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小樽市議会 平成22年第1回定例会 2010年3月3日

消防行政について

2010年3月3日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「消防行政について」質問し、市長 山田勝麿、消防長 会田泰規が答弁しました。

質問者
菊地葉子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、消防長 会田泰規

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 菊地葉子

消防行政について何点かお尋ねします。2月1日、消防署朝里出張所新庁舎の落成式がとり行われました。新庁舎開設に伴い、朝里・新光地域の皆さんの積年の希望であった救急車の配備がなされたことに、市民の皆さんの喜びもひとしおのことと感慨深いものがありました。起こってほしくないことですが、火事も災害も忘れたころにやってくるものです。近くの消防署に救急車が配備されていることは、市民にとって何よりの安心です。同時に、朝里出張所における救急業務開始に伴って銭函支署の救急体制を専任体制から乗換体制へ変更し、配置人員の4名減員、出動態勢の見直しが提案されています。銭函地域の住民にとって消防力の弱体化につながるのではとの心配の声が聞かれます。初めに、この問題で幾つかお尋ねします。銭函支署管内、朝里出張所管内別救急・火災について、それぞれ直近5か年の発生件数についてお示しください。また、銭函支署管内における救急出動中の火災件数、火災出動中の救急件数についてもお示しください。次に、銭函支署の出動における現体制と新体制について、出動状況、救急出動中の火災出動、火災出動中の救急出動別に、それぞれ御説明ください。総合計画では、「市民の生命や財産を火災や災害から守り、安全で安心して暮らせるまちづくりを目指す」として、「火災予防対策の充実と自主防火管理の促進による火災の未然防止や消防体制の整備による災害対応力の向上に努め、特に、高齢者や障がい者などの安全対策や救急救助体制の充実に取り組む」としています。配置された車両をフル活用して初期消火に努め、被害を最小限にとどめるためにも、配置された車両に乗り込む人員を確保してこそ消防力の充実につながります。銭函支署管内においては、担当支署から二口放水可能なポンプ車及びタンク車の出動を常時可能とする配置を維持すべきと考えます。市長のお考えをお示しください。朝里出張所の新築、救急車配備も小樽市消防の長期構想に位置づけられていましたが、この小樽市消防の長期構想についてお尋ねします。平成27年度を最終目途としての構想ですから、今年度は構想の折り返し年に当たります。4年経過した時点での消防力の状況と長期構想の今後の方向性についてお示しください。小樽市消防の長期構想では、署所の統廃合による減員と蘭島地区消防団移管による減員で、職員配置目標229名にするとしています。地域防災の重要な担い手として活躍されている消防団の皆さんの御苦労に敬意を表しますが、同時に減少傾向にある消防団対策も常に課題としてある中で、地区消防団移管が適切なのか、改めて疑問に思うものです。地区消防団に移管された場合、火災出動の指揮系統はどのようになるのでしょうか、地区消防団の消防力をどのように見極めて移管を判断するのでしょうか、お答えください。職員が減員となっても予防業務や査察業務がなくなるわけではありません。むしろ高齢化が進み、災害弱者対策はさらなる充実が求められます。消防力の検証を行い、これ以上の職員削減を行わないよう、長期構想の見直しを求めるものです。次に、防火水槽の耐震化計画についてお尋ねします。阪神・淡路大震災時、防火水槽がき裂や採水管破裂などの被害を受け、古い防火水槽の改修、耐震化が課題となっています。本市における防火水槽の設置状況、耐震化等の計画はどのようになっていますか、お伺いします。消防力の強化にかかわって、消防の広域化についてお尋ねします。平成18年6月に改正された消防組織法、同じ7月に告示された市町村の消防の広域化に関する基本指針において、北海道が策定した北海道消防広域化推進計画が示されました。推進計画では、計画策定された後5年以内の平成24年度までを目途に広域化実現に努めなければならないとあります。推進計画は、広大な北海道の地理的実情を無視した全国的、統一的な机上プランであり、市町村からも疑念の声が上がっているものです。推進計画策定後の検討について進められていることは、どういう内容のものでしょうか。また、こうした検討状況について、市民、議会への報告は、どの時点でなされるおつもりですか。広域化に関する法定協議会の設置には関係市町村議会の議決が必要になってきますが、そうしたスケジュールの見通しについてあるのでしょうか。推進計画では、「地域の意向を尊重し、必要に応じてこの計画に検討を加え、変更について柔軟に対応すること」とありますが、広域化を選択しない意向も尊重すると受け取ってよろしいのでしょうか、お伺いします。再質問を留保して、質問とします。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

菊地議員の御質問にお答えいたします。初めに、銭函支署及び朝里出張所管内における直近5か年の救急及び火災発生件数でありますが、初めに銭函支署管内の火災件数でありますけれども、平成17年24件、18年19件、19年22件、20年12件、21年11件となっており、救急件数は、平成17年566件、18年546件、19年589年、20年493件、21年482件となっております。朝里出張所管内の火災件数ですけれども、平成17年10件、18年5件、19年14件、20年6件、21年10件となっており、救急件数は、平成17年995件、18年846件、19年832件、20年832件、21年818件となっております。次に、銭函支署管内における救急出動中の火災件数及び火災出動中の救急件数でありますけれども、初めに救急出動中の火災件数については、直近5年間では平成20年に発生した2件のみであります。また、火災出動中の救急件数は、平成17年1件、18年3件、19年2件、20年1件となっており、21年は発生はありません。次に、銭函支署の出動における現体制と新体制でありますが、現体制は救急出動中に火災出動があった場合、7人の職員が4人と3人に分かれて消防自動車2台で出動し消火活動を行い、また火災出動中に救急出動があった場合には、救急自動車に別の職員3人が乗車して出動します。新体制では、救急出動中に火災出動があった場合には、5人の職員が1台の消防自動車に乗車して出動し、消火活動を行います。また、新体制では、消防自動車と救急自動車の乗換運用を行うことから、火災出動があった場合には職員全員が出動し、救急自動車を運用する職員がいなくなりますので、火災出動指令と同時に朝里出張所の救急自動車を銭函支署に移動配備し、銭函管内の救急要請に対応することにいたします。次に、二口放水可能なポンプ車、タンク車の出動でありますが、現在の出動態勢は火災が発生した管轄の消防隊のほかに隣接する署所からも同時に出動する態勢をとっており、銭函管内で火災が発生した場合には、銭函支署、朝里出張所及び消防署から同時に7台の消防隊が出動し、消火活動を行います。したがいまして、銭函支署の体制移行後におきましても、銭函支署の消防隊が現在と同じ二口放水による消火体制を維持するとともに、複数の消防隊による消火活動を実施することにより、配置職員や車両の増強などを行うことなく、現在の消防力において対応可能であると考えております。次に、小樽市消防長期構想でありますけれども、この構想は、本市の将来人口やさまざまな特性、また各事業の整合性などを踏まえ、本市における消防行政の将来像と構想期間中に行う各事業を計画的に進める上での方向性を示すものであります。4年が経過した時点での消防力の状況でありますが、この間、3トンの水を積載した中型水槽付消防ポンプ自動車の導入や高度の消火能力を持つ化学自動車の更新など、消防自動車の高機能化の推進を図るとともに、消防署朝里出張所の移転新築に合わせて新たに救急自動車を配置するなど、車両の適正配置を行ったことにより、消防自動車の台数を31台から28台としております。また、火災現場で着用する防火衣の更新や装備の軽量化、高性能化の実現による消防活動中の負担の軽減、また消防自動車の更新に合わせてホースカーを新たに積載するなど、消防職員の装備の充実と消防活動の効率化、省力化により職員数を254人から241人にするなど、消防力や組織体制の見直しを行っております。今後の方向性につきましては、平成22年度から27年度までを構想後期と位置づけていることから、現在、消防本部で見直し作業を行っておりまして、平成22年度中にお示しできるものと考えております。また、署所が消防団に移管された場合の火災出動における指揮系統については、現在と同様に、消防組織法第18条第3項に基づき、消防長又は消防署長の所轄の下に行動することになります。なお、消防団の消防力の見極めでありますが、今後、消防団員の確保や若年層の入団促進などの施策により活性化を図り、消防団の消防力を向上させることが重要であり、移管の可否や時期については消防団と十分に協議を進めてまいりたいと考えております。次に、防火水槽の設置状況でありますけれども、現在124基設置されており、このうち31基は耐震性の防火水槽となっております。耐震化等の計画につきましては、第6次小樽市総合計画におきまして平成26年度から30年度までの整備事業として、耐震性防火水槽3基の設置を計画しております。次に、消防の広域化でありますが、消防組織法の一部改正及び市町村の消防の広域化に関する基本指針を定める告示に基づき、平成20年3月に北海道が北海道消防広域化推進計画を策定しております。検討状況ですが、平成20年9月30月に後志4消防本部による担当者会議が設置され、これまでに6回の会議を開催し、国や北海道が示す広域化の考え方や後志圏における広域化を想定したシミュレーションなど、広域化によるメリット・デメリットなどについて研究を行っているところであります。また、現在は、担当者による意見交換の段階であり、今後の進ちょく状況を見極めながら、一定の方向性が示された時点で必要な情報を市民及び議会に周知、報告させていただきたいと考えております。次に、消防の広域化に係る法定協議会の設置などのスケジュールでありますが、国が示します消防の広域化の実現の期限は、平成24年度までをめどに実現することとされています。広域化の協議に当たりまして必要に応じて法定協議会を設置する場合は、地方自治法に基づく議会の議決が必要となりますが、一連のスケジュールにつきましては、今後、担当者会議などで原案を作成し、各市町村と協議、調整することになっております。また、後志圏の広域化に関する検討を行うに当たりましては、各消防本部が広域化の実現を目標とした共通認識の下、国の指針や北海道の推進計画を踏まえながら、広域化に係るメリットのみならず、デメリットについてもしっかり議論していくべきであり、その結果を広く公表することが必要であると考えております。いずれにいたしましても、消防の広域化につきましては、いろいろな御意見がありますので、現状におきましては慎重に対応してまいりたいと考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 菊地葉子

何点か再質問させていただきます。先ほど現状のままでも二口放水を維持しながら近隣の消防署からの応援もいただくということで、市長からお答えがありました。ただ、火災出動中の救急車要請については、今までは銭函支署においては火災出動しながら、なおかつ救急出動についてもすぐ対応できたわけですが、今度は朝里からの出動になります。その朝里から救急車が来ている間にまた朝里で出動が必要になった場合は、次の花園からというふうにして、玉突きで救急車を移動させなければならないのです。結局、小樽市全体の救急、それから消防活動という市全体にかかわる災害体制の弱体化になるのではないかと心配しております。先ほどは銭函支署と朝里出張所管轄のそれぞれの救急件数についてお尋ねしましたけれども、小樽市全体としても、救急件数では平成21年で5,529、花園では1,098、手宮では1,169という、相当数の件数があるわけです。ですから、1日平均したら3件にはならないかもしれませんけれども、花園では平均して3回出動するわけですし、手宮でも4回ぐらい出動するわけですね。果たして、小樽市全体でこの件数を賄いきれるのかという心配がありますから、そのことについてお答えいただきたいと思います。それと、銭函の新体制で、救急出動中の火災出動についてはタンク車に5名乗って出動していくというふうになっています。このタンク車なのですけれども、放水している間に応援隊が駆けつける仕組みになると思うのですが、このタンクの水は一体何分もつのでしょうか。銭函地域といっても広いですから、仮に銭函駅前が火災になっているとしたら、応援隊が駆けつけるまでに何分必要で、それまでタンクの水がもつのか、心配ですからお答えください。救急出動中の火災出動については、先ほどお答えいただきましたように、確かに過去5年間で2件ですが、全くゼロではないわけです。道路状況はこの数年で大変よくはなりましたが、銭函は、地理的条件としてやはり峠一つ越えなければなりません。しかも、朝里、銭函とも高速自動車のエリアですから、高速救急や、それから調査、警戒態勢といった業務も加算される管轄内です。そうした意味からも、救急車には専任ではなく兼任体制としたとしても、職員の減員はすべきでないと私は考えるのですが、そのことについてお答えいただきたいと思います。長期構想についてですが、職員数が減らされています。確かに車両の配置についても適正化を行っているというふうにお答えいただきましたけれども、火災や救急出動のみならず、先ほど斎藤博行議員の質問にもありました調査や査察業務は日常的にあるわけですから、そういった業務で職員への過度の負担になってはいないのか。そうした実情を慎重に見極めて見直しを図っていただきたいと思います。これにかかわって、先ほどは蘭島の地区消防団への移管のお話も伺ったのですが、地区消防団移管構想の中にあっても、この予防や査察業務はどのようになっていくのかについても、質問しておきたいと思います。

答弁 消防長 会田泰規(消防長は2010年3月まで)

菊地議員の再質問にお答えします。初めに、火災出動中の救急要請で、いろいろな意味で救急全体が弱体化するのではないかというお尋ねでございますが、朝里からの移動配備を当然することになりますけれども、朝里の救急隊は火災出動の指令と同時に銭函に向かうことになります。当然その間、移動時間を要しますけれども、これは緊急走行により対応できるものと考えてございます。それと、玉突きの状態というお話でございましたが、小樽の救急車の台数というのは人口に応じて、それにちょっと加味した形の中での配置をしてございまして、一つの例を申し上げますと、同一地区で救急出動が、例えば朝里が救急出動中に、また同じ管内で救急出動が起こった場合は当然、先ほど菊地議員がおっしゃったように花園あるいは手宮から移動配備することで、相互補完体制になってございまして、どの地区にも満遍なく救急車を配置するということは、これは当然無理なことなものですから、そういうような形で市内の救急事案に対応していきたいと考えております。それと、銭函の救急出動中に5名が乗車して出動するタンク車についてでございますが、放水が何分もつのかというお尋ねでございますが、いろいろな条件もございますけれども、今の銭函のタンク車については2,000リットル積載しておりまして、大体、水は5分程度もつのでないかと言われております。それと、後着部隊が着く時間はどの程度だというお尋ねでございますけれども、当然一番近いのは朝里なものですから、緊急走行で冬期間、夏、高速道路を通る、あるいは国道を通るなどいろいろな状況によりますけれども、いずれにしても大体10キロ程度ということで、10分前後の時間を要するというふうに見ております。それと、3点目の救急車の勤務体制の中で、ほかの仕事についてのお尋ねでございますけれども、これはそれぞれ、先ほど言いましたように銭函については朝里との間で高速道路がございますけれども、それは消防署も含めた形の中で、やはり同じように相互の応援体制の中で行ってございます。それと、長期構想の中でのお尋ねでございますけれども、先ほど斎藤博行議員から査察等について御質問がございましたが、日常業務については年間の業務計画を立てて、冬期間であれば消火栓の除雪など、季節限定の業務もありますけれども、年間365日の中で優先的なものをやらせていく、それから当然、予防業務については、斎藤博行議員にもお答えしましたけれども、移動消防なども行いまして、職員の負担にならないようにしてまいりたいと、このように考えてございます。それと、蘭島の消防団への移管についての中でのお話でございますが、蘭島の査察については今のところまだ詳しくは詰めておりませんけれども、隣接する塩谷出張所とか、そういった中での仕事になるのではないかと思いますけれども、ただ、これはまだまだ先の話で、そういった部分は詰めてございません。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 菊地葉子

先ほど前田議員の質問のときに、救急車の到着時間が大変短くなったというふうに市長は答弁されていました。でも、今、私が質問したように、銭函で火事があって出ている間は朝里から出動するわけですよね。その間、朝里が空白になりますから、朝里管内で救急車の出動を要請したときは、結局、花園とかそういうところから出動して、時間は何も短くならないというふうになってしまうのですよね。火災出動中の救急件数については、少ないとはいえ、平成17年から20年では年間1回から多くて3回あるわけで、そういうことについては全体で見ればやはり市民にとってはせっかく朝里に救急車が配備されたとはいっても、365日安心できるわけではないというふうにはなりませんか。それと、タンク車の水がもつのは5分程度なのですね。それで、近隣の消防車が到着するまで10分かかるとなったら、この5分間で全焼は免れないと。銭函地域の皆さん……(「わかりやすい話でしょう」と呼ぶ者あり)大変わかりやすい話ですね。まあ、確かに救急出動中の火災件数というのは大変少ないのですけれども、20年ぐらい前にはそういうことで木工会社が全焼してしまったというケースもあったようですので、この辺については、やはり配備されている車はいつでも、先ほど斎藤博行議員も言いましたが、2台あるけれども2台が動けるわけではないというような状況は、何としてもやめていただきたいというふうに思いますし、こういう実情をしっかり見極めながら長期構想の後期の部分については、練り直していただきたいという要望も申し述べながら再々質問としたいと思いますので、御答弁をお願いいたします。

答弁 消防長 会田泰規(消防長は2010年3月まで)

再々質問にお答えいたします。タンク車の水がもつのが5分程度で、近隣の消防車が到着するまでもつのかというようなお話でございますけれども、ただ私どもタンク車には確かに水は積んでいるのですけれども、消火栓を部署するということを念頭に置いて、その補完をとりながら放水しておりますので、5分になったからもう水が出なくて、対応できなくなるということはありません。それと、あと当然、私ども朝里から、あるいは消防署から駆けつけるわけですけれども、またそのほかにも銭函の地区の消防団の人たちの出動もあって、いろいろ総合的な中での消防力で対応していきたいなと、このように思っております。それと、もう一つにつきましては……、済みません、最後の質問、もう一度ちょっとお願いいたします。(発言する者あり)大丈夫ですか。以上でございます。

出典:小樽市議会 平成22年第1回定例会 2010年3月3日 議事録 PDF(151ページ) 間違いを知らせる