深川市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月5日
地域防災
2012年9月5日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「地域防災」について質問し、企画総務部長 坂本光央が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅一 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 坂本光央
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 小田雅一
公政クラブを代表し、通告に従い一般質問を行います。さて、死者・行方不明者合わせ1万9,000人余りを出した東日本大震災から、はや1年と6カ月が過ぎようとしております。今も脳裏に焼きついている光景は、東北太平洋沿岸を襲った大津波の映像であります。市街地、農地に押し寄せた大津波、逃げ惑う人々、押し流される車などがテレビ報道され、100年に一度という災害に国民それぞれが心を痛めたところであります。以後、多くの義援金、被災者の受け入れ等、全国各地で被災地支援に取り組まれたのは言うまでもありません。また、多くの国民が被災地に出向き、現在まで延べ人数で、岩手県に39万800人、宮城県に51万7,200人、福島県に15万3,900人を数え、合わせて106万1,900人もの方が復興支援に手を差し伸べております。国民の一人として敬意を表するものであります。しかし反面、被災地の瓦れきは一向に処理が進んでおりません。復興には5年から10年かかると言われており、官民挙げて取り組みがなければ成し遂げられません。一日も早い復興を願うものであります。では、初めに地域防災について伺います。東日本大震災を契機に、全国各地で地域防災についての見直しがされようとしており、市長の市政方針の中でも、地域防災力の向上に努めると言われております。近年、異常気象の現象が顕著に見受けられ、全国的に見ても、スポット的に集中豪雨が頻繁に発生し、道路の冠水や河川の氾濫、さらには山の土砂崩れ等、市民生活を脅かしております。深川市におきましても、過去をさかのぼりますと、昭和56年の集中豪雨では、8月4日から5日にかけて150ミリメートルを超える豪雨に見舞われ、河川が氾濫し、石狩川下流域において甚大な被害をもたらしたのは言うまでもありません。また、昨年9月2日の降水量146ミリメートルという集中豪雨によって、市内各所において河川の水位が上昇し、住宅への浸水や農作物被害が発生したところであります。市民の安全確保を図る上で、防災計画の見直しは重要であり、個別ではありますが、メム地区と妹背牛町との行政界の排水対策会議が開催されましたが、もう既に9月であります。いつ何どき災害が発生するかわかりません。速やかに協議を進めるべきと考えます。では、5点について伺います。1点目は、いざ災害が発生したときには、初動体制が重要であると考えます。災害時の対応は総務課であります。市民からの電話の対応も重要とは思いますが、いざ災害時には所管の垣根を超え、庁舎全体で対応・行動することが重要であります。一度は現地へ出向き現状を把握する中で、的確な対応に努めるべきと考えます。考えを伺います。2点目、先ほど言いましたように、メム地区と妹背牛町との行政界の排水対策会議が開催されましたが、現在までにどのような会議を開催し、話し合われたのか伺います。3点目、集中豪雨の有効な対策として田んぼダムの考えがあります。平成19年より実施されております農地・水・環境保全向上対策においても、基本となっているのが田んぼダムの考え方であります。今でも農協、各改良区と連携しながら取り組みされていると仄聞いたしておりますが、さらに実効性の高い取り組みが必要と考えます。市としての考えを改めて伺います。4点目、多目的低温倉庫が完成いたしました。災害時に対応する毛布、資機材、水等が備蓄され、災害発生時には有効に利用されます。ただ、広範囲に災害が発生した場合、市内1カ所の備蓄では、道路、橋などに被害が発生すると、備蓄品が災害現場へ届けられなくなる可能性もあると想定しておくべきと考えます。初動対応を考えますと、せめて市内5地区に備蓄品の一部を管理・保管してはどうでしょうか。市としての考えを伺います。5点目、深川市の人口も、平成12年においては2万7,579人、そして現在2万3,230人、さらには予測として10年後には2万756人となる見込みであることと、将来、高齢化が進む状況の中で、地域防災計画の見直しをどのように考えているのかお伺いいたします。
答弁 企画総務部長 坂本光央(企画総務部長は2014年3月まで)
地域防災についてお答えいたします。初めに、1点目の災害時における初動体制についてでありますけれども、深川市地域防災計画におきましては、総務課が情報の収集等に当たる第1非常配備から、全職員で災害業務全般に対応する第3非常配備まで、3段階の配備体制が定められておりまして、災害対策本部が設置されない場合でありましても、その基準に基づき配備体制をとることになっているものでございます。しかしながら、昨年9月の集中豪雨による災害時には、そのような体制がうまく機能しなかった面があったということでございまして、今後の対応につきましてご指摘をいただいているところでございます。初動体制の重要性につきましては、十分に認識しておりまして、現地の情報把握につきましても、災害が発生してからではなく、降水情報などをもとに、事前に過去の災害箇所などのパトロールを行う体制なども必要と考えますので、そうした面なども含めまして、庁内各課の連携を図ってまいりたいと考えております。次に、2点目の地域防災に関係する会議の開催状況についてでありますけれども、妹背牛町との境界であります西中島地域の内水排除対策につきましては、7月13日に本市と妹背牛町の職員による事前の打ち合わせを行っております。その後、8月27日に深川土地改良区、深川消防署、宇佐美排水組合、西中島の樋門操作員のほか、妹背牛町側からは、地域の町議会議員、本市の町内会長に当たる区長などの参加をいただきまして、対策会議を開催したところでございます。この会議では、昨年の浸水区域や対応状況などについて確認した上で、今後の基本的な対策方針として、水位が上がった場合の初動の基準でありますとか情報の連絡体制、応急対策を実施した場合の費用負担などについて協議するとともに、札幌開発建設部滝川河川事務所に対して、応急対策車両の進入のための築堤の整備を要請することなども話し合ったところでございます。次に、3点目の災害時における田んぼダムの有効性についてでございますが、田んぼダムは、大雨によって河川の氾濫や市街地での浸水被害などが想定される場合に、水田の持つ多面的機能を活用し、雨水を水田に一時的に貯留して緩やかに流すことによりまして、下流での被害を軽減しようというものでございますけれども、洪水被害を防止あるいは軽減するための有効な対策の一つであると考えております。本市における田んぼダムの対応につきましては、7月26日にJAきたそらちのほか、深川、神竜、多度志、秩父別、空知の五つの土地改良区、市からは農政課、総務課の担当者が参加して検討会議を開催させていただきまして、市を中心とした連絡体制を確立するとともに、これらの関係機関・団体が一層の連携を図りながら取り組んでいくことを確認したところでございます。次に、4点目の多目的低温倉庫等での備蓄についてであります。今年度、過疎債を用いまして、3,783万4,000円で購入するということでございますが、備品類といたしまして、毛布、ストーブ、発電機、灯光器、工具類のほか、リヤカー、スタイロフォーム、救急箱などを想定しております。また、食料品については、ご飯類約1万7,000食分とペットボトルの飲料水約1万3,000本を予定しているところでございます。この多目的低温倉庫の備蓄スペースには、これら購入した備蓄品のうち、食料品のみを保管させていただくことになるものでございます。備蓄品の配備につきましては、一例といたしまして、教育委員会を通じまして、学校などの避難場所として指定している施設の要望なども伺いながら、スペースの確保が可能な箇所から、備品類や食料品の一部を保管していただく予定としているなど、ご指摘の市内5地区にといった点も踏まえまして、取り進めをしていきたいと考えております。5点目の高齢化が進む中での地域防災計画の見直しの考え方についてでありますけれども、これから一層進んでいくと想定されております人口の減少と高齢化社会に対応した防災体制を構築することは、防災計画の見直しに当たりましての重要な視点の一つであると考えております。そうした視点に立って見直すべき点と考えられる事例といたしましては、一つには、災害が発生した際に、防災機関の救助を持つだけではなく、地域における市民同士の助け合いによって災害に立ち向かう、いわゆる自主防災組織の立ち上げといったことが挙げられますけれども、この場合には、地域ごとに活動を展開されております小地域ネットワーク活動などの地域福祉活動との連携に向けた検討なども当然に必要となるものと考えております。また、昨年から協議を行ってきております北空知各町との広域連携につきましても、災害をできるだけ大きなくくりで捉えることによって、被災していない地域からより多くの応援をいただけるスケールメリットが得られるなど、有効な対策の一つと考えております。さらに、防災にかかわる関係機関の職員数も減少するということもありますけれども、一人一人の職員の防災力を上げることも必要であると考えておりまして、市ではそうした取り組みの一環といたしまして、この春から職員を対象といたしまして、消防本部によって行われております応急処置技能の公的資格認定講習であります普通救命講習Ⅰを取得する講習会を開催しているところでございます。こうした流れでございますけれども、本年2月に開催されました防災会議におきまして、今後の防災計画の見直しに当たり、実務担当者による専門部会的組織を設けることが承認されたことを受け、現在、鋭意その開催準備を進めているところでございます。前段申し上げました考え方などにつきましても、新たな組織の中で十分に議論していただけるよう取り進めてまいりたいと考えているところでございます。
再質問 4番 小田雅一
再質問いたします。3点目の災害時における田んぼダムの有効性、そして各団体との連絡体制については理解いたしたところでありますが、これは非常に重要なことでありまして、このことを市の広報を通じて広く市民に知っていただくことも大切であると思います。また、4点目の備蓄品の保管についてであります。答弁の中で、多目的低温倉庫に食料品を保管し、学校などの避難場所にも保管を考えているということでありますが、農村地区は大変広範囲であります。地元の意向を確認しながら、備蓄品の適切な保管場所について考える必要が今後ともあるのではないかと思っております。以上、2点について伺いたいと思います。
答弁 企画総務部長 坂本光央(企画総務部長は2014年3月まで)
再質問にお答えいたします。1点目の田んぼダムについてでございますけれども、このことにつきましては、何よりも、個々の農業者の方々のご協力が不可欠であるということでございまして、会議の場におきましても、そういった意味で市民の方々に啓発して、この重要性について認識いただくことが大切であると、そういった議論がされております。ただし、今年度につきましては、ちょうど時期的に広報ふかがわの締め切りなどに間に合わないという面もございますので、もう少し体制を整えまして、次年度に向けて、土地改良区など関係機関の協力もいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、備蓄品の関係でございますけれども、食料品は主に多目的低温倉庫と、それから可能な限り分散してという考え方でございますけれども、それ以外のいろいろな資機材につきましては、出動する際にさまざま対応が可能だということで、基本的には市役所を中心にと考えておりますけれども、質問にございましたような地元の意向を十分に踏まえてということも大事な視点だと思っておりますので、今後の取り進めに当たりましては、十分に意を用いて対応してまいりたいと考えます。