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深川市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日

市立病院の経営

2013年3月6日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「市立病院の経営」について質問し、市立病院事務部長 川端政幸が答弁しました。

質問者
田中昌幸 議員
答弁者
市立病院事務部長 川端政幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 田中昌幸

2番目の市立病院の経営についてお伺いします。深川市立病院は、北空知二次医療圏の中核病院として医療機能の維持・充実が強く望まれており、将来にわたり継続的な医療サービスの提供が期待されています。市立病院については、平成21年度に議会も承認した市立病院経営健全化計画に基づいて、単年度収支の均衡、不良債務の計画的解消に向け、収支の確保、経費の節減、一般会計からの特別支援の継続など、院長を先頭に、病院スタッフはもちろん、市を挙げての取り組みが進められています。昨年、家族の入院で大変お世話になり、私ごとで大変申しわけございませんが、この間の温かい診療、看護に心より感謝とお礼を申し上げたいと思います。市立病院のホームページで中島院長のご挨拶にもあるとおり、「平成10年以降医療費抑制を前提とした医療改革や新しい医師研修臨床制度などにより地域医療の崩壊や地域の医師不足が叫ばれ、地域の医療環境は大変厳しいものとなってまいりました。その最中の平成17年6月に新病院がオープンいたしました。患者様のアメニティは飛躍的に向上し、新しい施設の中で職員一丸となって奮闘してまいりましたが、医師不足などから医師の疲弊に伴い、現在23人の」、これはおととしの内容ですが、「常勤医師の体制となってしまいました。しかしながら、病院の基本理念であります「安心で信頼される医療の提供」のため今後も職員が一丸となって努力を続けます。そして、「親切・やさしさ」を大切に「心地よい医療・癒しを実感できる医療」を提供したいと考えております」というようなご挨拶が掲載されています。まさに、「親切・やさしさ」を大切に「心地よい医療・癒しを実感できる医療」が実践されていることが、私も家族の入院という機会に実感することができました。これまでも、知人などからも市立病院でとてもお世話になったことを聞かされると、我がことのようにうれしくも思い、議会の場でも報告させていただきましたが、改めてスタッフの皆さんの日ごろからのスキルアップへの地道な積み重ねや、患者の立場に立った看護、ケアを目の当たりにさせていただきました。特に、入院時には日常の看護やリハビリとかかわりが深くなりますが、リハビリスタッフの優しい声かけは心も体も癒やしてくれると感じますし、3年前から始まった7対1看護の導入で看護体制が充実され、担当看護師を配置し、患者と日々向き合う体制づくりを初め、できる限りの業務を看護師が担ってきたことは、当初目指した目的である充実した看護が受けられることを実感しました。7対1看護の導入で日々現場に配置される看護師はふえていますが、夜勤のとき、特に夕方の時間帯には、3人の夜勤看護師の胸ポケットに入れたナースコールは鳴りっ放しの状態です。厳しい勤務状況を目の当たりにし、院長を初め医師の皆さんも、朝早くから夜遅くまで病棟に詰め、外来診療をこなしながらの入院患者の診察、家族への対応と、大変な激務を続けていることに改めて敬意と感謝を申し上げます。そんな中、医師確保への努力をされていますが、これまでは残念ながら毎年のように、1人、また1人と医師の退職が続いてきたと伺っていました。一方、きのうの田中裕章議員に対する答弁で、新年度からは内科医1人、外科医1人が赴任予定ということをお聞きし、大変喜ばしいことと思います。しかしながら、こうした1年365日、24時間休むことのできない厳しい環境のもとでのスタッフの減少は、残されたスタッフへの負担をさらに重いものとし、減少の連鎖が起こることは、数年前の江別市民病院で病院が一時診療閉鎖に追い込まれる事態に至ったことも記憶に新しいです。経営健全化計画を進める上で、「徹底した経費の節減」という文言が一昨日の市政の方針にも出てきましたが、確かに経費の節減は重要なことですが、そのことにこだわり過ぎることや、経営健全化そのものが病院の目的となってしまってはいないのか。まさに、院長が言われています「癒しを実感できる医療」のためには、決してお金だけでは推し量れない要素があり、人を生かす、人材を高めるための投資がなければいけない。厳しい経営だからこそ、人材育成のための投資、人材確保のための資金確保こそが必要だと考えます。ここで、1点目、2012年度収支見通しについて。市立病院の今年度収支見通しについて、経営健全化計画に沿ってどのような状況かお伺いします。2点目、経営健全化計画の今後の見込みについて。今年度はちょうど中間年で、残り3年間の計画期間ですが、計画全体の進捗状況と今後の見込みについてお伺いします。次に、市政の方針では、「癒しを実感できる医療」というよりは、とにかく経営効率化、経費の節減というようにしか思えませんでしたが、患者に直接かかわるスタッフの育成充実こそが北空知地域に信頼される医療の提供ができるものではないでしょうか。医師の確保に向けても、看護体制や医療スタッフを充実することは有効になると、健全化計画の議論のときにもお聞きしましたし、私もそう考えます。病院のホームページにも、設置者として山下市長のご挨拶を掲載することも、対外的にはよいのではないかと思いますが、中島院長のご挨拶やお話を聞いている限りでは、今回の市政方針は、その中島院長の思いとは若干違っているように思えてなりません。設置者として、山下市長の病院経営に対する考え方について、方針、それから市政方針の意図、医師確保の具体的な考え方を初め、今後、中長期的にどのような方向性で進めていこうとしているのか聞いておきたいと思います。3点目、院長を初め医師・医療スタッフ・事務スタッフの思いについて。4点目、設置者として、市長の病院経営に対する考え方についてお伺いします。

答弁 市立病院事務部長 川端政幸(市立病院事務部長は2013年3月まで)

市立病院の経営について、4点にわたり質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の経営健全化計画に沿った2012年度収支見通しについてですが、平成24年度の収支見通しについては、今後の収入や支出に不確定要素がありますことから、1月末までの実績と、前年対比で申し上げますと、収益的収支は、事業収益が34億2,948万6,000円で、前年対比100.8%。このうち医業収益は29億9,806万円で、前年対比100%。一方、事業費用は32億5,001万2,000円で、前年対比99.1%。このうち医業費用は30億7,561万6,000円で、前年対比99.1%になっており、収益的収支は1億7,947万4,000円で、前年対比145.1%になっています。次に、資本的収支は、資本的収入が2億1,842万8,000円で、前年対比169.8%。また、資本的支出は2億6,332万円で、前年対比118.1%になっており、資本的収支は4,489万2,000円のマイナスで、前年対比47.6%になっています。これら収益的収支と資本的収支を合わせました1月末の病院事業会計全体の収支は1億3,458万2,000円で、前年対比457.8%になっています。また、現時点において、平成24年度単年度の経営健全化計画との比較で差が生じると思われます主なものとしては、患者数は、整形外科や皮膚科の常勤医がいなくなったことの影響に加え、入院では昨年4月の診療報酬改定により、7対1入院基本料の施設基準の一つである平均在院日数が、19日であったものが18日へ1日短縮されたことなどにより減少し、それに伴い、料金収入も計画値を下回ることになるものと。費用面では、給与費の削減や、光熱水費などの経費の節減、フィルムレスシステムの導入など、計画値とほぼ同程度、あるいは計画値を上回る効果額となる項目もある一方、オーダリングシステム更新に伴う保守管理経費などが計画値よりも増加するものと見込んでいます。また、単年度の不良債務額の解消幅は、寄附金を除きますと計画値を下回ることに、寄附金を含めますと計画値を上回る改善が図られることになるものと見込んでいます。次に、2点目の経営健全化計画の今後の見込みについてですが、平成21年度から24年度末までの計画全体としての進捗状況は、累積不良債務額及び資金不足比率ともに、計画値を上回る改善が図られるものと考えています。また、今後の見込みとしては、経営健全化計画の各取り組み項目について、実施状況を点検・評価し、計画と実績に乖離が生じているものは原因を分析し、その結果に基づき適正な修正を行うとともに、必要に応じ、さらなる取り組みも加えるなどしながら、計画の早期達成に向けて最大限努力していきます。次に、3点目の院長を初め医師、医療スタッフ、事務スタッフの思いについてですが、市政方針の中でも市長から申し上げていますが、市立病院は北空知医療圏における中核病院として、将来にわたり持続的に市民及び圏域住民へ良質な医療サービスを提供していくこととしており、そのためには健全な病院経営が不可欠です。このことは、院長を初めとする病院の職員スタッフとも共通の思いであり、市立病院のホームページの院長挨拶にもあります「心地よい医療・癒しを実感できる医療」などの提供に向け、職員一丸となり医療サービスの向上に努めるなどしながら収入の確保を図るとともに、経費の節減にも努めています。また、質問にもありましたとおり、病院を支える人材の育成・充実などは大変重要であると認識していますことから、今後とも各種資格取得のための派遣や学会、研修会等への参加などに可能な限り意を用いたいと考えています。次に、4点目の設置者として市長の病院経営に対する考え方についてですが、今ほども触れましたが、市政の方針の意図は、市立病院が将来にわたり持続的に市民及び圏域住民へ良質な医療を提供していくためには、これを支える病院経営が健全な状態であることが不可欠であるとの基本的な考え方のもと、経営健全化計画の目標である収支の均衡と不良債務の解消のため、今後とも収入の確保や費用の縮減など、経営健全化計画の各項目を着実に実施し、計画目標の達成に向けて最大限努力する考えです。また、医師確保の具体的な考え方については、昨日の田中裕章議員の一般質問にもお答えしたとおり、市と市立病院が連携を図り、これまでの取り組みによる人的つながりなども活用しながら、関係者からの情報収集や関係者への要請行動を積極的に行うなど、医師招聘活動のなお一層の強化に努めていく考えです。今後の経営健全化計画の達成や、その後の中長期的な病院経営の方向性としては、市立病院が将来にわたり持続的に市民及び圏域住民へ良質な医療サービスを提供していくことと、健全経営の両立を図ることが、市立病院に求められている方向性であると考えています。このことから、今後、示される予定となっています国の診療報酬の改定を含めた医療制度改革の方向性やその内容は、病院経営にも大きな影響を及ぼすことから、これらの内容も十分見きわめながら、地域の特性として、今後とも少子高齢化がより一層進んでいくことも踏まえた特色ある病院づくりなど、医療サービスの向上とあわせて経営の安定化に向けた検討を始めていますので、その検討結果をもとに随時具体化していきたいと考えています。

再質問 15番 田中昌幸

1点だけ、再質問させていただきます。設置者として、市長の病院経営に対する考えについての部分で、病院のホームページで院長の御挨拶があります。市長の病院経営に対する考え方というのは、なかなか見える場所がないのです。今回の市政の方針の中で、徹底した経営の健全化とか、コストの削減というような文言しかないと、先ほど紹介させていただいた院長の思いと市長の思いが、本当に合致しているのだろうかと感じざるを得ないと思います。やはり、設置者としての市長の思いが、院長先生と共通しているというようなことも含め、もう少し丁寧な見え方というか、見せ方が必要なのではないかと思います。今回の市政方針等では、なかなかそこが見えない。今の答弁で、「そういう考えは当然持っています」ということは聞くのですけれども、それだけでは市民の皆さんも、対外的な部分でもなかなかわからないのではないかと思います。ぜひそういったところも含めて設置者としての市長の考えを、もう少し皆さんの目に見えるような形で表現していただくことが必要ではないかという思いからの質問ですので、改めて答弁いただきたいと思います。

答弁 市立病院事務部長 川端政幸(市立病院事務部長は2013年3月まで)

ただいまご指摘いただきましたけれども、市長の思い、そしてまた院長の思い、ともに共通していますので、今後、市長のそういう思いをどのような形で市民の皆さんにお伝えすることがいいのか検討したいと思います。

出典:深川市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる