白老町議会 令和7年定例会12月会議 2025年12月10日
未来につながる自然環境の保全
2025年12月10日、白老町議会の一般質問で、長谷川かおり議員が「未来につながる自然環境の保全」について質問し、町長 大塩英男、副町長 大黒克已が答弁しました。
- 質問者
- 長谷川かおり 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、副町長 大黒克已
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 長谷川かおり
2、未来につながる自然環境の保全について。近年の地球温暖化対策やエネルギーの多様化の観点から、再生可能エネルギーの導入は重要な政策課題であります。しかし、その推進に当たっては、地域の豊かな自然環境の保全と住民の安全・安心な生活環境との調和が大前提となります。本町では、令和5年10月に「自然環境等と再生可能エネルギー発電事業との調和に関する条例」が施行されました。条例の運用状況と町内の太陽光発電施設の現状について伺います。(1)、町内の太陽光発電施設の設置数及び発電出力1,000キロワット以上のメガソーラーの設置数を伺います。(2)、条例第11条では「事業者は町と事前協議を行う」とありますが、条例施行後の事前協議の件数と協議期間の最長及び最短のケースを伺います。(3)、条例第11条第2項で「町長は、前項の規定による協議があったときは、事業者に対し、必要な指導又は助言をすることができる」とありますが、この規定に基づく指導、助言の実績を伺います。(4)、条例第17条第2項で「事業者は、再生可能エネルギー発電設備の稼働状況、保守点検その他維持管理の実施状況について、規則で定めるところにより、町長に報告しなければならない」とありますが、条例施行後の報告状況について伺います。(5)、地方自治研究機構によると、太陽光発電の規制に関する条例は全国で326あり、そのうち本町と同様の「届出・協議制」が143条例、釧路市のような「許可制」が67条例あるとのことですが、現時点で条例による規制強化や改正の考えがあるか伺います。(6)、現在、町内で進行中のメガソーラー計画について、今後の対応方針を伺います。
答弁 町長 大塩英男
「未来につながる自然環境の保全」についてのご質問であります。1項目めの「町内のメガソーラー設置数」についてであります。現在、町内で設置・稼働する太陽光発電施設は、245か所あり、そのうち1,000キロワット以上の太陽光発電施設は、11か所と把握しております。2項目めの「条例施行後の事前協議の件数と期間」についてであります。事前協議の件数は26件でありますが、白老町自然環境等と再生可能エネルギー発電事業との調和に関する条例第11条の規定に基づく事前協議書の提出から協議終了までの期間で、最短は4日、最長では12か月経過しても終了していない状況であります。3項目めの「条例第11条第2項による指導・助言の実績」についてであります。令和5年以降の指導・助言の実績は27件で、主な内容は、住民説明会の開催に向けての参集範囲についての助言であります。そのほか、口頭により資料の追加や内容の訂正などについて指導しております。4項目めの「条例施行後の報告状況」についてであります。まちの規則により、維持管理に関する報告を翌年6月末までに行うこととしておりますが、令和7年度における運用状況等報告書が一部の施設からの提出にとどまっていることから、改善する必要があると考えております。5項目めの「条例改正の考え」と6項目めの「今後の対応方針」については、関連がありますので一括してお答えします。今後におきましては、地域住民や議会の皆様とも情報共有しながら、規制強化に向けた条例改正を進めていくとともに、北海道などへの働きかけについても連携しながら進めてまいりたいと考えております。
質問 4番 長谷川かおり
4番、長谷川です。今1項目め、町内のメガソーラー設置数の把握の現状をお聞きいたしました。把握ということですけれども、まだ把握し切れていない施設もあるということで、そこは認識してよろしいのでしょうか。この数は確かだよ、そうではなくて実際はまだ把握し切れていないところがあるのだよ、ちょっとその点についてお伺いいたします。
答弁 副町長 大黒克已
町内の太陽光発電施設の設置数のご質問でございますが、現在条例制定後については設置する場合は届出をしていただく、事前協議をしていただくということになっておりますが、まずその時点で実際届出をしていないで設置されている状況を把握しております。また、条例制定以前に既に町内各所で設置しているところがあり、これについては現在全てを把握している状況ではございません。
質問 4番 長谷川かおり
なかなか厳しい現状のお話をお伺いしました。この現状に対して、今後どのように町側は対応しているのか、どのようなお考えがあるのか見解をお伺いいたします。
答弁 副町長 大黒克已
太陽光発電施設については、今様々にいろいろ問題となっている状況も鑑みまして、全町に、では実際どのぐらいの発電施設があるのか、あるいはメガソーラーがどれぐらいあるのかについては、やっぱり把握しなければならないと考えてございます。それで、今後におきましては早急に全町パトロールを行った上で全件把握をしてまいりたいと考えております。
質問 4番 長谷川かおり
今なかなか役場の職員が大変な中で全町パトロールというところでどういう方を出動して行うのか、期間を決めてやるのかとか、今後そういうところはこれから内部の中で図っていくのか、もうある程度めどがついているのか、めどがついているのであればお聞きいたします。
答弁 副町長 大黒克已
これにつきましては、既に全町、全件把握をするということでは私のほうからも指示を出しておりますので、今後どういう体制で調査するかというところを今原課のほうで調整をしているところでございます。原課内部でいろいろ協力しながらやっていくというのはもちろんですけれども、それでも人手が足りないというような状況であれば、やはり応援というようなことで全庁を挙げて進めてまいりたいと考えています。
質問 4番 長谷川かおり
その点は理解いたしました。それでは、次の条例施行後の事前協議の件数とその期間のところの再質問に入ります。白老町、今の白老町自然環境等と再生可能エネルギー発電事業との調和に関する条例第11条に基づく事前協議の期間についてです。26件の中で最短4日、最長で12か月経過しているという、それでも何か終了していない案件があるよという答弁をいただきました。最短で4日というのは、規模が小さくてスムーズに住民説明会が開催されたのかなということが予測されますけれども、最長で12か月以上も協議は終了していない。これは、長期化している理由について具体的にちょっとお聞かせください。
答弁 副町長 大黒克已
事前協議の期間の関係でございますが、実際1年たってもまだ事前協議が終わっていないという状況もあります。この内容につきましては、事前協議をしているけれども、いろいろ課題だったりがあって協議中だとか、そこがなかなか進まないとかっていった状況ではなくて、事前協議は提出されたけれども、その後事業者からの連絡だったりというものが何もないという状況で動いていない状況というようなところでございます。
質問 4番 長谷川かおり
動いていないというご答弁です。その中で、実際今動いていない件数というのは何件あるのでしょうか。
答弁 副町長 大黒克已
今動いていない件数は全部で4件でございます。
質問 4番 長谷川かおり
条例には11条で事業計画について町長と協議しなければならないと定めています。少なくとも協議を始めた段階で町側は計画を把握していて、まだ4件が動いていないけれども、表に出ていない計画があるということも分かりました。こちらのほうは事業所、断念しているのか、様子を見ているのか、ちょっとそこは町側も分からないということですけれども、本当に表に出ていない計画があることも分かりました。現在計画が持ち上がっている石山や竹浦地区の住民の多くは説明会を開催された段階で計画があることを知り、事業の行方に対する不安や不信感を募らせています。今回地域住民や町側の懸念や不信感を抱いた大きな要因はここではないでしょうか。現在の条例において、町は事業者名や計画を早い段階で住民に伝えることはできるのではないのでしょうか。そちらの見解を伺います。
答弁 副町長 大黒克已
事前協議の段階での事業者名等の公表というご質問でございますが、現行条例においては事前協議を終えた後に住民説明会を行うよう指導する、住民説明会を行っていただくというような内容になっております。それで、現行条例の中にはこの事前協議もそうですけれども、情報公開をしなければならない、事業者側に事業計画等を公表しなければならないという条文が実は存在しないために、この事前協議計画の内容についても今後協議の中で変わる可能性もあるというようなことから、これについては個人情報保護条例の絡みも含めて現在は公表できないというようなものであると我々は判断しているところでございます。
質問 4番 長谷川かおり
岐阜県恵那市では、2018年に制定した太陽光発電設備設置に関する条例で事業者の届出があった場合には、地域住民等に対してその者の氏名、法人にあっては当該法人の名称及び代表者の氏名、住所及び事業区域を通知することができるとあります。事前協議の段階で住民は知ることができるわけです。事前協議の段階で町が公表することを条例の改正に盛り込むことは可能なのでしょうか。そちらの見解を伺います。
答弁 副町長 大黒克已
現在現行条例の見直し作業を進めている中で、ここ近年いろいろメガソーラーに対しては問題視されている状況の中で、全国の自治体の中ではやはり最近の条例の制定では規制を厳しくしている自治体が多く存在しております。そういう自治体の条例を今我々も見直す中で参考にさせていただいている中においては、やはりこの情報公開の条文を設けている自治体が多くあります。それで、今長谷川議員からご質問のありました事前協議段階の全てではないですけれども、事業名ですとか事業者名、場所、発電出力ですとかっていったところについては公表しなければならないという条文を設けているところがありますので、これにつきましては今見直し作業を進めている中でこのような条文を盛り込んでいくような形で検討を進めてまいりたいと考えています。
再質問 4番 長谷川かおり
その点は理解いたしました。条例改正後の報告状況について再質問いたします。運営状況報告が一部の施設からの提出にとどまっているということですけれども、運用状況報告の義務が守られていない現状というのは、条例の目的である自然環境との調和のための維持管理状況すら、こちら町が把握できていない、そういうことを意味するのではないかと思います。真面目に報告義務を果たしている事業者に対して、義務を怠っている事業者がいるという不公平な状況を生み出しておりますけれども、改めてこちらのほうの調査は必要と考えますが、どのような対応を検討しているのかお伺いいたします。
答弁 副町長 大黒克已
先ほどのご質問で全件調査を行うというようなことの中で、やはり今実際把握できていない施設については、そこを把握した上で年に1回の報告も義務づけるというようなことでの指導をまずはさせていただくということになります。また、実際既に把握している施設につきましても年に1回の報告がない事業者については、そこは改めて指導をするということも当然ですし、逆にそれがずっと指導したとしてもなかなか提出されないというようなことも想定されますので、そこに対するさらなる強化に向けた条文を今後盛り込むかどうかというところを併せて考えていきたいと思います。
再質問 4番 長谷川かおり
昨日、今日とほかの同僚議員のほうからも太陽光パネルの設置のことでいろいろと質問も上がっておりまして、本当に私のほうの答弁でも地域住民は議会とも情報共有しながら規制強化に向けた条例改正を行っていくと答弁もいただいておりますので、本当に具体的な規制強化策、議論をこれからしていくということももちろん重要ですけれども、それを運用する体制も大きな課題があるのではないでしょうか。現在メガソーラーを担当する人員が欠員しているという状況も伺っておりますし、行政内部での人員補充が難しい場合は、専門知識を持つシンクタンクやコンサルタントなど民間の活力を活用し、審査業務の一部を委託することも検討すべきではないかと考えます。専門家による厳格な審査体制を構築することで行政機能の強化と効率化を図るべきではないでしょうか。私たちは、現在の豊かな自然環境を次の世代へ引き継ぐ責任があります。条例改正の中身だけでなくて、それを実行する体制を含めて町長は本腰を入れてこの問題に取り組むべきと私は考えております。改めて議会並びに町民に対し明確にこのお約束をしていただけるのか、町長の覚悟を伺いまして私の一般質問を終わります。
答弁 町長 大塩英男
メガソーラー事業のご質問でございます。地球温暖化の対策であったりですとか、エネルギーの安定供給の観点から、太陽光発電を含む新たな再生可能エネルギーというのは、これは大切な資源だと思っておりますし、その裏返しとして全国的にこのメガソーラーの事業というのは全国各地で導入されているというところかなと思っております。ただ、一方ではメガソーラー事業に対しまして多くの町民の皆さんが不安であったり、反対の声を上げているということは、まちとしてもこれはしっかりと重く受け止めなければならないと思っておりますし、自然環境の変化であったりですとか影響というのを感じたりですとか、災害時の安全性ですとか、あとは生活への影響ということで地域の方々がご心配をされるというのはごもっともなことだとまちとしても思っているところでございます。そういったことも含めて、まちとしてはまずは地域住民の方々の安心というのを最優先にするということが、これはまず揺るがないことだと思っております。このメガソーラーの今後の規制を強化をしていくということで、条例改正をはじめということで進めさせていただきたいと思っておりますので、ここはやはり議員の皆さんにも様々な形でご理解とご協力をいただかなければならないということと、議員のほうから行政だけで大丈夫というお話をいただきました。ですから、これは条例の改正も含め、今後の運営も含めて関係機関のお力というのを借りなければなりませんし、やはりまちだけではできないことというのが明確になっていて、その部分というのは法律の改正であったりとかということは、これは現実的にまちとしてはできないことですので、こういったことは例えば国なり北海道なりに要望していく、働きかけをしていくというような動きも取らなければならないと思っております。いずれにしましても、地域の皆さんの声を確実に受け止めてしっかりと将来に責任を持つ立場として丁寧に対応してまいりたいと考えております。