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白老町議会 平成29年定例会12月会議 2017年12月12日

平成30年度予算編成と財政運営

2017年12月12日、白老町議会の一般質問で、前田博之議員が「平成30年度予算編成と財政運営」について質問し、町長 戸田安彦、財政課長 大黒克已、副町長 古俣博之、税務課長 久保雅計が答弁しました。

質問者
前田博之 議員
答弁者
町長 戸田安彦、財政課長 大黒克已、副町長 古俣博之、税務課長 久保雅計

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 前田博之

平成30年の予算編成と財政運営についてです。(1)、平成29年度予算執行で歳入欠陥と財政状況及び決算見込みについて。(2)、平成30年度予算編成について。①、予算編成方針について。②、重点事業について。③、財源確保の見通しについて。④、歳出の増減とその要因について。⑤、各地域の活性化、環境整備のための予算配分について。(3)、財政調整基金、実質公債費比率、繰出金及び財政健全化プランとの整合性と財政規律の堅持について。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

平成30年度予算編成と財政運営についてのご質問であります。1項目めの平成29年度予算執行での歳入欠陥と財政状況及び決算見込みについてであります。歳入欠陥については、29年度の普通交付税について、予算額34億2,000万円に対して33億7,542万6,000円と4,457万4,000円下回る結果となっております。また、臨時財政対策債発行可能額が予算を約7,000万円下回ったことから、この分は減額となる見込みとなっております。本年度の財政状況及び決算見込みについては、現段階において特段大きな変化はございませんが、町税が固定資産税を中心に予算額を約4,000万円上回る見込みとなっていること等により、おおむね黒字決算となる見通しであり、一定の決算剰余金も見込めるものと考えております。2項目めの平成30年度予算編成についてであります。1点目の予算編成方針についてでありますが、財政健全化プランにもあるとおり、財政健全化を計画的に進めつつ、将来のまちづくりのため、財政的に厳しい中にあっても現世代だけではなく、未来の町民ヘの投資も想定しながら、各施策、事業を展開していくこととしております。このため、予算編成に当たっては、全ての事業において改めて必要な経費をゼロから積み上げるゼロベース積み上げ方式として取り組む方針としております。2点目の重点事業についてでありますが、多文化共生のまちづくりを推進するための2020年の象徴空間開設に向けた関連事業、町民の安全、安心を守るための社会保障関連事業、まちの活性化を図るため、仕事づくりも含めた産業振興関連事業等を重点事業として捉えております。3点目の財源確保の見通しについてでありますが、固定資産税の評価がえによる町税の減少が見込まれるとともに、本年度は厳しい結果となった地方交付税についても現在国においてさらなる地方交付税減額の動きもあるため、予断を許さず、これまで以上に厳しい予算編成になると考えております。4点目の歳出の増減とその要因についてでありますが、30年度の歳出は本年度より増となる見込みであり、その要因としては社会保障給付に係る扶助費、ミックス事業に係る公共下水道事業会計への繰出金、病院改築の基本設計に係る国民健康保険病院事業会計への繰出金等を計上することとしております。5点目の各地域の活性化、環境整備のための予算配分についてでありますが、事業費の予算編成では選択と集中により重点事項として掲げた事業に対し積極的に予算を充当していきますが、町内各地域の活性化や環境整備においては可能な限り地域間の均衡を考慮しながら、予算配分を行ってまいります。3項目めの財政調整基金、実質公債費比率、繰出金及び財政健全化プランとの整合性等についてであります。財政調整基金については、29年度末における残高を約8億6,000万円と見込んでおりますが、30年度については象徴空間関連事業に対する町有地売り払い分の応分の繰り入れが想定されるところであります。実質公債費比率については、現段階では明確にお答えすることができませんが、少なくとも現状より改善するものと捉えております。繰出金については、予算要求段階においては国民健康保険病院事業会計及び公共下水道事業会計において前年度比で大きく増となる見込みとなっております。また、これらは財政健全化プランにおける見通しとおおむね相違ないものでありますが、財源確保が厳しいことは変わりなく、引き続き財政規律の堅持に努めなければならないと考えております。

質問 13番 前田博之

前段で議論しましたけれども、バイオマス燃料化施設運営は非常にこれまでも財政の足かせになっていることは事実です。そこで、歳入欠陥についてです。大型予算とした平成29年度予算は、答弁もありましたけれども、執行段階で答弁書足すと約1億2,000万円の歳入欠陥を起こしていますけれども、5年前の24年度にも町税、交付税で1億4,500万円の歳入欠陥を起こしています。このときの24年度と29年度を比べて、財政の厳しさというか、財政の環境の違いはどういうふうになっていますか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

29年度の決算見込みとして、今副議長おっしゃったとおり交付税や臨時財政対策債合わせまして約1億2,000万円の歳入欠陥ということでございます。24年度も同様の歳入欠陥があったということでございまして、このときとの状況の比較でございますけれども、その当時はやはり地方財政健全化法ができて、これまでの町の特別会計を含めた赤字を返済しなければならないという多くの負債を背負った中での厳しい財政運営であったと。なおかつ、財政調整基金もかなり減少して、もう残り少ないという状況、それから次年度への繰越金もままならない状況であったということを記憶してございます。29年度におきましても同様の歳入欠陥はございますが、大きく違うのはまずは財政調整基金、貯金が当時と比べてかなりふえていること、それから当時背負っていたいわゆる赤字分の借金が今回はないということ、それから繰越金もある程度一定の額を見込んでいたということからしまして、ご答弁のとおり今年度においても黒字決算は見込めるものというふうに判断してございます。

質問 13番 前田博之

今財政課長も言ったとおりですし、具体的に町長は言いませんでしたので、ちょっと私たちもそういう当時の財政対応を認識したいと思うので、私も調べてきたわけです。今あったように基金は取り崩しして、さらに行政経費の5%凍結しているのです。それで、財源の枯渇は今29年度はいいと言っていますけれども、25年度は、翌年度の予算にも影響を与えているのです。そして、大きなものは、多分間違いないと思うけれども、水道会計から3億円入れる予算編成、これだけ厳しい状況にあるのです。これを考えると、今年度の歳入欠陥に対して、この前も補正予算で質問していますけれども、24年度から見ると余り深刻な事態と捉えていないのかなと、そう感じます。それは、私のほうから言いますけれども、ふるさと納税、これが今財源を支えています。それと、今の歳入状況を見るとふるさと納税、これがふえているよと、こう言っていますし、特別交付税も12月交付分が大幅に増になりましたよね。もう2回の交付分が1回分で来たぐらいの額になっています。そして、町税の留保分であると、こういう財源余裕が見込まれているので、案外ゆとりというか、余り深刻な実態としての空気感になっていないのかなと思うけれども、いかがですか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

平成24年度当時と比べますと状況が違いますので、精神的な部分も含めて違う部分はあるということは事実かなと思います。しかし、ただ単に余裕を持って財政運営をしているというわけではなく、今回の歳入欠陥に対しまして副町長名で、前回もちょっとお話ししたかと思いますけれども、今後の補正予算の抑制ということで各課長のほうに指示を出しまして、このような状況なので、貯金を取り崩すことなく今年度もいかなければならないという中においての戒めの文書を発行しておりますし、補正予算におきましてもやはりかなり建物が老朽化しているというような部分での修繕費は出て、昨年とも補正額については余り変わらない状況でございますけれども、その辺は何とかやりくりをしながら、厳しい査定の中で補正予算も行っているという状況でございますので、この辺についてはいわゆる財政規律をきちっと認識した中で財政運営を行っているつもりではございます。

質問 13番 前田博之

次に、30年度の予算編成についてお聞きしますけれども、全ての事業について改めて必要な経費をゼロから積み上げるゼロベース積み上げ方式として取り組みますと言っていますけれども、このゼロベース積み上げ方式というのはどういうような手法なのですか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

予算編成の積算に当たりまして、いろいろ手法がございまして、例えば前年対比で何%増ですとか、あるいは減というマイナスシーリングということもございますし、今回このような積み上げ方式をとった理由といたしましては、これまで特に経常経費の編成に当たりましては過去からの経費の削減、見直しというところも含めて、かなりぎりぎりまでの削減を行っているという状況で、今年度の編成におきましても増分についてはもちろん必要なものもございますけれども、例えば人件費の単価の見直しであったり、あるいは燃料費の単価の見直しであったりという増分が出てきているというような状況で、これ以上の削減をどこで削減をして財源を見出すかというところが我々財政当局においても非常に厳しい状況であるということを踏まえまして、もう一度原点に立ち返ってといいますか、いわゆるこれまでの予算というのは既得権ではなく、あくまでもゼロからのスタートということで、一つ一つ必要なものを再度もう一回認識しながら積み上げて予算の組み立てをしてほしいというところの認識で今回予算編成を行っているという状況でございます。

質問 13番 前田博之

ゼロシーリングとは若干別かと思います。このゼロベースの積み上げ方式、今答弁いただきましたけれども、内容はわかりましたけれども、予算査定において当初予算でかなりがっちりの査定をして予算計上してもらわないと、予算査定はいいよと、それなりの予算にして、補正予算が主の予算要求になったら困るのです。そういうことは絶対改めてほしいなと思います。いかがですか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

今副議長がおっしゃるとおり、やはり必要な経費につきましては基本的には当初予算で組むというのが前提だと思っておりますので、補正予算で当初から話のないものが降って湧いたように出てくるような予算という部分については、私個人としても好ましくないと思っておりますので、その辺はしっかり当初予算の査定を行って組み立てていきたいというふうに考えてございます。

答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)

30年の予算編成に当たりましては、その前段にあったような29年度の部分での歳入欠陥の部分を含めて、非常に厳しい状況だというふうな認識は強く持ちながら予算編成に当たっていかなければならないというふうに考えております。今ゼロベースからというふうなところの押さえなのですけれども、本当に実質的な経常費含めて、これまでもかなりの部分で毎年のように削減を図ってきております。それはそれとして、事実としてあるのですけれども、さらに原点に返るといいますか、もっと財政担当の目線だけではなくて職員の多くの目線を入れながら、しっかりと予算計上を積み上げていかなければならないというふうな押さえのもとに30年度の予算編成は進めてまいりたいというふうに考えています。

質問 13番 前田博之

財政課長は今でも厳しいよと、先ほどの絡みの余裕的な財源が留保されていますけれども、それでも厳しいよと、こう言っています。一例として伺います。30年度予算の収支見通しの中で経常費の一般財源ベースで約1億円の特殊増加が見込まれると言っていますよね。ということは、経常費で約1億円不足をするということは、歳入を考えると2億円不足になるということの財政的な見地になりませんか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

今査定中でございますし、まだ予算もつくっておりませんので、想定はできませんけれども、ただ、今年度10月に予算編成方針を出して、その段階での30年度のいわゆる見込みをある程度概算ですけれども、想定した段階では、歳出につきましては1億円ぐらいの増と出てきたということで、これがそのまま予算に盛り込まれるかどうかは今の編成の段階で精査されるということでございます。交付税についても今回臨財債含めて約1億円不足ということでございますので、トータル合わせると2億円足りないということも想定されるというようなところでございます。

質問 13番 前田博之

そういうことで若干経常費が硬直化してきているのかなと、こう思います。そこで、もう一点ですけれども、固定資産税の評価がえがあるよと言っていますけれども、これによる町税の減少見込み額は幾らぐらい見込んでいますか。

答弁 税務課長 久保雅計(税務課長は2019年3月まで)

30年度の予算につきましては、まだ予算編成中でございますが、概算ということでありますけれども、評価がえ、土地と家屋だけになりますので、おおむね4,000万円から5,000万円程度が減額となる見込みでございます。償却資産は評価がえが関係ありませんので、そこはちょっと除外しております。

質問 13番 前田博之

確認したいのですけれども、財政課長の答弁を聞くと片一方では若干財源も余裕できているよと。だけれども、30年度予算ではちょっと厳しいよと、査定。そういうような使い分けしているのですけれども、もう一回確認しますけれども、29年度は過去3番目になる予算を組んだとこの議場でも大いに胸を張りました。しかし今議論しましたけれども、30年度の予算編成方針はゼロベース積み上げ方式の予算要求にしているのです。見方によっては、財政の運営が若干財源的にも不透明なところが局面にあるのかなとも、また答弁聞くと受けるのです。だけれども、逆な面も受けるのです。そこで、健全化判断比率の指数は別にして、当然答弁書にも書いていますけれども、財政健全化プラン、これ見直してまだ1年目でありますけれども、町長は新年度予算編成方針でも財政は確実に好転していると言っているのです、職員にも。そこで、伺いますけれども、本当に白老町の財政構造の硬直化は解消されて、間違いなくまちの財政は立ち直っているのかどうかということだけ、もう一回客観的な立場から言っていただけませんか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

財政状況がどのような方向に向かっているのかということからすれば、やはりよくなっているというのは間違いないと思います。よくなっているのと予算を組むのに厳しい、楽に、言葉ちょっとあれですけれども、財源が多くあって余裕を持って組み立てられるのかといえば、それは違います。方向性としてはベクトルとしては上向きになっているというのは事実ですけれども、毎年毎年やはり厳しさはあります。それはどういうことかといいますと、今年度、29年度からこれまである程度抑えてきた町民サービス等の経費、これを少しずつでももとに戻していこうというようなところでの予算組みをしてございます。その辺につきましては、今後におきましてもそれをやめることなく継続していかなければならない。あるいは、逆にふやしていかなければならないというようなところと、歳入がこれから減っていくというようなところでのどのように組み立てていくのかという厳しさ、これは毎年毎年あるというふうに思っておりますし、また国からの交付税も含めて今後どのような歳入構造になるのかというのは非常に読めないところもございまして、そのためにも、いわゆる貯金は今国でも基金の部分いろいろ問題になっておりますけれども、白老町といたしましてはやはり貯金を積極的に行って、将来に向けた財源不足、これの担保をとっていかなければならないというところも含めて、毎年毎年厳しい財政状況であるという、不透明感もありながらやっていかなければならないというふうに思っております。

質問 13番 前田博之

財政を緊縮するのはいいけれども、むやみに削減してまちの中に必要な投資まで抑えるという意味ではありませんから。やっぱり一定の財政出動をするためには一定の財源がなければだめだ、そういう部分で財政運営を質問していますので、消極的なものではないので、それだけ了解してほしいと思います。それで、今財政課長の答弁もありましたけれども、将来を考えると非常に心配な部分があるのです。ということは、財政を見通すと現在は象徴空間整備で非常に沸き上がって期待も膨らんでいます。しかし、私は水を差すつもりは毛頭ありませんけれども、冷静に白老町の現状、将来を見ますと、私から見ると急速な人口減少、少子高齢化、地場産業の低迷、そして地域商業機能の低下等々あります。こういうことがこれからもとどめようもなく進行してくると私は思います。将来ばかりでないと思いますけれども、そういうことを予測されます。このことから、恐らく財政についても構造的に縮小傾向が続くと思われます。よって、政策資源の制約は次第に厳しさを増してくると考えるのです。この点を十分認識した中で財政運営しなければいけないと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 財政課長 大黒克已(財政課長は2021年3月まで)

大きな将来的な白老町の財政事情を考慮すると、今おっしゃられた人口減少、少子高齢化というようなところでの町税の減少というのはもう明らかであるというふうには私どもも押さえておりまして、そのような中でやはり予算全体も縮小せざるを得ないのかもしれない。ただ、これをただ指をくわえて見ているというわけにはいきませんので、一方では今おっしゃった地場産業の活性化ですとか、そういった部分にも力を入れて、消費を含めてまちとして今後も小さくなりながらも活気づくようなまちづくりという部分での投資、それから先ほど副議長おっしゃっていましたけれども、単なる削減ではなくて、積極的な投資も含めて町民生活の安定化とかといったところもやはりきちっと念頭に置きながら、政策を考えていかなければならないものというふうに思いますし、それに対してのいわゆる予算の配分、こういうのはしっかり見きわめてやっていきたいというふうには考えております。

質問 13番 前田博之

本当に住みよいまちというか、いいまちに住みたいのです。そのための大きな問題はやっぱり教育、医療です。やっぱり先ほども言いましたけれども、町民の目線に立ってぜひいいまちつくってほしい。医療、教育は、企業誘致もそうですけれども、移住、定住についても欠かせないのです。これが今議論されているということは、政策の柱を変えなければいけないぐらいの大きな問題になっているのです。町長、そういうことを踏まえてよりよいいいまち、産業が、まちが活性化し、子供たちも生き生き学校に通える、学校にも少し自身の予算が入ってくる、そういうようなまちにしてほしいなと。そのためにも財政の規律の確立が前提なのです。なぜかといったら、財政規律の確立は政策実現の前提条件となるのです。よりよい政策をつくって実現するためにも、健全財政の維持を図らないとだめなのです。答弁で引き続き財政を堅持するとは言っていますけれども、具体的な方向を示しませんでしたけれども、弾力的かつ持続可能な財政基盤の整備にはどのように取り組んでいくつもりか考え方を聞いて、質問を終わります。

答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)

これまでも財政のあり方については議論をしてまいりましたし、きょうもまた今副議長のほうからるる示唆も含めて財政のあり方についてはお話をいただきました。本町における今までの轍をまた踏まないためにも、しっかりとした財政基盤の獲得を含めて、その基盤をいかにして次につなぐものにしていくか、そのためには政策的な部分でのより効果的な政策を打てるような、そういう政策づくりもしっかりしていかなければならないというふうに思っております。十分なところはしっかりとした財政規律を肝に銘じながら、本町があるべき姿をやはり将来的に目指しながら進んでいかなければならないというふうに考えております。

出典:白老町議会 平成29年定例会12月会議 2017年12月12日 議事録 PDF(51ページ) 間違いを知らせる