小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月28日
DX推進に関連して
2023年2月28日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「DX推進に関連して」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 高橋克幸
次に、DX推進に関してであります。-71-認識共有と機運醸成(ステップ0)であります。これまで何回も伺いましたが、今回も改めて伺います。ステップ0とは、自治体DXの認識共有と機運醸成であります。DXを推進するに当たり、市長や幹部職員のリーダーシップや強いコミットメントが重要であり、その必要性を十分に理解すること。また、DXという言葉を聞いても具体的なイメージを抱きにくく、あるいは単なる電子化との誤解がある場合が多くあるようであります。組織を挙げてDXを推進するに当たり、市長や幹部職員から一般職員まで、DXとはどういうものなのか、なぜ今DXを取り組む必要があるかなど、基礎的な共通理解を初めに形成することが不可欠であります。これまで、市長と幹部職員等の研修会や説明会が行われているようでありますが、その主な内容と、どのような認識共有がなされたのか、市長の見解を伺います。また、約2年が経過しましたが、職員全体の認識共有と機運醸成は、スタートした一昨年と比較して確実に進んでいるのか、その状況と、また、今後の予定や課題についてお示しください。次のステップに進んでいくことを想定しますと、できるだけ早期に内部人材の育成を検討する必要があると思いますが、これについてどのように考えられているのかお示しください。次に、RPAについてであります。RPA実証実験では、導入による効果があると答えた7部署13業務で1,363時間の削減効果と試算されています。担当した職員からの意見は、繁忙期における大量の入力処理を行わないため、精神的、肉体的な負担が軽減されたほか、正確に入力ができるとの声もあった一方、RPAのロボットの作成やメンテナンスなどを不安に思う意見がありましたと以前の議会で答弁がありました。直接RPAに関する業務を経験された方は、着実に内容や効果を実感されたと思います。今年度のRPAに関する事業について入札が行われ、予定されていた事業が進められていると思いますが、これまでの関連事業の経緯・経過と、効果や課題についてお答えください。令和5年度当初予算では、AI・RPAの関連経費予算1,000万円が計上されていますが、それぞれの内訳と内容、業務数についてお示しください。また、次年度以降のRPAの推進についてどのように考えられているのか、今後のスケジュールと主な考え方についてお示しください。民間の知見を生かした本市のDXを推進するため外部人材を招聘とありますが、具体的にどのような立場で、役割で、どのように推進していくのかお答えください。次に、業務量調査についてであります。全庁の業務量調査は令和3年11月から令和4年1月の期間に行われ、対象部署は全庁で77課について実施されました。この調査の下に令和4年度の取組が行われたようであります。そこで何点か質問いたします。まず、外部の専門的な視点からの調査、分析、改善策を、外部の事業者に委託されたと伺っていますが、令和3年度業務量調査を踏まえて、令和4年度はどのような考え方で取り組んでいるのか。また、RPAやBPO(外部委託)との関連はどのようになっているのか、考え方をお示しください。次に、市と受託者で協議し、5業務程度を選定したとありますが、どのような業務を選定されたのか、理由と狙いについてお示しください。次に、ヒアリング等を通じた、対象業務の可視化、業務プロセスの課題把握、原因分析を経て、業務改善策の提案を受ける予定となっていますが、これまでの経過と今後のスケジュールと主な内容についてお示しください。また、改善策を令和5年度予算へ反映したいとのことですが、いつ頃、どのような内容を考えられているのか、見解を伺います。-72-次に、DX推進体制であります。RPA導入では、まず、業務改革の推進部門である財政部行財政改革の担当者が先ほどの業務量調査を行い、委託業者からの改善策の提案を受け、RPAに関する内容では、デジタル推進室へ移行すると思われます。今後の推進体制では、一体的な枠組みが必要と考えます。また、現状では縦割りの弊害があるのではないかと懸念するわけですが、見解を伺います。他都市ではDX推進の体制として、DX推進委員会やDX推進本部などを設置し、副市長を最高情報統括責任者として、補佐官は専門的知識を有する外部人材とし、各部長級と各部署1名ずつDX推進リーダーを任命し、DX担当部門も含め、これらの構成員によって進められているところが多いようであります。昨年の第3回定例会一般質問で私の質問に対し市長は次のように答弁されました。他都市の取組を参考にし、人選などどのようなメンバーで構成していくのがいいのか、早急に整理をいたしまして、できるだけ早い時期に職場横断的な組織を立ち上げ、円滑に事業を進めていきたいという内容であります。令和7年の時間的制約を考えますと、早急な判断と推進体制の構築が必要です。本市の体制はどのように考えられているのか、見解を伺います。第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、DX推進に関連して御質問がありました。初めに、認識共有と機運醸成についてですが、まず、これまでの研修会などの内容につきましては、幹部職員向けには本市行政情報アドバイザーによるDXに向けた他市事例を交えた講演や、担当職員による自治体DX推進計画についての説明、事業者による自治体DX推進セミナーを実施いたしました。また、主に一般職向けには、自治体DX推進計画や行政のデジタル化についての説明会を複数回実施したほか、システムのデモンストレーションや説明会を行ってきたところであります。今後対応すべき大きな課題であるとの意識は、庁内で共有できつつあると認識をしており、今後においてもリーダーシップを発揮し、DXを推進してまいりたいと考えております。次に、職員全体の認識共有などの状況につきましては、先ほどの御答弁のほか、基幹システム標準化に関わる原課担当者の選定、デジタル推進アドバイザーによる困り事相談会による課題解決への支援、オンライン申請ツールやRPAの導入説明会などを行ってきたところであり、担当課からだけではなく提案制度を通じて、職員からも業務のデジタル化を進める取組が提案されるなど、デジタル化推進の意識の高まりを感じているところであります。しかしながら、このような提案は、特定の部署や取組に限定をされており、職員全体という観点からは意識の濃淡が課題として上げられるため、今後ともデジタル化を自分ごととして納得できるような説明会の開催や、より職員が相談しやすい取組を進めてまいりたいと考えております。次に、デジタル人材の育成につきましては、以前にも答弁しておりますが、デジタル推進室へ配属することによる実務経験での育成が中心にはなり、これには一定程度の時間が必要となることから、専門職員としての配置も含めて検討してまいりたいと考えております。デジタル推進室への配属以外では、デジタル化への学びとして、今年度の職員研修では「デジタル技術を活用した業務改善研修」を実施したほか、地方公共団体情報システム機構が実施をするオンライン研修の受講を促しているところであり、来年度は管理職を対象としたDXマインド研修を実施するほか、先ほど御答弁申し上げました相談会なども通じて引き続きデジタル人材の育成に努めてまいります。-73-次に、RPAにつきましては、実証実験では職員の手作業をロボットが代行することで業務負担などが軽減されることを確認でき、改めて導入の必要性を認識したところであります。そのため、昨年5月にはシステム構築事業者をプロポーザルにより決定をし、庁内利用を促進するために8月に操作説明会を開催いたしました。あわせて、RPAで業務改善を行いたい業務を募集し、効果が見込まれる11業務を選定して事業者の支援の下、担当職員とシナリオ作成を行っているところであります。効果といたしましては、以前に作成したロボットの稼働も含め、職員負担や作業時間の削減が見込まれますが、課題といたしましては、対象業務を拡大していくことや操作法などの知見を蓄積し、職員が広く活用できるようにしていくことと認識をしております。次に、来年度のAI・RPA関連予算の内容につきましては、主なもので申し上げますと、まず、本年度導入いたしました会議録作成システムの保守料が約40万円となっております。また、RPA関係としては、RPAのシステム使用料及び保守が330万円、AI-OCRの使用料が約350万円となっているほか、本年度に引き続きロボットの作成支援業務を委託するための経費275万円を計上しており、これにより、おおむね10業務程度のシナリオ作成を行いたいと考えております。次に、来年度以降のRPAの推進につきましては、業務効率化などに非常に効果的な取組と認識しているため、対応可能な業務の洗い出しに努め、引き続きRPA化を推進してまいりたいと考えております。RPA化に当たっては、シナリオ作成に不安感を持つ職員も少なからず見受けられるため、先ほど答弁したシナリオ作成支援業務委託を活用していくほか、シナリオ作成の初歩を学べるセミナーなどの開催を検討し、事業者に頼らずともシナリオ作成ができる体制構築を目指してまいります。次に、外部人材につきましては、地域活性化起業人制度を活用し、昨年7月から民間企業から派遣を受け、デジタル化に向けた事業推進等のサポートや、現場からのDXに関わる各種相談に対応をいただいております。このほか、各種システム導入に関わる支援や助言を行うほか、最高情報統括責任者である副市長を補佐し、DXに関する支援や助言を行う行政情報アドバイザーを委託しております。今後においても引き続き各種相談への対応や助言などをいただき、本市のデジタル化推進に御支援をいただくこととしております。次に、業務量調査についてですが、まず、令和4年度における取組につきましては、3年度に実施した業務量調査のデータを基に業務フローにおける課題の整理や改善手法検討のほか、職員の業務改善に対する意識向上を図るための研修の実施について、外部の専門的な視点から支援を受ける業務改善推進調査分析業務を実施しているところであります。また、この業務において、事業者からICTによる自動化や紙媒体等のデータ化、外部委託などの提案を受けることになっているところであります。次に、令和4年度に調査分析対象とした5業務の選定につきましては、3年度に実施をした業務量調査において、専門性が不要で定型的なノンコア業務の割合が90%以上で正規職員の年間作業時間が多い5業務として、「戸籍関連証明書発行」、「学校配当予算の執行」、「登記済通知書処理」、「介護用品購入助成券」、後期高齢者医療給付業務のうち「高額医療・高額介護合算業務」を選定いたしました。これらの5業務については、事業者からICTによる自動化や紙媒体等のデータ化、外部委託などにより業務時間の縮減効果が高いことが期待されるとの報告があり、まずはノンコア業務の割合が多い業務を調査分析の対象として選定をし、より高い業務改善や効率化の効果が生まれることを期待したものであります。次に、令和4年度における業務の実施につきましては、6月30日に公募型プロポーザルにより選定した事業者と委託契約を締結し、7月には調査分析の対象となる5業務を事業者と協議の上、選定したところであります。8月から改善提案作成のため対象業務の所管課に対しヒアリングを実施し、10月に事業者から改善案の中間報告を受け、3月には最終案が報告される予定であります。また、庁内においては中間報-74-告を受けてその内容を精査しているところであるほか、11月には5業務以外の部署も含め、庁内の業務改善研修会を開催したところであります。次に、選定した5業務における改善策の反映につきましては、当初の想定では受託者からの中間報告を参考に、令和5年度当初予算に個別改善に必要な予算を盛り込みたいと考えておりましたが、中間報告の内容精査や改善手法の検討に時間を要していることなどから、本年3月に事業者からの最終報告をいただいた後に、行財政改革担当と関係課で改善策を協議しながら、必要な予算や計上時期について調整をしてまいりたいと考えております。なお、事業者から5業務に限らず、全庁的な導入推進により効率化が期待されると報告のあったチャットボットやRPAについては別途、所要額を当初予算で計上し、業務改善を進めてまいります。次に、DX推進体制についてですが、まず業務量調査に関係するRPAの推進体制につきましては、これまでも調査結果の活用方法について両部門で協議をしており、今後においてもデジタル化で課題解決を行う場合には、必要な連携を図ることとしておりますので、縦割りの弊害はないものと認識をしております。次に、本市のDX推進体制につきましては、主に部長級の職員によるデジタル行政推進本部を設置したところであり、本部長は副市長としております。本年2月1日に1回目の会議を開催したところであり、自治体DX推進計画にある取組を進めていくこと、今後、本市のデジタル化についての全体方針を定めていくこと、そのベースとなる取組や考え方を確認したところであります。今後におきましては、この推進本部を中心に据え、本市行政のデジタル化を推進してまいりたいと考えております。