みんなの議会

砂川市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月12日

(1)農政改革3法案の見直しの内容と市内農業への影響について/(2)飼料価格の高騰から市内の畜産、酪農家の経営を守る支援対策について

2008年3月12日、砂川市議会の一般質問で、土田政己議員が「農政改革3法案の見直しの内容と市内農業への影響について」「飼料価格の高騰から市内の畜産、酪農家の経営を守る支援対策について」について質問し、経済部長 是枝喬、市長 菊谷勝利が答弁しました。

質問者
土田政己 議員
答弁者
経済部長 是枝喬、市長 菊谷勝利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 土田政己

通告のとおり、農業振興対策及び企業誘致について質問をいたします。まず第1に、農業振興対策について2点お伺いをいたします。1点目は、農政改革3法案の見直しの内容と市内農業への影響についてであります。政府は、多くの農民の反対の声を無視して、昨年の4月から一部の大規模農家だけを農政の対象とし、小さい農家を切り捨てる品目横断的経営安定対策を目玉とする農政改革を実施いたしました。ところが、農業団体や農民の怒りを買い、1年目にしてこの対策が破綻し、2008年度から見直しが図られると言われておりますので、農政改革の3法案に基づく対策の見直しの内容と地域水田農業ビジョンなど市内の農業にどのような具体的な影響を及ぼすのか、お伺いしたいと思います。2点目に、飼料価格の高騰から市内の畜産、酪農家の経営を守る支援対策についてであります。アメリカにおけるトウモロコシを原料とするバイオエタノール生産の急増と2年連続のオーストラリアにおける大干ばつなどの原因とする国際的な穀物の価格の高騰は、日本の畜産、酪農家の経営を直撃しております。特に酪農王国と言われる北海道の酪農家は、経営が維持できず、廃業、離農が急増する事態となっております。市内の畜産、酪農家も大きな影響を受けていると思いますので、その実態と政府が決めた2008年度畜産・酪農政策価格及び関連対策など緊急対策の内容及び市の独自支援対策についてお伺いをいたします。次に、企業誘致について2点質問いたします。今ほども言いましたが、今飼料の高騰や原油の高騰など、畜産をめぐる状況は非常に厳しいと聞いておりますが、誘致企業として大変期待の持たれている市内に建設中の上原ファームの砂川農場の進捗状況についてお伺いしたいと思います。2点目は、バイオ燃料工場研究施設などの誘致についてのお考えをお伺いいたします。政府は、バイオ燃料の国内生産を促進するために、農林漁業バイオ燃料法案、いわゆるバイオ燃料法案を閣議決定し、今国会での早期成立を目指しております。このバイオ燃料法案は、食料、飼料の安定供給と競合しないこと、地球温暖化対策との調和を図ることなどを前提に、国がバイオ燃料の生産に関する基本方針を定めるものであります。また、08年度の政府の予算でも、日本型バイオ燃料生産拡大対策として今年度の約8倍、79億5,000万円の計上をしており、バイオ燃料製造の効率化に向けた研究開発事業10社に特別の措置を講じて、2030年ころまでに600万キロの、キロリットルの生産を目標にしております。砂川市は、さまざまな条件がそろっておりますので、これらのバイオ燃料工場や研究施設などの誘致について積極的に検討を行う時期と考えますが、市長の見解をお伺いし、第1回目の質問といたします。

答弁 経済部長 是枝喬(経済部長は2008年3月まで)

大きな1番の(1)についてご答弁申し上げます。国におきましては、農業政策の改革を目指し、平成11年に食料・農業・農村基本法を、平成17年には経営所得安定対策大綱を定め、平成18年6月には農政改革3法案として、改正糖価調整法、改正食糧法に続き、担い手経営安定新法が制定されたところであります。さらに、同年7月、経営所得安定対策実施要綱が策定され、平成19年4月から品目横断的経営安定対策、米政策改革推進対策、農地・水・環境保全向上対策の3対策が施行されたところであります。しかし、国は、これらの対策事業への地域への取り組み状況実態などから、実施要綱の一部を見直すこととし、品目横断的経営安定対策では北海道地区における事業名を水田・畑作経営所得安定対策に改称し、事業への加入要件も地域の水田農業ビジョンに位置づけられている担い手や集落営農組織に拡大されたところであります。さらに、一部の市町村で定められている認定農業者の年齢制限の廃止や弾力的運用、集落営農組織に対する法人化の期限を5年間延長することを認めるなどのほか、予算措置及び手続等にも見直しが図られ、あわせて米政策改革推進対策及び農地・水・環境保全向上対策においても手続上の簡素化等について一部見直しが図られたところであります。砂川市の実態といたしましては、水田・畑作経営所得安定対策で収入減少影響緩和対策による米価下落対策として、10%を超える収入の減少があった場合に備える仕組みの整備と加入要件が見直されたことにより、現在の加入者24名がさらに拡大され加入促進が図られ、この制度に取り組む農業者の不安の解消と経営安定の一助につながるものと考えております。なお、地域水田農業ビジョンの見直しについては、国等からの詳細な情報はいまだ得ておりませんが、近々北海道を通じ示されるものをベースに、今月末に開催されます砂川市水田農業推進協議会においてビジョンの見直しが行われるものと考えております。続きまして、(2)についてご答弁申し上げます。昨今の輸入家畜用飼料及び原油の高騰につきましては、農業者、とりわけ酪農及び畜産経営者が過去に経験をしたことのない異常な状況であると認識をしております。その推移に非常に危惧を抱いているところでもあります。現在砂川の酪農家は4戸でありまして、乳牛の飼育頭数は約270頭であります。平成18年のJA新すながわにおける生乳の取扱高は、約2億7,000万円となっており、北海道農政事務所におきます砂川市の同年農業生産額はそのうち1億8,000万円で、当市農業の一翼を担う重要な位置と考えております。現時点での情報によりますと、政府は平成20年度畜産酪農対策価格と関連対策によりまして、加工原料乳生産者補給金単価を現在より1キロ1円の引き上げで11円55銭とし、限度数量を195万トンとして、2年連続で引き上げるなどの報道がされておりますが、現在の飼料高騰による影響は平成18年度の道農政事務所の統計数値で推計いたしますと、成牛1頭当たり3万円強の生産費の増加が見込まれ、厳しい経営状況にあると認識をしております。酪農王国と言われ、国の施策、政策に基づき酪農地帯として培われてきた北海道が今後も継続し、安定した酪農経営が可能となるよう、実効性のある国の対策が早期に望まれているところであります。また、農業全般にわたり生産費の高騰が懸念されておりますが、農業者みずからも生産団体と連携し、自給飼料の増産や放牧等による経費の節減対策に取り組むなど、収益性の高い効率的な経営をも目指していくことも必要であると考えております。市といたしましても酪農、畜産経営安定化のため、飼料の価格につきましては、酪農関連生産団体及び関係機関などと常に情報収集、交換を行い、価格動向に注視しつつ、あわせて国及び北海道に対しては継続して強く要望をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。続きまして、大きな2番の(1)についてご答弁申し上げます。当市市民、旧市民スキー場において養豚業を操業することとなりました上原ファームグループは、平成18年6月から農場建設工事に着手して以来、昨年12月までに豚舎外壁と屋根等の建設が進められており、この間昨年7月には地下ボーリングを実施し、水脈を確認したところであります。農場建設工事におきましては、冬期間の工事は休止しておりますが、ことし2月には、春からの工事再開に備え、工事資材の搬入を済ませたところであります。上原ファームグループによりますと、今後の工事等の進捗予定は、雪解けを待って工事を再開し、この秋には交配舎、妊娠棟、分娩舎、離乳舎などを完成させ、母豚500頭、雄豚50頭での繁殖開始を目指すとのことであります。また、昨年第2農場建設用地として市内富平地区に約4万平方メートルの土地を取得したところでありますが、こちらは本年中の工事着手を予定し、来年5月ころには育舎等を完成させ、約3,000頭の肉豚を肥育する計画とのことであります。また、飼料高騰と原油高の影響につきましては、昨年末農林漁業金融公庫が九州全域の畜産経営者に対して実施した畜産経営における飼料価格等の、飼料価格高騰の影響と対策に関するアンケートによりますと、昨年1年間で配合飼料価格が平均26.4%上昇し、70%を超える経営者がその影響により厳しい経営状況となっていると回答しております。しかし、飼料価格高騰に対して94.8%の経営者が生産性の向上など自助努力により、その対応策に積極的に取り組み、その経過も若干出ているとのことであります。このような状況下でありますが、上原ファームグループにおいては、畜産飼料、資材等を取り扱う大手企業と良好な提携関係をもとに、安定した飼料供給をベースに着実な農場経営を展開しているところであります。当市での一日も早い操業開始を目指し、今後も積極的に当市での事業を進めていく考えであると伺っております。続きまして、(2)についてご答弁申し上げます。バイオマスの持つエネルギーを利用したバイオ燃料は、二酸化炭素の排出量が、総排出量がふえないと言われていることから、主に自動車を動かす石油燃料の代替物質として注目を集めているところです。現在バイオ燃料については、大気汚染や地球温暖化問題の解決策になり得ることや国内での原料生産が可能となり、石油のほぼ100%を輸入に頼っている我が国の現状を緩和できることに加え、バイオ燃料の原料となる資源の中でも植物の作付は休耕田や遊休農地の利活用に有効であるなどの利点が挙げられております。反面、バイオ燃料は、従来の燃料と比較して酸化する速度が速いことから、従来の設備などでは劣化が懸念することや生産コストがガソリン、軽油よりも高く、販売価格にはね返ること、さらにバイオ燃料に含まれる亜酸化窒素という物質がかえって地球温暖化を促進させるのではないかいう一部の指摘もあるなど、さらにクリアしなければならない課題も多くありますが、総体的にバイオ燃料はクリーンエネルギーとして今後大きな可能性を秘めております。国におきましては、農林水産省、経済産業省、環境省が研究開発を推進する立場であることから、バイオ燃料市場は今後注目すべき分野であると認識しております。また、市内にはバイオテクノロジーの研究開発を積極的に進めている企業もあることから、国、道の関係部署、さらには関連企業との連携、情報収集などに努めるとともに、昨年道央工業団地の分譲価格等に検討を加えたことで従来よりさらに企業立地への条件が整備されたことなど、砂川での企業立地に向け、さらに情報の収集、発信とその働きかけに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

質問 土田政己

詳しくご答弁いただきまして、ありがとうございます。第1点の農業振興対策の農政改革の点でありますけれども、今ほどご答弁ありましたように、品目横断的経営安定対策については名称も水田・畑作経営所得安定対策というふうに変わって、内容もかなり緩和されたと。全国的にいうと、この品目横断対策に加入している稲作農家は約5万程度しか今までなかったのでありますけれども、今度の見直しで各地域の水田農業ビジョンで位置づけている担い手というのは認定農家で全国で15万5,000戸、集落営農では約8,000が位置づけられていて、今の5万戸から16万3,000戸経営体になるのではないかというふうに言われておりまして、砂川でも24名から加入、組織化ができるということになりました。ただ、砂川市においては麦や大豆やビートや、それからでん粉用の芋については作付はありませんので、恩恵を受ける農家というのは非常に少ないわけですけれども、ただこれから、今砂川市の主な作物はソバを転作作物としていますけれども、輪作体系をどう考えていくかという点でいえば、大豆や麦の作付も今後の問題として検討しなければならぬ課題でもあるのでないかというふうに思っておりますので、ぜひこの緩和対策を活用していただきたいというふうに思っております。そこで、砂川の農業に関係のある米対策についてちょっと何点かお伺いしたいと思うのです。昨年は、作況指数が全国99であったにもかかわらず、お米が余ったということで、ことしの転作は全国で10万ヘクタール、21万トンの減反をすれという方針が出されて、砂川市においても昨年に比べて4ヘクタールほど転作がふえるという状況になっていますが、実際には私ども調べたところ、国内産のお米は23万トン不足するのですよね、今年度は。そういう資料を添えて政府に要求しますと、政府はこの23万トンの不足分は外米の10万トンと、それからくず米の23万トンで対応するというお話なのです。だから、不足しないのだということを言っているわけですけれども、これはやはり私はとんでもない中身であって、国民の主食であるお米を農家の方につくらせないでおいて、そして外米やらくず米で対応して減反をしていく。作況指数99なら足りないのですよ、100いかなかったわけですから。だから、そういう意味では、生産者に21万トンの減反を押しつけるという今の政府のやり方というのは、非常に私は憤りを感じて、皆さんご承知かどうかわかりませんけれども、もう既に皆さんが、消費者の皆さんが食べているお米には明確にくず米が混入されております。国がそういう政策をとっておりますので、ですから消費者の皆さんにとっても大変な事態になっているのです。ですから、そういう意味では、今国が進める減反対策というのは、私たちはやはり国民の食料を守るという点からいっても、また農家の経営を守るという点からいっても非常に大きな問題点があるというふうに私自身は考えております。そこで、お伺いしたいのは、1つは、減反は4ヘクタールふえるのですけれども、産地づくり交付金というのは、これ3年間固定されているというふうにも伺っているのです。本来であれば、減反がふえれば産地づくり交付金がふやすというのが施策であるはずなのだけれども、今度は産地づくり交付金が増額されないのでないかという心配がありますので、このあたり増額されるのかどうなのか、1つお伺いしたい。それから、もう一つは、米の減反をどうしても生産調整を達成するということで、今度の米対策では緊急一時金という対策がとられました。今後5年間生産調整をするということを理由に、水田農業推進協議会との間で長期的な生産調整緊急実施契約を結んだ農家さんに対して一時金を支給するという方向が出されたわけですけれども、具体的にその内容についてお伺いをしたいなというふうに思っております。次に、畜産、酪農の対策についてでありますけれども、先ほど経済部長よりご答弁あったように、大変北海道の酪農も厳しい状況にありまして、昨年1年間で北海道で200戸、全国で1,200戸の酪農家が廃業もしくは離農するという。廃業率も5%を初めて超えて、6%に近づくという状況に、大変危機的な状況になっております。今私どもが非常に重要だと思っているのは、この飼料の高騰は一時的なものではなくて長期化する、長期的に継続する可能性が高いと、下がる見通しが今のところないという状況になっています。それだけに、一時的な対策でなくて、穀物の自給率を高めるなど抜本的な対策を今進めていくことが大事だというふうに考えているのですけれども、この間の配合飼料、1年間の飼料原料の価格については、一番値上がりしているのはトウモロコシで、輸入トウモロコシで164%、1年前に比べて上がっておりますし、大麦も167%上がっている。配合飼料全体では、全国平均で122%というふうに言われておりますけれども、北海道では、先日の北海道新聞の情報によれば35%、昨年同期に比べて値上げされているというふうに言われておりまして、本当に大変な酪農家の皆さんに大きな状況になっている。このままでは、酪農、畜産農家は続けられないと。特に主要飼料作物の自給率は、トウモロコシは1%に満たないのです。ですから、統計上ではゼロ%ということになっています。自給率は、日本でトウモロコシは全く日本ではないと、大豆は5%、小麦は14%ということで、飼料全体の自給率も25%にすぎない状況。その大半がアメリカからの輸入なのです。オーストラリアの干ばつの影響も多少はありますけれども、輸入先の状況を見ますと、トウモロコシでは94.1%がアメリカから入っている。中国から4.7%という状況ですから、余りオーストラリアの影響は。大豆の74.8%はアメリカ、ブラジルから13.5%、カナダから7.3%、小麦もアメリカから56.7%、カナダから22.7%という状況なのです。ですから、したがって、例えば先ほど言いましたように豚肉の実質自給率は、わずか6%にすぎないのです。重量では50%の自給をしているのですけれども、えさが輸入していますから、わずか6%という状況になっておりますし、乳製品については重量では68%の自給なのだけれども、実質には28%というようなことにもなっておりますので、部長のお話にもありましたように、生産者の皆さんもやはり根本的に経営の安定対策を考えて、飼料の自給対策、最近でもトウモロコシの作付面積もふえているというふうにも言われておりますが、同時に市内でも酪農家の皆さんも一部放牧するとか、いろんな対策をみずから立てようとしておりますけれども、この程度では守れないと。部長のご答弁にあったように1キロ1円の対策費が出されても、全くこれでは加工乳としていかないという状況ですから、最低でも乳業メーカーとの間で5年以上の引き上げをしないと、この対策には全く酪農経営が成り立たないという状況であります。そういう意味では、そしてさらに今度の対策の中にある配合飼料価格安定制度というのもありますけれども、これも基金不足で長期的には対応ができないという現状になっていて、この制度の抜本的見直しもしなければならぬという状況だというふうに私は考えておりますので、ぜひ、これは国の政策に係ることが多いわけで、先ほどのご答弁でも砂川市としてどうだというお話はないのですけれども、でもぜひ、ご答弁にありましたように市内の酪農家あるいは畜産農家の経営安定をするためには積極的に国に対しても要望をしていっていただきたいという点で、この点についてのお考えあればお伺いしたいというふうに思っております。次に、企業誘致についての関係ですけれども、上原ファームグループの状況については、詳しくご答弁いただきました。ぜひ早く開業していただきたいというふうに思うわけでありますけれども、今ほど申しましたように、先ほどの答弁ありましたように、市場価格が非常に高騰しているという状況で、畜産経営が厳しいという状況は伺っていますので、しかしそういう中でことしの10月ころから豚が搬入されるという状況なのですけれども、1つは、そういう状況のもとでふん尿など環境汚染対策について、やはり私は行政としてしっかりと監視をして対応していただきたいと、農家の、近隣の農家の方々も、あるいは地域の方々も一番心配するのはそこのことでありますから、したがってチェック体制をきちっとしていただいて、そしてそれから富平の第2工場もことしから着工されるようでありますが、お話を聞くと第3工場の予定地も探しているというお話も聞きますので、このあたりはどのような状況になっているのか、2回目にお伺いしたいと思っております。最後に、バイオ燃料工場、研究施設の誘致促進についてですが、部長から詳しいご答弁がございましたけれども、日本型バイオ燃料の生産拡大対策は、先ほども言いましたように食料と競合しないことで行うということを基本に開発、研究を行っていこうというのが中心です。道内には現在2つのエタノール構想、工場が建設されております。1つは、輸入米からエタノールをつくる小中業者を中心とする企業で、苫小牧で行われているのがある。もう一つは、ビート糖や小麦からエタノールをつくる農協の工場が道東につくられましたけれども、これは結構批判が多いのです。小麦だとか砂糖からエタノールつくるというのは、食料ですから、日本の食料の自給率がこんな状況のもとで、それからつくるのはいかがなものかという声も、せっかく工場をつくったようですけれども、随分食料の供給と競合するために批判が多いということです。今回のバイオ燃料法案の内容に基づく工場、研究施設というのは、まだ北海道内にはありませんので、先ほど部長の答弁にもありましたように、市内のある企業も研究施設を持っておられるし、それから北大との連携体制もとられておりますし、今は北海道大学を中心に、この問題について非常に研究が進んでいて、何とか道内に研究施設をというような動きもありますので、ぜひ積極的にこれについてご検討願いたいというふうに思いますので、もし市長のご見解があればお伺いし、2回と、2回目といたします。

答弁 経済部長 是枝喬(経済部長は2008年3月まで)

2回目のご質問でございますが、まず産地づくり交付金の固定された交付金の額の問題、1点目でございますけれども、議員もご承知のとおり国の方針といいますか、考え方としては毎年転作の実施面積等々については変動があるものの、交付額については固定されている。これは、国の考え方であります。これを述べる前に、付加してご質問ございました緊急一時金の部分からちょっとお話をさせていただきたいと存じますが、この地域水田農業活性化の緊急対策、平成20年2月6日の実施要綱が制定されております。この対策につきましては、平成19年度の国の補正による対策であります。20年度以降について新規に地域協議会、と申しますのは当市では砂川市水田農業推進協議会でありますが、ここと5年契約を行い、指定作物の麦、大豆、飼料等でございますけれども、これはソバも含みますけれども、これらの転作を行った場合に、その実績面積により緊急一時金として10アール当たり5万円を給付すると、ただし1農業者100万円を上限として一度限りの交付ですよということになっております。先ほど前段申し上げました産地づくり交付金の部分についてとの絡みでございますけれども、産地づくり交付金についてはあくまでも作物に対する交付金であるというような考え方から、この一時金の部分でふえた部分と連動はしないのですよという確かな方向が示されているところで、この辺農業者にとっては若干矛盾、不満もかなりあろうかと存じますけれども、今の対策要綱ではこういうことになっております。この一時金の部分で若干推測をしますと、当市での実施農家戸数は9戸ぐらいになるだろうと、実施面積は556.5アール、これが一時金の額としましては総体で280万円ほどになるのかなという推計をしております。先ほども申し上げましたけれども、これらの部分と産地づくり交付金、19年度と比較して、私どもの資料では19年度転作の面積が499ヘクタールで20年度は495、議員たしか4ヘクタールほどふえると申しましたけれども、逆に4ヘクタール減るというような認識でおります。このような形でこの20年度進むわけでございますけれども、先ほども申したとおり平成19年度と同額の産地づくり交付金の本体価格という形で、面積が増せば若干それに参加をする農業者の給付金が、総体で決まっていますから、若干取り分が少なくなるというようなことになるのかなというような懸念はしております。この辺につきましても、この新年度に入ってから、今各自治体で取りまとめておりますけれども、全道市長会を経由して全国市長会、国に対する関係省庁に対する要望事項の最優先事項としてこれらの要望は強く上げているところであります。次に、酪農対策の部分でございますが、北海道を含めて各地域で飼料の高騰の幅はかなり差はあると思います。20%台のところから、北海道では報道によりますと35%というような、そういう厳しい状況下であります。先ほど議員も、それらの対応として1円の値上げと、生乳の加工用、飲料用での対策として上げたということでございますけれども、先ほど1回目の質問ではあえて申しませんでしたけれども、まだ不確定要素があり、これJAのほうからの情報として私どもお聞き及んでいるということで受けとめていただきたいと存じますが、これらが近々示されるというふうに期待感も持ちながらですが、5円台ほどの引き上げになるのではないかという情報をJAのほうからは私ども承っております。これは、食料及び加工用合わせてでございますから、そのような形でなれば、まだ若干酪農家にとっては朗報かなという部分であります。新すながわ農業の、JA新すながわの18年度の総代会の資料によりますと、販売品目の項目に生乳があります。18年度の部分では、砂川市では市内では4,145トンであります。金額的には2億7,513万6,000円ほどと計上されておりますが、生乳には加工用原料と飲料用がありますが、単価や補助金等の扱いはプール計算されると、こんなふうに聞いておりますので、単純にこれらの部分で推計しますと4,154トンの仮に50%、半分近くの部分でいきますと、1キロ1円の引き上げですと270万ほど、これが5円ほどのになりますと1,000万。4戸の農家でございますから、大体単純にそれで割り返すと、それらの飼料高騰による補てん財源というのが若干見えてくるのかなと。このような形になるように我々も期待をしているところであります。次に、企業誘致の部分でございますけれども、1点、ふん尿の処理の部分でのお話がございました。これらにつきましては、当然砂川市での家畜のふん尿処理計画の中で現在計画が定められているものについては、酪農家の関係ございますから、牛の部分がございます。これらにつきまして、さらに養豚業の豚の部分での経過を新たにそこに編入し、計画を定めなければなりません。当然これについては計画の道の承認という形になっておりますが、昨年来より上原ファームさんとは所管する農政課が窓口になって、これらの計画の策定に向けての企業側の計画書の提出及び資料等々の部分での事務を進めているところであります。当然それらが出た段階で、懸念される地域の方々についても当然企業側の責務としてその辺の詳細な説明、理解を求める部分は出てくるのであろうというふうに考えますが、私どもも、行政側も当然それに係るサポートはしてまいりたいというふうに考えているところであります。それから、第3農場、上原さんの第3農場のお話がございました。富平地区に第2工場の用地という形で、そこには生まれて数カ月後の子豚さんを太らせて出荷するまでの肥育で富平を考え、第3農場の部分については同じく肥育する豚舎をグループとしては考えております。これは、近々で相当多数の豚数を肥育する場合にリスクがやっぱり若干伴います。いわゆる感染的な病気の発生に備えるという形で、一つの地域だけでの部分でありますと、仮にそういったものが発生する場合についてはかなりダメージを受けますから、それを分離して、距離をある程度一定距離を置いた農場で分散して肥育していくというような形から、グループでは第3農場の候補地を模索しているような実態が昨年来からあります。しかしながら、現在有効な候補地はまだ見つかっていないということでございますが、市のほうも積極的に昨年来から候補地を挙げながら企業側とその対応についてしているところであります。次に、バイオの部分でございますけれども、1回目でご答弁させていただきましたけれども、非常にハードルも高い企業誘致の一つの課題だと思います。しかしながら、議員もおっしゃったとおり、地の利は砂川にはあるというふうに考えておりますので、この辺は十分に、このバイオ関係の企業誘致にかかわらず、企業誘致に取り組む姿勢として企業動静、動向などをいち早く情報の入手がすることが不可欠でありますから、その辺常に行政側もアンテナを張った中で、特に情報が集積しやすい金融機関、それから関連企業等々の情報交換を常に持った中でフットワークよく対処すべきものというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

質問 土田政己

大半は理解しました。ちょっと確認をしたいのですけれども、先ほど転作について砂川は何か転作がふえたでなくて減ったようなお話をされたのだけれども、砂川の割り当ては4ヘクタールほど転作はことしはふえたというふうに聞いているのです。ですから、この一時金の対策で対応しなければならないのでないかというふうに思うのですけれども、そのあたりは、砂川の減反面積は少ないのです、ほかより。これまで良質米が生産されたこともあって、ほかよりも割り当ては少ないのですけれども、それでも4ヘクタールほど、ことしは去年、昨年から比べてふやさなければならぬというふうに伺っていたのですけれども、そこもう一度ちょっと確認をさせていただきたいのが1つです。それから、部長も言われましたように、転作がふえても交付金が、地域交付金がそのままというと、結局緊急一時金をもらう人も地域、産地づくり交付金の恩恵になるわけですよね。そうすると、今まで一般の皆さんの農家の人が一生懸命協力した人も結局は先ほど言いましたように薄まってしまって、手取りが少なくなるということになって、それでなくても米価の価格が低くて大変で、政府の生産調整に一生懸命協力しているにもかかわらずそういう状況になるというのは、先ほど話がありましたようにやっぱり矛盾する話ですから、ぜひこれは先ほどありましたように要求をしていただきたいなというふうに思っております。それから、畜産の関係でいうと、本来であればことしから北海道はチーズ増産元年というふうに言われて、チーズの消費が非常にふえていて、チーズをつくっていこうという年なのですよ、に入るのです。ところが、そこへきて、今までは牛乳が余っているから減産しなさいとか、いろんな対策がとられたり、牛乳が捨てられたりしているところがあったのだけれども、チーズの消費がふえてチーズを増産しろという状況になったものですから、せっかく酪農家がそういう意味では牛乳を思い切って搾れて、チーズもつくれていいなと、なるなと思った途端にこの飼料の高騰で打撃を受けるというところなのです。ですから、この飼料高騰の手当てをしっかりしてもらえれば、これから北海道の酪農家も加工用原料が、北海道の場合はほとんど加工用原料ですから、これらが大きく伸びていく可能性もあると思うのです。したがって、市内の酪農家の皆さんに聞いても、自助努力は自分たちでやっぱりいろんな飼料の調整、コストかからないように、先ほど言ったように放牧をするとかいろんなことで検討を加えておりますけれども、先ほど部長答弁あったようにぜひ、農協さんがそう言っているというのでなくて、ぜひ5円以上上がるように対策を要求していただきたいというふうに思っております。それから、上原さんの点についてはわかりました。ただ、第3候補地をいろいろ企業の皆さんが探して、市内を去年は歩いたようですから、さまざまな賛否両論うわさが出て、私のところにもたくさん寄せられて、中には私の土地を使ってくれというところもあったり、そういうのが来てもらっては困るという人もいたり、さまざまな状況があるのです。したがって、これらはやっぱり地域の皆さんとの合意なしにはうまくいかない点ですから、特に環境汚染対策ではにおいの問題等々も含めてありますので、その辺ではぜひ企業任せだけにしないで、市も市民の、市内の農家の皆さんあるいは地域住民の皆さんにもかかわりすることなので、市としてもそれの対応をしっかりとやっていただきたいなというふうに考えております。バイオの件については、ご答弁いただきましたので、これは私どもの提言でもありますけれども、非常に砂川は市長さんもご承知のとおり条件がそろっているし、うちにも研究、先日も勉強させていただきましたけれども、そういう研究施設もありますし、そこと連携している研究者の皆さんから私どもにもいろいろな情報いただきまして、そういう状況であるので、何とか道内初のそういうものができれば、どこのまちが先にやるかわかりませんけれども、やはり国も積極的に予算も組んでいるし、対応できればいいなというふうに考えておりますので、ぜひ積極的にご検討いただきたいということを、この点についてはご要望申し上げまして、3回目を終わります。市長、お願いいたします。

答弁 市長 菊谷勝利(市長は2011年3月まで)

今土田議員さんから農業とバイオの関連についてのご質問ありましたので、若干心境を含めてご答弁をさせてもらいたいと思うのでありますけれども、農業王国の北海道がバイオを入れなければ農業が成り立っていかない、そんな時代になってしまったかなというのが率直な心境であります。顧みますと、あの忌まわしい戦争があって、残念ながら敗戦をしたと。これから復興するためには北海道に何としても、素地といいましょうか、企業が荒廃をして、それを立て直すためのエネルギーが北海道にある、石炭だ。そしてまた、多くの国民が戦争によって傷ついて外地から日本に帰ってきた。急激に人口がふえる中で、農用地は荒廃をしておる。それから、何とか食料基地北海道へということで、大変戦後北海道もてはやされた時代があったのでありますけれども、残念ながら昭和30年代の後半になりますと、もはや戦後でないということで、いわば石炭から油へ、あるいは物価統制がとれて食料も外国から輸入ということで、いわば農業も石炭も北海道からだんだん衰退をしていくというのが今日の北海道の経済状態であったと思うのです。しかも、国は、今食料の自給率を45%に上げようということが政策課題になっておると思うのでありますが、残念ながら40%を切っているというのがこういうことから、今土田議員さんがそういう中から競合しないためのバイオをということでありまして、北海道の農業基地、食料基地がそんな時代になったのかということは、率直に言って残念に思っております。ただ、私も、率直に申し上げましてバイオというものそのものを十分認識をしているわけでありませんから、これからさらに勉強しなければならないのでありますけれども、ある企業から、北海道のいわばバイオについてこうあるべきでなかろうかという意欲を持った企業がありまして、私も議会のOB会の研修を受けましたし、それをもとに市の部課長の職員研修にそれしてはいかがかということで、恐らく議員の皆さんの方々も研修を受けたと思うのであります。そういう意味で、私自身も大変関心を持ちながら、それらが地元の農業との絡みの中でどうあるべきなのか、そういうようなことをいろいろお話しした経過あります。しかし、なかなか、研究する企業側にとっても大変お金のかかる問題と、それからそれがどの程度の年数を経て、きちっとしたいわば燃料なりも含めてのバイオとしての役割を果たせるかというのは、なかなか先が不透明であるというようなことで、本腰を入れた研究開発ということまでにはまだ至っていないというのが現状でありますので、これからもよくその企業ともご相談申し上げまして、私どものお手伝いできるのはどの範疇なのかと、そういうことをこれからもよく詰めながら、関係を深めながら持っていきたいと。特にその企業は、砂川市にはなくてはならない企業でありますから、バイオだけではなくて、今ある、している事業についての発展も願いながら、これらの共用の中でより発展してもらえばというふうに実は思っております。いずれにしても、砂川にとっては、これから明るい展望をあの企業から得たわけでありまして、側面的にひとつご支援といいましょうか、援助といいましょうか、そういうことをしながら関係を深めてバイオの取り組みにかかりたいと、こういうふうに思っております。

答弁 経済部長 是枝喬(経済部長は2008年3月まで)

一番初めのここでご訂正をし、おわびを申し上げます。作付、私どものほうの産地づくり交付金の部分で4ヘクタールの増減の部分については、私どものほうの作付面積と転作面積の若干資料の取り違えで、議員おっしゃるとおり4ヘクタールふえるという形でございます。大変失礼申し上げました。それから、チーズの部分、失礼しました、生乳の単価の1円の引き上げの部分でございますけれども、これは方針として今11円50銭で決まっていると。先ほど申し上げましたさらに5円強の部分のお話も、情報もちらほら聞いて、聞こえてきているところでございますけれども、さらにその分も含めて酪農家の現状を十分認識した中での単価の引き上げについて、先ほども申し上げましたけれども、この部分も全道市長会、全国市長会へ続けて、関係省庁へ要求する重要項目になってございますから、さらに積極的に要望してまいりたいというふうに考えております。次に、上原ファームグループの第3農場の部分でございますけれども、企業側としては農場の建設するについてはそれぞれやはり企業側の思いとして適地とする条件があります。その辺も含めて、昨年来から私らも原課の部分も道案内役で同行しながら数カ所見ておりますけれども、最終的にまだ第3工場として決定した部分はないとの2回目のご答弁を申し上げたのですけれども、これが富平から、地区が第2工場というふうに今の計画では決まっていますから、そこからある程度の距離を置いた部分で市内広範に候補地をさらにこの雪解けを待って、この夏の間に適地を探すというようなことになろうかと思います。そんなことでご理解をいただきたいと存じます。以上です。

出典:砂川市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる