浦幌町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月9日
中小企業の成長に向けて
2020年3月9日、浦幌町議会の一般質問で、沼尾昌也議員が「中小企業の成長に向けて」について質問し、町長 水澤、産業課長 小川、まちづくり政策課長 岡崎が答弁しました。
- 質問者
- 沼尾昌也 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、産業課長 小川、まちづくり政策課長 岡崎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 沼尾昌也
通告に従い、一般質問します。中小企業の成長に向けて。先般令和2年度町政執行方針の中で地方における景気回復が依然として実感できないまま町内の商工業者の後継者不足など喫緊の課題も抱えていると町長から報告があったところでもあり、中小企業の活力発揮の必要性が増大している。今年4月から会計年度任用職員の導入もされることから、行政職員の処遇は一定程度改善されてきている。しかし、当町の中小企業においてはいまだ人手不足、売上げや事業者数の減少、経営層の高齢化等の課題が拭えずにいる。そこで、今こそ中小企業の振興を町の重要な課題と位置づけ、行政、企業、町民等の役割を明らかにし、町全体で中小企業の成長、発展につなげていくべきだと考えている。中小企業振興策について3点お伺いする。1、中小企業振興策について基本方針や行政、企業等の責務等を明らかにすることが必要と考えるが、行政としてどのように考えているか。2、中小企業から条例等の制定の要望はあるか。3、条例をつくるかは別とし、中小企業振興を目的として協議会等、行政と企業と町民が意思を統一していく場を設けていく考えはないか。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
沼尾議員のご質問にお答えします。中小企業の成長に向けてでありますが、中小企業は本町経済の発展や雇用の維持、確保に極めて重要な役割を担っているところであり、現在本町では中小企業融資あっせん事業のほか、地場工業等振興補助金、新規創業等促進補助金、雇用促進事業補助金、店舗等リフォーム補助金など、各種振興策や各種事業にハマナス商店会が発行するハマナス商品券を贈呈するなど町内での購買意欲を促すための事業を実施しており、経済環境の変化や多様なニーズに対応した実効性のある施策に取り組んでいるところであります。1点目の中小企業振興策の基本方針や行政、企業等の責務等を明らかにすることの行政としての考え方についてですが、中小企業振興策の基本方針については浦幌町第3期まちづくり計画に基づき各種施策を実施しているところであります。また、行政、企業等の責務については、中小企業基本法第6条及び第7条並びに小規模企業振興基本法第7条及び第8条にそれぞれ規定されており、責務等は明らかであると認識しているところであります。2点目の中小企業からの条例等の制定の要望についてですが、一昨年度の商工会役員との懇談会や北海道商工会連合会並びに浦幌町商工会からの要望書は頂いておりますが、中小企業からの要望はございません。なお、条例を制定している他市町村の事例を調査した結果、制定された条例の多くが中小企業、小規模企業の振興における基本理念や市町村、企業者、商工会それぞれの役割などを規定するものであり、具体的な振興策は総合計画や他の事業計画に基づき実施している状況であったため、本町におきましては条例の制定はせず、まちづくり計画に具体的な振興策を掲げ、中小企業の振興を図っているところであります。3点目の中小企業振興を目的として協議会等、行政と企業と町民が意思統一していく場を設けていく考えについてですが、現在町としては町民アンケートや町民ワークショップ、地区座談会等により町民の要望は把握しており、またこれまで商工会役員との懇談会を実施し、中小企業の現状や課題について議論を重ねております。中小企業振興の在り方については、業界を超えた自主的で建設的な意見交換の場は必要との認識でありますが、行政が新たな中小企業振興を目的とした協議会等を設置するのではなく、民間主体で業界相互の意見交換の場を構築していただき、町としてはそれに積極的に関わっていきたいと考えております。以上、沼尾議員の答弁といたします。
質問 沼尾昌也
今ご答弁を頂きましたが、私が今回この一般質問をさせていただいたのは、中小企業の方々、商工会の方々からこういう基本方針というものを条例に定めていただきたいというご要望があったということと、条例をつくる、つくらないは別として、やはり町民、そして行政、そして各中小企業の方々、全体となってこの町をどうやって振興させていくのか、よくしていくのかということをしっかりと協議する場が欲しいということをご要望として上げていただいたために今回一般質問をさせていただいているわけでございますけれども、先ほどの答弁の中に中小企業振興策の基本方針については浦幌町第3期まちづくり計画に基づき各種施策を実施しているということを下に条例はつくる考えはないというようなご答弁を頂きましたけれども、私としてはまちづくり計画に書かれておりましても併せて条例をつくってもいいのではないかというふうに考えておりますけれども、まちづくり計画と併せて条例をつくらない理由というのをお聞きします。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。ただいまのまちづくり基本条例をつくらないのはなぜかということでございますけれども、お答えのとおりでございますけれども、中小企業基本法、その中におきましては地方公共団体は基本理念にのっとり、中小企業に関し区域の自然的、経済的、社会的、諸条件に応じた施策を策定し、実施する責務を有すると規定されております。また、中小企業の方々には努力を、またその他、小規模企業基本法の中におきましては町民の皆様には協力をというようなことが規定されてございます。まず、方針としましてはその大本の基本を町としては踏んでいると。そういった観点から、役割であったり、方針であったり、そういったものは十分に私たちも認識をしているところでありますので、改めて新たな基本条例を、理念条例を策定する今時点における必要性というものはなくて、もっと現実的な実効的な施策としてはただいま議員がおっしゃられたような体制、組織、そういったものをつくりながら、まちづくり計画、そういったものの施策の中に今現在反映をさせていっているというふうに認識をしているところでございます。
質問 沼尾昌也
今のご答弁の中で1点私が疑問に思っているのは、町民参加条例という条例が浦幌町にはございます。第3期まちづくり計画の中に第6章、みんなでつくる参画と協働の町ということで、まちづくり計画にそういうような内容がございます。これは、ほぼ同様の内容と私は認識をしておりまして、このまちづくり計画の中の町民参画とこの町民参加条例、類似しているものがここに現在ある中で、商工の部分に関しては必要ないという、こういう論理はよく分からないのですけれども。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
基本条例、理念条例でございますので、必要がないというふうに私どもはお話をしているわけではなく、この条例がなくとも町民の皆様とこういった中小企業の振興、それらに対してはお互いに議論を重ねながら、振興のためにもう既に活動といいますか、対策をお互いにやっていきたいと、そういった姿勢で取り組んでいるというふうにご理解をいただければと思います。
質問 沼尾昌也
今のご答弁の中にもあったように、中小企業振興策というのが非常に重要だというふうにご認識されているのは分かるのですけれども、私も町民の方々のご意見、商工会の方々のご意見を聞いて、この総合振興計画に書いてあっても、先ほど伊藤議員の話もあったように、担保にならないということもご意見としてはあって、やはり条例で定めていただきたいというご意見があります。条例と総合振興計画、これ違いというのはどのような違いだとご認識されているのでしょうか。
答弁 まちづくり政策課長 岡崎(まちづくり政策課長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。条例と振興計画の差というか、どこの違いがという部分になりますけれども、まちづくり計画は今後10年のまちづくりの指針を示した、先ほどの質疑のように、町の最上位の計画ということでございます。条例というのは権利ですとか義務を課すようなものについては条例定められなければならないというふうに地方自治法の法令に基づくものもありますし、例えばほかの町でつくっているような自治基本条例みたいな理念条例というものがありますし、そういう法的なもの、法的に位置づけているという部分のもので、計画等の整合性といいますか、法律的には全く別なものというふうにご理解いただきたいというふうに思います。
質問 沼尾昌也
今ご答弁の中にもあったように、やはり総合振興計画10年というところもありますし、条例というのは当然議会にかかるまでは変わらずずっと運用されてくるものということもありますから、そういうふうに考えれば、町民の方々が条例で定めてほしいという意見は非常に分かるのではないかなというふうに思っておりますけれども、町民の方々がそういうふうにご要望を上げている、条例で定めていただきたいと言っている理由というのは分かっていただけるでしょうか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
この中小、小規模企業基本条例、こちらの条例、その内容についてのお話になっていこうかと思いますけれども、その中には目的、定義、理念、あと施策ですか、そういったものが、そういうものによって構成された。あとは、自治体の責務であったり、事業者の役割、あと町民であったり、中小企業者、商工会等の役割、そういったもので構成されていると。そういった条例は、確かに否定をするものではありません。ですけれども、本町においては、繰り返しになってしまって申し訳ないのですけれども、今の時点においてはこの条例によらずともそういった方策、意思としては同じ理念にのっとって施策を展開している。その姿勢を持って、今現時点においてはこの条例を策定するという判断には至っていないというふうな事柄でございます。以上です。
質問 沼尾昌也
先ほどの伊藤議員の一般質問の中でも同じような話にはなっておりましたけれども、まちづくり計画、今町長、見識ある町長ですから、いいのですけれども、町長が替わったときにそれ継続できるというような担保がないと思うのです、今の現状だと。その点を考慮すると、やはり条例でしっかりと定めていただきたいというふうに考えているのですけれども、町長がもし替わったときの担保というのはできますか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
今担保というお話でございますけれども、仮にこの振興基本条例、こちらの条例を制定をしたとしても、責務の中で行政としてはそういった財政措置を講じるとか、そういった表現になろうかと思います。その部分と今の体制にとっての様々の施策、それが同様に展開されていくか、そういうところに至っての担保というところの意味においては、条例をつくったからといってそれが担保されている、逆に言うとそういうふうにも私個人的にはちょっと解釈は難しいのかなと。ただ、そういった中小企業の振興、そういったものに対する姿勢というものは、ただ体制が変わったとしても町の在り方、方向性というものはやはり大きな存在でございますので、そういったものへの体制が急激に覆ると、そういったものはないと考えています。
質問 沼尾昌也
先ほどから小規模企業振興基本法ということで、元の法律があるのでというようなお話もございますけれども、この小規模企業振興基本法という法律の中の第7条に地方公共団体の責務ということが書かれておりますけれども、その第2項に地方公共団体は小規模企業が地域経済の活性化並びに地域住民の生活の向上及び交流の促進に資する事業活動を通じ、自立的で個性豊かな地域社会の形成に貢献していることについて地域住民の理解を深めるよう努めなければならないと。簡単に言えば、地方公共団体、浦幌町において小規模企業の方々が地域経済に貢献しているというような内容を地域住民の理解を深めるように地方公共団体は努めるようにしなければいけないということで、地方公共団体の責務というふうに書かれておりますけれども、この地域住民の理解を深めるよう努めなければいけないという文面に対して、浦幌町としてはどのようなことを行っているかお聞きします。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
地域振興事業の振興を深める、そういったものに対しましては、町民のご意見、そういったものは今実質的には中小企業者と申しましても大きくは商工会様になろうかと思います。商工会様事務局との懇談会、または懇談の場面によらない様々な打合せ、そういった中で協議を重ねさせていただいておりまして、そういった中でご意見を伺うとともに、そういった施策についてのご説明であったり、そういったディスカッションしながら、振興政策についての振興を図っているというふうに認識をしているところです。
質問 沼尾昌也
今ご答弁の中で協議しながらというようなご答弁、中にもありましたし、先ほど町長のご答弁の中でも商工会役員との懇談会等というところで含まれておりましたけれども、商工会の懇談会というのは大体年どれぐらい開設されているものでしょうか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
商工会との懇談につきましては、毎年おおむね11月頃になるのですけれども、年に1回開催をさせていただいております。
質問 沼尾昌也
年1回というのを増やしていくお考えはありますか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
懇談会の在り方としましては、相手方もあることでございます。そういった中で、こちらとしては回数を増やす、増やさないというのを今この場で申し上げることはできませんけれども、そういったご要望があるのであれば、ご相談もさせていただければというふうに考えています。以上です。
質問 沼尾昌也
今ご要望があればということで前向きなご答弁を頂きましたけれども、この3点目の質問の中になりますけれども、中小企業の振興を目的とした協議会等をつくってはどうかというようなご質問ですけれども、先ほど答弁いただいた中では商工会等、中小企業が率先してつくっていただければ、そのような場には積極的に関わっていきたいというようなご答弁を頂きましたけれども、過去の一般質問等々拝見しても中小企業の方々が率先してやるのか、行政が率先してそういう場をつくっていくのかというような内容の話があって、やはり今まで行政としては恐らく中小企業の方々が旗を振って、そのような場をつくっていただきたいというような話がございましたが、行政としてそういう場をつくらない理由というのは何かあるのでしょうか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
社会経済におきましては、様々な役割があるというふうに考えてございます。行政は行政の役割を、中小企業者は産業全般、中小企業全般の役割を、そういった観点から、まさに中小企業振興というものは産業団体が主となって、自ら汗をかいて、提言を重ねて、そういったものを我々行政がしっかりと意見を持ちながら、一緒に打合せをしながらにもなりますけれども、そういった意見を反映しながら施策を展開していくと。展開していくというところは、大きな行政の役割であろうと思っております。その主たる出発点となる産業からの振興、そういった提言にありましては、それはやっぱり民間企業者の方々の大きな声、そういったものはより力になろうと、そういった意味を込めて、そういった意味を持ちまして、ぜひとも民間事業者の方々でこういった体制を構築していただいて、その中には当然我々も関わってまいりたいというふうに考えています。
質問 沼尾昌也
先ほど条例の話が出ておりましたけれども、そのような条例、ご要望で、毎年要望書を出てきているということもございますし、私もそういうものを要望するというような声も直接頂くものですから、その要望に対する、理念条例つくっていただきたいという要望に対するご回答というのを直接いわゆる中小企業の方々に説明するような場があったら、そういう説明する場に行って説明されるということはできますでしょうか。
答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)
要望書等も頂いております。それに対してのそういった内容、そういった意思疎通を図る、そういった意味でもこちらの考えもご理解をいただく、そういった場面においてもそういったお話が頂けるならば、私どもとしても足を運んでご説明申し上げる、そういうことは十分可能であろうというふうに考えます。
質問 沼尾昌也
最後になりますけれども、私の考えとしてはまちづくり計画に確かに記載はございます。しかし、先ほど伊藤議員の一般質問にもありましたように、それが最上位計画と行政のほうで言われておりますけれども、私としても、町民の方々としてもやはり条例に記載をしていただきたいと。そして、このまちづくり計画というものが最上位計画であるというものが何もないものですから、やはり基本理念や基本方針というものを条例に記載していただきたいという思いは、私は町民の思いは非常に分かる、非常に理解できるというふうに思っておりますので、この基本となる方針並びに理念等々条例として制定していただけるのであれば制定していただきたいと。そして、もう一つが、条例は置いておいて、しっかりと中小企業の振興のために町民及び行政、そして中小企業の方々、商工会の方々を含めて協議するような協議会というような場をつくっていくことが浦幌町として非常に重要であると私は考えております。やはりうらほろスタイルで行っているような新しい産業をつくっていくというのも非常に重要ですけれども、今までこの浦幌町を築き上げてくださった方々が行っている、今ずっと続いてるこの商売、中小企業の会社の方々のことも考えて、しっかりとこういうような条例、もしくは協議会等々の場をつくっていくということが非常に重要だと思いますけれども、最後町長からご答弁を頂きたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
沼尾議員言われる条例でありますけれども、条例自体をつくるのは、職員は行政のプロですから、非常に簡単です。ただ、条例をつくればよしとするものでは決してない。問題は、具体的な施策をどう実行していくか、これが一番重要な部分だろうというふうに私は思っています。また、理念条例をつくることは、それをつくったからよしとするものでは決してないというふうに思っているところであります。また、中小企業の振興についてはご質問頂きました。私も各業界を超えた協議会とか、そういうものをつくる、組織をつくるということについては、必要だという認識でいるところであります。ただ、問題は行政がつくるということがそもそも問題なのでありまして、今までいろんな組織を行政もつくっていますけれども、組織をつくることが主体になってしまっている、目的になってしまっている嫌いは少なからずあるということが問題だろうと思います。今まさに中小企業振興を図るためには、自らが努力をし、問題を解決する意欲を持つ、これが大切でありますから、これは行政がつくるのではなくて、民間自らが、各業界がそれぞれ知恵を出し、そして努力をしながら集まって、そして自分たちの課題と解決策を自らが出して、それでしっかり協議し合う、そういう場が必要だろうというふうに思っています。そのためには、どうしても行政主導であってはなかなか今までと同じように硬直的な組織になってしまうということが一番問題だろうと思っています。そういう意味での今回の答弁とさせてもらいましたけれども、民間の、今少なくても行政は殿様商売とまで言われているわけでありますから、損益に関して行政はそこまではなかなか頭が回らないというのが一番問題のところでありまして、民間団体が自分たちの組織をしっかり分かっているわけでありますから、組織を自分たちでつくっていく、これが一番必要なものでありまして、つくる努力、これがやっぱり自分たちの活力を生む原動力になるのだろうというふうに思っています。そういう意味では、まさにつくるのは簡単だけれども、その組織をしっかり動かして、実効のある組織にするためには行政ではなくて、民間主導でつくっていく、これが私は大事だろうというふうに感じているところであります。ぜひその辺はこれからも、中小企業の皆様にお話をしていますし、また商工会の役員の方々ともしっかり話合いをこれまで進めて、その話は幾度となく私からさせていただいているところであります。単なる条例をつくるのではなく、しっかりした施策、それを中小企業から出された施策については、行政としてはしっかりそれに対応していく、これが一番必要だろうというふうに思っています。そういう面では、各業界を超えた組織をつくって、それぞれ問題を出し合い、解決策をそれぞれ模索していく、こういう団体をつくっていただければ大変行政としても取り組みやすいなというふうに思いますし、行政の力の及ぶ限りそこを支援してまいりたいというふうに思っているところであります。
質問 沼尾昌也
終わります。