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浦幌町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月9日

住宅用火災警報器の設置義務化に伴う町民への周知と高齢者への助成金の必要性について

2007年12月9日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「住宅用火災警報器の設置義務化に伴う町民への周知と高齢者への助成金の必要性について」質問し、町長 水澤、消防署長 芳賀が答弁しました。

質問者
河内富喜 議員
答弁者
町長 水澤、消防署長 芳賀

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 河内富喜

私は、今回住宅用火災警報器の設置義務化に伴う町民への周知と高齢者への助成金の必要性について、一般質問をさせていただきます。平成 16 年度の消防法の改正に伴い、住宅用火災警報器、いわゆる煙探知警報器の設置が一般住宅に義務化され、当町が所属する東十勝消防事務組合でも条例化されています。新築住宅に関しては平成 18 年 6 月 1 日からの設置が義務化され、すでに適用されているところであります。1 点目としてお聞きしますが、既存住宅に関しては、平成 20 年 6 月 1 日からの設置が義務化されているところであり、公営住宅など町の管理住宅での設置は着実に進んでいる状況であります。しかし、一方、一般の既存住宅に関しては、まだまだ未設置の住宅が多いのが現実であります。住宅火災による死亡発生の防止が設置の目的でありますが、住宅用火災警報器の設置義務化について、行政として住民への啓蒙、周知をどのように図っているのでしょうか。2 点目としてお聞きします。特に一般の住宅用火災警報器の設置には、個人の費用負担が伴うわけでありますが、自己責任とはいえ、現在はまだ設置への意識醸成も私は十分でないというふうに、とらえております。町民の火災に対する安心・安全を図るため、今後残された 6 カ月の設置期限まで、行政としてどのように対応する考えでしょうか。特に被害者の半数以上が 65 歳の高齢者であることをかんがみ、実行性を上げるためには、町の助成のようなものも必要でないかと考えます。また社会的弱者である障害者や生活困窮者など、それらについても助成の対象として検討すべきだと考えます。特に今回のように、命にかかわる制度実施においては、実行性を優先して考えるべきではないでしょうか。以上、2 点についてお伺いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員の質問にお答えいたします。住宅用火災警報器の設置につきましては、消防法施行令、東十勝消防事務組合火災予防条例において、新築住宅は平成 18 年 6 月 1 日から、既存住宅にあっては平成 20 年 5 月末までに設置しなければならないこととなっております。町民への啓蒙・周知につきましては、消防署が町の広報誌を活用しているほか、消防団員による一般住宅立入検査にあわせて、町内全戸にチラシを配布し、さらに、浦幌女性・あいフェスティなどのイベントにおいて、機器の展示と説明を行っているところであります。また、各種事業所等の避難訓練などの機会にも、悲惨な焼死事故を防止するため、住宅用火災警報器の説明と設置促進を図っているところであります。最近では、惣菜をガスコンロにかけたまま就寝し、住宅用火災警報器が作動したため、家の人が警報音に気づき、発煙の状態で発見し、火災に至らなかった例や、夜食をカセットコンロで調理中に就寝し、中身が焦げて発煙し、住宅用火災警報器が作動したため、警報音に付近住民が気づいて消防機関に通報し、大事に至らなかったなどの奏功事例があり、火災及び焼死事故の防止に効果のあることが実証されております。今後におきましても、町の広報誌を活用するほか、種々の機会をとらえて住宅用火災警報器の設置促進を図って参ります。2 点目の住宅用火災報知機の設置費用の高齢者等への助成についてでありますが、現在、本町において 65 歳以上の独居高齢者世帯は 222 世帯、65 歳以上の高齢者のみの世帯は 310世帯となっており、このうち公営住宅等の入居者で 65 歳以上の独居高齢者世帯は 85 世帯、65 歳以上の高齢者のみの世帯は 49 世帯であり、一般住宅に入居されている 65 歳以上の独居高齢者世帯は 137 世帯、65 歳以上の高齢者のみの世帯は 261 世帯であります。本町では、65 歳以上の独居高齢者については、本人の申請に基づき緊急通報装置の設置を行い、この設置費用は全額町が負担しているところであり、現在 71 台が稼動している状況であります。この緊急通報装置の設置は、安否の確認と心身に異常を感じた場合などの緊急時における迅速な通報を行うことを目的としており、通報用電話機のほかに、煙センサー、熱センサー及びガスセンサーが併設されております。この煙センサー、熱センサー及びガスセンサーが火災報知機の役割を果しておりますが、消防法では就寝の用に供する居室等に設置することとなっているため、消防法で規定する設置基準を満たすものではありませんので、寝室等は各個人がそれぞれ設置することとなっております。緊急時の通報は、札幌市にある財団法人健康づくり財団が受理し、あらかじめ利用者から指定された町内の協力員に連絡されるとともに、消防機関への通報ラインも整備されていることから、本町では既にこの機能が奏功された事例もあります。また、生活保護法において、住宅用火災報知機の設置費用は扶助の対象外とされている現状にあり、町内の生活保護費を受給され持家の方は 28 世帯ありますが、この方々におかれても各自が設置することとなっております。一般住宅の火災報知機設置に対する助成については、6 月の第 2 回町議会定例会の補正予算の審議の中で、考えていない旨の答弁をしており、高齢者等に対する考え方も同様であります。町として、町民の生命と財産を守ることは当然の責務であり、消防署等の機械器具の充実を今後も図っていきますが、身の安全は自らが守るよう行動することも重要であると考えており、各関係機関と連携し、設置促進に向けた普及、啓蒙活動を継続して参ります。以上、河内議員の答弁といたします。

質問 河内富喜

ただいまお答えをいただいたわけですが、今までも火災予防については、住民の安心・安全ということで、努力をされているということでのご答弁があったわけですが、ただいまのご答弁について整理をさせていただいて、確認をさせていただきたいと思いますが、65 歳以上ののみの世帯は、全部で 310 世帯あって、緊急通報装置の設置が申請により 71 台稼動しているわけですね。これを見ても、全体の中での稼動数は非常にこれで十分なのかなと、これはあくまでも本人申請ということですので、原則がそうなっているということで、この辺についてまだまだ周知が十分ではないのではないかという気がいたします。それと今回の消防法の内容を見ますと、寝室、そして階段があるところは階段の踊り場、天井ということでのこの 2 点に集約されているわけですが、今、説明がありました従来の緊急通報装置での対応だけでは、今回の消防法の基準に満たない、当然、寝室は各自で付けなければならないということであります。それらを総合的に見ていきますとね、もう少しですね、今回の消防法の事務化の本質的なものをですね、きっちりととらえていかなければならないのではないかなと思うわけであります。ということはですね、今回の消防法ではですね、やはり設置のタイミングを失うとですね、本来消防法で安心・安全を図るための措置がされているわけです。設置されないということであれば、これらの本来の目的というものがですね、まったく機能しないままで終わってしまう、必要であるべき高齢者等が未設置のまま感化されていく可能性が非常に高いと私は心配しているわけであります。現実問題として、寝室にまで入って設置の確認をすることは、非常に困難であると考えます。ですから、この機会にですね、住宅用火災警報器の設置をしていただくことに、行政として工夫をして対策をしていただきたい、このように考えるわけであります。自己責任とはいえ、人の命にかかわることでありますので、本当の意味での行政のきめ細かい心配りが必要ではないでしょうか。今後、一般住民の住宅用火災警報器の設置については、ただいまご答弁でもありましたように、あらゆる機会を通じて啓蒙・周知することで設置率を高めたいということでありますので、これらの努力については一層努力していただきたいと思いますが、社会的環境がいろいろ厳しくなっている中で、いわゆる高齢者や社会的弱者と言われる方々の設置についてですね、自己責任ということだけで判断してしまっていることに、私は大変危惧しているわけでありますが、これらのことについてどのようにお考えかお聞きしたいと思います。また提案させていただいた住宅用火災警報器の助成について、再度検討できないものか、この点についてもお聞きしたいと思います。

答弁 消防署長 芳賀

消防署の立場からご答弁させていただきます。この住民に対する啓蒙の関係でありましたけれども、御存じのとおり、法が 16 年に施行されまして、一般住宅につきましては、あと 5 カ月余りですね、義務化がされます。そういう中では、私どものPRの方法といたしましては、町長からの答弁にありましたとおり、広報誌等々いろいろな団体機関を使いまして、協力をいただきまして啓蒙してきてまいりました。そのほか、消防としては、消防団員の協力をいただきまして、立ち入り検査の際、玄関先で聞き取りをしながら、調査も含めて促進・啓蒙に図ってまいりました。まだまだ河内議員のおっしゃったとおり、整備については、まだ調査に至っておりませんが、まだまだ不十分だという認識は私どももしているところであります。これからの啓蒙につきましては、今の高齢者、いわゆる災害弱者に対する、そういうことも重要な部分でありますから、それに触れてみますと、今後におきましても、消防団である女性消防団員 10 名協力いただいておりますが、その中では高齢者、独居老人のみの火災報知機の啓蒙もありますけれども、最近のいろいろな状況、生活環境も調査しながらですね、個別にまわらせていただいております。この高齢者対策につきましては、また早速女性消防団員にお世話になりますから、設置がされているかどうか、そんなところも調査をさせていただきたいと思います。幸いにしまして、浦幌町では最近大きな火災が発生しておりません。しかし、全国においては、火災死亡事故につきましては、9 割以上が建物火災から発生していると。その中で 65 歳以上の高齢者の方が亡くなっている事例は 65%でございます。そういう中では、私どもの署としても同じ環境ではないのかということでありますから、これからもそういう部分では高齢者に対する周知を徹底して行っていきたいというふうに思っております。こういう高齢者対策の助成の関係につきましては、町部局の方でありますから、町長からご答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。高齢者等々の消防法の改正についての助成の考え方でありますけれども、浦幌町といたしましては、やはり高齢者の身を守るということは大変大切なことだというふうに感じているところでありますけれども、しかし、今、高齢者の皆さんが一番火事、火災が発生する箇所としましては、やはり台所等々ではないのかなというふうなことを考えているところであります。それで緊急通報システム装置につきまして、今後とも啓蒙活動を続けながらこの設置について進めていきたい、それで消防法には該当しないわけでありますけれども、高齢者を守るために、この装置の設置促進を図っていきたいというふうに考えているところであります。消防法に基づいた警報器の助成については考えていないということで再答弁させていただきたいというふうに思っています。

質問 河内富喜

助成はできないということで残念だなと考えております。ただですね、従来的な緊急通報装置、先ほど申し上げましたけれども、本人申請に基づき、現在 71 台という台数ですね。この辺についてもやはりもっとですね、今回の消防法の改正に伴うことで火災に対する安全性を考えた場合にですね、この辺についてももっと台数を増やしていくような方向で対応することが私は必要ではないかと思います。それとともにですね、今回の火災警報器の設置もですね、法的な基準に満たされるような形で努力をしていただきたいと思います。それには、先ほど署長から答弁ございましたけれども、消防団の方々やまた福祉関係等の方々のご協力を得ながら、残り 5~6 カ月ございますけれども、できるだけ町民の安心・安全が徹底するような形に本腰を入れて再度努力をしていただきたいと思っております。また、よくこういう消防のこういう器具関係では、詐欺まがい商法のいろいろな問題が起こることが多いわけでありますけれども、そういった事故、事件が起きないように、この辺にも町民への周知徹底をさらに図っていただきたいと思います。以上のことについて、もう一度お答えいただきたいと思います。

答弁 消防署長 芳賀

今のご質問にお答えをいたします。先ほど申し上げましたとおり、これから啓蒙活動には十分力を入れて行っていきたいと思いますし、また法が義務化になりましてからでもですね、このことはちょっと継続していきたいというふうに思っております。それから、やはりこういう時には、今河内議員がおっしゃられましたように、訪問販売等々、高齢者が被害にあうということは私も承知しておりまして、実は各一般家庭のチラシにおきましても、浦幌町内の業者 13 社ほどご理解いただきまして、浦幌町内ではこういう店が扱っておりますよと、他方からきた場合は十分注意してくださいと、またあるいは消防署職員が住宅火災警報器を販売することはまったくありませんということを含めまして、このチラシを作成し、各戸にお配りし注意を促しているところであります。以上であります。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員の再々質問でありますけれども、まさに浦幌町の安全・安心なまちづくりということにつきましては、町理事者としても誠意を持って対応していかなければならない問題であるというふうに思っているところであります。法改正にしたがってのすべての助成をするということは、なかなか難しい点がありますし、どこまで助成制度で安全を守っていくかということは、大変難しいところでありますけれども、やはりなんとか今、緊急通報装置を持ちまして、高齢者の身の安全を守っていくということが最低限必要なのではないかなというふうに思っているところでありますし、安全・安心のまちづくりのためにも消防法の改定に基づいた早期の火災報知機の設置について周知徹底を図っていきたいというふうに考えているところであります。また詐欺まがい商法の防止につきましては、これにつきましても消防署と連携を取りながら進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

出典:浦幌町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月9日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる