みんなの議会

砂川市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月6日

地域おこし協力隊の利活用について

2012年3月6日、砂川市議会の一般質問で、多比良和伸議員が「地域おこし協力隊の利活用について」質問し、経済部長 栗井久司、市民部長 高橋豊が答弁しました。

質問者
多比良和伸 議員
答弁者
経済部長 栗井久司、市民部長 高橋豊

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 多比良和伸

それでは、通達に基づきまして、一般質問をさせていただきます。1番、地域おこし協力隊の利活用についてです。総務省の地域力創造グループ、地域自立応援課の事業である地域おこし協力隊事業は、人口減少や高齢化が著しい地方において地域外の人材を積極的に誘致し、その定住、定着を図ることで意欲ある都市住民のニーズにこたえながら、地域力の維持・強化を図っていくものです。砂川市も過疎地域と認定されておりますし、やる気のある各団体も人件費等の問題で事業が進まない状況もあろうかと思います。この事業は、隊員1人当たり年間350万円を上限とする財源手当てが行われますので、各団体にとって貴重な人材の確保と前に進むための推進力になろうかと思われます。そこで、以下について伺います。(1)、農商工分野で地域おこし協力隊の利活用の可能性について。(2)、農業分野で地域おこし協力隊の利活用の可能性について。(3)、福祉分野で地域おこし協力隊の利活用の可能性について、よろしくお願いいたします。

答弁 経済部長 栗井久司(経済部長は2013年3月まで)

それでは、大きな1番、地域おこし協力隊の利活用についての(1)と(2)についてご答弁申し上げます。初めに、総務省は、平成21年3月にこれまでの団塊の世代のみならず、若年層を含め、都市住民を積極的に人口減少や高齢化等の進行する過疎地域等に誘致し、その定住・定着を図り、地域社会の新たな担い手を外部から確保することで、過疎地域等の維持・強化を図ることを目的として地域おこし協力隊を創設したところであります。具体的には地域おこし協力隊は、地方自治体が都市住民を受け入れて地域おこし協力隊員として委嘱し、一定期間以上農林漁業の応援、環境保全活動、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事していただきながら、過疎地域等への定住・定着を図る取り組みを行う地方自治体に総務省が必要な財政支援を行う制度となっております。お尋ねの(1)、農商工分野で利活用の可能性としては、地域おこし協力隊の方に地域活性化に係る企画や実施に関する業務を行っていただくことで、地域資源を有効に活用した地場産品の販売や地産地消の推進等、農商工連携の促進に寄与するものと期待されるものですが、制度終了後も定住・定着できるよう、生活支援・就職支援等を確保する必要があることなどから、これまで課題としているところであります。しかし、人口減少を少しでも抑制するために、終了後の支援の確実性を含めて地域おこし協力隊の利活用を検討してまいりたいと考えております。次に、大きな1の(2)、農業分野での利活用の可能性についてご答弁申し上げます。農業分野での地域おこし協力隊員の活動としましては、高齢者農家や新規就農者への農作業支援、地元農産物の販路開拓・販売支援、地域特産品におけるブランド化の促進支援、イベント開催時における地元農産物や農産加工品の販売支援など、また都市部での居住経験を生かした都市住民のニーズに合ったグリーンツーリズムの企画や修学旅行生の農業体験受け入れと、これらの活動の都市住民への情報発信等の支援活動が考えられているところであります。しかし、先ほどの答弁のとおり、制度終了後の生活支援・就職支援等が課題と考えられることから、現状は新規就農者支援の制度を活用して農業分野での人材確保を図っているところですが、地域おこし協力隊員による先進地の実績も出てきているところから、それらの調査をいたしまして、農業分野においても利活用の可能性を検討してまいりたいと考えております。

答弁 市民部長 高橋豊(市民部長は2016年3月まで)

それでは、私から大きな1の(3)、福祉分野での利活用についてご答弁申し上げます。先進地事例などを参考に福祉分野での活動としては、住民の生活支援として高齢者世帯や障害者のいる世帯の見守りサービス、除雪等、通院・買い物等の移動サポート支援などが考えられ、また住民の健康増進及び疾病予防に関する支援、子育て世代に対する子育て支援、さらには地域の支え合いづくりとして地域行事等コミュニティ活動の応援などが挙げられます。本市においては、高齢化社会に対応する見守りサービス、移動サポート、除雪等が特に協力活動として効果があるものと考えられるところであります。福祉分野においては、個人の適性等が求められる部分に加えて、だれでも受け入れとはいかない面もあり、地域おこし協力隊終了後の支援などについて課題としているところであります。北海道内や本州でも福祉分野での事例実績もあることから、その効果等について調査を行い、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 多比良和伸

前向きなご答弁ありがとうございます。ただ、問題になっているのは、3年後のその隊員をどうするのかというところなのかなというふうなことは感じました。ただ、過去の、過去のといいますか、平成21年度からの事業ですので、資料的にはまだまだ出そろっている状況ではないのですけれども、雇用形態も含めて非常に自由度はあるのかなというふうに感じております。これは、北海道の新冠町なのですけれども、新冠町の場合には基本的に報償費のみで雇用保険には加入していない、健康保険並びに国民年金保険料は各自の負担というふうな形でやっていますし、同じ新冠町内でも雇用先が観光協会ということになりますと社会保険、雇用保険に加入します。同じ町で雇用形態が違っていたり、陸別町におきましては陸別町の臨時職員として準ずるものとするという形で、さらには住宅手当もありと、本当に町それぞれが持っているものを有効利用して、雇用形態等もいろんな形で募集をかけているというような形なのかなというふうに感じております。本当に業務内容といたしましては、先ほど言われたいろんな可能性があるわけですが、基本的な活動、そして地域おこしの活動、行政側として委嘱する場合には基本的な活動というのが行政のいわゆるお手伝いという意味合いが強いのかなと、そして地域おこし活動というのはどちらかというと民間の支援というような形の仕事内容になっていくのかなと、そんなふうに思っております。近くでいいますと、美唄市が始めているわけなのですが、美唄では先ほど言われたグリーンツーリズムのこれからの振興をお手伝いしていただくというものと、農村と都市部の交流支援ですとか、地産地消の推進支援、それから農村体験メニューの掘り起こしなど、とにかく外から来た人にいろんな知恵を出してもらって、それをどうまちとしてつなげていくかというような形になっているのかなと。さらには、喜茂別町になりますと、平成21年度からでありますが、もう既に10名の受け入れをしております。業務内容的には、さまざまな地域おこし活動、それぞれがいろんな別々のことをしていたり、一堂に集まって1つのイベントのお手伝いをしたりと。1人350万円で10人というと3,500万円、それがお金と人とが地方に来てくれるということであるので、これだけとればいいことだなというふうには感じております。先ほどご心配されていた隊員を終わった後の就職支援も含めてという話ではありましたが、基本的にそこまでがちがちに考えなくてもいいのかなという事例を1つ挙げさせていただきますと、これは大分県の竹田市に行っていらっしゃる森さんの話なのですけれども、協力隊員としての活動が終わってからも定住できるように、何を生活の糧にしていくかを常に考えながら隊員活動をしていると。これいわゆる隊員を検索、要するに一般の人が隊員になろうとして検索することができるのです。そのときに3年後の就職支援を含めるのか含めないのかというチェックする欄があるのです。だから、来る人は、その地域にその後も就職、4年後の保証もあるのかないのかをわかった上で応募することもできるのです。だから、そこまで4年後のことまで考えてやらなくてもいいのかなと。当然やったほうがいいのかなという部分は、やってあげたらもっと募集は来るのかなというふうには思いますけれども、そこまでそれをやらなければやってはいけないということではないというところだと思うのです。また、別の山形県の朝日町というところに行っている方は、任期の限られた協力隊員制度に対してどういう処遇が適切なのかをともに考え、行政の方ですね、その来た人の申し出もたくさん聞いてくださったと。1日8時間という基本的には労働の中なのですけれども、ただこの方に関しては週4日間の勤務、それで残りの時間は副収入がもらえる仕事をしたり、スキルアップに充てるということにしている、そういった時間を使って3年後のあり方をしっかり考えるようにというのが町側からの提案ですということなのです。だから、4年後のことを来た人と一緒に考えていく、最初から用意しなくてはいけないということなのではなくて、一緒になって考えていく、そんなようなことも考えても十分、これは総務省のホームページに載っているものなので、総務省的にはオーケーなのだろうというふうに感じております。また、来る人、いろんな人が来るとは思うのですけれども、高知県に行っている方は活動は週4日間、家族もあって隊員としての報酬だけでは生活費はもちろん、3年後の定住資金までためることができません。このまちでアルバイトを探したのですが、仕事自体少なく、見つけることができなかったのが計算外でした。仕方なくほかの外の地域に車で通ってアルバイトをしながら隊員活動をしているということなのですけれども、この方も基本的にはそれでも来ているということなのです。こういう状況で給料が報酬としては上限200万円ということなのですけれども、それでも家庭を連れてきているというような事例もございます。ということを踏まえた上で、先ほどの3年後のことまで、4年後、隊員活動が終わった後のことについて考えた上でという話がございましたけれども、今の話を踏まえた上でもう一度そのあたりどういった可能性があるのかなということに関してお聞かせ願えればと思います。

答弁 経済部長 栗井久司(経済部長は2013年3月まで)

何点かご質問いただきましたけれども、雇用の形態、一応この地域おこし協力隊の活動、この制度につきましてはいろいろな分野でニーズがあるということで認識してございますけれども、やはり前段でご答弁申し上げたとおり、この制度1年から3年間、総務省からの地域おこし協力隊の推進要綱というのが出ておりまして、総務省からこの事業の推進に当たっては地方自治体につきましては、留意事項として砂川市でその後の生活支援だとか就職支援も留意してくださいと、ある程度考えながら同時に進めなさいというような、そのような要綱がございましたので、これが当時事業推進に当たってのネックということでとらえていたわけでございます。せっかく大都市から住民票を砂川市に異動していただいて、過疎地域の人口増加の対策の解消となりますし、砂川市のまちおこしに協力していただくということでございますので、地域に根差した市民として協力隊終了後も居住していただきたいと思っているわけでございます。その後の4年後の砂川市内での就職先がなくて、また大都市のほうに転出されるということは大変もったいないことでございますので、地域おこし協力隊の方には終了後も砂川市に居住していただきたいと考えておりますので、この就職支援というのが重要事項ととらえていたわけでございます。地域おこし協力隊の参加する方すべてが将来の就職支援まで求めない方もいるとは思いますが、行政としてはある程度責任を持ってプログラム、この地域おこし協力隊の方のプログラムを作成して、地域おこし協力隊の制度を戦略的かつ長期的なビジョンを持って人材活用のニーズを考えていきたいと思っています。総務省から特別交付税ということで財政上の支援は350万までいただけるわけでございますけれども、この受け入れ先でありますやはり商工会議所だとか観光協会など、各種のまちづくり団体だとか農業や農業団体など、どのようなニーズがあるかを先にその団体への人材派遣への調査もしなければならないと思いますし、お隣の美唄市ではその隊員の身分につきましては臨時職員という形で、そして各分野のほうに協力調査して派遣しているということを聞いてございます。美唄市さんは、そのせっかく来ていただいた方が任期が切れた後はもとの札幌のほうに戻られるということもちょっと聞いてございますので、当市といたしましては、せっかくそういう大都市から住民票を砂川市に移して来ていただいてまちおこしに協力していただいた方でございますので、できましたらそういう期限が切れても引き続き砂川にとどまっていただいてまちづくりに協力していただきたいと思いますので、当市といたしましては、この制度の活用できる分野があるのかどうかを関係者とその辺十分協議検討して、実施に当たっての考え方を取りまとめていきたいということで考えてございます。

質問 多比良和伸

この事業は、本当にいろんなところでいろんな人が知恵を出せばいろんな可能性があるのかなというふうに感じるのです。そこで、人、これ別に選べないわけではないですし、しっかり面接もできるわけですから、ある程度ニーズ、それからスキル、そういうものを限定した上で人を選んでいける。そしてその人の報償は基本的には見てもらえているわけですし、その人がかかわる事業に対しての経費、その分野でプラス150万の枠があるということでございますので、本当にいろんな可能性があるのかなというふうには感じます。この中で1人の隊員が言っているのですが、いわゆるUターン、砂川にもともと住んでいらっしゃって今地方もしくは都市圏のほうにいらっしゃる方、地元に帰ってきたいのだけれども、なかなか就職もないしなと、ただ地元に帰って基本的には実家暮らしをしながら協力隊員の活動をしてやるということも、これは現実的にやっぱり可能だということなのです。だから、もともと知らない人が来るだけではなくて、もともと砂川の人が戻ってくるきっかけということにもつながるのかなというふうに考えるわけです。この方は、普通にUターンをしてきた場合に比べ、地域おこし協力隊になって帰ってきた場合には人との出会いや経験のチャンスが100倍ぐらいふえるのではないかと、そんなふうに言っているのです。そういった形の使い方も当然いいのかなと思いますし、大学を卒業する方、今本当に大卒の方も就職難という部分もございます。そんな中、大学を卒業してすぐに協力隊員として赴任された方もいらっしゃいます。その方は、神奈川から東京の大学に行って、そこから北海道の利尻町に行っているわけなのですけれども、就職活動をしていたのだけれども、自分に合った、なかなかそういう部分で難しかったと。そんな中、自分のスキルアップとか地方の地域の実情を知って今後の人生の糧にしようと、そういった方の利用もあるわけです。ただ、その方も任期満了の予定は白紙状態ではございますけれども、それでも東京にもしも戻ったとしても、その今いる利尻町とのつながりを持って東京に戻りたい、いわゆる東京に戻ってからもそのいた町のPR活動や何かしらかかわっていきたいと、そういうふうに感じていらっしゃるということでございまして、ここからはでは一体砂川ではどういったことが考えられるのかなということを幾つか提案させていただいて、私の質問は終わりたいなと思っているのですけれども、砂川では観光の目玉としてスイートロードが挙げられておりますが、幾多の場面でアンテナショップをつくったらどうなのだろうかとか、そういうような話も出ております。問題になっているのは、やっぱりそのアンテナショップをやるのはいいとしても、そこをだれがやるのか、そこの人件費をだれが出すのかというような話で、どうしても話が前に進まない、そういったときにこの地域おこし協力隊を使えば、そのアンテナショップの店員の報酬、そしてそのアンテナショップを立ち上げるために必要な経費、その部分での経費がついてくるというようなことで前に進むきっかけになるのではないかと。それから、例えば納税寄附の形でふるさと納税の方ですとか、寄附者へのお土産のほうの企画を、では一体地方、都市の人が砂川から何をもらったらうれしいのか、それは都市の人に聞いたほうがいいのではないかということで、そのプレゼント、お土産の企画をしていただくと。さらには、砂川のゴルフ場、経営が厳しい、それで今後何か事業をしてPRをしたい、でもその事業するお金すらもないといった場合に、ではその事業、PRをだれがやるのか、そういうところでこういった人を呼んで、その人についてくるお金も利用してゴルフ場のPR、またはそういう活動に支援をしていただくというような使い方。それから、今後砂川市も公共交通などの考え方もこれから考えていくのかなという部分ですけれども、あるまちでは公共交通の運転手として地域おこし協力隊を利用している。さらにその公共交通のデマンドタクシーに使う車の借り上げ代も経費として利用できるということで、いわゆる砂川市がおなかを痛めずに人もお金もお試しで使えるということなのです。そして、また砂川市でいえば、地域交流センターのゆうですとか、ああいったところは低予算の中で少ない人材で皆さん頑張っておられる、そういったところでも支援はできるのではないかということでございます。以上、まだまだいろんな方が知恵を絞れば、こんなことにも使えるのではないか、あんなことにも使えるのではないか、そういったものを持ってニーズがあるのかどうなのかというのを調査していただきたいなというふうには考えております。ある程度やっぱり行政側からメニューを持って市民の方にこういう人材必要ですかと、こういう制度を使えばこういうことをやりませんかと、そういったような形でいかないと、何かないかいと漠然と市民に聞いても、そこはなかなか難しいのかなと思いますので、そういったことはお願いしたいなと思います。市役所、それから人事、人材発掘、そういうところに関してもこういうところから1年、2年、3年と協力隊として活動してくれる方が本当に能力のある方で、地域おこし、まちづくりに物すごく貢献をしてくれたと、そんな人材であれば、ぜひそのまま役所で就職させてあげればいいのかなと思うのです。求人は毎年のように出すわけですし、しかもどんな人なのか、どんな実績を残したのかまでわかった上で雇える、今であれば大学卒業した、各種学校卒業した方を面接と小論文というので判断するしかない、入った後もどういうような活動してくれるかどうなのかはなかなかわからない、それでも試験官の方たちが経験の中で選ばれているということで、それはそれでいいとは思うのですけれども、実績を残した方をそのまんまあいている場所があるのであれば雇ってあげれば、それは何の問題もないことなのかなというふうにも感じますので、今後まだまだ私のほうも深く調査をしながらいろんな隊員、もしくは受け入れている自治体等々も含めてお話を聞いていって実際問題どうなのかなと、もちろん今言ったところはいい部分での話しかありませんから、実際うまくいかなかったのは何が原因だったのか、そのあたりのことも踏まえて調査していきたいなと思っていますので、今後一緒になって取り組んでいきたいなと、そういうふうに思いまして、私の一般質問終わります。以上です。

出典:砂川市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月6日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる