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網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日

さきに通告させていただきました3項目につきまして

2024年9月10日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「さきに通告させていただきました3項目につきまして」について質問し、健康福祉部参事監 永森浩子が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
健康福祉部参事監 永森浩子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

-登壇- 公明クラブの永本でございます。私はさきに通告させていただきました3項目につきまして質問させていただきます。それでは、1項目めの子宮頸がんワクチンについてお伺いいたします。子宮頸がんワクチンについては、昨年12月にも質問させていただきましたが、キャッチアップ接種の期限が迫っていることから、今回もう一度取り上げさせていただきました。まず、最新の接種状況をお伺いいたします。定期接種、キャッチアップ接種の当市の接種状況と、全国、全道との比較もお示しください。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

子宮頸がんワクチンの接種状況についてでありますが、令和5年度の接種は3種類のワクチンで実施し、中学1年生から高校1年生対象の定期接種では、対象470人に対し、初回接種者が55名で、前年より31人増加しております。高校2年生から平成9年度生まれが対象のキャッチアップ接種は、対象1,200人に対し、接種者が88人で、前年よりも10人増加しております。なお、令和6年度の接種状況につきましては、7月末現在の初回接種者で、定期接種が12人、キャッチアップ接種は48人となっております。全国、全道との比較につきましては、定期接種では、分母を年度当初の13歳女子の人口とし、それに占める接種者総数の割合で示される実施率で公表されており、令和5年度の初回接種の実施率は、全国が62.1%、全道が48.6%、網走市が46.2%となっており、全国と比較すると約16%低く、全道との比較ではおおむね同等の実施率となっております。キャッチアップ接種では、回数ごとの接種者数のみしか公表されておりませんので、全国、全道との比較はできませんが、令和4年度から令和6年7月末までの当市のキャッチアップの接種実施につきましては、対象者総数1,370名に対し、初回接種者数が214名で、接種率は15.6%となっております。

質問 永本浩子

今の数字をお聞きしまして、接種者数が前年に比べると少しずつ増えていて、特に令和6年7月までだとキャッチアップを受けられた方が48人ということで、この数字はちょっとよかったかなとは思いますけれども、対象者に対するパーセントからすると、現実的にはもうちょっと増えてもらいたいというところが思いかと思います。また、全国と比べてみると、全国平均だと思いますけれども、トップのところと比べると、やはり北海道、当市も含めて、多分低い接種状況にあるということがわかりますけれども、その原因についてはどのように捉えているのでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

接種が進まない原因についてでありますが、厚生労働省が実施したHPVワクチンに関するアンケートの結果によると、子宮頸がんワクチンの認知については、本人が60%、保護者が85%と一定程度認知されております。また、約60%の方がワクチン接種は子宮頸がんの予防に有効であると考えているものの、健康被害が起こるのではないかと考えている方が約50%と、健康被害への不安が払拭されていないと考えられます。こうした中で、ワクチンのリスクについて、十分な情報がなく接種を決められないとする方も約50%であることから、ワクチンに関する情報を丁寧に提供することが接種率を高めるために重要であると考えております。

質問 永本浩子

前にも言わせていただきましたけれども、子宮頸がんワクチンに対する正しい知識というものをどれだけ伝えていけるのか、周知の大切さ、そこに対する自治体の取組ということが、やはり接種率にも大きく影響してくるのではないかなということを、私も痛切に感じております。先ほどお話がありましたけれども、厚生労働省が本年2月から3月に実施しました意識調査では、キャッチアップ接種の対象者への周知がやはり進んでおらず、対象者の約半数がキャッチアップ接種を知らないと答えたそうです。この周知の遅れは大きな問題でありまして、しかしながら、キャッチアップ接種の助成期間というのは来年の3月31日まで、それまでに3回接種を完了するには、約6か月かかることから逆算すると、9月末までに1回目の接種を済ませる必要があります。今日の一般質問の後では間に合わないため、事前に対象者への再通知をお願いしてありましたけれども、その通知に関してはやっていただけたのでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

キャッチアップ接種対象者の通知についてでありますが、4月に接種対象者1,202人に接種勧奨通知を送付しております。8月には、接種対象者1,175人に最終期限などをお知らせする接種再勧奨通知の送付を行っております。さらに9月にはワクチン接種についてのチラシを作成し、全戸配布を行っております。通知等の効果もあり、子宮頸がんワクチン接種に関する問合せの電話や、接種者も増えてきている状況にあります。

質問 永本浩子

8月に2度目の再勧奨の通知を出していただけたということで、本当によかったと思います。また9月には、多分このピンクのチラシかと思いますけれども、対象者がどなたかというのはわからないので、全戸配布をしてくれたということで、その効果も問合せの電話等にも現れているということで、今後の接種者増につながるといいなと心から思っております。先ほどは厚労省のデータを挙げられましたけれども、製薬会社のメーカーからの情報では、全国の中でも青森県や秋田県がトップを行っておりまして、秋田県は北海道の倍以上の接種率になっているそうです。北海道は残念ながら沖縄が最低で、下から2番目ということで、やはりかなり後れているということを実感させられたわけでありますけれども、私も各都道府県のキャッチアップ接種への取組状況を調べてみましたところ、やはり青森県は県の医師会が昨年から令和6年が勝負という認識で、この春、4月、5月だけでなく、もう既に8月にも個別通知を送ってほしいということを、昨年の段階から県のほうに要望を出しておりまして、各医療機関でも医師が積極的に声かけをして推進をしてきたとのことでした。今、テレビでも製薬会社によるコマーシャルが流れるようになりまして、意識も大分上がってきていると思いますけれども、青森県は県独自で1,500万円の予算をかけまして、青森県出身の女優さんが出演したテレビコマーシャルを独自でつくって、民放3社でCMを流してきたそうです。私も見てみましたけれども、すごくわかりやすくて、浸透しやすいCMで、これはいいなと思いました。またさらに、バスにも広告を出し、啓蒙のチラシを何万部と作って周知を図っておりました。また、地元の大学生へのインタビューや、産婦人科医師の話などを入れたユーチューブ動画を作成し、青森テレビ公式チャンネルでいつでも視聴できるようになっておりまして、とてもわかりやすい内容でした。女子大生のインタビューでは、「自分たちがキャッチアップ世代ということも知らなかった」「大学でやってくれるなら受けてもいいけれども、授業を休んでまではね」という本音トークや、地元病院の女性医師が接種の大切さと不安を和らげるための対処法などを語り、とても共感できる内容でした。また、群馬県では、HPVワクチン理解促進のための群馬モデル事業と銘打ちまして、有名声優を起用したオリジナルキャラクターと医師がわかりやすく説明する動画を配信、ショッピングモールでの日曜日のワクチン接種と相談会場の設置、接種医療機関のマッピングサイトの公表、医療機関の接種時間の延長、県統一のロゴマークとキャッチコピーなど様々な工夫をし、手を打っております。特に16歳から27歳という、このキャッチアップ世代は、大学生や会社員が多いわけで、わざわざ学校や会社を休んでまで打ちには行かないというのが本音です。旭川でも、旭川厚生病院の協力を得て、日曜日に接種会場を設けたところ、すぐに100人の予約が入ったそうです。網走には東京農大も厚生病院もあります。こうしたところに協力を求めれば、網走でもまだまだやれることがあると思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

キャッチアップ接種会場の協力についてでありますが、医療機関との連携による、時間外の集団接種対応については、人材確保の関係もあり、現時点では難しいと考えております。接種率を上げるためには、必要な情報を本人や保護者に届けることが重要であると考えており、現行行っている個別通知は有効であると考えております。一方で、他自治体においては、SNSや動画の活用など、様々な取組が行われていることも承知しております。今後、国からは、10月以降のキャッチアップの取扱いについて、具体的な通知が出される見込みとなっておりますので、国の動きを注視し、他自治体の例を参考に、さらなる取組を行ってまいります。また、子宮頸がん検診の重要性についての周知に取り組んでおりますが、引き続き、ワクチン接種と併せ、子宮頸がんの予防対策を進めてまいります。

質問 永本浩子

私も去年の質問のときに、こういったことをきちんと調べて言っておけば、農大や厚生病院の協力ということも間に合ったのかなという、大変反省もしているところですけれども、キャッチアップに関しては、最後まで諦めずに推していっていただきたいと思いますし、国の動きが10月に何かあるらしいということで、本来ならキャッチアップ期間を延ばしてもらえるのが一番いいわけですけれども、どういう内容が出るにしても、素早く情報をキャッチしながら、それをまたきちんと届けていくというところに力を入れていっていただきたいと思っております。このキャッチアップ接種に関しては、期間まで約あと半年ということで、できることにももしかしたら限りがあるかもしれませんが、定期接種に関しては、まだまだこれから力を入れていくことが可能でございます。特にユーチューブ動画は、対象の子供さんにとっても、また親世代にも有効な手段なのではないかと思っております。日本医師会が作っている動画もありますが、私も見てみましたけれども、中身的には青森が作ったもののほうがすごく親しみがあって自然な感じでいいかなという思いもあります。できれば地元の医師などが登場したほうが、親近感が湧くのではないかというのが、本音の感想でございます。また、接種時期は、この夏休み、冬休みというところが勝負と決めて、そこに向かって周知活動の山を持っていく。そして、15歳未満で最初の1回目を打てれば、接種回数が2回で済むこと。それから、定期接種を逃して、自費で接種すると約10万円もかかるけれども、今ならこれがゼロ円、無料でできる。しかも、効果が後になればなるほど落ちていくのだということも強調して周知していただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

定期接種対象者への周知についてでありますが、これまでも子宮頸がんワクチン接種について、検討、判断をいただくために必要なワクチンの効果と安全性に関する情報や、円滑な接種のために必要な情報などを、接種対象者に個別に送付しております。さらに、本年9月に行った全戸配布のチラシには、自費接種となった場合の費用も掲載するとともに、具体的な接種の手続の方法についても改めて記載をしております。今後も、子宮頸がんワクチンの接種の重要性を認識していただけるよう周知、啓発に努めるとともに、15歳未満で接種を始めると2回接種で終了するワクチンもあるということについて、改めて周知方法を検討いたします。また、定期接種終了となる高校1年生には、期間終了や自費接種にかかる費用など、内容についての周知強化も行っていきます。

質問 永本浩子

ぜひぜひユーチューブ動画等そういったところも検討していただいて、ほかが作ったところでもし許可がもらえれば、ちょっと借りてもらいたいぐらいなのですけれども、わかりやすい周知、興味を持っていただけるような、そういった取組が必要になってくるかと思います。今回、全戸配布していただいたピンクのチラシも、とても読むとすごくよくわかりやすくて、内容が結構複雑なので、こういったところになるのはわからなくはないのですけれども、できることなら、ぱっと目を引くような、来年3月までなら無料みたいなのをちょっと大きく出して、手に取って中身を読んでみたいなというような、そういうような文字数を減らしてわかりやすくするような工夫も、今後またぜひお願いできればと思います。接種はあくまでも個人の判断ですけれども、知らずに打てなかったということだけはあってはならないと考えております。また、以前から言っておりますけれども、子宮頸がんワクチンは男性にも接種することで、男性自身を肛門がんや中咽頭がんから守ると同時にパートナーへの感染も防げることは、度々申し上げてまいりました。海外では39か国で男女ともに定期接種化されており、イギリスやオーストラリアでは男女ともに接種率は7割を超えております。一方、日本は定期接種は小学校6年生から高校1年生相当の女性のみで、男性への接種は4価ワクチンのみ承認はされましたが、あくまでも任意接種という状況です。しかし、全国的には自治体による公費助成をスタートされているところが増えてきており、また、渋谷区のあるクリニックでは、今年1月から3月にかけて、男性へのワクチン1回分を無料で接種するキャンペーンをSNSなどを通じて行ったところ、60人の定員に対して2倍以上の140人から応募があるなど、医療現場での独自の取組も出てきております。このクリニックの先生は、こうしてSNSなどを通じて情報がきちんと伝われば、接種のニーズは高いことを実感したとおっしゃっております。男性接種に関する現状を市といたしましては、どのように把握されているのでしょうか。また、当市の男性接種の意義の周知と助成に対する考え方を改めてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

男性接種の意義、周知、助成についてでありますが、HPVワクチンを男女ともに接種することで、パートナー間のHPV感染拡大を予防し、女性の子宮頸がんをはじめ、男性に多い咽頭がんや肛門がんの発症予防につながると承知しております。国内で使用されている子宮頸がんワクチン3種類のうち、男性への接種が承認されているのは4価ワクチン1種類のみで、定期接種ではないため費用は接種者が全額負担となり、3回接種で5万円から6万円程度費用がかかります。費用の助成につきましては、全国的にも実施している自治体が少なく、道内でも3か所のみとなっております。現時点では、男性へのワクチン接種に対する公費助成を行う考えはありませんが、厚生労働省において定期接種化に向けた検討が議論されておりますので、今後の国の動向を注視してまいります。また、男性接種の意義等につきましては、今後ホームページなどを通じて市民周知を図ってまいります。

質問 永本浩子

道内でもまだまだ少ないのは、私も承知しておりますけれども、多分全国的にはこれから増えていくのは確実かと思います。国でも議論が始まっておりますので、ぜひ網走も早めの助成をしていただければと願っております。昨年の4月9日子宮の日、4月9日ということで子宮の日となっておりますけれども、渋谷区のハチ公前で、ある芸能プロダクションの若手俳優たちが、「知るという、がん予防」というステッカーを配り、「子宮頸がんのことを知ってほしい」「実は女性だけでなく男性にも関係があるのです」と訴えました。このステッカーは子宮頸がんで若くして亡くなった芸能プロダクションの女性社長が、「自分が子宮頸がんになるなんて1ミリも考えていなかった。だから、区から送られてくる検診の案内は全て捨てていた。でも、ワクチンを打てば88%予防でき、検診を受けて早期発見できれば命が助かる。だから、みんなに知ってもらいたい」との思いから行われたものでした。残念ながら、この方は40歳を迎える前に、ラジオ放送を行った数時間後に亡くなられました。また、網走市でも84歳になる私の友人も、つい最近子宮頸がんとわかり、北見日赤に入院して、その治療はとても大変だったと言っておりました。そして、この9月からは放射線の治療が始まります。今まで一度も検診を受けてこなかったことを、とても後悔しておりました。病気のことを正しく知るということが、即、がんの予防につながります。先ほど紹介した青森県では、信頼するお医者さんからの声かけも、ワクチン接種の大きな推進力になったということです。私の友人のように、84歳でかかる方もいたり、患者さんの中にはワクチン接種の対象年齢のお子さんやお孫さんがいたりするわけなので、年齢や受診科目も関係なく子宮頸がんワクチンのポスターを各病院に掲示してもらったり、ドクターから声をかけていただくなどの協力を仰ぐことも大切なのではないでしょうか。当市も医師会とそういったところを、ぜひ相談しながら進めていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

医師会との連携についてでありますが、医師会の協力により、市内で子宮頸がんワクチンが接種できる医療機関は、令和6年度に1医療機関増え、現在5医療機関で接種を実施しております。今後も医師会と接種の状況等について情報共有を図るとともに、市内の医療機関との連携の在り方について医師会と協議してまいります。

質問 永本浩子

ぜひお願いいたします。子宮頸がんワクチンは、予防接種法において定期接種のA類に分類されます。ということは、かかったときの症状が重篤であるため、あるいはまた死に至ることもあるために、誰もが受けるべき予防接種であり、努力義務が課せられている疾病でございます。今ワクチンを受けられなかったために、10年後、15年後に子宮頸がんにかかったとき、子宮を失い子供ができない体になったり、あるいは死に至ることもある。そのとき後悔しても時間を巻き戻すことは決してできません。そのことを知っている私たちは、今やれることをやりきれたのかと自分に問いながら、大切な子供たちの未来を守っていく責任があると思います。こういった思いで、しっかりとまた取り組んでいっていただきたい。私も取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

出典:網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日 議事録 PDF(54ページ) 間違いを知らせる