浦幌町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月7日
町民の安心・安全のための防犯カメラの設置
2014年12月7日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「町民の安心・安全のための防犯カメラの設置」について質問し、町長 水澤、町民課長 泉が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、町民課長 泉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 河内富喜
これより通告に基づき、安心、安全なまちづくりのための防犯カメラ設置について一般質問をいたします。近年安心、安全のまちづくりのため、公共施設や通学路、商店街、町並みに防犯カメラを設置する市町村が全国的にふえています。我が町でも、学校施設で灯油の盗難事件が発生し、その後設置をしたところであります。設置の最大の理由としては、犯罪を立証する上で重要な証拠となり、犯罪の抑止力として大きな効果が期待できるからであります。当初プライバシーなどの問題で踏み切れなかった都会のある商店街において、防犯カメラを設置したところ犯罪率が飛躍的に減少するなど、その効果は既に立証されています。幸い我が町では犯罪率が極めて少ないため、その必要性について今まで議論されてこなかったのが実情であります。しかし、全国の住民アンケート調査では、防犯カメラの設置要望が上位を占めています。当然一般論として都会と田舎は違うという声があると思います。しかし、犯罪の多くは時と場所を選びません。犯罪件数や犯罪率が低いから安心、安全な町であるとは言えない時代であります。町民が本当に安心して住むことができる安心、安全なまちづくりのために防犯カメラの設置普及が必要な時代になりました。犯罪抑止に極めて有効な防犯カメラは、防犯灯の設置が今では当たり前のように、私は遅かれ早かれ全国の市町村でも主要な場所に設置がされるのが当たり前の時代になると思います。当然設置に当たっては、町民によく説明をし、理解を得た上で計画的に徐々に整備すべきものであると考えます。防犯カメラ設置の目的は、町民の安心、安全のためのものであり、監視を意味するものではありません。現在進行形の使用形式ではなく、何かあったときに使用するものでなければなりません。プライバシーへの配慮は重要であり、設置に当たっては防犯カメラ設置及び運用に関するガイドラインの制定が前提となります。近年認知症による老人の徘回などが社会問題化しており、老人の行方不明者が全国で1万人に及んでいます。また、子どもや女性の連れ去り事件が全国で多発しています。その際、防犯カメラが犯人解明や捜査に重要な役割を担っているところでもあります。1点目、特に通学路における安心、安全は保護者の強く願うところであり、行政の対応が必要であります。通学路における防犯カメラ設置の必要性についてどのような認識をお持ちですか。2点目、町の主要な場所、特に公共施設や住宅街の出入り口、商店街にも防犯カメラを設置するべきではないでしょうか。近年全国の市町村では、商店街や町内会に対し、防犯カメラ設置を促進するために補助する制度があります。浦幌でも同様の制度を導入してはいかがでしょうか。以上2点についてお伺いをいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員のご質問にお答えします。防犯カメラの設置につきましては、犯罪発生時における犯人の解明や行方不明者の捜索に極めて有効な手段の一つと考えますが、その一方で、通行する方全てを承諾もなく撮影し、その映像を保管することから、個人のプライバシー保護に配慮した適切な管理とデータ保管の措置を講ずる必要があります。あわせて、カメラの設置は町民を監視するものであってはならないと考えています。ご質問の通学路における子どもたちの安心、安全の確保についてですが、町では平成19年から、児童生徒を見守ることなどを目的として浦幌町防犯指導員が青色回転等を搭載した車両を使用した防犯パトロールを月に10日程度、児童生徒の下校する時間帯に合わせて行っております。今後もこのパトロールを継続して実施し、児童生徒が事件や事故に巻き込まれないよう努めてまいりますので、現時点では防犯カメラの必要性はないと考えております。また、町内の主要な場所や公共施設、住宅の出入り口、商店街への設置についても、監視されていると感じる方もいると思われ、プライバシー保護の観点からも全ての町民の理解を得ることは難しいものと考えられますので、積極的なカメラの設置は考えておりません。したがって、補助制度の導入についても現時点では考えていないところであります。以上、河内議員への答弁といたします。
質問 河内富喜
お答えいただきました。大変消極的な判断をされているということで、正直残念に思っております。1点目についてでありますけれども、このことを導入することでメリットとデメリット、当然あると思います。しかし、昨今の時代の情勢の中では、プライバシーをしっかりと担保する、そういったガイドラインを設定して、そのメリットのほう、監視されているというデメリットではなくて、安心、安全を守るというメリットのほうにウエートをかけた発想というもので私はこのようなものが広まりつつあるのではないかなと考えております。今の発想では、デメリットを優先してメリットのほうを極力小さな評価としていくというような、私はそういう発想をしているとしか思えないのです。これは、やはり一番顕著なのは特に防犯カメラについては金融機関です。金融機関が最も最初に導入して充実させてきたものが防犯カメラだと思っているのです。それはなぜかというと、金融機関は人々から預かったお金を守るという大前提があるわけです。では、教育的な観点から子どもたちの安心、安全を守るということはどうなのでしょうか。今現状でこのようなことで安全が担保されているということで判断をされていることだと今の答弁では思いますけれども、果たしてこれで大事な子どもたちの安心、安全を守ることに最善が尽くされているのか、そういった発想でこのようなものを考えたときに大変疑問なのです、今のお答えでは。その辺について、もう既にこのことについて整備されている市町村がある。しかし、浦幌は今のことで最善が尽くされているということで、必要がないという判断ですよね。この辺についてもう一度お聞きしたいと思います。
答弁 町民課長 泉(町民課長は2016年3月まで)
今のご質問でございます。今の状態で満足しているから、設置は要らないだろうと、将来的にも要らないだろうというような考えでは困るのではないかというようなご質問かというふうに思います。正直申し上げまして、この議論というのは本町ではなかなかされてこなかったというのが現実かなと、議員がここでおっしゃっているとおりだというふうに認識をしてございます。私ども担当のほうといたしましては、子どもさんが安全に通学できるような体制というようなことで、先ほどもお答え申し上げましたように、昼間の下校時における防犯対策を啓発することによって、そういう部分を誘発する原因をなくしていきたいと、こういうような考え方でもって行ってきてございます。防犯カメラを設置したからといって、その部分が誘発がなく、そして安全に通行できるかという部分についてはちょっと疑問視する部分もございますし、それよりもやはり巡回という人の目で啓発をするという形のほうが今の状況の中では最善策であろうというふうに感じております。ただ、今議員がおっしゃるように、今後どうなのだと。うちの犯罪等につきましても去年あたりでいけば16件というようなことで非常に少ないということはございますけれども、今後どういうようにうちの町内の情勢が変わってくるのか、また周りの環境が変わってくるのかというような部分は今後の問題として考えなければいけない。もしそういうような状況が発生すれば、こういうことも一つの視野に入れなければいけないのかなというふうには感じておりますけれども、今の時点におきましてはそういう啓発等をきちっとやったほうが十分な効果が得られるのかなというふうに私どもとしては考えているところであります。
質問 河内富喜
全く今後については考えないということではなくて、現状では今の判断では導入は考えていないということなのでしょうね。私は、女性と男性と発想違うと思います。職員さんというか、理事者の方は男性ですよね、男性の方というのはどっちかというと発想が案ずるより産むがやすしといいますか、そんなこと余り心配することないよと、そういう発生はそんなにあるわけではないのだからというような、どちらかというと楽観的な発想になりがちではないかなと思うわけですが、女性の方にしてみますと、大事な子ども、やっぱり心配です。だから、私は、そういった住民のニーズを捉えるときに男性と女性とやっぱり発想は違うと思います。ですから、十分この辺のことについて今後検討をしていっていただきたいなと思います。今年は骨格予算という形で、そういった意味合いが否めないわけでありますから、今後必要性については男性の方、女性の方、そして父兄の方からよくニーズを把握した上で進めていただきたいなと思っております。それとまた、課長は今答弁されたわけですけれども、火災なんかの一番の原因は何であるかということはもう承知だと思います。放火なのです。火災原因の1番は放火なのです。放火ということになりますと、自分で何ぼ用心したってなかなか防ぎようがない要因なのです。ですから、老人の徘回もそうですし、社会情勢が渾沌としている情勢の中でそれに備えるべき、それを防ぐべき情勢というものがあるわけですから、十分この辺のこと行政側も捉まえながら、今後の住民の安心、安全について、今回は今のところ考えていないということでありますけれども、今後について十分余地を残していただきたいなと思います。このことについて最後お聞きして、質問やめたいと思います。町長、どうですか。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員の防犯カメラの設置についてでありますけれども、1回目の答弁でお答えしたとおり、現在のところは、現在というよりは、防犯カメラの設置については浦幌町としては考えていないという答弁であります。防犯カメラの設置については、いろんなご意見があると思います。監視社会をつくるのかという一方の意見もありますし、安全、安心を守るために必要だという意見も確かにあるだろうと思います。また、今言われましたメリット、デメリット、メリットを排除しているのかというご意見ですけれども、そういうことではなく、例えば金融機関が設置しているではないかというお話ありました。ただ、金融機関は利用される方、利用者は限定されているわけでありまして、対象者を限定する中でカメラを設置しているということであります。ただ、町の中に設置するということは対象者を全く限定しない。そこを通る人、町民、町外の人、全ての人をそういうカメラで映像を写すということでありますから、そういうことが本当に個人のプライバシーも含めて皆さんに理解されるのかということについてはなかなか難しいだろうというふうに思います。これはパーセントの問題で50%以上が賛成したからいいとかいう問題でなくて、個人のプライバシー、そして日常生活の自由というものを保障するという面では本当に防犯カメラを設置していいのかどうかという点では、私としては大変疑問が残るというふうに思っているところであります。また、浦幌町のように広い地域の中で防犯カメラを設置するということは、定点観測でありますから、1台つければそれで済むという問題でありません。通学路も非常に長い通学路を有しているわけでありますから、そこを全て網羅するということは到底不可能でありますから、そういう面では、防犯カメラは犯罪者を取り締まる、そういうための機能は果たすと思いますけれども、果たして本当にそういう面では犯罪を防ぐ効果があるのか、発見するという面ではあるのかどうかというのは疑問が残るのではないかなというふうに思っております。そういう面では、現在といいますか、防犯カメラの設置については町としては考えていないという答弁にならざるを得ないというふうに思います。
質問 河内富喜
再三消極的なご意見ということで、残念に思っております。私は、全国の市町村の中には今の町長の考え方とは違った発想でこのことを進められているところもあるというわけですから、今後について十分町民のニーズ、今後の時代の要請鑑みながら今後判断をすることにご期待を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。