みんなの議会

白老町議会 令和3年定例会3月会議 2021年3月11日

地域共生社会の実現に向けた地域づくり

2021年3月11日、白老町議会の一般質問で、長谷川かおり議員が「地域共生社会の実現に向けた地域づくり」について質問し、町長 戸田安彦、健康福祉課長 久保雅計、高齢者介護課長 山本康正、副町長 古俣博之が答弁しました。

質問者
長谷川かおり 議員
答弁者
町長 戸田安彦、健康福祉課長 久保雅計、高齢者介護課長 山本康正、副町長 古俣博之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 長谷川かおり

それでは、次の質問に移ります。2項目め、地域共生社会の実現に向けた地域づくりについて。(1)、高齢者の孤独死の現状と支援対策について。①、過去3年間の孤独死の人数について。②、行政の取組と地域の見守り体制の現状について。③、緊急時の安否確認における鍵預かり制度の仕組みづくりについて。(2)、「住み慣れた地域で自分らしく」の認知症対策について。①、脳の健康教室の効果検証と今後の取組について。②、当事者や家族を支える認知症サポーターの役割と活躍の場における現状の課題と推進について。(3)、断らない相談支援体制構築のための重層的支援体制整備事業について。①、少子高齢化と女性の晩婚化に伴い、子育てと親の介護に同時に直面するダブルケア、8050問題、生活困窮、社会的孤立など複合的課題を抱えた相談体制の現状の取組と課題について。②、包括的相談体制のさらなる構築のため、重層的支援体制整備事業を積極グラムに取り組む必要があると思うが、町の見解は。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

「地域共生社会の実現に向けた地域づくり」についてのご質問であります。1項目めの「高齢者の孤独死の現状等支援対策」についてであります。1点目の「過去3年間の孤独死の人数」についてでありますが、孤独死の定義が明確ではなく、統計的に把握している機関もないため、人数については申し上げられません。孤独死の定義を死後1週間以上での発見といたしますと、町が関わっているケースの過去3年間では年に数件あると認識しております。2点目の「行政の取組と地域での見守り体制の現状」についてでありますが、町では平成26年度より高齢者などが安心して暮らせるよう、地域の見守り体制整備を目的に「地域見守りネットワーク事業」を実施しております。現在は92事業所と協定を締結し、協力をいただいております。3点目の「緊急時の安否確認における鍵預かり制度の仕組みづくり」についてでありますが、高齢者の安否確認の際に緊急時やむなく窓などを壊して対応するケースがあることから、希望者の鍵を預かり、緊急時に使用する制度はスムーズな安否確認を行う上で有効な手段の一つであると認識しております。現状での制度導入は考えておりませんが、今後の課題として捉えております。2項目めの「住み慣れた地域で自分らしくの認知症対策」についてであります。1点目の「脳の健康教室の効果検証と今後の取組」についてでありますが、教室の参加者からの声として「意欲の向上」「物忘れの減少」などが挙げられており、効果はあるものと認識しております。しかしながら、5か月間、週1回通うことの負担感や足の確保などの問題から参加者は年々減少しており、令和元年度をもって事業を終了しております。令和2年度以降については、送迎付きの介護予防サロンにおいて事業を展開し、より多くの方が気軽に参加できるよう体制を構築しております。2点目の「認知症サポーターの役割と活躍の場における現状の課題と推進」についてでありますが、認知症サポーターは認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対しできる範囲で手助けをする役割を担っていただくものであります。これまで本町では、認知症サポーター養成講座を町民や小中高生向けに実施してまいりました。認証サポーターの方は、地域で見守り活動をしていただいている方のほか、認知症カフェでスタッフとして参加している方もおります。3項目めの「断らない相談支援体制構築のための重層的支援体制整備事業」についてであります。1点目の「複合的課題を抱えた相談体制の現状と課題」についてでありますが、ダブルケア、8050問題などの相談は一つの課だけで解決できる事案ではなく、他課や関係機関との横断的な連携が必要となっております。現状の相談体制において各課、関係機関と連携し、対応しておりますが、個々の置かれた状況に合った支援を行うため、制度の理解と情報共有が課題となっております。2点目の「重層的支援体制整備事業への取組に対する町の見解」についてでありますが、現状においては各課において専門性を持った相談体制を構築してまいりました。しかしながら、近年の複合化・複雑化した課題に的確に対応するために国において包括的な支援体制の構築に向けた重層的支援体制整備事業が創設され、モデル事業に取り組んでいる自治体があると認識しております。本町においては、他自治体の事例を参考としながら検討してまいりたいと考えております。

再質問 12番 長谷川かおり

長谷川です。それでは、再質問させていただきます。過去3年間の孤独死の人数というところは、なかなか規定も難しく、その中でやはり年に何人かは発見されているというお話も聞いておりますし、今年のこの冬も結構あちこちで私のほうにも耳に入っていました。それで、住み慣れた地域で元気に過ごすことができるように行政のほうでも様々な取組をされていますけれども、本当に残念なことにどうしても一人で亡くなってしまう方が後を絶たない状態であります。これからも独り暮らしの世帯が増える中で、健康であってもいつ亡くなるか分からない。こればかりは仕方ないことでしょうけれども、亡くなってから何日もたって発見されることが問題であると私は捉えております。地域での見守り体制ですけれども、やはり頼りになるのは民生委員や町内会の関わりだと思いますけれども、民生委員は今回改正とかもされていますので、活動の内容や関係機関との連携についてお話をお聞きしたいと思います。

答弁 健康福祉課長 久保雅計(健康福祉課長は2021年3月まで)

昨年民生委員の一斉改選を行いまして、担われている方が改選されて、若干ではありますが、若い方も入ってきているという状況もありますし、ただコロナの中でなかなか活動ができない部分というところもありまして、その辺我々としても民生委員の方としても歯がゆい部分はあるかと思います。今これからワクチンの接種が始まっていくと思われますので、そういう中、やはり感染対策を十分しながらということにはなりますけれども、少しずつそういった見守り活動につながる部分ですとか、今年の秋ぐらいに民生委員を通して高齢者の実態調査のほうを行うという予定をしております。ただ、コロナ禍の状況によってはうまくできない部分があるかもしれませんけれども、現状としてはそういうところも考えている中で、少しずつではありますが、そういった中で高齢者の方との関わり合いを持っていく、そして我々の課として把握して、そういうケースがあった場合、高齢者介護課のほうにつないでいくですとか、あと我々のほうの課でできることがあれば対応していきたいと思いますし、その辺はケース・バイ・ケースということで対応していきたいなと考えているところであります。

再質問 12番 長谷川かおり

実態調査をするというところで1対1の顔を合わせた関係が構築されていきますので、また地域の中で地域の方も民生委員の存在、頼りになる存在になると思いますので、そちらの働きかけをよろしくお願いいたします。あと、民生委員の空白地区というのは白老町に今あるのでしょうか。あるのであれば、そこの部分を補完するような対応をどのようにしているのかお聞かせください。

答弁 健康福祉課長 久保雅計(健康福祉課長は2021年3月まで)

ただいまのご質問でございますが、現在地区としては1地区あるのですが、こちらにつきましては今探している最中ということもありますけれども、人口が減少してきている中で単位的な人数、世帯数のほうも減少してきている部分がありますので、場合によっては地区を統廃合するですとか、その辺のことも考えながら進めていく必要があるかなと思います。ただ、担われてきた方が体調不良等により辞められるという場合もありますから、その辺民生委員の中でまた新たに担い手の方を探して、出てきていただいて、そうやって少しずつ引き継いでいくということもやってきておりますので、その辺状況に応じて対応して、我々のほうとしてもやっていきたいと考えております。

再質問 12番 長谷川かおり

ありがとうございました。引き続き、そのつながりというところ、行政としてできることをよろしくお願いいたします。次です。緊急時の安否確認における鍵預かり制度ですけれども、緊急時の安否確認のときの行政の取組をもう少し具体的にお聞かせください。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

こちらの安否確認といいますか、行政のほうでは、先ほど1答目で町長の答弁にもございましたが、地域見守りネットワークという事業を構築して、その中で高齢者や障がい者、それから子供などの異変について気になったことなどを役場に連絡いただくと、緊急時には警察や消防に連絡いただくことという、まず体制整備を整えております。それから緊急時の対応としては、そのほかに緊急通報システムというもの、対象者は例えば心臓疾患だとか、脳血管疾患等をお持ちで突発的に命に危険が及ぶような方という条件等は多少ございますけれども、そういった方についてはそういった緊急通報システムを導入させていただいて、緊急時に対応できるような体制を取ってございます。

再質問 12番 長谷川かおり

長谷川です。その中でどうしても孤独死が避けられないというところで、いろいろと行政も手段はあるでしょうけれども、まず独り暮らしの高齢者に緊急時に駆けつけてくれる家族や親戚などがいる場合はいいのですけれども、身寄りがなくて鍵の預け先がない場合、町内会などで鍵を預かっているところもあるということをお伺いしておりますけれども、個人的な信頼関係によるものが多くて、鍵を預かった人の中には重荷になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。近隣市では社会福祉協議会が窓口となって、24時間職員が在住している高齢者施設や障がい者施設に地域住民から預かった鍵を金庫に保管してもらい、緊急に鍵を使用する場合は警察や民生委員、町内会役員、包括の職員など必ず2名体制で受け取り、安否を確認する仕組みで、室内に入った場合、不在のときは置き手紙で自宅に入ったことを知らせる、そういうような仕組みがあります。地域により、そのようなものは必要ないというところもあるかもしれませんけれども、現在緊急時にはやむなく窓を壊して対応すると、壊した窓をその後どうするのかという課題も残っていると思いますので、地域に投げかけて必要性を検討していくべきではないでしょうか。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

議員おっしゃった鍵の預かり制度ということで、登別市の社会福祉協議会のほうで実施をしていると。それから、洞爺湖町でも実施しているというところで、こちらのほうはいろいろお話もお聞きしております。それで、制度自体、例えば導入にあってはどういった問題点があるかとか、そういったところをこちらとしても理解して、制度導入に当たっては慎重に協議検討しなければいけないと考えております。それで、先ほど答弁の中では、現在すぐの導入というのは考えていないということですけれども、今後、包括支援センターのほうでもそういった安否確認の対応というのがどんどん増えてきている状況にございますので、こういった制度が有効であるということは認識をしておりますので、先ほど申し上げたとおり、他の市町村の事例等も確認させていただきながら、果たして問題点とか、そういったものがないのかどうか、鍵を預かって、その後、人の財産といいますか、そういったものに関わる部分になりますので、しっかりと検討させていただいた中で導入については考えさせていただきたいと思っております。

再質問 12番 長谷川かおり

それでは、前向きな検討をよろしくお願いいたします。次に、認知症対策についてです。脳の健康教室のほうは平成30年度で終わりまして、今は予防サロンのほうで形を変えて取り組んでいるということで理解いたしました。予防というのは、認知症にならないということではなくて、認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を緩やかにという意味で私は捉えております。高齢になっても住み慣れた地域で自立した生活を送るには体だけではなくて脳の健康維持も大切ですので、今後の取組をまた継続してよろしくお願いいたします。次です。当事者や家族を支える認知症サポーターの役割と活躍の場における現状と課題というところです。国は、認知症の理解と家族や当事者を見守るために認知症サポーター養成講座の受講を勧め、白老町においても小中学生や高校生、一般の方々に年代に合った分かりやすい講座でサポーターを養成してきておりますけれども、一般の方の中には何か人の役に立ちたいとか、親や親族の介護をするときに参考にしたいとの思いで受講されたと思います。認知症サポーターがボランティアをするためには、さらに詳しく認知症について学び、具体的な対応など実践に結びつく研修を受ける必要があるのですが、そこの部分はまだ白老町は遅れているなとすごく実感しております。今後どのように取り組まれるのか、また介護保険第8期の事業計画に地域づくり推進の役割を担うチームオレンジコーディネーターの設置とありますが、具体的にどのようなことをされるのかお伺いします。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

まず、国においては、地域において把握をした認知症の方の悩みですとか、あと家族の方の身近な生活支援ニーズ等を認知症サポーターという方を中心に支援、認知症サポーターの方と認知症の方とをつなぐ仕組みとしてチームオレンジというのを整備するということで今推進をしてきております。実際に町としてもチームオレンジを立ち上げるという中で、コーディネーターを今年度において職員のほうで研修を受けておりまして、そこでチームオレンジの立ち上げというものに関わるような形でコーディネーターが要るものですから、まずは進めていく中で第一歩としてまずコーディネーターの研修を受けさせていただいているという、そういう状況でございます。

再質問 12番 長谷川かおり

コーディネーターを育成しても、チームオレンジというのは、先ほども見守りのほうでの答弁もありましたけれども、ネットワーク事業は現在92事業所と協定を締結し、協力していただいていると、こういう方々がチームオレンジの一員になると、位置づけになるということでそこは理解してよろしいのでしょうか。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

先ほど申し上げましたが、認知症サポーターの方が中心になりますので、その中で、先ほど議員おっしゃったようにまずはサポーターの養成講座を受けていただいて、その後チームオレンジをつくる中でさらにステップアップした研修を受けていただいて、その方が担い手としてチームオレンジの一員として活躍いただけるように町のほうでそういった、令和7年までに国のほうでチームオレンジを立ち上げるということの取組を進めると言われておりますので、町としてもそういったことを進められるように、今いらっしゃる認知症サポーターの方をさらにステップアップできるような研修の体制等もつくっていきたいと考えております。

再質問 12番 長谷川かおり

そこの体制づくりのところは理解いたしました。認知症サポーターの方々が地域で積極的に活躍していただくためには、やはり段階を踏んだ研修が必要ですし、ボランティア活動をされている方には定期的に勉強会とか、困り事を話し合える情報共有の場を設けることも必要かと思いますけれども、そこのところは8期の事業計画の中には盛り込まれているのでしょうか。

答弁 高齢者介護課長 山本康正(高齢者介護課長は2024年3月まで)

計画の中では、実際に先ほど申し上げたとおりチームオレンジの立ち上げについて構築していくというところの記載はございますので、当然その中には認知症サポーターの方のバックアップ体制といいますか、先ほどお話ししたようにステップアップするための講座を開くとか、それから認知症サポーターの方が活躍できる場を、先ほど言いました答弁にもございましたとおり、介護予防のサロンもありますし、認知症カフェというのもございますので、そういったところでスタッフとして活躍いただいた方には、報酬といいますか、その部分の費用をお支払いいただくというところで予算措置を令和2年度から実際にしております。ただ、コロナ禍ということで、サロンとかカフェ自体がかなり回数が減って計画どおりいっていないところがございますので、実際にはそういった方、認知症サポーターの方に入っていただいて報酬をお支払いするという事例がございませんでしたけれども、令和3年度コロナの部分が落ち着いてきて、そういった事業がうまく軌道に乗れば、そういったことで活躍の場を提供させていただいて、そこで報酬等もお支払いした中で町全体として認知症施策を進めていきたいということで、そういった意味合いで計画には記載をしております。

再質問 12番 長谷川かおり

そこのところは理解いたしました。本当にボランティアを長く続けていただくためには、足代といいますか、ガソリン代がいただけるということはボランティアの方にもすごく励みにもなりますし、そこから裾野も広がっていくと思いますので、この取組を継続して行っていただきたいと思います。次です。断らない相談支援体制ですけれども、ここのところは一括して質問させていただきます。全国的に少子高齢化、人口減少が進む中、家族や雇用形態の多様化と地域社会のつながりが薄れていく中、個人や家族の生きづらさが多様化、複雑化して、介護と子育てを同時に行うダブルケアや80代の親が50代の中高年のひきこもりの子を養う8050問題、ごみ屋敷、猫屋敷、虐待、孤独死など新たな課題が表面化しています。こうした状況を改善するために、複合的な課題を抱えている一人一人の状況を相談で把握して、その状況に合わせて必要な支援につなげていく生活困窮者自立支援制度が平成27年に法制化され、2040年までに縦割りを外した地域共生社会の実現を打ち出し、断らない相談体制がスタートしました。今から5年前のことですが、この時点でまちとしてどのような取組を行い、現在に至っているのか。また、課題についても伺います。

答弁 健康福祉課長 久保雅計(健康福祉課長は2021年3月まで)

5年前の平成27年当時ということでございますが、生活困窮者自立支援制度が法改正されたその当時ですが、多くの場合として健康福祉課や高齢者介護課が連携協力し、相談体制を担っておりましたが、これは今も変わらないということだと思われます。相談内容は、議員おっしゃるとおり多岐に渡るものでございます。生活困窮者の安定した生活の確保に向けては、相談者の抱えている様々な悩み、こちらは例えば納税等をはじめとする経済的なものでございますとか、健康、就労、家庭環境など様々な問題、それが絡み合って複合的に関係している場合も当然あります。相談者のお気持ちに寄り添いながら話を聞いていく中で、各種の福祉サービス等の利用につなげたり、ハローワークを紹介したりですとか、民生児童委員と連携するなどを行ってきたところでございますけれども、当時健康福祉課には専門職である社会福祉士は配置されていなかったという状況もありますし、町長からの答弁にもありましたとおり、各種制度の理解、情報共有というのは当時も課題があったと思っております。その後平成30年に社会福祉士を健康福祉課内に採用して、人材の部分では課題が解消されたと、つなげてきたと思うのですけれども、やはり制度の理解ですとか情報共有は引き続き課題ではあると思うのですが、当時ある中で連携は取った中で課題の解決は行ってきたところであるのですが、十分でなかった部分もあるかもしれないので、その辺がやはり課題ではないかと当時の状況としては認識しているところでございます。

再質問 12番 長谷川かおり

私もこの立場になりまして、白老町はいきいき4・6の中に福祉分野の高齢や障がい、子育て支援課、生活支援の窓口もあり、必要に応じて住宅係や生活環境課、病院などとの連携も取れていて、横のつながりができているなと、本当に見ていて分かります。連携できているのに今さら何で私がこんなことを提案するのだと思われるかもしれませんけれども、全世代型社会保障の実現のために、平成29年の社会福祉法により、制度ごとでなく、課題を抱えている本人や家族を丸ごと包括的に支援する体制整備が市町村の努力義務となりました。私も平成28年に研修に行ったときは、2040年までに実現すればいいのだと私は絵に描いた餅のように捉えておりました。しかし、昨年6月、断らない相談窓口を市町村に設置することをうたった地域共生社会関連法が成立しまして、相談支援、参加支援、地域づくり支援に向けた重層的支援体制整備が創設されました。これは、福祉分野を縦割りにしていたのを取り払いまして、そしてそこをつなぐコーディネーターの育成も事業に盛り込まれております。そして、柔軟な補助金の使い方が可能になっております。そういう中で、例えば高齢者の窓口に介護の相談に来た親が息子のひきこもりのことを相談していたら、そこで65歳以下の人は支援できないと言って断るのではなくて、白老町はそこはきちんと連携して受け止め、必要な支援につなぐことはできますけれども、ただ息子が例えばひきこもりが長期化しているような場合はすぐに支援につなげないことも多分にありますから、そういう方は伴走型というか、本人に寄り添いながらつながりを持ち続け、粘り強く支援につなげていくこと、そういうことも期待されております。あとは、次の参加の支援ですけれども、障害者手帳を持っていないひきこもりの方が働きたい希望があっても、いきなり仕事に就くのが難しいため、地域の就労支援施設で障がいのある方々と一緒に作業するといった支援も想定されています。本人のニーズと地域資源をうまく利用して、社会とのつながりを回復することが参加支援となっています。そして、3つ目が地域づくりに向けた支援です。今白老町において暮らしの身近な場所でサロンを開き、血圧測定やお薬手帳を見ながら健康相談するなど、まちの保健室のような活動をされているコミュニティナースの方々がおります。以前同僚議員が地域おこし協力隊として募集してはどうかという提案がありましたが、この方たちは看護という専門職だけではなくて、おせっかいを焼くように地域で支え合える担い手となるための専門研修を受けておりまして、地域コミュニティの再構築と、そして地域の中で看護をして町民が元気で安心して過ごせるお手伝いはできないものかと、高齢化48%の白老町に可能性を見出して活動を始めた方々です。北海道で活動を始めたのは白老町が初めてということを聞いております。行政ではなかなか届かない部分での担い手としての活躍を期待していますけれども、この方たちへの行政の後押しも必要と思われます。そこの部分をどのように捉えているのか。そして、従来の縦割りや支援や仕組みでは分からない、外れてしまうケースがある中で、人と人とがつながり、再構築をする事業である重層的支援体制整備、この実施をどのように捉えているのか、まちの考えを伺って、私の一般質問を終わらせていただきます。

答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)

議員のほうから様々な状況も含めてご質問がありました。世の中は非常に変化が激しい時代で、なかなかしっかりと先が見据えられないというか、そういうところにあって、一人一人が抱える課題も本当に複雑化して、そして複合化して、一人ではなかなか解決できない状況がある時代です。その時代の中で、今日のこの質問のタイトルにあるような地域共生社会の実現に向けた地域づくりが、多様性と包摂性を大事にした、そういった地域づくりをしっかりしていかなければならないのが行政の大きな役割だと考えております。そういう中で、出されました重層的支援体制整備の事業であります。国においてもモデル事業が250ぐらいなされる中で進められているということも聞いておりますけれども、そういったモデル事業を参考にしながら、本町でもどのような形で福祉何でも相談窓口的なものをつくっていくことができるのか、しっかり検討はしていかなければならないだろうと思います。議員からお話をいただきましたコミュニティナースの方々、白老町が本当に初めてだということを私は今初めて知りました。こういう方々をしっかりサポートできないような行政であってはならないと思っています。これから本当に少子高齢化が進む中で、共に住み慣れた地域の中で最後まで自分らしく、そして少しでも健康に人生を全うしていける、そんな地域をつくっていかなければならないと思っておりますので、今ここでどうするということは、大変申し訳ないのですけれども、言えませんけれども、これからこういうワンストップ型の部署といいますか、窓口をつくるためには機構改革も含めて考えていかなければならないところが多々あるかと思いますので、もう少しお時間をお借りしながらしっかりと研究を重ねて対応を図っていきたいと思っております。

出典:白老町議会 令和3年定例会3月会議 2021年3月11日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる