富良野市議会 令和8年第2回定例会 2026年6月25日
(1)学校の安全安心に向けた防犯カメラの設置について/(2)不登校児童生徒への支援について
2026年6月25日、富良野市議会の一般質問で、大西三奈子議員が「学校の安全安心に向けた防犯カメラの設置について」「不登校児童生徒への支援について」について質問し、教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 佐藤保が答弁しました。
- 質問者
- 大西三奈子 議員
- 答弁者
- 教育委員会教育長 近内栄一、教育委員会教育部長 佐藤保
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 大西三奈子
-登壇-通告に従いまして、2件質問いたします。1件目、学校の安全安心に向けた防犯カメラの設置について、1項目伺います。児童生徒の防犯上の安全対策の強化についてです。近年、犯罪の手口は多様化、巧妙化しており、地域社会における安全への脅威は変化しています。そのような中、市内で防犯カメラの設置を要望する声を聞く機会が増えており、先月20日に開催されました交通安全集会においては、富良野警察署からの講話で、防犯カメラ設置による効果が挙げられていました。その内容は、犯罪を寄せつけないことや不安を取り除く効果のほか、逮捕につながる有効性についても触れられ、その中で、学校にカメラを設置すること等についてもお話しされていました。学校における防犯カメラの設置は、不審者の侵入対策や校内トラブルの抑止、早期解決に有効とされ、設置率は年々増加傾向にあるとされる一方で、生徒や保護者のプライバシーに配慮し、目的や撮影範囲を丁寧に説明することが重要とされています。児童生徒の安全を確保する観点から、市内小・中学校及び義務教育学校における防犯カメラの設置は重要性を増していると考えます。以上のことから、2点伺います。1点目、市内小・中学校及び義務教育学校における防犯カメラの設置状況と防犯上の安全対策の現状について伺います。2点目、防犯カメラが未設置となっている箇所への新規設置に対する見解を伺います。次に、2件目、不登校児童生徒への支援について伺います。不登校児童生徒への支援については、関係者において様々な努力がなされ、児童生徒の社会的自立に向けた支援が行われていますが、その数は全国において依然として高水準で推移しています。学校へ登校するという結果のみを目標にせず、子供の社会的自立や自尊感情の育成等を優先する視点に立ち、未然防止や早期対応から、多様な学びの場の確保、保護者への連携まで、組織的、計画的な支援が求められています。本市においては、不登校や集団生活になじめない子供の増加に伴い、平成24年から適応指導教室を開設して、その時々の課題に合わせた対応を重ねてきています。令和3年には、不登校児童生徒数が急激に増加し、1,000人当たりの不登校児童生徒数が全国平均を上回り、一度は適応指導教室を見学しても、利用につながらない等の課題も見受けられました。そうしたことから、令和6年に、これまでの適応指導教室まいくらすから、教育支援センターまいくらすに名称を変更し、内容を大きく改善しています。具体的には、こども家庭センター内へ移転し、指導員のほかに、心理士など専門職の配置と複数名体制に拡充、学校との連携強化、家庭センターとの連携、不登校支援を行っている民間団体との連携などに取り組み、心理的安全性の高い居場所づくりと、学校につながる取組としての連携強化をコンセプトに進められてきています。さらに、不登校児童生徒支援連絡協議会において、関係機関がそれぞれの役割を担い、連携を強化しながら取り進められていますが、不登校の要因や背景が多様化、複雑化している状況の中で、本市の第2次富良野市教育振興基本計画に掲げる施策の方向性において、不登校児童生徒の心身のケアに努めるとともに、社会的自立に向けた多様な教育機会の確保と居場所づくりに努めるとしています。多様な教育ニーズへの対応をさらに進めていくため、2項目、伺います。1項目め、不登校児童生徒への対応状況と教育支援センターまいくらすの現状について、3点伺います。1点目、不登校児童生徒の人数とその傾向について伺います。2点目、教育支援センターまいくらすの現在の取組内容、登録人数、利用者数並びに課題について伺います。3点目、教育支援センターまいくらすにつながっていない児童生徒に対するフォロー体制について、学校と関係機関との協力体制を伺います。次に、2項目め、学びの場の充実と居場所づくりについて、4点伺います。1点目、発達段階や実情に応じた個別指導や教育相談を進める上で、家庭における保護者の関わり方は重要であります。不登校児童生徒の保護者からは、家庭ごと不登校になったようなものとの声も多く、保護者支援は不可欠であると考えます。幼少期から子供との関わり方を学ぶ場をつくることへの考えについて伺います。2点目、家庭を支える場の充実が必要と考えます。また、気軽に集える場を通して、保護者が学べる場、相談しやすい場をつくり、児童生徒が生きやすい社会をつくる必要があると考えますが、見解を伺います。3点目、児童生徒が多様な居場所を選択できる環境が望ましいですが、市内のフリースクールを利用したいと考える御家庭からは費用面の相談が寄せられています。費用を補助する必要性について、見解を伺います。4点目、不登校特例校の調査研究、誰一人取り残さない適切な教育環境や居場所づくりに向けて、学びの多様化学校設置を目指すことも含めて検討されることは、児童生徒への将来に向けた投資であり、社会に出るまで地域が伴走するという意義深いものであると理解しています。調査研究の進捗状況について伺います。以上、1回目の質問といたします。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-大西議員の御質問にお答えいたします。1件目の学校の安全・安心に向けた防犯カメラの設置についての児童生徒の防犯上の安全対策の強化についてでありますが、1点目の市内小・中学校及び義務教育学校における防犯カメラの設置状況と防犯上の安全対策の現状につきましては、現在、市内3校に防犯カメラを設置しております。次に、防犯上の安全対策につきましては、全ての学校の危機管理マニュアルにおいて、校舎の玄関など出入口の施錠を基本としており、児童生徒・職員玄関に設置しているカメラつきインターホン及び目視により来訪者を確認し、解錠、受付を行っております。また、時間外、夜間につきましても、全ての学校で不審者などの校舎内侵入対策として機械警備を実施しております。さらに、各校の危機管理マニュアルに基づき、組織的な対応による校舎内外の定期的な巡回や各職員の安全対策への意識向上を図っております。2点目の防犯カメラが未設置となっている箇所への新規設置につきましては、学校施設の形状や管理体制を考慮し、計画的に進めてまいります。2件目の不登校児童生徒への支援についての1項目め、不登校児童生徒への対応状況と教育支援センターまいくらすの現状についてでありますが、1点目の不登校児童生徒の人数とその傾向につきましては、令和7年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の結果では、文部科学省による不登校の定義である、病気や経済的な理由などの特別な事情がなく、年間の欠席日数が30日以上の不登校児童生徒数は、小学校で18名、中学校では38名となっております。本市における不登校児童生徒の割合は、令和5年度が5.0%、令和6年度は4.7%、令和7年度は4.5%となっており、緩やかに減少しております。減少傾向の主な要因としては、本市においては、教育支援センターやフリースクールなど学校外における学びの場や相談場所が広く周知されたことにより、関係機関などにつながることができた児童生徒が増加し、各児童生徒の困り感に応じた支援の充実が図られたものと認識しております。2点目の教育支援センターまいくらすの現在の取組内容と課題につきましては、令和8年6月時点で25名の小・中学生が登録しており、そのうち、2名が定期的にまいくらすを活用し、1名が仮想空間によるeクラスを活用しております。まいくらすの取組内容につきましては、様々な困り感を抱える児童生徒が安心して過ごすことができる居場所の提供や、生活習慣の改善、遅れている学習の学び直しを行っております。現在の課題としては、児童生徒一人一人の困り感や特性に応じた支援など、個別に対応することが難しく、教育支援センター職員、富良野市教育委員会職員及び心理士が連携しながら、適切な支援策の検討を進めているところであります。3点目の教育支援センターまいくらすにつながっていない児童生徒に対するフォロー体制及び学校と関係機関との協力体制につきましては、子供の特性や家庭状況に応じて、教職員をはじめ、こども家庭センターや市教委の公認心理師が当該児童生徒や保護者と積極的に関わる機会を持つとともに、関係児童生徒の状況について的確な把握に努め、支援に必要な機関につなげるなどの取組を行っております。なお、関係機関が得た情報については、学校と必ず共有し、学校及び関係機関が同じ方針の下で支援を行っているところであり、引き続き、富良野市教育委員会、学校、関係機関が一層密接に連携し、不登校児童生徒の将来的な社会的自立に向けた取組を進めてまいります。2項目めの学びの場の充実と居場所づくりについてでありますが、1点目の幼少期から子供との関わり方を学ぶ場につきましては、本市では、第3期子ども・子育て支援事業計画に基づき、保護者の子育てや子供との関わり方に対する不安の解消に向け、家庭支援の充実を重要な施策として位置づけているところであります。具体的には、こども家庭センターでは、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない相談支援を実施し、保護者に寄り添った助言や支援に努めております。また、こども通園センターでは、心身の発達に心配や遅れのある子供の相談や個別、集団的療育を行い、保護者に対して子供との接し方や家庭での関わり方を助言するなど、子育てに関する支援に取り組んでおります。子育て支援センターでは、親子が気軽に集い、交流できる場を提供するとともに、日常的な子育て相談への対応を行うなど、保護者の不安の軽減や孤立の防止に努めております。引き続き、これらの取組を有機的に結びつけるとともに、幼少期から保護者が安心して子育てできるよう、相談支援体制の充実に努めてまいります。2点目の家庭を支える場の充実と、保護者が集い、学べる場につきましては、家庭教育セミナーや家庭教育講演会などを通じ、子供との関わり方について保護者同士が学び、自主的に交流し合える機会の提供に努めてまいります。3点目の市内フリースクールへの利用者負担軽減につきましては、フリースクールは、学校教育法上の学校ではなく、民間施設であることから、文部科学省の通知及びガイドラインでは、教育委員会は、不登校児童生徒が民間施設で相談指導を受ける際には、専門知識や経験を備えたスタッフによる適切な内容の相談指導が行われているか、適切な事業運営ができているか、出席扱いなどについて学校との間に十分な連携協力関係が確保されているかなどについて、基準を設けて確認し、連携を図ることとされていることから、利用者負担の軽減に当たりましては、それらの基準を満たした民間施設を認定し、不登校児童生徒が利用する場合に限り支援ができる制度設計が必要と考えており、今後、検討してまいります。なお、現在、教育支援センターまいくらすの屋内外での学習支援や体験活動の一部を市内フリースクールに委託し、実施しているところでありますので、まいくらすへの登録を通じて利用していただくことで費用の負担軽減を図っております。4点目の不登校特例校の調査研究につきましては、本市では、不登校児童生徒の居場所づくりや学びの保障に向けた取組を、学校と関係機関が連携して進めているところであります。現在、児童生徒の多様な困り感やニーズを踏まえ、学びの多様化学校の設置の必要性などについて、北海道内外の先進事例の調査を実施し、先進的な取組などについて研究を行っているところであります。また、令和8年3月に設立した学びの多様化学校検討委員会において、様々な立場から意見をいただきながら、今後の方向性について検討してまいります。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
それでは、順次、再質問させていただきます。基本的に前向きな御答弁をいただけたと受け止めさせていただきましたので、私もそれに沿って再質問させていただけたらと思います。まず、1点目、学校の安全・安心に向けた防犯カメラの設置についての二つ目のところで、防犯カメラ未設置箇所に対しての新規設置を計画的に進めていくという御答弁をいただきました。いま、全国の公立学校のカメラの設置率を見たところ、令和5年度で64.6%という数字が示されていたこと、また、時限つきではあったのですけれども、令和5年から7年に、整備費用に対する国庫補助を強化する位置づけというところでは、国のほうでも交付金をしっかりつけてきて、できるだけ学校安全の推進に関する計画に向けて進めていくというのが国のお考えかと思います。それで、富良野市として計画的にということですけれども、これまでの設置状況を見ますと、長寿命化計画ですとか、あと、新しく学校を建てるときに設置ということで進んできたかと思います。そこでいくと、この後の2030年から2039年の第2期計画で長寿命化計画が策定されておりまして、そこに合わせて計画的に設置を進めていくのか、その考えについてお知らせください。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。防犯カメラの設置に関して、これまでの取組としては、校舎の新築だとか改修のときに設置してきたけれども、今後は計画的に進めるのかというその内容、進め方についての御質問でございます。いまおっしゃったとおり、いままではそのように設置してきたところでございますが、防犯カメラの設置につきましては全国的にも進んでいるというお話もあったとおりで、私もその辺は把握しておりまして、学校の安全な運営に努めていくという観点を考えていきますと、防犯カメラの設置というのもやはり有効な手だてということで、計画的に考えていきたいというところでございます。設置箇所につましては、学校の要望等も取り入れながら進めていきますけれども、学校の改修とかに限らず、計画的に進めていきたいと考えているところでございます。以上です。
再質問 8番 大西三奈子
ただいまの答弁で考え方をお示しいただきましたので、私のほうは了解したいと思います。カメラの設置が進むということで理解しました。続きまして、2件目の不登校児童生徒の支援について再質問させていただきたいと思います。最初に、不登校児童生徒の人数、それから、30日以上の欠席扱いとなっている方々の割合をお示しいただきまして、緩やかに減少しているという答弁をいただいております。しかしながら、私が過去の質問で答弁いただいたときに、令和2年では小学生が5名、中学生が20名、令和3年から急激に増えて、今回、取組によって緩やかに減少しているということで安心はしているのですけれども、18名の小学生と38名の中学生、この児童生徒に対して、今後どう支援していくか、どうつながっていくかということが大切かと思っております。傾向を伺った際も、まいくらすですとかフリースクールを学校外に周知できたことで、普及、充実が図れたと成果について述べていただきました。ただ、居場所であり、学び直しをするまいくらすにつきましては、登録者が25名いらっしゃる中で、2名が定期利用、1名がメタバースでの仮想空間ということで、つながりを持てている方というのが少ないのかと思っております。そういった方々に支援の手が届いているかどうかということが大事かと思うのですけれども、そういった方々がどこに所属して、どうつながっているのかというところにつきましては、もちろん学校では把握されていると思いますが、教育委員会も一体となってそこの把握に努めることができているのでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。いま、まいくらすの登録はあるけれども、来られていない子もいるので、教育委員会ではそういったところをどう把握しているかということでございます。いま、不登校児童生徒支援連絡協議会というのがありまして、その中には富良野市教育委員会も入っておりますし、まいくらす、校長会、こども家庭センター、福祉課、あと、フリースクール、民間企業、PTA、民生委員児童委員など、そういったところが一緒になって不登校児童生徒支援連絡協議会を設置しております。その中で、学校の担当の先生等が中心になってワーキンググループなども設けながら、不登校児童生徒の支援について考えているところでございまして、教育委員会も一緒にこういった取組を進めているところでございます。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
ただいまの答弁で、教育委員会も一緒に把握されているということを伺いました。いまのお話の中に出てきていました不登校児童生徒支援連絡協議会と、あと、ワーキンググループでもつながりを持ってやっているということですが、私が知っている限り、北海道がホームページ上とかユーチューブに公表された中に富良野市も事例として載っていたので、大変いい取組だと思って拝見させていただきました。ただ、不登校児童生徒支援連絡協議会の回数というのが年に2回だと思うのです。半年に1回ずつ、それから、ワーキンググループも2回となっておりました。もし違ったら申し訳ないのですが、その範囲だとすると、日々起きている課題の解決にどのように向けていくのかという点で、もう少し、一歩踏み込む必要があるのではないかと思っています。先ほどの課題の中で、2番目のまいくらすの取組内容とつながっていない児童生徒に対するフォロー体制と両方を兼ね合わせて質問させていただきますが、個別対応の体制づくりというところでは、心理士の配置ですとか、富良野市教育委員会だとか、連携も図ってきているけれども、そこが課題で残っているというところも捉えております。必要な相談体制というものを、さらに強化する必要があるのではないかと私は思っております。例えば、相談窓口についても、保護者に聞くと、どこにつながっていっていいのか、なかなか分からないと、学校から連絡が来るからそれに応じているけれども、何かあったら言ってくださいと言われても、なかなかそこにつながっていけない御家庭もあると伺っています。そういった意味で、さらに相談体制を充実させるということでは、窓口の明確化とかワンストップ化、そこにスクールソーシャルワーカーの役割を持った機能をしっかり働かせていって、伴走して支えるという取組が必要ではないかと思いますが、お考えを伺います。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。不登校児童生徒支援連絡協議会の回数が少ないのではないかというお話ですけれども、いまお話のあったとおり、全体会議を2回、あと、ワーキンググループの会議を2回というのが令和7年度の状況でございます。ただ、これは、こういった回数だから把握できていないということではなくて、回数というのは、全体で集まったり、ワーキンググループで集まって、支援をどのようにやっていくかという突き合わせなどの機会でございます。当然、各学校においては担当の先生がおられますので、富良野市教育委員会とは、逐次、連絡調整を取りながら把握に努めているところでございます。あと、もう一つの質問のフォロー体制というところでございます。相談支援体制がまだまだ保護者に把握されていないのではないかというところかと思いますが、いろいろなチャンネルで相談支援を進めておりまして、そういったところは広報のお知らせ版の一番後ろのページなどにも載せております。ただ、どういったときに相談しやすいかというところを課題感として述べられているのかなというところがありますので、必要なときに窓口が分かるように、学校を通じてということになってこようかとは思いますけれども、そういったところにも努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
いまの部長の御答弁で、周知にも努めていきたいという前向きなお話もいただきました。また、教育委員会として把握されているというのは、ただいまの御説明の中で私も理解しました。部長の御答弁の中で、家庭側から見た視点でもお話をいただいたのですが、どこに相談を持っていくのかということについて、私は、いまはどこでも相談に乗ってくれていると受け止めております。ですから、教育支援センターに行っても、こども家庭センターに行っても、学校に行っても、教育委員会に相談しても、受けてくださるというのは理解できました。しかしながら、やはり、御家庭を支えるということでは、次に踏み込む部分も出てくるのですが、まいくらすではなかなかつながれていない、一方で、どこかにはつながっているけれども、伴走して支援するという体制を取るには、やはり、私は、窓口を一本化していくことが必要だと。なぜ明確に一本化と言うかというと、保護者はやはり疲弊していらっしゃいます。その方々に、こっちに行ったりあっちに行ったりではなくて、どこに入り口があって、出口の支援をどこでしていただけるのかというところを明確にして伴走してあげるという意味で、ワンストップ化を目指されたらいかがかと思っております。それについての見解を伺います。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。様々な相談を受ける体制はできてきているけれども、それを1か所にしてはということでございますけれども、そういったことは、常に連携しながら、必要なときにはそのケースに関する会議などを持ちながら、どういった支援が適切なのか、効果があるのかということも話し合う機会はございます。また、お子さんのほうから見ますと、様々なケースがありまして、まいくらすがよかったり、eクラスがよかったり、例えば学校の図書室など、教室とは違うところで過ごすことがよかったり、また、いま、中学校のほうで進めています通級がいいのかとか、その子に合ったいろいろな場所があると思います。当然、教育相談等もありますので、その子を支援するという目線で、そういったところでしっかり支援のチャンネルにつなげていけるように進めていきたいと考えております。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
ただいま答弁いただきましたが、少しこだわって申し訳ないのですけれども、いま部長がお答えいただいたのは、つながった後、どこで支援していくかという部分でお答えいただけたと思っております。ただ、やはり、不登校の児童生徒、あるいはその御家庭が抱えている課題というのは複雑・多様化していると思っております。そういったことからいきますと、どこのラインでアセスメントされて、計画を立てて必要なケアを進めていくのか。子供たちに対しては、QUシートですか、それを活用して適切にアセスメントを取られていて、そこはすごく前進していると理解しております。一方で、そこの児童生徒を抱える家族が丸ごとがどういう状況になっているのかというアセスメント、それは学校だけでしていくものでもないでしょうし、やはり、そこに行政の手が届いて、しっかり伴走支援できる体制をつくっていくことが大事ではないかと思います。ですから、その入り口のアセスメントをどこで適切に取っていくのか、そして、出口までどう進めていくのか。そういった意味では、具体の内容も大切なのは十分理解をしておりますし、現場で対応されているのも理解はしております。ただ一方で、相談窓口ということになったときに、どこでも相談に乗れる体制も大切ですけれども、御家庭が疲弊している状態をどう救っていくのか、そこにソーシャルワークの力が必要ではないかという意味で窓口の一本化ではないかと私は考えるのですが、教育委員会のお考えは、そこは同じ見解で進んでいくのか、それとも、これまで同様、窓口は全てのところで受けて進めるお考えなのか、お聞かせください。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
大西議員の再質問にお答えいたします。まずは不登校の入り口といいますか、不登校ぎみだとか、あるいは、学校に行ってもなかなか教室に入れないだとか、いろいろな状況はまずは学校で把握するということ、これが大前提です。ベースは学校です。というのは、なぜかというと、不登校というこの文字の意味を考えていきますと、やはり、ベースが学校で、学校が行きやすい場所で、居場所がしっかりあるという中で、しっかり学習活動に取り組める、そういった状況ができているかどうか。これは、やはり、学校の中で特別支援も含めたチームを組んでおりますので、そういった中で情報を共有しながら、1日、2日でも不登校ぎみだということでそれが見えてきたときは、それは常に各学校において状況を判断しながら、場合によっては、その後も継続性があると判断されたときには、速やかに教育委員会、指導主事が窓口になって、本市の公認心理師等、それから、スクールカウンセラーも北海道から派遣されますので、そういった方、それから、各学校の養護教諭、こういった中で、学校をベースにしながら、どういった形がいいのか、個々に応じて対応しております。これは、本当に随時なのです。月に1回とか定期とか、そういったことではありません。というのは、いつ、どこで、どういった状況が起きるか分からないということがありますので、随時やっているということであります。先ほどワーキンググループだとかいろいろなお話をいただきましたけれども、そこは、今後よりよく対応するためにどういった仕掛けが必要なのか、それから課題は何なのか、そういったことを共有しながら改善していくと。そういった中で、出てきているのは窓口ですが、ニーズによっていろいろな窓口がありますので、そういったところをしっかりと保護者に伝えていく、それも、やはり入り口は学校で、連絡していただければこういったところがありますということで保護者に行っていただいて対応できる。もう一つは、以前から、教育行政執行方針の中でもアウトリーチという言葉を使わせていただいております。なかなかそういったところにつながりにくい、そういった保護者の皆さんにはこちらのほうからアクセスする、そういった形で対応しておりますので、現時点では、誰一人取り残さないといいますか、対応はしっかり把握されているということであります。ただ、やはり、それぞれの学校の状況がありますので、そのあたりの進捗状況の確認については教育支援課のほうで随時行っております。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
ただいま、教育長から御答弁いただきました。そのように進んでいくと思って理解させていただきました。それでは、次の2項目めに移らせていただきます。学びの場の充実と居場所づくりについて再質問していきたいと思います。先ほどの私の質問の中で、幼少期から子供との関わり方を学ぶ場の必要性、つくることの考えについてということで伺いました。既に、こども家庭センターの中では親子関係の構築であったり、こども通園センターでは子育てに関する療育の部分で支援があったり、子育て支援センターでは孤立を防ぐための日常的なサポートをしていますよということは伺いました。ここで、なぜ幼少期から学ぶことが大切なのかというと、その後の不登校児童生徒への支援にも関わってくるということです。不登校になると、家庭で過ごす時間が大半を占めるようになります。そうなってくると、家族との良好な関係をつくることが大切ですし、児童生徒が自立に向かうことも大切ということでは、自立に向かうためには、一番土台にある安全性、そういった心理の部分に働きかけていくことが重要だと言われています。北海道の教育委員会のホームページには、奈良の教育大学が研究された結果が公表されていまして、その中でペアレントトレーニングについても触れられています。ペアレントトレーニングが全てではないのですが、ほかところでも、子供の育て方というか、子供が小さく、愛着形成が必要な段階で親が子育てのトレーニングを積み重ねていく、そうやって家庭の中に安全な場所、居場所をつくっていくことが重要だと言われております。そういった意味では、今後、体制の充実につなげるということで御答弁をいただいておりますけれども、新たな手法も取り入れた中で、子供をどう育てるのかというところで、親の教育も同時にされていってはいかがかと思っております。いかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。ペアレントトレーニングを取り入れる考えはないかということでございます。第3期の子ども・子育て支援事業計画の中でも若干触れているところでありますが、子育てにおける子供との関わり方というところでは、いま、子育て講座という形で子育て支援センターで毎年行っているところでございます。もう一歩踏み込んで、講師の方を呼んで定期的なペアレントトレーニングの機会をということですが、この事業についてはこども家庭庁のほうでもメニューとしてつくっていることも確認しておりますので、今後、こういったところも研究し、ニーズ等も把握しながら、取り入れることに向けて少し検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
ただいまの答弁は了解いたしました。次の点に移りまして、もう一つ、家庭を支える場の充実、これが、児童生徒が生きやすい社会をつくるというところに結びついてくると私は考えております。答弁では、自主的に提供できるように努めていくというニュアンスの答弁だったかと受け取っておりますが、保護者の居場所づくりというのも同時にすごく大切で、やはり、保護者の気持ちが楽になれば、子供との向き合い方にも変化が出てきますし、関係性もよくなってきます。現在、富良野市内では、民間団体のフリースクールが活動報告の中で取り上げられておりまして、保護者との面談であったり、あるいは、保護者が集えるような場をつくってくれていて、そこに参加している方々のリピート率というのも約6割と出ておりますので、重要な場なのではないかと思っております。市としては、そういったことに取り組んでいるところを応援していくのか、あるいは、保護者の団体が取り組まれるところを市として応援するのか、もしくは、市として、保護者が交流するような場をこれから設けていって、例えば、教育支援センターに通われているお子さんの保護者の集いの場、そういった誰でも参加できるような場をつくり、不登校の子供を抱える親御さんが学べるような場、こういったものをつくる必要があるのではないかと思いますけれども、教育委員会の見解としてはどう自主的な提供に努めるというお考えなのか、お知らせください。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。不登校児童生徒のいる保護者が集える居場所、そういったことの取組方というところでございます。基本的には、先ほどの教育長答弁のとおり、講座、講演会等を開きながら、そういったきっかけづくりをするのが行政の役割だと思っております。自主的にという答弁もさせていただいておりますけれども、やはり、保護者の中には、そういった交流を求める保護者、また求めない保護者、様々な方がいると思いますので、そういうきっかけづくりをするのが行政の役割であり、また、そういった取組をやっているところを側面支援していくのも行政の役割かなと考えております。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
教育委員会のお考えについて理解しました。側面支援というところも、いま理解しました。先ほどの教育長答弁、また、いまの部長答弁の中でもありましたけれども、みんなが参加したいわけではなくて、参加できない御家庭もありますということでは、そういったところにはこちらからつながりに行く訪問型の支援も必要かというところでは、教育長の答弁でアウトリーチの支援というところに触れていただきました。御家庭を支えるにはいろいろな選択肢があって、そこを教育委員会が支援していくということで理解しましたので、次の質問に移らせていただきたいと思います。3点目で、多様な居場所としてのフリースクールの利用料金の補助について見解を求めて、今後、検討していくという答弁をいただいております。いま、既に、教育支援センター、それからまいくらす、フリースクールが連携して取り組んでいる事業もあって、そこの費用を負担していただいていることも承知しております。しかし、保護者から伺う声の中では、実際にフリースクールの費用を調べてみますと、文部科学省の調査では平均月額3.3万円程度と出ておりました。市内はどうかということで調べさせていただいたところ、入会金が1万円、月の会費が2万5,000円ということで、公教育だと費用はかからないところ、やはりそれなりの費用負担があって、私は結構大きいと思います。これに対して、保護者の声ですが、2人の中学生の不登校のお子さんを抱えている御家庭では、体験に行ったけれども、利用料が高過ぎて、子供2人を預けようと思うと、それに食事代もかかり、経済的に通わせてあげることが難しいのですというお話を聞いております。また、実際のお子さんの声としては、家の都合で通いたくても通えなくなったということで、無料のまいくらすに登録して、フリースクールのほうの活動に参加されているとお話しされた方もいました。そういった意味では、検討していくということですので、実際に不登校になっている御家庭、あるいは、不登校に限らず、学校に行きづらくなっている方もいらっしゃいますので、そういう声を拾っていくということで調査を進められたらいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育委員会教育部長 佐藤保
大西議員の再質問にお答えいたします。市内のフリースクールは、まいくらすのほうでも野外活動の委託先として御協力いただいているところでございます。こういったフリースクールへの支援というところで考えていきますと、文部科学省からのガイドラインというのが出ていて、一つ基準となるのが出席扱いかと私のほうでは捉えているところでございます。フリースクールであればどんなものでも支援していくのかというと、やはり、そうは考え難いところがあります。野外活動がほとんどのところに、そこが居場所だから支援していくのかということではなくて、学歴というところもありますので、出席扱いできるというのが一つの基準と考えております。それを基軸として少し検討していきたいと考えているところでございます。以上でございます。
再質問 8番 大西三奈子
それでは、最後の質問に入らせていただきます。四つ目、不登校特例校の調査研究というところでは、本市も、今後、学びの多様化学校の設置について検討委員会で検討していくという御答弁をいただきました。2026年4月現在、全国で59校の公立高校で学びの多様化学校の設置があるというふうに捉えております。国は、これを300校まで増やしていきたいというお考えを持たれているということで理解しております。実際に学びの多様化学校を始めた自治体のお声が、いま、たくさんユーチューブで上がっていたり、それからホームページでも公開されております。この学びの多様化学校というのは、通常の学校とは自治体の裁量権が違って、どのような活動をして、子供たちにどんな学校が選ばれてくるのか、そういったことも含めて計画を立てていかなければいけない学校だと理解しております。そこで言うと、教育委員会の設計力も問われるのではないかと。もちろん、検討委員会を通して、設置ありきということではないというのは事前にもお伺いしておりますけれども、いま、うちのまちで、学びの多様化学校が必要かどうかという判断をするべくこれから検討されていく上で、教育長は、どのようなお考えを持って、不登校児童生徒の支援、あるいは、この学びの多様化学校への思いなど、うちのまちではどういう不登校支援ができたらいいとお考えになられているのか、そういったことを伺いたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
大西議員の再質問にお答えいたします。学びの多様化学校は、不登校特例校と言いながら、その本質というのは、子供が学校に合わせるような学校ではなくて、学校が子供に合わせるという、そういった本質があると思います。そういった中で、当然、学校教育法の枠組みの学校ということで、通常の市町村立の学校という位置づけがあり、なおかつ、学習指導要領で定められている単元、それについてはクリアしなければいけないという条件があります。なおかつ、やはり柔軟性が問われるということで、本市でもし設置するにしても、そこのところは、工夫のしどころといいますか、考慮しなければいけないところであると考えております。本市のいろいろな教育資源、体験活動だとかいろいろなことを含めて、そういったものをいかに学校のカリキュラム、教育課程に盛り込んでいくのか、どういった学校づくりが必要なのかといったことをこれから議論していただきながら、また、それをベースにしながらも、文部科学省では一定の基準を設けておりますので、それに合致するかどうかという作業も必要になってまいります。最終的には文部科学省の認可を得るという作業も必要でありますので、少し時間はかかるかもしれませんけれども、子供たちの学びの選択肢を一つでも増やしていく、誰一人取り残さないという形をつくっていく手法の一つだと考えておりますので、そういった中で、本市では、どのような形であったら効果的で、なおかつ成り立つのか、そのあたりは関係するいろいろな方々の知見をいただきながら進めていきたいと考えております。決して、これができたから決定打ということではなくて、一番大切なのは、先ほど大西議員もおっしゃっていたように、子供たちが生きやすい、そういった社会づくりということであります。ですから、それに向けて、一つの選択肢として考えていく、しかし、それだけではないということで、地域社会全体で、子供たちが主体性を持って生きていけるような、先ほど社会的自立と言いましたけれども、そういったところにつながっていくこと、これが、全ての子供たちが参加できるような地域社会、そういった道につながっていくと考えておりまして、広く長い考えで臨んでおります。以上です。