浦幌町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月11日
本定例会においてDIG(ディグ)ファシリテーターの養成と防災ボランティアについて
2010年6月11日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「本定例会においてDIG(ディグ)ファシリテーターの養成と防災ボランティアについて」質問し、町長 水澤、総務課長 上村が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、総務課長 上村
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 河内富喜
私は、本定例会においてDIG(ディグ)ファシリテーターの養成と防災ボランティアについて、一般質問をさせていただきます。阪神淡路大震災以降、我が国の防災に対する考え方が大きく変わってきたことはご承知のとおりであります。とりわけ十勝においては、十勝沖地震など大規模な地震が数十年ごとに繰り返されてきた歴史があります。またゲリラ豪雨など、地球規模での天候異変も近年多発してきていることも周知の事実であります。災害は忘れたころにやってくるという昔からの格言がありますが、今こそこの言葉をもう一度胸に刻んで考えていかなければならないのかなと、私なりに考えているところであります。そこで今回、我が町の防災について確認の意味を込めまして、何点かご質問をさせていただきたいと思います。DIGとは、誰でも参加できる防災訓練で地上図に被害状況や避難方法を具体的に書き込み、シミュレーションする方法でありますが、時代がアナログからデジタルに急速に展開していく中で、地域主体の防災活動も科学的な対応が求められております。また行政のスリム化の流れの中で、その対応には限界があり、地域ボランティアの推進も課題となっていることも事実であります。1 点目としてお聞きしたいと思いますが、DIGについては現在、音更町、幕別町、本別町などで取り組まれている実態があります。我が町においても地域防災マスターやDIGを実践・指揮できるファシリテーターなどの人材養成が必要だと思いますが、どのようなお考えをもっているのかお伺いいたします。2 点目として、十勝防災対策検討会によると管内自治体の自主防災組織率が 54%と、全国平均 70%より低いとされておりますが、我が町の防災ボランティア団体の実態と今後について、どのようなお考えをもっているのか、以上 2 点についてお答えいただきたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員の質問にお答えいたします。DIGファシリテーターの養成と防災ボランティアについてですが、本町では、2 年に1 回厚内地域を中心に避難訓練を実施しており、近年では平成 20 年 9 月にDIG(ディグ)と同じ図上訓練を町、警察、消防、町民約 30 名の参加のもと、中央公民館において実施しております。内容としては、10 名ずつのブロック 3 卓にわかれ、警察官をファシリテーターとして町内における災害発生を想定して実施しております。また平成 21 年 2 月には、消防において消防団幹部研修として団員 38 名、消防職員 6 名、計 44 名の参加のもと、浦幌町コスミックホールにて図上訓練が実施されております。内容については、各消防団幹部の参加ということもあり、各分団が所管する地域での災害を想定して実施しております。さて、地域防災マスターやDIGに係るファシリテーターなどの人材養成についてでありますが、管内の地域防災マスター認定者数は、平成 21 年度末時点で 1 市 9 町村 40 名の方がとかち地域防災マスターネットワークに登録しており、防災マスターの養成については、管内の全ての町村に設置を行いたいとの考えを伺っております。また、ファシリテーターの養成については、養成講座を帯広開発建設部主催により 8 月ごろ行いたいとの連絡を受けており、詳細については後日周知されるものと把握しております。以上のことを受け、町としては広く町民に周知を図り、養成講座受講に向けた取り組みを行いたいと考えております。次に、防災ボランティア団体の実態についてでありますが、現在把握している団体は、浦幌町無線赤十字奉仕団(40 名)、浦幌赤十字奉仕団(70 名)の 2 団体があります。町としては、浦幌町無線赤十字奉仕団、浦幌赤十字奉仕団活動と連携していくとともに、浦幌町地域防災計画にのっとり、自主防災意識の向上に努めて参ります。また、民生委員を活用し、個別対応を基本とした災害時要援護者に対する避難支援体制の確立について取り組みを行うこととしております。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
ただいまお答えをいただいたわけですが、DIGファシリテーターの養成については、近々養成をしていきたいというお答えがあったわけですが、今までも消防団、警察署を中心にですね、図上訓練を何回か行っている経緯があるということでございますが、これからの時代ですね、パソコンがそれぞれ各家庭に普及している時代、誰でもこの訓練に参加できるという時代になっております。DIGの実践指揮できるファシリテーターがこの浦幌町にできた場合にですね、これらの図上訓練などが希望参加者がいれば、いろいろ開催できてですね、一般町民の方にも防災意識の向上を図ることができると、またそのシミュレーションを参加することで、自然に災害時の心構え、そして避難場所などの認識をすることができるということでございますので、今後このことをですね、ぜひ進めていっていただきたいと思います。あと防災ボランティアについてですが、管内で今、現在 40 人いるということでございますが、残念ながら浦幌町の場合、防災マスターの資格がある方はおりません。これについては、当然個人が私は防災マスターとして地域に貢献したいと、そういう気持ち、自覚がなければできないことなのかと思いますけれども、北海道地域防災マスターということで、これは道の総務部の危機対策室でここ数年防災マスターの養成ということで北海道の各地で講座をしております。それを受講することによって、この防災マスターに認定されるということでありますが、その内容を見ますとですね、そういった防災に対する心構え、防災時の安全を守るための行動、これらが講座の中で学ぶことができ、また地域防災マスターが防災活動の中でどのように取り組んでいったらいいのか。例えば、災害時の声かけのキーマンとなるとか、いろいろなやはりその内容を受講することができ、災害時の大きな戦力になる。これはぜひですね、浦幌町にも一人でも二人でも今後地域防災マスターがふえるような形で行政もこの辺の対応を今後していただきたいなと思うわけであります。もう 1 点、自主防災組織率でありますが、先ほど浦幌では浦幌町無線赤十字奉仕団 40名、浦幌赤十字奉仕団活動 70 名の 2 団体があるということでありますが、これはカウントの問題もあると思いますが、私が確認したところによりますと、浦幌町の自主防災組織率は、現在 2%であるということが確認されています。これはやはり地域の事情をいろいろかんがみて、いろいろ考慮してもですよ、管内自体の組織率で問題があるという指摘を受けている数字がですよ、54%です。これ全国平均 70%というのは、あまりにも高いのでどういうカウントでこういう 70 になっているのかということは、私は実態わからないけれども、2%というこの自主防災組織率、これが現実であるとするならば、やはりいろいろなことをですね、条件を考えてもあまりにも低すぎる。やはりこのことについては、根本的な見直し、どうしてこの低い自主防災組織率なのかということについてね、もう一度やはり真剣に考えてみる必要があると、この辺についてお聞きしたいと思います。
答弁 総務課長 上村(総務課長は2012年3月まで)
1 点目のファシリテーターにつきましては、お伝えしておりますので 8月の養成講座の中で住民周知を図り、また消防団、私たち職員先頭に立ちながらこの講習会に参加していきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。また 2 点目の防災マスターでございますが、十勝にも防災マスターネットワークというものもございますので、講習料がちょっとかかるのですが、そこに参加をしながら、その資格を得た中で、住民のそれぞれの災害に備えたリーダー格、またキーマンになるような人を育てていきたいというふうに思っていますので、ご理解を賜りたいと思います。3 点目の自主防災組織の関係でございますが、これにつきましては、それぞれ開発の方で出している資料にもございますが、私どもの出している 2%というのは、十勝太地区防災協議会というものがございまして、その構成員が十勝太地域 43 名でございまして、それを世帯数で割った時に、人口数、世帯数で、43 名を世帯数で割った時に、2%に相当するという中の報告をしております。ただ、管内的な状況につきましても、これを見ますと、どういう組織率になっているのか自主防災組織というのがどういう形でできて、この例えば、ほかの高い町村もございます。町内会ができている中で、そこに依頼するだけで、そこが自主防災組織ですよというカウントされている部分もなきにもあらずということでございます。それらを総合的に勘案した中で、いずれにしましても、浦幌町が低いということは趣旨のとおりでございます。いずれにいたしましても、町長の方で答弁いたしましたとおり、民生委員活動並びに災害時の要援護者等の把握をしながら、このうちの方の防災計画に載っております援護班、保健福祉課が中心になってやるわけでございますが、その中で災害時の要援護者をつかまえておりますので、それらを地域住民と一体となった中で、地域防災連絡協議会的なものを促進していかなければならないというふうに痛感しているところでございます。おかげさまで今回、浦幌町防災マップできましたので、若干学校等が統廃合になりまして、今これを訂正しまして、各戸に配りながら、または防災意識の向上に努めて参りたいというふうに思っておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。以上で説明にかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。
質問 河内富喜
今後、自主防災組織率については、努力したいということでのご答弁がありました。また、保健福祉課の方でも民生委員とタイアップして、このことについては努力しているのだということのお答えをいただいたわけですけれども、先ほどカウントということでの中で、おそらく行政区に依頼している部分もカウントされているのだろうと、ほかの自治体では。私は、そういうことでもなければ、高い自主防災組織率というのは無理なのかなと思っております。そこで現実的に可能なこととして、今後努力されていかれることだと思うのでしょうけれども、防災ボランティアについてもですね、将来、ふやしていきたいということでございますけれども、なかなか現状を考えるとね、それほど急速に私はふえていくことはなかなか難しいこともあるのかなと、私なりに考えるところですが、それでですね、私は現実的な自主防災組織率を上げることとしてですね、私はやはり行政区の力を借りることが大事ではないかなと、また行政区の方々に協力してもらうことも協働のまちづくりの一環としてお願いするということでご理解をいただけるのではないかと、私なりに思っているところです。先ほど、課長の方から説明がありましたように、災害時要支援者名簿ということでの個人情報の管理をされていると思うのですが、私は、この管理ということもあまり厳格に考えすぎるとマイナスの方が私多いと思うのです。それで、例えば、各行政区の 3 役ぐらいに限り、これは 3 役でも 4 役でも 5 役でもいいのですけど、町内が大きければもう少し多くてもいいのですけれども、少なくとも普通の行政区であれば 3 役ぐらいには、その行政区の要支援者の名簿をですね、渡しておいて、もし一朝有事の時には災害時の見回り、声かけというものをですね、お願いしておくというような私はシステムを今後考えてもいいのではないかなと思うわけです。当然、それに協力する行政区側の考えも聞いてからでないとできないと思いますけれども、十分これは可能なことでございますので、今日は最終的なその辺に対するご答弁ということはよろしいですが、今後ですね、この行政区におけるボランティア支援ということをいろいろ検討していただきたい。これは、私は災害時の対応として、二重・三重のセーフティーネットがあっていいと思うのですよ。ですから、その網かけが民生委員の方、保健福祉の方、または行政区のそういった何人かの名簿を掌握している方、それぞれが早い段階でそこへ行って見回り、声かけをして安全を確認するというような形にして二重・三重のセーフティーネットを考えていくと、そういうことで自主防災比率の向上も期待できるのではないかと思っております。今後、この辺については、十分ご協議をいただきたいと思います。最後にですね、防災に強い安全・安心のまちづくりを実現するための今後のそういった取り組み、考え方についてご確認をして、最後の質問としたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
河内議員のおっしゃられる自主防災組織率、これにつきましては、非常に高い組織率で発表されている町村もあります。これはどういう方法で組織率が把握されているのかわかりません。ただ、多分なる報告をすれば率が上がるのかということなのかもしれませんし、その辺は詳細私どもも把握しておりませんので、そのパーセントだけ見ると浦幌町は 2%ということで低いということであります。ただ、私どもの感覚といたしましては、安全・安心のまちづくりということで各行政区の皆さんに対しましては、事あるごとにいろいろな面でお願いをしておりますし、特にお年寄り、また体の不自由な方に対する防災の際につきましては、町内会独自でその担当を決めて行っている町内会もあります。またそうではなくて、やはり特に町内会によっては、お年寄りのところばかりということで、なかなかそれもできないという町内会もあります。本当に千差万別の町内会だと思いますけれども、それぞれがお互いの助け合いという中で、災害に対しては対応していただいているものというふうに思っています。先日、今年の 2 月にチリ沖地震がありました。我が町も災害対策本部を 2 月 28 日の 9時 38 分に対策本部を設置いたしました。その際にも、特にそういう避難警報も出しましたけれども、避難にあたってそういうお年寄りの皆さんに対しましては、特に消防団、そして民生委員の皆さんにお力を借りながら、そして町内会の皆さんのお力を借りながら、速やかにその徹底をさせていただいたというふうに考えています。そういう意味では、単なる組織率だけではなく、各町内会でそれぞれが対応していただいているものだというふうに考えていますし、安全・安心なまちづくりについては、今後ともその方向で進めて参りたいというふうに思っております。今言われました行政区の 3 役にでもそういう情報を渡してはどうかというお話がございましたけれども、なかなか個人情報の保護法の問題もありまして、これに対してそれができるのかどうかなかなか難しい面があるだろうというふうに思っております。ただ、行政区単位では、そういう情報というのは、それぞれがみずからお隣も含めて、身近な情報でありますので、つかんでいるのではないかというふうに思いますけど、できるだけ安易な情報提供ということではなくて、そういう災害の時における対応については、今後とも町内会の皆さんと連絡を密にしながら、協力をお願いして参りたいというふうに考えております。そういう意味では、単に自主防災の組織率だけに頼ることなく、現実問題として対応できる、そういう安全・安心なまちづくりに今後とも進めて参りたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。