江別市議会 平成16年第3回定例会 2004年9月15日
(1)福祉行政について/(2)教育行政について
2004年9月15日、江別市議会の一般質問で、宮川正子議員が「福祉行政について」「教育行政について」について質問し、市長 小川公人、教育長 高橋侃、健康福祉部長 宮内清が答弁しました。
- 質問者
- 宮川正子 議員
- 答弁者
- 市長 小川公人、教育長 高橋侃、健康福祉部長 宮内清
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 宮川正子
ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。最初に、福祉行政についてお伺いいたします。1点目として子育て支援についてです。1人の女性が生涯に生む子供の数を示す合計特殊出生率は、全国で平成14年1.32が、平成15年1.29へ、北海道として平成14年1.22が平成15年1.20へ、出産適齢期に女性の社会進出が進んでいるためとしていますが、今や女性の価値観は多様化しており、出産や子育てに伴う負担感を強く意識されているのではないでしょうか。また、国勢調査の結果で家族の変化を見ると、世帯の平均世帯人員は1960年には4.14人でしたが、1980年には3.22人に、2000年には2.67人になっています。それに代わって増加しているのは夫婦のみ世帯と単独世帯です。夫婦のみ世帯の比率は1960年には7.3%でありましたが、1980年には12.5%、2000年には18.9%となり、単独世帯の比率は、1960年は16.5%、1980年は19.7%、2000年には27.4%となっています。家族規模の縮小と構造単純化は、家族内にケア機能を担う人が少ない、あるいはそうした人がいないことを意味します。三世代家族であれば祖父母が孫の面倒を見て、子供の数が多かった時代には上の子が下の子の面倒を見るのが当たり前でありました。しかし、少子化の今日では子育ての責任が全面的に母親一人にかかっています。地域や家庭における子供の養育機能が弱体化、家族形態や家族関係も複雑化、多様化する中で、子育て不安、虐待、DV問題が深刻化しているのではないでしょうか。今年に入って児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)また、DV法が改正され、家族問題にかかわる法制度が大きく変わろうとしています。改正前の法律では虐待の早期発見、通告と、これに伴う初期介入と子供の保護に重点が置かれていましたが、今回の改正では、虐待の発生予防から親子統合に向けた援助までの総合的な取り組みが国・地方公共団体の責務として位置付けられ、そのための援助の必要性が強調されています。子育て不安を抱える親が増加しているが、虐待までエスカレートする手前の段階で支援を行うことにより、多くの虐待は発生を未然に防止できると考えられます。必要に応じて親子分離がなされるようになりましたが、その後のケアについてはほとんど手が着けられていないのが実情であります。虐待者は実母が多く、約8割を占めており、長時間育児にかかわっている母親のストレスが大きいことがうかがわれます。虐待の内容は育児放棄(ネグレクト)が最も多く45.8%、次いで殴る、けるなどの身体的虐待が多いそうです。社会福祉法人子どもの虐待防止センターの坂井理事長は、私は小児科医として、これまでもたくさんの身体や精神も傷だらけの被虐待児とその親に出会ってきました。虐待は病院の力だけではどうにもならないという無力感をかみしめてきました。医師が児童相談所に通告して子供を保護し、親を警察に引き渡して懲罰を科すというような方法では虐待はなくならないのです。今から25年前、既にアメリカで発刊されていた虐待についての小児科医対応マニュアルに、救急外来にいかにも虐待によるものと思われるけがを負った子供を連れて親がやってきたら、医師として決して親を責めてはならない。まず、ねぎらいなさいと言っていました。私はこの文献に会ってはっとしました。虐待をしている親は地域からも親族からも孤立しているため、最終的に病院しかない。たとえ親が虐待を認めたとしても、医師は親をねぎらい、子供を入院させたいのですが、それはあなた自身がゆっくり休めるためにすることなのですよと説明すべきです。そして、親子がともに暮らしていけるよう、地域で親を支援していく取り組みが何より必要なのですが、日本ではその部分が非常に弱いのですとお話しされています。最近の子育ての傾向として、母親の抱く育児に対する負担感が年々強く、重くのしかかっている事実があります。その重さの最大の理由は、坂井理事長がおっしゃるように社会における孤立感だと思います。周囲に同じように子供を育てている親しい人がいない、周囲に育児を助けてくれる人がいない、働いて社会参加したいのに外に働きに出られないという社会的孤立状態の中で、多くの母親が子育てにおける喜びや楽しさを感じにくくなっています。これについては、社会を挙げての次世代育成支援、就労支援、男女共同参画等の視点も含めた幅広さを持つ環境を整備すべきだと思います。女性の出産や育児は個人の問題ではなく、国や地域社会が責任を持って支援をしていく重大な事柄だと、母親自身が実感できる支援が必要ではないかと思います。そのために現在、様々な仕組みができていますが、それらが、実際には孤立状態になっている母親たちに直ちに届くものになっていないことが多々あります。特に出産後の産じょく期は経験上大変だと思います。産じょく期とはおおむね出産後6週間から8週間の期間を言います。母親はこの期間、産後の回復期であるため体調が不十分で、平常の生活を送ることは困難です。また、24時間にわたる子供の授乳など慢性的睡眠不足、そして子育てに対する不安などから、一般的に情緒不安定になりやすい傾向にあると言われています。そのため、出産するときには実家に帰るとか、あるいは身内の人に来てもらうなどして対応しています。しかし、社会環境の変化に伴い、家族が働いていたり遠隔地だったりなど、様々な理由で援助が受けられない若い夫婦、核家族世帯が増えています。出産直後の母親は身体機能が十分でないにもかかわらず、育児や家事の一切をすべて一人でやらなくてはならないので、育児ノイローゼや幼児虐待につながるケースもあります。親や親せきが近くに住んでいた一昔前とは異なり、これだけ血縁関係のある人間同士の遠距離化や疎遠化が進んでいる時代に、血縁者だけでの育児は限界があります。また、地域共同体における相互援助機能が崩壊しつつある今、親が安心して子供を育てるには、住民に最も身近な自治体によるきめ細かな子育て支援を積極的に推進していく必要があります。少しでも母親の精神的、肉体的な不安を軽減するために子育てをバックアップする仕組みを全国に先駆けて次々と展開しているのが福岡県久留米市ですが、今年度、久留米市は7月1日から子育て支援の一環として、出産退院後30日以内の母親のいる世帯に産後ヘルパーを派遣する事業を始めました。家庭の子育て機能の低下が指摘される中、保護者の負担軽減や育児不安から生じるストレス解消を目指しています。対象は、体調不良などの理由で家事や育児が困難な市内の世帯で、派遣日数は10日以内、午前9時から午後5時のうち4時間以内、研修を受けた市登録の保育士等が乳幼児入浴の育児や家事を代行します。利用料は1時間500円、同時に市は虐待のおそれや混乱が生じている家庭の情報が寄せられれば保育士らを派遣させ、無料で相談指導に当たる取り組みも始めたそうです。市児童保育課では、出産後は体を動かすことが困難で、日常の家事や育児に支障を来す場合があります。かつては隣近所の付き合いの中で出産や子育ての相談に乗るなど、お互いに助け合ってきました。現在、そういうことが少なくなって、全く助け合いがなく悩んでいる人が多いといいます。この応援隊は赤ちゃんのおむつ交換や授乳、もく浴の補助、育児や食事の支度など、保護者の負担軽減で虐待の防止も期待しているとお話しされていました。江別市においても、この地域で良かったと思えるような地域生活上の行動の幅を広げられるよう声を掛け、実生活レベルで支えていただきたいと思います。是非、充実した子育て支援のための産じょく期のヘルパー派遣事業を実施すべきと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。2点目として、次に、乳幼児健診の充実についてお伺いいたします。大田原市で新年度から5歳児健康診査を実施しています。同市の乳幼児健康診査は4か月児から3歳児まで5段階で実施してきたそうですが、5歳児健康診査は市が掲げる幸せ度の高い、人が優しいまちづくりの目玉事業の一つだそうです。現在、約550人いる市在住の5歳児全員を対象に実施し、小児神経科の専門医が市内の保育園、幼稚園に出向いて診査し、在宅の幼児については市保健センターで実施しているそうです。同市がこれまで実施してきた乳幼児健康診査は3歳児までで、小学校入学までの期間は空白期間となっていたのですが、5歳児まで拡大する背景は、ここ数年小学校入学後集団生活になじめない児童や、軽度発達障がい児が増えていることがあるそうです。軽度発達障がい児は全国的に増加傾向にあり、文部科学省では小中学校の普通学級でLD児が20人に1人、ADHDが40人に1人いると推計しています。発達障がい児は、これまでしばしば育て方の問題と言われてきました。特に知的能力が正常な場合に、障がい者福祉制度の枠組みから外れており、必要な支援がなされませんでした。現状の実証的なデータでは、児童虐待の半数以上に何らかの発達障がいが見られ、育てにくい子供であることから虐待のハイリスク群ともなっていることが明らかになっています。また、学齢期以降についても、不登校の3分の1は発達障がい児であり、必要な細やかな支援がなされないことで不登校に至っていることが明らかになっているそうです。また、成人期の引きこもりと総称される社会的不適応の中にも発達障がい児が含まれているそうです。従来、対応がうまくなされないことで二次的な問題を起こし、社会問題化してからしか対応がなされなかったとも言えます。こうした障がいが社会的に知られ、認知されていくことで、正しい理解が広がり、各々の人の持つ個性というものを広く認め合えるバリアフリー社会を築いていくことができます。発達早期から乳幼児健診で発見することにより、早期の療育につなげていき、本人に必要な支援を行うことができます。大田原市の健康福祉課の方のお話では、軽度発達障がいの方は3歳児健診では発見しにくいそうです。幼稚園など集団に入り、その中でお友達とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、多動が目立つようになるそうです。そこで、就学前の5歳児健診を実施することにより早期発見につながるそうです。少子高齢化社会において、子供の健全育成は親の願いであるばかりではなく社会的要求でもあります。子供の健全育成の大きな柱は公的乳幼児健診であり、これからますます乳幼児健診の果たす役割は大きくなると思います。大田原市健康福祉課では、3歳児健診以降の空白部分を小学校入学前に健診を行うことで、子供たちが健康に成長しているか把握したいとお話ししていました。江別市においても是非5歳児健診を実施していただきたいと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。3点目として、緑内障検診についてお伺いいたします。今や白内障は5分間の手術で視力を回復することができるようになりました。それに比べて、緑内障は放置しておけば必ず失明に至るという恐ろしい病気です。我が国では、緑内障は中途失明原因の第2位にランクされています。全国で200万人いると言われているそうです。平成12年から平成13年にかけて、岐阜県多治見市で40歳以上の住民を対象に、緑内障検査を目的とした眼科検診が行われました。その結果17人に1人、約5.8%は緑内障であることが分かったそうです。緑内障と判断された人のうちの9割の人が緑内障であることに気付いていなかったそうです。緑内障にはいろいろなタイプがあるそうですが、大きく分けると二つに分けることができるそうです。一つは目がかすんだり痛くなったり、頭痛、吐き気など、急激に表れる急性緑内障と、もう一つは自覚症状がほとんどなく、徐々に進行する慢性緑内障です。急性緑内障はレーザー治療や手術などで進行を食い止めることができるそうですが、もう一方の慢性緑内障は自覚症状がないまま視神経の障がいがゆっくり進行し、視野も少しずつ狭くなっていくため、目の異常に気付いたときは既に手後れであることが、しばしば見られるそうです。先ほどの多治見市の調査の結果でも、正常眼圧緑内障が90%以上であることが明らかになり、自覚症状も少なく、眼圧も正常なので発見が困難だそうです。眼底検査で視神経が妨げられていることが分かり、次に、視野検査で視野が欠けていることが分かり、初めて正常眼圧緑内障と診断されるそうです。厄介なのは自覚症状がないことです。日本緑内障学会の推定値では、国内の患者数は400万人程度に上るが、実際に眼科で治療を受けているのは50万人から100万人にすぎず、約300万人が未治療と見ているそうです。武蔵野市では既に、何十年も前から住民健診で緑内障の検査を実施しているそうです。担当の方にお話をお聞きしたところ、眼底検査を内科の先生が診るのではなく、眼科の先生にお願いしているとのことでした。内科は内科で受診し、眼科受診を希望される方が眼底カメラ、精密眼底、屈折検査、スバルト前眼部等実施しているそうです。平成14年度で40歳以上、人口6万3,923人中、健診受診者が2万2,012人で、約34.4%の人が健診を受診し、そのうち眼科受診希望者が1万7,462人で、約80%の方が希望され、緑内障と診断された方が595人、緑内障の疑いありの方が577人だそうです。1市で1,000人以上の人が中途失明の可能性ありと診断されているのであり、もし、検査を受けていなければと思うとぞっとする数であります。独自事業なので大変とのことですが、長い目で見ると、医療費や介護保険でお金がかかるよりも負担は軽く、市としても市民が元気でいてくれる方が幸せという市長の考えの下、予防に力を入れているとのことでした。40歳以上になると緑内障の発症率が急増することや自覚症状がないこと、また早期発見と適切な治療により、多くのケースは一生十分な視野、視力を保つことができるようになっているそうです。人間は受け取る情報の80%を目から受けていると言われています。一度失われた視野は回復することがないそうですので、早期発見のために江別市においても、40歳以上の住民健診で是非緑内障の検診を入れていただきたいと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。ちなみに、昨年、ネクタイをきつく締めると緑内障の原因である眼圧上昇を引き起こす危険があると、ニューヨーク州立大学医学部の研究者らがアメリカの眼科学会誌に発表したそうです。常にネクタイをする職業の方、ネクタイは要注意だそうですので、皆様もお気を付けください。続きまして、教育行政についてお伺いいたします。校庭の芝生化についてですが、この件に関しては、昨年他の議員も一般質問されていますが、江別市の未来を担う大切な子供たちのことでもありますので、再度質問させていただきます。学校施設は児童生徒の学習の場であると同時に、一日の大半を過ごす生活の場でもありますので、やはりゆとりと潤いのある環境として整備することが重要です。日本ではグラウンドといったら土をイメージしますが、アメリカやヨーロッパはグラウンドといったら芝生をイメージするそうです。校庭の芝生化は砂じんの飛散防止をはじめ、児童生徒のけがの防止、運動するようになる動機付けの効果、夏場涼しく景観も改善される、また温暖化防止など、多様な分野にわたって高い効果を上げています。このことから、文部科学省は1995年から校庭の芝生化を推進する施策として、芝生造成費の助成をする屋外教育環境整備事業として積極的に推奨しています。しかしながら、昨年の教育長のご答弁にありますように、天然芝は維持管理に大変な労力と費用を必要とします。また専門的な知識や技術、刈り込みでありますとか除草といった適時適切に実施する必要があります。そのことから、これまで学校の校庭の芝生化は成功しませんでした。しかし、たくましく心豊かな子供たちを育成するために十分な予算や労力がない中、芝生化推進に取り組んでいる自治体もあります。千葉県市川市では緑豊かな学校づくりを目指し、千葉大学浅野教授の指導の下、平成14年から小学校3校の校庭を芝生化しています。校庭の芝の在り方として永続性を第一に、踏圧に対する耐性が強く、できるだけ省管理型の芝生を造ることを目標とし、土は赤土を使い、芝は乾燥や病気に強い夏芝に冬芝を少し交ぜる、芝の刈り方を高め、4センチメートルから5センチメートルにするなどして、課題である維持管理の費用や手間を大幅に削減できたそうです。3校のうち大和田小学校はメイングラウンド3,590平方メートルを2年かけて片面ずつ、1,795平方メートルを1,617万円、1平方メートル当たり約9,000円で施工しています。南新居浜小学校はサブグラウンドを芝生化し、1,380平方メートルで966万円、1平方メートル当たり7,000円で施工しています。年間管理費も害虫駆除や除草剤は使わない、肥料なども年1回程度、維持管理もPTA、ボランティアなどで行い、年間の維持管理費が5万円から10万円程度で、他市の例の数十分の1で、児童にも大変好評だそうです。何も手を加えることの必要のない土と比べて芝生化を行えば、関係者は少なからず制約を受けることは確かです。しかし、実施した小学校などでは芝の管理を負担と思ったことはないとお話しされています。また、校庭を使用できない期間が生じてしまうことがありますが、大和田小学校のように片面ずつ行ったり、体育館を有効利用したり、工夫次第で弊害も取り除けるとのことでした。しかし、これに対して、校庭が使えなくなるから芝は良くないと即座に判断してしまっては、いつまでも芝生化は実現しません。元気に遊ぶ子供たちを見れば、どれほど子供の成長に重要なことでしょうか。維持管理の面でも児童生徒と地域の方が一体となって努めることにより、新たな地域コミュニティが生まれているそうです。このように、学区全体を盛り上げていく効果は計り知れないと思います。特に今、子供の連れ去り、児童虐待であるとか、地域で子供を育てていこうという意識が大変薄くなっています。そうした点からも、やはり学校をみんなでつくり上げていく、地域の教育力を高めていくことにもなります。いずれにいたしましても、大切な事業と考えますことから、教育長の積極的なご答弁を期待しています。以上です。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 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答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)
宮川議員の一般質問にご答弁を申し上げます。まず、産後ヘルパーの派遣事業についてでありますが、近年核家族化・都市化の進展、近隣関係の希薄化等、乳幼児等の取り巻く環境が大きく変化する中で、母親にとっては子育てが負担となり、母子二人だけで周囲から隔絶されて一日を過ごす育児の孤立化といった現象が問題とされております。また、親となる両親も兄弟姉妹の減少によって家庭内での育てる、育てられるという経験がないまま親となる者が増加するなど、家庭や地域における子育て力の低下は著しいものがあります。こうした中において、特に出産後間もない時期の母親は、精神的にも肉体的にも過重な負担がかかりやすいことから、子育てに対する不安や孤立感により、育児ストレス、育児ノイローゼ等となり、乳幼児に対する虐待のおそれや、そのリスクを抱える場合もありますことから、この時期の母親への支援を行い、母親の精神的・肉体的安定を確保することは重要なことと考えております。そこで、ご質問の産後ヘルパーについてでありますが、現在のところ類似のサービスとして、例えば社団法人江別市シルバー人材センターが、産前産後の食事の準備及び後片付け、洗濯、掃除及びもく浴介助などの家事・育児の援助も実施しているところであります。このような状況から、市といたしましてもこうした活動を行っている民間団体を支援するとともに、保健センターが実施しております保健師・助産師が家庭訪問し、育児を支援する新生児訪問指導等の機会を通じまして、母親を支援してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、子育て支援は地域社会全体で支え合うということが重要でありますので、今後子育て支援の総合的な取り組みの一環として検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、健康診査のご質問でありますが、乳幼児健康診査について、5歳児に軽度発達障がいを含めた健康診査を実施してはと、こういうご質問でありますが、現在江別市では、母子保健法第12条の規定に基づく1歳半及び3歳の法定幼児健診と、同じく第13条に基づく江別市独自の事業として4か月及び10か月の乳児健診を実施しているところであります。このうち、乳幼児が心身ともに健全に成長していくための健康の保持・増進事業としての健康診査では、基本的な身体測定と医師による診察のほか、4か月児では子供の発育や発達、保護者の育児への助言などを、それから10か月児では医療機関受診による心身の成長確認と助言を要する親子の事後支援、それから、1歳半では歯科健診が加わり、さらに3歳児健診では尿検査や視力検査のほか言語発達など、心身両面の発達の確認と助言を行っているところであります。また、3歳児健診後も継続的に見守りが必要な子供さんには、療育を踏まえた節目ごとの発達健診を行うなど、それぞれの発育・発達の段階に応じた健診により、子供の成長に係る潜在的な先天性疾患や様々な発達障がいの早期発見と早期治療及び療育に結び付けていくこととしております。特に、平成14年11月からは、精神面及び対人面の問診や観察とその評価などを見直し、新しい問診票、指導基準、経過観察基準等を作成し、さらに問診担当の研修を実施するなど、発育や育児、精神面の発達と障がいなどの支援を強化したところであります。さらに、子ども発達支援センターでは、幼稚園及び保育園の通園児を対象に、心理士による発達相談を実施し、3歳児健診以後の集団生活の場面で明らかになる軽度発達障がいを持つ子供さんの適切な保育指導にも当たっております。また、発達や発育にかかわる疾患や障がいでは、3歳ころまでの発症例によって発見されることが多く、4歳以降では児の意識や表現も明確になることで、個々の症例については掛かり付け医などの医療機関での対応が望ましいものと考えております。いずれにいたしましても、今後とも現状の健康診査の内容を充実させるといった方向で、保健センター、子育て支援センター、発達支援センターや各療育機関、医療機関等の連携により対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、住民の健康診査に緑内障検診を実施してはとこういうご質問でありますが、現在、江別市が40歳以上の、職場等で健診を受ける機会のない市民を対象としております健診は、老人保健法第16条の規定に基づき、厚生労働省が保健事業実施要領の健康診査の種類として指定しております基本健康診査と、胃、子宮、肺、乳、大腸の各がん検診を実施しております。これらの健診は、市民が健康な状態で寿命を更に延ばすことや、生活の質の向上、明るい高齢化社会を築くことを目的として、高血圧や糖尿病、心疾患といった、いわゆる生活習慣病の早期発見、早期治療、さらには予防の充実の観点から、広く市民に受診を呼び掛けているところであります。このうち基本健康診査では、選択項目として医師の判断による眼底検査の実施がありますが、これらはあくまでも生活習慣病の早期発見のための検査であり、緑内障のための眼圧検査等は含まれておりません。また、平成15年度住民健康診査受診者6,925人のうち、眼底検査実施者は3,060人、44.2%で、判定により要精密検査は5.45%おり、精密検査の結果、ごく少数に緑内障が二次的に発見されることがあるところであります。ご質問の緑内障の疾患につきましては、指摘の自覚症状がほとんどない場合が多く、放置すると失明の危険がある病気で、検診の重要性も認識しておりますが、緑内障を正しく理解し、早期発見することが最も必要と考えます。いずれにいたしましても、目の疾患は失明にもつながるため、何よりも各自の自己管理により、ふだんから注意を心掛けていただくことを願うものでありまして、現時点では江別市として、更に新たに検診項目に追加する予定はないことにつきまして、ご理解を賜りたいと存じます。また、今年5月にはえべつ市民健康づくりプラン21に基づく目の病気予防のための講演会を開催するなど、あらゆる機会に市民の健康づくりを周知PRしていくこととしておりますが、高齢者の生活の質の維持は、視覚や聴覚も含め総合的に関係しており、また、緑内障に限らず高齢者の健康につきましても、正しい健康情報の発信には今後も努めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。このほかにつきましては、教育長からご答弁を申し上げます。
答弁 教育長 高橋侃(教育長は2008年6月まで)
私から教育行政についてご答弁申し上げます。学校施設につきましては、経過年数とともにその機能が低下していきますことから、計画的に適切な改修等を行う必要がございます。このため各学校から毎年整備要望を挙げてもらい、緊急度や優先度などを勘案する中で優先順位を決め、計画的に適切な改修等を進め、子供たちの教育環境の充実に努めてきているところでございます。このような中で、これまで学校側から施設・設備の改修要望が出されてきておりまして、その中には集中暖房化とかグラウンドの水はけにかかわる暗きょ排水の整備等がございます。したがって、学校側でも緊急的なものから順次優先的に要望してきているところでございます。ご質問の学校グラウンドの芝生化につきましては、昨年の定例会3定の一般質問でもご答弁申し上げておりますが、議員のご提言のとおり、屋外活動を行う子供たちにとって学習環境としても効果をもたらすものと認識しております。しかしながら、現状では、先ほど触れましたが、緊急度・優先度に応じた学校施設の整備を進めなければならないことから、困難と考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。なお、市内29校全体の敷地面積は82万6,000平方メートルでありますが、そのうちの3分の2が校舎とグラウンドで、残りの3分の1の約27万5,000平方メートルが樹林地や学校花壇などの緑地でございます。そのことから、子供たちが緑に触れ合い、親しむなどとして、十分とは言えないまでも教育環境に少しは役立っているものと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
再質問 宮川正子
ご答弁ありがとうございます。2回目の質問をさせていただきます。産後ヘルパー派遣事業のことですが、類似のサービスということでシルバー人材センターも実施されているとのことですが、久留米市におきましてもシルバー人材センターはあるそうですが、市登録の16人のヘルパーさんが、家事手伝いもありますが、保健師、また小児科医師から子供の発達、心理、病気、子供の人権や虐待などの研修を受けられています。また、母親とより年齢の近い方のほうが話しやすいのではないかということもあるとお話しされていました。利用者より感想を聞いたそうですが、体がきつく、食事ものどを通らなかったので助かった。とても良かった。10日以上続けてほしいとの感想の中に、久々に人とかかわりが持てて良かったとの感想もあったそうです。久留米市では母親の関心が高く、問い合わせの電話が殺到したそうです。利用者にも好評ですとお話しされていました。江別市におきましても多様な子育てサービスを行って、子育て世代を応援していただきたいと思いますが、もう一度市長のお考えをお聞かせください。続きまして、5歳児健診についてですが、子ども発達支援センターで幼稚園及び保育園の通園児を対象に、心理士による発達相談を実施しているとのことですが、お聞きいたしますと、幼稚園、保育園へ文書で連絡し、連絡のある園へ行かれているとのことですが、全園ではないということと、集団に入られていない幼児が漏れていると思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。また、国会で本年5月に超党派の発達障害を支援する議員連盟が発足し、発達障害者支援要綱案が了承されました。法案では、発達障害を自閉症、アスペルガー症候群、その他広範性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害のほか、これに類する脳機能障害と定義した上で、早期発見、早期療育、教育、就労の総合的な支援体制を明確にするよう求めているところであります。早期発見、早期療育の観点から、もっと乳幼児健康診査の精度を高めていくことが重要だと思いますが、いかがでしょうか。発達の遅れを診るというよりも、発達の経過や行動の特異性に着目しない限り、健康診査では気付かないのであります。すなわち発見する大前提として関係者が症状に精通していることが肝要ではないでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。次に、緑内障の検診についてですが、平成15年度住民健康診査受診者のうち、眼底検査実施者は3,060人で、要精密検査は5.45%で、精密検査の結果、ごく少数に緑内障が二次的に発見されることもありますとのご答弁ですが、住民健診による眼底検査では、やはりごく少数しか発見されないとのことであり、緑内障を診断するには不十分であります。正常眼圧緑内障は自覚症状が少なく、眼圧も正常で発見が困難です。多くの緑内障が見落とされている可能性がありますことから、長い目で見ますと医療、介護に、本人にも市にも負担がかかってくると思います。このことから、これから予防に力を入れるべきかと思いますが、再度市長のお考えをお伺いいたします。以上で2回目の質問を終わります。
答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)
子育てに関しては、先ほども答弁させていただきましたが、基本的に今日的な環境を考えると、様々な対応が必要ということで、これまでもやらせていただいていますが、とにかく、いずれにしても、個々で個別に、私は最後に、地域社会全体で支え合う、あるいはトータルでという話をさせていただきましたが、個別に、確かに皆いいことだと思うんです。ご指摘のことは他の市で、全国区で、日本全体で見ればどことどこの市がこういういいことをやっている、確かにそれは、皆一つひとつとればいいことですけれども、やはり、それを一つひとつここでやります、それは不必要だとそういうことは余り不必要なことはないと思うんですけれども、トータルでとらえてやるべきことはやらせていただいていますが、そういったことについて、今、ここで即座に、それも含めて、またご質問があればまたということに、なかなか全体のバランスの中でどこに重点を置いてどうするかということで取り組んでいかなければならないと思っておりますが、今、先ほど申し上げたように、子育てに関してはまた社団法人でもそういった取り組みをされていると。それについて行政としても、保健センターがそれに呼応する形でそういう指導、訪問の機会がある、そういう中でまた母親を支援していきたいということをご答弁申し上げましたけれども、今後も総合的な取り組みの一環として、それがどういうとらえになるかということについて検討させてほしいと、こう申し上げておりますので、ご理解をいただければと。それから、5歳児については、また担当部長から申し上げたいと思います。緑内障に関しては、私も市立病院で緑内障の懸念、心配ありと、こう言われて、一、二か月ごとに診ましたけれども、私の場合はなかなか全然、眼圧の変化が見られないということで、日内検査といって、一日を1時間置きに刻んで、1日中拘束されて検査したら、やはりちょっと変化がある。変化はあるけれども、なかなかそれが様子を見なきゃということで、私も目というのは非常に大事だということは承知しておりますが、先ほど答弁しておりますとおり、様々な取り組みもさせていただいておりますが、今直ちに、この緑内障についてもまた新しい項目を設けるというのは、ちょっと今の時点では考えておりませんが、そういったご意見も研究させていただきたいと思います。このほかについては、部長からご答弁させていただきます。
答弁 健康福祉部長 宮内清(健康福祉部長は2007年3月まで)
私から、5歳児の健診について、再質問についてお答えを申し上げます。先ほど、市長が答弁を申し上げました繰り返しとなりますけれども、まず、子ども発達支援センターでは市内の各幼稚園、保育園に心理士の派遣を連絡し、要請のある園で通園児を対象に心理士と父母、保育士の連携により、集団生活の場で明らかになる軽度発達障がいを持つ子供さんの発見と、適切な保育指導のための発達相談を実施し、また、集団に入らない幼児につきましても、子育て支援センターや子ども発達支援センターの利用を周知するなど、健診以後の空白解消に努力しているところでございます。特に、早期発見、早期治療のためにも3歳児健診では、軽度発達障がいを含めた心身両面の発達の確認と助言を行っており、精神面及び対人面での健診の精度を高めるよう随時見直しをして、子供の発達と障がいなどの支援を強化しているところであります。また、子供の療育にかかわり、保育士や教師、保健師や心理士などの関係者とのケース検討など、随時情報交換をしており、今後も健診後の療育を踏まえた節目ごとの発達健診を行うなど、様々な発達障がいの早期発見と早期治療、療育に結び付けていくこととしております。このようなことから、現時点では現状の健康診査の内容を充実させる、こういった方向で対応し、新たな検診の追加項目については、当面考えていないところであります。以上です。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き