網走市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日
さきに通告させていただきました2項目について
2023年6月20日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「さきに通告させていただきました2項目について」質問し、観光商工部長 伊倉直樹が答弁しました。
- 質問者
- 永本浩子 議員
- 答弁者
- 観光商工部長 伊倉直樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 永本浩子
-登壇- 公明クラブの永本でございます。私は、さきに通告させていただきました2項目について質問させていただきます。それでは、まず1項目めのワーケーションの推進についてお伺いいたします。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に移行し1か月が過ぎ、先日行われたYOSAKOIソーラン祭りも4年ぶりに踊り手がマスクをしないで演舞を披露できるなど、日常が戻ってきております。そして、長らく苦境に陥っていた観光業界も、コロナ禍で抑えつけられていた閉塞感を吹き払うかのように、国内外の観光客が急増し、やっと回復の兆しが見えてきました。そんな中、網走のまちづくり会社、まちなか網走が商店街の中の空き空間をリノベーションして宿泊施設を整備し、ゲストハウスWATARA(ワタラ)をオープンしたのは2020年12月、コロナ禍1年目のインバウンドが消えた時期でした。観光業界にとっては最も厳しい時期だったと思います。オープンから2年半、このWATARAの稼働状況をお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
網走まちなかゲストハウスWATARAの稼働状況についてでございますが、令和2年12月に開設し、2部屋で稼働しております。初年度の令和2年度は4か月の稼働になりますが、16件の予約で48泊の利用、通年での稼働となった令和3年度は46件の予約で225泊、令和4年度は107件の予約で238泊、令和5年度は5月末日で15件の予約で27泊の利用となっております。令和2年12月の開設から、本年5月末日までの累計は予約件数で184件、合計538泊の利用状況となってございます。
質問 永本浩子
コロナ禍にあっても一定の利用客がいて、民泊新法では、上限が180日となっているかと思いますけれども、2部屋あるので、完全フル稼働とまではいきませんけれども、かなり稼働できていたということだと思いますが、その要因としては、キッチンとバスがついている1組限定の宿泊施設であったことが、コロナ禍での宿泊に安心感をもたらし、さらに宿泊料金がリーズナブルだったことが大きな要因ではないかと私としては考えております。またさらに、宿泊後の評価も4.83と高く、レビューを見てみると「室内がとてもきれいで快適に過ごせた」「アメニティやキッチンツール、家電もそろっていて、それでいてリーズナブル」「バスターミナルから近く食事ができるところが多い。流氷観光船の道の駅にも近い」「スタッフが明るく、大変親切だった」「地元網走の食材を料理し食べる楽しみは、他の場所ではできない遊び方」「滞在期間は自分のペースで過ごしたいため、WATARAさんの運営方法、とても気に入っています」など高評価です。そして、多くの方がまた利用したいと言ってくださっており、実際にリピーターも増え、長期滞在者も増えていると聞いております。施設の管理状況や立地条件、スタッフの対応、運営方法などもフル稼働に近いこの稼働の要因と考えられますが、市としてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
WATARAの高評価の認識でございますが、コロナ前の好調なインバウンド需要により、全国的に、いわゆる民泊新法による民泊施設が急増いたしましたが、コロナ禍におきましては、インバウンド需要の消滅により、大都市圏などを中心に民泊事業を撤退する動きが加速いたしました。そのような中でも、網走まちなかゲストハウスWATARAの利用は堅調に伸びていると認識しております。令和2年12月の開設以来、予約数、宿泊数ともに増加傾向にあり、その要因としましては、議員から御紹介いただいたように、観光スポットや中心市街地の飲食店に近い、スーパーなどで購入した地元食材を料理し楽しめる、きれいで快適な室内、リーズナブルなど、多様な利用者ニーズに複層的に合致している点だと考えてございます。今後もWATARAが持つ利点を最大限生かし、利用者のニーズを酌み取り、WATARAが網走のハブスポットの一つとなるよう、まちなか網走などの関係機関と連携しながら、リピーターの増加に努めてまいりたいと思います。
質問 永本浩子
ぜひコロナが5類に移行したとはいってもコロナがなくなったわけではありません。今、感染者の発表がない状況ではありますけれども、若干増えつつある、この夏はもうちょっと増えるのではないかという予想もされている中で、こうした形態の宿泊施設を持っているということは、また大きな強みにもなるかと思いますので、ぜひその辺のところも活用できるようにしていっていただければと思っております。また、コロナ禍にあっては、新型コロナ臨時交付金を活用して、長期滞在者を獲得するための施策も行われたと思います。その宿泊状況と効果、課題についてお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
コロナ禍において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、長期滞在のお客様の獲得に向けた事業を実施いたしました。令和2年度に実施した長期滞在網走モデル事業では、2,881万740円の助成を行い、1万3,170人泊の御利用を頂きました。また令和3年度に実施しました宿泊需要回復促進事業では、948万2,222円の助成を行い、4,824人泊の御利用を頂きました。長期滞在網走モデル事業、宿泊需要回復促進事業ともに、新型コロナウイルスの感染状況を見据えながら、いち早く宿泊需要の喚起を行い、多くの御利用を頂き、市内宿泊施設の利用のみならず飲食店や小売店の消費喚起につなげることができたと認識しております。コロナ禍で経済対策に重きを置き、速やかな消費喚起を行うことができた一方、ワーケーション以外の御利用も一定数あったと認識しており、仕事と余暇を同時に行うワーケーション利用層などに対し、需要の掘り起こしをいかにして効果的に行っていくのかという課題も残ったと考えてございます。
質問 永本浩子
二つの施策でかなりの方の御利用があったということだったかと思います。一方では、ワーケーション等の利用ではない方も多かったということで、今後の課題としてこういったところも取り組んでいきたいということだったかと思います。次に、昨年10月にオープンした網走初のコワーキングスペースナシタですけれども、こちらの稼働状況もお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
コワーキングスペースナシタの稼働状況についてでございますが、令和4年10月に開設し、初年度の令和4年度は6か月の稼働で1,363人の利用、令和5年度は5月末現在で366人の利用となっており、開設から合計1,729人の方に御利用を頂いております。
質問 永本浩子
ナシタがオープンしたとき、どれぐらいの方が利用してくださるか、多分ちょっと予測がつかない部分もあったのかと思いますけれども、この利用人数というのは、市としては目標的にはどれぐらいの達成というか、評価をされているのでしょうか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
コワーキングスペースナシタの開設に当たりまして、利用者数の目標値というのを掲げておりまして、今年度につきましては3,000人というのを目標に掲げているところでございます。今のところのペースで行きますと、この目標というのは令和5年度につきましては、実際ちょっと厳しい状況かなということで考えてございます。
質問 永本浩子
さらなる取組が必要というところかと思います。先日も東京吉祥寺の古着屋さんドラセナを呼んで、昨年に引き続き古着の販売が行われました。私も顔を出させていただきましたが、多くの若者やお客様でにぎわっておりました。また、もともと「ナシタ」という名前の由来は北海道弁の「どうしたの?」という意味で、商店街を歩けば「なした?」と声をかけ、手を差し伸べてくれる、そういうイメージでつけられたものと認識しております。そこには、コワーキングスペースがただの働く場所になっては味気がない。互いに声をかけ合う交流の拠点にしたい。「個々」の「「個(コ)」ワーキング」ではなく、「共同」の「「CO(コ)」ワーキング」を目指したいとの思いが込められております。こうしたイベントやセミナー、ショップ・イン・ショップを開催して多くの人にナシタに来てもらい人の流れをつくること、チャレンジショップやチャレンジカフェなどでも利用してもらうことで起業家を育てていければ最高ではないかと思っております。また一方で、コワーキングスペース本来の利用を高めていくことも大切です。以前も申し上げましたが、オーストラリア人4人がワーケーションを楽しんでいる方たちに、このナシタでセミナーがあったとき、私も参加させていただき、出会うことができました。日本語がぺらぺらでしたので、いろいろとお話を伺うことができまして、様々なコワーキングスペースを使ってきた中で、ナシタへの評価が非常に高かったことに正直驚き、また自信も頂きました。そのときのアドバイスを基に、現在ナシタでは自転車も3台整備され、カーシェアリングは近くのセントラルホテルが始めてくれたので、その案内もできるようになりました。商店街や地元スーパーの案内は、WATARAにあるものをナシタでも置くようになり、より利便性がアップしたかと思います。コロナ禍で大変なことはたくさんありましたが、よい面もあり、その一つにリモートワークが一気に進んだことが挙げられます。働き方が多様化し、どこにいても仕事ができる時代になりました。そして、好きな場所で観光も楽しみながら仕事をするワーケーションが広く普及されつつあります。当市といたしましても、交流・関係人口を増やすためにも、ナシタとWATARA、また市内の宿泊施設を連動させたワーケーションに力を入れていくべきではないでしょうか。また、商店街には空き店舗や店舗の2階などの空き空間がたくさんあります。ワーケーションに力を入れることによって、空き店舗、空き空間を利活用した第2、第3のナシタやWATARAができるかもしれません。市のご所見をお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
ワーケーション施策への認識についてでございますが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、地方移住、リモートワーク、ワーケーションなど、多様な働き方が普及している今、コワーキングスペースナシタや網走まちなかゲストハウスWATARAをはじめとする様々な機関が相互に連動し、新たなワークスタイル、交流の場を創出することは非常に重要なことと認識しております。令和5年度においては、網走市観光協会が主体となり、長期滞在を促進する事業を行うことにしており、市内宿泊施設において、長期滞在宿泊プランを御利用される方への付加価値として、ナシタの御利用などを設定することにしております。また、網走市商店街空き店舗活用事業として、中心市街地のにぎわいの創出や活性化を図ることを目的に、中心市街地の空き店舗を利用して新規事業を行う者に対し、店舗改修費用及び店舗借上家賃の一部を助成する事業等も実施しております。新庁舎移転を控えている中、空き店舗の利活用やワーケーション等の促進を通じ、中心商業地域に再びにぎわいが戻ることは、中心市街地の活性化と雇用の創出の観点からも必要であるため、引き続き情報発信、支援を行ってまいりたいと考えてございます。
質問 永本浩子
市といたしましても、観光協会も長期滞在というところに着目をしながら、支援策等も講じていくということで、方向性は同じかと思います。今、多くの自治体がワーケーション補助金というものを導入して、長期滞在者を獲得しようと取り組んでおります。幾つか例を挙げると、釧路市は3泊以上の滞在が利用条件で、滞在期間1週間未満で1人6万5,000円、1週間以上で8万5,000円の補助金を受け取ることができます。ただし、市内のコワーキングスペースまたは公共施設等の会議室の利用と、期間中または終了後のヒアリングに協力することが条件です。富良野市は市内に4泊以上滞在で1泊5,000円、もしくは1万円を7連泊まで助成。宿泊施設の変更は可ではありますが連泊に限る。レンタカー利用料金も助成します。ただし、期間中、ワーケーションの実施をSNSで紹介し、富良野市の魅力を拡散すること。終了後は体験記を提出すること。期間中1回以上、市の関係者と情報交換、または交流会に参加することが条件になっております。また、福島県は長期滞在と短期滞在でコースを分けており、長期コースの「ふくしま“じっくり”体験コース」は滞在期間1か月から3か月で、コワーキングスペース等でテレワーク及び生活環境を体験する場合、1人30万円まで、補助率4分の3で助成します。短期コースの「ふくしま“ちょこっと”体験コース」は5泊6日までで、1人当たり1泊1万円まで。補助率10分の9。補助対象はどちらも宿泊費、交通費、コワーキングスペース等の利用料、レンタカー代となっております。やはりSNS等で県内のテレワーク環境や福島県の魅力を発信することが条件になっています。このほかにもたくさんの事例がありますが、ただお金を出すだけではなく市内のコワーキングスペースを使うことやSNSでの魅力発信、交流会など各自治体に貴重な観光的財産が残る仕組みになっております。当市もぜひワーケーション補助金を導入して、長期滞在者の獲得、地域経済の活性化、網走のさらなる魅力の発信等で、観光振興につなげていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
コロナ禍により働き方やライフスタイルの変容が生じ、また多様な働き方の一つであるワーケーション需要の獲得を行うために、議員お示しのとおり、令和5年度においても補助制度を設けている自治体があると伺っております。ワーケーションに限らず長期滞在者の獲得は、観光消費の拡大に向け重要であることから、令和5年度においては、網走市観光協会が地域の強みを生かしたアクティビティー、交通、施設を活用した長期滞在推進事業を行うこととしております。本事業においては、網走市観光協会とも協議を行い、これまで2回実施をした長期滞在施策の課題などを踏まえ、市内の宿泊施設に4泊以上の長期滞在プランを造成していただき、宿泊代金の割引ではなく、プラン利用者に網走や小清水の体験メニュー、どこバス、タクシー、レンタカーの割引、ナシタの利用など、選択制の付加価値を提供し、アンケート調査も実施しながら、それぞれのメニューを通じて網走の魅力を感じていただき、長期滞在者の獲得、地域経済の活性化など、効果的な観光施策の実施につなげてまいりたいと考えております。
質問 永本浩子
ただいまの答弁ですと、長期滞在の方向にはしっかり力を入れて、様々な支援策を観光協会とともにやっていきたいということでしたけれども、宿泊代金の割引はしないという方向という答弁だったかと思います。今後、様々な自治体がワーケーション補助金等を導入して宿泊代金の割引をしながらコワーキングスペース等の利用料金の割引、それから交通、レンタカー等の利用料の割引、助成等を考えていくとすると、やはり長期滞在をしようとする人がどちらを選ぶかというと、やはり宿泊代金の割引があるほうを選ぶのではないかと私は思いますけれども、そうすると網走がいろいろと策を講じたとしても、一番大きなところがないために宿泊者を逃してしまうということになるのではないかと思いますが、その点はどのようにお考えでしょうか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
今議員の御指摘のありました、宿泊施設への直接助成というお話でございますけれども、そういったことも踏まえまして、今市内事業者と長期の滞在プランというのを造成していただいております。その中におきましては、宿泊施設のほうで利用しやすい料金設定というのも考えていただいているというふうに認識してございます。また、先ほども御答弁をいたしましたが、網走にはほかの地域には負けない非常に強みを生かしたアクティビティーですとか、あと交通の特徴的な施策もございますので、そういった部分を引き合いにアピールしながら長期滞在者の確保に努めてまいりたいと考えてございます。
質問 永本浩子
ぜひ、宿泊業者のほうの努力だけでなく、そこにまた市としてもしっかりと助成という形で応援していただく方向でまた検討していただければと思っております。また、ワーケーションへの取組には、企業を対象としたものと個人を対象にしたものがあります。釧路市では新しく開設したコワーキングスペースの本格運用に向け、昨年10月に首都圏の企業を招いたモニターツアーを実施しております。コワーキングスペースのPRとともに、釧路市街地がどの程度ワーケーションに適しているかのポテンシャルを把握することが目的です。JALスカイや日本たばこ産業、NTT東日本など8企業12人が参加し、コワーキングスペースでのワーケーションイベントへの参加やリバーサイド散策、カヌー体験などを行い、地元企業の代表との意見交換会を行っています。その中で「初めて釧路に来たが、とても楽しませてもらっている。コワーキングスペースからは歩いて飲食店やホテルに行けてとても便利」「しかし、東京から観光に行こうというときに、釧路という名前はまず上がってこない。ポテンシャルを秘めている地域だと思うので、PRが必要だ」などの意見をもらえたそうです。網走でも、こうした企業を招いたモニターツアーをやってみてはいかがでしょうか。社員研修を兼ねたワーケーションの地に選んでもらえれば、市にとってもいい流れができると思いますがいかがでしょうか。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
企業を対象としたワーケーションに関する取組でございますが、コロナ禍以降、ワーケーションを導入する企業が広がり、道内におきましても、議員お示しのように、モニターツアーが実施をされております。当市もワーケーション自治体協議会に所属し、他の自治体とワーケーションに関する意見交換や道内の先進事例の視察を行っており、モニターツアーの実施によりワーケーションの課題の洗い出しや知名度の向上を図れたという声を伺っております。一方、モニターツアー実施後の次のステップを見いだすことに苦慮しているという声や、新型コロナウイルス感染症が落ち着きを見せてきたことにより、今後在宅勤務を縮小、廃止する動きも出てきており、特に企業主導のワーケーションは推奨する企業とそうではない企業に分かれていく可能性もあると認識しております。ワーケーションのみならず、観光需要はトレンドの変化が早く、その時々に合った施策を講じる必要性があることから、企業を対象としたワーケーションの取組については、その動向を注視し、研修を続けてまいりたいと考えてございます。また、関連した取組として、令和元年度になりますが、首都圏IT事業者を対象としたファムトリップを2泊3日の日程で10名ほどの来網者を迎え入れて実施をしてございます。市内のオフィスや東京農大の視察、施設見学を行ったほか、地元事業者を交えての意見交換を行ったところでございます。
質問 永本浩子
市としてもいろいろな取組をしていただいているということで、可能性は、はやりとかそういったところ、多少の流れはあるかと思いますけれども、これから企業的にもワーケーションという考え方を取り入れていく企業も、ある一定程度は残っていくのではないかなと思っております。そしてまた、もし網走が社員研修とかの地に選んでもらえたら、コネクトリップさんのカヌーではありませんけれども、カヤックの体験コースですとか、自然もたくさんあります。様々なそういったものも活用しながら、社員、新入社員の交流の場に使っていただくとか、1社だけでもそういったところが獲得できるだけで、網走市としてもかなりのいい財産になっていくかと思いますので、これからもしっかりその方向性を見ながら検証を続けていただければと思います。そしてまた、個人に対する取組としては、網走の魅力の発掘と発信力の強化が何よりも大切だと思います。よく網走の地元の人たちは「網走なんて何にもないよ」と言いますが、私が13年前に東京から帰って来たとき、羽田空港から女満別に着くとまず空気がきれいです。天都山に入り緑に囲まれた道を通るだけで、網走に帰ってきて本当によかったと癒されました。そして、こんなに新鮮でおいしいカキがスーパーでこんなに安く買えるなんてと驚きました。また、かつて太田国土交通大臣を流氷館にお迎えしたとき、「網走湖と能取湖の二つの湖が重なって見えるところなんて日本中どこを探してもここしかないよ」と言われて驚きました。違う人の目で見たときに今まで気づかなかった網走の魅力がまだまだ発掘できると思います。網走も本年2月にユーチューバーの「福岡産のあっちゃん」が網走湖のワカサギ釣りや流氷硝子館でのアクセサリーの手作り体験、ファットバイクの体験、流氷館、流氷まつり、屋台村などの動画を発信してもらい、とてもよい宣伝になったと思います。こうしたインフルエンサーを積極的に依頼して網走の魅力を発信していっていただきたいと思います。また、斜里では「知床トコさん」が今大変有名ですが、イメージの固定化という課題を克服するために、斜里町が初海淳さんというコピーライターに依頼して、知床ブランディングのクリエイティブ・ディレクターとして様々な形で、知床ならではの魅力を見直し、情報発信・誘客宣伝を進めております。網走もぜひこうした新しい角度から網走の魅力を発掘し発信していく取組をするべきではないかと思いますが、御所見をお伺いいたします。
答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)
網走の魅力の発信についてですが、市では旅行博などイベント出展を通じて、来場者の生の声を聴く機会がございます。その中で、様々な反応がありまして、例えば「首都圏から意外と近い」「監獄や流氷以外にもいろいろな魅力があることを知らなかった」といったことを伺います。そのことは裏を返せば、網走の魅力を十分に伝え切れていないと捉えることができ、議員御指摘のように、市外の方に響く景観や食など、網走が持つ魅力の発信は重要であると考えております。当市では、デジタルファースト宣言の下、観光プロモーションのデジタル化を推進しており、令和4年度には観光ウェブサイトのリニューアルと観光PR動画の制作を実施いたしました。ターゲットを絞ったSNS広告を実施し、春の観光PR動画は410万回視聴されており、5月に開催された春カニ合戦in網走では、道内外から例年よりはるかに多いお問合せやイベントチケットの取り置きの御連絡を頂いたところでございます。観光PRの手法は様々な方法があり、インフルエンサーを活用したPRも有効な手段の一つと考えてございますが、現状におきましては観光PR動画を活用し、デジタルマーケティングにより効果的なプロモーションを行い、地域を活性化させていきたいと考えているほか、デジタル推進参与や網走市観光協会とも協議を重ねておりますけれども、ユニークなショート動画の活用など、時代の変化に応じ新しい角度も意識しながら網走の魅力をしっかりと発信できるよう、事業の最適化を図ってまいりたいと考えてございます。
質問 永本浩子
これから本当にSNS等を活用したものが非常に重要になってくるかと思います。網走は昔から発信力が弱い、そこが弱点だということをさんざん言われてきたわけですので、いよいよここからコロナ禍がやっと落ち着きを見せて人が動き始めたこのときこそ、しっかりそういったところに力を入れていっていただきたいと思います。また、先日行われた古着屋さんの案内にしても、やはり私たちが今まで考えていた発信の仕方ではなく、古着に興味のありそうな人たちだけを絞ったSNSへの発信とか、様々な手法があるようでして、やはりそういったところをそういうプロの方とか、そういう網走とはまた違う目で見てくださる方たちの力を活用しながら、ぜひ網走の魅力をしっかり発信していっていただきたいと思います。