みんなの議会

浦幌町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月7日

農業振興におけるシカ柵及び酪農業振興策

2025年12月7日、浦幌町議会の一般質問で、沼尾昌也議員が「農業振興におけるシカ柵及び酪農業振興策」について質問し、町長 井上、産業課長 田村が答弁しました。

質問者
沼尾昌也 議員
答弁者
町長 井上、産業課長 田村

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 沼尾昌也

通告に従いまして、項目ごとに一般質問いたします。まず1項目め、農業振興におけるシカ柵及び酪農業振興策。浦幌町は明治の開拓期から農業が盛んに行われ、幾多の困難を乗り越え町がつくられてきました。その農業は、昨今の酷暑や集中豪雨などの極端な天候により安定的な生産が難しくなってきています。そんな中、本町の最上位計画の浦幌町第4期まちづくり計画では、基本目標1の基本施策1に農業の振興を掲げ、農業生産基盤の充実や農畜産物の安定生産の推進を施策としても掲げています。そこで、農業は浦幌町を次世代へつないでいくための重要な産業の一つだと考えますので、以下の点について伺います。1、鹿の被害に対する鹿柵の対応について伺います。本町では、浦幌町鳥獣被害防止計画を3年置きに計画策定することになっており、本年より新しい計画が策定されています。この計画において、鹿に関する農業被害額がまとめられており、前計画で記載の令和2年度被害額3,782万円から本計画記載の令和5年度被害額7,407万円と3年で倍増しております。また、北海道から出されている令和5年度エゾシカ個体数指数では、十勝を含む東部地域で個体指数が過去最高を更新した可能性があるとされています。早急に対策が必要だと考えますが、以前から鹿侵入防護柵については質疑させていただいており、浦幌町農業協同組合と連携して支援体制を協議していくとのことでしたが、進捗を伺います。2、酪農業の振興策について伺います。本町の計画では、最上位計画のまちづくり計画や浦幌町酪農・肉用牛生産近代化計画等にて酪農業の生産維持、拡大のための様々な施策や取組が記載されておりますが、行政としては酪農業の生産維持、拡大に向けて具体的にどのような施策を展開していく考えか伺います。

答弁 町長 井上

沼尾議員の1項目めのご質問にお答えします。1点目の鹿侵入防止柵対応についての進捗状況についてでありますが、これまで浦幌町農業協同組合と連携し、鹿侵入防止柵の設置状況や課題を共有しながら、効果的な支援の在り方について協議を進めてきました。今年度は、浦幌町農業協同組合との協議により鹿侵入防止柵を浦幌町農業協同組合が事業主体となって進めることを確認し、整備方法、事業規模、維持管理体制及び新規設置と改修における費用負担並びに国や北海道の補助制度の活用について協議を進めたところです。今後は、浦幌町農業協同組合とスケジュールや支援内容をまとめるとともに、受益者への事業説明を進めていく予定です。2点目の酪農業の生産維持、拡大に向けた具体的な施策の展開についてでありますが、本町の基幹産業である酪農業を持続させることは極めて重要であると認識しており、各種計画を踏まえ施策を展開しております。生産維持については、担い手の高齢化、後継者不足等の要因により労働力の確保が大きな課題となっていることから、作業の負担軽減や効率化を図るため、国や北海道の補助事業を活用した省力化機械やスマート農業技術の導入を促進するとともに、酪農ヘルパーやコントラクター事業、公共牧場を有効に活用してまいります。また、生産基盤の拡大については、畜産クラスター事業等の補助事業を活用した施設整備及び機械導入並びに町単独事業の生乳生産基盤強化事業による増頭への補助を引き続き行ってまいります。今後も本町の基幹産業として将来にわたり発展していくため、これらの取組を総合的に進め、さらに畜産クラスター事業等が生産者にとって活用しやすい補助制度となるよう国や北海道に強く要望してまいります。以上、沼尾議員の1項目めの答弁といたします。

質問 沼尾昌也

それでは、1項目め、農業の振興に関わる質問をさせていただきます。こういう質問をした趣旨としては、近年浦幌町の行政の中での事業としていろいろ新規創業の補助金ですとか、あとは新規創業の研究のための常室ラボですとか、企業誘致条例を補助額上げたりですとか、あと商品開発にお金をつけたりですとか、新しい産業にどうチャレンジしてもらう人を増やすかというような内容の事業を少しずつお金をつけてやっていこうというところで取り込まれていますが、やはり浦幌町の基幹産業、1次産業であります一つの農業の方々、既存の事業をされている方々がこれからさらに成長していただいていくため、またしっかりとこの生産を維持していくためにもちょっと鹿柵と酪農業のことについて再質問をさせていただければと思います。まず、1つ目の鹿柵についてちょっとお伺いをさせていただきたいのですが、先ほど町長の答弁の中では、最初に浦幌町農業協同組合が事業主体となって進めるものに行政として支援していくということでご答弁がありましたが、こちらの鹿柵の設置ですとか、しっかりとここを整備していこうという、この事業については浦幌町農協が一応今現段階では考えていて、それに行政としては何か予算つけたりですとか、そういう形で支援していくというようなご説明の認識でよろしかったでしょうか。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えいたします。議員がおっしゃるとおり、農業協同組合が事業の主体という言葉どおりの内容になってございまして、それを町が支援をさせていただく、そういった内容でございます。以上です。

質問 沼尾昌也

分かりました。そうすると、事業の内容、どう鹿柵を畑に被害がないように整備していくかは農協がいろいろと詰めて考えている段階なのだろうなと思いますが、町として、浦幌町としてはそれに支援をしていくというような考えだということなのですが、どれぐらいの予算規模で支援をしていく考えかをお伺いしたいと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問ですが、予算規模につきましては町長の答弁にもありましたとおり、最終的な内容、こういったものをこれからまとめるとしておりますので、現在のところこちらに関して答弁できる、そういった内容にはないということでご理解を願いたいと思います。

質問 沼尾昌也

分かりました。鹿柵というか、鹿の被害に関しては浦幌町議会としても各産業団体と毎年意見交換していまして、関係する農協もそうですし、森林組合の方々からも被害のお話が毎年近年はある状態です。ですので、できればすぐ実施していただければなとは思っているのですが、先ほどの答弁では浦幌町農業協同組合とスケジュールや支援内容をまとめるということでのご答弁でございましたが、今協議している段階だと思うのですが、いつ頃この事業についてはスタートできるような話になっているのかをお伺いしたいと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えします。ただいま事業のスタートについてですが、スケジュール、支援内容についてということで答弁をさせていただいているので、詳細なことはまだこれから決定をさせていただく予定ですが、協議の段階の内容としましては、早ければ補修事業のようなもの、そういったものをできるだけ早く着手してほしいということで、農協の希望としては新年度というようなお言葉もいただいております。こういったものを踏まえながら今後町にご相談いただき、決定をしていきたいと今考えているところです。

質問 沼尾昌也

できるだけ早く新年度から事業がスタートできると、農家としても被害が拡大している中助かるのかなと思います。もう一点、鹿柵の件でいろいろ農家と意見交換する場で、今農協が安く資材を提供してくれているところがあって、各地域いろいろそういう資材を農協から購入したりしているみたいなのですが、場所によっては資材が購入はしているのだが、余っていて結局施工のほうが追いついていない。資材は余っているが、設置できていないみたいなところがお話がありました。資材を頂くのもそうなのですが、設置するところが年間で少しずつしか設置できないということなので、やはりそこも少し気にかけていただきながら、協議の中でもお話しする場面があればお話ししていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えします。施工に関しましては、現時点でどの範囲までということで協議のほうもまだ明確なところが出ていないというところが正直なところでございますが、そちらのほう最終的には農協との協議を進めながら、現在町のほうとしましては多面的機能の保全会事業活用させていただきながら行っている点もありますので、そういった部分も含め協議をさせていただければと考えております。以上です。

質問 沼尾昌也

施工のところは、各地域自分たちで施工している地域もあるみたいですし、自分たちが人手が足りなくて施工できないところは事業者にお願いしてやっているところもあると伺っているので、その辺も少しいろいろと農協と話合いの場でいろいろ協議してスムーズに進むようにしていただければなと思います。ぜひ期待しておりますので、よろしくお願いします。それでは、2つ目の酪農業の振興について再質問させてください。まず、本町の畜産振興における毎年の決算額を見てみると、大まかに3つぐらいに分けられると思っていて、畜産振興費の中で大きく3つある中の1つ目が模範牧場、公共の育成牧場に関わる運営の費用について毎年大体1,000万円から2,000万円ぐらいの間で推移をしていると。2つ目が関係している各団体への補助ですが、家畜共進会ですとか、ヘルパー組合、自防、あと乳牛検定組合のそれぞれ関係している団体への補助ということで400万円程度で、そのほか良質粗飼料増産対策生乳生産基盤強化とか、乳用牛生産基盤強化というところは3点目で大体1,000万円前後年間使っていて、大きく分けるとこの3つの中で、合わせると毎年大体2,000万円台から3,000万円台で畜産振興費ということで行政としては予算をつけて実施していると思います。その中で、先ほど冒頭町長から答弁では、酪農業を持続させることは極めて重要であると認識しているとの答弁がありましたが、この持続させることが極めて重要な産業においてやっぱり肉牛と酪農を合わせて大体2,000万円から3,000万円規模のお金というのは、もう少しお金をかけて生産基盤の確立を行う余地はあるのかなと私は考えていますが、今現段階の行政の考えをお伺いしたいと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えします。これまで農業分野におきますこれらの支援策というものについてですが、町単独、議員がおっしゃった今の町が予算を確保してというものもございますが、国の事業、こういったものも活用させていただきながら、その上で持続可能な農業を進めてきたと考えております。議員のおっしゃるように、今町長の回答にもあった重要な産業ということの認識は重々しておりますので、尽力はさせていただきたいのですが、予算のあることですので、この範囲内での運用、そしてそれが効果的なものになる、そういった対策になるようなものを考えて進めていけたらなと思っているところでございます。どうかご理解をいただければと思います。以上です。

質問 沼尾昌也

自分も酪農業を少し関わらせていただいている身としては、やっぱり今近年酪農家も、今年もそうですが、少しずつ離農されている方が出てきて、今後もまだ何件か考えられるのではないかなと思っています。酪農家が少しずつ件数が減ってくる中で、浦幌町として酪農業をしっかりと生産を件数が減っても維持していくということが必要だと思っています。その中で今年度につきましては、今までちょっと実施していなかったものを実施しているのですが、これは国からの物価高騰の交付金があったので、それを活用して今年度良質乳生産奨励事業ということで1,000万円予算を取って実施をしていただきました。こちらは良質乳、質のいい乳を生産された方、割合で各酪農家にこの1,000万円を分配するみたいな制度ですが、こちらについて今申し述べたように国の物価高騰対策の交付金があったので、国のほうのお金で実施をできましたが、こちらはいろいろJA、浦幌町の農協ですとか、あとは浦幌の酪農家で構成される酪農振興協議会様でも、やはり乳質をよくすれば1頭当たりの乳量も増えますし、あと乳価がペナルティーで下げられることもないので、経営コストが今高くなっている、物価高騰している中でも収入を上げるための方策として今後もしっかり乳質を上げていく取組をしたいというような話になっていると聞いております。そちらに対して農協ですとか、酪農振興協議会の中でも引き続き町としての支援をお願いしたいというようなお話もあると聞いておりますが、こちらの今後の町の支援の考え方を教えていただければと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えいたします。この乳質の改善が酪農業の基盤の強化につながるといったような内容かと思っていますが、昨年議員がおっしゃるように国の物価高騰の交付金を活用させていただきながら支援をさせていただきました。議員がおっしゃるようにご要望いただいているというような形を経済団体、農協のほうからお聞きはしておりますが、実質的な要望はまだいただいていないかなというところでございます。ただ、町としてこれをもし単独でということになりますと、予算的なやっぱり問題がついてくるかなということを考えますときに検討が十分必要かなと今思っているところでございます。なお、国のほうでおこめ券ですとか、そういったお話も出ていますが、また今年度ありました物価高騰の交付金ですか、こちらのほうあるということの情報があれば、またそういったものを活用した中で事業ができないか検討してまいりたいと思っています。以上です。

質問 沼尾昌也

今のご説明非常に分かるのですが、先ほど冒頭でも述べたように新たな産業とか、新たなチャレンジを応援する予算も必要かとは思いますが、既存で1次産業を支えてくださっている方にもっと稼いでいただくというか、収入を増やしていただいて、そしてこの1次産業の基盤を整えていくということに対して、国の事業もあるので、そちらもうまく活用してというのは分かるのですが、やはり町としてもぜひ今よりもしっかりと支援をしていくということが必要なのかなと思いますので、この良質乳の生産についてもぜひ支援をしていただきたいなと思います。もう一点、畜産振興費の中で大きい予算額になっています公共育成牧場の模範牧場の在り方についてお伺いをしたいのですが、こちらについては昨今議会の中でも、あとは産業建設常任委員会の所管事務調査の中でも様々な意見が出ています。やはり近年ダニの影響でピロプラズマというところでいろいろ牛も状態がよくない。預けた酪農家も帰ってくる牛がやっぱり状態がよくないというご意見もあります。その中で預けてもいい牛が帰ってこないのだったら、模範牧場に預けようというような気持ちにはならないので、預託者もやはりどんどん減ってくるというようなことが近年というか、ここ10年ぐらいで起きているのかなと思っています。そんな中で、これまでこういう議会の場とか委員会の場でこの模範牧場の在り方みたいなことを行政として協議していってほしいというような内容で意見をさせていただいていますが、今後この模範牧場をどのように運営していく考えかをお聞かせいただければと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えします。模範牧場に関しましては、これまで議会、それから様々な委員会等でもご質問をいただいたりということで答弁をさせていただいておりますが、現在指定管理者ということで、この制度が令和10年度まで適用ということになってございます。そうした中で、まずこのことを念頭に起きまして次期、どのような形がいいのか、そういったことを検討させていただきたいなと今考えております。その方策としては、模範牧場に運営委員会審議会というのもございますし、それから模範牧場に預け入れをしていただいている生産者との意見交換会というのも行っておりますので、そうした中で今後の在り方、そしてそういったものを話をさせていただきながら方向づけをさせていただければと考えているところであります。以上です。

質問 沼尾昌也

それでは、最後1点だけお伺いしたいなと思っているのですが、今ちょっとお伺いした模範牧場の在り方ですとか、酪農業に対するどういう支援がいいのかみたいなことについては、やっぱり酪農業が今後農家が減ったとしても生産をどう維持していくかというのは生産者である酪農家が今後どのような経営をしていきたいか、どのように産業を残していきたいかということをどうやって考えているかということが重要だと思います。その上で酪農家の考えですとか、または産業団体、浦幌農協の考えを一緒に聞いた上で酪農業が衰退しないように、行政も一緒に同じ方向を向いた上で支援する方向をしっかりと決めていくということが必要かと思います。その中で、昨年もちょっと実施させていただいたのですが、自分も含めて酪農に関係する議員と産業課の方と酪農家、あとは産業団体の方を含めて今後の酪農業にどういうことが必要なのかというようなことを話しする、意見交換する場を去年1回実施させていただきました。今この模範牧場の在り方も含めて今後本当にしっかりと町として投資すべきなのかも含めて、どういう在り方が酪農業として必要なのか、今後支援もどういうふうな方向で支援していくべきなのかというのを自分たちも一緒にできるところを協力していきますので、行政と、あとは産業団体と、そして生産者である酪農家と今後の在り方を考える場をぜひ一緒につくっていきたいなと自分は考えているのですが、その点について行政側の考えを最後お聞かせいただければと思います。

答弁 産業課長 田村

ただいまのご質問にお答えいたします。昨年議員おっしゃるように経済団体ですとか、生産者、それから議員、それに行政が入ってということで、そういったことを考える会が行われたということは承知をしております。このことに関しましては、町としても課題感を持っておりますし、また直近でいえば経済団体のほうから農業センサスということで統計調査の結果を見たときに今後農家戸数が半減していく、近い将来にそういった状況に陥る、それをどうやって地域を守っていくのか、そういったことの課題感があるということを認識、共有しながらちょっと調査をしていこうというお言葉もいただいたところでございます。そうしたところから考えたときに、これからの在り方というのは行政だけではなく、やはり皆さんと一緒になって何か方向性、そういったものを模索できたらなと思いますので、ぜひ一緒にご協力をさせていただければと担当としては思っております。以上です。

質問 沼尾昌也

ぜひ一緒にいい方向に進められればなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

出典:浦幌町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月7日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる