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美唄市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日

(1)農業行政について/(2)行財政運営について

2016年12月9日、美唄市議会の一般質問で、楠徹也議員が「農業行政について」「行財政運営について」について質問し、市長 髙橋幹夫が答弁しました。

質問者
楠徹也 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 楠徹也

平成 28 年第4回定例会にあたり、大綱2点について市長にお聞きいたします。初めに、大綱1点目の農業行政について、3点伺います。1点目は、今年度の農産物・作物別作付状況及び品質と収量についてですが、今年は6月の低温多雨、8月の大雨や度重なる台風の上陸による影響など、不安定な天候、気象条件に悩まされた年でありましたが、今年度の主要農産物の作況及び品質と収量について伺います。2点目は、TPP対策についてですが、TPPについて、衆議院通過、参議院で審査に入っておりますが、今後どのように状況が変化するか、国がどのような対応をするのかわかりませんが、今後を見据えて、4点、市長の考えを伺います。その1つは、TPPに対する市長の認識について、その2つは、国会の審議経過について、その3つは、道や市の農業者のTPPに対する影響の内容について、その4つは、今後の農業政策を市として、国に対してどのように求めていくのか。3点目は、農業と観光の結びつけについてですが、美唄市は、台湾の中華大学との連携に関する協定を交わしましたが、報道では、農業を観光に結びつけるとしておりますが、今後の展開について、市長の考えを伺います。次に、大綱2点目の行財政運営について、2点伺います。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、我が国の総人口は 2008 年の1億 2,808 万人をピークとして人口が減少し、2060 年の総人口は 8,674 万人にまで減少すると推計されております。そのため国は、2060 年に1億人程度の人口を維持することを目指し、人口現状と将来展望や目指すべき将来方向と今後の基本戦略を策定し、各都道府県及び市町村に地方版総合戦略の策定に関して通知したところであります。本市の対応としましては、国立社会保障・人口問題研究所の人口推計で、2040 年には1万 3,518 人、2060 年には 7,827 人と推計されておりますことから、合計特殊出生率や人口流出入について均衡するよう平成 27 年度から平成 31 年度の5年間を計画期間とした美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定したところであります。本市が策定した総合戦略における基本目標では、国の4つの基本目標を踏まえ、1つ目は、産業を元気にして安定した雇用を創出する、2つ目は、地域資源を使って新しいひとの流れをつくる、3つ目は、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、4つ目は、高齢者や子どもたちが安心して暮らせるコンパクトなまちをつくる、この4つの基本目標ごとに基本的な方向・施策に関して、先駆性や政策間連携などを図りながら、地方創生関連交付金などを有効に活用し、効果的に取り組まれているものと考えております。そこで、市長に伺います。質問の1点目ですが、本市が策定した総合戦略において、平成 27 年度と平成 28 年度で、どのような取り組みを行ってきたのか。また、PDCAサイクルに基づいた効果検証を行ったものと思いますが、事業効果や評価内容について伺います。質問の2点目は、持続可能な財政運営に関する基本方針についてであります。財政健全化に向けては、さまざまな行財政改革に取り組まれた結果、計画どおり平成 27年度をもって財政の健全化が図られたところであります。今後も厳しい財政状況が続く中にあって、持続可能な財政運営のためにも、市長公約に掲げているこの基本方針の策定は、重要なものではないかと考えております。この基本方針は、本年度末の策定を目指していると聞いておりますが、この方針策定に関して、背景と趣旨、期間、健全財政に向けての方向性や推進方策について伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

