みんなの議会

浦幌町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月7日

教育に関する事項について

2008年3月7日、浦幌町議会の一般質問で、野村俊博議員が「教育に関する事項について」質問し、町長 水澤、教育委員長 岡崎、教育次長 後藤が答弁しました。

質問者
野村俊博 議員
答弁者
町長 水澤、教育委員長 岡崎、教育次長 後藤

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 野村俊博

私は、教育に関する事項について、ご質問させていただきたいと思います。先日、つい 2 日ほど前ですか、公立高校に入学試験が行われました。しかし、浦幌高校においては残念ながら、今年度から新入学する生徒がいないのであります。非常に残念なことであり、大変寂しいことであると思います。町内の各界・各層の人々や町民の皆様の運動・努力にもかかわらず、閉校が決定されたことについては、これは事実として受けとめなければなりません。しかし、残された 2 年間、浦幌高校の最後の生徒として、在校生の皆様には高校生活に、また二度とない青春生活を浦幌で大いに頑張っていただきたいと願うものでございます。また先の問題であり、現在も在校生が頑張っている中、議論にするのは性急な感もございますが、この閉校に伴い、いろいろな形で出てくる影響について、考えていかなければならないと考えるわけであります。まず第一には、今年も含めてこれから高校に進学しようとする子どもたちの選択の道を狭めたことでございます。また、家庭への経済的負担が発生し、高校がなくなることによる地元地域の衰退も懸念されるところでございます。また、数多くの卒業生を輩出した浦幌高校がなくなるということの郷愁もございますが、高等教育を受ける教育施設がなくなった自治体としての心理的、教育的な寂しさも感じるものがあります。そこで、まだ 2 年先の事態ということでありますが、今から閉校後の地域の活性化、教育施設及び跡地等の有効的な利活用を検討すべき体制を整えるべきだと思いますが、行政の責任者としての考え方をお伺いしたいと思います。次に、町教育委員会の管理されている教育施設、浦幌中学校及び給食センターについて、お伺いしたいと思います。昨年 9 月の議会において、議決しました中学校の耐力度調査について、その結果どのような形になったのかをまずお伺いしたいと思います。国土交通省によりますと、2015 年までには耐震化率の引き上げを目指して、全国の市町村に公共施設の「耐震改修促進計画」の策定を求められているところでございます。改修が必要となるのは、耐震基準が厳格化された 1981 年、昭和 56 年より以前の建物が対象になっているようであります。まさしく昭和 47 年から 49 年に建設された浦幌中学校がその対象になると思うわけです。教育行政執行方針にも述べられておりますように、教育環境の整備及び施設設備の老朽化に伴う方策には、今後どのように考えられているかお伺いいたします。この問題については、そこで学ぶ子ども達のことを考え早急に結論を出すべき問題だと考えております。次に、中学校に併設されている給食センターの整備でありますが、先ほど、杉江議員の食の問題(一般質問)でも表しましたように、現在、食の安全が社会問題として大きくクローズアップされてきております。生産・流通・加工のすべての段階で細心の注意を払わなければならない状況でございます。今までセンター施設内の設備等の更新が幾度となく行われてきておりますが、食の安全・安心を第一に考えると、これは当然なことであると考えるわけでございます。しかし、昭和 58 年度建築で築後 25 年経過しており、また少子化を迎えて、現在 1 日 2,000 食もの給食生産能力のあるセンターの今後を考えた時、もう少しコンパクトな施設で改修も検討の対象にすべきと考えますが、考え方をお伺いいたします。以上、教育を中心とした環境の変化に対する考え方、また施設・設備に対する今後の対応策についてお伺いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

野村議員の質問にお答えいたします。1 点目の浦幌高校閉校に伴う影響と施設等の利活用についての考え方でありますが、浦幌高等学校は、高等教育に対する地元の熱い期待をもって、昭和 26 年 4 月に池田高等学校浦幌分校として設置されたのがはじまりで、昭和 27 年 11 月に浦幌高等学校と改称し、昭和 38 年には北海道立に移管され、昭和 59 年に新校舎が完成し、半世紀の歴史を刻みつつ今日に至っております。今日までの卒業生は 4 千 3 百有余名に及び、優れた人材を社会に輩出し、それぞれ地域社会や各界において活躍、貢献されているところであります。また、地域においても、生涯学習、さらには地域を支えていく人材の育成や地場産業の活性化などにも寄与してまいりました。浦幌高等学校は、本町にとって大変重要な位置を占めてきましたが、本年から生徒の募集停止となり、2 年後には閉校せざるを得ないこととなります。地域に与える影響は大変大きなものがあると考えているところであります。まずは、募集停止に伴い、普通科高校の選択の幅が一層狭くなったことであります。通学費の負担増など子どもを持つ親御さんの心労は計り知れないものがあると思います。また、中学校の進路指導においても、子どもたちの進路希望を叶えさせるために、今まで以上の指導強化が求められ、先生の負担も増大してきていることと思います。本町の経済に及ぼす影響も、募集停止決定前にお聞きしました概算の数値ですが、年間の施設維持管理費等が教職員に対する給与を含めますと約 1 億 2,000 万円ということで、地元経済への貢献度はかなり高かったものと思われます。浦幌高等学校閉校による町民や地域に及ぼす影響はかなり大きなものになると思われますが、設立以来、現在まで浦幌高等学校を支えてきた町民の思いや同窓生の熱意を酌んで、今後の町政に生かしてまいりたいと考えているところであります。施設等の利活用についてでありますが、現在の浦幌高等学校は昭和 59 年に新築されており、閉校時には築 25 年を超える施設であります。今のところ、北海道教育委員会から本町に対して、校舎・敷地に関する申し入れや相談等の動きは一切ありませんけれども、耐震建築物でもあり、管理も行き届き良好な施設ですので、今後、庁内に検討機関を設け、ランニングコスト等を調査しつつ利活用の道を探ってまいりたいと考えております。ただ、土地建物の譲渡や貸与にあたって、有償であったり、多くの規制・制限がかかるようであれば断念せざるを得ないとも思っているところであります。いずれにいたしましても、現時点では、閉校を前に不安を隠せないであろう在校生が伸び伸びと学習できる環境を保持することが重要であると考えているところであります。2 点目の教育施設等の老朽化に伴う整備・維持・管理についての考え方につきましては、教育委員長より回答をいたしますので、よろしくお願いいたします。

答弁 教育委員長 岡崎(教育委員長は2011年9月まで)

野村議員のご質問にお答えいたします。教育施設等の老朽化に伴う整備・維持・管理についてでありますが、ご承知のように浦幌中学校は、統合中学校として昭和 49 年 4 月に開校し、校舎が昭和 47 年から 49 年、屋内体育館が昭和 49 年に建設されたものであります。文部科学省は、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき公立学校施設の耐震化を促進していますが、平成 18 年に実施した屋内体育館の耐震診断では、構造耐震指標 Is 値は、梁間方向では耐震性を保有していましたが、桁行方向で 0.7 以上必要なのに対し 0.23の数値に留まり、さらに屋根面の桁行方向においても強度不足が判明しました。この屋内体育館の耐震結果により、築 34 年から 36 年を経過した校舎の耐震強度不足も明らかなことから、改築も視野に入れた校舎及び屋内体育館の耐力度調査を昨年 10 月から 12 月に実施したところであります。耐力度調査は、文部科学省の交付金事業を行うことを前提とした「構造上危険な状態にある建物」を判定するための調査で、今回の調査では平屋建物の棟を除き、危険校舎認定の基準を満たしたところであります。今後は、北海道教育庁が行う現地調査により最終的な数値が確定しますが、生徒数の減少や校舎の老朽化による維持管理費が増加傾向にあることから、近代的な校舎の改築に向け準備を進めてまいりたいと考えています。次に、学校給食センターは、昭和 59 年 1 月に現在地に移転改築を行い、現在に至っているものであります。近年の学校給食センターは、衛生管理上の観点から調理、洗浄、配食などの作業動線が重複せず、かつドライ方式へ移行しつつありますが、本町の調理場は、ウエット方式による処理システムとなっています。また、施設設備及び機器類の更新時期も迎えていることから建物を含めた対策を検討しなければなりませんが、整備に要する事業費がかさむことが予想されることから、具体的には、浦幌町第 3 期まちづくり計画で検討してまいりたいと考えております。以上、野村議員の答弁といたします。

質問 野村俊博

それぞれの問題について、今後の考え方をお伺いしました。時間のかかる問題ですぐに結論の出る問題ではないと認識します。まず、閉校になる高校の跡地、その他についても、庁舎内で検討委員会を設けて前向きに検討されるという答弁でございますので、大いに議論をしていただきたいと、こう思います。また、給食センターについては、相当な改築費用がかかるということもお聞きしております。第 3 次まちづくり計画ということでございますので、それについてもまた先送りになるのかなというふうに思いますけれども、そこで中学校の校舎の問題、答弁にもありましたように、体育館が耐震度では、強度不足が判明したと。それにあわせて耐力度調査についても、校舎については、今道教委の方に最終的な結論を求めていることでございますけれども、結果的には改築がされなければ、交付金事業として認められなかった費用なのか、2 年先には先ほども庁舎内で検討し、道の施設でありますけれども、高校の跡地利用、また教育施設の利用も行政としてきちんとした方針が出される、そういうことを含めていきますと、耐震度、耐力度が不足してということが道教委なり認められた費用負担の問題もありますけれども、補修あるいは改築、あるいは移転という判断基準というのは、まだまだ今の段階ではいろいろあると思うのですけれども、費用負担、年次計画、いろいろなこと含めてどのような考え方を持っておられるのか、この点についてお伺いしたいと思います。

答弁 教育次長 後藤(教育次長は2008年3月まで)

耐震改修法の関係で、各学校の耐震診断を行ってまいりました。その結果、浦幌小学校についてはクリア、厚内小学校についてはクリアできなくて、旧厚内中学校へ移転をしたと、残るのは浦幌中学校だけという状況であります。それで、最初にですね、浦幌中学校の中でも最も建築年度が新しい体育館について耐震診断を行いました。その結果、NGが出ましたので、それより以前に建築された校舎についてもNGが出るという予想が成り立ちます。今年度 9 月でしたか、補正をお願いいたしまして、耐力度調査ということになりました。先ほど、委員長の方からもお話いたしましたけれども、その結果、近代的な校舎の改築に向けて準備を進めたいということを申し上げましたけれども、これは耐力度調査というのは、改築に向けての調査であります。逆に言うと、耐力度調査をやっておけば、いつでも改築へ向かって作業を進められるということであります。それで 19 年度に耐力度調査を実施させていただきましたけれども、耐力度調査は、10,000 点を満点として、5,000 点より以下になりますと、危険な建物とみなして、文科省の交付金事業を受けられると。すなわち、新校舎を建設できるということになります。それで 5,000 点以下という数字が平成 20 年度からは 4,500 点に下げられるという情報がありましたので、19 年度中に耐力度調査を行って、5,000 点より下の数字を確保したい、いつでも改築へ向けて作業できるようにしたいと、権利だけは確保したいということで作業を行いました。それで業者へ委託して作業をいたしまして、点数もきているのですが、先ほど申し上げましたように、最終的な点数については、道教委で今調整中でありますので、かつ現地調査もございますので、その結果を見て最終的な判断ということになろうかと思います。それで耐震度強度が不足していることが一方ではわかっておりますので、耐震強度不足をカバーする方法は二つあります。一つは、耐震強化包囲を行う、要するに補修工事を行うということです。それからもう一つは、その建物をあきらめて新校舎を建てるということと二つ、それからもう一つ、今、野村議員の方から移転ということがありましたけれども、選択肢としてはこの三つかなというふうに思います。問題は、全体的な事業コストがどのくらいになるか、事業コストが大きくなっても、町費の負担がどのくらいになるのかという問題だろうと思いますけれども、その辺の判断をした結果ですね、どうも新築した方が安いかなという状況であります。まだ細かな数字という所までいっておりませんけれども、ラフな数字で申し上げるとそういうことになります。それから、移転の関係でございますけれども、移転というのはある意味浦幌高校を念頭に言っていることだろうと思いますけれども、浦幌高校も築 25 年以上経っておりますので、そちらへ移転した時に新たなコストが生じないのか、新校舎をどのくらい使えるのか、それから学校給食センターから離れることによって、新たなコスト負担が出ないのか、それから学校周辺に教員住宅がなくなりますから、夜間の警備上の問題はないだろうか、移転することによって現在の浦幌中学校の校舎というのは使えなくなりますので、その取り壊しの費用が捻出できるのか、それから今、浦幌高校の校舎というのは、浦幌中学校より少し小さい面積なのですが、生徒数に比較して、あまりにも大きすぎるのではないか、それからグランドのトラックが 300 メートルしかないということも、それでいいのだろうか、そういったようなことも検討しながらですね、また庁内のプロジェクトチームを作るということでありますから、そういった中で総合的な判断をするということになろうかと思います。

質問 野村俊博

それでは、いろいろな内容聞きました。その中でいきますと、基本的に浦幌中学校の改築はせざるを得ない、これは事実であると。ただ、今言ったような道教委からの最終的なヒアリングだとか、現地調査も必要ということですけれども、いろいろ教育委員会の説明を聞きますと、あくまでも新築ありきの方針での答弁というか、考え方を見受けられる。また、先ほど町長が答弁されたように、2 年先に、今、高校は道の施設ですけれども、今後道のどういう対応になってくるかによって、受け方も違いますけれども、庁舎内で高校の跡地の有効利用も検討するという答弁ありながら、既に高校移転にしては、非常な障害があるという、あえて行く必要がない、行くべきではないというような方針で聞こえるわけですけれども、まだまだ先のことですけれども、年次計画という形で、費用的な問題、いろいろな問題をクリアしていかなければならないでしょうけれども、具体的に改築ありきで大体そのような気運かと思うのですけれども、年度的にはどの程度の年度を考えておられるのか、いつ事業として着手しなければならないのか、最後にその点だけお伺いしたいと思います。

答弁 教育次長 後藤(教育次長は2008年3月まで)

年次の関係ですけれども、既にこの建物が耐震強度ないということがわかっております。そういったところで子どもたちを長い間学習させることは好ましくない、また、この建物自体が非難施設になっておりますから、そういった意味からも長い間放置していることは望ましくないというふうに考えておりますから、我々としてはできるだけ早く子どもたちに安心・安全な校舎の中で勉強させてあげたいなというふうに考えております。

出典:浦幌町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月7日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる