けているものをきちんと探っていく必要があるのではないかというふうに私は考えているところでございます。なお、今おっしゃったまち以外で、よくこういうものをやらないというところは、標準学力テストといいますか、いわゆる標準化された、国でつくったものではなくて、そういうのをやって、全部その結果を知っているというところは、パスするということがございますが、小樽の場合はこれまで全部一斉に行ったことがありませんので、来年の春にはぜひそれを活用させていただきたいというふうに考えているところでございます。

出典:小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日 議事録 PDF(117ページ) 間違いを知らせる