楠議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、農作物の作付状況及び品質と収量についてでありますが、はじめに、今年度の主要農産物の作付状況につきましては、水田における作付面積で申し上げますと、水稲は、3,473 ヘクタール、秋まき小麦が 1,591 ヘクタール、春まき小麦が370 ヘクタール、大豆が 1,587 ヘクタール、たまねぎが 31 ヘクタール、アスパラガスが34 ヘクタールとなっております。また、ハスカップは、水田以外も含めて 13ヘクタールとなっております。次に、各農産物の品質および収量について申し上げますと、水稲は、春先の好天、高温により、育苗、移植とも順調に進みましたが、6月の強風、日照不足により、初期生育が一時停滞いたしました。その後、7月からの好天で生育は回復し、収量、品質も向上しており、やや登熟にバラツキはあったものの、10 月 15 日現在の作況指数で申しますと、南空知は「102」と平年よりやや良と収量は確保されております。しかしながら、乳白や青死米などが見られたと伺っております。小麦は、6月の日照不足により、細麦傾向となり、秋まき小麦はおおむね平年並みを維持しましたが、春まき小麦は、平年よりも収量は減少しております。また、品質につきましては、1等麦比率で申し上げますと、秋まき小麦のきたほなみが84.8%、ゆめちからが 42.1%、春まき小麦の春よ恋が 68.4%であったと伺っております。大豆は、6月の多雨、日照不足により遅れ気味ではありましたが、7月の高温で回復傾向となった一方で、8月の大雨等により、湿害の影響を受けたほ場もあったほか、全体的に小粒傾向も重なり、収量は平年よりも下回っていると伺っております。たまねぎは、融雪期も早く、移植作業も順調に進み、サイズも大きく良好でありましたが、6月の日照不足と降雨量の増加が影響し、ほ場での差はありますが病害の発生も見られ、総体的には収量は平年並みと伺っております。アスパラガスは、ハウス栽培及び露地栽培とも、6月の天候不良などの影響で、病害の発生が見られましたが、夏場以降の天候回復により収量は前年並みであったと伺っております。ハスカップは、基盤整備などで作付面積の減少があったものの、春先の好天、高温により、生育は順調に進み、実のなりも良く、昨年並みの収量は確保できたと伺っております。以上のとおり、今年は、6月の日照不足、8月の大雨、台風と非常に不安定な天候に悩まされた年でありましたが、生産者の皆さんのご努力により、その影響は最小限にとどまり、総じて平年並みになったものと受けとめております。次に、TPP対策についてでありますが、これまで、私は、TPPに関しては、国民に対し十分な情報提供と国民各層の意見をしっかりと聞いたうえで、国内農業、農村の振興対策を進めて行くべきと考え、さまざまな機会を通じて要望してまいりました。しかし、十分な説明や対策も示されないままであり、また、関税撤廃の例外とするよう国会で決議した「農業重要5項目」の検証作業も不十分なまま、昨年 10 月の大筋合意、本年2月のTPP協定の署名式を経て、参加各国は議会承認を得る国内手続きに入っていると認識しております。日本では、本年3月の通常国会から審議が始まり、11 月 10 日衆議院を通過し、現在、参議院において審議中でありますが、報道では、本日にも特別委員会及び本会議で採択の見通しであると承知しております。しかしながら、次期アメリカ大統領がTPP離脱を表明していることから、その発効は不透明なものとなっており、こうした状況では、本市のように、農業を基幹産業とする地方都市における懸念・不安が多々あるものと受け止めております。なお、TPPが発効された場合の北海道及び本市の農産物の影響につきましては、本年2月に北海道が公表した結果をもとに、本市に関係のある農産物について試算したところでありますが、これ以降、国や道から新たな試算やシミュレーションが示されていないことから、その状況に変わりはないところであります。いずれにいたしましても、本市の農業者の皆さんが将来にわたり希望と意欲を持って営農が継続できるように、国に対し、十分な説明と対策を図るよう、関係機関、団体とともに必要な対応を行ってまいりたいと考えております。次に、農業と観光の結びつけについてでありますが、台湾の中華大学と本年 11 月8日に締結した連携協定は、市と中華大学両者が相互に連携し、観光振興などによる地域活性化を図るとともに、次代を担う国際感覚を持った優れた人材の育成や学術振興に寄与することを目的としております。当面は、インターンシップ事業を通じ、中華大学の学生にフィールド調査など実践的な教育の場を本市が提供することにより、台湾において学生の家族や友人、知人に対し、本市の観光や米をはじめとした物産などをPRしていただくことなどを期待しているところであります。さらには、本市の基幹産業であり、貴重な地域資源でもある、農業・農村を観光に結び付けることを台湾の学生の目線で考えてもらい、例えば、台湾の方々にファームステイなどにより、地元の農業に関わってもらうことで、農業・農村と観光との将来的な可能性を広げていきたいと考えているところです。次に、行財政運営について、地方版総合戦略の取り組み状況についてでありますが、はじめに、平成 27 年度につきましては、地方人口ビジョン・総合戦略の策定や、保育所3園を統合したピパの子保育園の保育備品の整備、中心市街地の元気創出、空知団地への企業誘致推進、国内外観光客の誘致対策のほか、利雪の聖地びばいプロジェクトなどに取り組んできたところであります。次に、平成 28 年度につきましては、旧美唄ダム事務所公宅4棟の整備や、国内外観光客の誘致対策、体育センターのボルダリング整備、コンパクトなまちづくりに向けた構想の策定のほか、空知団地への企業誘致などの推進に取り組んでいるところであります。次に、平成 27 年度事業の効果検証につきましては、産学官金労言のメンバーで構成された、美唄市総合計画審議会戦略専門部会において、4つの基本目標ごとに、効果検証を行っていただいた結果、それぞれの事業効果は、「非常に効果的」あるいは「効果的」、また、評価においても、「有効」であると、評価をいただいたところであります。なお、平成 28 年度事業の効果検証の時期につきましては、来年3月を予定しているところであります。2点目の持続可能な財政運営に関する基本方針につきまして、はじめに、この方針に関する策定の背景と趣旨についてでありますが、平成 27 年度末をもって、財政健全化計画が計画どおり達成したものの、来年度以降の財政運営を考えたとき、本市の財源構成は市税などの自主財源が少なく、地方交付税などの依存財源が多く占めているため、国の制度等の影響を非常に受けやすい脆弱な財政構造になっていることや、人口減少、少子高齢化の進行、地域経済の長引く低迷が続いている状況において、中・長期的には、市税や地方交付税の減少など、歳入の減少が見込まれるほか、道路や橋りょうを含む公共施設の老朽化対策や少子高齢化の進行を背景とした医療・福祉関連費用の増加などの行財政需要が増えてくることが予想されるところであります。こうした中にあって、安全・安心なまちづくりやまちの活力づくりを図っていくためには、市民の皆さんと「協働のまちづくり」を推進しながら、今後の財政運営における、中長期的なあるべき方向性を定め、それに向かって取り組んで行く必要があり、このため、平成 29 年度から平成 32 年度末までを計画期間とした「中長期的な財政運営基本方針」を本年度中に策定することとしております。次に、この基本方針における、健全財政に向けての方向性についてでありますが、1つ目は、地方財政健全化法に基づく各比率について、早期健全化基準を下回ること、2つ目は、実質公債費比率 18%を下回ること、3つ目は、一般会計の実質収支黒字化を図ることとしております。次に、推進方策についてでありますが、1つ目は行財政改革の推進、2つ目は美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進、3つ目は公共施設等総合管理計画の推進、4つ目は投資的事業の重点化を行うこととしております。私は、厳しい財政状況の中にあっても、これらを踏まえ、活力あるまちづくりを進めるため、この4つの推進方策を中心として、事業の選択と集中を行いながら、持続可能な自治体経営に積極的に取り組んでまいります。

質問 5番 楠徹也

自席より2点質問させていただきます。1点目は、農業行政のTPP対策についてですが、市として、今回のアメリカ大統領選挙後のTPPに対する日本としての対応をどのようにとらえているのか伺います。2点目は、中長期を見据えた行財政についてですが、本市の行財政については、平成 20年度にスタートした財政健全化計画が市立病院の不良債務の解消等、当初の目標を達成し、平成 27 年度をもって完了したところでもありますが、健全化判断比率の将来負担比率など、各指標ともワースト上位にとどまっている状況にあることから、引き続き、財政規律を遵守することが強く求められているところであります。私としましては、人口減少や少子高齢化の進行、地域経済の長引く低迷が続いている状況の中、市の財政運営に非常に苦慮されていることとは存じますが、平成 29 年度から平成32 年度末までを計画期間とした中長期的な財政運営基本方針に基づき、財政基盤をより強固なものとしながら、総合計画や総合戦略を着実に推進し、市民生活に立脚した住民サービスの向上に努めていくことが重要であると考えます。これから来年度の予算編成が始まりますが、市長が目指す活力あるまちづくりに向けて、来年度の予算編成における基本的な考え方について再度伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

楠議員の質問にお答えいたします。初めに、TPPに対する日本としての対応についてでありますが、市といたしましては、参議院での審議の状況やアメリカを含む参加国の動向を注視し、本市の農業者が安心して生産活動ができるよう、より一層、関係機関・団体と連携を密にし、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。次に、来年度の予算編成における基本的な考え方についてでありますが、本市の地域資源である食・農・アートを最大限に生かし、「人財」の育成に努めるとともに、美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいた取り組みを行い、人口減少を克服し、厳しい時代の変化に対応しながら、活力あるまちづくりに取り組んでまいります。

出典:美唄市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる