砂川市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月12日
(1)TPP(環太平洋経済連携協定)の参加による市内農業や地域経済に及ぼす影響と交渉参加撤回を求める運動の強化について/(2)生活保護法改正の主な内容と生活保護基準引き下げによる市民生活への影響について/(3)風疹予防接種の費用の助成について/(4)視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付について
2013年6月12日、砂川市議会の一般質問で、土田政己議員が「TPP(環太平洋経済連携協定)の参加による市内農業や地域経済に及ぼす影響と交渉参加撤回を求める運動の強化について」「生活保護法改正の主な内容と生活保護基準引き下げによる市民生活への影響について」「風疹予防接種の費用の助成について」「視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付について」について質問し、経済部長 佐藤進、市民部長 高橋豊が答弁しました。
- 質問者
- 土田政己 議員
- 答弁者
- 経済部長 佐藤進、市民部長 高橋豊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 土田政己
それでは、通告に従いまして、大きな項目で4点について質問をいたします。第1点目は、TPP(環太平洋経済連携協定)の参加による市内農業や地域経済に及ぼす影響と交渉参加撤回を求める運動の強化について質問をいたします。安倍首相は、3月15日、多くの道民や関係団体の意向に背き、TPP交渉への参加を表明しましたが、今農業関係者だけでなく大学教授や弁護士、一般市民らによるTPP交渉参加に反対する声が全国に広がっています。5月22日、大学教員の会が独自の試算を発表し、TPPに日本が参加した場合の影響について、農林水産業と関連産業を合わせて生産額で10兆5,400億円減少し、190万人の雇用が失われると言われておりますので、次の点について伺います。(1)、TPP参加による市内農業と地域経済に及ぼす具体的な影響について。(2)として、交渉参加撤回を求める運動強化の市としての取り組みについて伺います。大きな2番目に、生活保護法改正の主な内容と生活保護基準引き下げによる市民生活への影響について質問をいたします。(1)、政府は、生活保護法の改正案を今開かれている国会で成立させようとしております。この改正案は、1950年にこの制度が始まって以来の大幅な変更だと言われておりますが、改正の主な内容について伺います。(2)、政府は、生活保護費の扶助基準を3年間で670億円削減することを決め、2013年度は220億円の削減を予算に盛り込みました。生活扶助基準の引き下げは、各種制度にも大きな影響を与え、国民生活全体を悪化させるものだと言われておりますので、市民生活への具体的な影響について伺います。大きな3点目に、風疹予防接種の費用の助成について質問いたします。風疹の流行拡大がとまらず、患者数が5月26日現在、全国で8,000人を突破し、昨年同時期に比べ36倍を超える勢いで全国に広がっております。感染の拡大を防ごうと全国の自治体で予防接種費用の助成をする動きが急速に広がっています。砂川市の実態と風疹予防接種費用の助成についての考えについてお伺いをいたします。最後に、4点目として視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付について質問いたします。2011年7月から実施されたテレビの地上デジタル放送化でFMラジオでテレビ音声が聞こえなくなり、視覚障害者にとって切実な問題となっています。地デジに対応したラジオは製品化されましたが、視覚障害者が使用しやすい機種は2万円を超える金額になり、購入することが困難な人が多いのが現状であります。障害者総合支援法に基づき、日常生活用具の給付や貸与に地デジ対応ラジオを加えることができないかお伺いし、初回の質問といたします。
答弁 経済部長 佐藤進(経済部長は2015年3月まで)
大きな1番、TPP(環太平洋経済連携協定)参加による市内農業や地域経済に及ぼす影響と交渉参加撤回を求める運動の強化についてご答弁申し上げます。初めに、(1)、TPP参加による市内農業と地域経済に及ぼす具体的な影響についてでございますが、本年3月15日、国が公表いたしました農林水産物への影響試算によりますと、農産物の生産減少額は約2兆7,000億円、品目別の影響額で最も大きい米で生産減少額は1兆100億円と試算されております。また、3月19日に公表されました北海道農政部の試算によりますと、TPP参加による北海道での影響額は、米はアメリカやオーストラリアからの輸入により道内生産量の3割が輸入品にかわり、輸入品との競合で価格が安くなることにより生産額の5割、597億円の減少と試算されております。また、酪農につきましてもバター、チーズ等の乳製品は外国産と品質格差がないことから、ほぼ全量が外国産に置きかわることにより加工乳の生産が大幅に減少し、生産額の45%、1,175億円の減少、その他小麦、てん菜、でん粉原料用バレイショ、小豆、牛肉、豚肉なども大きな影響を受け、北海道全体の農産物の影響額は4,762億円、関連産業や地域経済を含む影響額は1兆5,846億円、農家戸数が2万3,000戸減少すると試算されております。北海道が平成22年10月に公表した試算影響額2兆1,254億円より減少した理由といたしましては、前回は全ての国に対して関税率がゼロになることを想定し、試算しておりましたが、今回はTPP交渉参加11カ国に絞って試算したためであります。また、TPPは、農業だけでなく金融、医療、保険、雇用などの分野の規制緩和が含まれ、地域経済にも大きな影響が懸念されております。市内農業における影響につきましては、北海道農政部の試算を当てはめますと当市の米生産額が5割減少し、加工乳の大幅な減少により生乳生産額が45%の減少となり、市内農家の約7割が影響を受けるものと見込まれるところであります。また、農業、農業関連産業以外にも規制緩和等により商業、金融、保険、運輸など地域経済にも大きな影響が見込まれるところであります。次に、(2)、交渉参加撤回を求める運動強化の取り組みについてご答弁申し上げます。これまでのTPP交渉参加反対運動への砂川市として取り組みにつきましては、平成22年11月に岩見沢市で行われました空知管内農協組合長会、空知農民連合主催のTPP交渉対策空知農民緊急集会デモへの職員の参加や平成23年10月の「TPP参加・断固反対」郷土の空知を守るキャラバン行動への参加、本年3月にはTPP交渉参加に反対する緊急道民集会デモに農業委員の参加をいただいております。さらには、北海道市長会及び空知地方総合開発期成会を通じてのTPP協定交渉参加に関する緊急要請活動や農業関係団体等による講演会、集会への参加、農民運動北海道連合会主催のTPPシンポジウムへの後援などにより積極的に反対運動に取り組んでまいりました。また、砂川市議会におかれましても、平成22年第5回臨時会及び平成25年第1回定例会でTPP交渉参加反対を求める意見書が可決されており、議会、行政、農業者、農業関係団体等が一丸となり、オール北海道でTPP参加阻止に向けた運動に取り組んでまいりました。今後も各種団体等が主催する講演会や集会への後援や担当職員の出席等により行政として取り組みを図ってまいりたいと考えております。
答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)
大きな2から大きな4についてご答弁を申し上げます。初めに、大きな2の生活保護法改正の主な内容と生活保護基準引き下げによる市民生活への影響についてご答弁申し上げます。(1)、生活保護法の改正の主な内容についてでありますが、今回の生活保護法の改正につきましては、保護の決定に際してより実効ある不正の防止、医療扶助の実施の適正化等を図ることにより国民の生活保護制度に対する信頼を高めるとともに、被保護者の就労による自立の助長を図るため、生活保護法の一部を改正する法律案として現在開会中の国会に提案され、審議が行われているところであります。提案されている改正案の主な内容でありますが、初めに保護の決定に係る手続の整備として、保護の開始の申請、開始の決定等に当たっての申請書の提出等に係る手続の整備や保護の実施機関は必要があると認めるときは要保護者、扶養義務者に対して資産や扶養状況などの報告を求めることができるものとする条項が新設されております。また、官公署等に対し、税や年金などの必要な資料の提供を求めることや銀行、信託会社等に資産などの報告を求めることができるなどの条項も新設されております。次に、医療扶助の方法に関することとして、医師が後発医薬品の使用を認める場合、被保護者に対して可能な限り後発医薬品を使用するよう促すことや指定医療機関制度についてその指定及び取り消しに係る要件の明確化などが追加されております。そのほかにも、就労による自立に関することとして、安定した職業につくことにより保護からの脱却を促すための給付金の創設や健康、生活面等に着目した支援として、被保護者はみずから健康の保持及び増進に努め、また生計の状況を適切に把握することなどが加わっているところであります。以上が今回の生活保護法改正案の主な内容であります。続きまして、(2)、生活保護基準引き下げによる市民生活の影響についてでありますが、今回の生活保護基準額の改正につきましては、生活扶助基準の適正化の観点から見直しが行われ、本年8月から改正されることになったところであります。新しい基準につきましては、今後3年間をかけて段階的に移行することとしており、その間はこれまでの基準額と新たな基準額を用いて段階的に移行されるところであり、生活扶助額につきましては3年間で約670億円が削減され、加えて期末一時扶助につきましても約70億円が削減され、合わせて約740億円が削減されるところであります。このことによる市民生活の影響につきましては、厚生労働省より「生活扶助基準の見直しに伴い、他制度に生じる影響について」の通知があり、その中で影響が生じる可能性があるものとして個人住民税の非課税限度額等のほか、準要保護者に対する就学援助など生活保護の基準を例に給付を行うものなどが示されており、このほかにも保育料、国民健康保険料、介護保険料の減免制度などが考えられるところであります。なお、これらに対する国から示された対応方針としまして、個人住民税の非課税限度額等につきましては平成26年度以降の税制改正において対応することとしており、非課税限度額を参照しているものについてもこの改正を踏まえて対応することとしております。このことから、砂川市としまして国の対応方針を踏まえ、実態を十分考慮しながら、今後影響が出ると思われる状況に応じ、関係部署と連携を図りながら対応を検討していかなければならないものと考えております。続きまして、大きな3の風疹予防接種費用の助成についてご答弁申し上げます。現在砂川市における風疹の予防接種につきましては、予防接種法に基づき、1歳児及び小学校入学前1年間の合計2回の予防接種を自己負担することなく受けることができます。風疹に係る予防接種制度の変遷などから、予防接種を全く受けていない場合や受けていても十分な免疫を得ることができないなどの理由で成人になって発症する場合もあります。本年の感染者数につきましては、6月2日までの累積で全国では9,408人の報告があり、昨年の同時期には174人でしたので、約54倍に増加しております。また、北海道では、昨年の同時期には感染者はおりませんでしたが、ことしにつきましては77人の報告がありました。滝川保健所管内では平成20年に1人発症して以来感染者の報告はされておりませんが、妊娠初期に感染すると胎児に障害が出る可能性があることから、婚姻届を受理する際や母子手帳を交付する際に予防接種を促すパンフレットを配布しているほか、ふれあいセンターでは電話などによる相談にも応じているところであります。今後も啓発活動などに努めるとともに、国などからの情報及び感染者数の推移のほか、他の自治体の動向などを注視し、状況に応じて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。続きまして、大きな4の視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付についてご答弁を申し上げます。これまで視覚に障害のある方は日常生活に必要な情報の多くをテレビ音声により入手しており、このためテレビ音声の受信可能なFMラジオを情報入手手段として活用されておりましたが、平成23年7月からテレビ放送の地上デジタル化に伴い、従来のFMラジオではテレビ音声を受信することができなくなりました。こうしたことから、国では地デジ対応ラジオの製品化に向けた助成を開発企業に行い、平成24年9月より視覚障害者向けに配慮された地デジ対応ラジオの販売が開始されたところであります。その後本年1月に北海道より各市町村に対し、当該ラジオについては障害者総合支援法における日常生活用具の要件を満たしており、給付の対象とすることが可能である旨厚生労働省の回答があり、実施主体である市町村の判断により地域のニーズ等を勘案の上、必要に応じて追加することが可能であるとの通知があったところであります。現在砂川市では、砂川市障害者地域生活支援事業実施規則に基づき、日常生活用具給付等事業を行っており、視覚に障害のある方を対象とした日常生活用具につきましては電磁調理器や盲人用体温計、体重計など12品目を給付対象としているところであります。ご質問のありました地デジ対応ラジオにつきましては、現在まで対象となる方などから給付の要望や問い合わせがなかったことから、給付品目に加えておりませんが、今後ニーズ等を確認しながら情報、意思疎通支援用具の給付品目として検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
再質問 土田政己
ご答弁をいただきましたけれども、2回目の質問をさせていただきます。まず、TPP交渉参加による市内農業と地域経済に及ぼす具体的な影響についてでありますが、TPPは例外なき関税、非関税障壁の撤廃が大原則であります。関税ゼロとなれば、先ほどもお話ありましたが、政府の試算でも農業生産額は3兆円も減少して、農業自給率も27%まで低下すると言われております。砂川市の農業で大きな影響を受けるのは、米、酪農、牛乳、乳製品、豚肉、ソバなどがあると思いますけれども、事務報告書によると昨年度の作付面積と頭数は米が444ヘクタール、乳用牛が390頭、豚は1,428頭、ソバは258ヘクタールとなっておりますが、それぞれの具体的な影響額についてお伺いをしたいというふうに思います。それからまた、交渉参加撤回を求める運動では、これからの運動が極めて重要だと思っております。TPP交渉参加に向けてアメリカとの事前協議では、米、乳製品、砂糖など重要農産物の関税で何ひとつ保証を得ることができませんでした。一方、日本の交渉参加の条件とされた入場料、つまり牛肉、自動車、保険の3分野でアメリカの要求を丸のみにしてしまいました。しかも、TPP交渉と並行して自動車、保険、投資、知的財産、政府調達、衛生植物検疫などの非課税措置の撤廃緩和に向けた日米2国間の協議を行い、TPP交渉の妥結までにまとめることをアメリカに約束されてしまいました。非関税措置の撤廃では、混合診療や医療への株式会社の参入、公共事業の地元優先発注の撤廃、食品の安全基準や自動車排気ガスの規制が大幅に緩和されるなどが標的にされております。今地球規模で食料不足が大問題になっているとき、自国の農業を壊し、食料を外国に頼る国にし、雇用も地域経済も破壊する亡国の道を進むことは絶対に許せません。公約違反のTPP交渉参加を直ちに撤回することを求め、全道民的な運動が今重要になっております。そこで、具体的な運動としてお伺いいたしますが、米輸入阻止のときのように砂川市の市役所庁舎にTPP参加撤回を求める懸垂幕を掲げるお考えはないか伺います。また、6月15日、東京大学の鈴木宣弘教授、北海道大学の飯澤理一郎名誉教授などが呼びかけたTPP参加撤回を求める1万人道民集会が開かれる予定になっております。この道民集会には北海道の農協、漁協、森林組合、農業会議、土地改良区など農林漁業団体のほか、北海道医師会、歯科医師会、薬剤師会、生活協同組合など多くの団体が賛同しております。この道民集会に砂川市として賛同団体になるお考えはあるのか、またこの集会に関係職員を派遣するお考えはあるのかお伺いします。今全道各地では、行政、農業団体、商工会議所、医師会、歯科医師会、建設協会などが連携して党派を超えてオール北海道でTPP交渉参加阻止のために首長を先頭に地域の集会、シンポジウム、懇談会などの運動を展開しておりますが、砂川としてそのような取り組みをするお考えはあるのかどうかお伺いをいたします。
答弁 経済部長 佐藤進(経済部長は2015年3月まで)
まず、市内に及ぼす影響額ということで、砂川で一番多い米、そして酪農の部分で生乳の部分を試算しております。先ほどご答弁申し上げましたように、道農政部の試算、これを砂川の経営に当てはめた中での試算でございますが、米の影響は平成24年産水稲作付面積444ヘクタール、米の生産額が約5億6,000万円でございます。この50%の減少率でありますので、約2億8,000万円が影響を受けるものとなります。次に、酪農では生乳の生産額が約1億6,000万円でございます。それの45%の減少率と言われますので、7,200万円と試算しております。また、影響を受ける農家戸数は195戸程度と想定しているところでございます。次に、懸垂幕などの考えというご質問でございます。道内では農業、漁業関係団体初め、消費者団体、あるいは経済関係団体、労働関係団体、医療関係団体を含め、道を先頭にオール北海道でTPPの参加には反対しておりますが、残念ながら日本経済連合会など、輸出産業を中心に参加に賛成している業界団体等もあります。また、関税撤廃を前提といたしますTPPは、農業のほか金融、保険、医療など幅広い分野に影響いたしますことから、地方公共団体の範囲だけでなくオール北海道での動きが重要となり、要請行動となるものと捉えております。また、北海道市長会は、3月15日の政府のTPP協定交渉への参加表明を受けまして、広く国民的議論を尽くすとともに、食の安全、安定供給、自給率の向上に配意し、北海道農業、農村の持続的な発展に支障が生じると見込まれる場合には交渉から撤退するなどの対応を行うことを要請しておりますので、今後におきましても北海道市長会としてまとまった形で行動すべきものと考え、単独で懸垂幕を掲げることは現在考えておりませんので、ご理解賜りたいと存じます。次に、6月15日の道民集会の関係でございます。各種団体等が主催いたしますこの集会等の後援についてでありますが、平成24年2月に開催されました道民運動北海道連合会主催のTPPシンポジウムへの後援団体となる取り組みをしておるところでございますので、今後におきましてもこの種の後援要請を受けた段階では検討させていただきたいと、そのように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。最後になりますが、市で集会等の開催の考えはということでございます。市内の関係機関や団体などが加盟します、いわゆる上部団体ではTPPの参加反対という立場をとっているところが多く、全道的に呼びかけてオール北海道の実行委員会組織で決起集会などが実施されております。市長会としても後援として参加し、各市町村から要請ある中で私たちも参加しております。引き続きこのような決起集会が開催されれば、当市としても参加するものでございます。したがいまして、市内の関係機関や団体での実行委員会組織による決起集会でなく、広い範囲で全道的な組織による集会となるものがやはり国に対してもインパクトがあるものと考えておりますので、オール北海道的な集会等が効果があると考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
再質問 土田政己
砂川市の農業への具体的な影響については米、酪農についてお伺いしましたけれども、そのほか豚やソバについては試算できないということなのでしょうか、その辺もう一度お伺いしたいと思いますし、それから地域経済全体に及ぼす砂川市の影響額というのは、これもなかなか計算できないということなのか、その辺についてもう一度お伺いをしたいというふうに思っています。ただ、米だけでも2億8,000万を超える影響を受けますし、酪農でも7,200万という大きな影響があるということが明らかになりましたので、砂川市の農家の195戸に影響が出るということですから、これは地域農業が崩壊するということが明らかであります。したがって、今お話ありましたようにオール北海道の運動を展開していく必要があると思うのですけれども、先般ペルーで開かれたTPP拡大交渉会議で次回マレーシアの日程が7月15日から25日と決まったわけでありますが、日本が交渉に参加するにはアメリカの議会の手続が終わるのを待たなければならないというので、これが早くても7月23日以降にならないと決まらないということで、合流できるのは早くても2日半しかないということで、既にこの拡大交渉は2010年3月から始まって、ペルーの会議で17回目なのです。アメリカなどの11カ国は年内の交渉妥結に向けての協議を加速させている中で、その中に今日本が飛び込んでいく、日本のハンディは大き過ぎるし、国民に対する説明も極めて不十分なまま参加するということは我々も絶対に許されないのだというふうに思っています。先ほどご答弁ありましたように、市議会も3回にわたって反対の意見書を議会でも上げておりますし、農業委員会でも建議書が上げられております。公約違反のTPP交渉は断固撤回すべきだというふうに思っておりますが、参加阻止に向けた決意を改めてお伺いをしたいというふうに思っております。それから、砂川市の具体的な取り組みでは、懸垂幕はなかなか掲げられないということですけれども、当時中川市政のとき、いわゆる保守市政と言われた市政ですけれども、米輸入自由化阻止について大きな懸垂幕を市庁舎に掲げて反対運動を展開された経過が砂川でもあります。今のTPP交渉参加は、当時は米の輸入自由化だけでしたけれども、今回は米だけでなくて農業全体、あるいは農業だけでなくて金融や医療を含めて大きな影響を北海道経済、地域経済に与えるという点であれば、本当にオール北海道の取り組み、オール砂川の取り組みが必要になってくるのではないかというふうに思っています。安倍首相が交渉参加を言ったからといって、これで交渉参加が決まったわけではありません。これからが反対運動の正念場であり、我々は地域でもきめ細かい集会や運動を展開しながら全道、全国に向けての大きな運動に発展させていく必要があるというふうに思っておりますし、全道市長会は大きな市もあって、いろいろ意見の違いもありますが、空知の市町は農業が中心のまちであり、農業が破壊されれば地域経済は崩壊するということで、何としても空知の農業、地域農業を守っていくという点からいっても、この運動は非常に大事でないかというふうに考えますので、このあたりもう一度その辺のお考えについてお伺いをしたいというふうに思っております。
答弁 経済部長 佐藤進(経済部長は2015年3月まで)
まず、1点目に影響額の関係でございますが、答弁でも申し上げましたように、道農政部の試算をもとに当てはめさせていただいております。そういう中で、金融、医療、保険含めまして地域経済の試算については大変難しい状況になっておりますので、その辺についてなかなか試算できておりませんので、ご理解お願いしたいと思います。次に、TPP反対に対する決意というお話でございます。ご案内のとおり、北海道の農業を守るということで北海道を頂点に取り組んでいるところでございます。砂川につきましてもこの間、先ほど来答弁させていただいておりますいろんな集会等々にも参加させていただいております。そういう中、今回の市長会のほうの要請におきましても、あくまで本道農業、農村に持続的な支障が生じると見込まれる場合には交渉から撤退するなどというような対応も要請しているところでございますので、まさに北海道の農業を守るということにおいては従来どおりの決意でございますので、その点ご理解をお願いしたいと思います。それと、最後に懸垂幕の関係でございます。これにつきましても先ほど来、答弁させていただいておりますが、オール北海道という立場の中で全体的な立場の中で行動していく、あるいは市長会をもとに私たち一緒になってまとまった形で行動すべきだろうと考えております。そういう中で、砂川で懸垂幕ということにつきましても、先ほど来申し上げておりますけれども、現在の段階では考えてございませんので、その点でひとつご理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。
再質問 土田政己
TPPの問題は、今まさにオール北海道で反対するということで、砂川市も同じ考えだということですので、私たちも地域農業や地域経済を守るために全力で取り組んでいきたいと思いますので、これからも市長を先頭にしながら取り組んでいただきたいということをお願いして、時間がありませんから、次の生活保護の改正の内容について質問をいたします。ご答弁があったように、今回の生活保護の改正は生活保護の不正受給防止などを目的にしているようでありますけれども、先ほど答弁がありましたように大きな問題の一つが申請時に本人の資産や収入だけでなく、民法上の扶養義務のある親族の扶養状況まで記した文書を提出することを義務づけたところであります。修正案では必要によってということがありますけれども、基本的には変わっておりません。これまで口頭でも認められてきた申請が文書化の義務づけにより、実質的には門戸が狭まり、生活保護を受ける人が門前払いを受けることになります。また、記入が不十分なため本当に生活に困窮している人が申請できないとなれば、これは人権侵害のおそれがある。これは、一般新聞でも報道されております。憲法25条の生存権と国民の権利を侵害するものだと思いますけれども、この辺はどうお考えなのかお伺いします。現行法では申請書の記入項目の規定はなく、判例で口頭での申請も認めています。審査に必要な資産の状況は、自治体が調査するのが原則であります。口頭で申請が認められるようになったのも、自治体の中に必要ない書類提出を求め、申請を断念させた例があったからであります。そもそも家族がいても、扶養を受けるかどうかは保護の要件ではありません。もし生活保護法が改正されれば、受給要件と関係のない親族から援助の有無なども調べ、記入する必要が出てきます。大幅に負担がふえる上で申請者に心理的な圧迫感を与えるとともに、路上生活者などは申請そのものが難しくなります。さらに問題なのは、扶養義務の収入や資産について自治体が金融機関や勤務先などに報告を求めることができる規定が盛り込まれていくことは極めて大きな問題であります。扶養義務者の資産調査となればプライバシーの侵害も甚だしく、親族に迷惑がかかると申請を諦める人も出てきます。悲惨な餓死事件が後を絶たず、貧困の連鎖を広げる社会にしておきながら、最後のセーフティーネットの申請さえ妨害することは絶対許されないことだと思いますが、この点についてのお考えも伺います。それから、(2)の生活保護基準の引き下げについては、8月の実施なので、具体的には3年かけて順次やっていくからということでありますけれども、年末一時扶助金の削減については具体化されているのでないかというふうに思いますので、そのことについてお伺いいたしますのと、市民への影響については、先ほどお話がありましたように、最低労働賃金も含め、就学援助や多くの関係にも影響するということでありますけれども、今物価が上がって市民生活が大変になっているときにそういうことも引き下げられるということは非常に大変な影響があるのだろうと思いますが、その辺についてもう少し詳しくお伺いをしたいというふうに思っています。
答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)
それでは、順次お答えをさせていただきたいと思います。まず、憲法違反、人権侵害ということのお話でしたが、こちらのほうは、本当に憲法違反であれば、実際にそれを判断できるところは恐らく今の法制上は最高裁判所の判例ということになろうかと思いますので、こちらのほうについては生活保護法が改正されれば私どもケースワーカーは粛々とそのとおり事務を進めていくということでございます。続きまして、申請手続の関係でございますけれども、こちらのほうにつきましても今まで省令で行われていました申請、あるいは先ほどお話ありました口頭申請、これも今現在厚生労働省から入っています情報によりますと、この法案が通ったにしても手続上は変わらない。その運用に基づいて口頭申請を受けても構わないというようなことで入っておりますので、少なくともこの法案が通った後に施行令、施行規則というのが随時こちらのほうに発出されると思いますので、その内容を精査した上で粛々と事務を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、大きく何かが申請の段階で変わるということは余りないというふうに考えておりますし、私ども特にケースワーカーとしても必要な方が申請をされた場合はそれは生活保護を受給していただくと、これはこの生活保護法が変わっても、あるいはそれ以前の法律においても恐らく法の趣旨からいくとそれは変わらないという判断をさせていただいておりますので、そのような取り扱いをさせていただきたいというふうに思っております。それから、3点目の年末扶助の関係、今回生活保護基準で生活扶助と年末扶助の関係が8月から減額ということになっておりますので、ここの具体的な数字につきましては一応、今厚生労働省から来ております数値でいきますと、砂川市が3級地1という級地に定められておりますので、今までの例でいきますと1人当たりの単価、これを人数分掛けるというような形になっておりますので、例えば改正される前においては1人当たり1万1,630円と、これが単純に2人、3人、4人と掛けられていきますので、2人ですと2万3,260円、3人ですと3万4,890円と、こういう形でふえていくことになりますけれども、新基準に基づきますと、今度は1人当たりということではなくて何人で幾らということになりますので、例えば1人であれば1万1,070円、これは5%ほど減額ということになります。それから、2人であれば1万8,040円、これは22%ほどの減額になるかと思います。また、3人であれば1万8,600円と、こちらのほうは47%ほどの減額と。ですから、人数がふえればふえるほどこの減額率は多くなっていくというような基準が現在示されているというところであります。それから、最後になりますけれども、市民への影響ということでございますけれども、特に一番大きなものは非課税世帯、生活扶助が下がることによって今まで非課税だったのに課税世帯になってしまうと、こういうところかと思いますが、こちらのほうは税制改正のほうで恐らく何がしかの補填がある、あるいは非課税にならないようなことになるのか、それは税制改正の中で判断されるということでございますので、それ以外のものにつきましては今生活保護の基準も実際にどれぐらいになるのかということは金額的にはわかっていますけれども、若年者は少し上がっております。やっぱり働き盛りから高齢になるにかけて生活扶助費というのが下がっておりますので、その世帯、その世帯で若干ふえる世帯もあれば下がる世帯もあるということでございますので、この辺の影響は確実にその辺をつかんでから、庁内的にもその情報共有をして、必要があればその対応をさせていただきたいということでございます。
再質問 土田政己
生活保護の関係では、部長は今までの対応と変わらないというふうに言われますけれども、それでは法を改正する意味はないのです。だから、生活保護法が改正されたということは、目的にもありますように不正受給を防止するということで非常に厳しくされたということですから、そういうことにはならないのだろうというふうに思います。もし本当に不正防止をするのであれば、ケースワーカーを増員したり行政機関同士の連携を強化することが優先されるべきであって、法の改正によって縛るというのは本当に人権侵害にもなりかねないというふうに思っています。ことしの5月に国連から日本政府に対して、生活保護申請が抑制されているということで懸念が表明されて、国連から申請を簡素化することなどの勧告が出されておりますが、ご存じでしょうか。生活保護法が改正されることによって非常に生活保護を受けにくくなるし、親族にも調査が及ぶということは、先ほど弁護士会なども言っていますようにプライバシーの侵害にも当たり、行政として調査するにしても大変だというふうに思いますけれども、そういうことにもなりかねませんので、そこのところは本当にこれまでの状況と変わらないのであれば法律を改正する必要はないわけで、ここは本当に国がそういう方向をとったしても、市としては温かい行政を進めていただきたいなというふうに思っています。次に、今回の生活保護基準の引き下げ、今言われましたように年末扶助金が1人の場合は5%で若干減るけれども、2人世帯になると22%、3人になると半分に減らされると。今でも本当に厳しい生活の中で最低の生活をしている人たちの暮らしが大変な状況になるわけですので、これらについても弊害が非常に大きいのではないかなというふうに予想されます。また、非課税の問題、住民税の非課税基準の問題などは税の改正との関係とも言われますが、しかしこれらは全て最低賃金やら非課税にも大きな影響を与えることが明らかでありますので、国に対して本当に市民生活に影響ないようにしっかり求めていっていただきたいし、また今回の生活保護の改正案については参議院で廃案に追い込むように運動も展開していきたいなというふうに思っておりますので、そういう立場で取り組んでいただきたいなというふうに思います。その辺についてお伺いします。
答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)
まず、私のほうで先ほどご答弁申し上げました申請についての関係については、これは申請に特筆してお話をさせていただきまして、本当に必要な方については、それは生活保護を受給していただくと、これは生活保護法が今変わってもそれは変わりませんというお話をさせていただきましたので、今までも口頭申請というのは省令できちんと決められたものが生活保護法にきちんと明記をされたということでございますから、ここの部分については変わらないように必要な方については受給をいただくという趣旨でお話をさせていただいたところであります。それから、今の改正等に絡んで国に対して求めてほしいということでございますけれども、今の生活扶助、年末扶助の減額ということについては、いずれも国の執行権で補正予算が既に通っておりますので、ですから実際にこれは国がそのときの情勢に応じて、もちろん上がることもあるでしょうし、今回は特に年末扶助については大幅に下がっているということでございますけれども、これはその情勢を鑑みながら下げているだろうというふうに私どものほうは考えておりますので、実際にそういう形でなければこちらのほうも粛々とそういう業務を進めていけないということもございますので、こちらのほうはまず生活扶助も含めた影響をまだ十分に掌握しておりませんので、そういうものも含めて、何かそういう対策がとれるかどうかというのはこれから考えていきたいというふうに思います。
再質問 土田政己
時間がありませんから、次の3点目に移ります。風疹予防の費用助成についてでありますけれども、開業医でつくる全国保険医療団体は、風疹の定期接種を受けていない人に対し、予防接種法に基づく風疹の臨時接種を公費で実施するよう求めております。また、少なくとも妊娠を予定、希望する女性及び同居する男性に対しての公費での接種費用の助成などを要望しております。これは、子育て支援の一環にもつながる事業として接種費用の助成が必要ではないかというふうに思っています。今風疹の感染を防ぐには予防接種しかないというふうに言われておりまして、しかし1回に5,000円から1万円かかるので、受けない人が多いと。これでは風疹がどんどん広がっていくので、北海道内の市町村でも助成する自治体が今ふえてきておりますが、その辺の状況もあわせて砂川市のお考えをお伺いします。
答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)
この助成の考え方については、先ほどご答弁申し上げたとおり、発症する方あるいは近隣の状況を見定めてということで、特に滝川保健所管内ではまだ発症例がことしに限っていえばありません。以前は平成20年にお一人ということでしたので、その辺は見定めたいと思います。それから、私どものほうで押さえております道内の助成につきましては、市で3市、これは苫小牧市、室蘭市、北斗市、それから町ではむかわ町ということで、それぞれ8,000円から9,000円ほど接種するお金がかかるのですけれども、この自己負担をそれぞれ2,000円から3,000円に押さえていると。中身的には妊娠可能な年齢の女性の方、あるいはそれに付随するご主人というような状況になってございます。
再質問 土田政己
これはどんどん全国的に感染しておりますので、ぜひ助成を検討していただいて、砂川市で感染者が出ないようにしていただきたいなというふうに思っています。最後に、地デジ対応ラジオの給付についてですけれども、先ほどお話ありましたように厚生労働省の通知を受けて、北海道の福祉担当者から市町村に速やかに日常生活用具の対象にそれを追加するよう通知が出ているということでありますので、砂川市ではそういう要望がないというふうに言われておりますが、道内で身体障害者手帳の交付受けている視覚障害者は1万8,070人、2011年でありますけれども、砂川市にはどのぐらいの方がいらっしゃるのか、もし要望があった場合にはこれは給付していただけるのか、具体的にお伺いいたします。
答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)
それでは、まず市内の視覚障害の方、身障手帳をお持ちの方は65名おりまして、その中で対象となり得る1、2級の方は40名ということで押さえさせていただいております。今回身体障害者福祉協会のほうにもこういうご要望があるかどうかというお話をさせてもらいましたら、特段そういうご要望も問い合わせもないということでございました。ただ、ご答弁でも申し上げたとおり、現実的にそういう方がおられれば、これは今は対象になっておりませんけれども、対象にするべく対応させていただきたいというふうに思っています。
再質問 土田政己
ぜひそのようにしていただきたいと思います。これで質問を終わります。