浦幌町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月7日
「ラーケーション」制度の導入
2024年6月7日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が質問し、教育長 水野、教育次長 佐藤が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 教育長 水野、教育次長 佐藤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 河内富喜
通告書に基づき、一般質問をいたします。ラーケーション制度の導入。近年子どもたちの学習に新しい発想で取り組む学校が話題になっており、全国的にこの制度を導入する動きがじわりと広がってきております。子どもたちが平日に学校ではなく、家族と体験活動などをすることで学びを深めてもらうラーケーションが茨城県内の学校で今年4月から導入されました。ラーケーションは、学習を意味するラーニングと休暇を意味するバケーションを掛け合わせた言葉で、子どもが平日に学校を休み、休暇中の保護者と共に学校以外の場所で体験活動などをすることで学びを深めてもらう取組であります。茨城県内の小中高校108校で今年4月から導入、都道府県単位では愛知県に続いて2例目であり、始まりは大分県別府市の学校とされている。ラーケーション制度の導入に関して、以下の点について伺います。1点目、働き方改革が叫ばれる今、家族の暮らし方も問われている時代であり、働き方改革と教育におけるラーケーションとの融合が実現できればよいと考えるが、いかがかお伺いいたします。2点目、1年間で最大ラーケーションで認められる日数は地域によって異なり、3日から5日だが、特に子育て世代としては大変有益な制度であります。我が町でも早期の導入を検討すべきと考えますが、いかがかお伺いいたします。3点目、申請すれば平日でも欠席扱いにならない制度でありますが、学びが前提とされております。学びの対象は自然、スポーツ、創作、体験等多種多様であるべきと考えますが、前向きに検討する場合どのように考えるかお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)
河内議員のご質問にお答えいたします。ラーケーションとは、学習のラーニングと休暇のバケーションとを組み合わせた造語であり、愛知県及び茨城県の学校で導入されております。愛知県におけるラーケーションでは、事前に届けをした平日に学校を休み、保護者や家族と一緒に校外学習活動を行うもので、申請した日は学校に登校しなくても欠席とはならず、出席停止、忌引などと同じ扱いがされております。ラーケーションは、保護者にとっては新たな休息の形を提供し、家族との絆を深める機会を増やすということや家族で校外学習活動することで、ふだんとは異なる環境で経験や学びを得る機会をつくることも目的の一つとされております。1点目の働き方改革と教育におけるラーケーションとの融合の実現についてでありますが、まず前提となります保護者が平日に自由に休暇を取得できる環境はいまだ整っているとは言えない現状であり、現実は難しいと考えております。2点目の早期の導入の検討についてでありますが、ラーケーションでは新たな学習機会を提供する一方で、学校を休むことによって学習の遅れが生じ、それを補う手だてが必要になり、また経済的な事情や保護者の職業によってはラーケーションを取得することが難しい家庭もあり、公正性を欠くことも懸念され、早期の導入は難しいと考えております。3点目の前向きに検討する場合どのように考えるかについてでありますが、既に述べましたとおり、現状ではラーケーションの導入は難しいものと考えており、ラーケーション制度の導入に関しましては全国、全道の状況をはじめ、近隣市町村の今後の動向を踏まえ、慎重に調査研究してまいりたいと考えております。以上、河内議員の答弁といたします。
再質問 河内富喜
それでは、何点か再質問させていただきたいと思います。ただいまお答えいただいたわけですが、働き方改革についてはまだ整っていないという認識であります。また、保護者が休暇を取らない方もいるので、子どもたちの公平性に欠けるとの見解を示されたわけですが、私はぜひ発想を変えていただいて、これらの問題にちょっと考えを巡らせていただきたいなと思います。まずは、2024年、2025年問題があることは承知していると思いますが、団塊の世代の高齢化問題はもちろんなのですが、一番今働く時間が制限されたことで人手不足というようなことが深刻な状況になり、運送業等現状のサービスが継続できないなど社会問題が出てきております。そのため、今は待遇、給与等でも十分配慮しなければ働き手が集まらないというような状況も私は我々の環境にもなりつつあるのではないかなと思っている次第でございます。そこで、私もちょっと調べてみました。これ国の方針というか、に基づいて有効求人倍率という指数を出しております。それを確認すると、2009年から2022年までのデータが出てきたのですが、2009年においては全国平均で0.48%の有効求人倍率でございます。今2022年の資料によると、それが全国平均1.28%まで上昇している。ということは、雇用との関係でいくと、かなり働き手のほうが有利といいますか、そういう働き手市場が生まれつつあるという状況に私はあると思っております。ちなみに、47都道府県の中で後ろのほうから、北海道は後ろのほうですが、まず1位が神奈川県で0.93%、2位が千葉県で0.95%、3位が滋賀県で1.00%、4位が埼玉県で1.03%、5位が北海道で1.04%ということで、決して高くはないのですが、1.04という有効求人倍率が示されております。それで、十勝の場合はどうかといいますと、帯広で1.13%の有効求人倍率になっております。十勝ということで見ますと0.98%ということで、十勝の場合は若干低めになっている。しかし、先ほど申しましたように、雇用という点においては帯広は十分全国に近い形の雇用を、働き手の市場があるということでございますが、このことを考えたときに十勝の0.98%というのはそれだけのサービス、それだけの待遇をしなければなかなか人が集まらないという状況であることは、やはり郡部においてもこの数字が示しているのではないかと私は思っております。ですから、一元的に先ほどの答弁ということになると、数年前はこの認識でよかったけれども、今はちょっと違うのではないかと私は思いますが、その辺についてはいかがですか。
答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)
ただいまの質問にお答えいたします。まず、今ラーケーションのご答弁させていただきましたが、このラーケーションができた背景としましては、まずもって大分県別府市につきましては温泉地ということで、観光地域です。それと、茨城県におきましても製造業が盛んな地域ということで、通常、今働き方改革が叫ばれる中で建設業含めて土曜、日曜お休みを取るように、そういうような、先ほど議員のほうからもお話ありましたが、運送業におきましてもお休みを取るようにというような指導があって、どんどん変えられているというのが現状でございます。ただ、本町におきましてはそういった状況と違いまして、そういう製造業とか観光地におきましては土日も休めず働いて、逆に平日にお休みをいただくと。例えば夏休みは書き入れどきですので、働かなければならない保護者がいっぱいいると。そういう状況の中で、子どもさんがお休みの中お父さん、お母さんは働かなければならないという、そういうような状況の地域を踏まえて、こういった平日にラーケーションという制度を活用して、親子が校外活動で探究活動を深めると、そういうような内容かと教育委員会では承知しております。では、この北海道十勝浦幌町におきましてはどうなのかといいますと、職場はいろいろとありますが、大企業は特にありませんので、非常に厳しい状況は変わらないと思いますが、きちんと土日お休みいただける、夏休みお休みいただけるという事業所も多く存在すると思います。そういった中で、先ほどの有効求人倍率のお話もありましたが、十勝においては第1次産業、農業、漁業、林業中心にある程度産業は盛んに行われている地域でございますので、考え方によってはきちんとお休みを取りながら子どもたちとそういった活動は進めていけるのではないかということも含めてこの答弁をさせていただいた状況でございますので、浦幌町におきましてはこの制度の早期導入については大変難しいという考えでご答弁させていただいた状況でございます。以上です。
再質問 河内富喜
ちょっとかみ合っていないと思っております。時間ばかりかかりますので、この辺はそういう答えということでございます。それとあと、私が今回、案外素っ気ない答弁ということで、いろいろこのことについて思いを巡らせてみたわけです。その中で、このラーケーションというのは考え方によっては非常に大きな可能性を持っているなということで、いろいろ調べてみました。その中で、第3期浦幌町の教育振興基本計画をもう一度教育という観点で見させていただきました。その中で、第1節の計画策定の趣旨ということで、人口減少社会やSociety5.0の到来、グローバル化の進展などにより人々の価値観や生活様式、ワークスタイルが大きく変化し、子どもたちがこのような変化の激しい時代において夢や希望を持ち、様々な困難を乗り越え、可能性に挑戦する自立した人間として主体的に判断し、多様な人々と協調しながら新たな価値を創造し、持続可能な社会のつくり手として成長、発展を目指す人材を育成していくことが求められていると。ここで大変崇高な理念を掲げられている。そして、ここの中でグローバル化と、またSociety5.0というこれまで、これは今までのSociety4.0では経験できなかったような新しい時代を築いていかなければならない。そういったときに私はこういう創造力を必要とする人材を育てる、それからイノベーションを必要とする思考を育てる、そんなような時代にこういう創造力に富んだやはりラーケーション制度というものは十分検討していく価値があるのではないかなと私は思っていますが、その点についてはどうですか。
答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。現在本町の小中学校においては、夏休み、冬休み合わせて50日長期休業を設定することができております。この期間は、子どもたちがふだんの学校では体験できない様々な体験、また課題意識を持って主体的な学びに取り組むことができる期間、さらには家族の一員としての役割を再認識し、家族の絆を深める期間と位置づけており、創造力の力を育てる、そんな機会にしたいと思っています。しかしながら、休業日や長期休業日に休みを取ることができない、例えば先ほど次長が申しました観光業等に携わっている方にとっては、このラーケーション制度は大きなメリットがあるものと考えております。いずれにいたしましても、今後進められていく休み方改革の推進、国民全体のワーク・ライフ・バランスの充実に向けた動向、先行行事等の先行事例の検証を通し、本町における子どもたちにとってよりよい学びの在り方について今後調査研究をしてまいりたいと思っております。以上でございます。
再質問 河内富喜
すみません。自分では簡潔なつもりなのですけれども、そうなっていないということですね。今後多少検討していくというようなニュアンスが見えたわけですが、私はいろいろ道教委だとか、そういった考え方聞いたり、他の町村の事例も参考にするということは別に否定はしません。いいと思います。しかし、何か浦幌町の教育というのは大変評価されている面もあるので、私はできれば右倣えではなくて、やっぱり自らの考え方でこういった教育が必要なのだという、そういうポリシーというか、そういったものも私は今後示していただけたらうれしいなと思うわけですが、その点はどうですか。
答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)
確かにこの制度については、利点も確かにあります。しかし、先ほども申し上げたとおり、環境が整っていないところや、それから学校を休んだことによってそれを補うための先生方の負担等、マイナスの部分も含めて、それは本当に浦幌町の子どもたちにとっていいのか、現状にとっていいのかという部分について検証して、それがもしも本当によければ検討してまいりたいと考えております。以上です。
再質問 河内富喜
前向きに私も捉まえて、これで終わります。