浦幌町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月8日
浦幌町ゼロカーボンシティ宣言の今後の取り組み
2023年9月8日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「浦幌町ゼロカーボンシティ宣言の今後の取り組み」について質問し、町長 井上、まちづくり政策課長 岡崎が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 井上、まちづくり政策課長 岡崎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 河内富喜
それでは、通告書に基づき一般質問をいたします。浦幌町ゼロカーボンシティ宣言の今後の取組。令和5年6月12日に浦幌町ゼロカーボンシティ宣言が表明されたが、もともとは地球温暖化対策として国際的な取組が始まったものであり、環境省も近年、自治体についてもCO2削減の積極的な取組について推奨しているところである。今や異常気象については私たちの生活においても直接的脅威となっていることは周知の事実である。線状降水帯による異常な量の降水、気温が40度を超える現状を見ると、もはや他人ごとでは済まされない状況になりつつあり、身体はもちろん産業等への影響も計り知れないものがある。国連の事務局長が地球が沸騰していると表明しているが、まさにその様相である。脱炭素社会の実現に向け私たちのできることは限られていると思うが、表明されたゼロカーボンシティ宣言について以下の点を伺います。1点目、浦幌町全体のエネルギー由来のCO2排出量と主な産業別排出量と本町の森林が持つCO2吸収率について把握しているか伺います。また、森林がもたらすCO2吸収量を増やすために町としてどのような対策が必要と考えているか伺います。2点目、浦幌町ゼロカーボンシティ宣言に基づき町民や事業所とともに今後どのような取組を進めていく考えか伺います。3点目、本町では過去に浦幌町新エネルギービジョンを策定し、CO2削減のための取組を進めていた経過があるが、今回の宣言表明を機に新たなエネルギービジョンを策定し、取組を進めていく考えはあるのか伺います。以上3点でございます。よろしくお願いします。
答弁 町長 井上
河内議員のご質問にお答えします。近年世界各地で異常気象による災害が発生し、国内においても各地で大雨や暴風による災害が頻発しており、北海道内でも異常気象とも言える猛暑が続き、気候変動がもたらす様々な影響が私たちの生活を脅かしております。本町としても、地球温暖化対策推進法で掲げられた基本理念にのっとり、町民や事業者の皆さんとともに脱炭素社会の実現に向けて環境と経済に配慮した持続可能なまちづくりを進めていく意思を内外に表明するため、本年6月の町議会定例会での町政執行方針の中で浦幌町ゼロカーボンシティ宣言をさせていただいたところです。1点目の浦幌町全体のCO2排出量と産業別排出量、森林が持つCO2吸収量の把握についてでありますが、本町全体のCO2排出量と産業別排出量については環境省が標準的手法にのっとった市町村別の排出量を現況推計として公表しているため把握する方法はありますが、本町の森林吸収量についてはCO2排出量のように公表されているものがないため把握はしていないところです。また、森林のCO2の吸収量を増やすための対策につきましては、ゼロカーボンに向けて具体的な検討を進めている段階ではありませんが、さきの宣言を早急に具現化するために、まずは庁内の体制を構築し、CO2の排出量削減等を推進する総合計画である地方公共団体実行計画の策定を進めてまいります。2点目の町民や事業所とともに今後どのような取組を進めていくかについてでありますが、脱炭素社会の実現には町民や事業者の皆さんのご理解とご協力は不可欠なため、町全体で取組を進めていきたいと考えているところであり、地方公共団体実行計画の策定を進める中で町民や事業者の皆さんのご意見も伺いながら検討してまいります。3点目の新たなエネルギービジョンを策定し、取組を進めていく考えがあるかについてでありますが、二酸化炭素の排出量を減らすため新エネルギーの導入目標を掲げた浦幌町新エネルギービジョンは平成26年に計画期間が満了しており、太陽光やバイオマス等の再生可能エネルギーの導入については、今後CO2の排出削減を進めていく上でどのように取り入れるのが望ましいのか地方公共団体実行計画を策定する中で検討してまいります。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
ご説明ありがとうございます。このたび表明された浦幌町ゼロカーボンシティ宣言については、私は大いに賛成であります。ただ、具体的なものはこれから積み上げていくというところでございますので、今の時点で答えられるところが限られているのかなという感じをいたしております。しかし、せっかく表明したのでありますから、少しでも町民の皆様方に理解をしていただくための、そういった現時点での認識などを言える範囲で答えていただきたいなというところはあります。CO2の排出量、吸収量については、現在公表されているものがないため把握していないということでのお答えでありました。これも浦幌町に照らしてみると、ある部分確定的なものかどうか分かりませんが、ホームページで検索すると北海道のCO2の排出量、吸収量について載っております。また、浦幌町についても私の質問と符合していないところもあるわけですが、数値的に示されているところがあるわけで、現在参考となる数値として可能な範囲でお答えはできないか、その辺についていかがでしょうか。
答弁 まちづくり政策課長 岡崎(まちづくり政策課長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えさせていただきます。議員おっしゃるとおり、町では調査を行ったことがないのですが、環境省で出されている公表の数値を見ますと、浦幌町におきましては令和2年度の排出量につきましては合計で8万7,000トンということで数値が示されております。内訳といたしましては、産業部門がその中のうちの55万6,000トン、業務、その他部門が6,000トン、家庭部門で1万トン、運輸部門で1万5,000トンというような数字が出されていることで確認をしております。以上です。
質問 河内富喜
それと、今後の森林関係に対するCO2関係の取組ということで聞いているわけでございますが、現状的な認識でいると、私は町の森林整備計画というのがあるわけですから、そういったものをきっちり進めていくことでこれらに対する吸収率を向上させていくことは可能ではないかなと思うわけですが、その辺の考え方ということについてはいかがでしょうか。
答弁 まちづくり政策課長 岡崎(まちづくり政策課長は2025年3月まで)
ただいまの森林の二酸化炭素吸収量の関係でお答えをさせていただきます。議員おっしゃるとおり、森林が二酸化炭素を吸収するという部分は北海道においても示されておりまして、北海道の中で森林吸収源対策推進計画というのがございまして、その中で吸収量増加に向けては計画的な森林の整備などによって増やしていこうと展開する方向を示しておりますので、町の森林整備計画の取組を計画的に進めていくことによっては浦幌町のCO2の吸収源の増加につながるものになっていくと判断をしております。以上です。
質問 河内富喜
浦幌町ゼロカーボンシティ宣言、私は大いに今後進めていただきたいという考えでございます。そのような観点から、私は今後参考にしたらいいのかなというところでの、そういった意味合いでご紹介を何点かさせていただきたいなと思っております。これらについては、環境省も当然ホームページなどでウェブサイトに対応すべく、衣食住、移動など私たちがふだんの生活の中で消費するサービス、ライフスタイルの改善などを具体的にどうすべきなのかということについてゼロカーボンアクション30として示しております。これらについて今後町民の方に少しでも分かりやすくアウトプットして、こういった情報も利用していくことは必要なのかなと考えますが、その辺についていかがでしょうか。
答弁 まちづくり政策課長 岡崎(まちづくり政策課長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。議員おっしゃるとおり、町民の皆さんからのご協力がなければゼロカーボンに向けてはなかなか進んでいかないというのは承知しておりまして、その中では様々な方法を使った広報活動というのが非常に大切だと思っています。広報紙に毎月定例的に出しているまちもございますし、どのような形で皆さんに啓蒙していってゼロカーボンの認識を植え付けていただくかということにつきましては、これから進めていく中でどのような広報活動が皆さんに周知して理解をしていただけるのかということを検討して進めてまいりたいと考えてございます。以上です。
質問 河内富喜
もう一点、恐縮ではございますが、私が非常に注目すべきことだなということで注目させていただいたわけですが、この方は武蔵野大学工学部のサステナビリティ学科の環境システム学科の白井信雄教授のご意見でございますが、今時代はゼロカーボンを通じた持続可能な地域づくりとSDGsな地域活性化を必要としているということで、まさに今我々の目の前にこういった問題が提言されているわけですが、この方は4つの提案をしております。1、社会、経済の活力への配慮、2として環境、資源への配慮、3として公正への配慮、4として自然や弱者へのリスク配慮を提案しております。これらの考え方は、今後町がこれらの取組を進めていく上で未来を示唆していると私は感じておりますが、これらの考え方も今後参考にされてはいかがでしょうか。その点について伺います。
答弁 まちづくり政策課長 岡崎(まちづくり政策課長は2025年3月まで)
ただいまのご質問にお答えします。ゼロカーボンの取組ですが、これは持続可能なまちづくりを進めていく上での手段だと考えてございまして、それの取組自体はSDGsの掲げます開発目標の中の一つでもありますので、今議員のおっしゃった視点というのは非常に大切なものと承知をしておるところでございますけれども、今おっしゃられた内容については細かく承知をしておりませんのではっきり分かりませんが、今お話しいただいたものは勉強させていただきながら、そのような考えをどのように反映していけばいいのかというのは今後の作業の中で参考にさせていただきたいと思います。以上です。
質問 河内富喜
ぜひ今後そういったものをいろいろ調べて、浦幌町のこういった取組に有効なものを活用していっていただきたいなと考えるところでございます。最後になりますけれども、今年の夏は126年間で最も暑い夏であると公表されました。これは観測史上ということだと思いますが、昨年アメリカのカリフォルニアでは1,000年ぶりの大干ばつに見舞われており、40度超えが頻発しておりました。アメリカの前トランプ大統領がパリ協定から離脱したことで環境への世界的な取組が停滞しました。また、その後において新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミック、さらにウクライナ戦争がその運動に影を落としていることは周知の事実であります。また、最も深刻なのは海水温の異常な上昇ということで北極、シベリア地区などの永久凍土が時々刻々と解けている事実があるわけであります。私たちは、この時代を生きた人間としてこの問題に責任を持って対応していかなければならないと思っております。WMO、世界気象機関は、2050年までに従来の化石燃料を20%までに抑制、そういったロードマップを示しております。最終的にはCO2実質排出量ゼロを目指すとしています。我が町として脱炭素社会の実現に向け私たちのできることは限られていると思いますが、表明されたゼロカーボンシティ宣言の町長の考え方、思いについて最後に伺いたいと思います。
答弁 町長 井上
ただいまのご質問に回答させていただきます。先般表明させていただきましたゼロカーボンシティーの私の考え方についてだと思いますが、このたび本町が進めようとしているゼロカーボンの具体的施策は、まさに今これから検討が始まろうとしている段階であります。これには国が掲げる基本理念にのっとり、2050年までに二酸化炭素やメタンなど、いわゆる温室効果ガスの吸収量と排出量をひとしくさせるカーボンニュートラル、それの実現を目指すというのが目標の前提となっています。そのための具体的な取組については、その地域、あるいは地形、人口密度だとか地域特有の特性によって様々であると考えています。例えば先ほど議員もおっしゃったように、本町のように森林面積の多い自治体であれば、二酸化炭素吸収量を伸ばすために森林整備を進めていくといった地域特性を生かした取組が考えられます。いずれにしましても、期限の設定がある中で、町民全体の理解の下、具体的な取組については近隣自治体や、あるいは先進自治体に学びながら、スピード感を持って進めていくことが重要であると考えておりますので、その他に関しましては随時進めていきたいと考えております。以上で答弁とさせていただきます。
質問 河内富喜
終わります。