美唄市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月17日
(1)農業行政について/(2)防災行政について
2016年6月17日、美唄市議会の一般質問で、楠徹也議員が「農業行政について」「防災行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、経済部長 市川厚記が答弁しました。
- 質問者
- 楠徹也 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、経済部長 市川厚記
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 楠徹也
平成 28 年度第2回定例会にあたり、大綱2点について、市長にお聞きいたします。初めに、大綱1点目の農業行政についてであります。本年4月に発生しました熊本地震では、震度7が2度も計測され、その後も余震が 1,000回を超え、大きな被害が出ております。被災された皆様が、一刻も早く通常の生活に戻れるようお祈りするところであります。熊本県は、平成 26 年度の農業産出額が3,283 億円となっており、全国で6番目の農業県です。この地震による農業被害は 1,000億円を超えたと言われております。こうした災害でも、国民が安心して生活するためにも、食料基地といわれる北海道、また、基幹産業が農業である本市の役割は、極めて重要です。このようなことから、私も農業者の一人ですが、消費者に安全で安心な農産物を安定的に供給することが農業の役割だと考えます。そのためには、農業の生産性を向上させることや、比較的災害が少ないと言われている空知地方ですが、今後、災害に見舞われた時の迅速な対応が、不可欠になってくると考えております。そこで、2点お伺いいたします。1つ目は、近年、米、麦、大豆のほかに、なたねの作付けも増加しているようですが、こういった土地利用型作物のほかに、アスパラ、ハスカップなどの園芸作物の本市の農用地における農産物作物別策定状況について伺います。2つ目は、大規模な災害が発生した場合、農業用施設や生産設備など、施設等の復旧に向けて、どのような法律に基づいた措置があり、その対象や復旧方法、補助内容等はどのようになっているのか。また、災害発生から復旧まで、どのような流れ、対応になるのか。あわせて、こうした事業に対する市の体制を伺います。次に、大綱2点目の防災行政についてですが、大綱1点目で熊本地震について触れましたが、本市の防災計画では、大規模な災害が発生するおそれがあり、その対策を要するときなど、市長が必要と認めた時に、庁舎大会議室に災害対策本部を設置する計画となっております。災害対策本部は、被害の状況の把握、被災者の保護、公共施設の復旧等、極めて重要な役割を担うものと考えておりますが、このたびの熊本地震のような大規模な地震が発生した場合に、災害対策本部を設置・計画している本庁舎の構造耐震指標はどのようになっているのか伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
楠議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、災害による農業施設等の復旧対応についてでありますが、地震、大雨、冷害など異常な自然現象による農業被害で「農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律」に定める一定の事象により生じた農地、農業用施設及び共同利用施設被害等につきましては、国の補助を受けて被災施設等の原型復旧または被災施設の従前の効用を復旧するための「災害復旧事業」を実施することができます。対象となる施設は、農地は、田、畑など耕作の目的に供される土地であり、農業用施設は、用水路、ため池、揚水機場、農道などの施設、共同利用施設は、農業協同組合、農事組合法人などが所有する倉庫、加工施設、育苗施設などとなっております。この事業の基本補助率は、農地が 50%、農業用施設が 65%、共同利用施設が 20%となっておりますが、農地及び農業用施設につきましては、関係農家1戸当たりの事業費に応じて、かさ上げの措置があり、最大で農地 90%、農業用施設 100%の補助率となっております。また、「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」に基づく指定を受けた場合は、農地及び農業用施設とも、別に補助率のかさ上げ措置があるほか、共同利用施設につきましては、30%から 90%までのかさ上げ措置があります。このほか、過去に例がない甚大な気象被害の場合には、農業者が所有する農業用の施設や機械、設備等を対象とした「被災者向け経営体育成支援事業」があり、農業用のハウスや格納庫等の再建や修繕、トラクター、田植え機等の再取得や修繕に要する経費に対して、国費分で 10 分の3以内の補助金交付となりますが、熊本地震など特に甚大な被害の場合には、補助率が2分の1以内にかさ上げされております。次に、災害の発生から復旧までの流れについてでありますが、災害発生時には、市町村は北海道の農業被害報告要領に基づき被害状況を把握し、北海道に対して被害報告を行うとともに「災害復旧事業」におきましては、各事業実施主体が復旧計画、計画概要書を作成して国の現地査定を受け、復旧事業費が確定します。その後、補助金交付申請、工事実施、竣工検査を経て復旧工事の完了となりますが、必要に応じて被害軽減のため、査定前に応急工事が行われる場合があります。また、「被災者向け経営体育成支援事業」は、市町村が事業要望を取りまとめて被災農業者経営支援計画書を作成し、計画の承認、予算配分を受けた後、補助金交付申請、事業実施、竣工検査、事業実績報告を行って事業完了となります。次に、これらの事業等に対する市の体制につきましては、災害発生時は、市災害対策本部のもと、防災計画に基づき、経済部農務班が農業被害を調査し取りまとめ、市災害対策本部及び空知総合振興局農務課へ報告を行います。農業被害に関わる「災害復旧事業」のうち、市が管理している基幹排水路、排水機場、認定農道につきましては、農林整備課が所管しており、復旧計画の策定や、国・道への申請事務、工事実施などの対応を行います。なお、被害状況により特殊な工法対応が必要な場合は、北海道が事業実施主体となる場合があります。また、農地の災害復旧につきましては、被害面積規模等によって、市や北海道が事業を実施いたします。「被災者向け経営体育成支援事業」は、農政課が事業要望者のヒアリングを実施の上、支援計画書を作成し対応することとなります。次に、防災行政について、防災計画における災害対策本部についてでありますが、市庁舎の構造耐震指標につきましては、昭和 56 年に改正された建築基準法に基づく「新耐震基準」において、震度6強から7の地震時を想定し、構造耐震指標を算出することとなっており、耐震性能が確保される構造耐震指標は、0.810 以上と示されております。なお、平成 26 年度に行った耐震診断では、各階で耐震指標に違いはありますが、0.157から 0.472 となっており、国の基準では、地震の振動及び衝撃に対して、倒壊し、または崩壊する危険性が高いと示されております。なお、本市の農用地における農産物の作物別作付け状況につきましては、経済部長から答弁させていただきます。
答弁 経済部長 市川厚記(経済部長は2017年3月まで)
本市の農用地における農産物の作物別作付け状況につきましては、私から答弁をさせていただきます。本市の農産物作付け状況は、農林水産統計公表の平成 27 年産状況で申し上げますと、水稲が 3,930 ヘクタール、小麦が 2,030 ヘクタール、大豆が 1,470 ヘクタール、なたねが 42ヘクタールとなっております。ハスカップは各農協に聞き取りしたところ、平成 27 年産が 13 ヘクタール、同じくアスパラガスは、40 ヘクタールとなっております。
再質問 5番 楠徹也
自席より2点、再質問させていただきます。1点目は、作物別作付け状況についてですが、本市の特産品でもあるアスパラ、ハスカップについてですが、ハスカップは、生産面積は若干でありますが増加傾向にあるそうですが、アスパラについては、収穫作業の労力、人手確保が厳しく、作付けをしたくても収穫のことを考えると、面積を増やすことができないと聞いております。集荷期間はアスパラでは春どりの露地栽培では、1月半、ハウスの立茎栽培でも 100 日ほどで、ハスカップでは1カ月ほど作業期間が短く、条件が合わないということで、人が集まらないそうですが、市としてどのような状況か把握しているのか、また何か支援を考えているのかを伺います。2点目は、防災行政についてですが、本庁舎は、震度6強から震度7の地震で、倒壊または崩壊する危険性が高いということですが、市長の公約の中でも、市役所被災時の対応として、新しい公営住宅敷地内に防災センターを設置するとしています。しかし、災害はいつ何時発生するかわかりません。防災センターが完成する前に、大規模な地震が発生すると、現在の庁舎では、建物としての機能を失い、災害対策本部としての役割を果たせないことは想定しやすいことです。先の新聞報道では、災害時の業務継続計画の記事がありましたが、美唄市は代替庁舎の特定はしているとのことでしたが、どこの建物なのか。市役所庁舎が損壊した場合の職員の初動はどのようになっているのか。さらに、被災直後から円滑に業務を続けるための対応を定めた業務継続計画の策定について伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
楠議員の質問にお答えいたします。初めに、収穫作業の労働力についてでありますが、市内の農協に伺ったところ、各作物につきましては、生産者が熟練の方を一定程度確保されている場合もありますが、経営規模や家族労働力などの状況によっては、労働力が不足していると伺っております。このことから、ハスカップの労働力確保につきましては、これまでにも、市と美唄市農協が連携して、市内の福祉施設やシルバー人材センターからの派遣を得て確保に努めてきたところであり、また、アスパラガスにつきましても、美唄市農協が行う農作業パートの募集におきまして、生産者から、年間数件の申し出があると伺っております。なお、市の特産品として、ハスカップ、アスパラガスとも収穫量の確保、増加を目指して、作付け拡大の支援事業を実施していることから、引き続き、農協や生産者の方々との情報交換を行って現状を把握し、労働力確保の方策につきまして、検討してまいりたいと考えております。次に、災害対策本部としての代替庁舎についてでありますが、現在、耐震性能を確保している消防本部、または総合体育館を想定しているところであります。次に、市庁舎が損壊した場合の職員の初動についてでありますが、「美唄市地域防災計画」や「災害時の職員活動マニュアル」などにより、職員の配備体制及び災害時の業務分担を整備したところであります。次に、業務継続計画についてでありますが、大規模災害時には、行政自らも被災し、人、物、情報等利用できる資源が制約される状況となることが想定されますことから、そのような状況下におきましても、優先的に実施すべき業務を特定し、業務の執行体制や対応手順を定め、必要な資源を確保して、一定の業務を適切に行わなければならないと考えておりますので、今後、「美唄市地域防災計画」を補完する「業務継続計画」の策定に取り組んでまいります。