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小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月26日

財政問題について

2020年2月26日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「財政問題について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
高橋克幸 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 高橋克幸

令和2年第1回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。令和2年度の予算案が編成され、収支均衡予算を目指して努力をされてきたことと思います。この予算編成に当たり、どのような考え方で取り組んでこられたのか、市長の見解を伺います。歳入についてであります。一般会計の中で一般財源の約9割近くを占めている市税と地方交付税の増減が予算編成に重大な影響を与えます。市税全体では、対前年度比で約2億 4,000 万円の増額となっており、その内訳として、個人市民税では約 2,000 万円の減、法人市民税では約2億 4,000 万円の減、固定資産税では約4億 5,000 万円の増、たばこ税では約 1,000 万円の減であります。地方交付税の対前年度比では、普通交付税は約7億 2,000万円の減であり、特別交付税は約 2,000 万円の増、臨時財政対策債は約 5,000 万円の減で、合計で約7億5,000 万円の減となりました。これらの市税、地方交付税の増減の理由及び基準財政収入額の増と地方交付税の減との関係性についてお示しください。地方交付税の算定方法は、基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いた額であり、いわゆる財源不足額と言われているものであります。また、基準財政需要額の算定方法は、国で決められた算定項目ごとに単位費用、測定単位、補正係数を掛け算で算出されたものの合計であります。この中で、測定単位は自治体の人口とする項目が多くあり、人口減少が確実に基準財政需要額に反映されるため影響が大きく、結果、地方交付税の減少が続くものと思います。本市の脆弱な財政構造を考えるとき、綱渡りの状況は脱し切れず、これからの財源対策については常時視野に入れていかなければならないと考えますが、今後の考え方について市長の見解を伺います。一般財源の不足額に毎年繰り入れられている財政調整基金は、令和2年当初予算編成後の残高は約1億1,700 万円であります。令和3年度の予算編成を考えますと大変厳しい財政状況にありますが、今後の市税の増収対策や新たな財源対策、そして全体収支のバランスの再検討の考え方も含め、市長の見解を伺います。次に、他会計からのそれぞれの借入残高と今後の償還計画及び償還最終年度についてお示しください。もう1点気になることは、令和元年度の決算についてであります。除雪費の動向等が懸念されるところでありますが、現在の状況で決算の見通しをお示しください。歳出についてであります。経費別の項目を確認しますと対前年度比で増額項目は、人件費、維持補修費、建設事業費であります。この増額の要因についてお示しください。建設事業費については、今後策定される長寿命化計画により事業費の平準化が検討されていくわけですが、今後の建設事業費の影響が懸念されます。今後の課題と問題点について見解を伺います。財政健全化についてであります。現状の厳しい財政状況の中で、財政健全化についてどのように考えられているのか、基本的な方針や具-71-体的な取り組みについて見解を伺います。今後の財政運営では、さらなる選択と集中という政治的判断が必要になると考えますが、今後の考え方について市長の見解を伺います。第1項目を終わります

答弁 市長 迫俊哉

高橋克幸議員の御質問にお答えいたします。ただいま、財政問題について御質問がありました。初めに、歳入、歳出などについてですが、まず、予算編成の考え方につきましては、令和2年度予算は、第7次小樽市総合計画に基づく予算の初年度となることから、これからのまちづくりを進めるに当たり、少子化対策を初めとする人口減少対策やさらなる観光振興、そして災害への備えやまちの玄関口の整備などを重視して、将来への課題解決に向けた予算編成を行ってまいりました。次に、市税と地方交付税の増減理由などにつきましては、市税は法人市民税が税制改正や支店法人の法人税割の減により減収が見込まれるものの、固定資産税が新規償却資産の増などにより増収が見込まれることから、市税全体で増収となるものです。また、地方交付税のうち普通交付税の算定において、基準財政需要額は前年度分の精算や人口減少の影響などにより大きな伸びが見込めない中、基準財政収入額は市税が増加することにより、普通交付税は減収になるものと見込んでおります。なお、地方交付税のうち普通交付税は、基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いて算定されますが、市税は普通交付税の算定の際に基準財政収入額に 75%が算入されますので、市税の収入増は基準財政収入額を増加させ、普通交付税を一定程度減少させる要因となるものです。次に、今後の財源対策の考え方につきましては、議員御指摘のとおり、本市は当初予算編成において毎年度財源不足が生じており、何らかの財源対策を行わなければ収支均衡予算を編成できない状況がしばらくは続くものと考えておりますので、収支改善プランにおける歳出削減や歳入増の取り組みを着実に推進する必要があるものと考えております。次に、財政状況に対する見解につきましては、令和2年度の当初予算編成後の財政調整基金残高は約1億 1,700 万円でありますが、元年度における決算見込みは現時点ではまだお示しできないものの、例年決算においては不用額の発生などにより財政調整基金の取り崩し額も減少し、一定程度、基金残高が増加するものと考えております。しかしながら、市税や地方交付税の動向にもよりますが、3年度以降の予算編成に当たっても財源不足が見込まれることから、2年度の予算執行の段階においても経費節減に向けた取り組みを進めるとともに市税や地方交付税に影響を与える人口減少対策のほか、ふるさと納税制度の拡充や新たな財源としての宿泊税の導入検討などの財源確保に取り組んでいるところであります。また、地方自治体の財政運営はみずからの歳入に見合った歳出構造のもとで行われることが基本でありますので、収支改善プランに掲げる施策を着実に推進し、歳入歳出両面のバランスがとれた財政構造を構築していきたいと考えております。次に、他会計からの借入金につきましては、平成 30 年度末時点での他会計からの借入残高と償還最終年度は、下水道事業会計が約 15 億 5,100 万円で令和8年度、産業廃棄物等処分事業会計が約2億円で令-72-和6年度となっております。また、償還計画における元金償還額は、元年度が約3億 1,000 万円、2年度が約2億 9,100 万円、3年度が2億 7,200 万円、4年度が2億 6,300 万円、5年度が約2億 6,400 万円、6年度が約1億 9,400万円、7年度が約1億 1,400 万円、8年度が約 4,300 万円となっております。次に、令和元年度決算の見通しにつきましては、現時点では事業執行中の段階であり、具体的な見通しをお示しすることはできませんが、例年歳出において一定程度の不用額を見込むことができますので、実質収支の黒字を確保できるものと見込んでおります。次に、経費の増額要因と将来の建設事業費における今後の課題などにつきましては、経費の増額要因としては、人件費が会計年度任用職員制度の導入や定年退職予定者の増などにより約2億 6,400 万円、維持補修費が貸出しダンプ経費の当初予算計上や、旧緑小学校解体事業などにより約3億 5,600 万円、建設事業費が(仮称)消防署手宮支署建設事業やGIGAスクール構想による高速大容量の通信ネットワーク整備などにより約 11 億円 8,400 万円、それぞれ増加したものです。また、建設事業費の今後の課題としては、本市は老朽化した施設が多く、今後新たに整備しなければならない施設もあることから、更新費用の縮減を図るため、現在公共施設の長寿命化計画の策定を進めております。なお、建設事業が財政運営に与える影響を十分に考慮し、整備に当たっては、国や北海道の補助メニューの積極的な活用や地方交付税措置のある有利な起債の導入を検討するとともに、事業コストの削減やより質の高い公共サービスを提供するためのPPP/PFI手法の活用など、民間事業者との連携を検討し、後年度に過度な負担とならないようにしなければならないものと考えております。次に、財政健全化についてですが、まず、財政健全化についての方針などにつきましては、市税や地方交付税などの一般財源の大きな伸びが見込めない本市においては、人口減少対策や経済対策、さらに公共施設の再編などの今後の財政需要を考えたとき、財政の健全化は必ずなし遂げなければならない重要な課題であると認識をしております。そのためにも平成 30 年 11 月に策定した収支改善プランに掲げた目標である収支の黒字化と財政調整基金の確保の達成に向けて、ふるさと納税制度のさらなる推進や宿泊税の導入、職員定数の適正化などの取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。次に、今後の財政運営につきましては、昨年の 11 月に時点修正しました収支改善プランにおける収支見通しの結果においても、財政状況は今後も大変厳しいものとなっております。しかしながら、こうした中にあっても第7次総合計画に掲げる施策や公共施設の再編など、新たなまちづくりに向けた取り組みを着実に前に進めていく必要があると考えており、事業の選択に当たっては、私の政治姿勢であります市民の皆さんとの対話を重ね、課題や方向性を共有しながら、緊急性、必要性、費用対効果を十分に検討し、判断してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月26日 議事録 PDF(87ページ) 間違いを知らせる