美唄市議会 平成27年第2回定例会 2015年7月7日
(1)公共施設等の管理について/(2)福祉行政について/(3)教育行政について
2015年7月7日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「公共施設等の管理について」「福祉行政について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 川上美樹
平成 27 年第2回市議会定例会におきまして、大綱3点について市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱1点目は、公共施設等の管理についてであります。過去に建設された公共施設等が、今後、大量に更新時期を迎える一方で、財政状況は依然として厳しい状況にあることや、人口減少等のため、今後の公共施設の利用需要が変化していくことにより、公共施設等の総合的かつ計画的な管理の推進が求められているところであります。こうした中、本市におきましても、本年度において公共施設の総合的、計画的な管理の推進のため、公共施設等総合管理計画を策定することとしております。これまで本市では、公共施設の利活用について市民との情報を共有しながら、最適な配置を目指し、さまざまな視点で検討されてきたと思いますので、今後とも同様に取り進めていただければと思います。そこで、市内にある使用されていない公共施設のうち、旧東栄小学校の跡利用について市長にお伺いいたします。平成 22 年当時、旧東栄小学校は、生徒減に伴い、当時の教育委員会から東小学校との統廃合についてお話があり、保護者は承諾をいたしました。当時、統廃合のお話をいただいてから、約1年近く議論を重ね、入学者ゼロとなった時点で廃校を承諾し、東小学校への統合をいたしました。統合する時の市にお願いしたことの中で、ぜひ跡地利用を進めてほしいという要望をいたしました。学校の廃校というのは、現役の保護者だけでなく、周辺地域の住民、また、学校を開校した当時のPTAの皆さんの思いもあり、チャイムの音が聞こえるだけで元気が出る、子どもたちの姿を見るだけで気力がわく、という住民の方がたくさんいます。地域のシンボルである旧東栄小学校が廃校となり、利活用をお願いしてから、すでに5年以上が経過しております。厳しい財政状況にあるとは思いますが、地域住民のために旧東栄小学校の活用を推進していただきたいと考えておりますが、現在の状況や市長のお考えをお伺いいたします。次は、大綱2点目として、福祉行政について市長にお伺いいたします。平成 24 年8月、日本の子ども・子育てをめぐるさまざまな課題を解決するために子ども子育て支援法という法律ができました。この法律と関連する法律に基づいて、幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量の拡充や、質の向上を進めていく、子ども子育て支援新制度が平成 27 年4月に本格スタートし、国としても貴重な財源を子ども子育て支援のために効率的に活用していくという趣旨で本市でも子ども子育て支援事業計画、新びばいっこすくすくプランが策定されました。そのような中、今回、新しく保育所用としてリニューアルされる旧北海道中央コンピュータ・カレッジ校舎を活用しての保育内容について伺います。まずは、3つの保育所が1つになることで、今までとは違い、建物はもちろん、職員や乳幼児、児童の数も多くなります。また、3つの箇所にあった保育所が1つになる事で、保護者による子どもたちの送迎についても今までとは異なってくるかと思います。そこで、今まで行ってきた保育サービスの内容と、新しい保育所での保育サービスの内容の違いについて、どのようなことがあるのか、お伺いいたします。次に、就業する女性が増える中、新制度における子ども子育て支援事業の交付金対象となっているものの中に、病児病後保育事業があります。仕事を持った保護者にとって、子どもが病気になったとき、保育所に預けることができず、仕事を休まざるを得ない状況や保育中に熱を出した場合も仕事を途中でやめて迎えに行かなければなりません。特に、乳幼児期におきましては、体調不良になることも多く、働く保護者にとっては、この病児病後保育があると大変助かる制度です。以前の議会でも事業の実施については、予想されるニーズはあるということで、実施に向けて検討する方向で考えたいとご回答をいただいたようでしたが、その後の検討経過、また、実施する方向であれば、財源についてはどのような手段をもって行うのか、市長のお考えを伺います。次に、大綱3点目は、教育行政について教育長に伺います。市長、教育長はじめ教育委員会の皆様また、美唄市学力向上プロジェクトチームの皆様方には、日頃より美唄市の子どもたちのために熱心にさまざまな取り組みをいただいているところです。また、学校の教職員に関しましては、授業や部活、事務処理、生徒指導に夜遅くまで学校に残って、熱心にやっていらっしゃる先生も多く見られますが、教師の負担増についても心配もあります。さて、確かな学力育成プランの具現化に向けてについて、2点にわたり質問いたします。初めに、美唄市の児童・生徒は学力が2極に分かれる傾向にあると伺っております。そこで、教育委員会の確かな学力育成プランの計画に基づき、長期休暇や土曜日などを利用して、地域人材、大学生による勉強会を開催して学習サポートを行い、努力しているところではありますが、本当に参加が必要な児童生徒が集まっていないように思えます。これでは、せっかくの企画も目標を達成できず、なかなか成果が出せないのではないかと思います。本来、受講してほしい児童生徒を集めるための工夫が必要かと思いますが、いかがかお伺いいたします。次に、市内の中学校では、担任が生徒に声がけをして、小学校からのドリルを行わせていった結果、数学では、数カ月後の定期テストで高得点をとることができたそうです。これは、先生と生徒の信頼関係とともに教師による動機づけが上手にいった例であり、さらにそれに刺激されたほかの生徒達が、同様に担任の特別授業を自ら受けようとした、そういう例もあると伺っております。このように例えば、掛け算や割り算から分からなくなったなど、どのあたりからつまずいてしまったのか、そこまで戻って学習を行う小中学校の学び直しの機会を設定する必要があると感じますが、ご検討されていることがあるのか、お伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、公共施設等の管理について、旧東栄小学校の跡利用についてでありますが、これまで、庁内の検討組織で、行政資料や防災資機材の保管場所、地域会館など、様々な視点で跡利用の検討を行ってきたところであります。私としましては、平成 24 年度に実施した既存施設設備の点検結果で、電気や給水、衛生、暖房などの各種設備の全面的な改修のほか、公共下水道接続工事の施工が必要であることや、施設の利用形態が、学校施設から多目的用途の施設に変更しようとする場合は、消防法や建築基準法に適合する施設として、多大な経費を要することから、現時点では、公共施設としての跡利用は厳しいものと考えております。しかしながら、東明地区には東明駅舎や機関車、サンスポーツランドなど、文化・スポーツに関連する公共施設も多く、平成 31 年度には、道道美唄富良野線の一部開通も予定されており、公共的活用が困難と見込まれる中にあっても、老朽化が進む施設を放置せずに、地域の衰退化を防ぐためにも、本年度から2か年を要して策定する公共施設等総合管理計画において、地域の要望や意見も踏まえ、施設管理のあり方について精査してまいりたいと考えているところであります。次に、福祉行政について、新びばいっこすくすくプランについてでありますが、はじめに、新たな保育環境での取り組みとして、より多数での集団保育が可能となったことから、年齢別のクラス編成での保育を行うこととし、あわせて、要望が多かった1、2歳児保育については定員を増加し、より多く受け入れる体制としたところであります。また、体力などの身体機能の向上の面から、屋外に大型遊具を設置するほか、冬期間等の体力作りにも配慮し、広くゆったりした室内遊戯スペースを確保したところであります。あわせて、音響や映像機器を設置し、豊かな感性を育む情緒教育に努めるとともに、知育遊具等を配置し、遊びの中で学習する環境を整備してまいります。今後においても、これまで取り組んできた安心安全な保育を更に徹底するとともに、小学校教育への円滑な橋渡しや地域との交流など内容を充実し継続してまいります。また、送迎バスの運行につきましては、保護者の就労時間により保育児の登園及び降園時間が決まっていることから、定刻運行にはなじまないことと、保育児については、登園及び降園時に保護者と担任保育士とで、身体状況など必要な事柄を引き継ぐこととしております。こうした状況から送迎バス等の運行について、現時点では考えていないところであります。次に、病児・病後児保育についてでありますが、これまでの経過につきましては、近隣市での状況調査や現地確認を行い、専任の保育士及び看護師の配置状況や利用定員、事前登録など運用上の情報を基に検討を継続しております。あわせて、美唄市地域医療再構築プランに基づく、美唄市保健福祉総合施設整備等検討委員会においても、病児・病後児保育の必要性や施設利用等について検討しているところであります。また、国及び道からの財源措置としましては、子ども・子育て支援交付金制度があり、主な内容としましては、改修等を伴う開設準備経費1カ所あたり 400 万円を上限として2/3 が交付されるほか、専任の保育士及び看護師の人件費基本分として 200 万円、利用者数に応じた加算分が 10 人以上 50 人未満で 40万円となっております。いずれにしましても、私といたしましては、できるだけ早い時期に一定の方向性を示して参りたいと考えております。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
川上議員のご質問にお答えいたします。確かな学力育成プランの具現化に向けてでありますが、美唄市の小中学校においては、子どもが自ら考え判断して主体的に表現するなどの力を育むため、体験的な学習や問題解決的な学習を積極的に取り入れるなど、子どもの実態に応じた特色ある授業づくりに取り組んでいます。特に、基礎・基本の確実な定着に向けては、個別指導や習熟度別指導の導入をはじめ、教師同士が協力して指導するなど、きめ細かな指導に努めているところです。また、美唄市の特色ある教育活動として、複式学級設置の小学校に対して学習支援員を配置し、高学年の社会科と理科の学習において、学年ごとに授業が行えるようにしているところです。さらに、授業でのつまずきを補うため、教員が休み時間などを利用して個別に指導したり、地域の人材を活用して放課後学習に取り組むなど、各学校の状況に応じて行う補充的な学習支援については、市内すべての学校で実施しているところです。この中で、放課後学習については、学年が進むにつれて活動の範囲が広がることから、参加者が少なくなる傾向にありますが、教師やボランティアの方の熱心な指導により、基礎的な学力が高まった子どもがいるとの報告を受けております。あわせて「学校サポーター派遣事業」や「学校支援地域本部事業」を活用するなどして、長期休業期間中に補充的な学習に取り組む機会を設定している学校は小学校で4校、中学校は全校で実施しているところです。このように、すべての子どもに「分かるよろこび」を味わわせ、学習に対する興味・関心を高めるとともに、自主的、自発的に学習する資質を育てるためには、授業はもとより、授業以外での学習機会の充実も重要になってくることから、つまずき感のある子どもが、一人でも多く、学ぶ意欲をもって補充的な学習の機会に参加できるよう、研修や啓発資料等をもとに、今後も学校や家庭に働きかけ、全体的な底上げを図りながら、学力向上に取り組んでまいります。次に、子どもたちがつまずきやすい内容の確実な習得を図るための「繰り返し学習」についてですが、このことについても、子どもがつまずきを克服し、自信をもって学習に取り組むためには、欠かせない学習活動の一つであると考えております。内容の系統性や連続性が比較的はっきりしている算数・数学を例に挙げて申しますと、すでに学習し終えた内容であっても、子どもの理解の度合いに応じて継続して指導する必要があり、そのため、各学年で指導した基礎的・基本的な内容が着実に身についているかどうかを適切に評価し、指導につなげているところであります。また、学年間の指導内容を円滑に接続させるため、適切な反復や学び直しによる学習を進める必要があることから、小中学校間の情報連携や、いわゆる出前授業等による教科指導上の交流にも取り組んでいる学校もあり、さらには他の教科も含め、4月当初に集中して補充学習を行うなど、学び直しの機会を設定している学校もあります。教育委員会といたしましては、それぞれの学校で実践している優れた事例を取りまとめて、「学力向上育成プラン」に反映するとともに、「家庭学習の手引き」が各家庭で一層有効に活用できるよう啓発するなどして、基本的生活習慣や家庭学習の定着を働きかけ、学力の向上に引き続き取り組んでまいります。
再質問 4番 川上美樹
自席から再質問させていただきます。まずは、ただ今旧東栄小学校の跡利用について、各種施設の改修経費が多大であるため、公共施設としての跡利用は厳しいものの、老朽化が進む施設を放置せずに地域の衰退化を防ぐためにも、本年度から2カ年を要して策定する公共施設等総合管理計画において、施設管理のあり方について精査していくとのご答弁をいただきました。私は平成 31 年には、道道美唄富良野線の一部開通が見込まれ、文化、スポーツに関連する公共施設も多い東明地区にある旧東栄小学校に関しては、しっかりと検討を行っていただきたいと考えております。厳しい財政状況の中、公共的活用が困難と見込まれる場合、今後は、民間事業者への貸与、売却などを含め、地域住民と十分な対話の中、さまざまな視点で検討が必要かと考えておりますが、市長のお考えを伺います。また、次になりますが、病児病後保育につきましては、今後はますます女性の就業は増え、また、子育てと仕事、家事と両立していかなければなりません。子育てする若い人達が美唄から流出しないためにも、美唄は子育てしやすいまちだと思えるよう、また、市外から働きに来ている若い方が、ぜひ美唄に住んで子育てをしよう、そう思えるような子育て支援をしていただきたく、また財源につきましては、厳しい財政状況の中から国や道からの交付金とまた、市からの支出もあるでしょうが、早期実現へ向けて前向きに検討をお願いいたします。このことにつきましては、検討をお願いしたいということで、また今後、経過については、お伺いをしたいと思います。最後ですが、近隣の市の中学では、昨年の9月から今年の3月までの半年間、民間の講師を放課後に呼んで、特別授業を行ったところ、多くの生徒が参加し、好評を得たということです。学校教職員の軽減負担のためにも、美唄市では、今後どのような取り組みを検討しているのか伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。旧東栄小学校についてでありますが、現在、策定中の公共施設等総合管理計画において、公共施設等の維持管理、修繕など、中長期的な経費や充当可能な財源の検討を行うこととしており、議員ご指摘の部分も含め、民間事業者への貸与・売却等、十分に精査してまいりたいと考えております。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
川上議員のご質問にお答えいたします。今後の取り組みについてでありますが、現在、地域ボランティアや退職校長会など支援を受けて、「放課後学習」を実践している学校もありますが、市全体として学習支援体制を強化していくため、すでに実施している他市町の取り組みなども参考にしながら、実現の可能性について検討してまいります。