美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月11日
(1)福祉行政について/(2)教育行政について
2024年3月11日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「福祉行政について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井恒、教育長 石塚信彦が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒、教育長 石塚信彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 川上美樹
令和6年第1回定例会におきまして、大綱2点につき市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱の1点目は、福祉行政について、子育て支援について伺います。市長の市政執行方針の基本姿勢の三つ目に、「びばいの未来へ投資する」とあり、子どもの教育や子育て環境の整備に必要な先行投資を行うとの考えを伺いました。そこで次の2点について伺います。一つ目は、公立保育施設における「待機児童」の状況はどのようになっているのか。また、入園可能かどうかの問合せはあるものの、正式な入園希望手続きをしないで待機している「潜在待機児童」についての状況は現在どのようになっているのか伺います。二つ目は、不足していると言われている保育士の確保に向けては、どのような考えであるのか。市政執行方針においては、「3歳未満の保育については、希望する全ての保護者が安心して子どもを預けることができるよう、保育士の確保に努める。」とありますが、どのような施策で確保に努めるのか、市長に伺います。大綱の2点目は、教育行政について伺います。一つ目は、確かな学力の向上について、AIドリルの活用について伺います。先日伺いました教育行政執行方針では、「確かな学力を育成するために、タブレットを活用したAIドリルを全学年に導入する」と述べられました。そこでこのAIドリルの具体的な内容と、どのようなことを目指すのか伺います。二つ目は、情報モラルについて伺います。新聞では、毎日のように巧妙化した詐欺事件などが報道されています。特に、少年少女を狙った携帯電話やSNSを利用した犯罪は北海道でも多く、市内でも発生していると伺っております。これらのことについて、児童生徒には加害者にならぬよう徹底した指導が必要だと思います。このことについて、どのようにお考えか教育長に伺います。
答弁 市長 桜井恒
子育て支援についてでありますが、はじめに、来年度の公立保育施設の入所状況につきましては、昨年12月から入所の受付を開始し、申請書の内容の精査及び利用調整を行った結果、現在、国が定めた基準においては、「待機児童」及び「潜在待機児童」はいないところであります。しかしながら、今年度実施した「第3期美唄市子ども・子育て支援事業計画」の策定に伴う「ニーズ調査及び子どもの生活実態調査」の結果から、職場復帰や就労などに向けて0歳から2歳の子どもを預けたいといったニーズは潜在しているものと認識しており、そうしたニーズに応えるためには、保育士の増員、保育施設の改修などが必要であります。次に、保育士の確保につきましては、子育て世代の方が、安心して子どもを預けられる、より良い保育の環境づくりは大変重要なことで、私としましては、優先的に進めていかなければならない施策であり、そのためには、保育士の確保は最も重要なことと考えております。全国的に共働き世帯が増え、保育ニーズも高まっておりますが、その一方で保育士不足が懸念されており、本市においても、今年度、保育士の募集を4回行いましたが、3人の採用にとどまっています。保育士の募集に当たっては、受験者の確保に向け、試験方法の見直しを行い、道内の各種学校へ募集要項の送付や訪問を行ったほか、広報紙メロディーやホームページ、スマートフォンで閲覧できる公務員試験情報サイトを活用した周知などに努めているところであります。今後は、さらに保育士の求人倍率を見据えた募集時期の設定や、市内及び近隣市町村における保育士資格者の掘り起こし、アプローチの方法などを検討し、保育士の確保に努めてまいります。
答弁 教育長 石塚信彦
はじめに、「AIドリル」の活用についてでありますが、今日の学校教育においては、新しい時代を生きる子どもたちに必要とされる資質・能力を確実に育むとともに、多様な子どもたちを誰一人取り残さない教育を推進することが求められているところであります。このため、「確かな学力の定着」と「個別最適な学び」の一層の充実に向け、令和6年度予算に「AIドリル」の導入に要する経費を計上したところであります。「AIドリル」活用の具体についてでありますが、児童生徒一人一人が、自身の端末を用いて活用できることから、学校での授業はもとより、家庭においても「AIドリル」による学習を進めることができることとなります。さらには、児童生徒自身がスムーズに解けた問題や、つまずきのあった苦手な問題を把握することができることから、学習の改善にもつながると期待しているところであります。また、指導者である教員にとっても、児童生徒一人一人の学習状況や進捗状況を把握することが容易となり、補充的な学習や発展的な学習など、個に応じた学習支援、「個別最適な学び」を充実させることができるものと考えております。いずれにいたしましても、学校や児童生徒の実態にあわせて、「AIドリル」を積極的に活用することで、児童生徒の確かな学力の定着につながり、また、児童生徒自身の学びの進め方を考えるきっかけとなるような教育的効果が高まる取組を進めてまいります。次に、情報モラルについてでありますが、今日の情報技術の急速な発展に伴い、子どもたちの将来はAIやIoTなどの先端科学技術がより高度化することが予想されています。このような中、学校では、一人一台端末を活用した教育活動を展開しているところであり、家庭においても、スマートフォン等により、子どもたちが気軽にインターネットに触れる機会が増加しているところであります。このため、各学校では、インターネットがきっかけとなり、児童生徒がいじめや犯罪等のトラブルに巻き込まれることのないよう、北海道教育委員会や警察等からのリーフレットのほか、教育委員会と美唄市PTA連合会が作成したリーフレット「美唄市小中学生ネットルール」を児童生徒や保護者へ配布するなど、指導・啓発に努めているところであります。また、インターネットの正しい活用方法を学ぶため、携帯電話事業者や警察等と連携した情報モラル教育に取り組んでいるところであります。今後におきましても、児童生徒に対して、道徳の授業をはじめとする全教育活動の中で日常的に指導していくことはもちろんのこと、リーフレット等による家庭への啓発活動を進めるなど、児童生徒がインターネットの適切な利用により、いじめや犯罪等のトラブルに発展しないよう健全育成に努めてまいります。
質問 11番 川上美樹
大綱1点目の子育て支援について、再度お伺いをいたします。現在、「待機児童」、「潜在待機児童」についてはいらっしゃらないとのことですが、本市の保育環境が良いことや指導する保育士の皆さんの熱意が伝わり、入園を希望する保護者が多いということは、私も把握しているところです。発達障がいを持つお子さんをお預かりする場合や、2年後の「こども誰でも通園制度」の開始に向けて準備をすること、また、物価高騰で保護者が仕事に行かざるを得ない経済状況も加わり、保育士確保をすることは、まちづくりの重要な要になると思います。深川市の拓殖短大の保育学科が来年から募集停止となることから、ますます保育士資格を取得できる学校との強い連携が必要となること。さらに、本市で勤務していただくことを前提とした学費の助成も検討する必要があるのではと思います。このことについてはどのようにお考えか。私が子どもの頃は、子育て支援という言葉はなかったように思います。当時は村社会であったり、地域だったり、家族が多かったり、何とか成り立っていました。しかし今は、サラリーマン世帯中心の核家族化が進み、日本社会の構造が変化していると。近所のおじさんやおばさん、おじいちゃん、おばあちゃんに変わって、国や自治体が子どもを支えていき、子育ての課題は家庭の中で自己完結的で解決する時代ではないと思います。子どもファーストの施策を行えば、保護者である働き盛りの年代がまちにとどまってくれます、そうなればまちに活気が出る、経済も活性化する、納税も増えます。まちに収入が増えれば、高齢者のための施策も増やすことができる。高齢者のための施策が充実すれば、このまちで一生最期まで暮らせる環境ができる。子育て施策の充実は、まちの好循環を生むと私は思います。その一つとして、まずは、保育士の確保をしっかりと行うべきだと考えます。これらについて再度、市長のお考えを伺います。次に、大綱の2点目、教育行政について再度お伺いをいたします。一つ目の「AIドリル」についてなんですが、「AIドリル」というのは、児童生徒の回答した内容によって、AIが判断をして、間違った原因と推定される単元に誘導してくれる、そういう機能があると聞いております。私は以前から「やり直し学習」、例えば中学生でも掛け算から少し分からなくなっているだとか、3桁割る2桁になると少し分からなくなっているというようなことも見受けられるのではないかと思います。ですので、「やり直し学習」と「習熟度別学習」、これが「AIドリル」によって、より可能となるということだと思います。これらのメリットを十分に生かしてほしいと思います。「AIドリル」をはじめとした教育DXが進む中、さらに「3Dメタバース」を活用した、不登校対策が埼玉県の戸田市で行われました。不登校者は全国で今29万人を超えており、本市も一定数おられます。この不登校対策の一環として、こういった「AIドリル」、さらに「3Dメタバース」こういったものを導入することも考えていくべきだと思います。このことについて教育長のお考えを伺います。次に、2点目の情報モラルについて再度お伺いいたします。SNS上の書き込みについては、場合によっては、名誉棄損罪、侮辱罪、わいせつ物頒布等罪、児童ポルノ禁止法違反、偽計業務妨害などが考えられます。例えば侮辱罪になると、1年以下の懲役若しくは禁固若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料、こういうようなことになっており、さらに慰謝料、弁護士費用など賠償額が高額になる場合もあるということです。さらに、SNSを通して闇バイトと言われる犯罪に加担してしまう例もあります。警察庁のデータを見ますと、2022年の特殊詐欺の全国での検挙数は2,458人のうち、14歳以上20歳未満は473人で、5人に1人が未成年、犯罪の末端に少年少女が加担しているということ。北海道では他県に比べ、断トツに多いという結果が出ております。例えば、SNS上で荷物を運ぶアルバイトを見つけた。同種のアルバイトより少し収入が良かったので行ったという事例では、実は特殊詐欺の一部で、現金を運ぶ役割になっていた。本人はただ単に荷物運びのアルバイトだと思っていた。しかし、犯罪に加担したとして検挙されている例があります。また、携帯電話の購入を頼まれたので数台購入したが、この行為が名義貸しの行為となってしまい、これも詐欺に加担、結果として、高額の携帯電話購入代金と名義貸しをしたということで、携帯電話不正利用防止法に違反したというような例が見受けられます。これらは身近に起きているということです。自分では犯罪には関わりないと思っていても、知らない間に犯罪に加担してしまっていたという悲劇が起こっています。携帯電話においては、2022年から18歳からの契約が可能になったので、高校3年生でも契約が可能だということです。私は、美唄の児童生徒の皆さんには携帯電話、それからSNSに関わる犯罪等で、知らない間に加害者になってしまったということでは通らないということを学んでいただきたいと思っています。どんなことをしたら、どんな法律に触れ、どのような罪を受けることになってしまうのか、特に中学生までには法律の名前は難しいかもしれませんが、しっかりと学ぶ機会を作っておくべきだと思います。これらのことについて、教育長にお考えを伺います。
答弁 市長 桜井恒
保育士の確保に向けた考え方についてでありますが、「こども誰でも通園制度」は、多くの子育て家庭が孤立した育児の中で、不安や悩みを抱えていることなどを背景に、子どもの視点に立って良質な成育環境を整備することなどを目的として創設されるものであります。現在、行っている保育のほかに、3歳未満のお子さんを持つ保護者を対象に、就労要件を問わず、月一定時間までの利用可能枠の中で、時間単位などで柔軟に利用できる新たな制度として、令和8年度には全自治体で実施できるよう、国の準備が進められているところであります。本市において、この制度を実施するためには、保育士の増員を含め、受入れ体制などの課題を整理していくことが必要と考えております。また、配慮が必要とするお子さんの対応についても、保育士の増員が必要なことから、安定した人材確保に向け、職員の募集方法を工夫するほか、奨学金制度の創設など保育士資格の取得に係る支援策の充実について、検討してまいります。いずれにしましても、本市の公立保育施設で働きたいと思ってもらえるような職場環境づくりに努め、安心して子どもを預けることができる保育の環境づくりに取り組んでまいります。
答弁 教育長 石塚信彦
はじめに、「AIドリル」を活用した不登校児童生徒への対応についてでありますが、本市といたしましては、どのような理由があっても、誰一人取り残すことなく、学びの機会を確保し、多様な学びにつなげることができる環境を整備することが大切であると考えております。道内における先進的な事例としては、帯広市が「メタバース空間」を活用した不登校支援「ひろびろチョイス」を開設し、登校に困難を抱える児童生徒が、仮想空間上の教室に登校して学んだり、市内フリースクールや地域と連携した取組を進めていることは承知しているところであります。今後、このような取組が本市の児童生徒に適するものかどうかも含め、情報収集をしてまいりたいと考えております。次に、情報モラル教育についてでありますが、誰もが情報の送り手と受け手の両方の役割を有している情報社会では、情報がネットワークを介して瞬時に世界中に伝達され、予想もしない影響を与えてしまうことや、日常の対話では考えられないような誤解が生じる可能性も少なくありません。また、このような誤解やトラブルを防ぐには、子どもたち一人一人が様々な情報を整理し、その真偽を確かめながら活用するなど、情報モラルを確実に理解することで、人とのコミュニケーションや関係を築くための判断力と心構えを身に付けることが重要であり、学校での情報モラルに関する指導の一層の充実を図ることが求められています。このため、各学校では、北海道教育委員会や警察等が作成した、インターネット上における「誹謗中傷」や「個人情報の流布」「闇バイト」「迷惑動画投稿による炎上」など、具体的資料を基に指導を行っているところであります。今後におきましても、スマートフォンなど情報機器の適切な使い方や留意点等を児童生徒への指導のみならず、保護者へも啓発を行い、トラブルや犯罪等に巻き込まれることのないよう取り組んでまいりたいと考えております。