小樽市議会 平成12年第3回定例会 2000年9月11日
財政問題について
2000年9月11日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「財政問題について」質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 32番 高橋克幸
平成12年度第3回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。初めに、財政問題について質問いたします。小樽市の財政運営は、平成5年度以降、実質単年度収支の赤字が続き、大変厳しい状況が続いておりましたが、平成11年度の決算では一般会計で実質単年度収支およそ5億 9,800万円ほどの黒字となりました。経常収支比率は前年度と比較して 3.4ポイント改善し、93.3%となりましたが、これは公債費の増などにより経常経費充当一般財源が約3億 4,000万円増となったものの、普通交付税の増などにより経常一般財源収入が約15億 7,000万円増加したことによるものであります。平成11年度の収支はこのように一時的に改善しましたが、しかし、財政力指数は平成9年度 0.505、平成10年度0.497、平成11年度 0.476と年々悪化しており、財政状態は依然として厳しい状況であります。これら財政を逼迫させている大きな要因としての公債費については、現状と償還のピーク年次、金額について、また今後の考えられるごみ処理施設や病院新築など大型事業の公債の占める状況、さらに財政問題の今後のあり方についてどのように考えられているか、お答えください。ともかく、今後の財政状況はますます厳しさを増すように思われます。これからさらに多様化する行政需要、市民サービスを行うために、限られた財源でより一層の効率化が求められています。そこで、当面する財政構造の健全化への基本方針と改善に向けての対策についてどのように考えられているか伺います。明年は21世紀のスタートの年でありますが、現時点で平成13年度の予算についてどのように編成されていくつもりなのか。基本的なスタンスもあわせて市長の見解を伺いたいと思います。次に、行政改革について質問します。今後の小樽を考える中で、自治体みずからが行政運営などについて徹底的に見直しを行い、簡素で効率的な行政システムを構築していかなければならないと思います。小樽市においては平成9年度から平成12年度までの4カ年を目標年次とした行政改革を取り組んできましたが、本年が最終年度となっております。現在までの進行状況、達成率、また財政効果を上げたものについてお答えください。あわせて、平成13年度以降に対する改革のあり方や方向性についての見解も伺いたいと思います。「IT革命」と言われる情報化時代に入り、そのための環境づくりやサービスシステムが早期に必要とされるようになってまいりました。市長はこれからの情報化の取り組みについてどのように考えられているのか、見解を求めたいと思います。さらに 「21世紀プラン」の中に情報化に対して掲げられておりますが、その中で何点か確認をしたいと思いま、す。初めに、環境づくりということで、情報化教育などの充実による人材育成の現況について、どのような進行状況なのか。また 「地域情報化計画」の策定の予定、さらに情報化推進体制確立の今後の計画の考え方、スケジュー、ルなどについて伺いたいと思います。あわせて、市庁舎の庁内LAN設定の具体的な計画はどのような進行状況なのか、お聞かせください。2点目として、情報化のサービスシステムづくりについてです。小樽市のホームページにより一部情報の発信をしているようですが、保健・医療・福祉情報のサービスシステムの構築や市政情報、観光情報のサービスシステムの構築などについて、今後の計画はどのように進めていく予定なのか伺いたいと思います。また、窓口の一元化、平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録いわゆる「ワンストップサービス」の導入はどのように検討されておりますか。お答えください。次に、今年発覚した小樽市職員の相次ぐ公金横領事件を受け、再発防止のための「職員倫理規程」の策定について、現在の進行状況やその主な内容について伺いたいと思います。また、職員に対して公務員としての使命感や倫理観などの具体的な教育、あるいは資質の向上のためのシステムづくりについてどのように検討されているのか、お答えください。次に、まちづくりについて質問します。60歳以上の単身者を入居対象とした小樽市で初めての市営住宅が入船に完成をいたしました。この市営住宅はバリアフリーを考慮したものとなっており、今後も高齢化に伴い、このような住宅への需要が高まることは必然であると思います。ノーマライゼーションの意味からも、これらの住環境を考えた場合、大きな意義を持つものであります。ただ、今回は高齢者専用ということで、除雪などを含めた管理面などの問題があると思いますが、どのように検討をされているのか、今後の課題もあわせてお答えください。小樽市内の世帯状況調査の結果が5月に発表され、それによりますと、高齢者は3万 1,179人、前年比 3.4%増、独居老人世帯は 5,347世帯となり、開始以来最高の数字となりました。また、地区別で住民の高齢者割合を見ますと、高い順位から花園、稲穂、手宮となっており、特に花園は独居老人世帯の割合が14.5%で、 6.9世帯に1世帯が独居老人となっており、65歳以上の全老人に占める割合は26.5%と極めて高い割合となっていることがわかりました。市の中心部から若者が郊外に移転し、高齢者が残る構図がより鮮明となり、前から言われております「ドーナツ化現象」が予想以上の速さで進んでいると思われます。今後の少子・高齢化を踏まえた上で、これからのやさしいまちづくりのあり方について、市長の見解を伺いたいと思います。平成11年11月に経済対策閣僚会議で決定された「歩いて暮らせるまちづくり」が位置づけられました。国では、まず全国10カ所程度の市町村からこの事業を公募し、すぐれた取り組みが行われている地区で実施される事業に対して重点的な支援を行うとされております。この構想の趣旨は、地域のさまざまな工夫や発想を源泉に、生活の諸機能がコンパクトに集合し、身近に就業場所のあるバリアフリーの街において幅広い世代が交流し、助け合うことなどを通じ、身近な場所での充実した生活を可能とするとともに、これからの本格的な少子・高齢化社会に対応した安心かつ安全でゆとりのある生活を実現しようとする試みであります。基本的な考え方としては、1点目、生活の諸機能がコンパクトに集合した暮らしやすいまちづくり、2点目として、安全かつ快適で、歩いて楽しいバリアフリーのまちづくり、3点目として、街中に幅広い世代のだれもが住めるまちづくり、4点目として、住民との共同作業による永遠性のあるまちづくりなどとなっております。これからの小樽のまちづくりを考えていく上で十分検討すべき内容であり、参考にすべき内容であると思いますが、どのように認識をされているのか、お答えください。次に、観光問題について質問します。平成11年度の観光客入込数は、マイカル小樽の影響や小樽人気により 972万人を数え、過去最高となりました。これらは市内の宿泊施設の拡充、あるいは体験型観光施設の増加、マイカル効果、小樽雪あかりの路など、現在、小樽人気を高めているものと思われます。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録右肩上がりに順調な推移を示してきた小樽の観光ですが、今後の情勢を考えますと、決して同じように簡単に上昇していくとは考えにくく、構図としては現状がピークと考えられ、どう維持をしていけるのかというような見方を一部されている人もいるようであります。また本年、有珠山噴火の影響や航空運賃の値上げなどで昨年より低迷し、回復のために奮闘されていると伺っております。多少のことでは全く動じないような観光のあり方について望まれるところですが、現実的には難しいものと思われます。小樽の観光についての現状と今後の課題や方向性についてどのように認識をされているのか伺いたいと思います。さて、小樽の観光の人気が増大している中で、ホスピタリティが叫ばれて久しいものがあります。新聞に報道されておりましたが、寿司屋通りの悪質な客引きの看板が設置をされ、波紋を呼んでおります。昨年の寿司食中毒問題のイメージダウンや一部の寿司屋に対する苦情、また、カニなど鮮魚品についての苦情など少なからず寄せられているようですが、どのような対応をされてきたのでしょうか。また、このような現状と今後の対策や課題についてどのように認識をされているのか伺いたいと思います。次に、環境問題、地球温暖化対策について質問いたします。先月の8月19日のニューヨークタイムスによりますと、国連の気候変動に関する調査グループのジェームズ・マッカーシー博士などの研究者が8月上旬、北極点を覆う氷の一部が解けていることを確認したという記事が発表されました。北極点が凍結していない海水で覆われていたのは約 5,000万年前が最後とされており、地球温暖化が気候に影響している証拠であると言われておりました。さて、地球温暖化問題は、大量生産、大量消費、そして大量廃棄を旨とする20世紀型工業文明の見直しであると言われております。特に大量廃棄を高度成長の基礎の1つととらえてきた私たち日本人に課せられた大きな課題であります。政府は「京都議定書」を受けて、地球温暖化防止にかかわる具体的かつ実効のある対策を総合的に推進することを目的に「地球温暖化対策推進本部」を設置し、エネルギー対策と国民のライフスタイルの見直しを中心とした「地球温暖化対策推進大綱」を策定いたしました。これに基づき、北海道も既に本年6月に「北海道地球温暖化防止計画」の策定をいたしました。小樽市としても同様の計画を策定するものと理解をしておりますが、今後の計画についてどのように計画をされているのか伺いたいと思います。また、この北海道の計画の基本的な考え方について何点か確認をしたいと思います。まず、この計画の趣旨や位置づけはどのように掲げられておりますか。また、計画の対象期間、目標の達成年次、計画の目標についてお答えください。2点目に、計画の重点施策について、それぞれどのような施策になっているのか伺いたいと思います。さて、温暖化ガスのほとんどが二酸化炭素(CO )であります。このCO は化石燃料の燃焼によって排出を2 2伴いますが、電力の半分以上はこの化石燃料である石油、石炭、天然ガスで行われています。つまり、電力供給はCO を伴い、電力消費者は間接的なCO の排出者となります。2 2このCO 対策で現在研究されている方法の1つとして、CO を液化させ、海底に封じ込めるという技術2 2があります。海底 3,000メートルの深海、高圧低温の世界であり、圧力が 300気圧以上となるため、液化したCO は海水より重くなり、海底に封じ込められることになります。さらに、水温が10度以下になれば、その表面2平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録にシャーベット状の薄い膜ができて、海水中に広がりにくくなるという実験もされているようであります。ともあれ、エネルギー消費型のライフスタイルになれ親しんできた年代層にライフスタイルの転換を促すには、息の長い地道な取り組みが必要とされています。また、温暖化の防止対策を推進するためには、市民、企業、そして行政がそれぞれの役割を担って、温暖化ガスの削減に向けた具体的な取り組みを進めていく必要があります。特にその推進役として行政の役割は重要な位置を占めるものであると思いますが、市長はどのような認識をされているか、お伺いします。次に、地球温暖化防止対策の具体的な啓発、普及運動はどのように行動されていく予定なのか、お聞かせください。未来の視点で考えれば、やはり子供たちの教育の中でドイツで行われているような体験的な環境学習を積極的に取り入れるべきと考えますが、いかがでしょうか。地球にやさしい環境整備として現時点からでも可能な省エネルギー・省資源の具体的な内容として、市庁舎内や公共施設において検討、実践はされているでしょうか。例えば公用車のエコカーへの転換、エコ商品の利用、リサイクルの推進などさまざま考えられますが、いかがでしょうか。お答えください。また、環境管理システムの推進として、ISO 14000シリーズの取得への検討や普及、啓発についてはどのように考えられているか、見解を求めたいと思います。次に、ごみの広域処理問題について質問いたします。ダイオキシン類対策の一環として 「北後志地域廃棄物広域処理連絡協議会」において「北後志地域ごみ処理広、域化基本計画」が策定されました。このごみ広域化問題は、ごみ行政の大変大きな問題であり、市町村住民の関心度の高いものとなっております。今後のごみの広域処理問題の課題については、まずどこに設置するのかという施設の場所選定があります。土地利用及び環境保全やその他の関係法令に基づく検討並びに経済、環境など、あらゆる点で効率的な運搬が可能な用地の検討などの観点から現時点でどのように考えられているか伺います。2点目に、適地として考えられる周辺住民の建設同意であります。この点が一番真っ先に必要な、かつ重要な課題であります。広域処理に伴って他の市町村から搬入されるごみに対して、受け入れる側の住民感情があります。また、ダイオキシンゼロ化が難しい現状であり、十分な説明と住民理解が必要であります。今後の計画として具体的にどのような対応をされているのか、お答えください。今までの歴史から見て、万が一という事故がいつかは起きるかもしれないと覚悟してかからなければなりません。地震、経時疲労、停電など想定されるすべてについて完全対応を行わなければならず、念の上にも念を入れなければならないと思います。この点についてどのような認識をされているのか伺いたいと思います。この項の最後に、地域住民の環境保全などについての意見や要望は真摯に受け止め、誠意を持って最後まで納得できるような対応を要望いたしますが、いかがでしょうか。お答えください。次に、教育の環境整備について質問いたします。「IT革命」と言われる情報化時代に入り、若い年代層を中心として家庭にもパソコンが普及し始め、インターネットを行っている人口が増えてまいりました。また、iモードタイプの携帯電話は予想をはるかに超える爆発的な台数を数え、情報化の波をより一層増しているように思います。学校教育では、平成14年度から開始される「新学習指導要領」により、中学校ではパソコンでの授業が必修科目となることから、小樽市においても本年、全中学校にデジタル回線導入の事業を行っていることは承知をしており平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録ます。これからの情報化における学校教育のあり方や方向性について、教育長の見解を伺いたいと思います。また、中学校の現状として、この回線導入後、直ちにインターネットが行えるパソコンは何台あるのでしょうか。また、今後のハード面での取り替え計画はどのように予定されているか、予算規模はどの程度になるのか伺いたいと思います。そして、小学校については、中学校が整備されてからであると理解をいたしますが、今後の情報化に関する整備計画はどのように考えられているか、お答えください。次に、学校のトイレ整備について質問いたします。学校のトイレは、子供たちが長時間にわたって過ごす学校生活の中で大切な空間の1つであります。昭和40年、50年代に建設された校舎の多くは、子供の急増に対応するため、学校のトイレは数の確保が優先され、快適さ、使いやすさなどは余り考慮されませんでした。また、まちづくりなどでは住民の意見を取り入れていくことは当たり前のように言われておりますが、学校のトイレづくりでは主役である使い手の子供の意見、要望を反映するということは今までほとんど行われてきませんでした。しかし、トイレ問題は一部国会で取り上げられ、各地に波紋を広げました。さらに、他都市ではここ数年、学校の改築あるいはトイレの改修時に自治体が子供の要望、意見を取り入れる試みが全国的に広がりつつあります。特に最近、ユニークな事業が大分市教育委員会で本年度進められております。これは「みんなでつくろう学校トイレ整備事業」と言われ、子供たちの声を生かしたトイレをつくるため全校生徒にアンケートを実施するとともに、教育委員会、市の建築課、民間の設計業者が生徒と話し合い、アイデアを出そうという全国でもユニークな試みであります。今後、小樽市内にある校舎の改築あるいはトイレ改修の整備事業が実施されていくときに、生徒の声、意見を反映できるようにぜひ検討していただきたいと要望いたしますが、教育長の見解を伺いたいと思います。次に、学習障害(LD)について質問いたします。本年6月、小樽におきましてNHK主催「学習障害福祉フォーラム」が開催をされ、全道から教員を中心として関係者の方々が参加をされておりました。小樽の教員や関係者の方が何人参加されていたのか確認しておりませんが、このような研修の場に多くの方が参加をしてLDに対する認識を少しでも持ってもらえれば大きなプラス要素になるのではないかと、そのように考えながら講演を聞いておりました。さて、その中で大阪教育大学の竹田教授の講演の中で感銘を受けた点がありましたので、紹介したいと思います。学習障害(LD)は、その原因として脳の中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されており、視覚、聴覚、知的障害などの障害や環境的な要因が直接の原因となるものではないということです。まして、家庭の育て方や学校での教え方によることも原因ではないということであります。それでは、どのように教育をしていけばいいのかと、こういうことが大切な視点になってくると思います。文部省では現況の調査、学校の教師への啓発や講演会を行ったりして、少しずつではありますが認知されるようになってきたようでありますし、また数年後にはLDの資格認定などの検討もしているようであります。さて、LDに対して理解や認識は十分必要であるが、最も大切なことは早期発見であり、早期教育だということです。そして、特別な講習を受けていなくても、今までの経験からできることがあると言われておりました。1つは、教材を易しくすること。次には、ゆっくり教えること。そしてもう一つは、繰り返し繰り返し教えることの3平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録点であります。つまり、以上のような内容でも、早い時期から実施すれば十分効果があると言われております。さて、昨年第4回定例会の我が党の質問に対して教育長の御答弁の中で 「平成12年4月に道内の小中学校でL、Dの実態調査を行う」とありましたが、どのような結果となったのか、経緯も含めて伺いたいと思います。また、その結果に基づいて小中学校に対する支援体制づくりの検討、あるいは関係機関との連携に関する検討や指導内容の検討などについて、現在の進行状況、今後の方向性についての見解を求めたいと思います。最後に 「LDに対しての教職員、保護者への理解や啓発に努めてまいりたい」との発言もありましたが、本年、どのような内容のものを実施されたのか、あるいは実施されようとしているのか、お答えください。次に、不登校について質問します。近年、不登校児童・生徒数が増加傾向にあり、全国では13万人を超え、大きな問題として毎年取り上げられてきました。小樽においても同様の傾向にあり、この問題は結果が早急に出ることではないだけに、難しい問題であると認識をしております。こうした経緯の中で、試験的に配置されているスクールカウンセラーが、いじめや不登校の解消などに効果を上げているとして、文部省では全校に配置することを目指す方針を固め、具体的な検討を始めたようであります。そこで、スクールカウンセラーの役割や将来像、今後の方向性について教育長はどのように認識をされているか、見解を伺いたいと思います。また、現在、小樽市の中で配置されているスクールカウンセラーの現状について何点か質問します。初めに、スクールカウンセラーは学級担任との連携が確実にとれているかどうか。また、いじめや不登校の発生を抑制する傾向性があらわれているかどうか確認をしたいと思います。2点目に、スクールカウンセラーの影響によって、教師の子供に対する見方や姿勢によい意味での変化が見られているでしょうか。また、学校やPTAはどのように評価をしているのか伺いたいと思います。次に、不登校児童に対して効果を上げている事業がありましたので、紹介をしたいと思います。それは三重県の四日市市で行われているメンタルフレンド事業であります。この事業は、大学生を相談相手として不登校の児童・生徒の家庭に派遣するもので、学校復帰を果たしたケースを含めて派遣先8人中7人に回復傾向が見られるなど大きな成果が上がっているようであります。具体的には、家庭に閉じこもっている児童・生徒に対して、大学生のボランティアが話し相手や遊び相手になって子供の心を開き、自己回復力を引き出しています。この事業には昨年度26人、本年度33人の大学生がメンタルフレンドとして登録をしております。登録した大学生は、医療現場で活躍しているケースワーカーや小中学生の教師による不登校生徒への接し方などの全体研修と、適応指導教室の主催のキャンプやテニスなどの体験活動に参加する個別研修を受けております。派遣を希望する保護者は通学していた学校を通じて申し込みをします。派遣学生は週1回半日程度、家庭訪問をして相談相手となり、適応指導教室の指導員の助言を受けて改善策を見つけていくようであります。謝礼は市から1回 2,000円が支給をされています。実は、小樽市内の不登校のグループ団体で同様のことを実践していた経緯があります。市内で不登校の子供を持つ親たちのグループ「海の会」において、不登校の子供の遊び相手となるボランティアによって同様の効果があらわれているようであります。このきっかけは、昨年2月にグループの会員の紹介で小樽商大の学生が会員の家庭で平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録遊び相手になったところ、予想以上のよい関係を築くことができたことでした。その後、札幌の大学生もボランティアとして参加し、その中で、ある教員志望の大学生は不登校になった中学1年生の生徒を初めて訪問。初めは緊張して話せなかったが、後半、同じ話題で盛り上がり、打ち解けることができたということです。その後の感想は、こうでした 「不登校児童について特別視をしていたが、実際会ってみると、。そうではないということがわかった。これからは、もっと工夫をして信頼関係をつくっていきたい」と。また、受け入れた家族からは 「子供の表情が明るくなった 「子供が心待ちにしている」などなど、好評を博しているよう、 」であります。不登校に対する偏見や世間体を気にして、不登校児童や親たちが孤立しがちなところに、グループのかかわりなどの理解者が訪れることは大変大きな意味があると言われております。教育長はこのような事例を御存じでしょうか。また、どのような認識をされているのか伺いたいと思います。いずれにしても、四日市市のような全く同じ内容というものではなくても「引きこもり」と言われている子供、とその家庭に対し、少しでもサポートをしていけるような体制づくりができないものでしょうか。また、実際に活動されている民間グループとの意見交換の場づくりもぜひつくってほしいと要望いたしますが、今後の方向性も含めて見解を伺いたいと思います。最後に、再質問はいたしませんので、誠意ある御答弁をお願いして質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、公債費につきましては、近年増加が続いており、平成12年度当初予算ベースでは全会計で約 139億円と、予算規模の約9%を占めております。今後の償還のピークにつきましては、仮に12年度当初予算並みの市債の発行を続けるとして試算いたしますと、ピークは平成15年度で約 148億円となる見込みであります。また、今後も公共施設の建設・整備には市債を活用していくことになりますが、大規模な事業は特に将来の負担も大きくなることが見込まれますので、今後の事業選択に当たりましては、公債費を含めた中・長期的な収支見通しを立てながら慎重に判断していかなければならないものと考えております。次に、財政構造の健全化についてでありますが、将来にわたってより健全な財政運営を図っていくためには、事務事業の見直しを行うとともに行政コストを一層縮減することが必要と考えております。現在 「21世紀プラン」、の次期実施計画の策定に向けて事務事業の評価システムを試行的に導入して見直しを進めておりますし、行政改革につきましても、新たな視点でさらに取り組んでいかなければならないものと考えております。いずれにいたしましても、今後ますます効率的な行財政運営が求められますので、さまざまに工夫を凝らしながら管理経費を中心とした経常経費の縮減を図るとともに、実施事業も厳選しながら財政構造の一層の健全化につなげてまいりたいと考えております。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、平成13年度予算についてでありますが、ただいまも申し上げましたとおり、現在 「21世紀プラン」の次、期実施計画策定に向けて関連する作業を進めており、基本的にはその実施計画を踏まえて13年度予算を編成していくことになるものと考えております。したがいまして、現時点では予算編成の基本方針はまだ策定しておりませんが、従来からの懸案事項や市民の皆さんからの要望の多い事業などを念頭に置きながら、限られた財源の有効的な活用に努めてまいりたいと考えております。次に、行政改革の進行状況などについてでありますが、新行政改革実施計画に掲げられている78項目について、平成11年度までに57の項目が実施済み、または一部実施済みとなり、実施率は約73.1%になります。また、財政効果につきましては3年間で約39億 6,000万円となり、達成率は約75%となっております。財政効果の大きなものといたしましては、職員数の削減によるものが約13億 4,000万円、市税などの収納率の向上によるものが約5億 6,000万円、遊休等資産の処分によるものが約4億 9,000万円、公共工事のコスト縮減によるものが約3億 4,000万円などとなっております。次に、平成13年度以降の行政改革についてでありますが、平成9年度に策定した「新行政改革大綱」については改定を行わず、実施計画を新たに改定する方向で考えております。実施期間につきましては、各種の制度改正が行われていることや、今後の社会情勢の変化を現時点で見通しを立てることが困難でありますことから、3年間程度が適当ではないかと考えております。実施計画の改定に当たりましては、地方分権による地方行政の変化ということを念頭に置きながら、職員の資質の向上、組織機構の見直しをはじめ事務処理の簡素・効率化、事務事業の見直しによる経費の節減につきましても、引き続き積極的に実施していかなければならないものと考えております。次に、IT革命に対応した情報化の推進について何点かの質問がありましたが、初めに情報化への取り組みについての基本的な考え方についてでありますが、近年における情報通信技術の発展やマルチメディア技術の進歩は目覚ましく、経済活動や市民生活にも急速に浸透しているところであります。このため、地域の情報化を積極的に推進し、産業・福祉・文化等の各分野における利便性の向上を図り、今後ますます高度化・多様化する市民ニーズにこたえてまいりたいものと考えております。次に、人材育成の現況についてでありますが、以前から職員研修の一環として、パソコンの基本的な操作、表計算、ワープロについてのパソコン研修を行っております。また、今年度からは高度情報化社会に向けて職員の情報処理能力の一層の向上を目指し、内容の充実を図ったパソコンセミナーを毎月実施しております。これからも庁内LANに向けた対応を図るなど、さらに内容を拡充して研修を続けてまいりたいと考えております。次に、地域情報化計画の策定と情報化推進体制の確立についてでありますが、国においては 「情報化施策等の、推進に関する各種指針」の中で地方公共団体における情報化基盤の早期整備を強く求めており、本市におきましても地域情報化計画の早期策定に向けて諸課題の調査・研究を進め、市民ニーズに適合した各種情報化システムや行政ネットワークの構築等についての基本方針の確立に努めてまいりたいと考えております。また、情報化推進体制につきましても、今後の計画策定の作業状況や進捗状況を見ながら、順次体制の整備を図ってまいりたいと考えております。次に、庁内LANについてでありますが、既に一部に設置してありますLAN回線を活用しながら庁内LANを進めているところであります。今年度からは、さらにサーバーを設置し、メール、データ共有、例規のデータベー平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録ス検索等を行っていく予定であります。今後とも財政的な面も考慮しながら、引き続きLANの整備拡充を図ってまいりたいと考えております。次に、情報化、情報サービスシステムづくりについてでありますが、現在、本市のホームページでは、各種行政資料や公共施設の案内、行事等のお知らせ、さらには観光関係などの情報提供を行うとともに、市民の方々の市政全般にわたる御意見、御要望を受け行政運営に生かすよう努めており、また関係機関とのリンクにより内容の充実を図っております。今後の保健・医療・福祉分野の情報化のサービスシステムとしては、インターネットの双方向の利便性を生かした各種行政サービスの向上を図ることとし、また市政情報や観光情報では、ホームページの充実を図りながら、魅力あふれる情報提供をしてまいりたいと考えております。これらについては、今後、地域情報化計画の中で、本市としてどのような方法で情報化のメリットを最大限に生かせるか、検討を進めてまいりたいと考えております。次に、ワンストップサービスについてでありますが、このことにつきましては行政改革の実施計画の中でも、戸籍住民課で転入届を受け付ける際に、あわせて転入学手続の受付と転入学通知の交付ができるようにすることを検討しました。転入学手続は毎年1月から3月までの間に集中し、教育委員会や戸籍住民課の窓口の繁忙期とも重なるため、ほかの事務の省力化も同時に考えなければならず、現在使用している転入学通知書出力用プログラムの変更や住民基本台帳、印鑑登録などのプログラムの改良などが必要になるなどの問題があり、実施には至りませんでした。なお、今後のワンストップサービスの検討につきましては、通信機器の整備など財政的な問題もありますが、対象とすることができる事務や実施に向けた手順などについて、関係部に対し、情報通信技術の活用とあわせて再度検討することにしております。「倫理規程」の策定とその主な内容についてでありますが 「倫理規程」につきましては、総務部において素案、を作成し、現在それに対し、各部の意見や取り扱い上の疑問点等を集約し、最終的な取りまとめを鋭意進めているところであります。また、その主な内容についてでありますが、公務員としての基本的な心構えや利害関係者との禁止行為、さらには不正・違法行為の防止のための事務処理の見直しや必要なチェック体制の確立等を考えております。次に、職員の教育や資質向上のためのシステムづくりについてでありますが、公務員としての使命感や倫理観は職員1人1人の自覚が必要であると考えておりますので、職員に対する研修や庁達など、いろいろな機会を通じ、今後とも繰り返し注意を喚起してまいりたいと考えております。また現在、最終的な詰めに入っております「倫理規程」を全職員に周知し、公務員としての自覚を図るとともに、不祥事防止に向けた職場研修等を実施し、常にチェック体制や責任体制を見直しながら、必要なシステムづくりを進めてまいりたいと考えております。次に、まちづくりについて何点かお尋ねがありました。まず、入船住宅についてでありますが、市営住宅の通常の管理につきましては、入居者が自立生活ができることが原則となっていることから、住宅内通路などの清掃や除雪につきましては入居者が行っているところであります。しかし、このたびの住宅は高齢単身者を対象としていることから、エレベーターや緊急ブザーの設置、設備のオー平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録ル電化を導入するとともに、玄関前にポーチを設け、除雪負担の軽減を図っているところであります。今後の検討課題としては、駐車場などの除雪につきましては、利用状況などを見ながら自治会と相談し、検討してまいりたいと考えております。また、病弱者や災害などへの対応が想定されますので、入居者に緊急通報機器の設置を勧めるなど、生活や健康相談など関係部局と連携した中で対応してまいりたいと考えております。次に、少子・高齢化に向けたまちづくりについてでありますが、高齢化や市民ニーズの多様化に伴い、人にやさしく、ゆとりと安らぎのあるまちづくりが求められているものと認識しております。市街地の整備に当たっては、今後も生活環境の変化や多様な市民ニーズに対応した「21世紀プラン」に掲げた本市の将来像「安心・快適・躍動のまち」を目指してまいりたいと考えております。また 「歩いて暮らせるまちづくり」の内容を参考にとの御提案についてでありますが、この基本的な考え方は、、少子・高齢化に対応した安心で安全なゆとりある生活の実現に向けたまちづくりを進めようとするものであります。現在、中心市街地では、高齢者や障害者などに配慮した快適でゆとりと安全な歩行者空間の確保など都市基盤の整備や、商業や住宅などの複合機能の集積を誘導するなど、社会利便施設が混在するまちづくりを進めており、今後とも「歩いて暮らせるまちづくり」の基本的な考え方も参考にしながら市街地の整備を進めてまいりたいと考えております。次に、観光問題についてでありますが、まず小樽観光の現状と課題についてでありますが、本市の観光は運河や街並み、ガラスや寿司など根強い人気に支えられ、観光入り込み客数も年々増加しており、昨年度は約 973万人を記録するなど順調に推移してきたところであります。今後の小樽観光のより一層の発展を図るため、市民のホスピタリティの徹底をはじめ、恵まれた自然や歴史的な街並みを大切にし、ガラス、オルゴール、陶芸などの製作・体験型観光を充実するなど、小樽らしさを生かした魅力づくりを進めてまいりたいと考えております。また、日本海追分ソーランライン、オロロンラインなど広域的な観光ネットワークを強化し、観光客の回遊性を高めることにより宿泊・滞在型観光への移行を進め、さらに通年型観光を促進するため 「小樽雪あかりの路」な、ど冬期イベントの充実を図ると同時に、東南アジア地域を対象とした国際観光の推進にも努めてまいりたいと考えております。次に、観光客からの苦情に対する対応についてでありますが、市に寄せられた苦情に対しましては、その都度内容を相手先に伝え、事実関係を確認し、誠意ある対応をとっていただいております。苦情の内容につきましては、従業員の接遇態度、商品の価格と品質の不つり合いや、注文品と配送された品物の違いなど多岐にわたることから、今後とも関係団体と連携しながら、小樽観光を楽しんでいただけるよう環境づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、環境問題についてお答えをいたします。最初に、地球温暖化対策の小樽市の取り組みについてでありますが、現在、今年度の新施策として「環境にやさしい市民ルール」策定に取り組んでおります。18名の委員による「策定懇話会」を設置して、これまで2回の会議で各委員から数多くの意見をいただいております。今後それらを素案として整理し、11月発行予定のごみゼロ広報で市民の皆さんにお示しをし、さらに市民の方々の意見をいただきながら、年内に取りまとめることとしております。また、市の事務事業に係る温暖化防止実行計画策定に向け、市の全部局に対して燃料調査やリサイクルの実態平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録調査にも着手しており、実行計画の年度内策定を予定しております。次に、北海道地球温暖化防止計画についてでありますが、その趣旨は、温暖化が道民と事業者が原因者であり被害者である構造になっているため、日常生活に密着した地域レベルでの取り組みが重要であり、道民、事業者、行政の連携により対策を推進しようとするものです。計画の位置づけは、北海道環境基本計画の個別計画であり、道内で排出される温室効果ガスの削減を図るものであります。計画の対象期間は2012年度まで、目標達成年次は2010年度。計画の目標は 「2010年度における本道の、温室効果ガス排出量を、1990年度の排出量に比べ 9.2%削減する」としております。また、計画の重点施策は、省エネルギー・新エネルギー対策の総合的推進、廃棄物対策の総合的推進、住宅やビルなど建築物の高断熱化・高気密化の推進、森林等による二酸化炭素吸収固定源対策の総合的推進、北海道地球温暖化防止活動推進センターを通じた普及啓発、活動支援の推進の5項目であります。次に、温暖化対策の推進における行政の役割についてでありますが、市民、事業者への普及啓発や情報提供、活動支援や国や道との連携した施策の推進、一事業者としての温暖化防止に向けた率先実行などが市の役割であると認識しております。次に、温暖化対策の普及啓発についてでありますが、現在取り組みを進めております「環境にやさしい小樽市民ルール」を年内に決定し、市民ルールに掲げる実践行動を市民や事業者に呼びかけたいと考えております。また、次代を担う子供たちに対する環境学習については、こどもエコクラブ活動のより一層の拡大に努めるとともに、各クラブの活動の支援を強化してまいりたいと考えております。次に、市庁舎内や公共施設での省エネルギー・省資源についてでありますが、市の事務及び事業に関する燃料調査やリサイクルについての実態調査に着手しています。この調査結果をもとに、市のすべての事務及び事業についての環境配慮行動、地球温暖化対策を実行計画として年度内に取りまとめたいと考えております。次に、ISO 14000シリーズの取得と普及啓発についてでありますが、地球環境問題への取り組みの中で環境管理システムの推進は今日、自治体でも求められており、その手法の1つとしてISO 14001の認証取得が事務事業に関する実行計画の点検システムとして導入する自治体が増えていることから、その内容についての研究を進めております。また、普及啓発については、事業者からの問い合わせも増えていることから、資料収集とその調査・研究に努めているところであります。次に、ごみ処理施設の場所選定についてでありますが、平成8年3月に策定した、ごみ処理基本計画に基づき、単独施設用地として桃内廃棄物処理センター構内に用地を確保していることや、広域処理するごみ量の80%強を占める小樽市のごみを他町村に運搬する場合の経費負担増等のデメリットから、現段階では桃内地区を第一候補地として考えております。前回、地元の皆さんと基本合意をいただいた時点以降に生じた広域化への問題やダイオキシン対策といった新しい要素を中心にして、現在、地元の皆さんへの説明と話し合いを進めており、地元皆さんの理解が得られるよう、精力的に誠意を持って対応してまいりたいと考えております。次に、地域住民の建設同意についてでありますが、現在、桃内地区住民に対して広域化に至る経過等について説明をし、その中で、他町村のごみを搬入する車両が1日延べ15台程度で、搬入経路も広域農道となることから、直平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録接的に迷惑が及ぶような要素は少ないこと、広域処理は焼却に限ることなどを説明しております。今後は、特にダイオキシン対策について、最近、排出基準の 100分の1のレベルの性能の技術が採用されており、かつ排ガスの拡散効果により環境に対する影響がごく少ないものであること等について、専門家による説明会を開催し、さらには先進地の施設見学などを予定しており、より一層理解を深めていただきたいと考えております。次に、施設の安全確保についてでありますが、ごみ処理施設建設については、廃棄物処理法施行規則に定める施設の技術上の基準、厚生省が定めた「ごみ処理施設性能指針」や「国庫補助事業に係る施設構造基準」等、また財団法人廃棄物研究財団等が編さんした「厚生省指針の解説書」に基づくこととしており、これらに示されている各項目の遵守を徹底することにより、施設の安全性が確保されるものと思います。なお、建築工学面においても、一層の安全施設の設計とその整備を目指してまいりたいと考えております。また、施設の運転、維持管理については、廃棄物処理法施行規則に定める施設維持管理上の基準等により万全を期すこととし、そのための体制等について先進施設を参考にして整備することが、施設を長期使用することとの関係からも重要であると理解しております。次に、地域住民への対応ですが、環境保全についての疑問や意見などについては、相互理解の徹底を原則に十分な説明をするとともに、要望については誠意を持って対応しなければならないものと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。まず、これからの情報化における学校教育のあり方についてですが、新しい「学習指導要領」では、小学校では、各教科等の指導に当たっては、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段になれ親しみ、適切に活用すること。中学校では、技術家庭科で「情報とコンピュータ」を必修とし、各教科でも積極的に活用できるようにするための学習活動の充実に努めることとなっております。また 「総合的な学習の時間」におけるインターネット、を活用した学習や、各教科での情報の収集、調査、結果の処理・発表などにコンピュータの活用が図られていくものと考えています。今後さらに情報化が進展することに伴い、学校教育においては、高度情報通信社会に生きていく子供たちに、はんらんする情報の中から適切な情報を主体的に活用できる基礎的な能力が大切になると考えており、将来、情報社会の創造に参画しようとする態度を育成することが求められていると考えております。一方、情報化の進展は、情報モラルの問題や人間関係の希薄化、生活体験や自然体験の不足、心身の健康不安など、いわゆる情報化の「陰」の部分もあることも認識し、心身ともに調和のとれた人間形成を目指すことが重要であると考えております。次に、情報化に関する整備計画でありますが、本年、全中学校にデジタル回線化を行ったところであり、これにより直ちにインターネットが行える学校は3校60台となっております。また、今後のハード面の機種更新については、総合計画第2次実施計画に位置づけの上、整備を考えております。なお、整備費用については、現在検討しているところであります。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録小学校の整備については、中学校が終わり次第、引き続き整備を進めてまいりたいと考えております。次に、学校トイレの整備についてでありますが、現在、学校のトイレは和式が中心になっておりますが、家庭においては洋式が一段と進んでいる状況にあります。学校は児童・生徒にとっては教育の場であるとともに生活の場でもあることから、心身ともに快適に過ごすことが大切と考えます。したがいまして、現在、施設整備の中でトイレについても、利便性を考慮し、改修に努めておりますが、今後におきましても児童・生徒が健康保持・増進する上で、明るく清潔で利用しやすいことが求められておりますことから、現在、教育委員会では学校トイレについてのアンケート調査を全校生徒に実施中であります。これからの施設整備で大規模改造・改築などに当たっては、調査結果を参考にしながら施設整備を進めてまいりたいと考えております。次に、学習障害(LD)についての御質問にお答えします。NHKが地域の「親の会」との主催で開催されたフォーラムには多くの方々が参集され、大変興味深い講演だったと聞いております。市教委の関係職員も数名参加し、また市内小中学校からも数多くの教員が出席いたしました。議員御指摘のように、竹田教授の講演は学校現場で直接指導に当たる教員にとっても大変示唆に富む内容でありました。一般的にLD児は「学習能力に障害のある子」としておりますが、竹田教授は「学び方の違う子」としてとらえ、例えばゆっくり教えるとか、その子に合った学び方の工夫の必要を指摘しており、このことは教育全般にとっても重要なことと考えております。御質問の実態調査についてでありますが、現状ではLDとしての認定基準はなく、また調査に関して、子供のプライバシー保護の観点から道教委の内部調査として進めており、今月末を目途に調査結果をまとめると聞いております。支援体制の検討など今後のスケジュールについても、今後紹介してまいりたいと考えております。学習障害については、教職員や保護者の理解を深めることが極めて重要なことと考えており、道内にも学習障害児の指導について実践的に進めている研究者もおりますので、市内学校関係者を対象に講演会等の開催を検討してまいります。次に、スクールカウンセラーについてですが、初めにスクールカウンセラーの役割、将来像、今後の方向性についてですが、スクールカウンセラーの役割については、心に不安や悩みを持つ子供・保護者や指導上の悩みを持つ先生方の相談・支援に当たることを通して、学校における教育相談の一層の充実を図ることをねらいとしております。スクールカウンセラー活用調査研究委託事業は今年度で終わりますが、文部省の資料によりますと、スクールカウンセラー配置校では平成9年度から2カ年の不登校の増加率が 9.2%程度と、全国平均22.6%より抑えられておりますことから、今後さらに配置が進むものと考えております。次に、小樽市のスクールカウンセラーの現状についてですが、スクールカウンセラーと学級担任との連携については、現在、中学生2名、小学生1名の不登校児童・生徒について、学級担任と連携しながら対応している事例がございます。これらの事例では、スクールカウンセラーが学級担任と協力し、それぞれの専門性を補完し合い、家庭と連携を図りながら不登校児童・生徒の解消に向け取り組んでおり、成果が期待されているところであります。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録また、スクールカウンセラーに対する評価についてですが、学校や保護者からの相談回数が昨年に比べて増えていること、保護者から強い増員要請が寄せられていることから、スクールカウンセラー事業についての理解が進んでいると考えており、三重県四日市市の取り組みなどを参考にしながら、カウンセラーについて配慮してまいりたいと考えております。最後に、不登校児童・生徒や家族に対するサポート体制についてですが、本市の「海の会」やグループ「琴相の里」でボランティア活動や自然体験学習を行い、不登校児童・生徒に対するサポートを行っていることは、会報をいただいたり直接活動状況のお話を伺うなどして承知しており、その活動に関心を持っております。また、本年度から道教委がパイロット事業として、4市町村を対象に訪問指導を通して定期的・継続的に支援を行い、不登校の解消を図る「不登校児童・生徒相談事業」に取り組んでおりますことにも注目しております。不登校の解消には、学校と家庭との連携とともに、多くの方々の支援が大きな力になることを強く認識するとともに、教育委員会としても家庭への支援ができるよう、サポート体制について検討いたしてまいりたいと考えております。以上です。