新ひだか町議会 令和6年第5回定例会 2024年9月10日
(1)鹿による農業被害と駆除対策について/(2)国内の友好市町との交流事業推進について
2024年9月10日、新ひだか町議会の一般質問で、北道健一議員が「鹿による農業被害と駆除対策について」「国内の友好市町との交流事業推進について」について質問し、水産林務課長 新川兼一、企画課長 樋爪旬が答弁しました。
- 質問者
- 北道健一 議員
- 答弁者
- 水産林務課長 新川兼一、企画課長 樋爪旬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 北道健一
通告に従い、一般質問をさせていただきます。質問は2点ございます。質問事項1つ目ですが、「鹿による農業被害と駆除対策について」でございます。最近軽種馬生産者から鹿の生息数が増加し、群れをなして放牧地に入り込み困っている状況をお聞きします。鹿の防護柵設置事業で各地域に柵を設置して鹿の侵入を防いでおりますが、柵の設置だけでは鹿の被害を防ぐことができない現状です。また、農業関係者からは農産物や牧草等の鹿被害を防ぐ方法や駆除の方法の相談も受けます。有害駆除だけでなく、鹿の生息増頭数を抑える駆除対策が必要と考えます。鹿の被害や対策に関し、次の事項について町の考えを伺います。1点目は、我が町の鹿による年間の農業被害額についてお聞きします。2点目は、町内に生息する鹿の推定生息頭数はどのくらいかお聞きします。3点目は、町内の近年の鹿駆除頭数は何頭かお聞きします。4点目は、今後の鹿駆除対策を町はどのように考えているか伺います。次に、質問事項の2つ目は、「国内の友好市町との交流事業推進について」でございます。新ひだか町は、合併後も国内の市町と姉妹都市提携や友好市町村関係を継続しています。合併前、旧静内町は兵庫県洲本市、徳島県脇町、兵庫県西淡町の3市町、旧三石町は岩手県葛巻町、新潟県能生町、福井県大野市、兵庫県南淡町の4市町でした。現在は各友好市町の合併等により、洲本市、美馬市、南あわじ市、糸魚川市、大野市、葛巻町の5市1町と姉妹都市提携、友好市町関係を継続しています。令和2年から令和4年度については新型コロナウイルス感染症の影響により交流を中止してきましたが、今後の友好市町との交流事業推進について町の考えを伺います。以上で壇上からの質問を終わります。答弁をよろしくお願いいたします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
北道議員から御質問の大きな項目の1つ目、「鹿による農業被害と駆除対策について」御答弁申し上げます。エゾシカは、本来山林に生息しておりますが、分布域の拡大や個体数の増加による農林業被害が問題となり、北海道では個体数管理を実行するため平成12年にエゾシカ保護管理計画を策定し、現在は第6期の計画に基づき対策に取り組まれております。当町においても個体数の増加により人の生活圏周辺にまで生息域を拡大してきており、牧草や水稲などへの食害や軽種馬との事故などエゾシカによる様々な被害が生じていることから、平成20年に新ひだか町鳥獣被害防止計画を策定し、3年ごとに内容を見直しながら新ひだか町鳥獣被害防止対策協議会をはじめとする関係団体と連携し、町有害鳥獣駆除員によるエゾシカ駆除を実施してきたところでございます。そこで、御質問の1点目、我が町の鹿による農業被害額はでございますが、北海道が毎年実施しております野生鳥獣被害調査では、公表されている最新の数値は令和4年度のものとなりますが、当町の農業被害額は全体で1億323万9,000円となっており、そのうちエゾシカによる被害額は全体の97.3%に当たる1億41万2,000円となっております。エゾシカによる被害の内訳は、牧草被害が9,538万2,000円、次いで水稲が446万6,000円、トウモロコシが56万4,000円となっており、放牧地や採草地への出没による牧草への食害が農業被害額の大半を占めている状況となっております。次に、2点目の町内の鹿の推定生息頭数でございますが、市町村単位での生息頭数は公表されておらず、町による独自調査等も実施していないことから、町内の鹿の推定生息頭数は把握しておりませんので、参考として北海道が公表しておりますエゾシカの推定生息数等についてよりその一部を抜粋して御答弁させていただきます。この公表値は、全道を4つの地域に分け、本町を含む日高地域と胆振、石狩地区を一つとし、中部地域として集計されております。なお、推計に当たっては前年度の生息数に捕獲頭数と自然増加頭数が考慮され算出されております。この報告によりますと、北海道全域の推定生息数は令和4年度が72万頭で、令和5年度は前年から1万頭増の73万頭となっております。このうち当町が属する中部地域は令和4年度が21万頭で、令和5年度は1万頭増の22万頭が生息していると発表されており、増加傾向であることが見受けられます。次に、3点目の近年の鹿駆除頭数はでございますが、町が実施しております有害鳥獣駆除活動による過去3か年の鹿駆除頭数は、令和3年度が4,697頭、令和4年度が3,767頭、令和5年度が4,007頭となっております。最後に、4点目の今後の鹿駆除対策の考え方はでございますが、冒頭でも御答弁しましたとおり、当町の有害鳥獣による農業被害のほとんどがエゾシカによるものであり、これによる被害を抑制するためには生息頭数を減らすことが最も重要であると考えております。現在行っております町有害鳥獣駆除員による駆除活動をさらに推進するためにはハンターや駆除員などの確保や若手の育成とともに、農業者や軽種馬生産者など関係者の駆除活動への御協力が必要不可欠であります。このほかの対策としましては、被害の防止や低減に向け国や北海道からの施策提案や他地域での効果的な対策などの情報を収集し、当町の実態に合った効率的かつ効果的な手法の導入について必要に応じて検討するとともに、農業者や軽種馬生産者による自己防衛策についても普及啓発を図っていく必要があると考えております。
答弁 企画課長 樋爪旬
北道議員から御質問の大きな2点目の「国内の友好市町との交流事業推進について」御答弁申し上げます。当町では、歴史や産業などのつながりから旧静内町、旧三石町の時代に国内外の自治体と姉妹都市、友好都市の提携を結び、合併後も国外は1市、国内は5市1町と友好関係を継続しているところでございます。姉妹都市は、アメリカ合衆国のレキシントン市、兵庫県の洲本市と南あわじ市、徳島県の美馬市の4市でありまして、当町とそれぞれ1対1で提携を結んでおります。友好都市は、三石地区に入植した福井県大野市、岩手県葛巻町、新潟県糸魚川市、兵庫県南あわじ市と当町の相互の関係を築くことを目的に3市2町で提携を結んでおります。これら友好市町との交流事業につきましては、町から新ひだか町姉妹都市交流委員会に交付金を交付し実施しておりまして、国内の受入れ、派遣事業については交流事業を実施する団体等に対し経費の一部を助成しているところで、これまで子どもたちのスポーツ交流をはじめ教育、文化、産業、観光関係など様々な交流が行われてきたところでございます。そこで、御質問の今後の国内の友好市町との交流事業の推進についての町の考えにつきまして、現在姉妹都市交流につきましては、グローバル化が急速に進み、また紛争が絶えない現代社会において、国際感覚や共生の意識を持った人材の育成がますます重要であるとの考えから、レキシントン市との交流を主軸に事業の充実を図っているところでありますが、国内におきましてもコロナ禍によって途絶えた交流が昨年度から再開しておりますので、引き続き各種団体等による交流事業を後押ししていくとともに、町民に対する情報発信の充実、災害時支援、記念行事への参加などの機会を通じて相互理解と友好親善に努めながら、交流目的である特色あるまちづくり、地域づくりに取り組む心豊かな人づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
再質問 15番 北道健一
壇上の質問に答弁をいただきましたが、何点か再質問をさせていただきます。初めに、質問事項1つ目の鹿による農業被害と駆除対策についての再質問ですが、壇上答弁で1点目の鹿による町内の農業被害額は牧草の食害が一番多くて1億円を超えることが分かりました。2点目の町内の鹿の推定頭数については、市町村単位で公表されていませんが、北海道全体では昨年より1万頭増えて令和5年度で道内には73万頭が生息しており、さらに当地域を含む中部区域も1万頭増加して22万頭が生息している答弁ですので、当町の生息数も増加していると思います。3点目の町内の鹿の駆除頭数については、過去3年間毎年約4,000頭前後が駆除されていることを理解しましたので、4点目の今後の鹿の駆除対策の考えについて再質問をいたします。初めに、鹿の有害駆除はどのように行っているのかお聞きをいたします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
鹿をはじめとする有害鳥獣の駆除に関しましては、新ひだか町鳥獣被害防止対策協議会と連携して取り組んでおります。町では年度当初に猟友会から推薦等があった方を町の有害鳥獣駆除員として委嘱しており、毎年度駆除活動を行っております。今年度に関しましては4月1日現在、静内地区で60名、三石地区で28名体制で駆除を実施しており、エゾシカの有害駆除につきましては捕獲方法は銃器またはくくりわなで、捕獲期間は年間を通じて実施してございます。
再質問 15番 北道健一
駆除方法については分かったのですけれども、猟友会に委嘱して有害駆除を実施しているということですが、現在町内の猟友会は何名で構成されているかお聞きをいたします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
町内には北海道猟友会日高中部支部静内分会と三石分会の2つの団体がございます。令和6年4月1日現在の会員数は、静内分会は61名、三石分会は29名となっております。
再質問 15番 北道健一
町内には静内分会と三石分会を合わせて約90名がおられると、全体で90名がおられるということですが、猟友会の会員の平均年齢をお聞きしたいと思います。
答弁 水産林務課長 新川兼一
有害鳥獣駆除員として委嘱していない猟友会員の年齢を把握してございませんので、猟友会の平均年齢というものは把握してございませんが、町の有害鳥獣駆除員の平均年齢でよろしければそちらのほうで御答弁させていただきたいと思います。静内分会所属が56.8歳となっております。三石分会所属が62.6歳でございまして、全体では58.7歳という平均年齢となっております。
再質問 15番 北道健一
猟友会会員の年齢は分からないのですが、町で有害駆除員を委嘱しているので、その平均年齢は三石と静内地区合わせて60歳以下ということで、余り高齢化していないのでほっとしているところでございます。次に、我が町の狩猟免許取得者は年間何人ぐらいおられるかお聞きします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
当町の狩猟免許の取得者数でございますが、この数字に関しては公表されてございませんので、把握はできておりません。こちらも参考とはなるのですが、北海道のほうで取っております鳥獣関係の統計では、全道の狩猟免許の交付数は令和2年度で873件、令和3年度も同じく873件、令和4年度が1,123件という数字が公表されております。また、このうちの日高管内の数字になるのですが、令和2年度が53件、令和3年度が50件、令和4年度が46件と公表されてございます。
再質問 15番 北道健一
狩猟免許を取っている人は町別に公表されていないので、分からないということですが、有害駆除員として毎年新たに委嘱している方は何名ぐらいおられるかお聞きします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
新たに当町の有害鳥獣駆除員として委嘱した人数でございますが、これはちょっと年度ずれてしまうのですけれども、令和3年度が4名、令和4年度が6名、それで令和5年度が6名となってございます。
再質問 15番 北道健一
町内でも新たに4名から6名の方が狩猟免許を取って、猟友会に入ってもらって有害駆除に協力していただいているという状況が分かりました。次に、狩猟の免許の種類はどのようなものがあるかお聞きします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
狩猟免許の種類は、網猟免許、それからわな猟免許、第1種銃猟免許、第2種銃猟免許の4種類となっております。
再質問 15番 北道健一
鹿の駆除にはわな猟免許と第1種銃猟免許が有効と思われますが、わな猟免許は農業者でも簡単に取得できるのかお聞きしたいと思います。
答弁 水産林務課長 新川兼一
農業者でも簡単に取得できるのかということにつきましては安易にお答えしかねますが、最近町の有害鳥獣駆除員として委嘱を受けた方の中には新規就農者もおりまして、わな猟と第1種銃猟の免許を取得し、自己防衛に取り組んでいるというお話は伺っております。
再質問 15番 北道健一
狩猟免許が簡単かどうかは、それは受ける状況もあるから安易に回答できないということで理解しました。新たに有害駆除員になられた新規の就農者もわな猟等の免許を取得しているということですが、狩猟免許の取得推進を行っているかお聞きしたいと思います。
答弁 水産林務課長 新川兼一
狩猟免許取得の推進につきましては、町内の猟友会や農業協同組合、軽種馬農業協同組合などの関係団体で構成しております新ひだか町鳥獣被害防止対策協議会で新規に狩猟免許を取得された方を対象に狩猟免許の交付に係る申請費用や健康診断費用、それから予備講習費用の一部を補助する事業を設けておりまして、これにより免許取得の促進を図ってございます。
再質問 15番 北道健一
鳥獣被害防止対策協議会で免許取得に係る費用の一部を助成しているということで分かりました。軽種馬生産者からは、鹿が群れをなして昼夜放牧している牧場に入り、困っていると。何か鹿が来ない防御や鹿を生産者が駆除する方法はないか相談を受けます。軽種馬生産者等に鹿の駆除方法、狩猟免許取得講習会等を計画できないかお聞きします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
町といたしましては、今後講習会等の開催など希望の声がございましたら、管内でも当町も構成員となっております地域の鳥獣捕獲の担い手確保検討会というものがいろいろ検討を行っている状況がございます。こういった場などでこういった講習会等の実施について提案するなど、関係団体と協議しまして実施について計画していきたいと考えてございます。なお、狩猟免許の取得講習会のほうにつきましては大日本猟友会等が主体となって受講者を対象とした講習会を開催しているということでありまして、管内でも会員以外の方も対象として実施しているということでございますので、まずはそういった希望の声がございましたら町に相談していただければ対応させていただきたいと考えてございます。
再質問 15番 北道健一
分かりました。この質問の最後ですが、鹿の有害駆除は日中しかできませんが、鹿の日常駆除はどのように行うのが有効と考えているかお聞きします。
答弁 水産林務課長 新川兼一
これまで御説明してきましたとおり、エゾシカを駆除するためには狩猟免許と有害鳥獣駆除員としての委嘱を受けて捕獲許可を受けるということが必要であると御説明させていただきました。現時点におきましては町有害鳥獣駆除員の銃による駆除が最も効率的ではありますけれども、地域によっては銃の使用が難しい場合もございます。その際には昼夜問わず捕獲可能なくくりわなの使用や鹿の侵入を防ぐなどの自己防衛に取り組んでいただくことが有効ではないかと考えてございます。
再質問 15番 北道健一
鹿の有害駆除には昼夜を問わずくくりわなが有効ですが、鹿の侵入を防ぐには各個の自己防衛に取り組むことが必要だという答弁ですが、今後も町として鹿の駆除の取組をしていただきたいと思います。次の質問に移ります。次に、質問事項2つ目の国内の友好市町との交流事業推進についての再質問をいたします。まず初めに、令和5年度はどのような交流事業を行ったのかお聞きしたいと思います。
答弁 企画課長 樋爪旬
令和5年度の国内の交流事業についてでございますけれども、岩手県葛巻町とのスポーツ交流を2回実施しております。受入れが1回、派遣が1回でございまして、姉妹都市交流委員会から新ひだか町スポーツ少年団本部に対し助成をいたしました。具体的には7月に葛巻町サッカースポーツ少年団を受け入れておりまして、小学生、それから指導者、保護者を含めまして合計33名が来町し、サッカー大会や交流会を実施したところでございます。8月には高静サッカースポーツ少年団を葛巻町に派遣しておりまして、合計30名が参加しまして交流試合や交流会を実施したところでございます。
再質問 15番 北道健一
分かりました。それでは、令和6年度、本年度はどのような交流事業を計画しているかお聞きします。
答弁 企画課長 樋爪旬
令和6年度につきましては2つの事業を既に実施したところでございます。1つは福井県大野市の市制施行70周年記念式典に参加、もう一つは岩手県葛巻町とのスポーツ交流の実施というところで、まず1つ目の大野市制施行70周年記念式典、こちらにつきましては町長、それから議会議長に対しまして招待状を頂いたところでございましたが、先にほかの予定が入っていたというところで田中副町長、そして随行者として私が参加してまいりました。式典には市民の代表の方々、それから福井県内の自治体の方々、それから姉妹都市、そういった首長の方々が出席されて、約250名というところで70年の節目をお祝いしたというところでございます。また、式典の前日になりますけれども、交流会を開催していただきまして、県外から集まった自治体、姉妹都市というところで茨城県の古河市、それからうちの友好都市の葛巻町、それと当町と大野市、4つの自治体ではございましたけれども、おもてなしいただいたところでございます。コロナ禍で交流が途絶えておりましたので、改めてお互いのまちの近況について情報共有を行ったところでございます。もう一つ、スポーツ交流につきましては、7月に葛巻町のサッカー少年団を受け入れておりまして、総勢32名が来町し、サッカー交流大会、それから交流歓迎会が行われておりまして、新ひだか町スポーツ少年団本部に助成をしたところでございます。今年度はこの2つの事業というところで実施したわけでございますけれども、このほかの国内交流については予定はありません。以上です。
再質問 15番 北道健一
いろいろな交流事業を継続されているということで安心しますが、過去に行っていた剣道とかソフトテニスのスポーツ交流は今後継続される予定はあるのかどうかお聞きします。
答弁 企画課長 樋爪旬
過去に行われていた剣道、ソフトテニスというところなのですけれども、結論から言うと今のところ事業の予定は入っていないというところです。令和2年度から4年度まで新型コロナウイルス感染症で事業がストップして、その後令和5年、6年とサッカーについては継続されているところなのですけれども、実際やりたくても例えば相手方が受け入れられるのか、派遣できるのかですとか、スポーツによってはレベルだったりとか、団体数ですとか、そういった事情もあるようでございます。さらには保護者の負担というところも当然生じてきますので、そういったことから、具体的な事業の検討については各団体で検討されるというところなのですが、今現時点においてソフトテニス、剣道というところについて来年度以降事業を実施したいというところはまだ相談は受けていないところでございます。
再質問 15番 北道健一
分かりました。今後も国内の友好市町との交流事業を推進していただきたいと思います。以上で私の一般質問を終わります。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――◎延会の議決