みんなの議会

砂川市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月7日

小中学校教育の課題と取り組みについて

2012年3月7日、砂川市議会の一般質問で、水島美喜子議員が「小中学校教育の課題と取り組みについて」質問し、教育次長 森下敏彦が答弁しました。

質問者
水島美喜子 議員
答弁者
教育次長 森下敏彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 水島美喜子

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。大きな1番、小中学校教育の課題と取り組みについてを伺います。砂川市は、小学校5校、中学校2校、児童生徒数が小学校895名、中学校479名、合計1,374名、これは平成24年1月31日現在の数字でございます。一人一人の人格の完成という教育の目的の達成を目指し、各学校もそれぞれに特徴のある教育目標や学校経営の方針など経営計画を掲げ、学校教育を推進されています。しかし、近年特に経済構造も急速に変化し、社会や家庭内の問題など子供を取り巻く教育環境が年々厳しくなり、取り組むべき課題も多く、教育の果たす役割がますます重要になってきています。昨年教育委員会委員の方々が小中学校の実情を把握のため、市内の小中学校の学校訪問を実施されました。授業参観や各学校との意見交換を通し、小中学校の課題をどのようにとらえて、今後どのように取り組もうとしているのかを伺います。

答弁 教育次長 森下敏彦(教育次長は2013年3月まで)

私のほうから小中学校教育の課題と取り組みについてご答弁を申し上げます。ご質問にあります教育委員の学校訪問につきましては、学校経営の状況や課題など、各学校の実態を把握することを目的に毎年2学期中に市内小中学校全校を訪問しており、本年度におきましては10月27日から11月9日にかけて実施したところでございます。訪問に当たりましては、事前に各学校から資料の提出を受け、各教室の授業を参観した後に校長、教頭と意見交換を行い、学校経営の内容や考え方、教育課程の編成方針、教職員の研修活動の実績や取り組み状況、さらには今後の研修のあり方、各学校で取り組んでいる教育活動の状況、特別支援教育の現状や課題、児童生徒の学力の状況とその分析、学力向上に向けた取り組み、いじめや不登校の実態や改善状況、解消に向けた学校の取り組みなど、教育委員と学校との間において率直な意見交換を行っているところでございます。学校訪問につきましては、各校2時間ほどの予定で実施しておりますが、教育委員と各学校とが直接意見交換ができる貴重な機会であり、学校訪問や各種学校行事への参加を通じ、市内小中学校の現状や課題の把握に努めているところでございます。課題といたしましては、子供たちの確かな学力の向上に関すること、豊かな心の育成に関すること、そして健康・安全に関することであると考えており、この3点につきましては、学習指導要領の基本理念として掲げております生きる力を構成する重要な要素であり、また昨年改定された砂川市教育目標にも盛り込まれており、重点的に取り組みを進めているところであります。学力の向上に関しましては、全国学力・学習状況等調査の結果等を踏まえ、検証・改善サイクルの確立や教員の授業力の向上と授業改善、また家庭での学習習慣の定着を図ることなどが特に重要と考えてございます。また、豊かな心の育成に関しましては、学校における道徳教育の充実を基盤としながら、いじめや不登校など生徒指導上の諸問題の未然防止や早期発見、早期対応の取り組みを家庭や地域、関係機関とより一層連携して進めることが必要であると考えております。また、健康・安全に関することにつきましては、早寝早起き朝御飯を初め、子供たちの基本的生活習慣や運動習慣の改善を図るために、家庭との連携や食育の充実などに努めてまいりたいと考えているところでございます。これらの教育的課題への取り組みにつきましては、教育委員はもとより、教育委員会と各小中学校との認識を共有し、課題解決に向けた取り組みを進めているところであり、今後におきましても学校との連携を図り、砂川市の教育の充実に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 水島美喜子

取り組むべき課題は、本当に多岐にわたっているのかなと思いますけれども、主な課題と取り組みにつきましてはわかりました。ご答弁にもありましたように、まず学力の向上についてなのですけれども、ある臨床教育研究所が全国9都道府県にて行ったアンケート調査の結果なのですけれども、親が我が子の成長に対して願うこと、これのトップになったのが、人の心の痛みやつらさがわかる人になってほしいというのが群を抜いてトップでございました。57.1%という数字が出ております。また、これに対しまして学力をしっかり身につけてほしいというのは、10項目あるうちの下から2番目という結果が出ております。また、21世紀の現代を生きていく上で最も必要なことは何だと思いますかという親の質問に、こちらのほうも人の心の痛みやつらさがわかる人になってほしいというのが本当にこちらもトップでございました。そして、学力をしっかり身につけてほしいというのは残念ながら最下位となっていたのですけれども、やはり心の成長を重要視しているという結果が出ているのかなと思いました。また、学力をしっかり身につけてほしいと考えている場合でも、単に受験のための学力だとか数字的な学力だけということだけではなくて、生きる力、今教育の中で非常にキーワードとなっている、この生きる力としての学力としてとらえているということなのではないかなと思います。学力低下という世論の形成がなされることによって、学校現場に要求される学力向上の対策、例えば授業時間数の確保のために行事を少し少なくするであるとか、あと宿題をふやすとか、そういうような対策が子供たちに直接強く影響してほしくないなと思っております。先ほど学力向上に対する取り組みをご答弁いただきましたけれども、保護者のこういう思いと学力向上についてはどのようにお考えでしょうか。

答弁 教育次長 森下敏彦(教育次長は2013年3月まで)

そういった調査の内容という部分も十分私どもも受けとめております。砂川市の教育目標の中では、学力だけではなくて知、徳、体、そして郷土という部分をしっかりバランスよくはぐくんで、将来に向けてどのような困難があってもしっかりとそういった部分を乗り越えていける力、いわゆる生きる力をはぐくむ教育、こういった部分を重点に教育を進めてまいりたいということで考えておりまして、父兄の願いという部分のところではそういった、昨日教育長のほうから教育執行方針の中でも述べておりますけれども、やはり授業の中での道徳教育、あるいは学校全体のさまざまな機会をとらえて、子供たちの心をはぐくむ教育というものをしっかりと取り組んでまいりたいと、そのように考えているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 水島美喜子

わかりました。あと、先ほどのご答弁の中にもありましたいじめと不登校についてでございますが、砂川市も教育相談体制の充実であるとか、また各関係機関などとの連携を図り、未然防止、早期発見対応に努めているようでございますけれども、こちらも調査なのですが、中高生の好きな先生の条件ということで、NHKの調査、約800名にした結果なのですけれども、気軽に話せる先生というのがトップだそうです。すべての生徒に対する公平さ、また生徒の話を真剣に聞く姿勢を持っていること、また怒るときは怒るという厳しさを持った先生というのが結果として出ております。これは、先生の人間性から来るものでもあるのかなと思いますけれども、生徒は先生との信頼関係を求めているのだなと思いました。平成17年に滝川で起きた小学校6年生の女子児童が7通もの遺書を書き、みずからの命を絶つまで苦しみ抜いたいじめ事件なのですけれども、その心の中はいじめた子に対する激しい憎しみと、何もやってくれない学校に対する許しがたい思いだったと言われております。いじめとか不登校というのは、背景には一言では言い切れない複雑な原因があるかと思いますけれども、現場の先生がもう少し生徒の話を聞いてあげていたらとか、またコミュニケーションがとれていたら様子の変化にも気づくことができたなど、そういう例が数多くあるのかなと思います。先生も子供の学習のほかに学校生活全般であったり、またいろいろな行事、そしてほかに学校内の特殊な業務分担がとても多く、非常に多忙であると聞いております。思いはあってもそこまで目も手も届かない、全国的にそういう傾向にあるこの状況をどうとらえているかお伺いしたいと思います。

答弁 教育次長 森下敏彦(教育次長は2013年3月まで)

私どもといたしましても、いじめの問題という部分のところにつきましては重く受けとめてございます。昨年5月に実施をしたいじめの実態調査、やはりこれらを見ても、1,381人を対象といたしまして実施をさせていただきましたけれども、全体でその時点で今までいじめられたことがありますかといった問いには111人の方が、約8%の子供たちがそういったいじめられたことがあるというような回答が寄せられております。また、設問の中であなたはいじめられたときにだれに相談をしますかといった問いに対しましては、まず1番がお父さん、お母さん、両親です。両親にご相談をすると。それから、2番目に来ているのが学校の先生といった回答が寄せられております。私どもといたしましては、議員さんもおっしゃっておりましたけれども、日常的に学校の中ではその子供の様子という部分を一番把握できるのがやっぱり学校の先生、担任になろうかと思います。そんな部分で先生と生徒といった部分での信頼関係、こういった部分をしっかりはぐくむような取り組みをしていただいて、この数字がどんどん上がっていただくような形でということで考えてございますし、またいじめの対応の部分につきましても実態としてはお父さんやお母さんに相談をする、あるいは友達にも相談をするというような事例もありますので、やはりそういった実態を早期に発見をして、その問題を早期に対応して、大きないじめにつながらないような形で取り組みを進めていく必要があるということで考えておりまして、いじめの問題については早期発見、早期対応、これらを進めるために、学校だけではなくて、やはり家庭も含めて取り組みをより一層強化をしていかなければならないと、そのように考えているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 水島美喜子

わかりました。学力向上とかいじめ、不登校など非常に難しい課題ではありますけれども、表面には出てこない、とらえがたい心の点からも配慮をしたご指導のほうをどうぞよろしくお願いしたいと思います。先ほどからお話ししておりますさまざまな問題の状況、これらを改善するためにも保護者はもちろんのこと、先ほど1回目のご答弁に地域との連携ということでありましたけれども、地域全体で学校教育を支援していくということがこれからの大きな課題でもあるのかなと思っております。砂川でも学校支援地域本部事業が設置され、また地域教育協議会を主体として地域コーディネーターも配置をされております。地域の支援体制は、現在どのような取り組みがなされているのか、具体的にお願いいたします。また、今後どのような取り組みを希望しているのかも伺いたいと思います。

答弁 教育次長 森下敏彦(教育次長は2013年3月まで)

学校教育にかかわる地域との連携、協力体制という部分は、これはもう本当に必要なことだと考えてございます。教育委員会では、平成22年にやはり一人でも多くの皆さんに教育に関心を持っていただこうということで、11月1日を教育の日ということで制定をさせていただきまして、前後2週間にわたりまして強調週間を設けて、その中で学校教育の分野では地域の皆さんにもやはり学校教育に興味、関心を持っていただくために、地域参観日という、そういう取り組みも進めてございます。そういった中で一人でも多くの皆さんが、保護者だけではなくて地域の皆さんが教育に対して関心を持って、できるところから協力をいただければと、そのように考えているところでございます。また、議員さんのご質問にございましたけれども、砂川市では学校支援地域本部事業という形で行っております。議員さんのご質問にありました学校と、それと地域を結ぶコーディネーター役という部分につきましては、教育委員会の社教主事、それから指導主事も含めた、そういったコーディネーターを配置して、推進にかかわる実行委員の皆さんにつきましては社会教育委員さんも含めて本部をつくっておりまして、その中には事務局として教育委員会の事務局職員も入るというような形で推進体制を整えているところでございます。この学校支援地域本部事業につきましては、それぞれ学校の教職員の皆さんを含めて、やはり日常的な業務を少しでも軽減をしながら、子供と向き合う時間を確保していこうということで、できることにつきましては地域の皆さんの協力をというような取り組みで進めてございます。今現在取り組みといたしましては、子供の見守りを初めさまざまな取り組みを行っているところでございます。授業における取り組みというような部分につきましては、これ平成20年から学校支援地域本部事業につきましては取り組んでいるところでございますけれども、それ以前からも取り組んでいる部分もございますけれども、これらを一つにまとめて整理をさせていただいたのですが、例えば授業の中でということであれば、スキー連盟の皆さんの協力をいただきながらスキー授業の指導に当たっていただくですとか、あるいは小学校における農業体験といった部分のところでは、それぞれの地域から農業体験の提供場所あるいは指導をいただいているというような部分もございますし、また学校での写生会等々の取り組みにつきましても、地元の地域の企業の皆さんに協力をしていただいて場所等も提供をしていただいていると。そんな取り組みが行われておりますし、また子供たちの安心、安全な地域づくりと。こういった部分のところでは、これは平成12年から取り組んできているあいさつ運動がありますけれども、これも年々地域的な理解が広がって、やはり今現在、今年度ですか、約5,000人ぐらいの皆さんの協力をいただいているような状況にもございます。また、昨年ですけれども、家庭教育の部分でやはり力を入れて取り組んでいきたいということで、家庭教育サポート企業ということで市内の企業の皆さんにも協力をいただきながら、多くの学校教育にかかわる支援の輪を広げていこうというような取り組みを行っているところでございまして、今後におきましてもそれぞれ取り組みをいただいている皆さんからのご意見なども参考にしながら、こういった活動の輪を地域的に広げてまいりたいということで考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 水島美喜子

多くの方のご協力をいただきながら、学校支援体制ができているのだなと理解いたしました。先日ですけれども、砂川小学校の吹奏楽の演奏会に出演される子供さんのお母さんからご連絡をいただいて、見に行ってまいりました。久々に入った体育館での本当に迫力のある演奏と子供たちの頑張りに、またご指導する先生のご苦労に感動してまいりました。ほかに議員さんもおりましたけれども、教育委員会の高橋委員長さんもいらして子供たちの見事な演奏に大きな拍手を送っていらしたのですけれども、また2月の10日に砂川市内の障害児学級の小中合同学芸発表会というのがありまして、そのときに中のプログラムにみんなで踊ろうということで、「手のひらを太陽に」という歌をみんなで歌いながら踊るという、そういう、あったのですけれども、そのときに井上教育長さんが一生懸命歌いながら皆さんの中に入って踊られていて、保護者の方とか、もちろん生徒さんとか、あと見に来ていらした方とか、そういう方たちも本当に一つになって一生懸命楽しさを創出していたというようなことがありまして、和やかに、そして笑顔がいっぱいの発表会でございました。こういうことを通しまして、PTAまたは教育委員会の方とか、また地域の方、こういった交流をみんなで応援しているという姿勢をみんなに見ていただきたいなと思っております。こういう行事を年に1度か2度地域の人に見せていただけるという機会は、学校のほうで持っていただけるのでしょうか。

答弁 教育次長 森下敏彦(教育次長は2013年3月まで)

これは決して関係者だけというようなことではございません。砂川中学校でもやはり吹奏学部のほうでのコンサートなども開いておりまして、それぞれ地域の皆さんもそういった部分で参加をしていただいても構わないということでございます。また、器楽演奏あるいは吹奏楽といった部分のところでは、教育委員会で毎年1回ですけれども、小中高校の合同音楽会というものも催しております。こういった部分も地域の皆さんにそれぞれ情報として提供していきながら、一人でも多くの皆さんに見てもらえるような機会を創出してまいりたいと、そのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 水島美喜子

わかりました。楽しみにしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。砂川市の第6期総合計画基本目標より、基本理念で「いきいきと学び豊かな心をはぐくむまち」という中に「子どもたちを、学校、家庭、地域の連携により、明るく、仲良く、たくましく学びながら成長するよう、育んでいくとともに、誰もが生涯にわたって自主的・主体的に学びながら、創造性を高めていけるよう、学習環境や機会の充実を図ります」とあります、途中なのですけれども。教育委員会の委員さんたちが実情把握のため学校訪問を通し、課題と取り組みについて、またいろいろな考え方を今お聞きいたしました。今後もどんどんと教育現場に入っていただいて、課題とか改善すべき点などに取り組んでいただきたいと思います。また、特別支援教育のほうも学習や生活上の支援体制の充実に努めていただきますようにお願いをいたします。子供たちがどんな教育を受けてきたかということは、近い将来社会全体にはね返ってくることでございます。間もなく入学式、そして新学期が始まります。子供たちが信頼できる先生や地域の人に守られながら、幸せな学校生活を送ることができますように、学校教育環境の整備、充実等に取り組んでいただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:砂川市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月7日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる