深川市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月8日
農地行政について
2022年12月8日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「農地行政について」質問し、農業委員会会長 菊入等が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅一 議員
- 答弁者
- 農業委員会会長 菊入等
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 小田雅一
次に、農地行政について伺います。今年の水稲の作柄は、春先より好天に恵まれ、作況指数106となり、豊穣の秋を終えることができました。また、どの作物を見ましても平年と変わらぬ収穫量となり、農業経営においてはいい結果をもたらした年と言えます。しかし一方では、農業資材の高騰により農業収支がどのようになるか心配なところであります。さて、北海道農業の実態を見てみますと、1経営体当たりの経営面積は、北海道を除く都府県の平均が2.2ヘクタールであるのに対し、北海道の平均が30.2ヘクタールと、10倍以上の農地を所有しております。また、経営体数は、平成17年には約5万5,000戸だったのに対し、令和2年の農林水産省の調査では3万5,000戸と、13年間で約2万戸も減っていますが、全体の耕地面積では僅かの減少にとどまっております。その代わり、1経営体当たりの経営面積が増えております。形態別に見てみますと、減少しているのは、個人農家で法人化をしている経営体、特に会社法人は増えております。また、農業法人数と法人当たりの経営面積は共に増えており、法人化による大規模化が進んでいることがよく分かります。農林業センサス、農業構造動態調査によりますと、平成17年に11万5,000人だった基幹的農業従事者数は、令和元年には8万2,000人まで減少しており、年齢別に見ますと、最も多いのは65歳以上で全体の約41%を占めており、平成22年の65歳以上の割合は32.6%だったため、9年間で65歳以上の従事者は10%弱増加しております。都府県の65歳以上の割合71.2%と比較すると、北海道の比率は低いものの、農業の担い手の高齢化が進行していることが分かります。また、新規就農者数の推移を見ても減少傾向にあり、Uターンや新規学卒以外の新規参入者だけを見ると、120人程度で推移しているのが現状です。令和元年には、最近10年間で最も少なく、新規就農者数の合計が454人でありました。農業の担い手不足と農家の高齢化が課題になるところであります。1経営体当たりの農地が広くまとまっている北海道は、スマート農業との相性がよいと言われ、様々な実証実験が行われております。そのことによって、担い手不足や農家の高齢化といった農業が抱える課題の解決につながるものと言えます。そこで、2点について伺います。1点目は、過去3年間の農地あっせん状況と農家戸数の推移について伺います。2点目は、団塊の世代である農業者の離農が多くなると推測されますが、農業委員会としての農地保全に向けた考えについて伺います。
答弁 農業委員会会長 菊入等
初めに、1点目の過去3年間の農地あっせん状況と農家戸数の推移についてでありますが、あっせんにより新たな耕作者に農地の権利が移動した件数と面積についてお答えいたします。令和元年度につきましては、所有権移転が84件で298.6ヘクタール、賃貸借が64件、168.7ヘクタール、合計148件で、面積が467.3ヘクタールです。令和2年度につきましては、所有権移転が83件で187.4ヘクタール、賃貸借が48件、139.7ヘクタール、合計131件で、面積が327.1ヘクタール。令和3年度につきましては、所有権移転が65件、144.7ヘクタール、賃貸借が41件、197.1ヘクタール、合計で106件、面積が341.8ヘクタールでした。なお、今申し上げた農地のあっせん状況については、農業経営基盤強化促進法による農地の権利移動となりまして、重複する耕作者の賃貸借の期間更新等を除いた売買は所有権移転の賃貸借の数値でありまして、農地法第3条の親子間賃貸等の農地の権利移動についても除いております。また、いずれの年度におきましても、売買による所有権移転の件数が賃貸借を超えておりまして、賃貸借の期間終了後、出し手側が希望する売買による所有権の移転になるものと推測されまして、今後も同じような状況が続くと推測しております。続いて、農家戸数の推移ですが、農家台帳を基に直近3年間の推移を申し上げますと、令和元年度の農家戸数は、個人が529戸、農地所有適格法人が54戸で合計583戸、2年度は、個人が511戸、法人が58戸で569戸、3年度は、個人が493戸、法人が59戸で552戸となっておりまして、この2年間で、個人としては36戸の減少、しかし法人は5戸増加しておりまして、当市においても個人は減少していますが、法人は増加していると言えます。次に、2点目の団塊の世代である農業者が離農していくことが多くなると予測される中での、農業委員会としての農地保全に向けた考え方についてであります。本年11月末時点における平均経営面積につきましては、65歳以下の方が22.1ヘクタール、66歳以上の方が7.8ヘクタールとなっておりまして、高齢化や労働者不足、農業者年金の受給などを背景に、経営面積としては65歳を機に減少している状況でありますので、議員が懸念される団塊の世代が離農した場合の農地の権利移動につきましては、深川市としては滞りなく次の世代に引き継いでいけるものと考えているところです。なお、議員御指摘の農業資材の高騰、水田活用の直接支払交付金の見直し等について、水田の畑地化への要求もされておりますが、今後の見通しとしては不透明であると思いますけれども、今までと同様に細やかなあっせんに努めて、本市農業の発展に努めてまいりたいと思います。